JP2824441B2 - 塗装物及びその製造法 - Google Patents

塗装物及びその製造法

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富泰 本多
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導管溝凹所を有する基
材表面に塗装が施された塗装物及びその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】導管溝凹所を有する基材表面に対する塗
装は、一般に、フローコーター、ロールコーター、スプ
レー等の塗装装置を用いて該凹凸表面に塗料を塗布する
ことによって行われている。また塗布後、スポンジロー
ル、軟質ゴムロール等による該凹所への塗料の摺り込み
が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】導管溝凹所は微小凹部
であってその深さ、大きさ(巾、長さ)が広範に変動し
ている。また、その断面形状もU形、V形、すり鉢状、
球状等様々である。そのため、塗料の表面張力、粘度、
濡れ等の影響により、該微小凹部への塗料の入り込みが
他の表面部分とは異なることとなる。微小凹部への塗料
の入り込みが悪いと、該微小凹部において塗料のハジ
キ、ブリッジ現象が発生し、また該微小凹部内の空気膨
張による発泡やピンホールが発生する結果、該微小凹部
上が未着色部分として残されてしまうことがある。一
方、微小凹部が浅い場合には、該凹部が塗料に埋められ
てしまい、濃色に着色される。このように、得られた塗
装物における微小凹部に未着色或は濃色着色等のアンバ
ランスが生じ、意匠性を低下させ、塗膜に欠点を有し物
性的にも好ましくないものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記従来技術
の問題点に鑑みて鋭意工夫を重ねた結果本発明を完成す
るに至ったものであり、即ち本発明による塗装物は、導
管溝凹所を有する基材の表面に、該導管溝凹所を含む表
面に倣う塗膜層が形成されて成ることを特徴とする。
【0005】この塗装物は、導管溝凹所を有する基材の
表面に塗料を塗布し、次いで上記基材表面に対して空気
吸引に伴う高速空気流を上記導管溝凹所と斜向するよう
に作用させることにより上記塗料の余剰分を除去し、か
くして上記基材の上記導管溝凹所を含む表面に倣う塗膜
層を形成することによって製造される。
【0006】本発明の塗装物における基材は、表面に導
管溝凹所を有する板状体や棒状体のものであって、具体
的には、木板、合板、LVL、LVB等である。また、
木削片板、有機又は無機の繊維板、石膏板、繊維混入石
膏板、セメント板、木毛セメント板、木片セメント板、
スラグセメント板、珪酸カルシウム板等の表面に突板、
人工突板等の化粧単板を貼着したものも基材として用い
ることができる。化粧単板の裏面には必要に応じて、和
紙、クラフト紙、合成紙、合成繊維紙、化学繊維紙、不
織布、それらに樹脂が含浸或は塗布された強化紙、含浸
紙、補強紙等より成る裏打ち材が貼着される。
【0007】このような導管溝凹所を有する基材表面
に、フローコーター、ロールコーター、スプレー、シャ
ワーコーター等の塗装装置を用いて任意塗料を塗布す
る。
【0008】塗料塗布後、基材表面に対して空気吸引に
伴う高速空気流を均一に作用させ、余剰の塗料付着分を
除去する。この高速空気流は、基材表面の導管溝凹所と
斜向する方向(好ましくは15〜90度の角度方向)に
流動するものとして形成される。これにより、該導管溝
凹所内に空気吸引による負圧が働き、該導管溝凹所内の
空気及び余剰塗料が吸引されると共に、表面塗料が該導
管溝凹所に引き入れられ、導管溝凹所における塗料のハ
ジキ、ブリッジ現象が解消される。空気吸引による高速
空気流が導管溝凹所と斜向するよう形成されるので、該
高速空気流は表面に比して導管溝凹所内においてより強
く、高速で作用することとなり、塗料が凹所内に引き込
まれる。
【0009】基材表面に空気吸引に伴う高速空気流を均
一に且つ導管溝凹所と斜向するように作用させるための
手法としては、本願出願人の提案にかかる塗布含浸調整
方法(特開昭62−277184号公報)が好適に採用
される。この方法は、基材の供給口と取出口とを有する
浸漬箱内に、上記供給口と取出口のレベルを越えて液状
材料を供給する一方、空気吸引によって上記浸漬箱内を
減圧して上記供給口及び取出口からの液状材料の溢出を
防止し、上記供給口から取出口に基材が移動する間に基
材に液状材料を塗布含浸させる方法である。上記浸漬箱
内の空気吸引によって取出口には高速空気流が発生し、
これによって基材表面に過剰に塗布含浸された液状材料
を除去することができる。このような方法において、基
材をその繊維方向と平行に搬送して供給口より浸漬箱内
に供給すると共に、取出口を外方に延長してその先端を
基材搬送方向に対して任意角度に斜向させることによ
り、空気吸引に伴う高速空気流が導管溝凹所と斜向する
方向に得られる。得られる高速空気流の流速は空気吸引
力の強弱、取出口と基材表面との間隔の大小に依存し、
また該高速空気流による処理時間は基材の搬送速度の高
低に依存するので、これらの要素を調整することによっ
て基材表面上に塗布される塗料塗布量を任意調整するこ
とができる。
【0010】このようにして、導管溝凹所を含む基材表
面に倣って略均一な膜厚とされた塗膜層が形成され、本
発明の塗装物が得られる。
【0011】上記導管溝凹所が、エンボス加工等によっ
て形成される疑似導管溝凹所である場合にも、同様の処
理によって同様の作用効果が得られる。すなわち、石膏
板、セメント板、珪酸カルシウム板等の無機質材、繊維
板、化粧シートを貼着された合板、木削片板、木片セメ
ント板等の有機質材、有機質・無機質複合材等の基材表
面にエンボス加工等によって疑似導管溝凹所を形成した
ものに、空気吸引に伴う高速空気流を疑似導管溝凹所と
斜向するように作用させて、略均一な膜厚の塗膜層を疑
似導管溝凹所を含む基材表面に倣って形成させることが
できる。
【0012】上記処理において、空気吸引に伴う高速空
気流は、基材表面の導管溝凹所と斜向する方向に作用さ
せることが必須である。導管溝凹所は極めて幅狭である
から、導管溝凹所と平行する方向に高速空気流が作用す
ると、導管溝凹所の全体に同時に働いてしまい、導管溝
凹所内の空気吸引は行われるが、表面塗料が導管溝凹所
に引き入れられる時間がなく高速空気流の作用が解除さ
れ、導管溝凹所内に塗膜層が形成されない結果となるの
で好ましくない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、導管溝凹所を有する基
材表面に沿って略均一な膜厚を有する塗膜層が形成さ
れ、意匠性の向上された塗装物が得られる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導管溝凹所を有する基材の表面に、該
    導管溝凹所を含む表面に倣う塗膜層が形成されて成るこ
    とを特徴とする塗装物。
  2. 【請求項2】 導管溝凹所を有する基材の表面に塗料
    を塗布し、次いで上記基材表面に対して空気吸引に伴う
    高速空気流を上記導管溝凹所と斜向するように作用させ
    ることにより上記塗料の余剰分を除去し、かくして上記
    基材の上記導管溝凹所を含む表面に倣う塗膜層を形成す
    ることを特徴とする塗装物の製造法。
JP3078439A 1991-03-18 1991-03-18 塗装物及びその製造法 Expired - Fee Related JP2824441B2 (ja)

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JPS5424952A (en) * 1977-07-26 1979-02-24 Matsushita Electric Works Ltd Groove coating
JPS5941792B2 (ja) * 1979-09-29 1984-10-09 松下電工株式会社 化粧板の角溝塗装方法

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