JPH0592168A - 塗装物及びその製造法 - Google Patents

塗装物及びその製造法

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JPH0592168A
JPH0592168A JP7843891A JP7843891A JPH0592168A JP H0592168 A JPH0592168 A JP H0592168A JP 7843891 A JP7843891 A JP 7843891A JP 7843891 A JP7843891 A JP 7843891A JP H0592168 A JPH0592168 A JP H0592168A
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JP
Japan
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base material
uneven surface
coating
along
paint
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JP7843891A
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English (en)
Inventor
Tomiyasu Honda
富泰 本多
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材の凹凸表面に沿って略均一な膜厚を有す
る塗膜層が形成された塗装物を得る。 【構成】 基材の凹凸表面に塗料を塗布し、次いで該基
材の凹凸表面に沿って空気吸引に伴う高速空気流を作用
させることにより該塗料の余剰分を除去する。かくして
該基材の凹凸表面に沿って略均一な膜厚を有する塗膜層
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に凹凸を有する基
材の該凹凸表面に塗装が施された塗装物及びその製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】表面に凹凸を有する基材の該凹凸表面に
対する塗装は、従来、フローコーター、スプレー等の塗
装装置を用いて該凹凸表面に塗料を塗布することによっ
て行われている。基材表面における凹凸が浅い場合に
は、スポンジロール、軟質ゴムロール等の塗布装置によ
る塗料塗布が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による場合、
基材表面に塗布された塗料は、該凹凸表面における凹部
内に流下し、凸部上の塗膜層と比較して凹凸内の塗膜層
は厚く形成される傾向がある。この状態は図2に示され
る通りであり、基材11の凸部11a上に形成された塗
膜層部分12aよりも、基材凹部11b内の塗膜層部分
12bの方が厚く形成されている。特に、凸部両側の傾
斜面11c上に塗布された塗料は、その大部分が凹部内
に流入してしまうので、該傾斜面上の塗膜層部分12c
は極端に薄く形成されてしまう。塗料塗布の後、余剰塗
料をブレードやスポンジロール等を用いて掻き取ること
により塗料の流下量はある程度低減されるが、流下を根
本的に防止することは不可能である。このような塗料流
下に伴って塗膜層厚に差が生ずると、塗装物における表
面色の濃淡差、光沢差としてアンバランスに現わされ、
意匠性を低下させる。
【0004】更に、基材の表面に導管溝凹所、エンボス
加工等による疑似導管溝凹所のような微小凹部が存在す
る場合、塗料の表面張力、粘度、濡れ等の影響により、
該微小凹部への塗料の入り込みが他の表面部分とは異な
ることとなる。微小凹部への塗料の入り込みが悪いと、
該微小凹部において塗料のハジキ、ブリッジ現象が発生
し、また該微小凹部内の空気膨張による発泡やピンホー
ルが発生する結果、該微小凹部上が未着色部分として残
されてしまうことがある。一方、微小凹部が浅い場合に
は、該凹部が塗料に埋められてしまい、濃色に着色され
る。このように、得られた塗装物における微小凹部に未
着色或は濃色着色等のアンバランスが生じ、意匠性を低
下させ、塗膜に欠点を有し物性的にも好ましくないもの
となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記従来技術
の問題点に鑑みて鋭意工夫を重ねた結果本発明を完成す
るに至ったものであり、即ち本発明による塗装物は、基
材の凹凸表面に沿って、略均一な膜厚を有する塗膜層が
形成されて成ることを特徴とする。
【0006】この塗装物は、基材の凹凸表面に塗料を塗
布し、次いで該基材の凹凸表面に沿って空気吸引に伴う
高速空気流を作用させることにより該塗料の余剰分を除
去し、かくして該基材の凹凸表面に沿って略均一な膜厚
を有する塗膜層を形成することによって製造される。
【0007】本発明の塗装物における基材は、有機質
材、無機質材、有機質無機質混合材、有機質無機質複合
材等であり、具体的には木材、合板、LVL、LVB、
木削片板、有機質或は無機質繊維板、石膏板、繊維混入
石膏板、セメント板、木毛セメント板、木片セメント
板、スラグセメント板、珪酸カルシウム板等の、板状体
や棒状体のものが用いられる。
【0008】基材の表面は、溝切り機、ルーター、モル
ダー等によって凹凸加工による加飾が施される。このよ
うな凹凸表面を有する基材は、複数の溝を有する化粧板
として、或は廻縁、巾木、額縁、ドア枠等の造作材とし
て用いられる。
【0009】基材の凹凸表面には必要に応じて任意シー
ト状物が貼着される。シート状物としては、突板、人工
突板等の化粧単板、該化粧単板に裏打ち材(和紙、クラ
フト紙、合成紙、合成繊維紙、化学繊維紙、不織布、そ
れらに樹脂が含浸或は塗布された強化紙、含浸紙、補強
紙、更に、合成繊維織布、天然繊維織布、合成樹脂フィ
ルム或はシート、金属箔等)が貼着された補強化粧単
板、これら化粧単板又は補強化粧単板の表面にシーラー
処理、目止め処理、着色処理、研磨処理等の下地処理が
施されたもの、等が例示される。また上記裏打ち材とし
て例示されたものをシート状物として用いることもでき
る。シート状物には更に任意化粧を施すことができる。
【0010】基材の凹凸表面に、フローコーター、ロー
ルコーター、スプレー、シャワーコーター等の塗装装置
を用いて任意塗料を塗布する。
【0011】塗料塗布後、基材の凹凸表面に沿って空気
吸引に伴う高速空気流を均一に作用させ、余剰の塗料付
着分を除去する。凹凸表面に沿って空気吸引に伴う高速
空気流を均一に作用させることによって、余剰塗料の吸
引が表面全体に亙って均等に行われ、該余剰塗料が均一
に除去される。基材の凹凸表面に沿って空気吸引に伴う
高速空気流を均一に作用させるには、例えば、該基材の
断面形状に対応する開口形状を有する空気吸引口に該基
材を通過させながら空気吸引を行う。また、本願出願人
の提案にかかる塗布含浸調整方法(特開昭62−277
184号公報)を用いることによって効率的な余剰塗料
除去処理が可能である。この方法は、基材の供給口と取
出口とを有する浸漬箱内に、上記供給口と取出口のレベ
ルを越えて液状材料を供給する一方、空気吸引によって
上記浸漬箱内を減圧して上記供給口及び取出口からの液
状材料の溢出を防止し、上記供給口から取出口に基材が
移動する間に基材に液状材料を塗布含浸させる方法であ
る。上記浸漬箱内の空気吸引によって取出口には高速空
気流が発生し、これによって基材表面に過剰に塗布含浸
された液状材料を除去することができる。このような方
法において、取出口を基材の凹凸表面に合致するように
形成することにより、液状材料の均一除去が可能とな
る。基材の凹凸表面に沿って形成される高速空気流の流
速は空気吸引力の強弱、取出口と基材表面との間隔の大
小に依存し、また該高速空気流による処理時間は基材の
搬送速度の高低に依存するので、これらの要素を調整す
ることによって基材の凹凸表面上に塗布される塗料塗布
量を任意調整することができる。このようにして基材凹
凸表面に沿って略均一の膜厚を有する塗膜層が形成され
る。
【0012】基材が木質系の場合や基材表面に化粧単板
が貼着されている場合、導管溝凹所、エンボス加工等に
よる疑似導管凹所等の如き微小凹部が表面に多数形成さ
れているものがある。このような基材に対して本発明方
法による処理を行うと、空気吸引による負圧が上記微小
凹部に作用し、微小凹部内の空気が吸引されると共に、
表面塗料が微小凹部内に引き入れられて塗装が行われる
ことになるので、該微小凹部内においても塗料塗膜の形
成が円滑に行われる。
【0013】
【実施例】本発明によって得られた塗装物の一例が図1
に示されている。基材1の表面は凸部1aと凹部1bと
傾斜面1cとを有する凹凸表面として形成されている。
基材凹凸表面上に塗料塗布後、対凹凸表面に沿って空気
吸引に伴う高速空気流を作用させて過剰分を除去した結
果、略均一な膜厚の塗膜層2が凹凸表面上に形成されて
いる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、基材凹凸表面に沿って
略均一な膜厚を有する塗膜層が形成され、意匠性の向上
された塗装物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による塗装物の一例を示す断面図であ
る。
【図2】 従来技術による塗装物の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 2 塗膜層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の凹凸表面に沿って、略均一な膜
    厚を有する塗膜層が形成されて成ることを特徴とする塗
    装物。
  2. 【請求項2】 基材の凹凸表面に塗料を塗布し、次い
    で該基材の凹凸表面に沿って空気吸引に伴う高速空気流
    を作用させることにより該塗料の余剰分を除去し、かく
    して該基材の凹凸表面に沿って略均一な膜厚を有する塗
    膜層を形成することを特徴とする塗装物の製造法。
JP7843891A 1991-03-18 1991-03-18 塗装物及びその製造法 Pending JPH0592168A (ja)

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JP7843891A JPH0592168A (ja) 1991-03-18 1991-03-18 塗装物及びその製造法

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JP7843891A JPH0592168A (ja) 1991-03-18 1991-03-18 塗装物及びその製造法

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JPH0592168A true JPH0592168A (ja) 1993-04-16

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ID=13662046

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279513A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Nichiha Corp 建築板及びその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5424952A (en) * 1977-07-26 1979-02-24 Matsushita Electric Works Ltd Groove coating
JPS5648272A (en) * 1979-09-29 1981-05-01 Matsushita Electric Works Ltd Painting method for square groove of decorative laminated sheet

Patent Citations (2)

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