JP2823962B2 - 直流モータの速度制御回路 - Google Patents

直流モータの速度制御回路

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JP2823962B2
JP2823962B2 JP2406351A JP40635190A JP2823962B2 JP 2823962 B2 JP2823962 B2 JP 2823962B2 JP 2406351 A JP2406351 A JP 2406351A JP 40635190 A JP40635190 A JP 40635190A JP 2823962 B2 JP2823962 B2 JP 2823962B2
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正隆 川嶋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流モータの速度
制御回路に関するものであり、更に詳しくは2個のコン
パレータを使用して直流モータの高速回転時でも低速回
転時でもオン・オフデューテイ制御のオン時間を略一定
にして適正な速度制御ができるようにした直流モータの
速度制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における直流モータの速度制御
回路は、図3に示すように、直流モータMへの供給電力
をスイッチング用トランジスタTr1で制御し、回転速
度の制御を行う回路構成となっており、IC555と、
スイッチング用トランジスタTr1と、直流モータM
と、可変抵抗VR1と、抵抗R1、R2、R3、R4、
R5、R6と、直流モータMからのサージを吸収するた
めのダイオードD1と、コンデンサC1、C2とから構
成されている。
【0003】IC555は、1つのチップであり、その
回路構成は2個の第1及び第2コンパレータCOMP
1、COMP2と、フリップフロップF/Fと、インバ
ータINVと、3個の抵抗を直列に接続した分圧用抵抗
rと、r’とからなり、その接続状態は、直列に接続し
た分圧用抵抗rの一方側(8番端子)を電源のプラス側
に接続し、他方側(1番端子)を電源のマイナス側に接
続してある。
【0004】第2コンパレータCOMP2は、2個の入
力端子からなり、マイナス側入力端子は1個の分圧用抵
抗r及び8番端子を介して電源のプラス側及び5番端子
及び抵抗R4を介してトランジスタTr1と直流モータ
Mとの間に接続され、プラス側入力端子は6番端子及び
抵抗R2を介して電源のプラス側及び抵抗r’及び1番
端子を介し電源のマイナス側に接続され、その出力端子
はフリップフロップF/Fのリセット端子Rに接続され
ている。ここで、トランジスタTr1と直流モータMの
間、即ち、5番端子には第1比較電圧Vfb1が供給さ
れるようになっている。
【0005】第1コンパレータCOMP1は、2個の入
力端子からなり、プラス側入力端子は2個の分圧用抵抗
rを介して電源のプラス側及び1個の分圧用抵抗rを介
して5番端子(第1比較電圧Vfb1)に接続され、マ
イナス側入力端子は2番端子及び抵抗R1を介して可変
抵抗VR1の可変端子に接続され、その出力端子はフリ
ップフロップF/Fのセット端子Sに接続されている。
ここで2番端子には基準電圧Vrefが供給されるよう
になっている。
【0006】フリップフロップF/Fのリセット側出力
端子Q’は、インバータINVを介して3番端子及び抵
抗R3を介してトランジスタTr1のベース側に接続さ
れている。この3番端子からは出力電圧Voが出力さ
れ、トランジスタTr1をオン・オフする。又、このフ
リップフロップF/Fの動作は、セット端子Sが”L”
及びリセット端子Rが”L”の場合はリセット側出力端
子Q’は変化しない。セット端子Sが”L”及びリセッ
ト端子Rが”H”の場合はリセット側出力端子Q’が”
H”になる。セット端子Sが”H”及びリセット端子R
が”L”の場合はリセット側出力端子Q’が”L”にな
る。
【0007】一方、このような接続状態を有するIC5
55を備えた回路の接続状態は、電源のプラス側とマイ
ナス側との間に、スイッチング用トランジスタTr1及
び直流モータM及び電流検出用抵抗R6からなる直列回
路を形成し、トランジスタTr1と直流モータMとの中
間点から直流モータM及び電流検出用抵抗R6に並列に
ダイオードD1を接続した構成となっている。
【0008】又、トランジスタTr1と直流モータMと
の中間点から、直列接続した直流モータMと抵抗R6
に、抵抗R4を介してコンデンサC1を並列に接続し、
且つ抵抗R4とコンデンサC1との中間点がIC555
の5番端子に接続されている。このコンデンサC1は直
流モータMに電源が供給されている時には充電し、直流
モータMがオフされている時には放電する、所謂、第1
比較電圧Vfb1を形成する。この第1比較電圧Vfb
1は、直流モータMがオフ時に発生する逆起電力に関係
して放電速度が変化することを利用して、後述する直流
モータMのオフ時間を制御して回転速度を制御するもの
である。
【0009】又、直流モータMと抵抗R6との中間点か
ら抵抗R5を介してIC555の2番端子に接続され、
且つコンデンサC2が抵抗R6と並列に接続されてい
る。又、2番端子は抵抗R1を介して、可変抵抗VR1
の可変端子に接続されている。このコンデンサC2の両
端電圧は、所謂、第2比較電圧Vfb2であり、直流モ
ータMのオン時間を制御して回転速度を制御する。
【0010】このようにIC555を使用した制御回路
においては、先ず、5番端子に直流モータM及び抵抗R
6の両端電圧[Vfb1]を、抵抗R4とコンデンサC1
とで積分した第1比較電圧Vfb1を供給し、第2コン
パレータCOMP2のマイナス側入力端子に入力すると
共に、第1比較電圧Vfb1を分圧用抵抗Rで分圧した
(1/2)×Vfb1の電圧を第1コンパレータCOM
P1のプラス側入力端子に入力する構成となっている。
この第1コンパレータCOMP1のマイナス側入力端子
には、2番端子を介して、第2比較電圧Vfb2と基準
電圧Vrefとを加算した電圧(Vfb2+Vref)
が供給される。
【0011】この第2比較電圧Vfb2は、直流モータ
Mに流れる電流Imに比例して発生する電流検出用抵抗
R6の両端電圧[Vfb2]を抵抗R5とコンデンサC2
で積分した電圧からなる帰還電圧である。基準電圧Vr
efは、電動工具等の操作レバーの引き具合に連動した
可変抵抗VR1によって決定されるものである。
【0012】このような構成からなる制御回路におい
て、その動作は、直流モータMのオン・オフを制御する
トランジスタTr1の制御を、第1及び第2コンパレー
タCOMP1、COMP2により行う。即ち、第1コン
パレータCOMP1は直流モータMのオン時間を制御す
るものであり、第2コンパレータCOMP2は直流モー
タMのオフ時間を制御するものであり、これらを繰り返
すことにより直流モータMの回転速度の制御を行う。更
に、直流モータMに負荷がかかった場合のオン時間、オ
フ時間とも変化し、そのフイードバック制御も行われ
る。
【0013】図4を参照して、これら第1及び第2コン
パレータCOMP1、COMP2による直流モータMの
速度制御動作について説明すると、先ず、直流モータM
とトランジスタTr1との関係において、直流モータM
及び抵抗R6間の両端電圧[Vfb1]は、トランジスタ
Tr1がオンの時には、電源電圧よりトランジスタTr
1のコレクタ飽和電圧Vceを引いた電位となり、トラ
ンジスタTr1がオフの時にはゼロ電位であるが直流モ
ータMの逆起電力、即ち、発電電圧のみ発生する。ま
た、電流検出用抵抗R6の両端電圧[Vfb2]はトラン
ジスタTr1がオンの時は、(抵抗R6×モータMに流
れる電流Im)の電圧値となりトランジスタTr1がオ
フの時は0電位となる。
【0014】第1コンパレータCOMP1の動作 第1コンパレータCOMP1は、コンデンサC1に充電
して形成される第1比較電圧Vfb1を分圧用抵抗rで
1/2に分圧した分電圧をプラス側入力端子に入力し、
可変抵抗VR1からの基準電圧Vrefと第2比較電圧
Vfb2とを加算した電圧(Vref1+Vfb2)を
マイナス側入力端子に入力する。
【0015】即ち、図4に示すように、トランジスタT
r1がオンの時、1/2の第1比較電圧Vfb1が2番
端子の電圧(Vref1+Vfb2)に達する(P点)
と、第1コンパレータCOMP1の出力端子がHIGH
になり、フリップフロップF/Fの入力側端子Sに入力
され、フリップフロップF/Fの出力端子Q’がLow
に切り替わる。そうすると、出力端子Q’のLowの信
号はインバータINVにより反転され、3番端子の出力
がHIGHになり、トランジスタTr1がオフとなる。
このようにして、操作レバーの引き具合で決定される基
準電圧Vrefに基づいて、直流モータMに供給されて
いる電流のフイードバック電圧である抵抗R6の両端電
圧[Vfb2]によるコンデンサC2への充電速度に基づ
いて、オン時間を決定しているのである。
【0016】このような直流モータMのオン時間の決定
は、例えばトランジスタTr1がオンして直流モータM
に電源が供給されている時に負荷が加わると、直流モー
タMに印加される電流Imが上昇し、第2比較電圧Vf
b2が上昇する。すると、2番端子に供給される(基準
電圧Vref+第2比較電圧Vfb2)の電圧も上昇す
る。従って、1/2の第1比較電圧Vfb1が、(基準
電圧Vref+第2比較電圧Vfb2)からなる電圧に
到達する時間(図4のP点)が長くなり、直流モータM
のオン時間が長くなる。
【0017】ここで、トランジスタTr1のコレクタ飽
和電圧Vceは電流Imが変化しても略一定のためモー
タM及び抵抗R6の両端電圧[Vfb1]も略一定であ
る。従って、直流モータMのオン時間は第2比較電圧V
fb2によって左右されることになる。
【0018】第2コンパレータCOMP2の動作 コンデンサC1の充放電電圧である第1比較電圧Vfb
1は、トランジスタTr1がオンの時に抵抗R4を介し
て充電し、トランジスタTr1がオフの時放電する。
【0019】第2コンパレータCOMP2は、この第1
比較電圧Vfb1を、5番端子を介してマイナス側入力
端子に入力する。一方、プラス側入力端子には、電源の
プラス側を抵抗R2と抵抗r’で分圧した基準電圧を入
力して比較する。
【0020】今、トランジスタTr1がオフの時、第1
比較電圧Vfb1が放電を開始し、図4に示すように、
6番端子の基準電圧値に達するまで放電し続ける(図4
においてQ点)。このQ点に達すると、第2コンパレー
タCOMP2の出力がHIGHになり、フリップフロッ
プF/Fの入力端子Rに入力され、フリップフロップF
/Fの出力端子Q’はHIGHに切り替わる。そうする
と、インバータINVにより反転し、3番端子の出力が
Low(ゼロ電位)となり、トランンジスタTr1がオ
ンとなる。このようにして、第2コンパレータCOMP
2は、トランジスタTr1がオフ時におけるコンデンサ
C2の放電時間に基づいて直流モータMのオフ時間を決
定するのである。
【0021】具体的には、直流モータMがオフ時におい
て、直流モータMに負荷が加わると直流モータMの回転
数が低下し直流モータMの発電電圧が減少する。従っ
て、モータM及び抵抗R6の両端電圧[Vfb1]が低下
するため、コンデンサC1の両端電圧、即ち、第1比較
電圧Vfb1の放電速度が早くなり、第1比較電圧Vf
b1が6番端子の基準電圧に到達する時間が短くなる。
従って、直流モータMのオフ時間が短くなる。
【0022】このようにして2個のコンパレータCOM
P1、COMP2を利用して、モータのオン時及びオフ
時における時間帯を、直流モータMに印加されている電
圧及び直流モータMに加わる負荷をフイードバックして
モータの回転速度制御を行う。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来技術における制御回路において、モータMに
電流検出用抵抗R6を直列に接続した構成とし、トラン
ジスタTr1がオン時にモータに流れる電流Imを電流
検出用抵抗R6により検出し、第2比較電圧Vfb2と
して帰還することにより、モータMに加わる負荷の大小
によりオン時間を変化させ回転速度制御を行っている。
【0024】電動工具等に使用される直流モータの場
合、直流モータMに過負荷が加わることが通常よくあ
り、この時直流モータMに流れる電流は定常電流の10
倍以上に達する場合がある。このため、電流検出用抵抗
R6は過負荷時電流に十分耐える許容電力値のものを選
択する必要がある。
【0025】しかし、過負荷に対して余裕を採った抵抗
R6は外形が大きくなるとともに、速度制御回路との結
線が必要となり、制御回路全体の大きさが大きくなり結
線が複雑になるという問題点がある。しかも、この抵抗
R6で消費される電力は動力に変換されない損失となる
ばかりか、発熱を伴う問題を有している。
【0026】従って、電流検出用抵抗なしに、小型で電
力効率が良く、しかも正確な速度制御が行える速度制御
回路に解決しなければならない課題を有している。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る直流モータの速度制御回路は、直流電
源の両端に接続された直流モータとスイッチング素子と
からなる直列回路と、該スイッチング素子のオフ時に充
電し、オン時に放電する抵抗と第1のコンデンサとから
なる直列回路と、前記スイッチング素子のオン・オフを
制御し、且つ第1及び第2コンパレータによりセット/
リセットされるフリップフロップと、ベース側を前記フ
リップフロップのリセット側の出力端子に接続し、コレ
クタ側を第2のコンデンサに接続し、エミッタ側を接地
したスイッチ手段とを備えた制御回路であって、前記第
2のコンデンサは、前記フリップフロップがリセットさ
れて前記スイッチング素子をオフすると同時に前記スイ
ッチ手段が導通状態になってゼロ電位になると共に、前
記フリップフロップがセットされて前記スイッチング素
子をオンすると同時に前記スイッチ手段が非導通状態に
なって充電を開始し、記第1コンパレータは、前記第1
のコンデンサに充電されている電圧が所定レベルの基準
電圧よりも大きくなった時に前記フリップフロップをセ
ットして前記スイッチング素子をオンにし、前記第2コ
ンパレータは、前記第1のコンデンサの放電が開始さ
れ、その放電電圧が前記第2のコンデンサのゼロ電位レ
ベルから充電されている電圧よりも小さくなった時に前
記フリップフロップをリセットして前記スイッチング素
子をオフするようにしたことである。
【0028】このように2個のコンパレータを使用し
て、スイッチング素子のオフ・オンで充放電する第1コ
ンデンサの放電をゼロ電位から充電する第2のコンデン
サの充電電圧とで比較するようにしたことにより、直流
モータの高速回転時でも低速回転時でもスイッチング素
子のオン時間は略一定に維持することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る直流モータの
速度制御回路の実施例について図面を参照して説明す
る。本発明の直流モータの速度制御回路は、従来技術で
説明したIC555チップを使用しているものであり、
大幅に改良した点は、従来技術の図3の点線で囲った部
分を図1の点線で囲った部分のように改良して2個のコ
ンパレータで行う速度制御におけるスイッチング素子の
オン時間を略一定にしたことである。尚、従来技術と同
じものには同一符号を付与して説明する。
【0030】本発明の直流モータの速度制御回路は、図
1に示すように、直流モータMへの供給電力を半導体ス
イッチング素子FETで制御し、回転速度の制御を行う
回路構成となっており、IC555と、半導体スイッチ
ング素子FETと、直流モータMと、可変抵抗VR2
と、抵抗R7、R8、R9、R10、R11、R12
と、直流モータMからのサージを吸収するためのダイオ
ードDと、コンデンサC3(第1のコンデンサ)、C4
(第2のコンデンサ)、C5とから構成されている。
【0031】IC555は、図3で示した従来技術と同
様の1つのチップの回路構成となっており、その回路構
成は、図2に示すように、2個の第1及び第2コンパレ
ータCOMP1、COMP2と、フリップフロップF/
Fと、インバータINVと、3個の抵抗を直列に接続し
た分圧用抵抗rと、スイッチSWとからなり、その接続
状態は、直列に接続した分圧用抵抗rの一方側(8番端
子)を電源のプラス側に接続し、他方側(1番端子)を
電源のマイナス側に接続してある。
【0032】第2コンパレータCOMP2は、2個の入
力端子からなり、マイナス側入力端子は1個の分圧用抵
抗r及び8番端子を介して電源のプラス側及び5番端子
及び抵抗R11を介してスイッチング素子FETと直流
モータMとの間に接続され、プラス側入力端子は6番端
子及び抵抗R10を介して電源のプラス側に接続され、
その出力端子はフリップフロップF/Fのリセット端子
Rに接続されている。ここで、スイッチング素子FET
と直流モータMの間、即ち、5番端子には第1のコンデ
ンサC3で放電する放電電圧(比較電圧Vfb)が供給
されるようになっている。
【0033】第1コンパレータCOMP1は、2個の入
力端子からなり、プラス側入力端子は2個の分圧用抵抗
rを介して電源のプラス側及び1個の分圧用抵抗rを介
して5番端子に接続されている。この5番端子には、第
1のコンデンサC3で充電する充電電圧(比較電圧Vf
b)が供給される。マイナス側入力端子は2番端子及び
抵抗R9を介して可変抵抗VR2の可変端子に接続され
ている。出力端子はフリップフロップF/Fのセット端
子Sに接続されている。ここで2番端子は操作レバーに
連動して動く可変抵抗VR2で発生する所定レベルの基
準電圧Vrefが供給される。
【0034】フリップフロップF/Fのリセット側出力
端子Q’は、インバータINVを介して3番端子及び抵
抗R12を介してスイッチング素子FETのベースに接
続されている。この3番端子からは出力電圧Voが出力
され、スイッチング素子FETをオン・オフする。この
フリップフロップF/Fの動作は、従来技術で説明した
ので省略する。
【0035】一方、このような回路構成からなるIC5
55を備えた制御回路の接続状態は、図1に示すよう
に、電源のプラス側とマイナス側との間に、直流モータ
M及びスイッチング素子FETからなる直列回路を形成
し、直流モータMとスイッチング素子FETとの中間点
から直流モータMと並列にダイオードDを接続した構成
となっている。
【0036】又、直流モータMとスイッチング素子FE
Tとの中間点から、抵抗R11を介して第1のコンデン
サC3を接続した直列回路をスイッチング素子FETと
並列に接続し、且つ抵抗R11と第1のコンデンサC3
との中間点が5番端子に接続され、第1のコンデンサC
3の充放電電圧である比較電圧Vfbを形成する。この
第1のコンデンサC3は、スイッチング素子FETのオ
フ時に直流モータM及び抵抗R11を介して充電され、
スイッチング素子FETのオン時に抵抗R11及びスイ
ッチング素子FETを介して放電する。
【0037】又、6番端子には、電源の両端に直列に接
続した抵抗R10及び第2のコンデンサC4との中間点
と接続されている。又、この中間点は7番端子にも接続
され、IC555のチップ内でスイッチSW(図2参
照)のコレクタ側に接続されている。このスイッチSW
は、所謂スイッチ手段であり、ベース側をフリップフロ
ップF/Fのリセット側の出力端子に接続し、コレクタ
側を第2のコンデンサC4に接続し、エミッタ側を接地
した構成となっている。このような接続状態からなる第
2のコンデンサC4は、スイッチング素子FETをオフ
した時にスイッチSWがオンしてゼロ電位になり、スイ
ッチング素子FETをオンした時に充電する。
【0038】このように2個の第1及び第2コンパレー
タCOMP1、COMP2及び2個の第1及び第2のコ
ンデンサC3、C4を利用した直流モータMの回転速度
の制御は、先ずスイッチング素子FETがオフで直流モ
ータMがオフ時において、第1コンパレータCOMP1
は第1のコンデンサC3に充電する電圧(比較電圧Vf
b)が所定レベルの基準電圧Vrefよりも大きくなっ
た時に、出力電圧VoがHighになりスイッチング素
子FETをオンにする。この時、スイッチSWがオフに
なり第2のコンデンサC4はゼロ電位からの充電が開始
する。
【0039】スイッチング素子FETがオンで直流モー
タMがオン時において、第2コンパレータCOMP2は
第1のコンデンサC3が放電し、その放電電圧(比較電
圧Vfb)の1/2の電圧(Vfb/2)が第2のコン
デンサC4のゼロ電位レベルからの充電電圧Vc、即
ち、ゼロ電位からの放物線形状に形成された上昇電圧よ
りも小さくなった時に、出力電圧VoがLowになりス
イッチング素子FETをオフにするようにする。
【0040】このようにして、第1コンパレータCOM
P1は、一定の電圧値からなる基準電圧Vrefと充電
電圧である比較電圧Vfbと比較するようにして直流モ
ータMの速度を制御し、且つ第2コンパレータCOMP
2は、ゼロ電位から順次上昇する放物線を描く充電電圧
Vcと放電電圧である比較電圧Vfbと比較するように
して直流モータMの速度制御を行う。この比較電圧Vf
bの充電速度は、直流モータMから発生する逆起電力が
直流モータMの速度に比例する性質を利用したものであ
り、直流モータMが高速回転する軽負荷時はスイッチン
グ素子FETをオフしている時間を長くする方向に制御
して速度の増加を抑制し、低速で回転しようとする重負
荷時はスイッチング素子FETをオフしている時間を短
くする方向に制御して直流モータMの速度の減少を抑制
する。
【0041】このオフ時間の長短方向への制御に関して
は、先ず、スイッチング素子FETがオン時に、第1の
コンデンサC3の電圧が、抵抗R11とスイッチング素
子FETのオン抵抗との合成抵抗と第1のコンデンサC
3の時定数とで殆ど決まる放電曲線で降下する。ここ
で、スイッチング素子FETのオン時に流れる負荷電流
が大きくなるにつれてスイッチング素子FETのオン抵
抗に生じる電圧降下が大きくなるため、その電圧降下の
増加分だけ抵抗R11の両端に印加される電圧が減少
し、抵抗R11を介して流れる放電電流が減少するの
で、第1のコンデンサC3の電圧の放電速度は極めて僅
かであるが遅くなる。そのため、第1のコンデンサC3
の電圧の降下曲線と第2のコンデンサC4の電圧の上昇
曲線とが出会うタイミングが少しだけ遅れることにな
り、結果として、スイッチング素子FETのオン時間は
負荷電流が大きくなると少しだけ長くなるといった程度
のものであるため、スイッチング素子FETのオン時間
は略一定と認定できるのである。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、2個の
コンパレータを使用して、直流モータを制御するスイッ
チング素子のオフ・オンで充放電する第1コンデンサの
放電をゼロ電位から充電する第2のコンデンサの充電電
圧とで比較するようにしたことにより、直流モータの高
速回転時でも低速回転時でもスイッチング素子のオン時
間を略一定に維持して電流検出用抵抗なしに直流モータ
を一定速度で制御することができると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明する回路図である。
【図2】同図1で示す回路中に組み込まれているIC5
55チップの略示的な回路図である。
【図3】従来技術におけるIC555チップを搭載した
速度制御回路図である。
【図4】図3における回路図の動作を示した波形図であ
る。
【符号の説明】
COM1;第1コンパレータ(一方のコンパレータ)、
COMP2;第2コンパレータ(他方のコンパレー
タ)、r;分圧用抵抗、R1〜R12;抵抗、Tr1;
トランジスタ、FET;(半導体)スイッチング素子、
M;モータ、F/F;フリップフロップ、R;リセット
端子、S;セット端子、VR1;可変抵抗、VR2;可
変抵抗、Vfb1;第1比較電圧、Vfb2;第2比較
電圧、Vfb;比較電圧、Vref;基準電圧、Vo;
出力電圧、D;ダイオード、C3;第1のコンデンサ、
C4;第2のコンデンサ、C5;コンデンサ、Im;電

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源の両端に接続された直流モータと
    スイッチング素子とからなる直列回路と、 該スイッチング素子のオフ時に充電し、オン時に放電す
    る抵抗と第1のコンデンサとからなる直列回路と、 前記スイッチング素子のオン・オフを制御し、且つ第1
    及び第2コンパレータによりセット/リセットされるフ
    リップフロップと、 ベース側を前記フリップフロップのリセット側の出力端
    子に接続し、コレクタ側を第2のコンデンサに接続し、
    エミッタ側を接地したスイッチ手段とを備えた制御回路
    であって、 前記第2のコンデンサは、前記フリップフロップがリセ
    ットされて前記スイッチング素子をオフすると同時に前
    記スイッチ手段が導通状態になってゼロ電位になると共
    に、前記フリップフロップがセットされて前記スイッチ
    ング素子をオンすると同時に前記スイッチ手段が非導通
    状態になって充電を開始し、 前記第1コンパレータは、前記第1のコンデンサに充電
    されている電圧が所定レベルの基準電圧よりも大きくな
    った時に前記フリップフロップをセットして前記スイッ
    チング素子をオンにし、 前記第2コンパレータは、前記第1のコンデンサの放電
    が開始され、その放電電圧が前記第2のコンデンサのゼ
    ロ電位レベルから充電されている電圧よりも小さくなっ
    た時に前記フリップフロップをリセットして前記スイッ
    チング素子をオフするようにしたこと を特徴とする直流
    モータの速度制御回路。
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