JP2822539B2 - レンズ装置 - Google Patents

レンズ装置

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JP2822539B2
JP2822539B2 JP3637790A JP3637790A JP2822539B2 JP 2822539 B2 JP2822539 B2 JP 2822539B2 JP 3637790 A JP3637790 A JP 3637790A JP 3637790 A JP3637790 A JP 3637790A JP 2822539 B2 JP2822539 B2 JP 2822539B2
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政樹 山田
直平 渡辺
久夫 竹前
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富士写真光機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、写真撮影用,テレビジョン撮影用等として
用いられるレンズ装置に関するものである。
[従来の技術] テレビカメラ装置等として用いられるレンズ装置は、
一般に、レンズ鏡筒内に絞りその他の部材と共に複数の
レンズが装着される。これらのレンズのうち、被写体側
にはフォーカス用のレンズ群が配置されている。そし
て、そのフォーカス用のレンズ群は、通常、最も、被写
体側に位置し、直接外気に接触する第1のレンズと、該
第1のレンズの内側に設けた第2のレンズとの一対のレ
ンズで構成され、これら第1,第2の両レンズはその外周
側部分が相互に接触しており、この部分は塗料等によっ
て密閉されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前述したテレビカメラ装置等は室内だけで
なく、屋外に持ち出して撮影を行ったりすることもあ
り、屋外における撮影時に周囲温度が低下すると、外気
に直接曝されている第1レンズの内面が露結することが
ある。このようにレンズ面に露結が生じると、映像の品
質が低下するという不都合を生じる。
かかるレンズの露結を防止するために、例えば、この
両レンズ間に乾燥した空気や窒素ガス等を封入する方法
があるが、製造,封入確認検査等のコストアップ要因が
高いと共に、封入後の持続性に対して保障しにくい問題
点がある。
ところで、一般に、ある程度密閉された室内において
温度差があると、最も低い温度域の壁面に露結が集中的
に発生することになる。フォーカス用のレンズ群のう
ち、最も被写体側に位置し、外気に曝されている第1レ
ンズは通常負のレンズで構成され、このレンズはその中
心部分が最も薄肉で、周辺部に向かうに従って厚みが大
きくなることから、フォーカス用の2のレンズによって
区画形成される空気室のうち、この第1レンズの中心部
及びその近傍位置が最も速く冷却されて、この空気質の
温度が低下することになる。このために、最も低い温度
域である第1レンズの中心部分に露結が生じることにな
るのである。
本発明は叙上の点に着目してなされたものであって、
レンズ面以外の部分を最も速く冷却されるようにするこ
とによって、レンズ面に露結が発生したり、曇ったりす
るのを確実に防止することができるレンズ装置を提供す
ることをその目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 前述した目的を達成するために、本発明は、金属等の
熱伝導率の高い部材からなるレンズ鏡筒内に複数のレン
ズが装着され、最も被写体に近い第1レンズと該第1レ
ンズに隣接させて設けた第2レンズとの間は、実質的に
これら両レンズのレンズ面で区画形成されたレンズ間空
気室となったレンズ装置であって、これら第1,第2レン
ズの端面の少なくとも一部とレンズ鏡筒内面とを含む密
閉した環状空気室を形成し、環状空気室をこれら第1,第
2レンズ間に形成した通路でレンズ間空気室と連通させ
て、これら環状空気室とレンズ間空気室とで単一の密閉
空間を形成する構成としたことをその特徴とするもので
ある。
[作用] レンズ鏡筒は通常金属、特にアルミニウムで形成され
ている。このアルミニウムの熱伝導率はレンズを構成す
るガラスと比較して数百倍である。従って、レンズ装置
を冷気下に置くと、レンズよりレンズ鏡筒の方が速く冷
却されることになり、共に外気とは遮断されているレン
ズ間空気室と環状空気室とを構成する壁面のうち、レン
ズ面と比較してレンズ鏡筒壁がより温度が低い状態とな
る。従って、これら両空気室を外気と遮断した状態で連
結して一体の密閉空間とすることにより、この空気室全
体のうち、最も低温域であるレンズ鏡筒壁面に露結が集
中して起こるようになり、レンズ面に露結したり、曇っ
たりするのを確実に防止することができるようになる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
まず、第1図及び第2図は本発明の第1の実施例を示
すもので、図中において、1はレンズ鏡筒を示し、該レ
ンズ鏡筒1はアルミニウム薄板を段付き円筒状に形成し
たものである。このレンズ鏡筒1内には、他のレンズ等
と共にフォーカス用レンズ群を構成する第1レンズ2と
第2レンズ3とが配設されている。ここで、第1レンズ
2は最も被写体側に位置するものであるから、該第1レ
ンズ2は直接外気と接触する状態となっている。
第2レンズ3はレンズ鏡筒1内に設けた円環状の受け
部1aに当接させることによって、それを光軸方向及び光
軸と直交する方向に位置決めさせている。また、第1レ
ンズ2はレンズ鏡筒1内に設けた支持部1bによって光軸
と直交する方向に位置決めされており、光軸方向におい
ては、レンズ鏡筒1の先端側に螺入した止めリング4に
よって第2レンズ3に当接する方向に追い込むことによ
り位置決めする構成となっている。
従って、第1,第2レンズ2,3間は、これら両2レンズ
2,3のレンズ面のみにより区画形成されたレンズ間空気
室5が形成され、またこれら第1,第2レンズ2,3の端面
とレンズ鏡筒1の内面における受け部1aと支持部1bとの
間の部分には環状空気室6が形成されている。そして、
これらレンズ間空気室5と環状空気室6との間を連通さ
せるために、第1レンズ2の第2レンズ3への当接部に
は、第2図からも明らかなように、半径方向に向けて連
通溝7が上下2箇所形成されている。
本実施例は前述のように構成されているもので、例え
ば寒冷地で撮影を行う場合において、収納ケースからレ
ンズ装置を取り出したとき等のように、レンズ装置に急
激な温度変化が生じて、該レンズ装置に冷気が接する
と、まずレンズと比較して数百倍も熱伝導率の高いアル
ミニウムからなるレンズ鏡筒1が冷却され、次いで外気
に直接曝されている第1レンズ2が冷却されることにな
る。
ここで、レンズ鏡筒1の壁面を隔壁の一部とする環状
空気室6は第1レンズ2と第2のレンズ3との間に形成
されるレンズ間空気室5と連通溝7によって連通してい
るから、両空気室5,6は一体となって単一の密閉空間と
するようにしている。従って、これら両空気室5,6のう
ち、環状空気室6におけるレンズ鏡筒1の壁面部分が最
も低温状態となって、冷気によってこの部分は露結する
ことがある。しかしながら、第1,第2レンズ2,3の各
面、とりわけ外気に直接接触する第1レンズ2のうちの
最も薄肉となった中心部分が露結したり曇ったりするこ
とはなく、撮影時に良好な視野が確保される。
次に、第3図乃至第5図は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例においては、レンズ間空気室5と環状空気
室6との間を連結させるために、円環状のスペーサ10を
設け、該スペーサ10に半径方向1または複数(図面にお
いては2箇所)の凹部10aを形成するようにしたものが
示されている。そして、このスペーサ10は第1レンズ2
と第2レンズ3との間に挟み込むようにして設置される
ものであり、このために、該第1,第2の各レンズ2,3の
接合部分を平坦部2a,3aとなし、この平坦部2a,3a間にス
ペーサ10を挾持するようにしている。従って、この実施
例においては、前述した第1の実施例とは異なり、レン
ズ間空気室5は完全にレンズ面のみで構成されるのでは
なく、スペーサ10も臨んでおり、このスペーサ10の端面
もレンズ間空気室5を区画する壁面の一部を形成しては
いるものの、該スペーサ10は薄いものであるから、レン
ズ間空気室5は実質的にこれら両レンズのレンズ面で区
画形成されることになる。
このように構成しても、レンズ間空気室5と環状空気
室6との間を連通させることができるようになり、直接
外気に接触する第1レンズ2が曇るのを防止することが
できる。なお、スペーサ10は必ずしも円環状に形成する
必要はなく、複数部片に分割した円弧状のもので形成し
てもよい。
さらに、第6図は本発明の第3の実施例を示し、本実
施例においては、前述した第2の実施例におけるスペー
サをレンズ鏡筒1に一体的に設けた環状隔壁20で形成
し、この環状隔壁20に、該レンズ鏡筒1の壁面と該環状
隔壁20及び第1レンズ2を光軸と直交する方向に位置決
めする支持部1b及び該第1レンズ2の端面との間に形成
される環状空気室6′と、第1,第2レンズ2,3間のレン
ズ間空気室5との間を連通させるための連通溝20aを形
成する。これによっても、第1レンズ2の曇り防止機能
を発揮させることができる。
なお、本実施例の場合には、環状隔壁20は第1レンズ
2及び第2レンズ3が当接せしめられるようになってい
る関係から、第1レンズ1を光軸方向に固定するため
に、設けられる止めリング4と同様の止めリング21を第
2レンズ3側にも設けるようにしている。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、区画壁が実質的にレ
ンズ面で構成される第1,第2レンズ間のレンズ間空気室
を独立した密閉空間とせず、これら両レンズの端面の少
なくとも一部とレンズ鏡筒内面とで環状空気室を形成
し、第1,第2レンズ間に形成した通路で両空気室を連通
させることによって、レンズ間空気室と環状空気室とで
単一の密閉空間となし、かつレンズ鏡筒を金属等の熱伝
導率の高い部材で形成し、レンズ装置の冷気下に置いた
時に、この密閉空間を構成する壁面として、レンズ鏡筒
内面という第1レンズより温度の低くなる部位を設ける
構成としたので、密閉空間内の空気が冷却された時に
は、レンズ鏡筒内面に積極的に結露を生じさせるように
して、直接外気に接触する第1レンズの内面が露結した
り、曇ったりするのを確実に防止できる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の第1の実施例を示すもの
で、第1図はレンズ装置の要部断面図、第2図は第1レ
ンズの右側面図、第3図乃至第5図は本発明の第2の実
施例を示し、第3図はレンズ装置の要部断面図、第4図
はスペーサの右側面図、第5図は第4図の平面図、第6
図は本発明の第3の実施例を示すレンズ装置の要部断面
図である。 1:レンズ鏡筒、2:第1レンズ、3:第2レンズ、5:レンズ
間空気室、6,6′:環状空気室、7:連通溝、10:スペー
サ、10a:凹部、20:環状隔壁、20a:連通溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属等の熱伝導率の高い部材からなるレン
    ズ鏡筒内に複数のレンズが装着され、最も被写体に近い
    第1レンズと該第1レンズに隣接させて設けた第2レン
    ズとの間は、実質的にこれら両レンズのレンズ面で区画
    形成されたレンズ間空気室となったレンズ装置におい
    て、前記第1,第2レンズの端面の少なくとも一部と前記
    レンズ鏡筒内面とを含む密閉した環状空気室を形成し、
    該環状空気室をこれら第1,第2レンズ間に形成した通路
    で前記レンズ間空気室と連通させて、これら環状空気室
    とレンズ間空気室とで単一の密閉空間を形成する構成と
    したことを特徴とするレンズ装置。
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