JP2821480B2 - ロータコア - Google Patents
ロータコアInfo
- Publication number
- JP2821480B2 JP2821480B2 JP63223540A JP22354088A JP2821480B2 JP 2821480 B2 JP2821480 B2 JP 2821480B2 JP 63223540 A JP63223540 A JP 63223540A JP 22354088 A JP22354088 A JP 22354088A JP 2821480 B2 JP2821480 B2 JP 2821480B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor core
- rotor
- cylindrical portion
- core
- shape
- Prior art date
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- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、ロータコアに関し、特に、筒部と各突出柱
部を、圧縮成形あるいは焼結により形成された磁性粉末
金属で構成し、うず電流損の少ない低価格のロータコア
を得るための新規な改良に関する。
部を、圧縮成形あるいは焼結により形成された磁性粉末
金属で構成し、うず電流損の少ない低価格のロータコア
を得るための新規な改良に関する。
b.従来の技術 従来、用いられていたこの種のロータコアとしては、
種々の構成が提案されているが、その中で代表的なもの
について述べると、ここではその構成を開示する文献名
等を挙げていないが、第３図にて示す一般に使用されて
いるロータコアを開示することができる。
種々の構成が提案されているが、その中で代表的なもの
について述べると、ここではその構成を開示する文献名
等を挙げていないが、第３図にて示す一般に使用されて
いるロータコアを開示することができる。
すなわち、第３図におけるロータコア１は、平面形状
がほぼエの字形をなすと共に、けい素鋼板又はパーマロ
イなどからなる薄板1aを多数積層した構成よりなり、そ
の中心には、回転軸（図示せず）を貫通して設けるため
の軸孔２が形成されている。
がほぼエの字形をなすと共に、けい素鋼板又はパーマロ
イなどからなる薄板1aを多数積層した構成よりなり、そ
の中心には、回転軸（図示せず）を貫通して設けるため
の軸孔２が形成されている。
このロータコア１の両端部に形成された一対の案内凹
部3aには、図示しないロータ巻線が巻回されている。
部3aには、図示しないロータ巻線が巻回されている。
c.発明が解決しようとする課題 従来のロータコアは、以上のように構成されていたた
め、次のような問題点を有していた。
め、次のような問題点を有していた。
すなわち、ロータコア１が多数の薄板1aによって構成
されているため、これらの各薄板1aを積層してロータコ
ア１を形成するためには、治工具を用いて各薄板1aを接
着や溶接の手段によって一体化しなければならず、この
一体化作業は、極めて困難な且つ時間とコストを要する
作業であった。
されているため、これらの各薄板1aを積層してロータコ
ア１を形成するためには、治工具を用いて各薄板1aを接
着や溶接の手段によって一体化しなければならず、この
一体化作業は、極めて困難な且つ時間とコストを要する
作業であった。
又、一枚一枚の薄板1aによって、任意の形状のロータ
又はステータ等のコアを作成するため、コアの外形形状
が不均一となりやすく、又、薄板1aをプレス加工によっ
て打抜くため、大量生産時には、プレス型の保持及び交
換に多額のコストを要し、低価格のコアを提供すること
が不可能であった。
又はステータ等のコアを作成するため、コアの外形形状
が不均一となりやすく、又、薄板1aをプレス加工によっ
て打抜くため、大量生産時には、プレス型の保持及び交
換に多額のコストを要し、低価格のコアを提供すること
が不可能であった。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになさ
れたもので、特に、筒部と各突出柱部を磁性粉末合金を
圧縮成形あるいは焼結により形成された一体成形体で構
成し、うず電流損の少ない低価格の構成よりなるコアを
提供することを目的とする。
れたもので、特に、筒部と各突出柱部を磁性粉末合金を
圧縮成形あるいは焼結により形成された一体成形体で構
成し、うず電流損の少ない低価格の構成よりなるコアを
提供することを目的とする。
d.課題を解決するための手段 本発明によるロータコアは、軸孔を有する筒部と、前
記筒部の外周の互いに対向する位置に形成されほぼ半円
状をなす第１、第２突出柱部と、各突出柱部と突部との
間に形成されロータ巻線を案内するための４個の案内凹
部とを備え、筒部及び各突出柱部は、磁性粉末金属の圧
縮成形あるいは焼結により一体に形成されると共に平面
形状がほぼエの字形をなす構成である。
記筒部の外周の互いに対向する位置に形成されほぼ半円
状をなす第１、第２突出柱部と、各突出柱部と突部との
間に形成されロータ巻線を案内するための４個の案内凹
部とを備え、筒部及び各突出柱部は、磁性粉末金属の圧
縮成形あるいは焼結により一体に形成されると共に平面
形状がほぼエの字形をなす構成である。
e.作用 本発明によるロータコアにおいては、軸孔を有する筒
部と第１、第２突出柱部が、磁性粉末金属を圧縮成形あ
るいは焼結により一体にエの字形に形成した構成よりな
っているため、この磁性粉末金属は１個１個の細かい粒
子を固めたものであり、各粒子は各々を独立して、絶縁
された状態で、従来の薄板を積層したものと同様に、う
ず電流損を小さくすることができる。
部と第１、第２突出柱部が、磁性粉末金属を圧縮成形あ
るいは焼結により一体にエの字形に形成した構成よりな
っているため、この磁性粉末金属は１個１個の細かい粒
子を固めたものであり、各粒子は各々を独立して、絶縁
された状態で、従来の薄板を積層したものと同様に、う
ず電流損を小さくすることができる。
又、圧縮型又は焼結型を最初に作れば、後は、外形形
状の均一な任意の形状のコアを安価に大量に作ることが
できる。
状の均一な任意の形状のコアを安価に大量に作ることが
できる。
f.実施例 以下、図面と共に本発明によるコアの好適な実施例に
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付し
て説明する。
て説明する。
第１図及び第２図は、本発明によるコアを示すための
もので、第１図はロータを示す斜視図、第２図は本発明
のコアを応用した回転検出器を示す断面図である。
もので、第１図はロータを示す斜視図、第２図は本発明
のコアを応用した回転検出器を示す断面図である。
まず、第１図に示すロータコア１は、平面形状がほぼ
エの字形をなすと共に、その中心には、図２の回転軸10
を貫通して設けるための軸孔２を有する筒部20と、前記
筒、部20の外周の互いに対向する位置に形成されほぼ半
円状をなす第１、第２突出柱部3,3Aと、前記各突出柱部
3,3Aと筒部20との間に軸方向に沿って形成されロータ巻
線9aを案内するための４個の案内凹部3aとから形成され
ている。
エの字形をなすと共に、その中心には、図２の回転軸10
を貫通して設けるための軸孔２を有する筒部20と、前記
筒、部20の外周の互いに対向する位置に形成されほぼ半
円状をなす第１、第２突出柱部3,3Aと、前記各突出柱部
3,3Aと筒部20との間に軸方向に沿って形成されロータ巻
線9aを案内するための４個の案内凹部3aとから形成され
ている。
さらに、このロータコア１を構成する筒部20と各突出
柱部3,3Aは磁性粉末金属を圧縮成形あるいは焼結によっ
て全体形状がエの字形となるように形成したもので、前
述の一対ずつの案内凹部3aには、後述のロータ巻線9aが
巻回されている。
柱部3,3Aは磁性粉末金属を圧縮成形あるいは焼結によっ
て全体形状がエの字形となるように形成したもので、前
述の一対ずつの案内凹部3aには、後述のロータ巻線9aが
巻回されている。
次に、前述の磁性粉末金属としては、日本鋼管製のFe
−6.5W％Si軟磁性材を用いている。このFe−6.5W％Si軟
磁性材は、Siを6.5W％含有する材料で透磁率、磁歪及び
鉄損に優れ、中及び高周波数域でアルモファス合金及び
パーマロイと代替できる材料であり、本願の発明者はこ
の優れた特性に着目し、このFe−6.5W％Si軟磁性材を薄
板化したものを用いず、これを粉末合金化し、さらに、
圧縮成形あるいは焼結処理によって実験的に製造した結
果、第１図に示すロータコア１を得ることができた。
−6.5W％Si軟磁性材を用いている。このFe−6.5W％Si軟
磁性材は、Siを6.5W％含有する材料で透磁率、磁歪及び
鉄損に優れ、中及び高周波数域でアルモファス合金及び
パーマロイと代替できる材料であり、本願の発明者はこ
の優れた特性に着目し、このFe−6.5W％Si軟磁性材を薄
板化したものを用いず、これを粉末合金化し、さらに、
圧縮成形あるいは焼結処理によって実験的に製造した結
果、第１図に示すロータコア１を得ることができた。
又、前述のロータコア１を用いて、レゾルバ、シクロ
ン及び各種モータ等を実験的に製造してみた結果、特性
的にも十分な結果が得られ、実用化の可能性を確認する
ことができた。
ン及び各種モータ等を実験的に製造してみた結果、特性
的にも十分な結果が得られ、実用化の可能性を確認する
ことができた。
又、第２図に示す構成は、本発明によるロータコア
を、レゾルバ及びシンクロ等の回転検出器７の回転検出
部８に応用した例を示すものである。
を、レゾルバ及びシンクロ等の回転検出器７の回転検出
部８に応用した例を示すものである。
ロータ巻線9aを備えたこのロータコア１を有する回転
軸10には、回転トランス部10Aのトランス用ロータ11が
設けられ、このトランス用ロータ11に対応するケース12
の内壁12aにはトランス用ステータ13が設けられてい
る。
軸10には、回転トランス部10Aのトランス用ロータ11が
設けられ、このトランス用ロータ11に対応するケース12
の内壁12aにはトランス用ステータ13が設けられてい
る。
又、前述の回転検出部８と回転トランス部10Aとの間
には、超電導材よりなる超電導シール板14が配設され、
回転検出部８と回転トランス部10A間の不要な磁化作用
を、この超電導シール板14の反磁性特性により遮蔽して
いる構成である。
には、超電導材よりなる超電導シール板14が配設され、
回転検出部８と回転トランス部10A間の不要な磁化作用
を、この超電導シール板14の反磁性特性により遮蔽して
いる構成である。
g.発明の効果 本発明によるロータコアは、以上のように構成されて
いるため、次のような効果を得ることができる。
いるため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、ロータコアを構成するために多数の薄板を
積層する必要がなく、圧縮成形又は焼結によって一体成
形できると共に、多粒子が各々独立して絶縁されている
ため、うず電流損の少ない加工性に優れたコアを安価に
大量に提供できるものである。
積層する必要がなく、圧縮成形又は焼結によって一体成
形できると共に、多粒子が各々独立して絶縁されている
ため、うず電流損の少ない加工性に優れたコアを安価に
大量に提供できるものである。
第１図及び第２図は、本発明によるコアを示すもので、
第１図はロータを示す斜視図、第２図は本発明によるコ
アを応用した回転検出器を示す断面図、第３図は従来の
コアとしてのロータを示す斜視図である。 １……ロータコア、２……軸孔、3,3A……突出柱部、3a
……案内凹部、9a……ロータ巻線、20……筒部である。
第１図はロータを示す斜視図、第２図は本発明によるコ
アを応用した回転検出器を示す断面図、第３図は従来の
コアとしてのロータを示す斜視図である。 １……ロータコア、２……軸孔、3,3A……突出柱部、3a
……案内凹部、9a……ロータ巻線、20……筒部である。
Claims (1)
- 【請求項１】軸孔（２）を有する筒部（20）と、前記筒
部（20）の外周に互いに対向する位置に形成されほぼ半
円状をなす第１、第２突出柱部（3,3A）と、前記各突出
柱部（3,3A）と前記筒部（20）との間に軸方向に沿って
形成されロータ巻線（9a）を案内するための４個の案内
凹部（3a）とを備え、前記筒部（20）及び各突出柱部
（3,3A）は磁性粉末金属の圧縮成形あるいは焼結により
一体に形成されると共に平面形状がほぼエの字形をなす
ことを特徴とするロータコア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63223540A JP2821480B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | ロータコア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63223540A JP2821480B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | ロータコア |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0272603A JPH0272603A (ja) | 1990-03-12 |
| JP2821480B2 true JP2821480B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=16799763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63223540A Expired - Fee Related JP2821480B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | ロータコア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2821480B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3074755B2 (ja) * | 1991-03-20 | 2000-08-07 | 株式会社日立製作所 | ガス絶縁電気機器 |
| FR2757703A1 (fr) * | 1996-12-24 | 1998-06-26 | Rockwell Lvs | Rotor pour moteur electrique et son procede de fabrication |
| JP2001089615A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-04-03 | Mitsui Chemicals Inc | 回転成形用ポリエチレン樹脂組成物およびその組成物を用いた回転成形体 |
| US6819025B2 (en) | 2001-03-02 | 2004-11-16 | Asmo Co., Ltd. | Core of rotation apparatus, method for manufacturing core, and rotation apparatus |
| JP4840065B2 (ja) * | 2006-10-10 | 2011-12-21 | 株式会社安川電機 | 配電盤用化粧板装置およびこれを用いた配電盤 |
| JP5410699B2 (ja) * | 2008-07-10 | 2014-02-05 | 日本科学冶金株式会社 | Ｆｅ系軟磁性材の製造方法及びＦｅ系軟磁性材並びに圧粉磁芯 |
| CN112531927B (zh) * | 2020-11-19 | 2022-10-11 | 深圳市颂辉科技研究发展有限公司 | 夹层式的电机复合导磁结构 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53134709A (en) * | 1977-04-28 | 1978-11-24 | Fujitsu Ltd | Production of sintered ferrosilicon material |
| JPS5726106A (en) * | 1980-07-23 | 1982-02-12 | Fujitsu Ltd | Production of iron core for pulse motor |
-
1988
- 1988-09-08 JP JP63223540A patent/JP2821480B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0272603A (ja) | 1990-03-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |