JP2821067B2 - エンドレスパターン製版方法及び装置 - Google Patents

エンドレスパターン製版方法及び装置

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JP2821067B2
JP2821067B2 JP27101292A JP27101292A JP2821067B2 JP 2821067 B2 JP2821067 B2 JP 2821067B2 JP 27101292 A JP27101292 A JP 27101292A JP 27101292 A JP27101292 A JP 27101292A JP 2821067 B2 JP2821067 B2 JP 2821067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラビア印刷或いはロ
ータリースクリーン印刷等で用いる円筒状の版素材に、
エンドレスパターン印刷用の版面を作成するための方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷やロータリースクリーン印
刷等のように円筒状の版素材を使用する印刷法では、版
面を1周したところで丁度つながるような画像を版素材
に記録し、印刷を行なうことにより、版素材の円周の長
さを周期とするエンドレスのパターンを印刷することが
できる(もちろん、円周の長さの整数分の1のパターン
を版素材に記録しておくことにより、それよりも短い周
期のエンドレスパターンを印刷することもできる)。円
筒状の版素材にエンドレスパターンを記録する例とし
て、グラビア製版について便宜的に図2を用いて以下に
説明する。(図2は本発明の実施例であるが、入力部1
1及び出力部12は従来装置と同様である。)
【0003】入力部11において原稿を円筒状の入力シ
リンダ111に固定し、入力部11と出力部12におい
て、入力シリンダ111と版胴121とを同期して回転
させる(入力シリンダ111はモータ112により、版
胴121はモータ122により回転される。入力シリン
ダ111及び版胴121の回転位置はロータリエンコー
ダ113及び123により検出され、これを基に制御部
15が両者の同期を制御する)。そして、入力シリンダ
111と版胴121の軸方向に平行に、ピックアップヘ
ッド114及び記録ヘッド124を同期して移動させる
(ピックアップヘッド114はボールネジ115とモー
タ116により、記録ヘッド124はボールネジ125
とモータ126により移動される。ピックアップヘッド
114及び記録ヘッド124の位置は各モータ116、
126に設けられたロータリエンコーダ117及び12
7により検出され、これを基に制御部15が両者の同期
及び入力シリンダ111、版胴121の回転との同期を
制御する)。このようにして入力部11、出力部12の
双方で円筒面の2次元走査を行なう間、入力部11では
ピックアップヘッド114で原稿の画像を読み取り、出
力部12では記録ヘッド124で版胴121にセルを彫
刻する。
【0004】なお、入力シリンダ111と版胴121と
を同期して回転させると述べたが、両者は必ずしも同時
に回転させる必要はなく、入力部11で原稿の画像を入
力して一旦メモリ(制御部15内のRAM等)に格納し
ておいた後、別の機会にメモリに格納されている画像を
出力部12で出力するようにしてもよい。
【0005】通常、記録ヘッド124は版胴121が1
回転する間停止しており、その1周(記録領域が小さい
場合には、その一部)の記録(この方向を主走査方向と
呼び、記録する線を主走査線と呼ぶ)が終了した時点
で、所定の移動単位だけ版胴121の軸方向に移動し
(この方向を副走査方向と呼ぶ)、記録ヘッド124が
停止した状態で次の主走査線の記録を行なう、という間
欠移動動作を行なう(図4(a)参照)。従って、1本
の主走査線の記録を終了した後、次の主走査線の記録を
開始するまでには、記録ヘッド124を副走査方向に所
定の移動単位だけ移動させる時間が必要である。すなわ
ち、版胴121にエンドレスパターンを記録する場合、
隣接する各主走査線の記録開始点(主走査位置)を一致
させるため、記録ヘッド124を移動させる時間を確保
するには、1つの主走査線を記録した後に版胴121を
1回転だけ空回転(アイドル回転)させなければならな
い。このため、図4(a)に示すようなリング状記録に
よりエンドレスパターンの製版を行なうと、N本の主走
査記録のために版胴121は2・N回転する必要があ
り、生産性が低い。
【0006】これに対し、同じリング状記録方法におい
て、記録ヘッドの(副走査方向への)移動時間分だけ各
主走査線の記録開始点をずらせることにより、アイドル
回転を排除するという方法が提案されている(特公昭5
7−36860号)。グラビア製版用の記録ヘッドは、
通常、高速で彫刻を行なうために共振を利用している。
このため、上記(特公昭57−36860号)の方法で
も、或る主走査線と次の主走査線との間に記録ヘッドの
副走査送りのために記録ヘッドを版胴から一旦離さなけ
ればならず、次の主走査線における記録を開始した直後
は十分な彫刻深さが得られない。そこで、各主走査線の
記録を1周+αだけ行なうことにより、各主走査線の記
録開始直後の部分だけは再度彫刻(2度彫り)を行なう
という方法も考案されている(特公昭56−16074
号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの方法にし
ても、記録ヘッドを副走査方向に間欠的に送るものであ
るため、記録ヘッドを一旦版胴から持ち上げて所定の移
動単位だけ副走査送りし、再度版胴に近づけて彫刻を開
始するまでの間は、版胴には記録が行なわれない(上記
特公昭56−16074号の方法では、これに、2度彫
りのための時間が加わる)。
【0008】これに対し、版胴を連続的に回転させてい
る間、記録ヘッドも副走査方向に連続的に移動させ、図
4(b)に示すように、版胴上において螺旋状に記録す
るという方法をとることにより、このような版胴の無記
録回転の時間は全く無くなり、効率の良い製版を行なう
ことができる。
【0009】ところが、出力部でこのようにエンドレス
パターンの連続出力を行なおうとしても、入力部で次の
ような問題がある。すなわち、たとえ原稿の図柄が主走
査方向でうまく接続する繰り返し可能なパターンとなっ
ていても、そのパターンの周期は必ずしも入力シリンダ
の周長の整数分の1になっているとは限らない。従っ
て、原稿を入力シリンダの外周に丁度1周だけ巻き付け
てその継ぎ目をうまく合わせておき、入力部でも出力部
と同様に螺旋状に同期駆動することにより、入力部の原
稿と同じエンドレスのパターンを版胴に彫刻するという
方法をとることは一般的には不可能である。
【0010】ここで、図5(a)のように、副走査方向
(図では横方向)に直線的に一方の端から他方の端まで
つながった「地」(均一階調の部分)を有する原画像パ
ターン21の場合には、上下(主走査方向)をその地の
部分で切断線23、24により直線的に切り、切り出し
た部分25(これを単位パターンと呼ぶ。図5(b))
を繰り返しの単位とすることにより、上記問題をうまく
解決することができる。すなわち、この単位パターン2
5の画像を入力する際は、互いに平行な主走査線ごとに
画像データをメモリに格納しておくが、このメモリに格
納された画像データを出力する際には、1本の主走査線
の出力が終了した後は直ちに次の主走査線を出力すると
いうように、連続的に出力を行なう。この場合、図5
(c)に示すように、版胴に記録された実際のエンドレ
スパターン26は、継ぎ目27で1セル分だけ横ズレが
生じているのであるが、この部分は地の部分であるた
め、見た目には殆ど気が付かない。従って、このような
図柄では上記の螺旋状記録を容易に行なうことができ、
効率良くエンドレスパターン印刷用版胴を作成すること
ができる。
【0011】しかし、図6(a)のように、原画像が、
直線で副走査方向の全幅を横断できるような地の部分が
存在しないようなパターン31である場合、切断線3
3、34で切り出した図6(b)の単位パターン35を
用いて良好なエンドレスパターンを得ることはできな
い。すなわち、どのような直線でパターン31を切って
も、その直線は要素図柄(単位パターンを構成する画像
の一部であり、地の中に点在する図柄)32の部分を横
断するため、無理に上記のような方法で出力したとして
も、図6(c)に示すように、版胴に形成されたエンド
レスパターンの継ぎ目36の箇所において要素図柄32
1の部分で1セル分の横ズレが生じ、要素図柄321と
地の境界部分や(要素図柄321が複雑な場合には)要
素図柄321の内部でズレが目立ってしまう。
【0012】以上はグラビア印刷用の版胴(版素材)に
セルを彫刻(記録)する場合を例に挙げて問題点を指摘
したが、ロータリースクリーン印刷用の版素材を作成す
る場合も全く同様の問題が生ずる(ロータリースクリー
ン印刷用の製版については、例えば特公昭57−117
81号公報、特開平2−63741号公報等に記載があ
る)。
【0013】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところはグラビア
製版やロータリースクリーン製版等で円筒状版の素材に
エンドレスパターンの製版を行なう場合、地の部分が直
線的に副走査方向の全幅を横断していなくても、何らか
の形で一方の側端から他方の側端までつながっていさえ
すれば、効率よく、しかも、ズレを目立たせることなく
製版することのできるエンドレスパターンの製版方法及
びそのための装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係るエンドレスパターン製版方法
は、次の各ステップを含むものとして構成される。 a)エンドレスパターンの繰り返しの単位である単位パタ
ーンを含み要素図柄及び地が混在する原画像を主走査線
毎に入力し、第1記憶手段に格納する原画像入力ステッ
プ。 b)第1記憶手段に格納された原画像を表示手段に表示
し、操作者が対話的に単位パターンを設定して第2記憶
手段に格納する単位パターン設定ステップ。 c)単位パターンの各主走査線の終端部に、各走査線に隣
接する走査線の始端部を接続して表示手段に表示する継
ぎ目表示ステップ。 d)継ぎ目における接続に不都合がある場合、地の部分の
みを通って単位パターンを副走査方向に横断する切り出
し線と継ぎ目とにより囲まれる切り出し領域を第2記憶
手段において副走査方向に1画素分だけ移動させる継ぎ
目調整ステップ。 e)円筒状の版素材を主走査方向に連続的に回転させなが
ら記録ヘッドを副走査方向に連続的に移動させ、第2記
憶手段に格納されている単位パターンを各主走査線が連
続するように螺旋状に版素材に記録する記録ステップ。
【0015】また、このようなエンドレスパターン製版
方法を実施するに特に適したエンドレスパターン製版装
置は、次の各手段を備えたものとして構成される。 a)エンドレスパターンの繰り返しの単位である単位パタ
ーンを含み要素図柄及び地が混在する原画像を主走査線
毎に入力する画像入力手段。 b)入力された画像を記憶する第1記憶手段。 c)第1記憶手段に格納されている画像を表示する表示手
段と。 d)操作者が対話的に、表示手段に表示された画像に関す
る指示の入力を行なうための指示入力手段。 e)操作者が指示入力手段により設定した単位パターンの
画像データを記憶する第2記憶手段。 f)単位パターンの各主走査線の終端部に、各走査線に隣
接する走査線の始端部を接続して表示手段に表示する継
ぎ目表示手段。 g)継ぎ目における接続に不都合がある場合、操作者が指
示入力手段により設定した、地の部分のみを通って単位
パターンを副走査方向に横断する切り出し線と継ぎ目と
により囲まれる切り出し領域を第2記憶手段において副
走査方向に1画素分だけ移動させる継ぎ目調整手段。 h)円筒状の版素材を主走査方向に連続的に回転させなが
ら記録ヘッドを副走査方向に連続的に移動させ、第2記
憶手段に格納されている単位パターンを各主走査線が連
続するように螺旋状に版素材に記録する記録手段。
【0016】ここで更に切り出し線自動作成手段を設
け、上記継ぎ目調整手段において操作者が行なうことと
している切り出し線の設定(第2記憶手段に格納されて
いる単位パターンの地の部分のみを通って単位パターン
を副走査方向に横断する切り出し線を設定すること)を
装置が自動的に行なうようにしてもよい。
【0017】
【作用】操作者は、原画像入力ステップで入力され、第
1記憶手段に格納された原画像をグラフィックディスプ
レイ等の表示手段で見ながら、対話的に単位パターンを
設定する。ここで単位パターンとは、最終的に作成する
エンドレスパターンの繰り返しの単位となっているパタ
ーンである。この単位パターンは第2記憶手段に格納し
ておく。
【0018】次に、単位パターン設定ステップで設定さ
れた単位パターンを主走査方向に継ぎ合わせたときに、
継ぎ目で要素図柄のズレ等の不都合が生じていないかを
確認するため、継ぎ目表示ステップを実行する。後述す
る記録ステップでは単位パターンの各主走査線を螺旋状
に連続して記録するため、この継ぎ目表示ステップでは
それを予めシミュレーションして、1本の主走査線の終
端部に次の主走査線の始端部を接続して表示する。従っ
て、継ぎ目において主走査線が1本づつズレることにな
るため、要素図柄が継ぎ目に掛かっている場合には、要
素図柄にズレが生じる。このような不都合が認められた
場合、継ぎ目調整ステップでは地の部分を副走査方向に
横断する線(切り出し線)で単位パターンを主走査方向
に切断し、その一方を1画素分だけ副走査方向に移動さ
せることにより、継ぎ目におけるズレを解消し、要素図
柄をスムーズに接続させるようにする。こうして完成し
た単位パターンを、記録ステップでは各主走査線を連続
させ、螺旋状に出力する。これにより、円筒状の版素材
にはエンドレスパターンの版面が形成される。
【0019】この方法を実施するための装置として上に
掲げたエンドレスパターン製版装置の各構成要素の作用
ついては、以下に説明する実施例において詳しく述べ
る。
【0020】
【実施例】本発明に係る方法を実施する装置であり、か
つ、上記エンドレスパターン製版装置の実施例でもある
グラビア製版装置を説明する。本実施例のグラビア製版
装置は図2に示した通りの構成を有しており、基本的に
は上述の通りの動作を行なうが、制御部15が後述する
プログラムに従って動作することにより、本発明を実施
する装置として作用する。なお、上述した入力部11及
び出力部12の説明は省略する。
【0021】制御部15は図3に示すように、CPU1
51、ROM152、RAM153を備えたマイクロコ
ンピュータにより構成されている。なお、制御部15に
はその他に、入力部11、出力部12、グラフィックデ
ィスプレイ13及びその他の周辺機器(システムディス
プレイ14、外部記憶部16、指示入力部17)を接続
するためのインタフェイス(I/F)154、155、
156、157が備えられている。また、RAM153
にはCPU151のメインメモリとして作用するメモリ
の他、入力部11で入力される画像のデータを記憶する
グラフィックメモリも含まれる。
【0022】CPU151は、ROM152に保持され
た、或いは、外部記憶部16からメインメモリにロード
される一連のプログラムにより、本グラビア製版装置の
動作を統合的に制御するが、その一連のプログラムの中
に、所定の条件を満たす原画像を基に、上記本発明の方
法に従ってエンドレスパターン印刷用の版胴を作成する
プログラムが含まれる。ここにおける条件とは、原画像
に、幅方向(副走査方向)に一方の端から他方の端まで
横断する「地」の部分と要素図柄とが混在すること、で
ある。
【0023】このような原画像の一例として図6(a)
に示すパターン31を採り上げ、図1のフローチャート
を中心に本グラビア製版装置の動作を説明する。図6
(a)の原画像パターン31は、幅方向に横断する地の
部分が存在するが、直線で横断することはできないた
め、上述のような単純な方法ではエンドレスパターンの
製版を行なうことができない。それに対し、本実施例の
グラビア製版装置では、次のような手順でエンドレスパ
ターン印刷用の版胴を作成することができる。
【0024】まず、作成しようとするエンドレスパター
ンの繰り返しの単位となる部分(単位パターン)を含む
原画像31を入力部11において入力し、RAM153
又は外部記憶部16の中の第1領域(第1メモリ)に格
納する(ステップS1)。次に、第1メモリに格納され
た原画像31をグラフィックディスプレイ13に表示し
(ステップS2)、操作者がその画面を見ながら指示入
力部17(図2ではマウスを示しているが、デジタイ
ザ、キーボード等を用いることもできる)を用いて対話
操作により、図6(a)で上下の切断線33、34を設
定し、エンドレスパターンの繰り返しの一単位となる単
位パターン35を指定する(ステップS3)。なお、切
断線33と34との間隔すなわち単位パターン35の主
走査線の長さは、後述の版胴121の周長に相当するよ
うに設定する。制御部15は指定された単位パターン3
5の画像データをRAM153又は外部記憶部16の第
2領域(第2メモリ)に格納する(ステップS4)。
【0025】なお、後述するように原画像が必ずしも繰
り返しパターンとなっていない場合には、ステップS3
において単位パターンを指定する際に、指定した単位パ
ターンの中に含まれる要素図柄の位置を変更したり不要
部分を除去する等の再配列操作を行なう。
【0026】単位パターン35を指定した後、ステップ
S5において、各主走査線の終端(図6(b)では上側
の端部)の画像データに引き続いて次の(隣の)主走査
線の始端の画像データをグラフィックディスプレイ13
に出力し、単位パターン35の繰り返しの継ぎ目36に
不具合がないか否かを操作者により確認してもらう(ス
テップS6)。このようにして作成された単位パターン
35の繰り返しの継ぎ目は図6(c)のようになり、要
素図柄321にズレが生じる。このような不都合が生じ
ている場合はステップS7に進み、操作者に切り出し線
の設定を行なわせる。ここで切り出し線とは、図7に示
すように、地の部分を幅方向(副走査方向)に一方の端
から他方の端まで横断する線40のことである。上述の
通り、現在の原画像パターン31の例では副走査方向に
直線で横断できる線は存在しないため、切り出し線40
は屈曲線とならざるを得ない。
【0027】操作者が対話操作により要素図柄32を避
けた切り出し線40を設定すると、制御部15は切り出
し線40と継ぎ目36及び両側端により囲まれた切り出
し領域41の画像データを副走査方向に1画素分(1主
走査線の幅)だけ移動する(ステップS8)。これによ
り、図9に示すように、継ぎ目36に掛かっていた要素
図柄321は隣接する単位パターンの要素図柄32とス
ムーズに接続するようになる。なお、図8に示すよう
に、切り出し領域41を移動する際、移動されなかった
領域との間に1画素分の隙間43ができるが、ここには
隣接する画素のデータをコピーして補充しておく(ステ
ップS9)。切り出し線40は地の部分を通るように設
定されているため、隣接画素のデータを埋め込んでも切
り出し線40は全く目立たない。
【0028】こうして、継ぎ目36におけるズレを地の
部分へ移動させることにより目立たなくした後、ステッ
プS5に戻り、単位パターン35の継ぎ目36部分にお
ける接続を再確認する。これで不都合が解消されたとき
は、操作者が指示入力部17より確認の意思を入力す
る。これにより、制御部15は第2メモリに作成された
単位パターン35の画像データに基づいて出力部12に
おいて版胴121に螺旋状にセルを彫刻(記録)する
(ステップS10)。具体的には、版胴121を連続的
に回転させる間、記録ヘッド124も連続的に移動さ
せ、図4(b)に示すように版胴121上で螺旋状に記
録を行なう。この際、版胴121が1回転したときに記
録ヘッド124が主走査線の幅(副走査方向の1画素分
の長さ)だけ移動するように、版胴121の回転及び記
録ヘッド124の移動を同期させる。以上の処理によ
り、版胴121上には図9に示すように、要素図柄32
がスムーズに接続され、継ぎ目36の全く目立たないエ
ンドレスパターン45が形成される。
【0029】なお、直線で幅方向に横断する地の部分が
存在する図5(a)のような原画像パターン21の場合
には、その地の部分を通る切断線23、24を単位パタ
ーン25の境界とすることにより、ステップS5の継ぎ
目表示においてなんら不都合のない状態となるため、ス
テップS6からそのままステップS10へ進んで版胴1
21への彫刻を行なうことができる。
【0030】上記説明ではステップS7における切り出
し線40の設定は、操作者が対話操作により行なうとし
たが、これは制御部15において自動的に行なうことも
できる。このような処理は、地の部分を横断する線を検
出するという画像処理の中では初歩的な技術の一つであ
り、既に考案されている各種方法を使用することができ
る。例えば図10に示すように、単位パターン35を構
成する各画素46について端から順に、副走査方向(図
では横方向)に隣接する画素とのデータ比較を行ない、
両画素のデータに変化がない場合には両画素の境界線4
7(図10において○印を付した線)の上下の端点を切
り出し線通過候補点とする。こうして単位パターン35
の内部の切り出し線通過候補点を全て挙げ、候補点のみ
を通って副走査方向に横断する線を作成し、その中で最
も短いものを切り出し線48とする。
【0031】上記実施例において、入力部11が本発明
に係るエンドレスパターン製版装置の画像入力手段とし
て、出力部12が記録手段として、RAM153又は外
部記憶部16の第1メモリ及び第2メモリが第1及び第
2記憶手段として、グラフィックディスプレイ13が表
示手段として、指示入力部17が指示入力手段として、
そして、ステップS4及びステップS6,S7の処理を
行なう制御部15がそれぞれ継ぎ目表示手段及び継ぎ目
調整手段として作用している。
【0032】本発明は上記実施例のような、元々繰り返
しのあるパターンを有する原画像ばかりではなく、図1
1(a)のように厳密には繰り返しのないパターン51
の原画像によってもエンドレスパターンを作成すること
ができる。この場合、ステップS3において単位パター
ンを指定する際は、次のような操作を行なう必要があ
る。操作者が対話操作により上下の切断線53、54を
適当な位置に定めて単位パターンの候補となる部分55
0を決定した後、第1メモリにおいて両切断線53、5
4の外部にある要素図柄521、及び、いずれか一方の
切断線に掛かっている要素図柄522を削除する(図1
1(b))。そして、他方の切断線(図11(b)では
切断線53)に掛かっている要素図柄523の切断線5
3の外の部分524を、反対側の切断線(図11(b)
では切断線54)の内側に移動することにより、両切断
線53、54で挟まれた単位パターン55を設定する
(ステップS3;図11(c))。しかし、こうして設
定された単位パターン55については、要素図柄52が
切断線に掛かっている場合、上記実施例と同様に、エン
ドレスパターンとしたときの継ぎ目で要素図柄524が
ズレるという不都合が生じる(ステップS5、S6)。
そこで上記実施例と同様、地の部分で横断する切り出し
線56を設定し(ステップS7)、切り出し線56と切
断線54(継ぎ目58)とで囲まれる切り出し領域57
を1画素分だけ副走査方向に移動する(ステップS
8)。これにより図11(d)に示すように、継ぎ目5
8において要素図柄52のズレが生じないエンドレスパ
ターン60を版胴に記録することができる(ステップS
10)。
【0033】上記の実施例はグラビア製版について説明
したが、この発明は上述したロータリースクリーン製版
についても同様に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明では、円筒状の版素材に対して記
録位置が主走査方向及び副走査方向共に連続的に移動す
る螺旋状の記録を行なうため、画像記録に中断時間が全
くなく、最大の効率で製版を行なうことができる。ま
た、記録手段による記録に中断がないため、各主走査線
毎の記録の継ぎ目が発生せず、高画質の版を得ることが
できる。しかも、単位パターン作成時に、隣接する主走
査線を螺旋状に接続することによる継ぎ目のズレを地の
部分のズレに変換させているため、ズレの目立たないエ
ンドレスパターンとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるグラビア製版装置の
エンドレスパターン製版プログラムの流れを示すフロー
チャート。
【図2】 実施例のグラビア製版装置の全体の構成を示
すブロック図。
【図3】 実施例のグラビア製版装置の制御部の構成を
示すブロック図。
【図4】 リング状記録方法(a)と螺旋状記録方法
(b)の説明図。
【図5】 エンドレスパターン作成用の原画像の一例の
平面図(a)、単位パターンの平面図(b)及び螺旋状
記録方法によりエンドレスパターンとしたときの継ぎ目
の部分の平面図(c)。
【図6】 エンドレスパターン作成用の原画像の別の例
の平面図(a)、単位パターンの平面図(b)及び螺旋
状記録方法によりエンドレスパターンとしたときの継ぎ
目の部分の平面図(c)。
【図7】 実施例のグラビア製版装置でエンドレスパタ
ーンを作成する場合の切り出し線の設定の一例を示す平
面図。
【図8】 切り出し領域の移動の様子を示すための説明
図。
【図9】 実施例によりエンドレスパターンとしたとき
の継ぎ目の部分を示す平面図。
【図10】 切り出し線の自動作成の手順を示す説明
図。
【図11】 実施例のグラビア製版装置により、繰り返
しパターンを持たない原画像を基にエンドレスパターン
を作成する場合の手順を示す説明図。
【符号の説明】
11…入力部 111…入力シリンダ 114…ピックア
ップヘッド 12…出力部 121…版胴 124…記録ヘッ
ド 13…グラフィックディスプレイ 15…制御部 16…外部記憶部 17…指示入力部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)エンドレスパターンの繰り返しの単位
    である単位パターンを含み要素図柄及び地が混在する原
    画像を主走査線毎に入力し、第1記憶手段に格納する原
    画像入力ステップと、 b)第1記憶手段に格納された原画像を表示手段に表示
    し、操作者が対話的に単位パターンを設定して第2記憶
    手段に格納する単位パターン設定ステップと、 c)単位パターンの各主走査線の終端部に、各走査線に隣
    接する走査線の始端部を接続して表示手段に表示する継
    ぎ目表示ステップと、 d)継ぎ目における接続に不都合がある場合、地の部分の
    みを通って単位パターンを副走査方向に横断する切り出
    し線と継ぎ目とにより囲まれる切り出し領域を第2記憶
    手段において副走査方向に1画素分だけ移動させる継ぎ
    目調整ステップと、 e)円筒状の版素材を主走査方向に連続的に回転させなが
    ら記録ヘッドを副走査方向に連続的に移動させ、第2記
    憶手段に格納されている単位パターンを各主走査線が連
    続するように螺旋状に版素材に記録する記録ステップと を含むことを特徴とするエンドレスパターン製版方法。
  2. 【請求項2】 a)エンドレスパターンの繰り返しの単位
    である単位パターンを含み要素図柄及び地が混在する原
    画像を主走査線毎に入力する画像入力手段と、 b)入力された画像を記憶する第1記憶手段と、 c)第1記憶手段に格納されている画像を表示する表示手
    段と、 d)操作者が対話的に、表示手段に表示された画像に関す
    る指示の入力を行なうための指示入力手段と、 e)操作者が指示入力手段により設定した単位パターンの
    画像データを記憶する第2記憶手段と、 f)単位パターンの各主走査線の終端部に、各走査線に隣
    接する走査線の始端部を接続して表示手段に表示する継
    ぎ目表示手段と、 g)継ぎ目における接続に不都合がある場合、操作者が指
    示入力手段により設定した、地の部分のみを通って単位
    パターンを副走査方向に横断する切り出し線と継ぎ目と
    により囲まれる切り出し領域を第2記憶手段において副
    走査方向に1画素分だけ移動させる継ぎ目調整手段と、 h)円筒状の版素材を主走査方向に連続的に回転させなが
    ら記録ヘッドを副走査方向に連続的に移動させ、第2記
    憶手段に格納されている単位パターンを各主走査線が連
    続するように螺旋状に版素材に記録する記録手段と、 を備えることを特徴とするエンドレスパターン製版装
    置。
  3. 【請求項3】 更に、第2記憶手段に格納されている単
    位パターンについて、地の部分のみを通って単位パター
    ンを副走査方向に横断する切り出し線を自動的に作成す
    る切り出し線自動作成手段を備える請求項2記載のエン
    ドレスパターン製版装置。
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