JP2820871B2 - 運動靴の靴底及びその靴底の製造方法 - Google Patents
運動靴の靴底及びその靴底の製造方法Info
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Description
グ、トレーニング等に使用される運動靴の靴底及びその
靴底の製造方法に関する。
から、一般に比較的軟質なプラスチック材料等でミッド
ソール等の主要部分は構成されており、表底には磨耗等
も考慮して多少硬めのゴム等が使用されている。そして
上記ランニング、ジョギング、トレーニング等に好まし
く使用される運動靴として、靴底下面の踏みつけ部とヒ
ール部との中間にある部分が、地面に接しない踏まず部
として、凹まされた状態にされたものが提供されてい
る。この様な靴底下面に踏まず部を持つ運動靴では、表
底は前方の踏みつけ部と後方のヒール部とに分離して設
けられ、前記踏まず部にはミッドソールに対して表底が
何ら積層されないままになされたものがあった。
まず部に表底が積層されないものでは、その踏まず部の
強度はミッドソールだけの強度となるため、歩行、走行
時における該踏まず部の変形が激しく、使用者に疲労を
与えやすい欠点があった。この欠点を解消するために
は、前記靴底の踏まず部を補強すればよいのであるが、
補強強度を大にしようとすると、補強部材が厚くなった
り、重量が増加したりし、また靴底の見栄えも悪くなる
等の問題があった。
消し、靴底下面の踏まず部の変形防止機能が十分に補強
されて、歩行、走行時等において疲労の少ない、またそ
の補強部材によっても重量の増加が少なく、且つ見栄え
がよい運動靴の靴底の提供と、その様な靴底の製造方法
の提供を目的とする。
め、本発明の運動靴の靴底は、靴底下面の踏まず部を、
ミッドソール本体よりも強度が大きく且つ弾性を有する
プラスチック製補強部材で補強した運動靴の靴底であっ
て、ミッドソール本体の踏まず部下面全面に、靴底長手
方向にはアーチ状を成すと共に巾方向には両端部と中央
部が高く且つその中間部がそれぞれリブ状の凹み部にな
されたプラスチック製補強部材が、全面密着状態で一体
接合されていることを特徴としている。また本発明の運
動靴の靴底の製造方法は、ミッドソールの下面形状を形
成した雌型としての下型に、ミッドソール本体よりも強
度が大きく且つ弾性を有するプラスチック製平板材を載
せ、その上からミッドソールの側周形状がくり抜かれた
中間型枠を合わせると共に該中間型枠内にミッドソール
本体を構成すべきミッドソール本体用素材を入れ、適当
な加熱状態下、上型を前記下型と中間型枠とによって得
られたミッドソール用型穴に侵入して圧力を加えること
で、ミッドソールの踏まず部下面全面に、少なくとも靴
底長手方向にはアーチ状を呈するプラスチック製補強部
材が全面密着状態で一体成形されたミッドソールを得る
ようにした靴底の製造方法であって、前記下型には、前
記ミッドソールの踏まず部を構成すべき部分に、該踏ま
ず部の巾方向寸法を越える巾をもって、前記アーチ状に
対応する膨出部を構成すると共に、該膨出部のうち前記
ミッドソールの踏まず部構成領域の外側で且つ前記プラ
スチック製平板材の載置代が載る領域の最高位位置に嵌
合用ピンを立設構成し、前記中間型枠の下面には前記嵌
合用ピンとの当接回避凹部を設け、且つ前記プラスチッ
ク製平板材の載置代領域の前記嵌合用ピンとの対応位置
に予めピン穴を形成し、該プラスチック製平板材を該ピ
ン穴でもって前記嵌合用ピンに嵌合させて下型上に載置
位置決めするようにしたことを特徴としている。
ラスチック製補強部材によって、ミッドソール本体の踏
まず部下面全体が密着して一体接合されると共に、靴底
長手方向にはプラスチック製補強部材がアーチ状となっ
て補強されており、靴底巾方向にはプラスチック製補強
部材がその両端部と中央部が高くその中間部がリブ状に
凹まされた形、即ちW状の如き断面形状で補強されてい
る。よってプラスチック製補強部材は前記長手方向のア
ーチ状と巾方向のW状断面により、構造上十分な耐変形
強度をもつことができ、厚み等を薄くし、重量を軽くす
ることが可能となる。これにより靴底自体も、踏まず部
を設けることによる運動機能を保持した状態で、全体と
して重くなることなく、見栄えもよく(厚い補強部材が
入らない)、踏まず部が十分補強された、使用者に靴底
変形による疲労を与えないものとなる。また上記本発明
の運動靴の靴底の製造方法の特徴によれば、プラスチッ
ク製平板材の載置代に、下型の嵌合用ピン位置に対応し
てピン穴を開けておき、このプラスチック製平板材をそ
の載置代で下型の膨出部に、嵌合用ピンとピン穴とで位
置決めして載置する。そしてその上から中間型枠を合わ
せ、その中にミッドソール本体用素材を入れ、さらに適
当な加熱下で上型によりプレス加工よる加圧を行う。こ
れによっプラスチック製平板材とミッドソール本体用素
材が密着して一体化し、一定の形状、寸法、厚みを持つ
ミッドソールが成形されると共にミッドソールの踏まず
部がプラスチック補強部材によってアーチ状に補強され
る。ミッドソールの踏まず部をプラスチック補強部材で
アーチ状に補強するためには、下型に対応する膨出部を
設ける必要があり、この膨出部にプラスチック製平板材
を載置する必要がある。が、曲線からなる膨出部に平板
を載せるわけであるから、平板はその一部でしか膨出部
には接しない。よってこの上からさらに中間型枠を載せ
る際に平板の位置がズレやすく、またその後に行われる
上型によるプレスの際にもプラスチック製平板材の塑性
流動がうまく均一に行われないおそれがあるが、本製造
方法では、プラスチック製平板材が下型の膨出部に載っ
た状態で、プラスチック製平板材の載置代のピン穴が下
型の嵌合用ピンに嵌まり合うことで、その後に中間型枠
が合わされても、プラスチック製平板材の位置がズレな
くなる。またその後になされる上型によるプレスの際に
もプラスチック製平板材が一定の状態で塑性加工される
ことができる。よって性能や製造のばらつきの少ない状
態で、ミッドソール踏まず部が補強上好ましい形である
アーチ状にプラスチック補強された靴底を製造すること
ができる。
例を説明するための図で、図1はミッドソールを下面側
からみた斜視図、図2はミッドソールの側面図、図3は
図1のX−X断面図である。図4から図6は本発明の運
動靴の靴底の製造方法の一実施例を説明するための図
で、図4は靴底の長手方向に沿う方向からみた製造用型
及びミッドソール用素材の側面図、図5は製造用型の下
型の斜視図、図6は靴底の踏まず部に該当する位置で横
断してみた製造用型及びミッドソール用素材の断面図で
ある。
靴底の実施例を説明する。靴底は一般に内底、ミッドソ
ール、表底からなるが、図1にはミッドソール10を下面
側から示している。このミッドソール10は全体形状を構
成するミッドソール本体20と、ミッドソール10下面の踏
まず部11に全面密着するプラスチック製補強部材30とか
らなる。前記ミッドソール本体20の踏みつけ部22とヒー
ル部23にはそれぞれ表底が取り付けられることで、実際
の靴底となる。その一方、ミッドソール本体20の踏みつ
け部22とヒール部23との中間部には、地面に接する表底
は取り付けられず、凹んだ状態の踏まず部21とされてい
る。そしてこのミッドソール本体20の踏まず部21にプラ
スチック製補強部材が取り付けられている。ミッドソー
ル本体20は、例えばEVA(エチレン・酢酸ビニル共重
合体)のスポンジ等、衝撃緩衝性のよい材料を用いて構
成することができる。また踏まず部21に対応する肉厚部
には、その一部を衝撃緩衝性に加えて形状保持性能を保
有させた、即ち他のミッドソール本体部分よりも多少硬
めの領域24を設けてもよい。勿論、その他の部分を必要
に応じて他の機能性領域に置き換えてもよい。尚、25は
ミッドソール本体の上端両側に突出するフランジ片で、
甲皮と結合される部分である。
の長手方向にはアーチ状を成し、その長手方向に直角な
巾方向には、その両端部31と中央部32が高く、その中間
部がリブ状の凹み部33に形成されている。この様な形状
のプラスチック製補強部材30がミッドソール本体の踏ま
ず部21全体に密着状態で一体接合されている。前記アー
チ状とすることで、上からの押圧力に強く、且つ復元力
が強くなる。また巾方向の両端部31と中央部32が高く、
その中間部をリブ状の凹み部33とすることで、巾方向の
断面形状がW状の如きリブの入った凹凸形状となり、強
度が強くなる。よって、プラスチック製補強部材30自体
の厚みを薄く、軽量にすることができると共に、見栄え
もよい補強形状とすることができる。プラスチック製補
強部材30はミッドソール本体20よりも強度が大きく、且
つ弾性を有する材料、例えば、PUE(ボリウレタンエ
ラストマ)やEVAのソリッドシートを用いることがで
きる。
動靴の靴底の製造方法の実施例を説明する。使用する製
造型は下型40と中間型枠50と上型を用い、一方、ミッド
ソール10成形用の素材として、ミッドソール本体用素材
200 とプラスチック製補強部材30用のプラスチック製平
板材300 と、これに加えてミッドソール本体20の踏まず
部21の一部として成形される多少硬めの領域24のための
部分素材240 とを用いる。
右一対のミッドソールを同時に成形するようにされてお
り、ミッドソール10の踏まず部11を構成すべき部分に、
靴底長手方向にアーチ状に膨出する膨出部41が設けられ
ている。この膨出部41は少なくとも、踏まず部11の巾方
向寸法Wを越える巾方向寸法を有し、前記プラスチック
製平板材300 の載置代301 が膨出部41に載置できるよう
にしている。下型40の膨出部41には前記ミッドソール10
の踏まず部11を成形すべき三次元形状が形成されてい
る。そしてこの三次元形状は前記プラスチック製平板材
300 をミッドソール本体20に密着するプラスチック製補
強部材30へと三次元成形するための型でもある。膨出部
41の三次元形状は、靴底長手方向にはアーチ状に膨出す
る形とし、それに直角な巾方向には、その両端部41a と
中央部41b を高く、その中間部をリブ状の凹み部41c に
形成している。前記膨出部41には、さらに前記ミッドソ
ール10の踏まず部11構成領域の外側に、前記プラスチッ
ク製平板材300 の載置代301 を載せるための浅い段部か
らなる載置部41d を設けており、この載置部41の最高位
位置、即ち膨出部41の最高位位置にある載置部41に嵌合
用ピン42を立設構成している。この嵌合用ピン42は、そ
れに嵌まり合うプラスチック製平板材300 が容易に浮き
あがらないような形状、例えば円錐形状ではなく円柱形
状とする。フラットなプラスチック製平板材300をその
載置代301 で下型40の膨出部41に載置する際、そのプラ
スチック製平板材300 が接するのは膨出部41の最高位位
置の部分だけである。このため、後述する中間型枠50を
その上から合わせる際に、前記プラスチック製平板材30
0 がズレやすい。が、嵌合用ピン42を膨出部41の最高位
位置に設けることで、プラスチック製平板材300 の固定
状態がよくなる。
部分を構成するために、ミッドソール10の側周形状がく
り抜かれたた形の穴形51を構成しており、また下面は前
記下型40上面に当接して合わすことができる平面形状に
されている。また中間型枠50の下面には前記下型40に構
成される嵌合用ピン42との衝突ないし当接を避けるため
の回避凹所52が形成されている。勿論、この回避凹所52
は、前記嵌合用ピン42が下型40の膨出部41から突出しな
いように構成されている場合には、形成する必要がな
い。前記上型60は、下型40と中間型枠50とによって得ら
れたミッドソール用型穴に侵入する雄型部61を有し、こ
れによって予め挿入されたミッドソール用素材200、240
、300 を押圧し、それらを一体に結合するとと共に全
体を所定のミッドソール形状に成形する。
ば、EVAのスポンジ体を用い、これをミッドソール本
体の成形後の形状を考慮して適当な形状に裁断してお
く。前記部分素材240 は、既述したように、ミッドソー
ル本体20の踏まず部21の強度を少し上げるための多少硬
めの領域24に適用される素材で、例えば前記ミッドソー
ル本体用素材200 と同じEVAのスポンジ体を用いる
が、前記ミッドソール本体用素材200 よりも少し硬いめ
のものを用いる。形は成形後にミッドソール本体20の踏
まず部21の一部又は必要に応じて全部となるような適当
な形状とし、予め裁断しておく。前記プラスチック製補
強部材30用のプラスチック製平板材300 は、例えば、既
述したようにPUE(ボリウレタンエラストマ)やEV
Aのソリッドシートを用いることができるが、ミッドソ
ール本体20よりも強度が大きく、且つ弾性を有する材
料、であればよい。そしてこの平板材300 を三次元加工
するためには、熱可塑性のプラスチック材料が好まし
い。プラスチック製平板材300 の形状ないし寸法は、ミ
ッドソール10の踏まず部11の平面寸法よりも少し広い寸
法とし、周囲に載置代301 を設けて、この載置代301 が
前記下型40の載置部41d に対応するようにする。前記プ
ラスチック製平板材300 の載置代301 には、前記載置部
41d に設けられる嵌合用ピン42に対応する位置、即ちプ
ラスチック製平板材300 を下型40の膨出部41に載せたと
きに膨出部41に接する位置(最高位位置)にピン穴302
を形成する。
出部41の上にプラスチック製平板材300 を載せ、ピン穴
301 を下型40の嵌合用ピン42に嵌め込む。このプラスチ
ック製平板材30には、予め、ミッドソール本体20と一体
接合される面に薬品等による粗面化(プライマー処理)
を施し、ミッドソール本体20の材料と相性の良い接着フ
ィルムを密着しておく。前記、下型40の膨出部41の上に
載せられたプラスチック製平板材300 は、実際には膨出
部41の最高位位置付近だけで膨出部41に接した状態とな
る(図4参照)。次に中間型枠50を降下させて下型40の
上に合わせる。これによってミッドソール10の全体形状
に対応する穴型が構成される。と同時に、プラスチック
製平板材300 は湾曲せられて、その載置代301 全体が下
型の載置部41d に当接するようになると共に中間型枠50
との間で挟持される。その際、プラスチック製平板材30
0は前記ピン穴302 で下型40側の嵌合用ピン42に嵌まり
込んでいるので、ズレることなく正確な位置決め状態で
その載置代301 全体が下型40上に当接せしめられる。
素材200 を入れる。必要に応じて踏まず部21に対応する
部分を予めくり抜いておき、その部分の上に部分素材24
0 を載せる。部分素材240 は、成形後に十分な結合性を
もってミッドソール本体20の一部になり、またプラスチ
ック性補強部材30と接着するように、表面を機械的に粗
面処理(例えばバフィング)しておくのがよい。素材20
0 、240 、300 の型への設置が完了すると、全体を適当
な温度に加熱し、この状態で上型による熱圧縮プレス作
業を行う。前記適当な温度とは前記各素材が200 、240
、300 が適当に軟化する温度である。が、EVA材料
では例えば110 〜120 ℃とする。プレス加工後、冷却し
て製品を取り出す。
前記プラスチック製平板材300 が靴底の長手方向にはア
ーチ状をなし、また巾方向には、その両端部31と中央部
32が高く、その中間にリブ状の凹み部33が構成された立
体的なプラスチック製補強部材30に成形されて、且つミ
ッドソール10の踏まず部11の底面全面に密着接合状態で
一体成形される。その際、プラスチック製平板材300 は
そのピン穴302 で下型40の膨出部41最高位位置にある嵌
合用ピン42によって、ズレの防止及び位置決めがなされ
ているため、前記中間型枠50の型合わせ時はもとより、
上型60によるプレス加工の際にも決められた位置に安定
して保持され、安定した塑性流動によりプレス加工がな
される。前記部分素材240 はミッドソール本体用素材20
0 内に押し込まれて、ミッドソール本体20の踏まず部21
の一部となる。
求項1に記載の運動靴の靴底によれば、運動靴の靴底に
おけるミッドソール本体の踏まず部下面全面に、靴底長
手方向にはアーチ状を成すと共に巾方向には両端部と中
央部が高く且つその中間部がそれぞれリブ状の凹み部に
なされたプラスチック製補強部材が、全面密着状態で一
体接合されているので、該プラスチック製補強部材自体
を構造上十分な耐変形強度をもつものとすることができ
る。よって、プラスチック製補強部材の厚み等を薄く
し、重量を軽くすることができ、その結果、靴底自体
も、踏まず部を設けることによる運動機能を保持した状
態で、且つ全体として重くなることなく、見栄えもよく
(厚い補強部材が入らない)、踏まず部が十分補強され
た、使用者に靴底変形による疲労を与えないものとする
ことができる。また、請求項2に記載の運動靴の靴底の
製造方法によれば、下型には、ミッドソールの踏まず部
を構成すべき部分に、該踏まず部の巾方向寸法を越える
巾をもって、アーチ状に対応する膨出部を構成すると共
に、該膨出部のうち前記ミッドソールの踏まず部構成領
域の外側で且つプラスチック製平板材の載置代が載る領
域の最高位位置に嵌合用ピンを立設構成し、且つ該嵌合
用ピンと中間型枠とは相互に当接しないように構成し、
前記プラスチック製平板材の載置代領域の前記嵌合用ピ
ンとの対応位置に予めピン穴を形成して、該プラスチッ
ク製平板材を該ピン穴でもって前記嵌合用ピンに嵌合さ
せて下型上に載置位置決めするようにしたので、プラス
チック製平板材を下型の膨出部に載せる場合に、プラス
チック製平板材の載置代のピン穴を下型の嵌合用ピンと
嵌合することで、位置合わせが容易にでき。その後に中
間型枠が合わされる際、プラスチック製平板材が湾曲し
ても、その位置ズレが防止できる。またその後になされ
る上型によるプレスの際にもプラスチック製平板材を一
定の状態で塑性加工することができる。よって性能や製
造のばらつきの少ない状態で、ミッドソールの踏まず部
が補強上好ましい形であるアーチ状にプラスチック補強
された靴底を製造することができる。
の図で、ミッドソールを下面側からみた斜視図である。
説明するための図で、靴底の長手方向に沿う方向からみ
た製造用型及びミッドソール用素材の側面図である。
製造用型及びミッドソール用素材の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 靴底下面の踏まず部を、ミッドソール本
体よりも強度が大きく且つ弾性を有するプラスチック製
補強部材で補強した運動靴の靴底であって、ミッドソー
ル本体の踏まず部下面全面に、靴底長手方向にはアーチ
状を成すと共に巾方向には両端部と中央部が高く且つそ
の中間部がそれぞれリブ状の凹み部になされたプラスチ
ック製補強部材が、全面密着状態で一体接合されている
ことを特徴とする運動靴の靴底。 - 【請求項2】 ミッドソールの下面形状を形成した雌型
としての下型に、ミッドソール本体よりも強度が大きく
且つ弾性を有するプラスチック製平板材を載せ、その上
からミッドソールの側周形状がくり抜かれた中間型枠を
合わせると共に該中間型枠内にミッドソール本体を構成
すべきミッドソール本体用素材を入れ、適当な加熱状態
下、上型を前記下型と中間型枠とによって得られたミッ
ドソール用型穴に侵入して圧力を加えることで、ミッド
ソールの踏まず部下面全面に、少なくとも靴底長手方向
にはアーチ状を呈するプラスチック製補強部材が全面密
着状態で一体成形されたミッドソールを得るようにした
靴底の製造方法であって、前記下型には、前記ミッドソ
ールの踏まず部を構成すべき部分に、該踏まず部の巾方
向寸法を越える巾をもって、前記アーチ状に対応する膨
出部を構成すると共に、該膨出部のうち前記ミッドソー
ルの踏まず部構成領域の外側で且つ前記プラスチック製
平板材の載置代が載る領域の最高位位置に嵌合用ピンを
立設構成し、且つ該嵌合用ピンと前記中間型枠とは相互
に当接しないように構成し、前記プラスチック製平板材
の載置代領域の前記嵌合用ピンとの対応位置に予めピン
穴を形成して、該プラスチック製平板材を該ピン穴でも
って前記嵌合用ピンに嵌合させて下型上に載置位置決め
するようにしたことを特徴とする運動靴の靴底の製造方
法。
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