JP3280889B2 - スポーツシューズ用の靴底 - Google Patents
スポーツシューズ用の靴底Info
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- JP3280889B2 JP3280889B2 JP21800097A JP21800097A JP3280889B2 JP 3280889 B2 JP3280889 B2 JP 3280889B2 JP 21800097 A JP21800097 A JP 21800097A JP 21800097 A JP21800097 A JP 21800097A JP 3280889 B2 JP3280889 B2 JP 3280889B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャンクを透明樹
脂シートに印刷をして立体形状に成型し、靴底に同時一
体成型することで、シャンク効果を高めるとともに、意
匠性の高いスポーツシューズの靴底とするものである。
脂シートに印刷をして立体形状に成型し、靴底に同時一
体成型することで、シャンク効果を高めるとともに、意
匠性の高いスポーツシューズの靴底とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ヒール段差のある靴や運動靴
の靴底において、土踏まず部にファイバー板、スチール
板、プラスチック板等のシャンク部品を組み込み、土踏
まず部の弾力性を保持し、靴底の変形や捻じれを予防す
ることは公知であり、シャンクの組み込み方法に各種の
工夫がなされている。
の靴底において、土踏まず部にファイバー板、スチール
板、プラスチック板等のシャンク部品を組み込み、土踏
まず部の弾力性を保持し、靴底の変形や捻じれを予防す
ることは公知であり、シャンクの組み込み方法に各種の
工夫がなされている。
【0003】その一例を示すと、実開平5−4725号
や実開平5−4726号では、靴底の土踏まず部に抜き
穴を設け、繊維強化プラスチックシートで該抜き穴を覆
うようにして、シャンクの機能を持たせると共に、繊維
強化プラスチックのマトリックス樹脂に透明樹脂を用い
て、商標等を見えるようにするものが示されている。特
開平5−84103号では、靴底接地面の一部を構成す
る意匠部を有する型成形したシャンクを、靴底成形の際
に靴底内部に埋設し、投錨効果の高いシャンクで靴底接
地面に靴底とは異なる材質、色の意匠を構成できるもの
およびその製造方法が示されている。実公平6−472
3号では、熱可塑性樹脂からなる靴の本底と、踏まず部
の内側傾斜部及び外側傾斜部形状と平坦部形状に略合致
する、立体形状に形成した長繊維強化熱可塑性樹脂シー
トよりなる補強体を一体化して、捩じれ剛性を付加向上
させたものが示されている。実開平7−34703号で
は、ミッドソール下面に透明若しくは透明度が高い素材
からなるシャンクで、踏まず部の両側が捲き上げられて
おり、ミッドソールとシャンクをカラーチップを混ぜた
接着剤で結合して、単一色のシャンクに比べて軽快性を
深め、商品価値を向上するものが示されている。特開平
7−79804号では、靴底の踏まず部下面全面を覆う
プラスチック製補強部材であって、そのプラスチック製
補強部材を、靴底長手方向にはアーチ状を成し、巾方向
には両端部と中央部が高く、且つその中間部がリブ状に
凹まされた形に成形した耐変形強度をもつ靴底およびそ
の製造方法が示されている。
や実開平5−4726号では、靴底の土踏まず部に抜き
穴を設け、繊維強化プラスチックシートで該抜き穴を覆
うようにして、シャンクの機能を持たせると共に、繊維
強化プラスチックのマトリックス樹脂に透明樹脂を用い
て、商標等を見えるようにするものが示されている。特
開平5−84103号では、靴底接地面の一部を構成す
る意匠部を有する型成形したシャンクを、靴底成形の際
に靴底内部に埋設し、投錨効果の高いシャンクで靴底接
地面に靴底とは異なる材質、色の意匠を構成できるもの
およびその製造方法が示されている。実公平6−472
3号では、熱可塑性樹脂からなる靴の本底と、踏まず部
の内側傾斜部及び外側傾斜部形状と平坦部形状に略合致
する、立体形状に形成した長繊維強化熱可塑性樹脂シー
トよりなる補強体を一体化して、捩じれ剛性を付加向上
させたものが示されている。実開平7−34703号で
は、ミッドソール下面に透明若しくは透明度が高い素材
からなるシャンクで、踏まず部の両側が捲き上げられて
おり、ミッドソールとシャンクをカラーチップを混ぜた
接着剤で結合して、単一色のシャンクに比べて軽快性を
深め、商品価値を向上するものが示されている。特開平
7−79804号では、靴底の踏まず部下面全面を覆う
プラスチック製補強部材であって、そのプラスチック製
補強部材を、靴底長手方向にはアーチ状を成し、巾方向
には両端部と中央部が高く、且つその中間部がリブ状に
凹まされた形に成形した耐変形強度をもつ靴底およびそ
の製造方法が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の実開平5−47
25号や実開平5−4726号のようなシャンクでは、
曲げ弾性は向上できるが、捩じれ剛性の向上には寄与し
ない。また、特開平5−84103号のようなシャンク
では、靴底の厚み以下であり、やはり捩じれ剛性の向上
には寄与しない。実公平6−4723号や実開平7−3
4703号のようなシャンクでは、踏まず部の両側縁を
傾斜させたり捲き上げて立体形状にしているが、平板状
のものよりも耐屈曲性や捩じれ剛性が、少し向上する程
度である。特開平7−79804号のようなシャンクで
は、プラスチック製平板材をミッドソールの加熱圧縮成
型時に立体形状にしているため、大きな変形ができず、
やはり平板状のものより耐変形強度が少し向上する程度
である。そこで、本発明は、従来のシャンクよりも立体
的形状を大きくし、プラスチックプレートを配置するこ
とで、従来の靴底に比較して、より耐屈曲性や捩じれ剛
性が向上するスポーツシューズの靴底を提供するもので
ある。
25号や実開平5−4726号のようなシャンクでは、
曲げ弾性は向上できるが、捩じれ剛性の向上には寄与し
ない。また、特開平5−84103号のようなシャンク
では、靴底の厚み以下であり、やはり捩じれ剛性の向上
には寄与しない。実公平6−4723号や実開平7−3
4703号のようなシャンクでは、踏まず部の両側縁を
傾斜させたり捲き上げて立体形状にしているが、平板状
のものよりも耐屈曲性や捩じれ剛性が、少し向上する程
度である。特開平7−79804号のようなシャンクで
は、プラスチック製平板材をミッドソールの加熱圧縮成
型時に立体形状にしているため、大きな変形ができず、
やはり平板状のものより耐変形強度が少し向上する程度
である。そこで、本発明は、従来のシャンクよりも立体
的形状を大きくし、プラスチックプレートを配置するこ
とで、従来の靴底に比較して、より耐屈曲性や捩じれ剛
性が向上するスポーツシューズの靴底を提供するもので
ある。
【0005】また、従来よりシャンクの外部より目視で
きる部分に、意匠面での工夫がされているが、次のよう
な問題点があった。実開平5−4726号や実公平6−
4723号のシャンクでは、繊維強化プラスチックのマ
トリックス樹脂に透明樹脂を用いて、繊維自体ないし繊
維上に表示された商標等を目視できるものであるが、繊
維自体ないし繊維上に表示するのに製造工程が増える
し、複雑な意匠は表しにくい。特開平5−84103号
のシャンクでは、意匠が立体的に表示できるという利点
があるが、型成形のため比較的単純な意匠しか表されな
い。実開平7−34703号のシャンクでは、熱可塑性
合成樹脂若しくは金属のカラーチップを接着剤を介して
挟着結合しているので、幾何学的な単純な意匠しか表さ
れない。そこで、本発明は、シャンクを熱可塑性透明樹
脂シートの片面に印刷を行い、印刷面をミッドソール側
にして立体形状に成型し、ミッドソールと一体結合する
ことで、印刷が剥れず、シャンク全体に任意の意匠を表
すことができるスポーツシューズの靴底を提供するもの
である。
きる部分に、意匠面での工夫がされているが、次のよう
な問題点があった。実開平5−4726号や実公平6−
4723号のシャンクでは、繊維強化プラスチックのマ
トリックス樹脂に透明樹脂を用いて、繊維自体ないし繊
維上に表示された商標等を目視できるものであるが、繊
維自体ないし繊維上に表示するのに製造工程が増える
し、複雑な意匠は表しにくい。特開平5−84103号
のシャンクでは、意匠が立体的に表示できるという利点
があるが、型成形のため比較的単純な意匠しか表されな
い。実開平7−34703号のシャンクでは、熱可塑性
合成樹脂若しくは金属のカラーチップを接着剤を介して
挟着結合しているので、幾何学的な単純な意匠しか表さ
れない。そこで、本発明は、シャンクを熱可塑性透明樹
脂シートの片面に印刷を行い、印刷面をミッドソール側
にして立体形状に成型し、ミッドソールと一体結合する
ことで、印刷が剥れず、シャンク全体に任意の意匠を表
すことができるスポーツシューズの靴底を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明では、熱可塑性樹脂を熱成型したミッドソ
ールの土踏まず部の厚み方向に抜き穴を設け、この土踏
まず部に立体形状に成型したシャンクを配置し、シャン
クの前方および後方のミッドソールの接地面側に、前部
アウトソールおよび後部アウトソールを配置し、ミッド
ソールの抜き穴をミッドソールの接着面側から覆うよう
にプラスチックプレートを配置し、これらを同時一体成
型する。このシャンクは、熱可塑性透明樹脂シートの片
面に任意の意匠を印刷し、印刷面をミッドソール側にし
て型成形したもので、中央部は靴の長さ方向にアーチ状
を成し、幅方向の両側に捲き上げ端を成し、中心部はミ
ッドソールの土踏まず部に形成された抜き穴の内壁面に
密着するように成形され、その前方に前部アウトソール
とミッドソールに挟着される前部片を形成し、後方に後
部アウトソールとミッドソールに挟着される後部片を形
成する。
めに、本発明では、熱可塑性樹脂を熱成型したミッドソ
ールの土踏まず部の厚み方向に抜き穴を設け、この土踏
まず部に立体形状に成型したシャンクを配置し、シャン
クの前方および後方のミッドソールの接地面側に、前部
アウトソールおよび後部アウトソールを配置し、ミッド
ソールの抜き穴をミッドソールの接着面側から覆うよう
にプラスチックプレートを配置し、これらを同時一体成
型する。このシャンクは、熱可塑性透明樹脂シートの片
面に任意の意匠を印刷し、印刷面をミッドソール側にし
て型成形したもので、中央部は靴の長さ方向にアーチ状
を成し、幅方向の両側に捲き上げ端を成し、中心部はミ
ッドソールの土踏まず部に形成された抜き穴の内壁面に
密着するように成形され、その前方に前部アウトソール
とミッドソールに挟着される前部片を形成し、後方に後
部アウトソールとミッドソールに挟着される後部片を形
成する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のスポーツシューズ用の靴
底は、ミッドソールの土踏まず部に抜き穴を設け、その
土踏まず部に立体形状に成型したシャンクを一体成型し
たものである。本発明に係るミッドソールは、EVA樹
脂発泡体、ポリウレタン樹脂発泡体、ブタジエンラバー
発泡体等の軽量で柔軟な材料を用いて熱成型する。ミッ
ドソールの形状は、土踏まず部を靴の長さ方向にはアー
チ状を成し、幅方向の両側部は上方に曲面状に形成し、
中央部に楕円形、長方形等任意の形状の抜き穴を形成す
るように、金型を用いて成型したものである。本発明に
係るシャンクは、加熱軟化した熱可塑性樹脂シートをミ
ッドソールの土踏まず部の形状に合うシャンク型に被せ
て、真空成型法により立体形状に成型する。この際、熱
可塑性樹脂シートは熱可塑性ポリウレタン樹脂シートが
好ましく、着色されたシートや剛性の異なるシートを積
層して用いても良い。なお、熱可塑性透明樹脂シートの
片面に任意の意匠を印刷し、印刷面を上にしてシャンク
型に被せて成型すると、ミッドソールと一体結合したと
きに、透明樹脂シートを接地面側から透かして印刷した
意匠を見えるようにできる。シャンクの形状は、ミッド
ソールの土踏まず部の形状に合うよう幅方向の両側部は
捲き上げ形状を成し、シャンクの中央部の上面はミッド
ソールの接着面と同一面となるように凸状を成し、シャ
ンクの中央部の側壁面は、ミッドソールの抜き穴の内壁
面に密着し、また、シャンクの前方および後方には、ア
ウトソールとミッドソールに挟着される前部片および後
部片を有する。なお、シャンク中央部の凸状上面の平坦
部を開口したり、シャンク中央部の側壁面をミッドソ−
ルの抜き穴の内壁面の中間までとすることもできる。本
発明に係るアウトソールは、シャンクの前方に配置する
前部アウトソールおよびシャンクの後方に配置する後部
アウトソールからなり、耐摩耗性、耐屈曲性の良い合成
ゴムを成型する。上記のように成型された靴底部品は、
靴底成型金型にアウトソール、シャンク、ミッドソール
およびランニング時の衝撃を効果的に分散させる形状の
プラスチックプレートをミッドソール接着面の抜き穴を
覆うように被せ、同時一体成型をする。なお、その際、
シャンク中央部の凸状上面の平坦部を開口したり、シャ
ンク中央部の側壁面をミッドソールの抜き穴の内壁面の
中間までとすると、プラスチックプレートに施された意
匠が見えるので、より商品価値を高めることができる。
底は、ミッドソールの土踏まず部に抜き穴を設け、その
土踏まず部に立体形状に成型したシャンクを一体成型し
たものである。本発明に係るミッドソールは、EVA樹
脂発泡体、ポリウレタン樹脂発泡体、ブタジエンラバー
発泡体等の軽量で柔軟な材料を用いて熱成型する。ミッ
ドソールの形状は、土踏まず部を靴の長さ方向にはアー
チ状を成し、幅方向の両側部は上方に曲面状に形成し、
中央部に楕円形、長方形等任意の形状の抜き穴を形成す
るように、金型を用いて成型したものである。本発明に
係るシャンクは、加熱軟化した熱可塑性樹脂シートをミ
ッドソールの土踏まず部の形状に合うシャンク型に被せ
て、真空成型法により立体形状に成型する。この際、熱
可塑性樹脂シートは熱可塑性ポリウレタン樹脂シートが
好ましく、着色されたシートや剛性の異なるシートを積
層して用いても良い。なお、熱可塑性透明樹脂シートの
片面に任意の意匠を印刷し、印刷面を上にしてシャンク
型に被せて成型すると、ミッドソールと一体結合したと
きに、透明樹脂シートを接地面側から透かして印刷した
意匠を見えるようにできる。シャンクの形状は、ミッド
ソールの土踏まず部の形状に合うよう幅方向の両側部は
捲き上げ形状を成し、シャンクの中央部の上面はミッド
ソールの接着面と同一面となるように凸状を成し、シャ
ンクの中央部の側壁面は、ミッドソールの抜き穴の内壁
面に密着し、また、シャンクの前方および後方には、ア
ウトソールとミッドソールに挟着される前部片および後
部片を有する。なお、シャンク中央部の凸状上面の平坦
部を開口したり、シャンク中央部の側壁面をミッドソ−
ルの抜き穴の内壁面の中間までとすることもできる。本
発明に係るアウトソールは、シャンクの前方に配置する
前部アウトソールおよびシャンクの後方に配置する後部
アウトソールからなり、耐摩耗性、耐屈曲性の良い合成
ゴムを成型する。上記のように成型された靴底部品は、
靴底成型金型にアウトソール、シャンク、ミッドソール
およびランニング時の衝撃を効果的に分散させる形状の
プラスチックプレートをミッドソール接着面の抜き穴を
覆うように被せ、同時一体成型をする。なお、その際、
シャンク中央部の凸状上面の平坦部を開口したり、シャ
ンク中央部の側壁面をミッドソールの抜き穴の内壁面の
中間までとすると、プラスチックプレートに施された意
匠が見えるので、より商品価値を高めることができる。
【0008】
【実施例】本発明のスポーツシューズ用の靴底(A)を
図面を用いて説明すると、図1は、スポーツシューズ用
の靴底(A)の底面図、図2は側面図、図3は平面図で
ある。該靴底(A)のミッドソール(1)は、EVA樹
脂発泡体を金型を用いて熱成型したもので、ミッドソー
ル(1)の土踏まず部(B)に、中央部を絞り、前方及
び後方に矢尻形状を成し、ミッドソール(1)の接着面
(G)から接地面(H)方向に断面積が末広がりになる
よう内壁面が傾斜した抜き穴(C)を形成している。シ
ャンク(2)の前方および後方に配置する前部アウトソ
ール(3)および後部アウトソール(4)は、耐摩耗
性、耐屈曲性の良い合成ゴムを成型する。ミッドソール
(1)の接着面(G)に載置するプラスチックプレート
(5)は、歩行や走行時の衝撃を効果的に分散させるた
め、1〜2mmの厚さで、前足部から後足部にかけてミ
ッドソール(1)の抜き穴(C)を覆うように載置す
る。また、歩行や走行時に屈曲する部位に、屈曲溝
(9)を設けたり、中足部にリブ(10)を形成し、シ
ャンク効果を補強することもできる。図4はシャンク
(2)の底面図、図5は図4のa−a線断面図、図6は
図4のb−b線断面図である。シャンク(2)は、熱可
塑性透明ウレタン樹脂シートを真空成型法により成型し
たものである。該シャンク(2)の成型は、まず、熱可
塑性透明ウレタン樹脂シートの片面に任意の意匠をスク
リーン印刷をし、真空成型時、型にぴったり添える様、
柔軟性がでるまで加熱する。次に、柔くなったシートの
印刷面(D)を上にして、ミッドソール(1)の土踏ま
ず部(B)の形状に合うシャンク型に被せ、シートとシ
ャンク型との間の空気を瞬間的に抜くことにより、シャ
ンク型の形状に真空成型をする。成型されたシャンク
(2)の中央部は、靴の長さ方向にアーチ状を形成し、
幅方向の両側に捲き上げ端(6)を形成し、中心部は側
壁面(F)がミッドソール(1)の土踏まず部(B)に
形成された抜き穴(C)の内壁面に密着するように凸状
に成形される。また、シャンク(2)の前方に、前部ア
ウトソール(3)とミッドソール(1)に挟着される平
坦な前部片(7)を形成し、後方に後部アウトソール
(4)とミッドソール(1)に挟着される平坦な後部片
(8)を形成している。このように成型されたシャンク
(2)中央部の凸状上面の平坦部を、ミッドソール
(1)の抜き穴(C)の形状に合わせて開口する。上記
のように成型された前部アウトソール(3)、後部アウ
トソール(4)、シャンク(2)およびプラスチックプ
レート(5)に接着剤を塗布し、靴底成型金型に前部ア
ウトソール(3)、後部アウトソール(4)、シャンク
(2)、ミッドソール(1)、プラスチックプレート
(5)を積層載置し、150℃で9分間加熱した後、冷
却し金型より取り出す。なお、この同時一体成型の際、
土踏まず部(B)のシャンク(2)の捲き上げ端(6)
から、ミッドソール(1)にかけて、複数の溝(11)
を形成することもできる。
図面を用いて説明すると、図1は、スポーツシューズ用
の靴底(A)の底面図、図2は側面図、図3は平面図で
ある。該靴底(A)のミッドソール(1)は、EVA樹
脂発泡体を金型を用いて熱成型したもので、ミッドソー
ル(1)の土踏まず部(B)に、中央部を絞り、前方及
び後方に矢尻形状を成し、ミッドソール(1)の接着面
(G)から接地面(H)方向に断面積が末広がりになる
よう内壁面が傾斜した抜き穴(C)を形成している。シ
ャンク(2)の前方および後方に配置する前部アウトソ
ール(3)および後部アウトソール(4)は、耐摩耗
性、耐屈曲性の良い合成ゴムを成型する。ミッドソール
(1)の接着面(G)に載置するプラスチックプレート
(5)は、歩行や走行時の衝撃を効果的に分散させるた
め、1〜2mmの厚さで、前足部から後足部にかけてミ
ッドソール(1)の抜き穴(C)を覆うように載置す
る。また、歩行や走行時に屈曲する部位に、屈曲溝
(9)を設けたり、中足部にリブ(10)を形成し、シ
ャンク効果を補強することもできる。図4はシャンク
(2)の底面図、図5は図4のa−a線断面図、図6は
図4のb−b線断面図である。シャンク(2)は、熱可
塑性透明ウレタン樹脂シートを真空成型法により成型し
たものである。該シャンク(2)の成型は、まず、熱可
塑性透明ウレタン樹脂シートの片面に任意の意匠をスク
リーン印刷をし、真空成型時、型にぴったり添える様、
柔軟性がでるまで加熱する。次に、柔くなったシートの
印刷面(D)を上にして、ミッドソール(1)の土踏ま
ず部(B)の形状に合うシャンク型に被せ、シートとシ
ャンク型との間の空気を瞬間的に抜くことにより、シャ
ンク型の形状に真空成型をする。成型されたシャンク
(2)の中央部は、靴の長さ方向にアーチ状を形成し、
幅方向の両側に捲き上げ端(6)を形成し、中心部は側
壁面(F)がミッドソール(1)の土踏まず部(B)に
形成された抜き穴(C)の内壁面に密着するように凸状
に成形される。また、シャンク(2)の前方に、前部ア
ウトソール(3)とミッドソール(1)に挟着される平
坦な前部片(7)を形成し、後方に後部アウトソール
(4)とミッドソール(1)に挟着される平坦な後部片
(8)を形成している。このように成型されたシャンク
(2)中央部の凸状上面の平坦部を、ミッドソール
(1)の抜き穴(C)の形状に合わせて開口する。上記
のように成型された前部アウトソール(3)、後部アウ
トソール(4)、シャンク(2)およびプラスチックプ
レート(5)に接着剤を塗布し、靴底成型金型に前部ア
ウトソール(3)、後部アウトソール(4)、シャンク
(2)、ミッドソール(1)、プラスチックプレート
(5)を積層載置し、150℃で9分間加熱した後、冷
却し金型より取り出す。なお、この同時一体成型の際、
土踏まず部(B)のシャンク(2)の捲き上げ端(6)
から、ミッドソール(1)にかけて、複数の溝(11)
を形成することもできる。
【0009】
【発明の効果】本発明は、ミッドソールの土踏まず部に
形成された抜き穴形状に密着するような立体形状に成型
したシャンクを密着一体結合することにより、従来の平
板ないし平板を型成形したシャンクを用いた靴底より
も、耐屈曲性および捻じれ剛性を高めることができる。
また、シャンクの立体形状および構造の変化や平板状の
シャンクと組み合わせることにより、設計の自由度が著
しく向上する。
形成された抜き穴形状に密着するような立体形状に成型
したシャンクを密着一体結合することにより、従来の平
板ないし平板を型成形したシャンクを用いた靴底より
も、耐屈曲性および捻じれ剛性を高めることができる。
また、シャンクの立体形状および構造の変化や平板状の
シャンクと組み合わせることにより、設計の自由度が著
しく向上する。
【0010】熱可塑性透明樹脂シートの片面に印刷を行
い、印刷面をミッドソール側にしてシャンクを立体形状
に成型し、ミッドソールと密着一体結合することによ
り、意匠性の高い複雑な意匠を容易にシャンク全体に現
すことができる。また、シャンクのアウトソール側が透
明樹脂シートのため、意匠が視認できると共に印刷面が
カバーされているため、繰り返しシャンクが接地しても
印刷が剥れることがない。
い、印刷面をミッドソール側にしてシャンクを立体形状
に成型し、ミッドソールと密着一体結合することによ
り、意匠性の高い複雑な意匠を容易にシャンク全体に現
すことができる。また、シャンクのアウトソール側が透
明樹脂シートのため、意匠が視認できると共に印刷面が
カバーされているため、繰り返しシャンクが接地しても
印刷が剥れることがない。
【図1】本発明のスポーツシューズ用の靴底の底面図で
ある。
ある。
【図2】本発明のスポーツシューズ用の靴底の側面図で
ある。
ある。
【図3】本発明のスポーツシューズ用の靴底の平面図で
ある。
ある。
【図4】シャンクの底面図である。
【図5】図4のa−a線断面図である。
【図6】図4のb−b線断面図である。
A スポーツシューズ用の靴底 B 土踏まず部 C 抜き穴 D 印刷面 E 中央部 F 側壁面 G 接着面 H 接地面 1 ミッドソール 2 シャンク 3 前部アウトソール 4 後部アウトソール 5 プラスチックプレート 6 捲き上げ端 7 前部片 8 後部片 9 屈曲溝 10 リブ 11 溝
Claims (3)
- 【請求項1】 柔軟性のあるミッドソール(1)の土踏
まず部(B)の厚み方向に抜き穴(C)を設け、この土
踏まず部(B)に立体形状に成型したシャンク(2)を
配置し、シャンク(2)の前方および後方のミッドソー
ル(1)の接地面(H)側に、前部アウトソール(3)
および後部アウトソール(4)を配置し、ミッドソール
(1)の抜き穴(C)を接着面(G)側から覆うように
プラスチックプレート(5)を配置し、これらを一体結
合したことを特徴とするスポーツシューズ用の靴底
(A)。 - 【請求項2】 前記シャンク(2)は、熱可塑性樹脂シ
ートを型成形したもので、中央部(E)は靴の長さ方向
にアーチ状を成し、幅方向の両側に捲き上げ端(6)を
成し、前記シャンク(2)の中心部はミッドソール
(1)の土踏まず部(B)に形成された抜き穴(C)の
内壁面に密着するように成形され、その前方に前部アウ
トソール(3)とミッドソール(1)に挟着される前部
片(7)を形成し、後方に後部アウトソール(4)とミ
ッドソール(1)に挟着される後部片(8)を形成した
ことを特徴とする請求項1記載のスポーツシューズ用の
靴底(A)。 - 【請求項3】 前記シャンク(2)は、熱可塑性透明樹
脂シートの片面に印刷を行い、印刷面(D)をミッドソ
ール(1)側にして、立体形状に成型したことを特徴と
する請求項1または2記載のスポーツシューズ用の靴底
(A)。
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JP21800097A JP3280889B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | スポーツシューズ用の靴底 |
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