JP2819886B2 - 暖冷房機 - Google Patents

暖冷房機

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JP2819886B2
JP2819886B2 JP3247348A JP24734891A JP2819886B2 JP 2819886 B2 JP2819886 B2 JP 2819886B2 JP 3247348 A JP3247348 A JP 3247348A JP 24734891 A JP24734891 A JP 24734891A JP 2819886 B2 JP2819886 B2 JP 2819886B2
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昌宏 尾浜
敏 今林
達規 桜武
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷房時は圧縮機を利用
し、暖房時は圧縮機以外の冷媒搬送手段と冷媒加熱器を
利用する暖冷房機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の暖冷房機は、例えば特開昭
57−101263号公報に示されているように、図6
のような構成になっている。
【0003】すなわち、圧縮機加熱ヒータ2を具備した
圧縮機1、四方弁3、室外熱交換器用ファン5を有する
室外熱交換器4、第1の電磁弁6、キャピラリチューブ
7、室内熱交換器用ファン9を有する室内熱交換器8、
第2の電磁弁10、逆止弁11、アキュームレータ12
を順番に配管して循環路を構成する。
【0004】また、第3の電磁弁13、冷媒ポンプ1
4、バーナ16により加熱される冷媒加熱器15の直列
配管回路をキャピラリチューブ7の下流と第2の電磁弁
10の上流との間に接続している。そして、冷房運転の
場合は室外熱交換器4を凝縮器とし、室内熱交換器8を
蒸発器としての圧縮機1の運転による冷房サイクルを構
成し、暖房運転の場合は冷媒加熱器15をバーナ16で
加熱することにより蒸発器とし、室内熱交換器8も凝縮
器として、冷媒ポンプ14を冷媒熱搬送手段として暖房
サイクルを構成し、圧縮器1への冷媒滞留を防ぐために
圧縮機加熱ヒータ2で圧縮機1を加熱し一定の温度で保
持している。
【0005】以上の構成で、暖房運転開始時には第1の
電磁弁6を閉成し、四方弁3を圧縮機1の吐出冷媒ガス
が室内熱交換器8へ流れるように切換え、さらに、室内
熱交換器用ファン9が停止した状態で圧縮機1による一
定時間の冷媒回収運転を行った後、冷媒ポンプ14、冷
媒加熱器15および室内熱交換器用ファン9の運転開始
と共に、圧縮機1を停止させる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、冷媒回収運転を常に一定時間行うので、
室外熱交換器4への冷媒のもれ込み量が少なくて、既に
十分に冷媒回収が行われた時にでも、前記圧縮機1の運
転を続ける。そのため、圧縮機1は冷媒がほとんどない
状態で運転を続けることになり、圧縮機1のモータの巻
線の温度が上昇し、場合によっては圧縮機1のモータの
巻線が断線して圧縮機1の運転が停止したり、圧縮機1
の耐久性を悪くしたりするという課題を有していた。
【0007】又、室外熱交換器4への冷媒のもれ込み量
が多い場合には、一定時間の冷媒回収運転では、十分に
冷媒回収が出来ない時もあった。このような時には、暖
房冷媒回路内に冷媒が不足するため、安定燃焼が持続で
きず、冷媒加熱器15が過熱状態になり、運転を停止し
なければならなく、暖房の快適性や機器の耐久性に問題
があった。
【0008】本発明は、かかる従来の問題点を解消する
もので、暖房運転開始時に暖房回路側へ必要な時間だけ
冷媒回収を行い安定した暖房運転を可能にすることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の暖冷房機は、暖房時は圧縮器以外の冷媒搬
送手段、冷媒加熱器、室内熱交換器とにより冷媒回路を
構成し、室外温度を検出する室外温度検知手段と、前記
圧縮機を駆動することで室外熱交換器の冷媒を前記室内
熱交換器に回収する冷媒回収手段と、この冷媒回収手段
の駆動を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は暖
房停止後の時間を積算する時間積算部と、前記室外温度
検知手段から得られた室外温度と暖房停止後の経過時間
とに対するあらかじめ設定された冷媒回収手段の駆動時
間との関係を記憶する記憶部と、前記記憶部で記憶して
いる室外温度と暖房停止後の経過時間と冷媒回収手段の
駆動時間との関係に応じて前記冷媒回収手段を駆動する
冷媒回収制御部とを有する構成としたものである。
【0010】
【作用】本発明は、上記した構成によって、暖房運転開
始時の冷媒回収運転の時間を、室外温度と前回の暖房停
止後の経過時間に応じて決定するので、暖房運転に必要
な冷媒回収運転を安全に又確実に行うことができ、その
ため、安定した暖房運転が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。
【0012】図1は、本発明のシステムブロック図を示
す。図1において、1は圧縮機で、その下部に設けられ
た圧縮機加熱ヒータ2を有する。3は圧縮機1の吐出管
中に設けられた第1の逆止弁、4は四方弁、5は室外熱
交換器用送風機6を有する室外熱交換器、7は室内熱交
換器用送風機8を有する室内熱交換器、9はアキューム
レータで、これらの順番に接続して循環路を形成する。
10は前記循環路中に設けた冷媒加熱器、11は冷媒加
熱器10を加熱するための燃焼バーナ、12は気液セパ
レータ、13は受液器、14は第1の電磁弁で、気液セ
パレータ12の上部と受液器13の上部を結ぶ配管15
中に位置せしめる。16は第2の逆止弁で、受液器13
の下部を気液セパレータ12の下部とを結ぶ配管17中
に位置せしめる。18は第3の逆止弁で、室内熱交換器
7と受液器13の上部を結ぶ配管19中に位置せしめ
る。20は第4の逆止弁で、気液セパレータ12の上部
と、第1の逆止弁3と四方弁4を結ぶ配管21とを結ぶ
配管22中に位置せしめる。23は第1のキャピラリチ
ューブ、24は第2の電磁弁、この第1のキャピラリチ
ューブ23と第2の電磁弁24は室外熱交換器5と冷媒
加熱器10の下部を結ぶ配管25中に直列に位置せしめ
る。26は第3の電磁弁で、27は第2のキャピラリチ
ューブで、この第3の電磁弁26と第2のキャピラリチ
ューブ27は気液セパレータ12の下部と冷媒加熱器1
0の下部を結ぶ配管28と配管19を結ぶ配管29中に
直列に位置せしめる。冷媒加熱器10の上部と気液セパ
レータ12の上部とは配管30で結ばれる。第1の電磁
弁14と第2の電磁弁24は配管31で結ばれる。
【0013】上記冷媒回路構成において、冷房運転は四
方弁4を圧縮機1の吐出ガスが室外熱交換器5へ流れる
ごとく切り替え、第2の電磁弁24と第3の電磁弁26
を開とすることで第1のキャピラリチューブ23と第2
のキャピラリチューブ27を絞り装置とし、室内熱交換
器7を蒸発器として作用させる冷媒回路を構成する。
【0014】暖房運転は四方弁4を冷房運転時とは逆の
方向に切り替え、燃焼バーナ11で冷媒加熱器10を加
熱することで冷媒加熱器10の中の冷媒が加熱され、気
液セパレータ12で高温になった気相状態の冷媒が配管
22、第4の逆止弁20、四方弁4を経て、室内熱交換
器7へ押し出され、室内熱交換器7で放熱凝縮して室内
の暖房を行い、液化した冷媒液は配管19、第3の逆止
弁18を経て受液器13中に移動する。受液器13に溜
まった冷媒液は、第1の電磁弁14を開にすることで、
気液セパレータ12の圧力を導くことで受液器13と気
液セパレータ12の落差で第2の逆止弁16を経て冷媒
加熱気10へ戻される。以上のごとく、受液器13と第
1の電磁弁14の開閉動作と、第3の逆止弁18の逆止
作用とで熱搬送媒体である冷媒を圧縮機1の運転なしで
搬送を行うことができる。即ち、受液器13と第1の電
磁弁14と第3の逆止弁18が冷媒搬送手段32とな
る。
【0015】上記暖房運転を行う前に、暖房回路として
いない室外熱交換器5、アキュームレータ9および圧縮
機1中の冷媒を暖房回路側へ回収する冷媒回収運転を行
う。四方弁4を暖房運転時と同じ方向にし、室外熱交換
器5がアキュームレータ9と連絡する状態で、圧縮機1
を運転して、室外熱交換器5とアキュームレータ9と圧
縮機1の冷媒を室内熱交換器7へ回収する。この時、室
内熱交換器用送風機8は運転して室内熱交換器7の冷媒
を十分液化し配管19から受液器13へと液冷媒を戻し
やすくする。即ち圧縮機1、第1の逆止弁3、四方弁4
で冷媒回収手段33となる。34は前記冷媒回収手段3
3の制御を行う制御装置、35は暖房停止後の時間を積
算する時間積算部、36は外気温度を検出する室外温度
検知手段、37は前記室外温度検知手段36から得られ
た室外温度と暖房停止後の経過時間とに対するあらかじ
め設定された冷媒回収手段33の駆動時間との関係を記
憶する記憶部、38は前記記憶部37で記憶している外
気温度と暖房停止後の経過時間と冷媒回収手段33の駆
動時間との関係に応じて冷媒回収手段33を駆動する冷
媒回収制御部である。
【0016】外気温度と暖房停止後の経過時間と冷媒回
収手段33の駆動時間との関係を図2を用いて説明す
る。図2において右の図は、横軸に暖房停止後の経過時
間(紙面右方向が時間が増える方向)をとり、縦軸にそ
のときに暖房回路でない回路(室外熱交換器5とアキュ
ームレータ9および圧縮機1など)への冷媒のもれ量を
とり、暖房停止後の経過時間に対する暖房回路でない回
路への冷媒のもれ量の変化を示したものである。なお、
同図中の4本の線は外気温度が異なる場合(T1 <T2
<T3 <T4 )を示す。又左の図は、横軸に冷媒回収運
転時間(紙面左方向が時間が増える方向)をとり、縦軸
にその時の冷媒回収量をとって、冷媒回収運転時間に対
する冷媒回収量の変化を示したものである。右の図と同
様にT1 <T2 <T3 <T4 で異なる外気温度を示す。
ここで冷媒回収運転(時間)とは冷媒回収手段33の駆
動(時間)のことである。そして、これらの関係(各外
気温度における暖房停止後の経過時間に対する暖房回路
でない回路への冷媒のもれ量の関係と、各外気温度にお
ける冷媒回収運転時間に対する冷媒回収量の関係)はあ
らかじめ実験的に容易に求めることができる。そして、
この関係を前記記憶部37は記憶している。すなわち、
同図右側の図において、例えば外気温度がT4 で暖房停
止後の経過時間がTS であれば、暖房回路でない回路へ
のもれ量はGとなる。だから、このもれ量Gを暖房回路
側に回収すれば良い。次に、同図左側の図において、冷
媒回収量がGの場合の冷媒回収運転時間はTP となる。
結局、暖房停止後の経過時間がTS であれば、冷媒回収
運転時間はTP となる。なお、上述の関係を図3に示す
ように、横軸に暖房停止後の経過時間をとり、縦軸に冷
媒回収運転をとって、直接TS とTP の関係を求めるこ
とも可能である。だから、前記記憶部37は図2の関係
のかわりに図3の関係を記憶していても良いことにな
る。又、図5に示すように、室外温度を複数に分割し、
さらに、暖房停止後の経過時間も分割して出来る室外温
度と暖房停止後の経過時間とのマトリックスにおいて、
十分に冷媒回収ができる冷媒回収運転時間(各温度、時
間領域での最大冷媒回収運転時間(K1,K2,・・
・,K20)を前記記憶部37は、図1や図2のかわり
に、記憶しても良いことになる。
【0017】今、暖房を停止すると、時間積算部35は
暖房停止後の積算を始める。そして、次に暖房開始の信
号が入ってくると、冷媒回収制御部38は、室外温度検
知手段36から得られる外気温度と前記時間積算部35
から得られる暖房停止後の経過時間とをもとに前記記憶
部37から冷媒回収運転時間(冷媒回収手段33の駆動
時間)を得る。そして、冷媒回収制御部38は記憶部3
7から得られた冷媒回収運転時間だけ冷媒回収手段33
を駆動し、冷媒回収運転時間が経過すれば、冷媒回収手
段33の駆動を停止する。
【0018】このように、室外温度と暖房停止後の経過
時間を求めて、そして、この室外温度と暖房停止後の経
過時間と関係のある暖房回路でない回路へのもれ量に応
じて、必要十分なだけ冷媒回収運転をするため、余分の
圧縮機1の運転がないので圧縮機1の過熱防止が可能で
あり、又、逆に冷媒回収が不十分になる事がないので冷
媒加熱器10の過熱防止も可能となり、常に暖房運転を
安定したものにできる。
【0019】以上の処理の流れをマイクロコンピュータ
で実現した場合のフローチャートを第4図に示す。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の暖冷房機によれ
ば、次の効果が得られる。 (1)冷媒回収運転時に暖房回路としていない室外熱交
換器、アキュームレータ、圧縮機等への冷媒のもれ量が
少ない場合(室外温度が高く暖房停止後の経過時間が短
い時)でも、冷媒回収での圧縮機の運転をもれ量に応じ
て必要な時間だけ駆動でき、圧縮機の過熱防止となり、
耐久性、信頼性が良くなる。 (2)冷媒回収運転時に暖房回路としていない室外熱交
換器、アキュームレータ、圧縮機等への冷媒のもれ量が
多い場合(室外温度が低く暖房停止後の経過時間が長い
時)には、もれ量に応じた冷媒回収運転をすることがで
き、冷媒回路に十分冷媒が保証されるので、安定で確実
な燃焼ができ、冷媒加熱器等の耐久性、信頼性が良くな
る。 (3)従来のようにもれ量の多い場合でも少ない場合で
も常に一定時間だけ冷媒回収運転をするのではなく、室
外温度と暖房運転停止後の経過時間とを検知することに
よって、もれ量に応じた冷媒回収運転をするため、冷媒
回収運転時間が短くても良いときには短くするので、暖
房運転の立ち上がりを速くでき、また消費電力を軽減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における暖冷房機制御装置の
構成図
【図2】暖房停止後の経過時間に対する暖房回路でない
回路へのもれ量の関係および冷媒回収時間に対する冷媒
回収量の関係を示す特性図
【図3】暖房停止後の経過時間と冷媒回収運転時間の関
係を示す特性図
【図4】同マイクロコンピュータの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図5】室外温度と暖房停止後の経過時間とのマトリッ
クス図
【図6】従来例を説明する構成図
【符号の説明】
1 圧縮機 5 室外熱交換器 7 室内熱交換器 10 冷媒加熱器 32 冷媒搬送手段 33 冷媒回収手段 34 制御装置 35 時間積算部 36 室外温度検知手段 37 記憶部 38 冷媒回収制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 13/00 341

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷房時は圧縮機、室内熱交換器、室外熱交
    換器、絞り装置により冷媒回路を構成し、暖房時は圧縮
    機以外の冷媒搬送手段、冷媒加熱器、前記室内熱交換器
    とにより冷媒回路を構成し、室外温度を検出する室外温
    度検知手段と、前記圧縮機を駆動することで室外熱交換
    器の冷媒を前記室内熱交換器に回収する冷媒回収手段
    と、この冷媒回収手段の駆動を制御する制御装置とを有
    し、前記制御装置は暖房停止後の時間を積算する時間積
    算部と、前記室外温度検知手段から得られた室外温度と
    暖房停止後の経過時間とに対するあらかじめ設定された
    冷媒回収手段の駆動時間との関係を記憶する記憶部と、
    前記記憶部で記憶している室外温度と暖房停止後の経過
    時間と冷媒回収手段の駆動時間との関係に応じて前記冷
    媒回収手段を駆動する冷媒回収制御部とを有する暖冷房
    機。
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