JP2827655B2 - 熱搬送装置 - Google Patents
熱搬送装置Info
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- JP2827655B2 JP2827655B2 JP1605392A JP1605392A JP2827655B2 JP 2827655 B2 JP2827655 B2 JP 2827655B2 JP 1605392 A JP1605392 A JP 1605392A JP 1605392 A JP1605392 A JP 1605392A JP 2827655 B2 JP2827655 B2 JP 2827655B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒を加熱する時の圧
力上昇を利用して、熱を暖房などに利用する熱搬送装置
に関するものである。
力上昇を利用して、熱を暖房などに利用する熱搬送装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の冷媒加熱により暖房を行な
う熱搬送装置として、例えば特開昭57−101263
号公報に示される図3のような構成のものがある。
う熱搬送装置として、例えば特開昭57−101263
号公報に示される図3のような構成のものがある。
【0003】即ち、圧縮機41、流路切換弁42、室外
送風機43を有する室外熱交換器44、第1電磁弁4
5、キャピラリチューブ46、室内送風機47を有する
室内熱交換器48、第2電磁弁49、逆止弁50、アキ
ュムレータ51を順次配管接続して循環路を構成し、さ
らに第3電磁弁52、冷媒ポンプ53、バーナ54を有
する冷媒加熱器55を直列に配管接続した直列配管回路
をキャピラリチューブ46の下流と第2電磁弁49の上
流との間に接続した回路に作動媒体として冷媒を封入し
ている。
送風機43を有する室外熱交換器44、第1電磁弁4
5、キャピラリチューブ46、室内送風機47を有する
室内熱交換器48、第2電磁弁49、逆止弁50、アキ
ュムレータ51を順次配管接続して循環路を構成し、さ
らに第3電磁弁52、冷媒ポンプ53、バーナ54を有
する冷媒加熱器55を直列に配管接続した直列配管回路
をキャピラリチューブ46の下流と第2電磁弁49の上
流との間に接続した回路に作動媒体として冷媒を封入し
ている。
【0004】そして、暖房運転は圧縮機41の駆動によ
り室外熱交換器44側の冷媒を冷媒加熱器55側に移す
汲み上げ運転の後に、冷媒加熱器55をバーナ54で加
熱することにより蒸発器とし、室内熱交換器48を凝縮
器として、冷媒ポンプ53を冷媒搬送手段として暖房サ
イクルを構成し、さらに冷房は圧縮機駆動による従来方
式の冷房サイクルを構成している。
り室外熱交換器44側の冷媒を冷媒加熱器55側に移す
汲み上げ運転の後に、冷媒加熱器55をバーナ54で加
熱することにより蒸発器とし、室内熱交換器48を凝縮
器として、冷媒ポンプ53を冷媒搬送手段として暖房サ
イクルを構成し、さらに冷房は圧縮機駆動による従来方
式の冷房サイクルを構成している。
【0005】また、従来他の冷媒加熱により暖房を行な
う熱搬送装置として、冷房は圧縮機駆動による従来方式
で行ない、暖房はこの冷房用の圧縮機を冷媒ガスポンプ
として作用させるもの(図示せず)がある。
う熱搬送装置として、冷房は圧縮機駆動による従来方式
で行ない、暖房はこの冷房用の圧縮機を冷媒ガスポンプ
として作用させるもの(図示せず)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では暖房運転時には冷媒循環用の搬送手段とし
て、冷媒ポンプあるいは圧縮機を駆動しなければなら
ず、熱搬送用動力として比較的大きな電気入力(暖房能
力4000kcal/h程度の時、冷媒ポンプで50〜
60W、圧縮機で300〜400W程度)を消費し、暖
房ランニングコストが高くなるという問題を有してい
た。
来の構成では暖房運転時には冷媒循環用の搬送手段とし
て、冷媒ポンプあるいは圧縮機を駆動しなければなら
ず、熱搬送用動力として比較的大きな電気入力(暖房能
力4000kcal/h程度の時、冷媒ポンプで50〜
60W、圧縮機で300〜400W程度)を消費し、暖
房ランニングコストが高くなるという問題を有してい
た。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決す
るもので、暖房時の熱搬送動力を極くわずかとし、かつ
暖房サーモON時の安定冷媒加熱運転を提供することを
目的とする。
るもので、暖房時の熱搬送動力を極くわずかとし、かつ
暖房サーモON時の安定冷媒加熱運転を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、過熱検知器を設けた冷媒加熱器と気液セパレ
ータを接続し、この気液セパレータと入口側および出口
側を第1開閉弁、第1逆止弁を介して各々接続した受液
器を有する熱搬送部に、前記気液セパレータ、室内熱交
換器、第2逆止弁、前記受液器を順次配管接続した暖房
回路と、一端は流路切換弁を介し他端は第2開閉弁を介
して前記暖房回路に付加接続した室外熱交換器と圧縮機
を有する冷房回路と、室温が設定値を下回ったサーモO
Nによる燃焼開始時に前記過熱検知器で過熱を検知した
場合は以降のサーモON時は前記第2開閉弁の開成と前
記圧縮機の運転によるガスパージ起動を燃焼開始時に加
える制御装置とを設けた構成としている。
するため、過熱検知器を設けた冷媒加熱器と気液セパレ
ータを接続し、この気液セパレータと入口側および出口
側を第1開閉弁、第1逆止弁を介して各々接続した受液
器を有する熱搬送部に、前記気液セパレータ、室内熱交
換器、第2逆止弁、前記受液器を順次配管接続した暖房
回路と、一端は流路切換弁を介し他端は第2開閉弁を介
して前記暖房回路に付加接続した室外熱交換器と圧縮機
を有する冷房回路と、室温が設定値を下回ったサーモO
Nによる燃焼開始時に前記過熱検知器で過熱を検知した
場合は以降のサーモON時は前記第2開閉弁の開成と前
記圧縮機の運転によるガスパージ起動を燃焼開始時に加
える制御装置とを設けた構成としている。
【0009】
【作用】本発明は上記構成により、極くわずかの電気入
力で済む第1開閉弁の開閉動作の繰返しで冷媒搬送を行
なって低ランニングコスト化し、さらに前回までのサー
モON時の燃焼開始時の立上り状態で状況判断して圧縮
機の運転によるガスパージ起動で着火時に冷媒加熱器に
液冷媒を確保して安定冷媒加熱運転が可能にできる。
力で済む第1開閉弁の開閉動作の繰返しで冷媒搬送を行
なって低ランニングコスト化し、さらに前回までのサー
モON時の燃焼開始時の立上り状態で状況判断して圧縮
機の運転によるガスパージ起動で着火時に冷媒加熱器に
液冷媒を確保して安定冷媒加熱運転が可能にできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1で説明する。
【0011】1は壁面に設けた過熱検知器1aを有する
冷媒加熱器、2は気液分離器で、冷媒加熱器1と気液セ
パレータ2は入口管3と出口管3’で環状管路に接続さ
れている。4は気液セパレータ2の上方に設けた受液
器、5は受液器4と気液セパレータ2を接続する落込み
管6に設けた第1逆止弁、7は受液器4と気液セパレー
タ2とを接続する均圧管8に設けた第1開閉弁、9は冷
媒加熱器1、気液セパレータ2、受液器4、第1逆止弁
5、第1開閉弁7を有する熱搬送部、10は気液セパレ
ータ2と室内送風機11を有する室内熱交換器12をガ
ス冷媒配管13で接続し室内熱交換器12と受液器4の
入口上流側近傍に設けた第2逆止弁14と受液器4を液
冷媒配管15で接続して熱搬送部9と環状の循環路にし
た暖房回路である。16はガス冷媒配管13の気液セパ
レータ2側に設けた第3逆止弁、17は冷媒加熱器1に
対向して設けたバーナ、18はバーナ17への燃料の供
給を可変する燃料供給装置、19は冷媒加熱器1の冷媒
出口側に設けた蒸発温度検知器、20は室内熱交換器1
2に設けた流入空気側の温度を検知する室温検知器であ
る。
冷媒加熱器、2は気液分離器で、冷媒加熱器1と気液セ
パレータ2は入口管3と出口管3’で環状管路に接続さ
れている。4は気液セパレータ2の上方に設けた受液
器、5は受液器4と気液セパレータ2を接続する落込み
管6に設けた第1逆止弁、7は受液器4と気液セパレー
タ2とを接続する均圧管8に設けた第1開閉弁、9は冷
媒加熱器1、気液セパレータ2、受液器4、第1逆止弁
5、第1開閉弁7を有する熱搬送部、10は気液セパレ
ータ2と室内送風機11を有する室内熱交換器12をガ
ス冷媒配管13で接続し室内熱交換器12と受液器4の
入口上流側近傍に設けた第2逆止弁14と受液器4を液
冷媒配管15で接続して熱搬送部9と環状の循環路にし
た暖房回路である。16はガス冷媒配管13の気液セパ
レータ2側に設けた第3逆止弁、17は冷媒加熱器1に
対向して設けたバーナ、18はバーナ17への燃料の供
給を可変する燃料供給装置、19は冷媒加熱器1の冷媒
出口側に設けた蒸発温度検知器、20は室内熱交換器1
2に設けた流入空気側の温度を検知する室温検知器であ
る。
【0012】21は圧縮機22、室外熱交換器23、第
1減圧装置24、第2開閉弁25を有する冷房回路であ
り、一端は流路切換弁26を介してガス冷媒配管13に
接続するとともに、圧縮機22の吐出管27を第4逆止
弁28を介してガス冷媒配管13の第3逆止弁16と四
方弁からなる流路切換弁26の間に接続している。冷房
回路21の他端は冷媒加熱器1と均圧管8に連通してい
る。29は入口管3と液冷媒配管15を連結し、第3開
閉弁30と第2減圧装置31を有する第2の冷房回路で
ある。32は液冷媒配管15に設けた液側サービスバル
ブ、33はガス冷媒配管13に設けたガス側サービスバ
ルブ、34は液冷媒配管15の室内熱交換器12側に設
けた液側継手、35はガス冷媒配管13の室内熱交換器
12側に設けたガス側継手であり、液側およびガス側サ
ービスバルブ32、33と液側およびガス側継手34、
35の間が室外側と室内側の設置距離に応じた接続冷媒
配管の長さを任意に設定できる。
1減圧装置24、第2開閉弁25を有する冷房回路であ
り、一端は流路切換弁26を介してガス冷媒配管13に
接続するとともに、圧縮機22の吐出管27を第4逆止
弁28を介してガス冷媒配管13の第3逆止弁16と四
方弁からなる流路切換弁26の間に接続している。冷房
回路21の他端は冷媒加熱器1と均圧管8に連通してい
る。29は入口管3と液冷媒配管15を連結し、第3開
閉弁30と第2減圧装置31を有する第2の冷房回路で
ある。32は液冷媒配管15に設けた液側サービスバル
ブ、33はガス冷媒配管13に設けたガス側サービスバ
ルブ、34は液冷媒配管15の室内熱交換器12側に設
けた液側継手、35はガス冷媒配管13の室内熱交換器
12側に設けたガス側継手であり、液側およびガス側サ
ービスバルブ32、33と液側およびガス側継手34、
35の間が室外側と室内側の設置距離に応じた接続冷媒
配管の長さを任意に設定できる。
【0013】36は室外熱交換器23に設けた室外送風
機であり、37は過熱検知器1a、第1開閉弁7、燃料
供給装置18、蒸発温度検知器19、室温検知器20、
圧縮機22、第2開閉弁25に電気的に接続されるとと
もに、室温が設定値を下回ったサーモONによる燃焼開
始時に過熱検知器1aで過熱を検知した場合は以降のサ
ーモON時は第2開閉弁25の開成と圧縮機22の運転
によるガスパージ起動を燃焼開始時に加える制御装置で
ある。
機であり、37は過熱検知器1a、第1開閉弁7、燃料
供給装置18、蒸発温度検知器19、室温検知器20、
圧縮機22、第2開閉弁25に電気的に接続されるとと
もに、室温が設定値を下回ったサーモONによる燃焼開
始時に過熱検知器1aで過熱を検知した場合は以降のサ
ーモON時は第2開閉弁25の開成と圧縮機22の運転
によるガスパージ起動を燃焼開始時に加える制御装置で
ある。
【0014】上記構成において、暖房は、冷媒加熱器1
でバーナ17での燃焼熱により加熱された液冷媒が気液
二相状態で気液セパレータ2に流入し、液冷媒は気液セ
パレータ2の下方より再び冷媒加熱器1に流入する。一
方、気液分離されたガス冷媒はガス冷媒配管13を通っ
て室内熱交換器12に流入し、室内送風機11の運転で
室内側に放熱した冷媒は凝縮液化してさらに過冷却液と
なる。受液器4に連通する均圧管8の第1開閉弁7が制
御装置37により閉成すると、冷媒加熱器1での蒸発圧
力によって押された過冷却液が第2逆止弁14を通って
受液器4内にわずか流入すると、受液器4内にあった飽
和ガス冷媒がこの過冷却液により冷却されて凝縮し、こ
の凝縮時の急速な減圧作用により新たな過冷却液冷媒は
受液器4内が満液になるまで一気に流入する。次に第1
開閉弁7が制御装置37により開成すると受液器4と気
液セパレータ2の圧力が均圧管8により連通され同圧と
なり、受液器4内の液冷媒が重力により気液セパレータ
2に落下し、冷媒加熱器1に液冷媒が供給される。この
第1開閉弁7に電磁弁を使用すれば冷媒の循環のための
搬送動力は電磁弁の消費電力だけで良く、定格入力7W
程度の電磁弁を開閉動作させることで実質3〜4Wh程
度の微少搬送動力で冷媒を循環できる。
でバーナ17での燃焼熱により加熱された液冷媒が気液
二相状態で気液セパレータ2に流入し、液冷媒は気液セ
パレータ2の下方より再び冷媒加熱器1に流入する。一
方、気液分離されたガス冷媒はガス冷媒配管13を通っ
て室内熱交換器12に流入し、室内送風機11の運転で
室内側に放熱した冷媒は凝縮液化してさらに過冷却液と
なる。受液器4に連通する均圧管8の第1開閉弁7が制
御装置37により閉成すると、冷媒加熱器1での蒸発圧
力によって押された過冷却液が第2逆止弁14を通って
受液器4内にわずか流入すると、受液器4内にあった飽
和ガス冷媒がこの過冷却液により冷却されて凝縮し、こ
の凝縮時の急速な減圧作用により新たな過冷却液冷媒は
受液器4内が満液になるまで一気に流入する。次に第1
開閉弁7が制御装置37により開成すると受液器4と気
液セパレータ2の圧力が均圧管8により連通され同圧と
なり、受液器4内の液冷媒が重力により気液セパレータ
2に落下し、冷媒加熱器1に液冷媒が供給される。この
第1開閉弁7に電磁弁を使用すれば冷媒の循環のための
搬送動力は電磁弁の消費電力だけで良く、定格入力7W
程度の電磁弁を開閉動作させることで実質3〜4Wh程
度の微少搬送動力で冷媒を循環できる。
【0015】図2は室温検知器20が設定値に達したこ
とを検知してバーナ17の燃焼が停止するサーモOFF
と、室温検知器20が設定値を下回ったことを検知して
バーナ17の燃焼が再開されるサーモONとが繰返され
る場合を示す。
とを検知してバーナ17の燃焼が停止するサーモOFF
と、室温検知器20が設定値を下回ったことを検知して
バーナ17の燃焼が再開されるサーモONとが繰返され
る場合を示す。
【0016】図2において、時間t1 でサーモONとな
って燃焼開始し時間t2 でサーモOFFとなる。次に時
間t3 でサーモONによる燃焼開始した時に冷媒加熱器
1への液冷媒の供給が不足して過熱検知器1aの検知温
度があらかじめ設定した過熱検知値TH を超え、時間t
4 で過熱検知が作動(検知の応答遅れによる冷媒加熱器
壁温のオーバーシュートがある)して第2開閉弁25の
開成(約1分間)と圧縮機22の運転(約3分間)によ
る冷却ポンプダウン運転により室内熱交換器12側の液
冷媒を受液器4を介して冷媒加熱器1に強制的に引き込
み、過熱状態となった冷媒加熱器1を冷却すると共に室
外熱交換器23側に流出した冷媒を第2開閉弁25の閉
成後に圧縮機22の運転で暖房回路に汲み上げて次の燃
焼開始に備える。時間t5 で冷却ポンプダウン運転の終
了に伴ない燃焼開始し、時間t6でサーモOFFにより
燃焼停止する。
って燃焼開始し時間t2 でサーモOFFとなる。次に時
間t3 でサーモONによる燃焼開始した時に冷媒加熱器
1への液冷媒の供給が不足して過熱検知器1aの検知温
度があらかじめ設定した過熱検知値TH を超え、時間t
4 で過熱検知が作動(検知の応答遅れによる冷媒加熱器
壁温のオーバーシュートがある)して第2開閉弁25の
開成(約1分間)と圧縮機22の運転(約3分間)によ
る冷却ポンプダウン運転により室内熱交換器12側の液
冷媒を受液器4を介して冷媒加熱器1に強制的に引き込
み、過熱状態となった冷媒加熱器1を冷却すると共に室
外熱交換器23側に流出した冷媒を第2開閉弁25の閉
成後に圧縮機22の運転で暖房回路に汲み上げて次の燃
焼開始に備える。時間t5 で冷却ポンプダウン運転の終
了に伴ない燃焼開始し、時間t6でサーモOFFにより
燃焼停止する。
【0017】時間t7 から時間t10までは前述の時間t
3 から時間t6 までと同じ動作であり、ここではサーモ
ON時の過熱検知が2回連続で発生した場合を示してい
る。
3 から時間t6 までと同じ動作であり、ここではサーモ
ON時の過熱検知が2回連続で発生した場合を示してい
る。
【0018】時間t11でのサーモONによる燃焼開始時
では過熱検知を伴なうサーモONが複数回連続したの
で、燃焼開始の前に第2開閉弁25の短時間の開成(約
10秒間)と圧縮機22の短時間の運転(約30秒)に
より冷媒加熱器1内のガス冷媒を室外熱交換器23側へ
流出させ、代りに液冷媒を冷媒加熱器1に引き込むとと
もに室外熱交換器23側に若干漏れた冷媒を暖房回路に
回収するガスパージ起動を燃焼開始時に加えている。
では過熱検知を伴なうサーモONが複数回連続したの
で、燃焼開始の前に第2開閉弁25の短時間の開成(約
10秒間)と圧縮機22の短時間の運転(約30秒)に
より冷媒加熱器1内のガス冷媒を室外熱交換器23側へ
流出させ、代りに液冷媒を冷媒加熱器1に引き込むとと
もに室外熱交換器23側に若干漏れた冷媒を暖房回路に
回収するガスパージ起動を燃焼開始時に加えている。
【0019】この短時間のガスパージ起動によって冷媒
加熱器1および受液器4に液冷媒を流入確保できるた
め、燃焼開始時の液冷媒不足による異常過熱の発生を防
止し、安定した冷媒加熱状態で立上り、時間t12でサー
モOFFにより燃焼停止となる。そして以降はサーモO
N時は全てガスパージ起動が入った燃焼開始(時間
t13)とサーモOFF(時間t14)を繰返す。
加熱器1および受液器4に液冷媒を流入確保できるた
め、燃焼開始時の液冷媒不足による異常過熱の発生を防
止し、安定した冷媒加熱状態で立上り、時間t12でサー
モOFFにより燃焼停止となる。そして以降はサーモO
N時は全てガスパージ起動が入った燃焼開始(時間
t13)とサーモOFF(時間t14)を繰返す。
【0020】このサーモON時のガスパージ起動は、あ
る条件の時のみ必要となるもので、室内側と室外側の設
置距離および設置高低差、室温条件、装置内冷媒量の外
部リークなどによる経時的減少など各条件によって変
る。
る条件の時のみ必要となるもので、室内側と室外側の設
置距離および設置高低差、室温条件、装置内冷媒量の外
部リークなどによる経時的減少など各条件によって変
る。
【0021】特に、装置内冷媒量が減少した場合、室温
が高く設定された場合、室内外の接続冷媒配管長が長い
場合、室内側が室外側より下方に設置されかつ高低差が
大きい場合などでは必要となる傾向となる。
が高く設定された場合、室内外の接続冷媒配管長が長い
場合、室内側が室外側より下方に設置されかつ高低差が
大きい場合などでは必要となる傾向となる。
【0022】以上のように、サーモON時の異常過熱の
発生回数を最少限に押えられるため、冷媒の熱分解ある
いは冷媒加熱器の熱劣化の防止で機器の信頼性、耐久性
が向上できる。さらに、電気入力の大きい圧縮機の動作
時間は極く短時間であり、しかも必要な条件となった場
合にのみ限ることができるため、電気入力が低減でき経
済的でかつ動作回数が減るため耐久性が向上する。
発生回数を最少限に押えられるため、冷媒の熱分解ある
いは冷媒加熱器の熱劣化の防止で機器の信頼性、耐久性
が向上できる。さらに、電気入力の大きい圧縮機の動作
時間は極く短時間であり、しかも必要な条件となった場
合にのみ限ることができるため、電気入力が低減でき経
済的でかつ動作回数が減るため耐久性が向上する。
【0023】特に、ガスパージ起動を過熱検知を伴なう
サーモONが複数回連続した時に実行させれば、ガスパ
ージ起動が必要な条件となっていることをより確実に判
定でき、より経済的な運転ができる。
サーモONが複数回連続した時に実行させれば、ガスパ
ージ起動が必要な条件となっていることをより確実に判
定でき、より経済的な運転ができる。
【0024】なお、冷房は流路切換弁26を図1破線方
向に切換え、第2開閉弁25と第3開閉弁30の開成
と、圧縮機22と室内送風機11および室外送風機36
の運転により、従来方式の圧縮機駆動の冷房を行なう。
向に切換え、第2開閉弁25と第3開閉弁30の開成
と、圧縮機22と室内送風機11および室外送風機36
の運転により、従来方式の圧縮機駆動の冷房を行なう。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の熱搬送装置は、過
熱検知器を設けた冷媒加熱器、受液器、第1開閉弁を有
する熱搬送部に室内熱交換器を接続した暖房回路に、圧
縮機を有する冷房回路を一端は流路切換弁を介し他端は
第2開閉弁を介して付加し、サーモONによる燃焼開始
時に過熱検知器で過熱を検知した場合は以降のサーモO
N時は第2開閉弁の開成と圧縮機の運転によるガスパー
ジ起動を燃焼開始時に加える制御装置を設けているの
で、異常過熱の発生回数を最少限に押え、機器の信頼
性、耐久性が向上できるという効果がある。また、電気
入力の大きい圧縮機の運転時間および回数を最少限にで
き、経済性、耐久性が向上するという利点もある。
熱検知器を設けた冷媒加熱器、受液器、第1開閉弁を有
する熱搬送部に室内熱交換器を接続した暖房回路に、圧
縮機を有する冷房回路を一端は流路切換弁を介し他端は
第2開閉弁を介して付加し、サーモONによる燃焼開始
時に過熱検知器で過熱を検知した場合は以降のサーモO
N時は第2開閉弁の開成と圧縮機の運転によるガスパー
ジ起動を燃焼開始時に加える制御装置を設けているの
で、異常過熱の発生回数を最少限に押え、機器の信頼
性、耐久性が向上できるという効果がある。また、電気
入力の大きい圧縮機の運転時間および回数を最少限にで
き、経済性、耐久性が向上するという利点もある。
【図1】本発明の一実施例の熱搬送装置のシステム構成
図
図
【図2】本発明の実施例の制御動作図
【図3】従来の熱搬送装置のシステム構成図
1 冷媒加熱器 1a 過熱検知器 2 気液セパレータ 4 受液器 5 第1逆止弁 7 第1開閉弁 9 熱搬送部 10 暖房回路 12 室内熱交換器 14 第2逆止弁 21 冷房回路 22 圧縮機 23 室外熱交換器 25 第2開閉弁 26 流路切換弁 37 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−30991(JP,A) 特開 平3−156218(JP,A) 特開 平5−288427(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 7/00
Claims (2)
- 【請求項1】過熱検知器を設けた冷媒加熱器と気液セパ
レータを接続し、この気液セパレータと入口側および出
口側を第1開閉弁、第1逆止弁を介して各々接続した受
液器を有する熱搬送部に、前記気液セパレータ、室内熱
交換器、第2逆止弁、前記受液器を順次配管接続した暖
房回路と、一端は流路切換弁を介し他端は第2開閉弁を
介して前記暖房回路に付加接続した室外熱交換器と圧縮
機を有する冷房回路と、室温が設定値を下回ったサーモ
ONによる燃焼開始時に前記過熱検知器で過熱を検知し
た場合は以降のサーモON時は前記第2開閉弁の開成と
前記圧縮機の運転によるガスパージ起動を燃焼開始時に
加える制御装置とを設けた熱搬送装置。 - 【請求項2】ガスパージ起動は過熱検知を伴なうサーモ
ONが複数回連続した時に実行させる請求項1記載の熱
搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1605392A JP2827655B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 熱搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1605392A JP2827655B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 熱搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05215347A JPH05215347A (ja) | 1993-08-24 |
JP2827655B2 true JP2827655B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=11905843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1605392A Expired - Fee Related JP2827655B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 熱搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827655B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1605392A patent/JP2827655B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05215347A (ja) | 1993-08-24 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |