JP3237206B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP3237206B2
JP3237206B2 JP17236092A JP17236092A JP3237206B2 JP 3237206 B2 JP3237206 B2 JP 3237206B2 JP 17236092 A JP17236092 A JP 17236092A JP 17236092 A JP17236092 A JP 17236092A JP 3237206 B2 JP3237206 B2 JP 3237206B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和装置、詳しく
は、圧縮機、利用側熱交換器、受液器、膨張弁及び熱源
側空気熱交換器を備え、前記圧縮機の吸入側と前記受液
器との間に均圧弁をもつ均圧回路を設けた空気調和装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種空気調和装置として、圧縮
機の冷媒吐出側に、4路切換弁と利用側熱交換器と受液
器と膨張弁及び熱源側空気熱交換器を接続して、冷房,
暖房運転可能としたものは、例えば実公平2−3605
9号公報において既に知られている。
【0003】しかして、一般的な空気調和装置において
は、図3に示したように、圧縮機Aの冷媒吐出側に、油
回収器B、4路切換弁C、利用側熱交換器D、受液器
E、熱源側空気熱交換器F及びアキュムレータGをそれ
ぞれ接続して冷凍サイクルを形成すると共に、前記利用
側熱交換器Dと受液器Eとの間に第1膨張弁Hと第1逆
止弁Iを、かつ、前記受液器Eと熱源側空気熱交換器F
との間に第2膨張弁Jと第2逆止弁Kをそれぞれ並列状
に接続する一方、前記受液器EとアキュムレータGとの
間に均圧弁Lを介装した均圧回路Mを設けている。同図
中、Nは前記利用側熱交換器Dの冷房運転時における冷
媒吐出側に設けた過熱度検出器で、冷房運転時には、該
検出器Nによる検出結果に基づき前記第1膨張弁Hの開
度を調整制御して過熱度制御を行うようにしており、ま
た、Oは前記熱源側空気熱交換器Fの暖房運転時におけ
る冷媒吐出側に設けた過熱度検出器で、暖房運転時に
は、該検出器Oによる検出結果に基づき前記第2膨張弁
Jの開度を調整制御して過熱度制御を行うようにしてい
る。また、Pは前記圧縮機Aの吸入側に設けた吸入フイ
ルタである。
【0004】そして、以上の空気調和装置で冷房運転を
行う場合には、同図の点線矢印で示したように、圧縮機
A→油回収器B→4路切換弁C→熱源側空気熱交換器F
→第2逆止弁K→受液器E→第1膨張弁H→利用側熱交
換器D→4路切換弁C→アキュムレータG→吸入フイル
タP→圧縮機Aの経路で冷媒が循環され、前記熱源側空
気熱交換器Fが凝縮器とされ、前記利用側熱交換器Dが
蒸発器とされて、この利用側熱交換器Dから取出される
低温液で室内側の冷房が行われる。尚、以上の冷房運転
時は、前記第1膨張弁Hが使用されて、その開度を前記
検出器Nの検出結果に基づき調整することにより過熱度
制御が行われる。
【0005】また、暖房運転時には、同図の実線矢印で
示したように、圧縮機A→油回収器B→4路切換弁C→
利用側熱交換器D→第1逆止弁I→受液器E→第2膨張
弁J→熱源側空気熱交換器F→4路切換弁C→アキュム
レータG→吸入フイルタP→圧縮機Aの経路で冷媒が循
環され、前記熱源側空気熱交換器Fが蒸発器とされ、前
記利用側熱交換器Dが凝縮器とされて、この利用側熱交
換器Dから取出される高温液で室内側の暖房が行われ
る。尚、以上の暖房運転時は、前記第2膨張弁Jが使用
されて、その開度を前記検出器Oの検出結果に基づき調
整することにより過熱度制御が行われる。
【0006】さらに、以上のような冷房,暖房運転時に
運転を停止する場合には、前記均圧回路Mに介装した均
圧弁Lを開き、前記圧縮機Aの吸入側に設けられた前記
アキュムレータGと受液器Eとを均圧させ、この均圧に
より前記圧縮機Aの始動を行い易くするのであるが、ま
た、前記均圧弁Lの開放により均圧するまでの一定時間
前記第1及び第2膨張弁H,Jを全閉状態に保持して、
受液器から運転中に低圧になっている利用側熱交換器D
また熱源側空気熱交換器Fに冷媒が流れるのを防止す
る。一定時間経過後、前記第1及び第2膨張弁H,Jを
全開状態にして、前記利用側熱交換器Dや熱源側空気熱
交換器Fに残っている冷媒を前記受液器E側に回収する
ようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如く
構成する空気調和装置をビルディングに用いる場合、前
記熱源側空気熱交換器Fは屋上などの高所に配設され、
また、圧縮機Aや受液器E、アキュムレータGなどは、
例えば地下室などに設けられる機械室に配設されるので
あるから、例えば冬季など低外気条件下で、以上のよう
な暖房運転状態から前記圧縮機Aを停止させ、均圧後前
記均圧弁L及び前記第2膨張弁Jを開放させたままの状
態で長時間放置すると、前記熱源側空気熱交換器Fは低
外気に曝される室外で高所に配置され、かつ、前記均圧
弁Lが開いていることから、該熱源側空気熱交換器Fで
冷媒が順次凝縮液化され、この液冷媒が前記受液器E側
に還流され、この液冷媒の還流により前記受液器Eが冷
却されてヒートロスを招く問題があった。しかも、始動
時低温の液冷媒が溜っている前記受液器Eに高温の液冷
媒が流入することにより、この受液器Eの内部温度が不
安定となって、該受液器Eから前記第2膨張弁J及び熱
源側空気熱交換器F側に高,低温冷媒が流れ、前記検出
器Oによる前記第2膨張弁Jの開度制御が不安定となっ
て湿り運転を招くこともあり、即ち、始動時前記受液器
Eから例えば高温冷媒が前記第2膨張弁J及び熱源側空
気熱交換器F側に供給されて、前記熱源側空気熱交換器
Fの出口の過熱度が大きい場合、前記検出器Oで前記第
2膨張弁Jの開度が大に調整されているのであるが、こ
の状態で、前記受液器Eから低温冷媒が大量に流れたり
すると、前記熱源側空気熱交換器Fの蒸発能力は一定と
されていることから、該熱源側空気熱交換器Fの出口の
過熱度は急激に低下し、このため前記圧縮機Aでの湿り
運転を招き、安定した状態で始動できない問題があっ
た。尚、この問題は冷房運転を行うときにも生じるので
あって、始動時前記利用側熱交換器Dの出口における過
熱度が不安定になり、湿り運転を招くことになるのであ
る。
【0008】本発明は以上のような問題に鑑みてなした
もので、その目的は、運転停止させてから始動させると
き、ヒートロスや湿り運転を招いたりすることなく、安
定した状態で始動させることができる空気調和装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、圧縮機1と、利用側熱交換器4と、ファ
ン61を付設した熱源側空気熱交換器6及び受液器5と
全閉可能な膨張弁8とを備え、前記圧縮機1の吸入側と
前記受液器5との間に均圧弁10をもつ均圧回路11を
設けた空気調和装置において、前記圧縮機1の運転停止
時、最初に前記均圧弁10を開き、一定時間経過後、膨
張弁8も開き、均圧完了後、前記均圧弁10及び膨張弁
8を全閉する弁制御手段を備えたものである。
【0010】前記弁制御手段としては、高圧側圧力と低
圧側圧力との差圧を検出し、均圧状態を検出する均圧検
知器16を用い、この均圧検知器16の検出結果に基づ
いて均圧弁10及び膨張弁8を全閉にするように成すの
が好ましい。
【0011】また、前記弁制御手段としては、圧縮機1
の運転停止時、時間をカウントして一定時間後均圧弁1
0及び膨張弁8を全閉にする全閉指令を出力するタイマ
ー19を用いてもよい。
【0012】
【作用】以上の空気調和装置では、運転停止時、前記弁
制御手段により前記均圧回路11に介装された均圧弁1
0が開かれ、前記圧縮機1の吸入側と受液器5とが均圧
されるのであり、また、前記均圧弁10の開動作により
均圧され、一定時間経過後前記膨張弁8も開いて、冷房
時蒸発器となる前記利用側熱交換器4や暖房時蒸発器と
なる熱源側空気熱交換器6内の液冷媒は前記受液器5側
に回収される。そして、前記圧縮機1の吸入側と受液器
5とが所定差圧となって均圧されたときには、前記弁制
御手段により前記均圧弁10と膨張弁8とが全閉される
から、例えば冬季など低外気条件下に暖房運転を行って
いる場合に、その暖房運転を停止させて長時間放置して
も、前記熱源側空気熱交換器6と受液器5との間で冷媒
流れが生じ、この冷媒流れのため前記熱源側空気熱交換
器6で凝縮液化された冷媒が前記受液器5側に還流され
ることがなく、該受液器5が還流冷媒で冷却されること
によるヒートロスを防止できる。即ち、前記熱源側空気
熱交換器6は屋上等の低温に曝される屋外に配設される
のに対し、前記受液器5は屋外より温度の高い地下室な
どの機械室に配設されることから、暖房運転を停止させ
て前記均圧弁10と膨張弁8とを開放状態にして長時間
放置すると、前記受液器5からガス冷媒が前記均圧弁1
0を経由して前記熱源側空気熱交換器6に流れ込み、凝
縮し、凝縮した液冷媒は前記膨張弁8を経由して前記受
液器5に戻るサーモサイクルが形成され、前記受液器5
の液冷媒の温度が低下してヒートロスが生ずることにな
るが、均圧時前記均圧弁10と膨張弁8とを閉じること
により、均圧時以降前記サーモサイクルを生じさせない
から、暖房運転を停止させて長時間放置しても前記受液
器5には液冷媒が還流しなく、前記受液器5の液冷媒が
低温になり、ヒートロスが生ずるのを防止することがで
きるのである。
【0013】また、例えば電子計算機室のように冬季な
ど低外気条件下に冷房運転を行う場合があるが、冷房運
転を停止するときにも屋外と室内の温度差により冷房運
転停止後前記均圧弁10と膨張弁8を開放したまゝ長時
間放置すると、前記利用側空気熱交換器6から凝縮した
冷媒が前記受液器5へ還流する前記サーモサイクルが形
成され、前記受液器5の液冷媒の温度が低下することに
なるが、均圧時前記均圧弁10と膨張弁8とを閉じるこ
とにより、冷房運転を停止させて長時間放置しても前記
サーモサイクルにより前記受液器5の液冷媒が低温にな
るのを防止することができるのである。
【0014】従って、該受液器5が還流冷媒で冷却され
ることによるヒートロスを防止でき、始動時前記受液器
5の内部温度が不安定となることによって前記膨張弁8
の開度制御が不安定となるのを阻止できて、湿り運転を
招いたりするのを防止できる。
【0015】また、前記弁制御手段として、高圧側圧力
と低圧側圧力との差圧を検出し、均圧状態を検出する均
圧検知器16を用い、この均圧検知器16の検出結果に
基づいて前記均圧弁10及び膨張弁8を全閉にするよう
に構成するときには、前記圧縮機1の吸入側と受液器5
との差圧により均圧状態を検出するのであるから、均圧
状態を正確に検出できるのであり、従って、前記均圧弁
10と膨張弁8との均圧時における全閉操作を確実かつ
正確に行って、ヒートロスや湿り運転を招いたりするこ
となく、安定した状態で始動させることができる。
【0016】さらに、前記弁制御手段として、前記圧縮
機1の運転停止時に、時間をカウントして一定時間後に
前記均圧弁10及び膨張弁8を全閉にする全閉指令を出
力するタイマー19を用いるときには、該タイマー19
からの出力により前記均圧弁10と膨張弁8の全閉操作
を確実に行うことができて、安価なタイマーを用いなが
ら、ヒートロスや湿り運転を招いたりすることなく、安
定した状態で始動させることができる。
【0017】
【実施例】図1はセパレートタイプのヒートポンプ式空
気調和装置を示しており、この空気調和装置は、基本的
には、従来と同一構成のものであり、圧縮機1、油回収
器2、4路切換弁3、利用側熱交換器4、受液器5、複
数台のファン61を付設した熱源側空気熱交換器6、ア
キュムレータ7及び全閉可能とした膨張弁8とを備え、
これら各者により冷凍サイクルを形成している。尚、圧
縮機1、油回収器2、4路切換弁3、利用側熱交換器
4、受液器5、アキュムレータ7、膨張弁8は、例えば
地下室などの機械室に配置される一方、前記熱源側空気
熱交換器6は、例えば屋上などの屋外に配置されてい
る。
【0018】また、前記膨張弁8は、前記利用側熱交換
器4と受液器5との間に介装された第1膨張弁8Aと、
前記受液器5と熱源側空気熱交換器6との間に介装され
た第2膨張弁8Bとから成り、これら第1及び第2膨張
弁8A,8Bの介装部位には、それぞれ第1及び第2逆
止弁9A,9Bを並列状に設けている。さらに、前記受
液器5とアキュムレータ7との間には、冷,暖房運転時
に前記圧縮機1の運転を停止する場合に前記アキュムレ
ータ7側と受液器5側とを均圧する均圧弁10が介装さ
れた均圧回路11を接続している。同図中、12は前記
利用側熱交換器4の冷房運転時における冷媒吐出側に設
けた過熱度検出器で、冷房運転時には、該検出器12に
よる検出結果に基づき前記第1膨張弁8Aの開度を調整
制御して過熱度制御を行うようにしており、また、13
は前記熱源側空気熱交換器6の暖房運転時における冷媒
吐出側に設けた過熱度検出器で、暖房運転時には、該検
出器13による検出結果に基づき前記第2膨張弁8Bの
開度を調整制御して過熱度制御を行うようにしている。
また、14は前記圧縮機Aの吸入側に設けた吸入フイル
タである。
【0019】そして、以上の空気調和装置で冷房運転を
行う場合には、同図の点線矢印で示したように、圧縮機
1→油回収器2→4路切換弁3→熱源側空気熱交換器6
→第2逆止弁9B→受液器5→第1膨張弁8A→利用側
熱交換器4→4路切換弁3→アキュムレータ7→吸入フ
イルタ14→圧縮機1の経路で冷媒が循環され、前記熱
源側空気熱交換器6が凝縮器とされ、また、前記利用側
熱交換器4が蒸発器とされて、該利用側熱交換器4から
取出される低温液で室内側の冷房が行われる。尚、以上
の冷房運転時に、前記第2膨張弁8Bは使用されること
なく閉鎖状態に保持され、前記第1膨張弁8Aが使用さ
れて、その開度を前記検出器12の検出結果に基づき調
整することにより過熱度制御が行われる。
【0020】また、暖房運転時には、同図の実線矢印で
示したように、圧縮機1→油回収器2→4路切換弁3→
利用側熱交換器4→第1逆止弁9A→受液器5→第2膨
張弁8B→熱源側空気熱交換器6→4路切換弁3→アキ
ュムレータ7→吸入フイルタ14→圧縮機1の経路で冷
媒が循環され、前記熱源側空気熱交換器6が蒸発器とさ
れ、前記利用側熱交換器4が凝縮器とされて、この利用
側熱交換器4から取出される高温液で室内側の暖房が行
われる。尚、以上の暖房運転時に、前記第1膨張弁8A
は使用されることなく閉鎖状態に保持され、前記第2膨
張弁8Bが使用されて、その開度を前記検出器13の検
出結果に基づき調整することにより過熱度制御が行われ
る。
【0021】しかして以上の空気調和装置において、冷
房,暖房運転を行っている場合に前記圧縮機1を運転停
止させるとき、停止直後は前記均圧弁10を開き、高低
差圧が所定差圧(例えば2Kg/cm2 )になると、次
に第1及び第2膨張弁8A,8Bを開き、均圧時に、こ
れら均圧弁10と第1,第2膨張弁8A,8Bを全閉に
する弁制御手段15を設けたのである。
【0022】具体的には、図1に示したように、前記受
液器5とアキュムレータ7との間に、これら両者間の高
低差圧を検出して、その差圧が所定差圧(例えば0.5
Kg/cm2 以下)となって均圧状態となったときこの
均圧状態を検知する均圧検知器16を設けると共に、該
均圧検知器16を入力側に接続したコントローラ17を
設け、前記均圧検知器16とコントローラ17とにより
前記弁制御手段15を構成するのであって、前記コント
ローラ17の出力部18には前記均圧弁10と前記第1
及び第2膨張弁8A,8Bとを接続し、該コントローラ
17が運転停止信号を受けたとき、該コントローラ17
の指示により、運転停止時前記均圧弁10を開くと共に
第1及び第2膨張弁8A,8Bを全閉にしてから、前記
受液器5とアキュムレータ7との差圧が前記所定差圧に
なって均圧状態になる少し前に、第1及び第2膨張弁8
A,8Bを開くようにすると共に、前記均圧検知器16
が均圧状態を検出したとき、前記検知器16からの入力
により前記コントローラ17の出力部18から前記均圧
弁10と前記第1及び第2膨張弁8A,8Bとに全閉指
令を出力して、これら各者を全閉状態に制御するように
構成したのである。
【0023】そして、以上の空気調和装置で暖房運転を
行っている場合に、前記圧縮機1の運転を停止するとき
には、先ず、前記コントローラ17からの出力により、
前記均圧弁10を開くと共に第1及び第2膨張弁8A,
8Bを全閉にし、停止時前記熱源側空気熱交換器6に残
った冷媒を、一定時間後、即ち、前記検知器16が均圧
状態を検出する少し前に第1及び第2膨張弁8A,8B
を開いて、前記受液器5に回収するのである。
【0024】次に、前記均圧弁10の開動作により、前
記圧縮機1の吸入側、即ち前記アキュムレータ7側と受
液器5側とが所定差圧となって均圧状態になり、この均
圧状態が前記均圧検知器16で検出されたとき、前記コ
ントローラ17の出力部18から前記均圧弁10と第1
及び第2膨張弁8A,8Bとに全閉指令が出力され、こ
れら各弁10,8A,8Bがそれぞれ全閉とされるか
ら、停止後各弁10,8A,8Bが長時間開放されたま
ゝ放置されるとき、機械室と屋外との温度差により発生
する前記サーモサイクルは発生しないのである。従っ
て、前記サーモサイクルによる前記熱源側空気熱交換器
6から前記受液器5側への温度の低い冷媒の還流が阻止
されるから、該受液器5が還流冷媒で冷却されることに
よるヒートロスを防止できるし、また、始動時この受液
器5の内部温度が不安定とならないから、前記過熱度検
出器13による前記第2膨張弁8Bの開度制御が不安定
となって湿り運転を招いたりすることも防止できる。
【0025】また、前記弁制御手段15としては、図2
で示したように、前記圧縮機1の運転停止時に、時間を
カウントして一定時間後(例えば15分経過して均圧状
態になった後)前記均圧弁10と第1及び第2膨張弁8
A,8Bとに全閉指令を出力するタイマー19を備えた
コントローラ20を用いて、斯かるタイマー19をもつ
コントローラ20で前記均圧弁10と前記各膨張弁8
A,8Bとを制御するようにしてもよい。
【0026】この場合には、前記圧縮機1の運転停止時
に、前記コントローラ20からの出力により、先ず、前
記均圧弁10を開動作させると共に各膨張弁8A,8B
を閉じ、運転停止後に前記タイマー19が例えば10分
程度をカウントしたとき、前記コントローラ20からの
出力により前記各膨張弁8A,8Bを開いて、前記熱源
側空気熱交換器6内で凝縮した液冷媒を前記受液器5側
に回収する。
【0027】次に、前記タイマー19が15分程度をカ
ウントしたとき、前記コントローラ20からの出力によ
り前記均圧弁10と各膨張弁8A,8Bとを全閉とする
のであって、この全閉により前記サーモサイクルによる
前記熱源側空気熱交換器6から前記受液器5側への温度
の低い冷媒の還流が阻止されるから、安価なタイマーを
用いながら、ヒートロスや湿り運転を招いたりすること
なく、安定した状態で始動させることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、圧縮機
1と、利用側熱交換器4と、ファン61を付設した熱源
側空気熱交換器6と、受液器5及び全閉可能な膨張弁8
とを備え、前記圧縮機1の吸入側と前記受液器5との間
に均圧弁10をもつ均圧回路11を設けた空気調和装置
において、前記圧縮機1の運転停止時、前記均圧弁10
及び高低差圧が所定の差圧になった時若しくは停止後一
定時間経過して膨張弁8を開き、均圧時、前記均圧弁1
0及び膨張弁8を全閉する弁制御手段を備えたから、運
転停止時、前記弁制御手段により前記均圧回路11に介
装された均圧弁10が開かれ、前記圧縮機1の吸入側と
受液器5とが均圧されるのであり、また、前記均圧弁1
0の開動作により均圧され、一定時間経過後前記膨張弁
8も開いて、冷房時蒸発器となる前記利用側熱交換器4
や暖房時蒸発器となる熱源側空気熱交換器6内の液冷媒
は前記受液器5側に回収される。そして、前記圧縮機1
の吸入側と受液器5とが所定差圧となって均圧されたと
きには、前記弁制御手段により前記均圧弁10と膨張弁
8とが全閉されるから、例えば冬季など低外気条件下に
暖房運転を行っている場合に、その暖房運転を停止させ
て長時間放置しても、前記熱源側空気熱交換器6で凝縮
液化された冷媒が前記受液器5側に還流されることがな
く、該受液器5が還流冷媒で冷却されることによるヒー
トロスを防止できる。従って、始動時前記受液器5の内
部温度が不安定となることによって前記膨張弁8の開度
制御が不安定となるのを阻止できて、湿り運転を招いた
りするのを防止できる。尚、冷房運転を停止する場合も
暖房運転を停止する場合と同様に、前記熱源側空気熱交
換器6で凝縮液化された冷媒が前記受液器5側に還流さ
れるのを防止できるのである。
【0029】また、前記弁制御手段として、高圧側圧力
と低圧側圧力との差圧を検出し、均圧状態を検出する均
圧検知器16を用い、この均圧検知器16の検出結果に
基づいて前記均圧弁10及び膨張弁8を全閉にするよう
に構成するときには、前記圧縮機1の吸入側と受液器5
との差圧により均圧状態を検出するのであるから、均圧
状態を正確に検出できるのであり、従って、前記均圧弁
10と膨張弁8との均圧時における全閉操作を確実に行
って、ヒートロスや湿り運転を招いたりすることなく、
安定した状態で始動させることができる。
【0030】さらに、前記弁制御手段として、前記圧縮
機1の運転停止時に、時間をカウントして一定時間後に
前記均圧弁10及び膨張弁8を全閉にする全閉指令を出
力するタイマー19を用いるときには、該タイマー19
からの出力により前記均圧弁10と膨張弁8の全閉操作
を確実に行うことができて、安価なタイマーを用いなが
ら、ヒートロスや湿り運転を招いたりすることなく、安
定した状態で始動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる空気調和装置を示す冷凍配管図
である。
【図2】空気調和装置の他の実施例を示す冷凍配管図で
ある。
【図3】従来例にかかる空気調和装置を示す冷凍配管図
である。
【符号の説明】
1 圧縮機 4 利用側熱交換器 5 受液器 6 熱源側空気熱交換器 61 ファン 8 膨張弁 10 均圧弁 11 均圧回路 16 均圧検知器 18 出力部 19 タイマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−41774(JP,A) 特公 昭60−58377(JP,B2) 実公 平2−36059(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 13/00 361 F25B 1/00 351

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機1と、利用側熱交換器4と、ファ
    ン61を付設した熱源側空気熱交換器6及び受液器5と
    全閉可能な膨張弁8とを備え、前記圧縮機1の吸入側と
    前記受液器5との間に均圧弁10をもつ均圧回路11を
    設けた空気調和装置において、前記圧縮機1の運転停止
    時前記均圧弁10及び高低差圧が所定の差圧になった時
    若しくは停止後一定時間経過して膨張弁8を開き、均圧
    時、前記均圧弁10及び膨張弁8を全閉する弁制御手段
    を備えていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 弁制御手段は、高圧側圧力と低圧側圧力
    との差圧を検出し、均圧状態を検知する均圧検知器16
    と、この均圧検知器16の結果に基づいて均圧弁10及
    び膨張弁8を全閉にする出力部18を備えている請求項
    1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 弁制御手段は、圧縮機1の運転停止時、
    時間をカウントして一定時間後均圧弁10及び膨張弁8
    を全閉にする全閉指令を出力するタイマー19を備えて
    いる請求項1記載の空気調和装置。
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