JP2819853B2 - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

Info

Publication number
JP2819853B2
JP2819853B2 JP3086979A JP8697991A JP2819853B2 JP 2819853 B2 JP2819853 B2 JP 2819853B2 JP 3086979 A JP3086979 A JP 3086979A JP 8697991 A JP8697991 A JP 8697991A JP 2819853 B2 JP2819853 B2 JP 2819853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
frequency
speaker unit
sound
speaker device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3086979A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04318799A (ja
Inventor
達也 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP3086979A priority Critical patent/JP2819853B2/ja
Publication of JPH04318799A publication Critical patent/JPH04318799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2819853B2 publication Critical patent/JP2819853B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サラウンド音場再生装
置に適した両指向性を有するスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ映像技術の向上により家庭
でも大画面を用いた映画の上映を行うことが可能になっ
てきた。これにともない音響装置も大画面にふさわしい
迫力と音質を要求されるようになってきた。こうした背
景から、図4に示すように家庭用映像再生装置7と組み
合わされる音響装置は、視聴者10に対し前方に2〜3
本のスピーカ装置8を側方あるいは後方に2本あるいは
それ以上のスピーカ装置9を用いた、いわゆるサラウン
ド音場再生装置であることが多い。
【0003】このサラウンド音場再生装置の前方用チャ
ネルは、再生されるソフトの音声やバックグラウンドミ
ュージックなどの信号を、後方用チャネルは前方用チャ
ネルの信号を特殊な処理装置を用いて合成した間接音や
響きにかかわる信号を取り扱っている。各チャネル用の
スピーカ装置については基本的に取り扱う信号に対応し
た性能が求められ、前方用スピーカ装置では明瞭さ、音
像定位の良さなどが求められる。
【0004】また、後方チャネルは間接音を扱う関係
上、視聴者に対しスピーカ装置からの音が直接到達して
音像定位しないようにスピーカ装置を設置することが良
好なサラウンド効果を上げる点で望まれ、たとえば図4
のように後方用スピーカ装置9を多数個用いて視聴者を
囲むことによって音源の分散化を図り、上記した効果を
上げる方法がある。しかしながら、一方で設置場所の問
題や費用の点からなるべく少数で最大の効果を得ること
が要求される。
【0005】また、前方用スピーカ装置からの直接音
と、後方用スピーカ装置からの間接音の音色が異なると
視聴者に違和感を与えるため、前方用スピーカ装置と後
方用スピーカ装置の音色は揃っていることが望ましい。
【0006】以上の点から、後方用のスピーカ装置とし
て図5に示されるようなスピーカ装置が提案されてい
る。図5において、1,2は同一性能を有するスピーカ
ユニット、3はキャビネットであり、スピーカユニット
1,2は互いに逆位相で動作するように電気的に接続さ
れている。図6は図5で示されるスピーカ装置におい
て、スピーカユニット1の正面側を0°、スピーカユニ
ット2の正面側を180°としたときの極座標指向特性
の一例であり、スピーカユニット1,2の正面で音圧最
大、スピーカユニット1,2から等距離の位置、すなわ
ちキャビネットの側方で音圧最小となる両指向性を示
す。
【0007】図7は図5に示すスピーカ装置を後方用ス
ピーカ装置として用いた家庭用映像再生装置7と組み合
わされる音響装置の一例であるが、この図のようにスピ
ーカ装置を設置した場合、後方用スピーカ装置9の指向
特性が図6に示すように両指向性であるため、視聴位置
付近で音圧が最小となって後方用スピーカ装置9の音が
直接視聴者10に到達せず、少数個使用ながら視聴者1
0に良好なサラウンド効果を与えることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図5に示
すスピーカ装置は、スピーカユニット1あるいは2の正
面で観測した場合、観測点に近いスピーカユニットから
出た音が観測点に到達する距離L1と観測点に対し遠い
スピーカユニットから出た音が観測点に到達する距離L
2との距離差L2−L1(以下これを両スピーカユニッ
ト間の実効距離と呼ぶことにする)が半波長にあたる周
波数fc以下の周波数では、両スピーカユニットの音圧
が打ち消しあって急激な音圧レベルの低下を生じる(図
8)。そのため、低域まで再生しようとするならば、キ
ャビネットを大型にして両スピーカユニット間の実効距
離を大きくして打ち消しの始まる周波数fcを下げる
か、あるいはスピーカ装置を駆動する増幅器側で大幅な
低域レベル増強補正をすることが必要となるため、実際
上大きな問題を提起する。
【0009】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、小数個使用ながら視聴者に良好なサラウンド効果を
与えることができ、しかも低域における急激なレベル低
下を起こさないスピーカ装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を解決するため
に本発明のスピーカ装置は、キャビネットの一つのバフ
ル面に取り付けられた第1のスピーカユニットと、第1
のスピーカユニットと同一特性を有し、第1のスピーカ
ユニットの取り付けられたパフル面に対面するバフル面
に取り付けられた第2のスピーカユニットと、第1のス
ピーカユニットに接続され、周波数flを境に位相が反
転するオールパス回路を備え、周波数fl以上の周波数
帯域では第1と第2のスピーカユニットが互いに逆位相
で、周波数fl以下の周波数帯域では同位相で駆動され
るように電気的に接続された構成を有する。
【0011】また、第1のスピーカユニットの正面軸上
の観測点において、第1のスピーカユニットから出た音
が観測点に到達するまでの距離と、第2のスピーカユニ
ットから出た音が観測点に到達するまでの距離の差を半
波長とする周波数fc付近に前記flを設定した構成を
有する。
【0012】
【作用】本発明は上記した構成により、オールパス回路
の位相反転周波数fl以下の周波数では第1と第2のス
ピーカユニットは同位相駆動となり、逆位相による打ち
消しが生じないため、低域における急激な音圧レベルの
低下を防ぐことができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例のスピーカ装置の
断面図を示すものであり、キャビネットの一つのバフル
面に取り付けられたスピーカユニット1と、スピーカユ
ニット1と同一特性を有し、スピーカユニット1の取り
付けられたバフル面に対面するバフル面に取り付けられ
たスピーカユニット2と、スピーカユニット1に接続さ
れ、周波数flを境に位相が反転するオールパス回路4
とから構成されている。そして周波数fl以上の周波数
帯域ではスピーカユニット1,2が互いに逆位相で、周
波数fl以下の周波数帯域ではスピーカユニット1,2
が同位相で駆動されるように電気的に接続されている。
【0015】オールパス回路の位相が反転する周波数f
lは、スピーカユニット1あるいは2の正面で観測した
場合、観測点に近いスピーカユニットから出た音が観測
点に到達する距離L1と観測点に対し遠いスピーカユニ
ットから出た音が観測点に到達する距離L2との距離差
L2−L1(両スピーカユニット間の実効距離)が半波
長にあたる周波数fcに設定すると、fc以下の周波数
帯域では2つのスピーカユニットが同位相で駆動される
ため、両指向性スピーカ装置特有の逆位相による打ち消
しが起こらず、図2に示すようにfcより低い周波数帯
域まで再生帯域を伸ばすことができる。なお、スピーカ
ユニットの低域特性やキャビネットの容量によっては周
波数flはfcより高く、あるいは低くした方が帯域と
高域のつながりが良くなる場合もあり音圧周波数特性が
平坦になるように適当なfc付近の周波数に設定すれば
良い。
【0016】図3は図1に示した本発明によるスピーカ
装置を後方用スピーカ装置として用い、家庭用映像再生
装置7と組み合わせた音響再生装置の一例を示す配置図
であり、図1のスピーカ装置を視聴者10の両側に配置
した例である。後方用スピーカ装置9の指向特性は、オ
ールパス回路の位相が反転する周波数fl以上で両指向
性であるため、視聴位置付近では後方用スピーカ装置か
らの直接音の音圧が最小となり、直接音よりも間接音が
支配的となって視聴者10に良好なサラウンド効果を与
えることができる。
【0017】以上のように本実施例の構成により、低域
における急激な音圧レベルの低下がなく、良好なサラウ
ンド効果を得られるスピーカ装置を実現できる。
【0018】なお、fc以下の周波数では両指向性が失
われるが、低域の音に対しては定位感があいまいになる
人間の聴覚の性質があるために、サラウンド効果が損な
われることはなく、低域における急激な音圧レベルの低
下がないため前方用と後方用のスピーカ装置の音質を揃
えることが容易となる。
【0019】また、本実施例では同一特性を有するスピ
ーカユニット1,2を使用しているが、それぞれ同一特
性を有する複数個のスピーカユニットとデバイディング
ネットワークで構成された複数個のマルチウェイスピー
カ装置を使用し、そのマルチウェイスピーカ装置の一方
に上記したオールパス回路を接続した構成でも有効であ
ることはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、キャビネットの一つのバフル面に取り付けら
れた第1のスピーカユニットと、第1のスピーカユニッ
トと同一特性を有し、第1のスピーカユニットの取り付
けられたバフル面に対面するバフル面に取り付けられた
第2のスピーカユニットと、第1のスピーカユニット1
に接続され、周波数flを境に位相が反転するオールパ
ス回路4を備え、周波数fl以上の周波数帯域では第1
と第2のスピーカユニットが互いに逆位相で、周波数f
l以下の周波数帯域では同位相で駆動されるように電気
的に接続され、そして周波数flは周波数fc付近に設
定した構成を有するので、fc以下の周波数で急激な音
圧低下を起こさず良好なサラウンド効果を得ることがで
きるスピーカ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスピーカ装置の断面図
【図2】同スピーカ装置の音圧周波数特性の一例を示す
特性図
【図3】同スピーカ装置の後方用スピーカ装置として用
いた音響再生装置の一例を示す配置図
【図4】従来のスピーカ装置を後方用スピーカ装置とし
て用いた音響再生装置の一例を示す配置図
【図5】従来の両指向性を有するスピーカ装置の断面図
【図6】両指向性スピーカ装置の極座標指向性の一例を
示す指向特性図
【図7】従来の両指向性スピーカ装置を後方用スピーカ
装置として用いた音響再生装置の一例を示す配置図
【図8】従来の両指向性スピーカ装置の音圧周波数特性
の一例を示す特性図
【符号の説明】
1 スピーカユニット 2 スピーカユニット 3 キャビネット 4 オールパス回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビネットの一つのバフル面に取り付け
    られた第1のスピーカユニットと、前記第1のスピーカ
    ユニットと同一特性を有し、前記第1のスピーカユニッ
    トの取り付けられたバフル面に対面するバフル面に取り
    付けられた第2のスピーカユニットと、前記第1のスピ
    ーカユニットに接続され、周波数flを境に位相が反転
    するオールパス回路を備え、前記周波数fl以上の周波
    数帯域では前記第1と第2のスピーカユニットが互いに
    逆位相で、前記周波数fl以下の周波数帯域では前記第
    1と第2のスピーカユニットが同位相で駆動されるよう
    に電気的に接続したスピーカ装置。
  2. 【請求項2】オールパス回路の前記周波数flを、前記
    第1のスピーカユニットの正面軸上に観測点において、
    前記第1のスピーカユニットから出た音が観測点に到達
    するまでの距離と、前記第2のスピーカユニットから出
    た音が前記観測点に到達するまでの距離の差を半波長と
    する周波数fcに設定した請求項1記載のスピーカ装
    置。
JP3086979A 1991-04-18 1991-04-18 スピーカ装置 Expired - Fee Related JP2819853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3086979A JP2819853B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 スピーカ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3086979A JP2819853B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 スピーカ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04318799A JPH04318799A (ja) 1992-11-10
JP2819853B2 true JP2819853B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=13901994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3086979A Expired - Fee Related JP2819853B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 スピーカ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2819853B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8320585B2 (en) 2007-02-08 2012-11-27 Motorola Solutions, Inc. Radio with dual sided audio

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04318799A (ja) 1992-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5870484A (en) Loudspeaker array with signal dependent radiation pattern
JP3266401B2 (ja) 複合型スピーカ装置及びその駆動方法
WO2007127762A2 (en) Method and system for sound beam- forming using internal device speakers in conjunction with external speakers
JPH06105257A (ja) テレビジョン受像機用スピーカ
JP2007282011A (ja) スピーカ装置
JP3281181B2 (ja) 音場再生用スピーカシステム
JP2982627B2 (ja) サラウンド信号処理装置及び映像音声再生装置
JP3068635B2 (ja) スピーカ装置
JP3106663B2 (ja) スピーカシステム
JP2819853B2 (ja) スピーカ装置
JPH01151898A (ja) 低音スピーカボツクス
JPH04137994A (ja) スピーカ装置
JPH06311582A (ja) スピーカ装置
JPH02296498A (ja) 立体音響再生装置および立体音響再生装置内蔵テレビセット
JPH0595591A (ja) 音響再生システム
JP2012195800A (ja) スピーカ装置
JP2568700B2 (ja) スピーカシステム
JP2722788B2 (ja) スピーカシステム
JPH04318800A (ja) スピーカ装置
JPH0514993A (ja) 背景音場用スピーカ装置
JPH0354993A (ja) スピーカシステム
JP3262679B2 (ja) センターチャンネル信号再生用スピーカ装置
JPH0366296A (ja) スピーカシステム
JPH04332298A (ja) スピーカ装置
JPH0993685A (ja) スピーカ装置およびその設置方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees