JP2819654B2 - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

Info

Publication number
JP2819654B2
JP2819654B2 JP22606689A JP22606689A JP2819654B2 JP 2819654 B2 JP2819654 B2 JP 2819654B2 JP 22606689 A JP22606689 A JP 22606689A JP 22606689 A JP22606689 A JP 22606689A JP 2819654 B2 JP2819654 B2 JP 2819654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shadow mask
thickness
plate
ray tube
cathode ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22606689A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0388241A (ja
Inventor
昌由 沖山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP22606689A priority Critical patent/JP2819654B2/ja
Publication of JPH0388241A publication Critical patent/JPH0388241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2819654B2 publication Critical patent/JP2819654B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラー陰極線管に関し、特に色選別用シャド
ウマスクを有するカラー陰極線管に関する。
〔従来の技術〕
一般に、カラー陰極線管は、3本の電子ビームを射出
する電子銃と、この電子銃に対向するパネル内面に形成
された赤,緑,青に発光する3種類の蛍光体が規則正し
く配列された蛍光膜と、この蛍光膜にある間隔をおいて
配置されたシャドウマスクとを有している。
3本の電子ビームは、シャドウマスクの微細開孔を通
過し、所定の蛍光体に射突する。しかし、電子銃から出
た電子のうち、蛍光膜まで達するものは、全体の2割に
過ぎず、残りの8割は、シャドウマスクに衝突してしま
う。その結果、衝突した電子のエネルギーは、熱エネル
ギーに変化し、シャドウマスクの温度を上げる。このこ
とが原因となって、シャドウマスクは、熱膨張を起こ
す。この膨張により、シャドウマスクは変位し、3本の
電子ビームは、所定の蛍光体に到達しなくなる。この膨
張現象をドーミングと呼ぶ。従来、シャドウマスクの材
料として膨張率がアルミキルド鋼材に比べ約1/8のアン
バー材を用いてドーミング量を少なくしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕 上述したアンバー材の降伏点は、アルミキルド鋼材の
10〜13kg/mm2に比べ23〜24kg/mm2と2倍以上高い。一般
に、降伏点が22kg/mm2以上となると、プレス成形時のス
プリングバックが大きくなって、プレスによる成形が困
難となる。従って、アンバー材はプレス成形しにくい。
一方、アルミキルド鋼材は、成形は容易であるが、熱膨
張率がアンバー材の約8倍でドーミング量が大きいとい
う欠点がある。
本発明の目的は、シャドウマスク板のドーミング量が
小さく、画質の優れたカラー陰極線管を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、色選択用シャドウマスクを有するカラー陰
極線管において、前記シャドウマスクの画面中央部の板
厚をt1、画面中央と周辺の中間部の板厚をt2、画面周辺
部の板厚をt3としたときに、t1<t2<t3なる傾斜をもっ
た板厚のシャドウマスクを有している。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。第1図(a),(b)は、本発明の第1の実施例の
シャドウマスクの斜視図及びA−A′線断面図である。
第1の実施例は、第1図(a),(b)に示すよう
に、画面中央部の板厚t1に対し、画面周辺部の板厚t3
第8図(a),(b)に示す従来のシャドウマスク21の
板厚t0の、例えば、2倍にする。その中間の板厚t2は、
画面中央部の板厚t1から画面周辺部の板厚t3まで直線的
に増加させる。このようにして、D部の板厚が従来の3/
2倍のとき、そこでのドーミング量は、およそ2/3とな
る。
第2図は、第1図(a),(b)のシャドウマスクに
用いる板材の圧延加工方法を説明する斜視図、第3図は
本発明の第1の実施例のシャドウマスク板の露光方法を
説明する斜視図、第4図は本発明の第1の実施例のシャ
ドウマスクの開孔パターンの平面図である。
第1図(a),(b)のシャドウマスク1の加工方法
は、第2図に示すように、まず、アルミキルド鋼材を溶
解,造塊後、第1図(a),(b)に示すシャドウマス
ク1の厚さの傾斜と等しい圧延ローラ4にて熱間圧延加
工し、板材3を製造する。
次に、板材3を切断して得られたシャドウマスク板に
電子ビームの通過する開孔をホトエッチングにより形成
する。従来のホトエッチング法は、ホトレジスト塗布
後、マスクパターンを密着させて露光する密着露光法を
用いていたため、エッチングする切断加工後のシャドウ
マスク板の板厚は、均一でなくてはならなかった。しか
しながら、本実施例においては、第3図に示すように、
密着露光は行わず、マスクパターン5を切断加工後のシ
ャドウマスク板1aから離して行う。これは、マスクパタ
ーン5が平板のため、板厚の異るシャドウマスク板1aに
は密着できないためである。このようにすることによっ
て、板厚の傾斜したシャドウマスク板1aの露光が可能と
なる。
次に、露光,現像後、エッチング液にてエッチングす
る。この時、シャドウマスク板の開孔の孔径は、第4図
に示すように、画面中央部と画面周辺部でその大きさが
異るようにする。これは、シャドウマスク1の板厚の異
る部分の開孔2を通過する電子ビームの量が一定となる
ようにするためである。仮に、板厚が中央部に対して2
倍となっている点においては、エッチング後の開孔2の
孔径も2倍となるようにする。
次に、エッチング後、なまし工程を経て、プレス成形
を行い、表面に四酸化三鉄を形成する黒化工程を経て、
第1図(a),(b)に示す第1の実施例のシャドウマ
スク1を得る。
第5図(a),(b)は本発明の第2の実施例のシャ
ドウマスクの斜視図及びB−B′線断面図である。
第2の実施例は、第5図(a),(b)に示すよう
に、画面中央部から周辺部まで板厚を直線的に大きくす
るのではなく、曲線的に板厚を増加させた例である。こ
のように板厚を変化させることで、特に、板厚が大きく
なるE部のドーミング量を減らすことが出来る。
第6図は第5図(a),(b)のシャドウマスクに用
いる板材の圧延加工方法を説明する斜視図、第7図は本
発明の第2の実施例のシャドウマスクの開孔パターンの
平面図である。
第5図(a),(b)のシャドウマスク11の加工方法
は、第1の実施例と同様に、まず、アルミキルト鋼材を
溶解,造塊後、第6図に示す圧延ローラ14にて熱間圧延
加工し、板材13を製造する。ただし、圧延ローラ14の形
状は、第5図(a),(b)のシャドウマスク11の厚み
の形状に一致させる。
次に、第1の実施例と同じ方法にて、露光,現像後、
エッチングを行い、第7図に示すように、シャドウマス
ク11に開孔12を形成する。開孔12の孔径は、画面中央部
と画面周辺部、特に、E部でその大きさが異るようにす
る。これは、第1の実施例と同様、シャドウマスク11の
板厚の異る部分の開孔12を通過する電子ビームの量が一
定となるようにするためである。
次に、なまし工程,プレス成形工程,黒化工程を経
て、第5図(a),(b)に示す第2の実施例のシャド
ウマスク11を得る。
〔発明の効果〕
以上に説明したように本発明は、画面周辺部の板厚を
画面中央部の板厚よりも厚くすることにより、ドーミン
グ量を減らし、画質の優れたカラー陰極線管が得られる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本発明の第1の実施例のシャド
ウマスクの斜視図及びA−A′線断面図、第2図は第1
図(a),(b)のシャドウマスクに用いる板材の圧延
加工方法を説明する斜視図、第3図は本発明の第1の実
施例のシャドウマスク板の露光方法を説明する斜視図、
第4図は本発明の第1の実施例のシャドウマスクの開孔
パターンの平面図、第5図(a),(b)は本発明の第
2の実施例のシャドウマスクの斜視図及びB−B′線断
面図、第6図は第5図(a),(b)のシャドウマスク
に用いる板材の圧延加工方法を説明する斜視図、第7図
は本発明の第2の実施例のシャドウマスクの開孔パター
ンの平面図、第8図(a),(b)は従来のカラー陰極
線管のシャドウマスクの一例の斜視図及びC−C′線断
面図である。 1,11,21……シャドウマスク、1a……シャドウマスク
板、2,12,22……開孔、3,13……板材、4,14……圧延ロ
ーラ、5……マスクパターン、6……光源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/00 - 29/34 H01J 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色選択用シャドウマスクを有するカラー陰
    極線管において、前記シャドウマスクの画面中央部の板
    厚をt1、画面中央と周辺の中間部の板厚をt2、画面周辺
    部の板厚をt3としたときに、t1<t2<t3なる傾斜をもっ
    た板厚のシャドウマスクを有することを特徴とするカラ
    ー陰極線管。
JP22606689A 1989-08-30 1989-08-30 カラー陰極線管 Expired - Lifetime JP2819654B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22606689A JP2819654B2 (ja) 1989-08-30 1989-08-30 カラー陰極線管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22606689A JP2819654B2 (ja) 1989-08-30 1989-08-30 カラー陰極線管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0388241A JPH0388241A (ja) 1991-04-12
JP2819654B2 true JP2819654B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=16839274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22606689A Expired - Lifetime JP2819654B2 (ja) 1989-08-30 1989-08-30 カラー陰極線管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2819654B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000067284A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Hitachi, Ltd. Tube cathodique couleur
JP3822790B2 (ja) * 2000-12-13 2006-09-20 松下電器産業株式会社 陰極線管

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0388241A (ja) 1991-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3961037B2 (ja) 解像度の強化されたシャドーマスクを有する表示装置及びその製造方法
US2897392A (en) Color television tube mask and frame assembly
US3663997A (en) Method for making a kinescope comprising production and treatment of a temporary mask
JPH08298078A (ja) カラー受像管
JP2819654B2 (ja) カラー陰極線管
JPH0463501B2 (ja)
GB2069229A (en) Colour picture tube having slit type shadow mask
US4429028A (en) Color picture tube having improved slit type shadow mask and method of making same
US4960659A (en) Method for preparing a shadow mask for a color picture tube
US4094678A (en) Method of making curved color cathode ray tube shadow masks having interregistrable electron beam-passing aperture patterns
JP2002503018A (ja) 陰極線管の発光スクリーン組立体を製造する方法
JPH04144039A (ja) カラー陰極線管
JP2934285B2 (ja) 陰極線管
US6384523B1 (en) Color selection electrode, method of producing color selection electrode and cathode ray tube
US3631576A (en) Method of producing a color kinescope
US3730719A (en) Method and article for color kinescope screen and mask production
US5723169A (en) Method for making a shadow mask for a color picture tube
JP3032245B2 (ja) シャドウマスク及びその製造方法
JP2796314B2 (ja) 縁をそなえたカラー選別電極を有するカラー表示管
US3558955A (en) Self supporting shadow mask with reinforcing ribs and gusset plates for colored television picture tubes
GB1597926A (en) Cathode ray tube with elongated aperture shadow mask
JP2715637B2 (ja) シャドウマスク
JPH0142101B2 (ja)
JPS59189538A (ja) カラ−受像管
JPS6019323Y2 (ja) カラ−受像管