JP2819231B2 - 魚釣用リールのスプール制動装置 - Google Patents
魚釣用リールのスプール制動装置Info
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- JP2819231B2 JP2819231B2 JP30224093A JP30224093A JP2819231B2 JP 2819231 B2 JP2819231 B2 JP 2819231B2 JP 30224093 A JP30224093 A JP 30224093A JP 30224093 A JP30224093 A JP 30224093A JP 2819231 B2 JP2819231 B2 JP 2819231B2
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- spool
- conductor
- reel
- braking force
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は魚釣用リールにおける磁
石利用のスプール制動装置の改良に関するものである。
石利用のスプール制動装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】魚釣用リールにおいてスプールと一体的
に回転する導電体に磁石を対向させて前記導電体に渦電
流を発生せしめてスプールを制動する磁石利用のスプー
ル制動装置は例えば実公平2ー36389号公報や実公
平3ー31184号公報に見られるように良く知られて
いる。
に回転する導電体に磁石を対向させて前記導電体に渦電
流を発生せしめてスプールを制動する磁石利用のスプー
ル制動装置は例えば実公平2ー36389号公報や実公
平3ー31184号公報に見られるように良く知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来は導
電体がスプールと常時一体的に回転するように構成され
ていると共に調節手段で導電体に作用する制動力を大小
に調節することが行なわれているが、この場合調節手段
でスプールに制動力が全く作用しないような状態に調節
することは磁石と導電体の設置スペースや調節機構の調
節距離等の制約により、極めて困難であり、制動力を最
小状態に調節しても多少の磁束が導電体に作用しスプー
ルを完全な無制動状態に保持することができないのが現
状である。
電体がスプールと常時一体的に回転するように構成され
ていると共に調節手段で導電体に作用する制動力を大小
に調節することが行なわれているが、この場合調節手段
でスプールに制動力が全く作用しないような状態に調節
することは磁石と導電体の設置スペースや調節機構の調
節距離等の制約により、極めて困難であり、制動力を最
小状態に調節しても多少の磁束が導電体に作用しスプー
ルを完全な無制動状態に保持することができないのが現
状である。
【0004】ところが例えばボートを使用するバス釣り
では下手投げにより仕掛を低い高さで静かにポイントに
投げ込む所謂ピッチング投法と呼ばれる釣り方が行なわ
れているが、この場合初速の大きいキャスティングのよ
うにスプール制動力が作用するとスプールに回転抵抗が
生じてしまいピッチング投法を円滑かつ確実に行なえな
いことになる。
では下手投げにより仕掛を低い高さで静かにポイントに
投げ込む所謂ピッチング投法と呼ばれる釣り方が行なわ
れているが、この場合初速の大きいキャスティングのよ
うにスプール制動力が作用するとスプールに回転抵抗が
生じてしまいピッチング投法を円滑かつ確実に行なえな
いことになる。
【0005】本発明はこのような現状に鑑み従来のキャ
スティング釣りはもとより、前記のようなスプール制動
力を必要としない魚釣り状況にも容易に対応できる魚釣
用リールのスプール制動装置を提供することを目的とす
るものである。
スティング釣りはもとより、前記のようなスプール制動
力を必要としない魚釣り状況にも容易に対応できる魚釣
用リールのスプール制動装置を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、リール本体の側板間に回転自在に支持され
たスプールと一体的に回転する導電体に磁石によりスプ
ールに制動力を発生させる制動機構を備えた魚釣用リー
ルにおいて、前記導電体をスプールに係脱自在に設け、
リール本体には前記導電体の係脱を切換える切換手段を
設けたものであり、前記制動機構にはスプールに作用す
る制動力を調節する調節機構を設けることが好ましく、
この場合制動機構は導電体を円筒状に形成し、該円筒部
の内外両側又は何れか一側に磁石よりなる環状の制動体
を対向配置して制動体をスプール軸方向に移動調節自在
に形成する方式と導電体を円板状に形成して、その一側
に円盤状の制動体をスプール軸方向に移動調節自在に形
成する方式がある。
するために、リール本体の側板間に回転自在に支持され
たスプールと一体的に回転する導電体に磁石によりスプ
ールに制動力を発生させる制動機構を備えた魚釣用リー
ルにおいて、前記導電体をスプールに係脱自在に設け、
リール本体には前記導電体の係脱を切換える切換手段を
設けたものであり、前記制動機構にはスプールに作用す
る制動力を調節する調節機構を設けることが好ましく、
この場合制動機構は導電体を円筒状に形成し、該円筒部
の内外両側又は何れか一側に磁石よりなる環状の制動体
を対向配置して制動体をスプール軸方向に移動調節自在
に形成する方式と導電体を円板状に形成して、その一側
に円盤状の制動体をスプール軸方向に移動調節自在に形
成する方式がある。
【0007】
【作用】本発明は切換手段により導電体をスプールから
分離すると、スプールには制動力は作用しない状態にな
り、また切換手段により導電体をスプールに一体的に係
合すると、スプールには制動機構による制動力が作用
し、その制動力は調節機構によって大小に調節できるも
のである。
分離すると、スプールには制動力は作用しない状態にな
り、また切換手段により導電体をスプールに一体的に係
合すると、スプールには制動機構による制動力が作用
し、その制動力は調節機構によって大小に調節できるも
のである。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
両軸受型リールのスプール1を固着したスプール軸2
は、リール本体3のリール側板4・4′間に回転自在に
支持されると共にその一方のリール側板4側においては
公知の如くクラッチ機構により、スプール軸2にピニオ
ン5が係脱自在に設けられ、該ピニオン5はハンドル軸
6に摩擦制動部材7で圧接自在に固着された駆動歯車8
と噛合し、ピニオン5をスプール軸2と係合することに
よりハンドル軸6の回転をスプール1に伝達するように
構成されており、必要に応じて前記駆動歯車8又は駆動
歯車8と連動回転する部材には鉛等の比重の大きい環状
部材9を固着して慣性モーメントを大きくして高速捲取
り時の慣用により捲取り操作を円滑に行なうようにする
と好適である。
両軸受型リールのスプール1を固着したスプール軸2
は、リール本体3のリール側板4・4′間に回転自在に
支持されると共にその一方のリール側板4側においては
公知の如くクラッチ機構により、スプール軸2にピニオ
ン5が係脱自在に設けられ、該ピニオン5はハンドル軸
6に摩擦制動部材7で圧接自在に固着された駆動歯車8
と噛合し、ピニオン5をスプール軸2と係合することに
よりハンドル軸6の回転をスプール1に伝達するように
構成されており、必要に応じて前記駆動歯車8又は駆動
歯車8と連動回転する部材には鉛等の比重の大きい環状
部材9を固着して慣性モーメントを大きくして高速捲取
り時の慣用により捲取り操作を円滑に行なうようにする
と好適である。
【0009】また前記スプール軸2のリール側板4′側
には結合部10が設けられ、該結合部10には短円筒状
の導電体11に設けられた係合部12が係脱自在に形成
されると共に該係合部12には発条13でリール側板3
側に付勢された作動板14が係合し、該作動板14を半
径方向に移動可能な切換操作レバー15でスプール2側
に移動することによって前記導電体11の係合部12を
スプール軸2の結合部10に対して係脱できるように構
成されている。即ち前記作動板14は常時は発条13の
付勢力で係合部12をリール側板3側に付勢して係合部
12を結合部10に係合しているが、切換操作レバー1
5を操作してこれに形成された作動カム15′を作動板
14に摺接して作動板14をリール側板4′側に押圧す
ると係合部12は結合部10より離脱するように構成さ
れている。
には結合部10が設けられ、該結合部10には短円筒状
の導電体11に設けられた係合部12が係脱自在に形成
されると共に該係合部12には発条13でリール側板3
側に付勢された作動板14が係合し、該作動板14を半
径方向に移動可能な切換操作レバー15でスプール2側
に移動することによって前記導電体11の係合部12を
スプール軸2の結合部10に対して係脱できるように構
成されている。即ち前記作動板14は常時は発条13の
付勢力で係合部12をリール側板3側に付勢して係合部
12を結合部10に係合しているが、切換操作レバー1
5を操作してこれに形成された作動カム15′を作動板
14に摺接して作動板14をリール側板4′側に押圧す
ると係合部12は結合部10より離脱するように構成さ
れている。
【0010】前記電導体11の円筒部の内外側における
リール側板4には公知の制動機構16である磁石よりな
る制動体17・17′が対向して配置されると共にその
外側の制動体17はリール側板4′に支持された調節摘
手18により円周方向移動自在に形成され、調節摘手1
8によって制動体17・17′磁石の対向位置を変位せ
しめることによってスプール1に作用する制動力を調節
できるように構成されている。
リール側板4には公知の制動機構16である磁石よりな
る制動体17・17′が対向して配置されると共にその
外側の制動体17はリール側板4′に支持された調節摘
手18により円周方向移動自在に形成され、調節摘手1
8によって制動体17・17′磁石の対向位置を変位せ
しめることによってスプール1に作用する制動力を調節
できるように構成されている。
【0011】本発明の実施例は上記のように構成されて
いるので、図1のように導電体11の係合部12をスプ
ール軸2の結合部10に係合した状態においては、導電
体11はスプール軸2と一体的に回転するので、スプー
ル軸2が釣糸の繰出し等によって回転するときには導電
体11には渦電流が発生しスプール1の回転を制動する
ものであり、その制動力は調節摘手18によって大小に
調節できるものであり、また切換操作レバー15を作動
してその作動カム15′により作動板14を発条13に
抗して押圧してその係合部12をスプール軸2の結合部
10より離脱すると、スプール軸2と導電体11とは分
離されるのでスプール1には制動作用は作用せず、スプ
ール1は完全に自由回転状態に保持されるものである。
いるので、図1のように導電体11の係合部12をスプ
ール軸2の結合部10に係合した状態においては、導電
体11はスプール軸2と一体的に回転するので、スプー
ル軸2が釣糸の繰出し等によって回転するときには導電
体11には渦電流が発生しスプール1の回転を制動する
ものであり、その制動力は調節摘手18によって大小に
調節できるものであり、また切換操作レバー15を作動
してその作動カム15′により作動板14を発条13に
抗して押圧してその係合部12をスプール軸2の結合部
10より離脱すると、スプール軸2と導電体11とは分
離されるのでスプール1には制動作用は作用せず、スプ
ール1は完全に自由回転状態に保持されるものである。
【0012】図4及び図5に示す実施例は、導電体11
を円盤状に形成すると共に制動機構16の制動体17を
支持した支持体19を調節摘手18により軸方向に移動
自在に形成して制動力を調節するようにしたものであ
り、前記実施例と同様に導電体11の係合部12をリー
ル側板4′に回転可能に支持された切換操作レバー15
により作動板14を介してスプール軸2の結合部10よ
り離脱することによりスプール軸2と導電体11とを分
離してスプール1には制動力は全く作用しなくなるもの
である。
を円盤状に形成すると共に制動機構16の制動体17を
支持した支持体19を調節摘手18により軸方向に移動
自在に形成して制動力を調節するようにしたものであ
り、前記実施例と同様に導電体11の係合部12をリー
ル側板4′に回転可能に支持された切換操作レバー15
により作動板14を介してスプール軸2の結合部10よ
り離脱することによりスプール軸2と導電体11とを分
離してスプール1には制動力は全く作用しなくなるもの
である。
【0013】
【発明の効果】本発明はスプールと導電体とを切換手段
で分離可能に形成することによってスプールに制動力が
作用する状態と全く制動力が作用しない状態に容易に切
換ることができ、スプール制動力を必要とするキスティ
ング釣りからスプール制動力を必要としない前記ピッチ
ング投法釣りまで幅広い魚釣り操作ができる優れた特徴
を有する。
で分離可能に形成することによってスプールに制動力が
作用する状態と全く制動力が作用しない状態に容易に切
換ることができ、スプール制動力を必要とするキスティ
ング釣りからスプール制動力を必要としない前記ピッチ
ング投法釣りまで幅広い魚釣り操作ができる優れた特徴
を有する。
【図1】本発明の一部切欠平面図。
【図2】同側面図。
【図3】同要部の縦断側面図。
【図4】本発明の第2実施例の要部の縦断正面図。
【図5】同一部切欠側面図。
1 スプール 2 スプール軸 3 リール本体 4・4′ リール側板 10 結合部 11 導電体 12 係合部 14 作動板 15 切換操作レバー 16 制動機構 18 調節摘手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 89/00 - 89/08
Claims (2)
- 【請求項1】 リール本体の側板間に回転自在に支持さ
れたスプールと一体的に回転する導電体に磁石によりス
プールに制動力を発生させる制動装置機構を備えた魚釣
用リールにおいて、前記導電体をスプールに係脱自在に
設け、リール本体には前記導電体の係脱を切換える切換
手段を設けたことを特徴とする魚釣用リールのスプール
制動装置。 - 【請求項2】 導電体に作用する制動力を調節する調節
機構を設けた請求項1記載の魚釣用リールのスプール制
動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30224093A JP2819231B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 魚釣用リールのスプール制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30224093A JP2819231B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 魚釣用リールのスプール制動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07123889A JPH07123889A (ja) | 1995-05-16 |
JP2819231B2 true JP2819231B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=17906646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30224093A Expired - Fee Related JP2819231B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 魚釣用リールのスプール制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2819231B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5470225B2 (ja) * | 2010-11-26 | 2014-04-16 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP30224093A patent/JP2819231B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07123889A (ja) | 1995-05-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |