JP2818878B2 - 棒鋼製魚礁の製造、沈設工法 - Google Patents
棒鋼製魚礁の製造、沈設工法Info
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- JP2818878B2 JP2818878B2 JP7243789A JP24378995A JP2818878B2 JP 2818878 B2 JP2818878 B2 JP 2818878B2 JP 7243789 A JP7243789 A JP 7243789A JP 24378995 A JP24378995 A JP 24378995A JP 2818878 B2 JP2818878 B2 JP 2818878B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製魚
礁、プラスチック製魚礁等に代って、近年、盛んに研究
開発されている鋼製魚礁の製造、沈設工法に関し、さら
に詳しくは、棒鋼を素材に用いた棒鋼製魚礁の製造、沈
設工法に関する。
礁、プラスチック製魚礁等に代って、近年、盛んに研究
開発されている鋼製魚礁の製造、沈設工法に関し、さら
に詳しくは、棒鋼を素材に用いた棒鋼製魚礁の製造、沈
設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンクリート製魚礁、プラスチッ
ク製魚礁等に代って、複雑な形状、構造を備えた魚礁の
製造上の容易性、及び加工部材の運搬、組立作業の簡便
性、並びに鉄面に対する魚類の餌料としての付着生物の
着生の早期性等の利点に基づいて、近年鋼製魚礁の研究
開発が盛んに行なわれ、既に大手メーカーより多種多様
のものが提供され、実用化されている。
ク製魚礁等に代って、複雑な形状、構造を備えた魚礁の
製造上の容易性、及び加工部材の運搬、組立作業の簡便
性、並びに鉄面に対する魚類の餌料としての付着生物の
着生の早期性等の利点に基づいて、近年鋼製魚礁の研究
開発が盛んに行なわれ、既に大手メーカーより多種多様
のものが提供され、実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記鋼製魚礁
は、加工の容易性により、確かに魚類の棲息、育成に適
した形状、構造上の特徴は備えているが、巨大な構築物
であると共に、この構築物の基礎を海底に設ける必要が
あるため多額の設備費用を要することは勿論、沈設現場
における魚礁全体の組立作業は極めて困難乃至は不可能
であり、従って完成品を大型台船により移送しなければ
ならないという危険にして困難且つ非能率的な問題があ
ると共に、この魚礁を海底の所定の位置に正しく沈設す
るためには著しい労力と熟練技術を必要とする問題があ
る。
は、加工の容易性により、確かに魚類の棲息、育成に適
した形状、構造上の特徴は備えているが、巨大な構築物
であると共に、この構築物の基礎を海底に設ける必要が
あるため多額の設備費用を要することは勿論、沈設現場
における魚礁全体の組立作業は極めて困難乃至は不可能
であり、従って完成品を大型台船により移送しなければ
ならないという危険にして困難且つ非能率的な問題があ
ると共に、この魚礁を海底の所定の位置に正しく沈設す
るためには著しい労力と熟練技術を必要とする問題があ
る。
【0004】また、複雑な形状物、構造物が入り組まれ
た巨大な構築物であるため、その沈設位置を漁獲操業中
のトロール船が不測に通過しようとした場合は、必ず底
引網が魚礁に引掛かって網を大破し、大きな損害をもた
らすという重大な問題がある。
た巨大な構築物であるため、その沈設位置を漁獲操業中
のトロール船が不測に通過しようとした場合は、必ず底
引網が魚礁に引掛かって網を大破し、大きな損害をもた
らすという重大な問題がある。
【0005】本発明は、上記の問題を解決することを課
題として研究開発されたもので、魚礁の沈設現場におい
て著しく容易且つ能率的、経済的に鋼製魚礁を製造し得
ると共に、海底の所定の位置に容易且つ確実に沈設で
き、更に多種類の魚の棲息に適すると共に、漁獲操業中
のトロール船が漁獲の沈設位置を通過しても、底引網が
引掛かるのを防止できる等の特長を備えた棒鋼製魚礁の
製造、沈設工法を提供することを目的とする。
題として研究開発されたもので、魚礁の沈設現場におい
て著しく容易且つ能率的、経済的に鋼製魚礁を製造し得
ると共に、海底の所定の位置に容易且つ確実に沈設で
き、更に多種類の魚の棲息に適すると共に、漁獲操業中
のトロール船が漁獲の沈設位置を通過しても、底引網が
引掛かるのを防止できる等の特長を備えた棒鋼製魚礁の
製造、沈設工法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明は、作業台船上に
おいて、棒鋼をスパイラル状に捲回して径長を異にする
複数種類の所定長さのスパイラル状基材を製造する工程
と、その大径のスパイラル状基材内に小径のスパイラル
状基材を軸線方向に沿って嵌挿し、一体的に組付けて大
小複数種類の魚礁を備えた所定長さのスパイラル状の魚
礁基体を製造する工程と、このスパイラル状の魚礁基体
の多数を軸線方向に順次に連結しつゝ海中に沈降して長
寸法のスパイラル状の魚礁を海底に沈設する工程とから
成ることを特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈設工法を提
供するものである。
の目的を達成する手段として、本発明は、作業台船上に
おいて、棒鋼をスパイラル状に捲回して径長を異にする
複数種類の所定長さのスパイラル状基材を製造する工程
と、その大径のスパイラル状基材内に小径のスパイラル
状基材を軸線方向に沿って嵌挿し、一体的に組付けて大
小複数種類の魚礁を備えた所定長さのスパイラル状の魚
礁基体を製造する工程と、このスパイラル状の魚礁基体
の多数を軸線方向に順次に連結しつゝ海中に沈降して長
寸法のスパイラル状の魚礁を海底に沈設する工程とから
成ることを特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈設工法を提
供するものである。
【0007】また、本発明は、上記の棒鋼製魚礁の製
造、沈設工法において、海底に沈設したスパイラル状の
魚礁をワイヤー、アンカー等の適宜の固定部材を用いて
海底に固定することを特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈
設工法及び各スパイラル状の魚礁基体を、その大小複数
種類の魚礁の位置をそれぞれ合致させて連結することを
特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈設工法及び海底に沈設
したスパイラル状の魚礁の両端部を連結してエンドレス
状に形成することを特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈設
工法並びに海底に沈設したスパイラル状の魚礁の両端部
を連結することなく離隔して非エンドレス状に形成する
ことを特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈設工法をそれぞ
れ提供するものである。
造、沈設工法において、海底に沈設したスパイラル状の
魚礁をワイヤー、アンカー等の適宜の固定部材を用いて
海底に固定することを特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈
設工法及び各スパイラル状の魚礁基体を、その大小複数
種類の魚礁の位置をそれぞれ合致させて連結することを
特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈設工法及び海底に沈設
したスパイラル状の魚礁の両端部を連結してエンドレス
状に形成することを特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈設
工法並びに海底に沈設したスパイラル状の魚礁の両端部
を連結することなく離隔して非エンドレス状に形成する
ことを特徴とする棒鋼製魚礁の製造、沈設工法をそれぞ
れ提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態」以下に、本発明の実
施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、本発明に係
る棒鋼製魚礁の製造、沈設工法は、例えば、図1及び図
2に示す大型の作業台船A上において実施されるもので
あって、この大型の作業台船A上には、材料である長尺
にして多量本数の棒鋼の送り機構(図示せず)を備えた
棒鋼の設置部B、該設置部Bの近傍に配置した、各棒鋼
を継足接合するための溶接機構(図示せず)を備えた棒
鋼の供給部C、該供給部Cから送給された棒鋼を所望の
径長でスパイラル状に捲回するためのベンダーD、該ベ
ンダーDによりスパイラル状に捲回されて作業台船上に
横たえられた所定長さのスパイラル状基材を起立させた
状態とし、所要の位置に吊上げ移動させるためのクレー
ンE、大径のスパイラル状基材内に小径のスパイラル状
基材を嵌挿し、一体的に組付けて所定長さのスパイラル
状の魚礁基体を形成するための第1、第2の組立場
F1、F2、所定長さの多数のスパイラル状の魚礁基体を
連結しつゝ海中に沈降させるために作業台船Aに開設し
た連結魚礁基体の沈降孔G及び海底に沈着したスパイラ
ル状の魚礁を海底に固定するためのワイヤー、アンカー
等の固定部材H、その他の必要な部材、機構が配設され
ている。 【0009】次に、上記の作業台船A上における棒鋼製
魚礁の製造法と、海底への沈設工法の具体的な実施の形
態について説明する。上記作業台船Aの棒鋼設置部Bに
準備される多量本数の長尺の棒鋼1は、図3に示すよう
に、周面に多数のリング状の突条1aを周方向に突設し
た直径3cm程度の異形棒鋼であって、その長さ寸法は作
業台船A上における作業を妨げない範囲内で長い程好ま
しい。
施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、本発明に係
る棒鋼製魚礁の製造、沈設工法は、例えば、図1及び図
2に示す大型の作業台船A上において実施されるもので
あって、この大型の作業台船A上には、材料である長尺
にして多量本数の棒鋼の送り機構(図示せず)を備えた
棒鋼の設置部B、該設置部Bの近傍に配置した、各棒鋼
を継足接合するための溶接機構(図示せず)を備えた棒
鋼の供給部C、該供給部Cから送給された棒鋼を所望の
径長でスパイラル状に捲回するためのベンダーD、該ベ
ンダーDによりスパイラル状に捲回されて作業台船上に
横たえられた所定長さのスパイラル状基材を起立させた
状態とし、所要の位置に吊上げ移動させるためのクレー
ンE、大径のスパイラル状基材内に小径のスパイラル状
基材を嵌挿し、一体的に組付けて所定長さのスパイラル
状の魚礁基体を形成するための第1、第2の組立場
F1、F2、所定長さの多数のスパイラル状の魚礁基体を
連結しつゝ海中に沈降させるために作業台船Aに開設し
た連結魚礁基体の沈降孔G及び海底に沈着したスパイラ
ル状の魚礁を海底に固定するためのワイヤー、アンカー
等の固定部材H、その他の必要な部材、機構が配設され
ている。 【0009】次に、上記の作業台船A上における棒鋼製
魚礁の製造法と、海底への沈設工法の具体的な実施の形
態について説明する。上記作業台船Aの棒鋼設置部Bに
準備される多量本数の長尺の棒鋼1は、図3に示すよう
に、周面に多数のリング状の突条1aを周方向に突設し
た直径3cm程度の異形棒鋼であって、その長さ寸法は作
業台船A上における作業を妨げない範囲内で長い程好ま
しい。
【0010】この棒鋼1は、該設置部Bから次々に棒鋼
の供給部Cに送られ、該供給部Cに設けてある前記溶接
機構(図示せず)により更に長寸法に溶接されてベンダ
ーDに供給され、このベンダーDによりスパイラル状に
捲回されて、例えば、図4〜図6に示すように、それぞ
れ長さ10m程度の、径長8m程度の大径のスパイラル
状基材2a、径長4m程度の中径のスパイラル状基材2
b及び径長2m程度の小径のスパイラル状基材2cが製
造され、それぞれ作業台船A上に横たえられる。なお、
上記各スパイラル状基材2a、2b、2cは、各別に多
数製造しておく方が製造能率の向上の点から望ましい。
の供給部Cに送られ、該供給部Cに設けてある前記溶接
機構(図示せず)により更に長寸法に溶接されてベンダ
ーDに供給され、このベンダーDによりスパイラル状に
捲回されて、例えば、図4〜図6に示すように、それぞ
れ長さ10m程度の、径長8m程度の大径のスパイラル
状基材2a、径長4m程度の中径のスパイラル状基材2
b及び径長2m程度の小径のスパイラル状基材2cが製
造され、それぞれ作業台船A上に横たえられる。なお、
上記各スパイラル状基材2a、2b、2cは、各別に多
数製造しておく方が製造能率の向上の点から望ましい。
【0011】次に、作業台船A上に横たえられた1本の
大径のスパイラル状基材2aをクレーンEにより起立さ
せた状態として第1の組立場F1に吊上げ移動して立置
させた後、2本の中径のスパイラル状基材2b、2bを
クレーンEにより各別に吊上げ移動して上記大径のスパ
イラル状基材2a内に軸線方向に沿って嵌挿し、図示し
ていないが、金属棒材を挿通結着したり或いは溶接する
などして大径のスパイラル状基材2aに中径のスパイラ
ル状基材2b、2bを組付ける。
大径のスパイラル状基材2aをクレーンEにより起立さ
せた状態として第1の組立場F1に吊上げ移動して立置
させた後、2本の中径のスパイラル状基材2b、2bを
クレーンEにより各別に吊上げ移動して上記大径のスパ
イラル状基材2a内に軸線方向に沿って嵌挿し、図示し
ていないが、金属棒材を挿通結着したり或いは溶接する
などして大径のスパイラル状基材2aに中径のスパイラ
ル状基材2b、2bを組付ける。
【0012】次に、上記のようにして組付けられたスパ
イラル状基材2a及び2b、2bをクレーンEにより第
2の組立場F2に吊上げ移動して立置させた後、3本の
小径のスパイラル状基材2c、2c、2cをクレーンE
により各別に吊上げ移動して上記大径のスパイラル状基
材2a内に軸線方向に沿って嵌挿するか或いは中径のス
パイラル状基材2b、2b内に軸線方向に沿って嵌挿
し、例えば図7に示すように、鉄筋、ワイヤ等の結合部
材3を各スパイラル状基材の交叉部に挿通配置し、必要
に応じて溶接したり、結縛して各スパイラル状基材を一
体的に組付けることにより、図7に示すように、大、
中、小の大きさ及び形状を異にする複数種類の魚礁4
a、4b、4cを備えた、長さ約10m程度のスパイラ
ル状の魚礁基体5a1を製造する。
イラル状基材2a及び2b、2bをクレーンEにより第
2の組立場F2に吊上げ移動して立置させた後、3本の
小径のスパイラル状基材2c、2c、2cをクレーンE
により各別に吊上げ移動して上記大径のスパイラル状基
材2a内に軸線方向に沿って嵌挿するか或いは中径のス
パイラル状基材2b、2b内に軸線方向に沿って嵌挿
し、例えば図7に示すように、鉄筋、ワイヤ等の結合部
材3を各スパイラル状基材の交叉部に挿通配置し、必要
に応じて溶接したり、結縛して各スパイラル状基材を一
体的に組付けることにより、図7に示すように、大、
中、小の大きさ及び形状を異にする複数種類の魚礁4
a、4b、4cを備えた、長さ約10m程度のスパイラ
ル状の魚礁基体5a1を製造する。
【0013】上記のようにして製造された魚礁基体5a
1は、クレーンEにより作業台船Aに開設された前記沈
降孔Gの部分に移動して該沈降孔G内に挿入され、該沈
降孔Gの周域の複数個所に設けてあるフック等の受止部
材Iにより該魚礁基体FH1の上端が係合受止される。
1は、クレーンEにより作業台船Aに開設された前記沈
降孔Gの部分に移動して該沈降孔G内に挿入され、該沈
降孔Gの周域の複数個所に設けてあるフック等の受止部
材Iにより該魚礁基体FH1の上端が係合受止される。
【0014】次に、上記と同様の工程を経て次々に製造
された後続の他の一つの魚礁基体5a2を上記先行の魚
礁基体5a1の上部にクレーンEにより移動載置した
後、先行の魚礁基体5a1の上部と後続の魚礁基体5a2
の下部を溶接、係合、その他の連結手段Jにより連結
し、前記係合受止部材Iによる先行魚礁基体5a1の係
合を解いて、後続の魚礁基体5a2の上端が作業台船A
に開設した沈降孔Gの周域部に至る迄両魚礁基体5
a1、5a2を沈降孔Gから海中に沈降させた後、後続の
魚礁基体5a2の上端を沈降孔Gの周域に設けてある受
止部材Iにより係合受止させる。なお、この各魚礁基体
を連結する際には、各スパイラル状基材2a、2b、2
cの位置を合致させて連結することが望ましい。
された後続の他の一つの魚礁基体5a2を上記先行の魚
礁基体5a1の上部にクレーンEにより移動載置した
後、先行の魚礁基体5a1の上部と後続の魚礁基体5a2
の下部を溶接、係合、その他の連結手段Jにより連結
し、前記係合受止部材Iによる先行魚礁基体5a1の係
合を解いて、後続の魚礁基体5a2の上端が作業台船A
に開設した沈降孔Gの周域部に至る迄両魚礁基体5
a1、5a2を沈降孔Gから海中に沈降させた後、後続の
魚礁基体5a2の上端を沈降孔Gの周域に設けてある受
止部材Iにより係合受止させる。なお、この各魚礁基体
を連結する際には、各スパイラル状基材2a、2b、2
cの位置を合致させて連結することが望ましい。
【0015】而して、上記の連結作業を継続して行なう
ことにより、図2に略示するように、魚礁基体5a1、
5a2、5a3……は順次に連結されて沈降孔Gから次々
に海中に沈降され、所期の魚礁としての必要な長さに達
した段階で連結作業を打切って、最後部の魚礁基体5a
nにワイヤ(図示せず)を取付けて海底の所定の位置に
導いて沈着させた後、ダイバー若しくはロボットの作業
により先行の魚礁基体5a1と最後部の魚礁基体5anを
連結手段Jで連結して、図8に略示するようなエンドレ
ス状のリング形態の棒鋼製魚礁5を海底に沈設するもの
であり、このリング形態の棒鋼製魚礁5は、海底の形状
或は潮流の状態に対応して作業台船Aに予め準備されて
いたワイヤー、アンカー等の固定部材Hにより海底の所
定位置に確実に固定されるものである。
ことにより、図2に略示するように、魚礁基体5a1、
5a2、5a3……は順次に連結されて沈降孔Gから次々
に海中に沈降され、所期の魚礁としての必要な長さに達
した段階で連結作業を打切って、最後部の魚礁基体5a
nにワイヤ(図示せず)を取付けて海底の所定の位置に
導いて沈着させた後、ダイバー若しくはロボットの作業
により先行の魚礁基体5a1と最後部の魚礁基体5anを
連結手段Jで連結して、図8に略示するようなエンドレ
ス状のリング形態の棒鋼製魚礁5を海底に沈設するもの
であり、このリング形態の棒鋼製魚礁5は、海底の形状
或は潮流の状態に対応して作業台船Aに予め準備されて
いたワイヤー、アンカー等の固定部材Hにより海底の所
定位置に確実に固定されるものである。
【0016】上記のように構成したリング形態の魚礁5
によれば、図7に示すような大、中、小の大きさ及び形
状を異にする複数種類の魚礁4a、4b、4cに加え
て、図8に示すように、そのリングの内側の海底面に平
目、鰈類の棲息に適した安全な魚礁4dを形成でき、且
つ該内側海底面の上部に鰯、鯵、その他の回遊魚の棲息
に適した魚礁を形成できるものである。
によれば、図7に示すような大、中、小の大きさ及び形
状を異にする複数種類の魚礁4a、4b、4cに加え
て、図8に示すように、そのリングの内側の海底面に平
目、鰈類の棲息に適した安全な魚礁4dを形成でき、且
つ該内側海底面の上部に鰯、鯵、その他の回遊魚の棲息
に適した魚礁を形成できるものである。
【0017】また、上記のようにエンドレス状のリング
形態の棒鋼製魚礁5とすることにより、漁獲操業中のト
ロール船の底引網が該棒鋼製魚礁5上を通った際にも、
この底引網が棒鋼製魚礁5に引掛かって破れたり、千切
れたりするのを確実に防止して安全に通過できる多大な
効果をもたらし得ると共に、起伏のある海底や、傾斜面
状の海底にも安定状態で確実に沈設できるものである。
形態の棒鋼製魚礁5とすることにより、漁獲操業中のト
ロール船の底引網が該棒鋼製魚礁5上を通った際にも、
この底引網が棒鋼製魚礁5に引掛かって破れたり、千切
れたりするのを確実に防止して安全に通過できる多大な
効果をもたらし得ると共に、起伏のある海底や、傾斜面
状の海底にも安定状態で確実に沈設できるものである。
【0018】なお、図9は、本発明の他の実施の形態を
示しており、この実施の形態では、作業台船Aの沈降孔
Gから海中に沈降された連結魚礁基体5a1、5a2……
5anの両端を接続することなく、離隔して、真直ぐな
状態で海底に沈設して真直ぐな棒鋼製魚礁5を形設した
ものであるが、本発明で形設する棒鋼製魚礁5は、上記
のリング状形態や真直ぐな形態のものに限定されるもの
ではなく、波状に屈曲した形態のものを含めて種々の形
態に形設できるものである。
示しており、この実施の形態では、作業台船Aの沈降孔
Gから海中に沈降された連結魚礁基体5a1、5a2……
5anの両端を接続することなく、離隔して、真直ぐな
状態で海底に沈設して真直ぐな棒鋼製魚礁5を形設した
ものであるが、本発明で形設する棒鋼製魚礁5は、上記
のリング状形態や真直ぐな形態のものに限定されるもの
ではなく、波状に屈曲した形態のものを含めて種々の形
態に形設できるものである。
【0019】なお、既述した実施の形態において、鋼製
魚礁5の形成材料として、周面に多数のリング状の突条
1aを周方向に突設した異形の棒鋼1を用いたのは、該
突条1aの存在により本棒鋼製魚礁5に海藻類、貝類が
寄生し易くして、魚介類の蝟集効果を向上するためであ
るが、突条1aに代えて突起、凹み、粗面、その他の形
状物を形設してもよいものである。
魚礁5の形成材料として、周面に多数のリング状の突条
1aを周方向に突設した異形の棒鋼1を用いたのは、該
突条1aの存在により本棒鋼製魚礁5に海藻類、貝類が
寄生し易くして、魚介類の蝟集効果を向上するためであ
るが、突条1aに代えて突起、凹み、粗面、その他の形
状物を形設してもよいものである。
【0020】以上、詳述した発明の実施の形態にしたが
えば、棒鋼1を素材に用いて、作業台船A上で容易且つ
能率的にスパイラル状の棒鋼製魚礁5を連続的に製造で
き且つ海底の所望の場所に容易確実に沈設施工できる多
大な利点があり、また、海底に沈設された棒鋼製魚礁5
は、集魚性、棲息性に優れると共に、安定性及び底引網
の引掛かり防止性にもすぐれている等の多大な利点があ
る。
えば、棒鋼1を素材に用いて、作業台船A上で容易且つ
能率的にスパイラル状の棒鋼製魚礁5を連続的に製造で
き且つ海底の所望の場所に容易確実に沈設施工できる多
大な利点があり、また、海底に沈設された棒鋼製魚礁5
は、集魚性、棲息性に優れると共に、安定性及び底引網
の引掛かり防止性にもすぐれている等の多大な利点があ
る。
【0021】以上、本発明の主要な実施の形態について
説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるも
のではなく、発明の目的を達成でき、且つ発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能である。
説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるも
のではなく、発明の目的を達成でき、且つ発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明は、作業台船上において、棒鋼を
スパイラル状に捲回して径長を異にする複数種類の所定
長さのスパイラル状基材を製造する工程と、その大径の
スパイラル状基材内に小径のスパイラル状基材を軸線方
向に沿って嵌挿し、一体的に組付けて大小複数種類の魚
礁を備えた所定長さのスパイラル状の魚礁基体を製造す
る工程と、このスパイラル状の魚礁基体の多数を軸線方
向に順次に連結しつゝ海中に沈降して長寸法のスパイラ
ル状の魚礁を海底に沈設する工程とから成ることを特徴
とする棒鋼製魚礁の製造、沈設工法に係るものであるか
ら、既述した従来の鋼製魚礁の製造、沈設工法及び沈設
魚礁によって達成できない次の諸効果を奏する。
スパイラル状に捲回して径長を異にする複数種類の所定
長さのスパイラル状基材を製造する工程と、その大径の
スパイラル状基材内に小径のスパイラル状基材を軸線方
向に沿って嵌挿し、一体的に組付けて大小複数種類の魚
礁を備えた所定長さのスパイラル状の魚礁基体を製造す
る工程と、このスパイラル状の魚礁基体の多数を軸線方
向に順次に連結しつゝ海中に沈降して長寸法のスパイラ
ル状の魚礁を海底に沈設する工程とから成ることを特徴
とする棒鋼製魚礁の製造、沈設工法に係るものであるか
ら、既述した従来の鋼製魚礁の製造、沈設工法及び沈設
魚礁によって達成できない次の諸効果を奏する。
【0023】(1) 作業台船に多量の棒鋼を積載し、
これを径長を異にする数種類の所定長さのスパイラル状
に捲回して形成した基材を挿通組合わせ、これを長手方
向に連結しつゝ海中に沈降させるだけの簡単な設備と手
段のみによって所望の大きさと長さを備えた棒鋼製魚礁
を形成できるので、魚礁を沈設する現場において簡便容
易に且つ能率的、経済的に魚礁を製造し、海底の所要個
所に沈設できる。
これを径長を異にする数種類の所定長さのスパイラル状
に捲回して形成した基材を挿通組合わせ、これを長手方
向に連結しつゝ海中に沈降させるだけの簡単な設備と手
段のみによって所望の大きさと長さを備えた棒鋼製魚礁
を形成できるので、魚礁を沈設する現場において簡便容
易に且つ能率的、経済的に魚礁を製造し、海底の所要個
所に沈設できる。
【0024】(2) 本発明により製造、沈設された棒
鋼製魚礁は、棒鋼をスパイラル状に捲回して形成したも
のを基材に用いているので、全方向からの海水の流通が
可能であって抵抗が小さく、従って海底への沈設作業を
円滑且つ迅速に行ない得ると共に、ワイヤー、アンカ
ー、その他の固定部材により海底に固定することによ
り、一層安定した沈設状態を保つことができ、且つ内部
に土砂、石等が堆積した場合は、これを容易に除去でき
る。
鋼製魚礁は、棒鋼をスパイラル状に捲回して形成したも
のを基材に用いているので、全方向からの海水の流通が
可能であって抵抗が小さく、従って海底への沈設作業を
円滑且つ迅速に行ない得ると共に、ワイヤー、アンカ
ー、その他の固定部材により海底に固定することによ
り、一層安定した沈設状態を保つことができ、且つ内部
に土砂、石等が堆積した場合は、これを容易に除去でき
る。
【0025】(3) 本発明により製造、沈設された棒
鋼製魚礁は、径長を異にする複数のスパイラル状基材を
挿入組合わせて構成した魚礁基体を連結して構成されて
いるので、大、中、小の魚礁が自然に形成されることに
なり、多種類の魚の棲息、育成が可能である。
鋼製魚礁は、径長を異にする複数のスパイラル状基材を
挿入組合わせて構成した魚礁基体を連結して構成されて
いるので、大、中、小の魚礁が自然に形成されることに
なり、多種類の魚の棲息、育成が可能である。
【0026】(4) 本発明によれば、パイラル状の長
い棒鋼製魚礁の両端部を連結することによりエンドレス
状のリング形態の魚礁を形成できるので、海底の形態が
平坦でなくても、様々の起伏した海底の形態及び斜面形
態に対応して安定した沈設が可能であると共に、トロー
ル船の底引網の引掛かりを全方向にわたって防止でき、
且つエンドレス状のリング形態の内側にも平目、鰈類の
棲息に適した安全な魚礁を形成できる。
い棒鋼製魚礁の両端部を連結することによりエンドレス
状のリング形態の魚礁を形成できるので、海底の形態が
平坦でなくても、様々の起伏した海底の形態及び斜面形
態に対応して安定した沈設が可能であると共に、トロー
ル船の底引網の引掛かりを全方向にわたって防止でき、
且つエンドレス状のリング形態の内側にも平目、鰈類の
棲息に適した安全な魚礁を形成できる。
【図1】本発明を実施するために使用する作業台船の一
例を示す簡略平面図である。
例を示す簡略平面図である。
【図2】棒鋼製魚礁の製造、沈設状態の一部を説明する
ための作業台船簡略側面図である。
ための作業台船簡略側面図である。
【図3】材料である棒鋼の一部を示す正面図である。
【図4】大径のスパイラル状基材の1部省略正面図であ
る。
る。
【図5】中径のスパイラル状基材の1部省略正面図であ
る。
る。
【図6】小径のスパイラル状基材の1部省略正面図であ
る。
る。
【図7】本発明により製造された棒鋼製魚礁の一例の内
部構造を示す断面図である。
部構造を示す断面図である。
【図8】スパイラル状の棒鋼製魚礁の両端部をエンドレ
ス状に連結して形成したリング形状の棒鋼製魚礁の海底
への配設状態を示す内部のスパイラル状基材を省略した
平面図である。
ス状に連結して形成したリング形状の棒鋼製魚礁の海底
への配設状態を示す内部のスパイラル状基材を省略した
平面図である。
【図9】スパイラル状の棒鋼製魚礁を海底に真直ぐに配
設した状態を示す内部のスパイラル状基材を省略した平
面図である。
設した状態を示す内部のスパイラル状基材を省略した平
面図である。
A 作業台船 B 棒鋼の設置部 C 棒鋼の供給部 D ベンダー E クレーン F1 第1の組立場 F2 第2の組立場 G 魚礁基体の海中への沈降孔 H 固定部材 I 係合受止部材 J 連結手段 1 棒鋼 1a リング状の突条 2a 大径のスパイラル状基材 2b 中径のスパイラル状基材 2c 小径のスパイラル状基材 3 結合部材 4a・4b・4c・4d 魚礁 5 棒鋼製魚礁 5a1、5a2、5a3……5an スパイラル状の魚礁基
体
体
Claims (5)
- 【請求項1】 作業台船上において、棒鋼をスパイラル
状に捲回して径長を異にする複数種類の所定長さのスパ
イラル状基材を製造する工程と、その大径のスパイラル
状基材内に小径のスパイラル状基材を軸線方向に沿って
嵌挿し、一体的に組付けて大小複数種類の魚礁を備えた
所定長さのスパイラル状の魚礁基体を製造する工程と、
このスパイラル状の魚礁基体の多数を軸線方向に順次に
連結しつゝ海中に沈降して長寸法のスパイラル状の魚礁
を海底に沈設する工程とから成ることを特徴とする棒鋼
製魚礁の製造、沈設工法。 - 【請求項2】 海底に沈設したスパイラル状の魚礁をワ
イヤー、アンカー等の適宜の固定部材を用いて海底に固
定することを特徴とする請求項1に記載の棒鋼製魚礁の
製造、沈設工法。 - 【請求項3】 各スパイラル状の魚礁基体を、その大小
複数種類の魚礁の位置をそれぞれ合致させて連結するこ
とを特徴とする請求項1に記載の棒鋼製魚礁の製造、沈
設工法。 - 【請求項4】 海底に沈設したスパイラル状の魚礁の両
端部を連結してエンドレス状に形成することを特徴とす
る請求項1または2に記載の棒鋼製魚礁の製造、沈設工
法。 - 【請求項5】 海底に沈設したスパイラル状の魚礁の両
端部を連結することなく離隔して非エンドレス状に形成
することを特徴とする請求項1または2に記載の棒鋼製
魚礁の製造、沈設工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7243789A JP2818878B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 棒鋼製魚礁の製造、沈設工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7243789A JP2818878B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 棒鋼製魚礁の製造、沈設工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0965794A JPH0965794A (ja) | 1997-03-11 |
JP2818878B2 true JP2818878B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=17108989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7243789A Expired - Lifetime JP2818878B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 棒鋼製魚礁の製造、沈設工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2818878B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP7243789A patent/JP2818878B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0965794A (ja) | 1997-03-11 |
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