JP2818783B2 - 動電式振動衝撃発生装置 - Google Patents

動電式振動衝撃発生装置

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JP2818783B2
JP2818783B2 JP5105845A JP10584593A JP2818783B2 JP 2818783 B2 JP2818783 B2 JP 2818783B2 JP 5105845 A JP5105845 A JP 5105845A JP 10584593 A JP10584593 A JP 10584593A JP 2818783 B2 JP2818783 B2 JP 2818783B2
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drive coil
vibration
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coil
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善治 酒井
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アイエムブイ株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の衝突時の衝撃
環境に代表されるような変位及び加速度が大きい振動及
び衝撃環境を実験室で再現するための動電式振動衝撃発
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の技術の原形を示す例とし
て、例えば特開昭55−31466号公報に示された動
電式振動衝撃発生装置を挙げることができる。この例で
は、可能な変位は±50mm、加速度は1000m/s
程度である。この原形の延長線上にあると見なすこと
ができる従来の技術を示す例として、図4に示す大変位
動電式振動衝撃発生装置を挙げることができる。
【0003】図4において、本体30は磁性体製の円筒
状のヨーク31で構成され、外側をメインヨーク32と
し、また内側をセンターポール34としている。そして
上記メインヨーク32とセンターポール34との端部間
を架橋している部分をサイドヨーク33としている。上
記センターポール34の略中央部分には、外側に駆動コ
イル35を設けたアーマチュア36がセンターポール3
4の軸方向に移動自在に遊嵌されている。またメインヨ
ーク32の両側の内側には、ヨーク31に磁界を発生さ
せるための励磁コイル37が巻装してある。39は駆動
軸であり、この駆動軸39の一端側は上記アーマチュア
36と連結固定され、他端には供試品を載置する振動台
40が一体に形成してある。上記駆動軸39は、ガイド
ローラ38を介して本体30よりその軸方向に突出自在
になっている。なお図5は要部斜視図を示し、振動台4
0の下面にはガイド部42が形成されていて、このガイ
ド部42に穿孔した孔43に本体30より一体に突設し
ているガイド軸41が挿通されている。つまり駆動軸3
9は、アーマチュア36の駆動(振動)によりガイド軸
41のガイドによりその軸方向に振動可能となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例において
は、図4から明らかなように、メインヨーク32の加振
方向の長さを必要な変位分だけ長くしたものである。そ
して駆動コイル35と励磁コイル37との間の距離、ま
たは本体30の側面と振動台40との間の距離Sは、変
位±Sのとき、駆動軸39を本体30より外部へ突出し
ているために駆動軸39は2S以上の長さとなる。この
方式では、可能な衝撃変位は±250mm、衝撃加速度
は1000m/s程度である。ところで自動車の衝突
時の車体の代表的な衝撃変位は1〜3m、加速度は10
00〜2000m/sである。図4に示す従来例の方
式では、1〜3mの超大変位を可能にしようとすれば、
駆動軸39の長さを必要変位の2倍以上としなければな
らない。しかも必然的に駆動軸39の質量が増加し、一
定の加振力では加速度の目標値1000〜2000m/
を達成することが不可能である。駆動軸39を細く
すると質量の増加は軽減されるが、駆動軸39をバネと
し、駆動コイル35と振動台40を質量とする軸方向共
振振動数が低下し、高振動数の忠実な再現ができなくな
る。
【0005】また加振力を増加して変位及び加速度の目
標値を達成しようとすれば、駆動コイル35の直径は大
きくしなければならず、直径の増加は駆動コイル35及
びアーマチュア36の質量増加を招き、加振力対質量の
比、すなわち加速度の増加はそれほど効果がないばかり
か、駆動コイル35及びアーマチュア36自体の共振振
動数が低下するという問題が発生し、目標値を達成する
ことができない。また寸法及び質量の増加は、コストの
上昇につながることは明らかである。
【0006】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、超大変位と高加
速度を同時に達成することが可能な動電式振動衝撃発生
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の動電式
振動衝撃発生装置は、磁性体製のセンターポール5を2
本並設し、各センターポール5に対してそれぞれ磁性体
製のメインヨーク6を平行に配置し、各センターポール
5と各メインヨーク6との間を磁性体製のサイドヨーク
7により連結し、上記メインヨーク6にはそれぞれ
界発生用の励磁コイル4を装着し、上記センターポー
ル5の外周に軸方向に移動自在にそれぞれ駆動コイル2
を遊嵌し、供試品11を載置する振動台1と両側の駆動
コイル2と、上記センターポール5とは略直交して
延びる連結部3を介して結合したことを特徴としてい
る。
【0008】
【0009】
【作用】上記請求項1の動電式振動衝撃発生装置によれ
ば、従来使用していた駆動軸を用いずに、振動台1を連
結部3を介して駆動コイル2に結合しているために、従
来の駆動軸を突出していた分だけ本装置を小型化するこ
とができる。また振動台1、連結部3及び駆動コイル2
等から成る可動部分の質量を軽減することが可能とな
り、要求される超大変位と高加速度を同時に達成するこ
とができる。さらに従来の駆動軸を使用しないので、駆
動軸をバネとする共振振動数は存在しない。したがって
高振動数の振動衝撃も忠実に再現することができる。
【0010】 また、センターポール5を2本並設し、
両センターポール5にそれぞれ駆動コイル2を設けてい
ることで、駆動コイル2の直径を小さくすることが可能
で、駆動コイル2の共振振動数を高くすることができ
る。
【0011】
【実施例】次にこの発明の動電式振動衝撃発生装置の具
体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。図1は本装置の上から見た断面図を示し、また図2
は正面から見た断面図を示している。さらに図3は側面
から見た断面図を示している。図1に示すように、本体
Aの両側には磁性体製で円柱状のセンターポール5が配
置されており、それぞれセンターポール5の上下には、
図2及び図3に示すように、所定の間隙を介して磁性体
製のメインヨーク6が設けてある。そして図3に示すよ
うに、センターポール5の端部及び上下のメインヨーク
6の端部間を磁性体製のサイドヨーク7により一体的に
連結してある。また図1及び図3に示すように、メイン
ヨーク6の両側の内周面には、センターポール5、メイ
ンヨーク6及びサイドヨーク7に磁界を発生させるため
の励磁コイル4がそれぞれ巻装されている。これらセン
ターポール5、メインヨーク6、サイドヨーク7等は、
図2及び図3に示すように、台座8の上に配設されてい
る。さらに図1及び図2に示すように、台座8の上面で
あって両センターポール5の間には、センターポール5
の軸方向と同方向にガイド機構9が設けられており、こ
のガイド機構9の上面には、ガイド溝10が凹設されて
いる。
【0012】両センターポール5の外周面には、所定の
間隙を介して円筒状の駆動コイル2がセンターポール5
の軸方向に移動自在に遊嵌されている。供試品11を載
置する振動台1は、両センターポール5の間に配置さ
れ、振動台1の下面より突設したガイド部12が、ガイ
ド機構9のガイド溝10内に挿入され、振動台1がガイ
ド部12及びガイド溝10を介してガイド機構9及びセ
ンターポール5の軸方向にガイドされるようになってい
る。ここで本発明では従来と異なり、駆動軸(図4参
照)39を使用せず、図2に示すように、振動台1と駆
動コイル2とを、駆動コイル2の外表面に固定した連結
部3を介して結合している。すなわち振動台1の両側と
左右のセンターポール5の駆動コイル2とが連結部3を
介して一体化した可動部13を形成している。この可動
部13は、通常は図1に示すように、本体Aの略中央部
分に位置している。
【0013】次に動作について説明する。センターポー
ル5の両端部の外側に位置する励磁コイル4に直流電流
を図3の24に示す方向に流すと、同図25に示す方向
に直流磁束が発生する。この磁束は、駆動コイル2の円
筒の表面に直交する方向に作用する。そして駆動コイル
2に必要な振動衝撃波形に相当する電流を流すと、フレ
ミングの左手の法則により加振力が発生する。駆動コイ
ル2に流れる電流の向きが図3の21に示す向きのとき
は、同図26の向きに加振力Fが発生する。駆動コイル
2に流れる電流の向きが逆の場合は、逆向きに加振力が
発生する。なお図1に示す22の矢印が振動方向を示し
ている。ここで駆動コイル2、連結部3、振動台1及び
供試品11から成る可動部13は、ガイド機構9によっ
て振動方向のみにガイドされ(図1の矢印22参照)、
振動方向以外の方向には拘束されるようになっている。
また図3に示すSが可動部13の振動(移動)範囲であ
り、可動部13を本体Aの内部に配置して、内部のセン
ターポール5に移動自在に遊嵌しているために、変位を
大きくしているにも関わらず可動部を小型にすることが
できる。
【0014】さて加振力Fの大きさは、駆動コイル2と
交鎖する磁束の大きさと、駆動コイル2に流れる電流の
大きさに比例する。この加振力Fは、駆動コイル2の外
側面に固定された連結部3を介して振動台1へ伝達さ
れ、振動台1に取付けられた供試品11に振動衝撃を与
えることができる。
【0015】駆動コイル2、連結部3、振動台1及び供
試品11の合計質量をm、加振力をFとすると、得られ
る加速度Aは次式で表される。 A=F/m
【0016】本発明では、従来例にある駆動軸を使用せ
ず、振動台1と駆動コイル2とを駆動コイル2の外側面
に固定した連結部3を介して結合したので、可動部13
の質量を軽減することが可能となり、要求される超大変
位と高加速度を同時に満たすことができるものである。
【0017】また本発明では、一定の加振力を得るため
に、平行に配置された2つの駆動コイル2を使用してい
るので、駆動コイル2の直径を小さくすることが可能
で、駆動コイル2の共振振動数を高くすることができ
る。
【0018】また従来用いていた駆動軸を使用しないの
で、駆動軸をバネとする共振振動数は存在しない。した
がって高振動数の振動衝撃も忠実に再現することができ
る。
【0019】なお駆動コイル2に流れる電流は、図示し
ていないが電力増幅器によって得ている。また上記電力
増幅器への入力信号は、例えば本出願人において出願し
た特開平2−184906号公報に記載してある方法に
より行っている。
【0020】
【発明の効果】以上のように請求項1の動電式振動衝撃
発生装置によれば、従来使用していた駆動軸を用いず
に、振動台を連結部を介して駆動コイルに結合している
ために、従来の駆動軸を突出していた分だけ本装置を小
型化することができる。また振動台、連結部及び駆動コ
イル等から成る可動部分の質量を軽減することが可能と
なり、要求される超大変位と高加速度を同時に達成する
ことができる。さらに従来の駆動軸を使用しないので、
駆動軸をバネとする共振振動数は存在しない。したがっ
て高振動数の振動衝撃も忠実に再現することができる。
【0021】 また、センターポールを2本並設し、両
センターポールにそれぞれ駆動コイルを設けていること
で、駆動コイルの直径を小さくすることが可能で、駆動
コイルの共振振動数を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の動電式振動衝撃発生装置の
上から見た断面図である。
【図2】この発明の実施例の動電式振動衝撃発生装置の
正面から見た断面図である。
【図3】この発明の実施例の動電式振動衝撃発生装置の
側面から見た断面図である。
【図4】従来例の動電式振動衝撃発生装置の断面図であ
る。
【図5】従来例の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 振動台 2 駆動コイル 3 連結部 4 励磁コイル 5 センターポール 6 メインヨーク 7 サイドヨーク 9 ガイド機構 11 供試品 13 可動部 A 本体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体製のセンターポール(5)を2本
    並設し、各センターポール(5)に対してそれぞれ磁性
    体製のメインヨーク(6)を平行に配置し、各センター
    ポール(5)と各メインヨーク(6)との間を磁性体製
    のサイドヨーク(7)により連結し、上記各メインヨー
    ク(6)にはそれぞれ磁界発生用の励磁コイル(4)を
    装着し、上記各センターポール(5)の外周に軸方向に
    移動自在にそれぞれ駆動コイル(2)を遊嵌し、供試品
    (11)を載置する振動台(1)と両側の駆動コイル
    (2)と、上記センターポール(5)とは略直交し
    て延びる連結部(3)を介して結合したことを特徴とす
    る動電式振動衝撃発生装置。
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CN103528781B (zh) * 2013-10-23 2015-11-04 浙江工业大学工程设计集团有限公司 小型工程结构电动伺服缸地震模拟振动台

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