JP2000275137A - 風洞試験用減衰付加装置 - Google Patents

風洞試験用減衰付加装置

Info

Publication number
JP2000275137A
JP2000275137A JP11081567A JP8156799A JP2000275137A JP 2000275137 A JP2000275137 A JP 2000275137A JP 11081567 A JP11081567 A JP 11081567A JP 8156799 A JP8156799 A JP 8156799A JP 2000275137 A JP2000275137 A JP 2000275137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind tunnel
flat plate
attenuation
specimen
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11081567A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Saito
善昭 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP11081567A priority Critical patent/JP2000275137A/ja
Publication of JP2000275137A publication Critical patent/JP2000275137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 とくにケーブルハンガーや送電線など、
円形断面を有する供試体10の場合に平面内での楕円振
動などに対応して減衰作用を付加可能で、二次元振動試
験において全方位型の減衰付加が可能な風洞試験用減衰
付加装置20を提供すること。 【解決手段】 供試体10にアルミニウム円板などによ
る平板22を取り付け、電磁石23により抵抗を与えて
減衰を付加することに着目し、風洞内に可動的に支持し
た供試体10にあたる風による供試体10の振動に減衰
作用を付加する風洞試験用減衰付加装置であって、供試
体10に取り付けるとともに、供試体10の振動方向の
平面内に所定面積をもって延びる平板22と、平板22
に磁場をかける電磁石23と、を有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風洞試験用減衰付加
装置にかかるもので、とくにケーブルや送電線など供試
体の風洞試験において供試体の面内運動に減衰作用を付
加する風洞試験用減衰付加装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の風洞試験装置1における風洞試験
用減衰付加装置について図4および図5にもとづき概説
する。図4は、従来の風洞試験装置1の概略斜視図であ
り、風洞試験装置1は、風洞2(風路)と、支持機構3
と、風洞試験用減衰付加装置4と、を有し、各種形状や
構成および大きさの供試体5(風洞模型)について、た
とえば、その許容振動までにはどの程度の減衰作用を付
加すればよいかなどについて試験をおこなうものであ
る。
【0003】支持機構3は、風洞2外に固定したコイル
バネなどによる弾性部材6と、この弾性部材6に上記供
試体5を取り付ける支持部材ないし治具7と、を有す
る。なお治具7は、風洞2にあけた貫通孔(図示せず)
にこれを通して、内部の供試体5と外部の弾性部材6と
を接続している。
【0004】風洞試験用減衰付加装置4は、供試体5に
ワイヤー8などにより取り付けるダンパー9を有する。
【0005】なお、風から供試体5に作用する外力、さ
らに供試体5の移動量および抵抗力ないし減衰力などの
各種の計測装置あるいは観測装置は、その図示を省略し
てある。
【0006】こうした構成の風洞試験装置1ないし風洞
試験用減衰付加装置4において、風洞2内に供給される
風により供試体5が、ワイヤー8の長さ方向に沿ってた
とえば図4中上下に振動するが、風洞試験用減衰付加装
置4のダンパー9がその振動に抵抗して減衰作用を与え
るものである。しかしながら風洞試験装置1では、供試
体5が一方向のみに振動する場合を対象として制作され
ており、一般的には、二次元バネ支持振動試験(二次元
振動試験)のうち一方向(直線方向)の振動発生のみに
対応可能である。
【0007】したがって、二次元振動試験において、平
面内で全方位(360度方向)における振動を発生する
ような供試体10(図5)の風洞試験の場合には、対応
することができない。たとえば図5は、供試体として円
形断面を有するケーブル10などを用いた場合の要部概
略斜視図であり、図示のように、複数本で構成されるケ
ーブルハンガーや送電線などでは、ケーブル10が全方
位(360度方向)に振動して、円形断面に特有な楕円
振動が発生する。すなわち、この楕円振動に対しては、
従来の風洞試験用減衰付加装置4では減衰作用を付加す
ることができず、対応不可能であるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、二次元振動試験にお
いて全方位型の減衰付加が可能な風洞試験用減衰付加装
置を提供することを課題とする。
【0009】また本発明は、とくにケーブルハンガーや
送電線など、円形断面を有する供試体の場合に平面内で
の楕円振動などに対応して減衰作用を付加可能な風洞試
験用減衰付加装置を提供することを課題とする。
【0010】また本発明は、供試体の振動の程度が変化
しても、これに対応して減衰作用を付加することができ
る風洞試験用減衰付加装置を提供することを課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、供試
体にアルミニウム円板などによる平板を取り付け、電磁
石により抵抗を与えて減衰を付加することに着目したも
ので、風洞内に可動的に支持した供試体にあたる風によ
る該供試体の振動に減衰作用を付加する風洞試験用減衰
付加装置であって、上記供試体に取り付けるとともに、
該供試体の振動方向の平面内に所定面積をもって延びる
平板と、この平板に磁場をかける電磁石と、を有するこ
とを特徴とする風洞試験用減衰付加装置である。
【0012】上記平板を上記供試体に取り付ける治具を
設けることができる。
【0013】上記電磁石は、上記平板を挟んで設けた一
対の減衰付加用コア部を有することができる。
【0014】上記電磁石は、第1のコア部と、上記平板
との間隔を調整可能とした間隔調整機構を介してこの第
1のコア部に取り付けた第2のコア部と、を有すること
ができる。
【0015】上記供試体としては、円形断面を有するケ
ーブルなどが好適であるが、任意の形状の供試体に適用
することができることはいうまでもない。
【0016】本発明による風洞試験用減衰付加装置にお
いては、たとえばケーブルや送電線その他断面が円形な
供試体にアルミニウム円板などの平板を取り付け、平板
を電磁石による磁場内に位置させるようにしたので、円
板が延びるその面積内での供試体の振動であれば、供試
体の振動(移動)にともなって電磁誘導作用により平板
に発生する渦電流にもとづき円板に反振動方向の抵抗が
反作用として発生する。したがって、電磁石に印加する
電流を調節することにより任意の大きさの減衰力を平板
さらには供試体に付加することが可能で、供試体の振動
方向が二次元内でどの方向(全方位の360度)であっ
てもこれに減衰作用を付加することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
風洞試験用減衰付加装置20を図1ないし図3にもとづ
き説明する。ただし、図4および図5と同様の部分には
同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、
風洞試験用減衰付加装置20の概略斜視図、図2は、
同、概略側面図であって、風洞試験用減衰付加装置20
は、円柱状の一対の治具21と、金属製の一対の平板2
2と、一対の電磁石23と、を有する。
【0018】前記弾性部材6は、ケーブル10(供試
体)に対して進入してくる風の方向に対して斜め(45
度、135度)になるようにこれを四方に配置して治具
21に固定し、ケーブル10の平面内での振動をできる
だけ均等に弾性的かつ可動に支持可能とする。
【0019】治具21は、前記風洞2の内部のケーブル
10の両端部にこれを一体に固定して、外部の弾性部材
6に可動的、ないし弾性的に支持するとともにその反対
側に平板22を取り付けるもので、治具21によりケー
ブル10および平板22が一体に可動である。
【0020】平板22は、円形あるいは四角を含む任意
の平面形状に、たとえばアルミニウム円板などからこれ
を構成し、ケーブル10の振動方向を含む平面内に延び
て所定の面積を有し、ケーブル10に追随して振動可能
とする。
【0021】電磁石23は、平板22に対向してこれを
設けるもので、電磁コイル24と、電磁コイル24を巻
いたコイル巻きコア部25と、平板22を挟んで設けた
一対の減衰付加用コア部26と、直流電源27と、を有
する。減衰付加用コア部26は、コイル巻きコア部25
側に位置する柱状の第1のコア部28と、平板22に表
裏側から均等に直接対向する第2のコア部29と、第1
のコア部28および第2のコア部29の間の間隔調整機
構30と、を有する。したがって、電磁石23の「コの
字」型の間に平板22が臨むことになる。
【0022】第1のコア部28は、その長さを選択、変
更することによって、第2のコア部29が挟む平板22
の大きさ(直径)を変更可能とし、ケーブル10の大き
な振幅変位に対応可能である。すなわち、第1のコア部
28の先端部に位置する第2のコア部29は、ケーブル
10の振動の振幅をカバー可能な、すなわちケーブル1
0が大きく振動しても平板22と対向状態を維持するよ
うな範囲内の部位にこれを設ける。
【0023】図3は、間隔調整機構30を介して固定す
る第1のコア部28および第2のコア部29の部分の斜
視図であって、間隔調整機構30は、長尺ビス31を有
し、第2のコア部29に形成した調整用長孔32に長尺
ビス31を通して第2のコア部29および第1のコア部
28をコイル巻きコア部25に固定する。この間隔調整
機構30により、平板22に対して第2のコア部29の
間隔を調整し、平板22の任意の厚さに対して第2のコ
ア部29の位置を調整可能である。
【0024】こうした構成の風洞試験用減衰付加装置2
0において、電磁石23の電磁コイル24に直流電源2
7から電流を供給することにより、第2のコア部29の
間に所定の磁束密度を有する磁場を発生させておく。風
洞2内の風によりケーブル10が振動するにともなって
これと一体に平板22が平面内に振動するときに、平板
22における電磁誘導作用により渦電流が発生し、この
渦電流と磁束密度との作用により平板22が振動する方
向とは反対方向に抵抗となる反作用が生じ、これが平板
22および治具21を介してケーブル10に抵抗として
作用し、減衰作用を付加することができる。
【0025】したがって、平板22の平面方向において
平板22の移動する方向には制約がなく、360度のど
の方向への平板22つまりケーブル10(供試体)の振
動に対しても減衰力を付加することができる。
【0026】なお抵抗力(減衰力)の強さは、直流電源
27の電流の大きさを調節することにより任意にこれを
設定することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、平板およ
び電磁石によりケーブルなど供試体の移動作用に抵抗
(減衰)を付加するようにしたので、平面内の全方位方
向への振動であっても減衰作用が可能で、ケーブルなど
の楕円振動についても風洞試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による風洞試験用減衰付加
装置20の概略斜視図である。
【図2】同、概略側面図である。
【図3】同、間隔調整機構30を介して固定する第1の
コア部28および第2のコア部29の部分の斜視図であ
る。
【図4】従来の風洞試験装置1の概略斜視図である。
【図5】同、供試体として円形断面を有するケーブル1
0などを用いた場合の要部概略斜視図である。
【符号の説明】
1 風洞試験装置(図4) 2 風洞(風路) 3 支持機構 4 風洞試験用減衰付加装置 5 供試体(風洞模型) 6 弾性部材(コイルバネ) 7 治具 8 ワイヤー 9 ダンパー 10 ケーブル(供試体、風洞模型) 20 風洞試験用減衰付加装置(実施の形態、図1) 21 円柱状の一対の治具 22 平板(アルミニウム円板) 23 電磁石 24 電磁コイル 25 電磁石23のコイル巻きコア部 26 電磁石23の減衰付加用コア部 27 直流電源 28 減衰付加用コア部26の第1のコア部 29 減衰付加用コア部26の第2のコア部 30 間隔調整機構 31 長尺ビス 32 調整用長孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞内に可動的に支持した供試体にあ
    たる風による該供試体の振動に減衰作用を付加する風洞
    試験用減衰付加装置であって、 前記供試体に取り付けるとともに、該供試体の振動方向
    の平面内に所定面積をもって延びる平板と、 この平板に磁場をかける電磁石と、 を有することを特徴とする風洞試験用減衰付加装置。
  2. 【請求項2】 前記平板を前記供試体に取り付ける治
    具を設けたことを特徴とする請求項1記載の風洞試験用
    減衰付加装置。
  3. 【請求項3】 前記電磁石は、前記平板を挟んで設け
    た一対の減衰付加用コア部を有することを特徴とする請
    求項1記載の風洞試験用減衰付加装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁石は、 第1のコア部と、 前記平板との間隔を調整可能とした間隔調整機構を介し
    てこの第1のコア部に取り付けた第2のコア部と、を有
    することを特徴とする請求項1記載の風洞試験用減衰付
    加装置。
JP11081567A 1999-03-25 1999-03-25 風洞試験用減衰付加装置 Pending JP2000275137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11081567A JP2000275137A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 風洞試験用減衰付加装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11081567A JP2000275137A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 風洞試験用減衰付加装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000275137A true JP2000275137A (ja) 2000-10-06

Family

ID=13749882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11081567A Pending JP2000275137A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 風洞試験用減衰付加装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000275137A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102146980A (zh) * 2011-01-07 2011-08-10 湖南大学 风洞试验刚性节段模型阻尼连续调节装置
CN102175418A (zh) * 2010-11-30 2011-09-07 哈尔滨工业大学 解耦型桥梁节段模型自由振动悬挂结构
CN106289706A (zh) * 2016-08-15 2017-01-04 浙江大学 输电线风噪声的风洞试验装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102175418A (zh) * 2010-11-30 2011-09-07 哈尔滨工业大学 解耦型桥梁节段模型自由振动悬挂结构
CN102146980A (zh) * 2011-01-07 2011-08-10 湖南大学 风洞试验刚性节段模型阻尼连续调节装置
CN102146980B (zh) * 2011-01-07 2012-12-05 湖南大学 风洞试验刚性节段模型阻尼连续调节装置
CN106289706A (zh) * 2016-08-15 2017-01-04 浙江大学 输电线风噪声的风洞试验装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10447132B2 (en) Electromechanical transducer
JP4758133B2 (ja) 超磁歪スピーカ
JP2002525007A5 (ja)
JP2007283201A (ja) 振動発生装置
ATE376192T1 (de) Bilderzeugung durch magnetische resonanz
Hall Dynamics and vibrations of magnetostrictive transducers
JP2000275137A (ja) 風洞試験用減衰付加装置
WO2021171985A1 (ja) 発電素子、及び発電素子を用いた装置
JP4044977B2 (ja) 板ばね振動型磁気式ダンパ
JP4707846B2 (ja) 水平方向振動試験装置
JP4632898B2 (ja) 電気音響変換器およびその振動子
JPH01226299A (ja) 振動装置
US20220085271A1 (en) Power generation element and power generation apparatus
US20200021917A1 (en) Speaker
JP2005249089A (ja) 磁気ダンパ
JP2019115196A (ja) 振動発電装置
WO2014168007A1 (ja) 発電装置
WO2020241573A1 (ja) 発電素子、および発電素子を用いた装置
JP2019115198A (ja) 振動発電装置
Brancati et al. An Active Vibration Isolator Based on an Electromagnetic Actuator
JP4202565B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置用磁場発生装置
JP2019115197A (ja) 振動発電装置
Zucca et al. A Cantilever Vibrational Generator Based on an Fe–Co Beam
JP2024020759A (ja) 発電素子および発電素子を用いた発電装置
Sodano et al. New semi-active damping concept using eddy currents

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061114