JP2817603B2 - 補助照明装置 - Google Patents
補助照明装置Info
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- JP2817603B2 JP2817603B2 JP33351893A JP33351893A JP2817603B2 JP 2817603 B2 JP2817603 B2 JP 2817603B2 JP 33351893 A JP33351893 A JP 33351893A JP 33351893 A JP33351893 A JP 33351893A JP 2817603 B2 JP2817603 B2 JP 2817603B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用補助ランプから照
射される光の照射位置を制御する補助照明装置に関し、
特に霧や降雪時等の車両周囲の諸状態に応じて補助ラン
プから照射される光の照射位置を最適に制御する補助照
明装置に関する。
射される光の照射位置を制御する補助照明装置に関し、
特に霧や降雪時等の車両周囲の諸状態に応じて補助ラン
プから照射される光の照射位置を最適に制御する補助照
明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、霧、降雪等の悪天候時やほこ
りが立ちこもっている場合等にヘッドランプを補助する
ためにフォグランプが取り付けられており、従来、この
フォグランプがヘッドランプと同等の高さに固定されて
いるタイプのものと、ヘッドランプの下方のバンパ部に
固定されているタイプのものの二種類のタイプのものが
あった。
りが立ちこもっている場合等にヘッドランプを補助する
ためにフォグランプが取り付けられており、従来、この
フォグランプがヘッドランプと同等の高さに固定されて
いるタイプのものと、ヘッドランプの下方のバンパ部に
固定されているタイプのものの二種類のタイプのものが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示すよ
うに、ヘッドランプ2と同等の高さにフォグランプ4H
が固定されているタイプのものは、照射位置が比較的高
いため、図7(B)に示すように、雪道走行時では、フ
ォグランプ4Hから射出される光H2に照らされて路面
6(図7(A)参照)に積もった雪で形成される凸部1
2Aの影になる凹部12Bの長さB1は比較的短く、路
面6の凹凸の視認性に優れているが、反対に霧発生時で
は、図7(A)に示すように、フォグランプから照射さ
れる光が霧によって反射されて前方が白く濁って見える
現象、即ち、ホワイトウォールによって光の透過が妨げ
られる長さA1(破線は運転者の視線を表している)が
長くなるので、路面6及び障害物8の視認性の低下が大
きいという欠点を有している。
うに、ヘッドランプ2と同等の高さにフォグランプ4H
が固定されているタイプのものは、照射位置が比較的高
いため、図7(B)に示すように、雪道走行時では、フ
ォグランプ4Hから射出される光H2に照らされて路面
6(図7(A)参照)に積もった雪で形成される凸部1
2Aの影になる凹部12Bの長さB1は比較的短く、路
面6の凹凸の視認性に優れているが、反対に霧発生時で
は、図7(A)に示すように、フォグランプから照射さ
れる光が霧によって反射されて前方が白く濁って見える
現象、即ち、ホワイトウォールによって光の透過が妨げ
られる長さA1(破線は運転者の視線を表している)が
長くなるので、路面6及び障害物8の視認性の低下が大
きいという欠点を有している。
【0004】一方、バンパ部にフォグランプ4Lが固定
されているタイプのものは、照射位置が比較的低いた
め、霧発生時では、図7(A)に示すように、ホワイト
ウォールによって光の透過が妨げられる長さA2が短い
ので、路面6及び障害物8の視認性の低下は小さいが、
雪道走行時では、図7(B)に示すように、フォグラン
プ4Lから射出される光H1に照らされて路面上に形成
された凸部12Aの影になる凹部12Bの長さB2が長
くなるため、路面6の凹凸の視認性の低下が大きく、か
つ路面6上に積もった雪が付着しやすいため、照射が妨
げられやすいという欠点を有している。
されているタイプのものは、照射位置が比較的低いた
め、霧発生時では、図7(A)に示すように、ホワイト
ウォールによって光の透過が妨げられる長さA2が短い
ので、路面6及び障害物8の視認性の低下は小さいが、
雪道走行時では、図7(B)に示すように、フォグラン
プ4Lから射出される光H1に照らされて路面上に形成
された凸部12Aの影になる凹部12Bの長さB2が長
くなるため、路面6の凹凸の視認性の低下が大きく、か
つ路面6上に積もった雪が付着しやすいため、照射が妨
げられやすいという欠点を有している。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、車両の周囲の
状態に応じてフォグランプの照射位置を最適に制御する
補助照明装置を提供することを目的とする。
状態に応じてフォグランプの照射位置を最適に制御する
補助照明装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
補助ランプと、ヘッドランプと同等以上の高さに設けら
れた高位置照射部と、ヘッドランプより下方の位置に設
けられた低位置照射部と、車両周囲の状態に応じて前記
高位置照射部及び前記低位置照射部のいずれかの照射部
から前記補助ランプから照射された光を照射するように
制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
補助ランプと、ヘッドランプと同等以上の高さに設けら
れた高位置照射部と、ヘッドランプより下方の位置に設
けられた低位置照射部と、車両周囲の状態に応じて前記
高位置照射部及び前記低位置照射部のいずれかの照射部
から前記補助ランプから照射された光を照射するように
制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記制御手段が、前記補助ランプから照射
された光を、霧発生時には前記低位置照射部から照射さ
せ、雪道走行時には前記高位置照射部から照射させるよ
うに制御することを特徴とする。
明において、前記制御手段が、前記補助ランプから照射
された光を、霧発生時には前記低位置照射部から照射さ
せ、雪道走行時には前記高位置照射部から照射させるよ
うに制御することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、補助ランプと、ヘッドランプと同等
以上の高さに設けられた高位置照射部と、ヘッドランプ
より下方の位置に設けられた低位置照射部と、車両周囲
の状態に応じて前記高位置照射部及び前記低位置照射部
のいずれかの照射部から前記補助ランプから照射された
光を照射するように制御する制御手段とを備えており、
制御手段によって補助ランプから照射される光を高位置
照射部及び低位置照射部のいずれか車両周囲の状態に対
して最適な照射部から照射することができる。
以上の高さに設けられた高位置照射部と、ヘッドランプ
より下方の位置に設けられた低位置照射部と、車両周囲
の状態に応じて前記高位置照射部及び前記低位置照射部
のいずれかの照射部から前記補助ランプから照射された
光を照射するように制御する制御手段とを備えており、
制御手段によって補助ランプから照射される光を高位置
照射部及び低位置照射部のいずれか車両周囲の状態に対
して最適な照射部から照射することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の第一実施例を
詳細に説明する。図中矢印FRは車両前方を、矢印UP
は車両上方をそれぞれ示している。
詳細に説明する。図中矢印FRは車両前方を、矢印UP
は車両上方をそれぞれ示している。
【0010】図6に示すように、車両20のフロントボ
デー20Aの上面部には、エンジンフード22が配置さ
れており、フロントボデー20Aの前端部には車幅方向
の一端から他端に亘ってフロントバンパ24が固定され
ている。このフロントバンパ24とエンジンフード22
の前縁部との間には、車幅方向両端部に一対のヘッドラ
ンプ26、28が配設されている。このヘッドランプ2
6、28のそれぞれの中央部側端部には一対の高位置照
射部30、32が形成されている。また、フロントバン
パ24には車幅方向両端部に一対の低位置照射部34、
36が形成されている。
デー20Aの上面部には、エンジンフード22が配置さ
れており、フロントボデー20Aの前端部には車幅方向
の一端から他端に亘ってフロントバンパ24が固定され
ている。このフロントバンパ24とエンジンフード22
の前縁部との間には、車幅方向両端部に一対のヘッドラ
ンプ26、28が配設されている。このヘッドランプ2
6、28のそれぞれの中央部側端部には一対の高位置照
射部30、32が形成されている。また、フロントバン
パ24には車幅方向両端部に一対の低位置照射部34、
36が形成されている。
【0011】図1に示すように、高位置照射部30は、
バルブ交換タイプのフォグランプで、アウタレンズ38
と、バルブ40、ハウジング42、リフレクタ44及び
駆動ミラー46とを備えている。車両前後方向から見た
断面形状が略U字状のハウジング42は車両20のフレ
ーム(図示省略)に略水平に固定されており、ハウジン
グ42の開口側にはアウタレンズ38が固定されてい
る。ハウジング42の湾曲部42Aの略中央部には、ソ
ケット50Aが固定されている。また、車両前後方向か
ら見た断面形状が略J字状で、バルブ40から照射され
た光をアウタレンズ38に反射して、照射効率を高める
ためのリフレクタ44の湾曲部44Aの略中央部にはソ
ケット50Bが固定されていて、ハウジング42に固定
されたソケット50Aの図示しない凹部にこのソケット
50Bの図示しない凸部がはめ込まれて、リフレクタ4
4の平面部44Bが車両上方(矢印UP方向)に位置す
るようにリフレクタ44がハウジング42内に配置され
ている。また、ソケット50Bにはバルブ40が、アウ
タレンズ38の中心軸L上に発光点が位置するように螺
合されている。
バルブ交換タイプのフォグランプで、アウタレンズ38
と、バルブ40、ハウジング42、リフレクタ44及び
駆動ミラー46とを備えている。車両前後方向から見た
断面形状が略U字状のハウジング42は車両20のフレ
ーム(図示省略)に略水平に固定されており、ハウジン
グ42の開口側にはアウタレンズ38が固定されてい
る。ハウジング42の湾曲部42Aの略中央部には、ソ
ケット50Aが固定されている。また、車両前後方向か
ら見た断面形状が略J字状で、バルブ40から照射され
た光をアウタレンズ38に反射して、照射効率を高める
ためのリフレクタ44の湾曲部44Aの略中央部にはソ
ケット50Bが固定されていて、ハウジング42に固定
されたソケット50Aの図示しない凹部にこのソケット
50Bの図示しない凸部がはめ込まれて、リフレクタ4
4の平面部44Bが車両上方(矢印UP方向)に位置す
るようにリフレクタ44がハウジング42内に配置され
ている。また、ソケット50Bにはバルブ40が、アウ
タレンズ38の中心軸L上に発光点が位置するように螺
合されている。
【0012】アウタレンズ38側には、駆動ミラー46
が、ハウジング42の底面42Bを覆うA位置(図1の
破線位置)からアウタレンズ38のバルブ側手前に配置
されるB位置まで回動可能に配置されている。この駆動
ミラ−46は片面が反射面46A、反対側の面が非反射
面46Bとなっていて、B位置にあるときにバルブ40
から照射された光をハウジング42の底面42Dに向け
て反射するように反射面46Aがバルブ40側に位置す
るように配置されている。この駆動ミラー46のA位置
又はB位置への回動は、運転席周辺に設けられたフォグ
ランプスイッチ60(図2参照)の照射位置をH(高位
置照射)又はL(低位置照射)に設定することによっ
て、図示しないモーター等のアクチュエータが駆動ミラ
ー46のバルブ40側端部を持ち上げて、又はバルブ4
0側端部を下ろすことによって行われる。
が、ハウジング42の底面42Bを覆うA位置(図1の
破線位置)からアウタレンズ38のバルブ側手前に配置
されるB位置まで回動可能に配置されている。この駆動
ミラ−46は片面が反射面46A、反対側の面が非反射
面46Bとなっていて、B位置にあるときにバルブ40
から照射された光をハウジング42の底面42Dに向け
て反射するように反射面46Aがバルブ40側に位置す
るように配置されている。この駆動ミラー46のA位置
又はB位置への回動は、運転席周辺に設けられたフォグ
ランプスイッチ60(図2参照)の照射位置をH(高位
置照射)又はL(低位置照射)に設定することによっ
て、図示しないモーター等のアクチュエータが駆動ミラ
ー46のバルブ40側端部を持ち上げて、又はバルブ4
0側端部を下ろすことによって行われる。
【0013】ハウジング42の底面42Bは、透明のガ
ラス又はプラスチック等で形成されていて、駆動ミラー
46の反射面46Aで反射された光を透過するようにな
っている。透過された光の光路上には、透過された光を
車両前方かつ下方に向けて反射するための上部固定ミラ
ー52が取付けられている。また上部固定ミラー52に
よって反射された光の光路上には、下部固定ミラー54
が取付けられていて、上部固定ミラー52によって反射
された光を低位置照射部34に向けて反射するようにな
っている。
ラス又はプラスチック等で形成されていて、駆動ミラー
46の反射面46Aで反射された光を透過するようにな
っている。透過された光の光路上には、透過された光を
車両前方かつ下方に向けて反射するための上部固定ミラ
ー52が取付けられている。また上部固定ミラー52に
よって反射された光の光路上には、下部固定ミラー54
が取付けられていて、上部固定ミラー52によって反射
された光を低位置照射部34に向けて反射するようにな
っている。
【0014】低位置照射部34はアウタレンズ56を備
えていて、下部固定ミラー54によって反射された光は
このアウタレンズ56から車両前方(矢印FR方向)に
向けて照射される。
えていて、下部固定ミラー54によって反射された光は
このアウタレンズ56から車両前方(矢印FR方向)に
向けて照射される。
【0015】なお、高位置照射部32及び低位置照射部
36はそれぞれ高位置照射部30、低位置照射部34と
同様の構成を有している。
36はそれぞれ高位置照射部30、低位置照射部34と
同様の構成を有している。
【0016】次に本実施例の作用を説明する。雪道を走
行する場合には、運転席周辺に設けられたフォグランプ
スイッチ60をオンにし、照射位置をHに設定すると、
駆動ミラー46がA位置に配置される。従って、バルブ
40から照射された光は途中で遮られることなく、アウ
タレンズ38から車両前方に向けて照射される。即ち、
図6に示す高位置照射部30、32から光が照射され
る。
行する場合には、運転席周辺に設けられたフォグランプ
スイッチ60をオンにし、照射位置をHに設定すると、
駆動ミラー46がA位置に配置される。従って、バルブ
40から照射された光は途中で遮られることなく、アウ
タレンズ38から車両前方に向けて照射される。即ち、
図6に示す高位置照射部30、32から光が照射され
る。
【0017】一方、車両走行中に霧が発生した場合に
は、フォグランプスイッチ60をオンにし、照射位置を
Lに設定すると、図示しないアクチュエータが駆動ミラ
ー46のバルブ40側端部を持ち上げることによって駆
動ミラー46がB位置に配置される。従って、バルブ4
0から照射された光は駆動ミラー46の反射面46Aに
よってハウジング42の底面42Bに向けて反射され
る。反射された光はこの底面42Bを透過して、上部固
定ミラー52、下部固定ミラー54によって反射されて
アウタレンズ56から車両前方に向けて照射される。即
ち、図6に示す低位置照射部34、36から光が照射さ
れる。このとき、駆動ミラー46の車両前方側の面は非
反射面46Bとなっているため、外部から高位置照射部
30、32内に入ってきた光が駆動ミラー46によって
車両前方に向けて反射されることはない。
は、フォグランプスイッチ60をオンにし、照射位置を
Lに設定すると、図示しないアクチュエータが駆動ミラ
ー46のバルブ40側端部を持ち上げることによって駆
動ミラー46がB位置に配置される。従って、バルブ4
0から照射された光は駆動ミラー46の反射面46Aに
よってハウジング42の底面42Bに向けて反射され
る。反射された光はこの底面42Bを透過して、上部固
定ミラー52、下部固定ミラー54によって反射されて
アウタレンズ56から車両前方に向けて照射される。即
ち、図6に示す低位置照射部34、36から光が照射さ
れる。このとき、駆動ミラー46の車両前方側の面は非
反射面46Bとなっているため、外部から高位置照射部
30、32内に入ってきた光が駆動ミラー46によって
車両前方に向けて反射されることはない。
【0018】以上のように、第一実施例では車両周囲の
状態に応じて最適位置の照射部から光を照射することが
できる。
状態に応じて最適位置の照射部から光を照射することが
できる。
【0019】次に本発明の第二実施例について説明す
る。なお、以後の説明においては、構成の同じものにつ
いては同じ符号を付し、構成の異なるものについてのみ
説明するものとする。
る。なお、以後の説明においては、構成の同じものにつ
いては同じ符号を付し、構成の異なるものについてのみ
説明するものとする。
【0020】第二実施例では、図3に示すように、高位
置照射部30は、アウタレンズ38と、車両前後方向か
ら見た断面形状が略U字状のハウジング70と、ハウジ
ング70の内部に配置され、車両前後方向から見た断面
形状が略U字状のリフレクタ72とを備えている。他
方、低位置照射部34は、車両前後方向から見た断面形
状が略台形のハウジング74と、このハウジング74の
開口側に固定されたアウタレンズ56とを備えている。
ハウジング74はリフレクタと一体成形されていて内部
に反射面74Aを有し、アウタレンズ56に向けて光を
反射できるようになっている。
置照射部30は、アウタレンズ38と、車両前後方向か
ら見た断面形状が略U字状のハウジング70と、ハウジ
ング70の内部に配置され、車両前後方向から見た断面
形状が略U字状のリフレクタ72とを備えている。他
方、低位置照射部34は、車両前後方向から見た断面形
状が略台形のハウジング74と、このハウジング74の
開口側に固定されたアウタレンズ56とを備えている。
ハウジング74はリフレクタと一体成形されていて内部
に反射面74Aを有し、アウタレンズ56に向けて光を
反射できるようになっている。
【0021】高位置照射部30と低位置照射部34との
間には光源76と分配器78とが設けられている。光源
76と分配器78、分配器78と高位置照射部30、分
配器78と低位置照射部34との間は、それぞれ複数の
光ファイバで形成された管80、82、84で連結され
ていて、フォグランプスイッチ60(図2参照)を切り
換えることによって、高位置照射部30側(矢印C側)
及び低位置照射部34側(矢印D側)のいずれかへ分配
器78が分配器78内部のミラーの配置を変更すること
等により光源76からの光を分配するようになってい
る。管82は高位置照射部30のハウジング70の乗員
側(反矢印FR側)の面の略中央部に形成された開口部
70Aを通って、リフレクタ72の湾曲部72Aの略中
央部に貫通した状態で固定されて、分配器78から矢印
C方向へ分配された光をアウタレンズ38の中心軸M1
に向けて照射するようになっている。他方、管84は低
位置照射部34のハウジング74の乗員側(反矢印FR
側)面に貫通した状態で固定されて、分配器78から矢
印D方向へ分配された光をアウタレンズ56の中心軸M
2に向けて照射するようになっている。
間には光源76と分配器78とが設けられている。光源
76と分配器78、分配器78と高位置照射部30、分
配器78と低位置照射部34との間は、それぞれ複数の
光ファイバで形成された管80、82、84で連結され
ていて、フォグランプスイッチ60(図2参照)を切り
換えることによって、高位置照射部30側(矢印C側)
及び低位置照射部34側(矢印D側)のいずれかへ分配
器78が分配器78内部のミラーの配置を変更すること
等により光源76からの光を分配するようになってい
る。管82は高位置照射部30のハウジング70の乗員
側(反矢印FR側)の面の略中央部に形成された開口部
70Aを通って、リフレクタ72の湾曲部72Aの略中
央部に貫通した状態で固定されて、分配器78から矢印
C方向へ分配された光をアウタレンズ38の中心軸M1
に向けて照射するようになっている。他方、管84は低
位置照射部34のハウジング74の乗員側(反矢印FR
側)面に貫通した状態で固定されて、分配器78から矢
印D方向へ分配された光をアウタレンズ56の中心軸M
2に向けて照射するようになっている。
【0022】なお、高位置照射部32及び低位置照射部
34も同様に構成されている。上記構成の第二実施例で
は雪道を走行する場合は、フォグランプスイッチ60
(図2参照)をオンにし、照射位置をHに設定すると、
光源76から照射された光は管80の中を通って分配器
78に入り、この分配器78で矢印C方向に分配され
る。分配された光は管82の中を通ってアウタレンズ3
8から車両前方に向けて照射される。即ち、図6に示す
高位置照射部30、32から光が照射される。
34も同様に構成されている。上記構成の第二実施例で
は雪道を走行する場合は、フォグランプスイッチ60
(図2参照)をオンにし、照射位置をHに設定すると、
光源76から照射された光は管80の中を通って分配器
78に入り、この分配器78で矢印C方向に分配され
る。分配された光は管82の中を通ってアウタレンズ3
8から車両前方に向けて照射される。即ち、図6に示す
高位置照射部30、32から光が照射される。
【0023】一方、車両走行中に霧が発生した場合に
は、フォグランプスイッチ60をオンにし、照射位置を
Lに設定すると、光源76から照射された光は管80の
中を通って分配器78に入り、この分配器78で矢印D
方向に分配される。分配された光は管84の中を通って
アウタレンズ56から車両前方に向けて照射される。即
ち、図6に示す低位置照射部34、36から光が照射さ
れる。
は、フォグランプスイッチ60をオンにし、照射位置を
Lに設定すると、光源76から照射された光は管80の
中を通って分配器78に入り、この分配器78で矢印D
方向に分配される。分配された光は管84の中を通って
アウタレンズ56から車両前方に向けて照射される。即
ち、図6に示す低位置照射部34、36から光が照射さ
れる。
【0024】以上のように、第二実施例でも第一実施例
と同様に車両周囲の状態に応じて最適位置の照射部から
光を照射することができる。なお上記第二実施例では、
2つの高位置照射部及び2つの低位置照射部の4つの照
射部で共通の光源及び分配器を有していても、車両の同
方向に形成されている高位置照射部と低位置照射部とで
共通する光源及び分配器(即ち、車両全体として2つの
光源及び2つの分配器)を有していてもよい。
と同様に車両周囲の状態に応じて最適位置の照射部から
光を照射することができる。なお上記第二実施例では、
2つの高位置照射部及び2つの低位置照射部の4つの照
射部で共通の光源及び分配器を有していても、車両の同
方向に形成されている高位置照射部と低位置照射部とで
共通する光源及び分配器(即ち、車両全体として2つの
光源及び2つの分配器)を有していてもよい。
【0025】次に本発明の第三実施例について説明す
る。第三実施例では図4(A)に示すように、高位置照
射部30及び低位置照射部34はそれぞれアウタレンス
38、56とを備えており、これらのアウタレンズ3
8、56の乗員側(反矢印FR側)には高位置照射部3
0と低位置照射部34とを結ぶ車幅方向から見た断面形
状が略H字状のレール100(図4(B)参照)がレー
ル中心線Nに沿って配置されている。このレール100
には、フォグランプ90が取付部92D(図4(B)参
照)を介して、高位置照射部30の乗員側に配置される
E位置から低位置照射部34の乗員側に配置されるF位
置まで車両上下方向(矢印G、H方向)に移動可能に取
付けられている。フォグランプ90は、車両前後方向か
ら見た断面形状が略U字状のハウジング92と、このハ
ウジング92の開口側に固定されたインナレンズ94
と、バルブ96とを備えている。ハウジング92はリフ
レクタと一体成形されていて、内部が反射面92Aとな
っている。ハウジング92の湾曲部92Bの略中央部に
はソケット98が固定されている。バルブ96は、この
ソケット98と螺合されてインナレンズ94の中心軸O
上に発光点がくるように配置されている。このフォグラ
ンプ90の車両上下方向への移動はフォグランプスイッ
チ60(図2参照)の照射位置を切替えることによっ
て、図示しないアクチュエータを介して行われる。
る。第三実施例では図4(A)に示すように、高位置照
射部30及び低位置照射部34はそれぞれアウタレンス
38、56とを備えており、これらのアウタレンズ3
8、56の乗員側(反矢印FR側)には高位置照射部3
0と低位置照射部34とを結ぶ車幅方向から見た断面形
状が略H字状のレール100(図4(B)参照)がレー
ル中心線Nに沿って配置されている。このレール100
には、フォグランプ90が取付部92D(図4(B)参
照)を介して、高位置照射部30の乗員側に配置される
E位置から低位置照射部34の乗員側に配置されるF位
置まで車両上下方向(矢印G、H方向)に移動可能に取
付けられている。フォグランプ90は、車両前後方向か
ら見た断面形状が略U字状のハウジング92と、このハ
ウジング92の開口側に固定されたインナレンズ94
と、バルブ96とを備えている。ハウジング92はリフ
レクタと一体成形されていて、内部が反射面92Aとな
っている。ハウジング92の湾曲部92Bの略中央部に
はソケット98が固定されている。バルブ96は、この
ソケット98と螺合されてインナレンズ94の中心軸O
上に発光点がくるように配置されている。このフォグラ
ンプ90の車両上下方向への移動はフォグランプスイッ
チ60(図2参照)の照射位置を切替えることによっ
て、図示しないアクチュエータを介して行われる。
【0026】なお、本第三実施例においても高位置照射
部32及び低位置照射部36はそれぞれ高位置照射部3
0、低位置照射部34と同様の構成を有している。
部32及び低位置照射部36はそれぞれ高位置照射部3
0、低位置照射部34と同様の構成を有している。
【0027】この第三実施例では雪道を走行する場合
は、フォグランプスイッチ60(図2参照)をオンに
し、照射位置をHに設定すると、フォグランプ90が図
示しないアクチュエータによってレール100に沿って
矢印G方向に移動されてE位置へ配置され、バルブ96
から照射された光がインナレンズ94を介してアウタレ
ンズ38から車両前方に向けて照射される。即ち、図6
に示す高位置照射部30、32から光が照射される。
は、フォグランプスイッチ60(図2参照)をオンに
し、照射位置をHに設定すると、フォグランプ90が図
示しないアクチュエータによってレール100に沿って
矢印G方向に移動されてE位置へ配置され、バルブ96
から照射された光がインナレンズ94を介してアウタレ
ンズ38から車両前方に向けて照射される。即ち、図6
に示す高位置照射部30、32から光が照射される。
【0028】一方、車両走行中に霧が発生した場合に
は、フォグランプスイッチ60をオンにし、照射位置を
Lに設定すると、フォグランプ90は図示しないアクチ
ュエータによってレール100に沿って矢印H方向に移
動されてF位置へ配置され、バルブ96から照射された
光がインナレンズ94を介してアウタレンズ56から車
両前方に向けて照射される。即ち、図6に示す低位置照
射部34、36から光が照射される。
は、フォグランプスイッチ60をオンにし、照射位置を
Lに設定すると、フォグランプ90は図示しないアクチ
ュエータによってレール100に沿って矢印H方向に移
動されてF位置へ配置され、バルブ96から照射された
光がインナレンズ94を介してアウタレンズ56から車
両前方に向けて照射される。即ち、図6に示す低位置照
射部34、36から光が照射される。
【0029】以上のように、第三実施例でも第一及び第
二実施例と同様に車両周囲の状態に応じて最適位置の照
射部から光を照射することができる。
二実施例と同様に車両周囲の状態に応じて最適位置の照
射部から光を照射することができる。
【0030】上記第一から第三実施例はいずれも高位置
照射部と低位置照射部との共通の光源から照射される光
を高位置照射部及び低位置照射部のいずれかの照射部か
ら車両前方に向けて光を照射しているが、図5に示すよ
うに、それぞれの照射部(即ち、2つの高位置照射部と
2つの低位置照射部との4つの照射部)にバルブを設け
(図5では、高位置照射部32、低位置照射部36の図
示を省略している。)、これを電源112及び切替えス
イッチ114にそれぞれ接続して、図2に示すフォグラ
ンプスイッチ60の切替えによって、切替えスイッチ1
14を接点114H(高位置照射部側接点)、114L
(低位置照射部側接点)、114O(オフ接点)のいず
れかに切替えて、高位置照射部30及び32又は低位置
照射部34及び36のいずれか一方から光を照射させ
て、又はフォグランプをオフにするようにしてもよい。
照射部と低位置照射部との共通の光源から照射される光
を高位置照射部及び低位置照射部のいずれかの照射部か
ら車両前方に向けて光を照射しているが、図5に示すよ
うに、それぞれの照射部(即ち、2つの高位置照射部と
2つの低位置照射部との4つの照射部)にバルブを設け
(図5では、高位置照射部32、低位置照射部36の図
示を省略している。)、これを電源112及び切替えス
イッチ114にそれぞれ接続して、図2に示すフォグラ
ンプスイッチ60の切替えによって、切替えスイッチ1
14を接点114H(高位置照射部側接点)、114L
(低位置照射部側接点)、114O(オフ接点)のいず
れかに切替えて、高位置照射部30及び32又は低位置
照射部34及び36のいずれか一方から光を照射させ
て、又はフォグランプをオフにするようにしてもよい。
【0031】フォグランプの光の色としては、白色、黄
色等照射に適する色であればよいが、黄色を使用した場
合には、降雪時に光と雪が同化してぼやけることがない
ため、視認性に優れており、また、霧発生時及び降雪時
の双方の場合において対向車から発見されやすいという
効果を有している。また、視認性の点からは拡散角(フ
ォグランプから照射された光の左縁部の延長線と右縁部
の延長線とによって形成される角度)は約55°が好ま
しい。
色等照射に適する色であればよいが、黄色を使用した場
合には、降雪時に光と雪が同化してぼやけることがない
ため、視認性に優れており、また、霧発生時及び降雪時
の双方の場合において対向車から発見されやすいという
効果を有している。また、視認性の点からは拡散角(フ
ォグランプから照射された光の左縁部の延長線と右縁部
の延長線とによって形成される角度)は約55°が好ま
しい。
【0032】なお、上記実施例ではいずれも霧発生時及
び雪道走行時についてのみ説明をしているが、霧発生
時、雪道走行時にこだわらず運転者の任意で照射位置を
設定できることはいうまでもない。
び雪道走行時についてのみ説明をしているが、霧発生
時、雪道走行時にこだわらず運転者の任意で照射位置を
設定できることはいうまでもない。
【0033】また、上記実施例では高位置照射部又は低
位置照射部の切替えは、フォグランプスイッチの手動の
切換えによって行っているが、霧発生及び雪道走行を判
別するセンサを設けて自動で行ってもよい。
位置照射部の切替えは、フォグランプスイッチの手動の
切換えによって行っているが、霧発生及び雪道走行を判
別するセンサを設けて自動で行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、車両の周
囲の状態に応じてフォグランプの照射位置を最適に制御
できるという優れた効果を得ることができる。
囲の状態に応じてフォグランプの照射位置を最適に制御
できるという優れた効果を得ることができる。
【図1】本発明の第一実施例の概略図である。
【図2】本発明の実施例に使用されるフォグランプスイ
ッチの斜視図である。
ッチの斜視図である。
【図3】本発明の第二実施例の概略図である。
【図4】本発明の第三実施例の概略図である。
【図5】本発明の実施例の変形例の回路図である。
【図6】本発明の実施例が適用された車両前部を車両斜
め前方から見た斜視図である。
め前方から見た斜視図である。
【図7】従来のフォグランプの照射状態を示す図であ
り、(A)は霧発生時の状態を示し、(B)は雪道走行
時の状態を示している。
り、(A)は霧発生時の状態を示し、(B)は雪道走行
時の状態を示している。
26 ヘッドランプ 28 ヘッドランプ 30 高位置照射部 32 高位置照射部 34 低位置照射部 36 低位置照射部 38 アウタレンズ 40 バルブ(補助ランプ) 42 ハウジング 42A 底面 46 駆動ミラー 52 上部固定ミラー 54 下部固定ミラー 56 アウタレンズ 60 フォグランプスイッチ 76 光源(補助ランプ) 78 分配器 80 管 82 管 84 管 90 フォグランプ(補助ランプ) 100 レール
Claims (2)
- 【請求項1】 補助ランプと、ヘッドランプと同等以上
の高さに設けられた高位置照射部と、ヘッドランプより
下方の位置に設けられた低位置照射部と、車両周囲の状
態に応じて前記高位置照射部及び前記低位置照射部のい
ずれかの照射部から前記補助ランプから照射された光を
照射するように制御する制御手段と、を備えたことを特
徴とする補助照明装置。 - 【請求項2】 前記制御手段が、前記補助ランプから照
射された光を、霧発生時には前記低位置照射部から照射
させ、雪道走行時には前記高位置照射部から照射させる
ように制御することを特徴とする請求項1記載の補助照
明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33351893A JP2817603B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 補助照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33351893A JP2817603B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 補助照明装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186824A JPH07186824A (ja) | 1995-07-25 |
JP2817603B2 true JP2817603B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=18266945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33351893A Expired - Fee Related JP2817603B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 補助照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2817603B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007276704A (ja) | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Denso Corp | 照明制御システム |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33351893A patent/JP2817603B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07186824A (ja) | 1995-07-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |