JP2003217315A5 - - Google Patents
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Description
【発明の名称】自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】車体の前部をカウリングで覆い、このカウリングの前面に左右対のヘッドライトを並設した自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置において、
前記対のヘッドライトの一方にはロービームとハイビームとに切替え自在なダブルフィラメント型のヘッドライトを、他方にはロービーム用シングルフィラメント型のヘッドライトをそれぞれ備え、
前記一方および他方のヘッドライトに対して、ロービーム時には両者のロービーム用フィラメントに通電し、ハイビーム時には一方のヘッドライトのハイビーム用フィラメントと他方のヘッドライトのロービーム用フィラメントにそれぞれ通電するための点灯制御部を有していることを特徴とする特徴とする自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置。
【請求項2】前記2灯式ヘッドライトは、レンズ開口が短軸と長軸とを備えた略楕円形形状もしくは略平行四辺形形状としたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置。
【請求項3】左右のヘッドライトの長軸が車両正面視で車両センターラインから外側へ向ってそれぞれ斜め上方に延在する逆ハの字形状になるように配設され、所定配光に調節する光学部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置。
【請求項4】2灯式ヘッドライトは、対面通行路を走行する場合に、道路の路肩側にダブルフィラメント型のバルブを備えてロービームとハイビームとに切替え自在なヘッドライトを、道路のセンターライン側にロービーム専用シングルフィラメント型のバルブを備えたロービーム用ヘッドライトをそれぞれ配設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の前部をカウリングで覆い、このカウリングの前面に左右一対のヘッドライトを並接した自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車のヘッドライトのバルブ(電球)と配光との関係について説明する。この場合には、右側通行用を主体に考え、左側通行用は左右逆になる。
ヘッドライトの一般例を図4に断面視する。図4に示すように、ヘッドライトaのリフレクター(反射鏡)bには、ほぼ放物面形状を呈しており、最近は前面部にカットの無い素通しの透明レンズcを用いてリフレクターbをマルチリフレクター(多鏡面反射板)とし、各小鏡面の配置・形状により所望する配光性能を出せるようにしたものがある。なお、図4で符号dはヘッドライトのバルブ(電球)、eはヘッドライトのハウジングである。
【0003】
道路が一方通行でない対面通行の道路であると、ヘッドライトの投光で対向車の乗員が眩しく感じないように、投光方向を下向き(ロービーム)にする。左右対のヘッドライトを設けたものでは、例えば図5に示すように、右側通行の場合に、対向車側の左側のヘッドライトのみ投光方向をロービームにし、反対側の右側のヘッドライトの投光方向をハイビームにするように右側上がりの配光規格が要求される。なお、左側通行のものでは、例えば上記の左右を逆にした配光規格が要求される。
【0004】
上記のような配光を実現するためのヘッドライトのバルブdは、図6で示すような、ダブルフィラメントタイプのバルブと、図7に示すような、シングルフィラメントタイプのバルブに大別される。図6に示すような、一般的なダブルフィラメントタイプのバルブでは、ロービーム用フィラメントf1とハイビーム用フィラメントf2がガラス管内に設けられている。ロービーム用フィラメントf1の直下にカップgが設けられて、このロービーム用フィラメントf1から発せられた光をカップgで遮り、リフレクターbの約下半分に光が届かないように設計されている。カップgは所定の配光規格を満足させるためのものである。
【0005】
一方、図7に示すように、シングルフィラメントタイプのバルブは、カップgは設けられておらず、フィラメントhから発せられた光はリフレクターbの全面に届くように設計されている。前記の図5に示すような、配光規格を満足させるために、シングルフィラメントタイプのヘッドライトとダブルフィラメントタイプのヘッドライトでは、図8(a)と(b)に示す斜線部の領域(必要領域)がリフレクターbで必要になることが一般的に知られている。図8に示すように、ダブルフィラメントタイプのヘッドライトではロービーム用フィラメントf1の光がカップgで遮られているため、斜線部で示す必要領域(図8(b)に示す)がシングルフィラメントタイプのヘッドライトの必要領域(図8(a)に示す)よりも広く必要になっている。特に、ダブルフィラメントタイプのヘッドライトは、中心よりH点までの距離がシングルフィラメントタイプのヘッドライトの中心よりK点までの距離に比べて遠くになるような位置にH点がある。
【0006】
以上がヘッドライトのバルブと配光との関係であるが、簡単にまとめると、ダブルフィラメントタイプのヘッドライト用リフレクターは、ハイ/ロー切替えのできるリフレクターであるが、配光規格を満足するために、斜線部で示す必要な領域が大きい。また、シングルフィラメントタイプのヘッドライト用リフレクターは、ハイまたはロー専用のリフレクターであり、斜線部で示すように必要な領域を小さく設定できるということである。
【0007】
次に、図9、図10に示すように、左・右のヘッドライト10L・10Rのキャラクターラインについて説明する。図9はヘッドライトの外形であるキャラクターラインを示し、図10、図11は自動二輪車の正面視図、部分側面図である。図10、図11に示すように、図示しないステアリングヘッドパイプの前方を覆うレッグシールドjは前輪上方に向けて前方に突出した箇所であり、この部分に形成された左右対の切欠き孔k(縁がキャラクターラインになる)に左右対のヘッドライトa,aがはめ込まれている。レッグシールドjのヘッドライトa,aの上側にはカバーmが設けられ、下側にレッグシールドjの(下縁部)キャラクターラインnが形成される。レッグシールドjの上縁には、シールドスクリーンnが、左右にはバックミラーo,oがそれぞれ設けられる。バックミラーo,oの前面には、フロントターンシグナルo1,o1がある。また、符号pは前輪、p1はフロントフォーク、qはハンドル、rはフロントレッグシールドリヤである。
近年、図10に示すように外観上、レンズが2つ独立している2灯式ヘッドライトが多く、さらに、精悍な顔立ち(外観)に見えるように、「つり目」にして外観性を向上させている。図9において、「つり目」にするには、レンズキャラクターの4つの頂点(A 1 A 2 、B 1 B 2 、C 1 C 2 、D 1 D 2 )間の距離が少なくともA−B間>C−D間となっており、C位置に対してD位置がよりCに向うほど、「つり目」に見える。ここで、図8と図9を比較して見比べると、右上がり配光(右側通行では、路肩側上がりの配光)を出すためには、リフレクターはシングルフィラメント用もダブルフィラメント用もそれぞれP−K間、R−S間にはそれ程距離は必要ではない。
【0008】
「つり目」のキャラクターライン(符号kで示す)に重ねて、左右ともにシングルフィラメントタイプのヘッドライト用リフレクターを設けたものを図12に示し、左右ともにダブルフィラメントタイプのヘッドライト用のリフレクターを設けたものを図13にそれぞれ示す。これらの図12と図13とに示されるように、斜線部とキャラクターラインkの位置を比較すると、右側のヘッドライトのリフレクターは余裕があるが、左側のヘッドライトのリフレクターはシングルフィラメント用もダブルフィラメント用も斜線部で示す 必要領域とキャラクターラインが近く、図13に示すように、ダブルフィラメントタイプのヘッドライト用のリフレックターでは、H部が、採用したいつり目のキャラクターラインk0の外に有り、このままでは、配光規格を成立させることができない。
そのため、図13にあるように、ダブルフィラメントタイプのヘッドライト用のキャラクターラインをk1で示すように外側に広げねばならないが、反射鏡の右下D1の位置D1も右下外側にずれて、つり目の精悍さが薄れてしまうものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示すように、シングルフィラメントタイプのヘッドライトを左右に設けた従来技術では、図5の配光を得るためには、左側(対向車側)をロービーム専用ヘッドライトにし、右側(路肩側)をハイビーム専用ヘッドライトにする必要があり、ロービーム走行の時に左側のロービーム専用ヘッドライトのみを点灯し、ハイビーム走行の時に左側のハイビーム専用ヘッドライトと右側のロービーム専用ヘッドライトを点灯する。つまり、対向車とすれ違う時や、通常走行中のロービーム走行時に、左側のロービーム専用ヘッドライト1灯しか点灯しておらず、被視認性向上および外観性向上のために両灯を点灯させたい要求があるが、未だ提案されていない。
また、図13のダブルフィラメントタイプのヘッドライトを左右に設けた従来技術では、ロービーム走行時に2灯点灯するが、前記のようにロービーム時の配光規格を得るために、キャラクターラインを外に広げており、つり目の幅が太くなり、その分つり目の外観が損なわれてしまう。
【0010】
本発明は、前記の問題点を解消するべくなされたものであって、ロービーム点灯時に2灯点灯して前方からの視認性を向上させると共に、ライトの口径を小形に形成できカウリングの前投影面積を減少できる自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明は、車体の前部をカウリングで覆い、このカウリングの前面に左右対のヘッドライトを並設した自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置において、前記対のヘッドライトの一方にはロービームとハイビームとに切替え自在なダブルフィラメント型のヘッドライトを、他方にはロービーム用シングルフィラメント型のヘッドライトをそれぞれ備え、前記一方および他方のヘッドライトに対して、ロービーム時には両者のロービーム用フィラメントに通電し、ハイビーム時には一方のヘッドライトのハイビーム用フィラメントと他方のヘッドライトのロービーム用フィラメントにそれぞれ通電するための点灯制御部を有していることを特徴とする特徴とする自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置である。
【0012】
本発明においては、前記2灯式ヘッドライトは、レンズ開口が短軸と長軸とを備えた略楕円形形状もしくは略平行四辺形形状としたことが好適である。
また、本発明においては、左右のヘッドライトの長軸が車両正面視で車両センターラインから外側へ向ってそれぞれ斜め上方に延在する逆ハの字形状になるように配設され、所定配光に調節する光学部材を有することが好適である。
また、本発明においては、2灯式ヘッドライトは、対面通行路を走行する場合に、道路の路肩側にダブルフィラメント型のバルブを備えてロービームとハイビームとに切替え自在なヘッドライトを、道路のセンターライン側にロービーム専用シングルフィラメント型のバルブを備えたロービーム用ヘッドライトをそれぞれ配設したことが好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態にかかるヘッドライトのキャラクターラインを示す正面図、図2はこのヘッドライトの回路図である。なお、自動二輪車のレッグシールドは、前記の図10、図11と同様であり、その説明を省略する。
【0014】
実施形態は、前記図10、図11に示すような、車体の前部をカウリングで覆い、このカウリングの前面に右,左対のヘッドライト10R,10Lを並設した自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置に本発明を実施したものであり、この実施形態の自動二輪車は右側通行用に右,左のヘッドライト10R,10Lが設定されている。
【0015】
そして、図2に示すように、実施形態では、前記右,左対のヘッドライト10R,10Lの一方の右側路肩側のヘッドライト10Rにはロービームとハイビームとに切替え自在なダブルフィラメント型のバルブ(例えば図6に示す)を、他方の左側対向車側のヘッドライト10Lにはロービーム専用シングルフィラメント型のバルブ(例えば図7に示す)をそれぞれ備えており、前記一方および他方のヘッドライト10R,10Lに対して、ロービーム時には両者のロービーム用フィラメント12a,14に通電し、ハイビーム時には一方のヘッドライト10Rのハイビーム用フィラメント12bと他方のヘッドライト10Lのロービーム用フィラメント14にそれぞれ通電する点灯制御回路を有している。
図2に示す点灯制御回路では、バッテリー16からヘッドライトスイッチ18で入り切りして、フューズ16aと16bを介して各バルブのフィラメント14とロービーム用フィラメント12aまたはハイビーム用フィラメント12bのいずれかに通電するようになっている。この場合、前記ヘッドライトスイッチ18を入れたときは、一側のフューズ16aを介して前記左側のヘッドライト10Lが備えるシングルフィラメント型バルブのロービーム用フィラメント14に通電し、他側のフューズ16bを介し、ハイビーム/ロービーム切替えスイッチ20を介して右側のヘッドライト10Rのロービーム用フィラメント12aまたはハイビーム用フィラメント12bのいずれかに電流を流してそれぞれ点灯するようになっている。
【0016】
そして、図1に示すように、前記2灯式ヘッドライトは、レンズ開口が短軸と長軸とを備えた略楕円形形状もしくは略平行四辺形形状としている。
また、左右のヘッドライトの長軸が車両正面視で車両センターラインから外側へ向ってそれぞれ斜め上方に延在する逆ハの字形状になるように配設され、所定配光に調節する光学部材(リフレクター、あるいはレンズ)を有する。
【0017】
この場合、右側のつり目ヘッドライト10Rでは、前記図9に示したA2-B2間が長いため、図8(b)に示したダブルフィラメント型のヘッドライトでもJ−H間が余裕をもって収めることができる。左側のつり目ヘッドライト10Lでは、C1−D1間は短く幅狭であるが、図8(a)に示したシングルフィラメント型のヘッドライトのK−P間がダブルフィラメント用ヘッドライトのJ−H間よりは小さいため、収めることができた。
上記のヘッドライト装置の点灯方式は、ロービーム走行時には、左側ヘッドライト10Lのロービームフィラメント14と右側ヘッドライト10Rのロービームフィラメント12aを点灯する。つまりロービームで2灯点灯する。
一方、ハイビーム走行時には、左側のヘッドライト10Lのロービーム用フィラメント14と右側のヘッドライト10Rのハイビーム用フィラメント12aを点灯する。つまり、この場合もロー・ハイと別向きに2灯点灯する。
【0018】
図1に示した、リフレクターにおいて、例えば直径150mm、120mmの円を上下100mmでカットした面積は前記の配光規格を満たすために必要な最小面積とし、これは大体の目安である。しかしながら、斜線部は基本的にレンズのキャラクターライン22の板内側(破線部)よりは、若干内側に入っていなければならない。これは、エーミング調整で、レンズに対してリフレクターが動くからである。
【0019】
図1の右側リフレクターではA部(密な斜線部分)がつり目キャラクターの外側にあるが、足りない配光は、リフレクターの異なる場所で補うことができる。実際のリフレクターの大きさは、図3の斜線で示す部分になる。
前記実施形態では、右側通行を主体とした自動二輪車について説明したが、左側通行用には、左右,対向車側,路肩側が逆になる。
また、前記実施形態では、リフレクターで配光を調整するマルチリフレクター式のヘッドライトについて説明したが、レンズカットで配光を調整するレンズカットタイプのものも本発明を実施したヘッドライト装置とすることができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、上述の構成を備えているため、次の効果を有する。
すなわち、従来の自動二輪車に採用された2灯式ヘッドライトのようにロービーム用とハイビーム用の専用ヘッドライトを左右に並設し、ロービーム走行時にロービーム専用のヘッドライトのみ点灯するものと比べて、本発明によれば、両方のヘッドライトが点灯するので前方からの視認性が向上する。
【0021】
また、本発明によれば、ロービーム走行時に両方のヘッドライトを点灯するので、従来の片方のヘッドライトのみを点灯する構造のものと比べて、ロービーム専用ヘッドライトの口径を小形に形成することができるので、カウリングの前投影面積を減少させて小形にでき、カウリングの空力性能を高めることができる。
【0022】
前記2灯式ヘッドライトは、レンズ開口が短軸と長軸とを備えた略楕円形形状もしくは略平行四辺形形状とすれば、ロービーム・ハイビーム切替えヘッドライトを車体のセンターライン側に配置するのに比較してヘッドライトの口径を小型にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るのヘッドライト装置の正面視説明図である。
【図2】前記ヘッドライト装置のフィラメントへの点灯回路の説明図である。
【図3】実施形態のヘッドライト装置のリフレクターの説明図である。
【図4】ヘッドライトの一般例の断面視図である。
【図5】右側通行時の配光規格の説明図である。
【図6】ダブルフィラメントタイプのバルブの説明図である。
【図7】シングルフィラメントタイプのバルブの説明図である。
【図8】(a)はシングルフィラメントタイプ用のリフレクターの説明図、(b)はダブルフィラメントタイプ用のリフレクターの説明図である。
【図9】ヘッドライトのキャラクターラインの説明図である。
【図10】自動二輪車の正面視説明図である。
【図11】自動二輪車の要部側面視説明図である。
【図12】キャラクターラインに左右ともにシングルフィラメント用リフレクターを設けたものの説明図である。
【図13】キャラクターラインに左右ともにダブルフィラメント用リフレクターを設けたものの説明図である。
【符号の説明】
10R 右側(一方)のヘッドライト(ロービームとハイビームとに切替え自在なダブルフィラメント型のヘッドライト)
10L 左側(他方)のヘッドライト(ロービーム用シングルフィラメント型のヘッドライト)
12a,12b 右側ヘッドライトのハイビーム用,ロービーム用のフィラメント
14 左側ヘッドライトのロービーム用フィラメント
16 バッテリー
18 ヘッドライトスイッチ
20 ハイビーム/ロービーム切替えスイッチ(点灯制御部)
k キャラクターライン
【特許請求の範囲】
【請求項1】車体の前部をカウリングで覆い、このカウリングの前面に左右対のヘッドライトを並設した自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置において、
前記対のヘッドライトの一方にはロービームとハイビームとに切替え自在なダブルフィラメント型のヘッドライトを、他方にはロービーム用シングルフィラメント型のヘッドライトをそれぞれ備え、
前記一方および他方のヘッドライトに対して、ロービーム時には両者のロービーム用フィラメントに通電し、ハイビーム時には一方のヘッドライトのハイビーム用フィラメントと他方のヘッドライトのロービーム用フィラメントにそれぞれ通電するための点灯制御部を有していることを特徴とする特徴とする自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置。
【請求項2】前記2灯式ヘッドライトは、レンズ開口が短軸と長軸とを備えた略楕円形形状もしくは略平行四辺形形状としたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置。
【請求項3】左右のヘッドライトの長軸が車両正面視で車両センターラインから外側へ向ってそれぞれ斜め上方に延在する逆ハの字形状になるように配設され、所定配光に調節する光学部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置。
【請求項4】2灯式ヘッドライトは、対面通行路を走行する場合に、道路の路肩側にダブルフィラメント型のバルブを備えてロービームとハイビームとに切替え自在なヘッドライトを、道路のセンターライン側にロービーム専用シングルフィラメント型のバルブを備えたロービーム用ヘッドライトをそれぞれ配設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の前部をカウリングで覆い、このカウリングの前面に左右一対のヘッドライトを並接した自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車のヘッドライトのバルブ(電球)と配光との関係について説明する。この場合には、右側通行用を主体に考え、左側通行用は左右逆になる。
ヘッドライトの一般例を図4に断面視する。図4に示すように、ヘッドライトaのリフレクター(反射鏡)bには、ほぼ放物面形状を呈しており、最近は前面部にカットの無い素通しの透明レンズcを用いてリフレクターbをマルチリフレクター(多鏡面反射板)とし、各小鏡面の配置・形状により所望する配光性能を出せるようにしたものがある。なお、図4で符号dはヘッドライトのバルブ(電球)、eはヘッドライトのハウジングである。
【0003】
道路が一方通行でない対面通行の道路であると、ヘッドライトの投光で対向車の乗員が眩しく感じないように、投光方向を下向き(ロービーム)にする。左右対のヘッドライトを設けたものでは、例えば図5に示すように、右側通行の場合に、対向車側の左側のヘッドライトのみ投光方向をロービームにし、反対側の右側のヘッドライトの投光方向をハイビームにするように右側上がりの配光規格が要求される。なお、左側通行のものでは、例えば上記の左右を逆にした配光規格が要求される。
【0004】
上記のような配光を実現するためのヘッドライトのバルブdは、図6で示すような、ダブルフィラメントタイプのバルブと、図7に示すような、シングルフィラメントタイプのバルブに大別される。図6に示すような、一般的なダブルフィラメントタイプのバルブでは、ロービーム用フィラメントf1とハイビーム用フィラメントf2がガラス管内に設けられている。ロービーム用フィラメントf1の直下にカップgが設けられて、このロービーム用フィラメントf1から発せられた光をカップgで遮り、リフレクターbの約下半分に光が届かないように設計されている。カップgは所定の配光規格を満足させるためのものである。
【0005】
一方、図7に示すように、シングルフィラメントタイプのバルブは、カップgは設けられておらず、フィラメントhから発せられた光はリフレクターbの全面に届くように設計されている。前記の図5に示すような、配光規格を満足させるために、シングルフィラメントタイプのヘッドライトとダブルフィラメントタイプのヘッドライトでは、図8(a)と(b)に示す斜線部の領域(必要領域)がリフレクターbで必要になることが一般的に知られている。図8に示すように、ダブルフィラメントタイプのヘッドライトではロービーム用フィラメントf1の光がカップgで遮られているため、斜線部で示す必要領域(図8(b)に示す)がシングルフィラメントタイプのヘッドライトの必要領域(図8(a)に示す)よりも広く必要になっている。特に、ダブルフィラメントタイプのヘッドライトは、中心よりH点までの距離がシングルフィラメントタイプのヘッドライトの中心よりK点までの距離に比べて遠くになるような位置にH点がある。
【0006】
以上がヘッドライトのバルブと配光との関係であるが、簡単にまとめると、ダブルフィラメントタイプのヘッドライト用リフレクターは、ハイ/ロー切替えのできるリフレクターであるが、配光規格を満足するために、斜線部で示す必要な領域が大きい。また、シングルフィラメントタイプのヘッドライト用リフレクターは、ハイまたはロー専用のリフレクターであり、斜線部で示すように必要な領域を小さく設定できるということである。
【0007】
次に、図9、図10に示すように、左・右のヘッドライト10L・10Rのキャラクターラインについて説明する。図9はヘッドライトの外形であるキャラクターラインを示し、図10、図11は自動二輪車の正面視図、部分側面図である。図10、図11に示すように、図示しないステアリングヘッドパイプの前方を覆うレッグシールドjは前輪上方に向けて前方に突出した箇所であり、この部分に形成された左右対の切欠き孔k(縁がキャラクターラインになる)に左右対のヘッドライトa,aがはめ込まれている。レッグシールドjのヘッドライトa,aの上側にはカバーmが設けられ、下側にレッグシールドjの(下縁部)キャラクターラインnが形成される。レッグシールドjの上縁には、シールドスクリーンnが、左右にはバックミラーo,oがそれぞれ設けられる。バックミラーo,oの前面には、フロントターンシグナルo1,o1がある。また、符号pは前輪、p1はフロントフォーク、qはハンドル、rはフロントレッグシールドリヤである。
近年、図10に示すように外観上、レンズが2つ独立している2灯式ヘッドライトが多く、さらに、精悍な顔立ち(外観)に見えるように、「つり目」にして外観性を向上させている。図9において、「つり目」にするには、レンズキャラクターの4つの頂点(A 1 A 2 、B 1 B 2 、C 1 C 2 、D 1 D 2 )間の距離が少なくともA−B間>C−D間となっており、C位置に対してD位置がよりCに向うほど、「つり目」に見える。ここで、図8と図9を比較して見比べると、右上がり配光(右側通行では、路肩側上がりの配光)を出すためには、リフレクターはシングルフィラメント用もダブルフィラメント用もそれぞれP−K間、R−S間にはそれ程距離は必要ではない。
【0008】
「つり目」のキャラクターライン(符号kで示す)に重ねて、左右ともにシングルフィラメントタイプのヘッドライト用リフレクターを設けたものを図12に示し、左右ともにダブルフィラメントタイプのヘッドライト用のリフレクターを設けたものを図13にそれぞれ示す。これらの図12と図13とに示されるように、斜線部とキャラクターラインkの位置を比較すると、右側のヘッドライトのリフレクターは余裕があるが、左側のヘッドライトのリフレクターはシングルフィラメント用もダブルフィラメント用も斜線部で示す 必要領域とキャラクターラインが近く、図13に示すように、ダブルフィラメントタイプのヘッドライト用のリフレックターでは、H部が、採用したいつり目のキャラクターラインk0の外に有り、このままでは、配光規格を成立させることができない。
そのため、図13にあるように、ダブルフィラメントタイプのヘッドライト用のキャラクターラインをk1で示すように外側に広げねばならないが、反射鏡の右下D1の位置D1も右下外側にずれて、つり目の精悍さが薄れてしまうものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示すように、シングルフィラメントタイプのヘッドライトを左右に設けた従来技術では、図5の配光を得るためには、左側(対向車側)をロービーム専用ヘッドライトにし、右側(路肩側)をハイビーム専用ヘッドライトにする必要があり、ロービーム走行の時に左側のロービーム専用ヘッドライトのみを点灯し、ハイビーム走行の時に左側のハイビーム専用ヘッドライトと右側のロービーム専用ヘッドライトを点灯する。つまり、対向車とすれ違う時や、通常走行中のロービーム走行時に、左側のロービーム専用ヘッドライト1灯しか点灯しておらず、被視認性向上および外観性向上のために両灯を点灯させたい要求があるが、未だ提案されていない。
また、図13のダブルフィラメントタイプのヘッドライトを左右に設けた従来技術では、ロービーム走行時に2灯点灯するが、前記のようにロービーム時の配光規格を得るために、キャラクターラインを外に広げており、つり目の幅が太くなり、その分つり目の外観が損なわれてしまう。
【0010】
本発明は、前記の問題点を解消するべくなされたものであって、ロービーム点灯時に2灯点灯して前方からの視認性を向上させると共に、ライトの口径を小形に形成できカウリングの前投影面積を減少できる自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明は、車体の前部をカウリングで覆い、このカウリングの前面に左右対のヘッドライトを並設した自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置において、前記対のヘッドライトの一方にはロービームとハイビームとに切替え自在なダブルフィラメント型のヘッドライトを、他方にはロービーム用シングルフィラメント型のヘッドライトをそれぞれ備え、前記一方および他方のヘッドライトに対して、ロービーム時には両者のロービーム用フィラメントに通電し、ハイビーム時には一方のヘッドライトのハイビーム用フィラメントと他方のヘッドライトのロービーム用フィラメントにそれぞれ通電するための点灯制御部を有していることを特徴とする特徴とする自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置である。
【0012】
本発明においては、前記2灯式ヘッドライトは、レンズ開口が短軸と長軸とを備えた略楕円形形状もしくは略平行四辺形形状としたことが好適である。
また、本発明においては、左右のヘッドライトの長軸が車両正面視で車両センターラインから外側へ向ってそれぞれ斜め上方に延在する逆ハの字形状になるように配設され、所定配光に調節する光学部材を有することが好適である。
また、本発明においては、2灯式ヘッドライトは、対面通行路を走行する場合に、道路の路肩側にダブルフィラメント型のバルブを備えてロービームとハイビームとに切替え自在なヘッドライトを、道路のセンターライン側にロービーム専用シングルフィラメント型のバルブを備えたロービーム用ヘッドライトをそれぞれ配設したことが好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態にかかるヘッドライトのキャラクターラインを示す正面図、図2はこのヘッドライトの回路図である。なお、自動二輪車のレッグシールドは、前記の図10、図11と同様であり、その説明を省略する。
【0014】
実施形態は、前記図10、図11に示すような、車体の前部をカウリングで覆い、このカウリングの前面に右,左対のヘッドライト10R,10Lを並設した自動二輪車の2灯式ヘッドライト装置に本発明を実施したものであり、この実施形態の自動二輪車は右側通行用に右,左のヘッドライト10R,10Lが設定されている。
【0015】
そして、図2に示すように、実施形態では、前記右,左対のヘッドライト10R,10Lの一方の右側路肩側のヘッドライト10Rにはロービームとハイビームとに切替え自在なダブルフィラメント型のバルブ(例えば図6に示す)を、他方の左側対向車側のヘッドライト10Lにはロービーム専用シングルフィラメント型のバルブ(例えば図7に示す)をそれぞれ備えており、前記一方および他方のヘッドライト10R,10Lに対して、ロービーム時には両者のロービーム用フィラメント12a,14に通電し、ハイビーム時には一方のヘッドライト10Rのハイビーム用フィラメント12bと他方のヘッドライト10Lのロービーム用フィラメント14にそれぞれ通電する点灯制御回路を有している。
図2に示す点灯制御回路では、バッテリー16からヘッドライトスイッチ18で入り切りして、フューズ16aと16bを介して各バルブのフィラメント14とロービーム用フィラメント12aまたはハイビーム用フィラメント12bのいずれかに通電するようになっている。この場合、前記ヘッドライトスイッチ18を入れたときは、一側のフューズ16aを介して前記左側のヘッドライト10Lが備えるシングルフィラメント型バルブのロービーム用フィラメント14に通電し、他側のフューズ16bを介し、ハイビーム/ロービーム切替えスイッチ20を介して右側のヘッドライト10Rのロービーム用フィラメント12aまたはハイビーム用フィラメント12bのいずれかに電流を流してそれぞれ点灯するようになっている。
【0016】
そして、図1に示すように、前記2灯式ヘッドライトは、レンズ開口が短軸と長軸とを備えた略楕円形形状もしくは略平行四辺形形状としている。
また、左右のヘッドライトの長軸が車両正面視で車両センターラインから外側へ向ってそれぞれ斜め上方に延在する逆ハの字形状になるように配設され、所定配光に調節する光学部材(リフレクター、あるいはレンズ)を有する。
【0017】
この場合、右側のつり目ヘッドライト10Rでは、前記図9に示したA2-B2間が長いため、図8(b)に示したダブルフィラメント型のヘッドライトでもJ−H間が余裕をもって収めることができる。左側のつり目ヘッドライト10Lでは、C1−D1間は短く幅狭であるが、図8(a)に示したシングルフィラメント型のヘッドライトのK−P間がダブルフィラメント用ヘッドライトのJ−H間よりは小さいため、収めることができた。
上記のヘッドライト装置の点灯方式は、ロービーム走行時には、左側ヘッドライト10Lのロービームフィラメント14と右側ヘッドライト10Rのロービームフィラメント12aを点灯する。つまりロービームで2灯点灯する。
一方、ハイビーム走行時には、左側のヘッドライト10Lのロービーム用フィラメント14と右側のヘッドライト10Rのハイビーム用フィラメント12aを点灯する。つまり、この場合もロー・ハイと別向きに2灯点灯する。
【0018】
図1に示した、リフレクターにおいて、例えば直径150mm、120mmの円を上下100mmでカットした面積は前記の配光規格を満たすために必要な最小面積とし、これは大体の目安である。しかしながら、斜線部は基本的にレンズのキャラクターライン22の板内側(破線部)よりは、若干内側に入っていなければならない。これは、エーミング調整で、レンズに対してリフレクターが動くからである。
【0019】
図1の右側リフレクターではA部(密な斜線部分)がつり目キャラクターの外側にあるが、足りない配光は、リフレクターの異なる場所で補うことができる。実際のリフレクターの大きさは、図3の斜線で示す部分になる。
前記実施形態では、右側通行を主体とした自動二輪車について説明したが、左側通行用には、左右,対向車側,路肩側が逆になる。
また、前記実施形態では、リフレクターで配光を調整するマルチリフレクター式のヘッドライトについて説明したが、レンズカットで配光を調整するレンズカットタイプのものも本発明を実施したヘッドライト装置とすることができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、上述の構成を備えているため、次の効果を有する。
すなわち、従来の自動二輪車に採用された2灯式ヘッドライトのようにロービーム用とハイビーム用の専用ヘッドライトを左右に並設し、ロービーム走行時にロービーム専用のヘッドライトのみ点灯するものと比べて、本発明によれば、両方のヘッドライトが点灯するので前方からの視認性が向上する。
【0021】
また、本発明によれば、ロービーム走行時に両方のヘッドライトを点灯するので、従来の片方のヘッドライトのみを点灯する構造のものと比べて、ロービーム専用ヘッドライトの口径を小形に形成することができるので、カウリングの前投影面積を減少させて小形にでき、カウリングの空力性能を高めることができる。
【0022】
前記2灯式ヘッドライトは、レンズ開口が短軸と長軸とを備えた略楕円形形状もしくは略平行四辺形形状とすれば、ロービーム・ハイビーム切替えヘッドライトを車体のセンターライン側に配置するのに比較してヘッドライトの口径を小型にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るのヘッドライト装置の正面視説明図である。
【図2】前記ヘッドライト装置のフィラメントへの点灯回路の説明図である。
【図3】実施形態のヘッドライト装置のリフレクターの説明図である。
【図4】ヘッドライトの一般例の断面視図である。
【図5】右側通行時の配光規格の説明図である。
【図6】ダブルフィラメントタイプのバルブの説明図である。
【図7】シングルフィラメントタイプのバルブの説明図である。
【図8】(a)はシングルフィラメントタイプ用のリフレクターの説明図、(b)はダブルフィラメントタイプ用のリフレクターの説明図である。
【図9】ヘッドライトのキャラクターラインの説明図である。
【図10】自動二輪車の正面視説明図である。
【図11】自動二輪車の要部側面視説明図である。
【図12】キャラクターラインに左右ともにシングルフィラメント用リフレクターを設けたものの説明図である。
【図13】キャラクターラインに左右ともにダブルフィラメント用リフレクターを設けたものの説明図である。
【符号の説明】
10R 右側(一方)のヘッドライト(ロービームとハイビームとに切替え自在なダブルフィラメント型のヘッドライト)
10L 左側(他方)のヘッドライト(ロービーム用シングルフィラメント型のヘッドライト)
12a,12b 右側ヘッドライトのハイビーム用,ロービーム用のフィラメント
14 左側ヘッドライトのロービーム用フィラメント
16 バッテリー
18 ヘッドライトスイッチ
20 ハイビーム/ロービーム切替えスイッチ(点灯制御部)
k キャラクターライン
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