JP2817097B2 - 船舶用空調装置並びに空調方法 - Google Patents

船舶用空調装置並びに空調方法

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JP2817097B2
JP2817097B2 JP8034506A JP3450696A JP2817097B2 JP 2817097 B2 JP2817097 B2 JP 2817097B2 JP 8034506 A JP8034506 A JP 8034506A JP 3450696 A JP3450696 A JP 3450696A JP 2817097 B2 JP2817097 B2 JP 2817097B2
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團 小田
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潮冷熱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶用空調装置並び
に空調方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】船舶においても空調装
置が設定されている。特に、客室は言うに及ばず、操舵
室、船員室、事務室や食堂室(所謂、空調区画室)のみ
ならず、浴室、洗濯室やトイレ等(所謂、スポット区画
室)にも空調された風を送ることが義務付けられてい
る。
【0003】ところで、これら空調区画室やスポット区
画室の各々に空調装置を一つ一つ個別的に取り付けたの
ではコストが高く付く。そこで、一つの室外機に対応し
て複数の室内機が接続された、所謂、マルチタイプの空
調装置を使用することが試みられた。これによれば、空
調に必要な室の数に比べて空調に必要な室外機の数は遙
に少なくて済み、面積が限られた船舶に設置するのに適
したものと思われた。
【0004】しかし、マルチタイプの空調装置を使用し
ての空調は決して快適なものでなかった。すなわち、空
調区画室内の設定温度を、夏であれば室外の温度よりも
低く設定し、冬であれば室外の温度よりも高く設定して
いるにもかかわらず、空調された室内の温度は設定温度
からのズレが大きなものであった。このズレは、室内機
の出力を最大値にしても大きかった。
【0005】従って、本発明が解決しようとする課題
は、マルチタイプの空調装置を使用した場合に、空調区
画室での生活が快適なものになる技術を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題についての検討
が鋭意押し進められて行った。何度もの試行錯誤が繰り
返された結果、スポット区画室に対応して設けられたス
ポット区画用室内機と空調区画室に対応して設けられた
空調区画用室内機との兼ね合いに寄ることが判って来
た。
【0007】すなわち、浴室、洗濯室やトイレ等のスポ
ット区画室は、本来、操舵室、船員室、事務室や食堂室
とは異なり、開放されている。この為、スポット区画室
に、夏であれば冷風を送風しても冷却され難く、又、冬
であれば熱風を送風しても温められ難い。従って、スポ
ット区画室の設定温度が空調区画室の設定温度よりも大
きく外れており、どうしても空調区画用室内機よりもス
ポット区画用室内機に対して室外機からの空調能力が大
きく供給されてしまう。この結果、空調区画用室内機に
供給される空調能力は相対的に小さくなり、空調区画室
も設定温度から大きく外れてしまい、快適性が阻害され
てしまう。
【0008】しかし、スポット区画室は、本来、空調区
画室のような温度制御が必要なものでもない。法規則に
よって空調された空気を送ることが要請されているに過
ぎない。つまり、スポット区画室には、空調区画室のよ
うな快適な温度に空調されていない空気、夏であれば空
調区画室に送風する空気の温度よりも高い温度に空調さ
れた空気を、冬であれば空調区画室に送風する空気の温
度よりも低い温度に空調された空気を送るのみでも良い
ことが判って来た。
【0009】このような知見に基づいて本発明が達成さ
れたものである。すなわち、前記の課題は、船舶に設け
られた空調装置であって、船舶の空調区画室に対応して
設けられた空調区画用室内機および開放空間系のスポッ
ト区画室に対応して設けられたスポット区画用室内機
と、前記空調区画用室内機およびスポット区画用室内機
が接続された室外機とを備えてなり、前記スポット区画
用室内機の最大出力が空調区画用室内機の最大出力より
小さく構成され、夏であれば前記空調区画室に送風する
空気の温度よりも高い温度に空調された空気が、冬であ
れば前記空調区画室に送風する空気の温度よりも低い温
度に空調された空気が前記スポット区画室に送風される
ように構成されてなることを特徴とする船舶における空
調装置によって解決される。
【0010】特に、船舶に設けられた空調装置であっ
て、船舶の空調区画室に対応して設けられた空調区画用
室内機および開放空間系のスポット区画室に対応して設
けられたスポット区画用室内機と、前記空調区画用室内
機およびスポット区画用室内機が接続された室外機とを
備えてなり、前記スポット区画用室内機の最大出力が空
調区画用室内機の設定出力より小さく構成され、夏であ
れば前記空調区画室に送風する空気の温度よりも高い温
度に空調された空気が、冬であれば前記空調区画室に送
風する空気の温度よりも低い温度に空調された空気が前
記スポット区画室に送風されるように構成されてなるこ
とを特徴とする船舶における空調装置によって解決され
る。
【0011】又、船舶の空調区画室に対応して設けられ
た空調区画用室内機および開放空間系のスポット区画室
に対応して設けられたスポット区画用室内機と、前記空
調区画用室内機およびスポット区画用室内機が接続され
た室外機とを備えてなる空調装置が用いられての船舶に
おける空調方法であって、前記スポット区画用室内機の
最大出力を空調区画用室内機の最大出力より小さく設定
し、夏であれば前記空調区画室に送風する空気の温度よ
りも高い温度に空調された空気を、冬であれば前記空調
区画室に送風する空気の温度よりも低い温度に空調され
た空気を前記スポット区画室に送風することを特徴とす
る船舶における空調方法によって解決される。
【0012】特に、船舶の空調区画室に対応して設けら
れた空調区画用室内機および開放空間系のスポット区画
室に対応して設けられたスポット区画用室内機と、前記
空調区画用室内機およびスポット区画用室内機が接続さ
れた室外機とを備えてなる空調装置が用いられての船舶
における空調方法であって、前記スポット区画用室内機
の最大出力を空調区画用室内機の設定出力より小さく設
し、夏であれば前記空調区画室に送風する空気の温度
よりも高い温度に空調された空気を、冬であれば前記空
調区画室に送風する空気の温度よりも低い温度に空調さ
れた空気を前記スポット区画室に送風することを特徴と
する船舶における空調方法によって解決される。
【0013】そして、上記のように構成させておくこと
によって、本来、開放空間であるスポット区画室に供給
される空気は空調されたものであるから、法規則による
要請を満たしたものであり、かつ、室外機からの空調能
力が空調区画用室内機よりもスポット区画用室内機に優
先して供給されることはなく、すなわちスポット区画用
室内機に空調能力が不必要に供給されることはないか
ら、空調区画室が快適な室温に空調されたものとなる。
更には、一個の室外機に対して複数個の室内機が接続さ
れてなるから、空調装置の設置面積が少なくて済み、面
積が限られた船舶に設置するのに好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る船舶におけ
る空調装置の一実施形態を示す概略図である。1は船舶
の室外に設置された空調装置の室外機、2,3,4,
5,6,7は室外機1に接続された空調装置の室内機、
8は分流管BOXである。尚、これらの各部からなるマ
ルチタイプの空調装置は公知なものであるから、詳細な
説明は省略する。
【0015】尚、室内機2は船員室(空調区画室)に対
応して設けられたものであり、室内機3は事務室(空調
区画室)に対応して設けられたものであり、室内機4,
5は食堂(空調区画室)に対応して設けられたものであ
り、室内機6は賄室(空調区画室)に対応して設けられ
たものであり、室内機7はトイレや洗濯室(スポット区
画室)に対応して設けられたものである。
【0016】9は、室内機7から放出された空調空気を
トイレや洗濯室(スポット区画室)に導く為のダクトで
ある。そして、上記のように構成させた船舶用空調装置
にあっては、スポット区画用室内機7の最大出力が空調
区画用室内機2,3,4,5,6の最大出力より小さい
よう構成されている。すなわち、スポット区画用室内機
7に流れる冷媒の流量を制御する電子膨張弁の開口能力
を空調区画用室内機2,3,4,5,6に流れる冷媒の
流量を制御する電子膨張弁の開口能力の、例えば半分、
つまりスポット区画用室内機7に流れる冷媒が空調区画
用室内機2,3,4,5,6に流れる冷媒の半分以下の
流量しか流れないようにしておくことにより、マルチタ
イプの空調装置の動作時においてスポット区画用室内機
7の最大出力が空調区画用室内機2,3,4,5,6の
設定出力より小さくなるようにされている。特に、スポ
ット区画用室内機7に流れる冷媒の量が、空調区画用室
内機2,3,4,5,6の能力をある値に設定した場合
に、自動的に、空調区画用室内機2,3,4,5,6に
流れる冷媒の量より少ない、例えば半分以下の量しか流
れないようにされている。
【0017】上記のように構成させていると、室外機
1、スポット区画用室内機7及びダクト9を介して開放
空間であるスポット区画室(トイレや洗濯室)に供給さ
れる空気は空調されたものであるから、法規則による要
請を満たしたものである。かつ、室外機1からの空調能
力が空調区画用室内機2,3,4,5,6よりもスポッ
ト区画用室内機7に優先して供給されることはなく、す
なわちスポット区画用室内機7に空調能力が不必要に多
く供給されることはないから、空調区画室は快適な室温
に空調されたものとなる。つまり、スポット区画室に
は、空調区画室のような快適な温度に空調されていない
空気、夏であれば空調区画室に送風する空気の温度より
も高い温度に空調された空気を、冬であれば空調区画室
に送風する空気の温度よりも低い温度に空調された空気
が送られるものであるから、外気に大きく影響を受けて
いるスポット区画室に大きな空調能力を優先的に奪われ
ず、空調区画室に空調能力が優先的に供給され、快適に
すごせるようになる。
【0018】更に、一個の室外機1に対して複数個の室
内機2,3,4,5,6,7が接続されてなるから、空
調装置の設置面積が少なくて済み、面積が限られた船舶
に設置するのに好適である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、空調区画室およびスポ
ット区画室に空調された空気が送風されるから、法規則
を満たすものとなり、しかも空調区画室は所望の環境に
保持されるから、快適にすごせるようになる。更には、
一個の室外機に対して複数個の室内機が接続されてなる
から、空調装置の設置面積が少なくて済み、面積が限ら
れた船舶に設置するのに極めて好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船舶における空調装置の一実施形
態を示す概略図
【符号の説明】
1 室外機(船舶の室外に設置された
空調装置の室外機) 2,3,4,5,6 室内機(空調区画用室内機) 7 室内機(スポット区画用室内機) 8 分流管BOX 9 ダクト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶に設けられた空調装置であって、 船舶の空調区画室に対応して設けられた空調区画用室内
    機および開放空間系のスポット区画室に対応して設けら
    れたスポット区画用室内機と、前記空調区画用室内機お
    よびスポット区画用室内機が接続された室外機とを備え
    てなり、 前記スポット区画用室内機の最大出力が空調区画用室内
    機の最大出力より小さく構成され、夏であれば前記空調
    区画室に送風する空気の温度よりも高い温度に空調され
    た空気が、冬であれば前記空調区画室に送風する空気の
    温度よりも低い温度に空調された空気が前記スポット区
    画室に送風されるように構成されてなることを特徴とす
    る船舶における空調装置。
  2. 【請求項2】 船舶の空調区画室に対応して設けられた
    空調区画用室内機および開放空間系のスポット区画室に
    対応して設けられたスポット区画用室内機と、前記空調
    区画用室内機およびスポット区画用室内機が接続された
    室外機とを備えてなる空調装置が用いられての船舶にお
    ける空調方法であって、 前記スポット区画用室内機の最大出力を空調区画用室内
    機の最大出力より小さく設定し、夏であれば前記空調区
    画室に送風する空気の温度よりも高い温度に空調された
    空気を、冬であれば前記空調区画室に送風する空気の温
    度よりも低い温度に空調された空気を前記スポット区画
    室に送風することを特徴とする船舶における空調方法。
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