JP2816791B2 - 一重二重吸収冷温水機 - Google Patents

一重二重吸収冷温水機

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JP2816791B2
JP2816791B2 JP3150093A JP3150093A JP2816791B2 JP 2816791 B2 JP2816791 B2 JP 2816791B2 JP 3150093 A JP3150093 A JP 3150093A JP 3150093 A JP3150093 A JP 3150093A JP 2816791 B2 JP2816791 B2 JP 2816791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱媒再生器を有する吸
収冷温水機に係り、運転開始時期に急激な熱媒体の温度
低下を抑制する一重二重吸収冷温水機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一重二重吸収冷温水機の例を図4
を参照して説明する。図示の一重二重吸収冷温水機は、
高温再生器1と、高温再生器1に接続された分離器2
と、分離器2に加熱流体入り口を接続した高温溶液熱交
換器3と、高温溶液熱交換器3の加熱流体出口に中間濃
溶液管20を介して接続された低温再生器6と、低温再
生器6に冷媒蒸気通路7Dを介して接続された凝縮器8
と、凝縮器8の底部にU字形の液封部を備えた液冷媒管
22を介して接続された蒸発器9と、蒸発器9と同一容
器内に配置された吸収器10と、吸収器10の底部にそ
の吸入側を接続した溶液ポンプ5と、溶液ポンプ5の吐
出側に被加熱流体の入り口側を接続した低温溶液熱交換
器4と、低温溶液熱交換器4の被加熱流体の出口側に弁
B12と高温溶液熱交換器3の被加熱流体入り口側を連
通する管に介装された弁A11と、低温溶液熱交換器4
の出口側と低温再生器6とを連通する分岐管25とを含
んで構成されている。
【0003】低温再生器6内には仕切り壁6Aで区切ら
れた第1の液溜り6Bが形成され、第1の液溜り6B内
には加熱コイル6Cが配設されている。加熱コイル6C
の一端は分離器2に接続されてその気相側に開口し、他
端は隣接する凝縮器8内に開口している。
【0004】低温再生器6の上方に熱媒再生器7が設け
られている。低温再生器6の加熱コイル6Cの上方に第
2の液溜り7Aを設け、熱媒を通過させる温水コイル7
Bを第2の液溜り7A内に配置すると共に第2の液溜り
7Aの底部に開口7Cを設けて第2の液溜り7A内の液
体が第1の液溜り6Bに滴下するようにしている。開口
7Cが第2の液溜り7A内の液体を動力を用いることな
く第1の液溜り6Bに移送する。本図では、開口7Cは
その下端が第2の液溜り7Aの底面位置となっている
が、下端位置は必ずしも第2の液溜り7Aの底面位置で
なくても、第2の液溜り7A内に配置された温水コイル
7Bの伝熱面よりも下方であればよい。温水コイル7B
の両端は図示されていない熱媒供給源に接続されてい
る。中間濃溶液管20の低温再生器6側末端開口は、加
熱コイル6C上方に配置され、末端開口から流出する中
間濃溶液は第1の液溜り6Bに流入するようになってい
る。
【0005】また、低温溶液熱交換器4の被加熱流体出
口側と低温再生器6の液溜りを連通する分岐管25に弁
C13を設け、弁C13入り口側の分岐管25に弁D1
4を介装した分岐管26を設けて分岐管26の末端を温
水コイル7Bの上方で開口させ、第2の液溜り7Aに希
溶液を導入可能にしている。なお弁A11は開度調整可
能としてある。
【0006】凝縮器8内と吸収器10内にはそれぞれ冷
却水コイル8A、冷却水コイル10Aが配置され、蒸発
器9内には蒸発コイル9Aが配置されていて、液冷媒管
22の蒸発器9側の末端には、液冷媒管22から供給さ
れる液冷媒が蒸発コイル9A上に散布されるように図示
されていない液冷媒散布手段が配置されている。また、
蒸発コイル9Aは図示されていない冷熱負荷に接続され
ている。
【0007】低温再生器6の第1の液溜り6Bと仕切り
壁6Aを隔てて隣接する区画の底部は低温溶液熱交換器
4の加熱流体入り口と濃溶液管21により連通され、低
温溶液熱交換器4の加熱流体出口には濃溶液管24が接
続されている。濃溶液管24の他端は吸収器10内の冷
却水コイル10A上方に配置された開口を備え、該開口
から流出した濃溶液が前記冷却水コイル10Aに散布さ
れるようになっている。また、濃溶液管24から分岐し
て吸収器10の底部に弁F16を介して濃溶を供給する
液管が設けられている。
【0008】分岐管25の一端は低温溶液熱交換器4の
被加熱流体出口と弁B12の入り口を結ぶ管に接続さ
れ、他端は第1の液溜り6Bの底部に弁C13を介して
接続されている。また、高温溶液熱交換器3の被加熱流
体出口は高温再生器1に連通している。
【0009】上記構成の装置において、まず、一重効用
運転モード(以下Sモードという)での冷媒及び吸収液
の動作を説明する。Sモードにおいては、弁B12、弁
C13を閉、弁D14が開に設定され、高温再生器1の
加熱源は停止され、温水コイル7Bには加熱用の温水が
循環される。溶液ポンプ5によって吸入・圧送された希
溶液は、低温溶液熱交換器4の被加熱流体側、分岐管2
5、26、弁D14を経て熱媒再生器7内の第2の液溜
り7Aに流入し、温水コイル7B内の温水により加熱さ
れる。該加熱により希溶液からは冷媒蒸気が発生し、該
冷媒蒸気は冷媒蒸気通路7Dを経て凝縮器8に流入す
る。凝縮器8に流入した冷媒蒸気は、凝縮器8内に配置
された冷却水コイル8A内を流れる冷却水に冷却・凝縮
されて液冷媒となり、液冷媒管22を経て蒸発コイル9
A上に散布される。また、冷却・凝縮した液冷媒を第3
の液溜り8Bに貯溜し液冷媒管23及び弁E15を介し
て蒸発器9の蒸発コイル9A上に散布する場合もある。
蒸発コイル9A上に散布された液冷媒は、蒸発コイル9
A内の流体の熱を奪って蒸発し、再び冷媒蒸気となって
吸収器10に流入する。一方、第2の液溜り7A内で冷
媒を蒸発させた希溶液は濃溶液となって開口7Cを経て
第1の液溜り6Bに流下し、ついで仕切り壁6Aを越え
て溢れだし、濃溶液管21、低温溶液熱交換器4の加熱
流体側、濃溶液管24を経て吸収器10に流入する。吸
収器10に流入した濃溶液は、吸収器10内の冷却水コ
イル10A上に散布され、冷却水コイル10A上に散布
された該濃溶液は、蒸発器9から吸収器10に流入して
くる冷媒蒸気を吸収して希溶液となる。希溶液生成過程
で発生する吸収熱は、冷却水コイル10A内を流れる冷
却水により取り去られる。生成された希溶液が吸収器1
0の底部に溜り、溶液ポンプ5で吸入・圧送されて前述
のサイクルを繰り返す。蒸発コイル9A内で熱を奪われ
た流体、通常は水が低温源として冷熱負荷に送られ利用
される。
【0010】次に、二重効用運転モード(以下Dモード
という)での冷媒及び吸収液の動作を説明する。このモ
ードにおいては、弁A11、B12、C13が開に、弁
D14が閉に、それぞれ設定され、温水コイル7Bへの
温水の流入が停止される。
【0011】吸収器10で生成され溶液ポンプ5によっ
て吸入・圧送された希溶液は低温溶液熱交換器4の被加
熱流体側を通ったのち、その一部が分岐管25、弁C1
3を経て低温再生器6内の第1の液溜り6Bに流入し、
残部は弁A11、B12、高温溶液熱交換器3の被加熱
流体側を経て加熱されたのち、高温再生器1に流入す
る。高温再生器1に流入した希溶液は該高温再生器1内
で燃焼熱や伝熱等によって加熱され、分離器2で冷媒蒸
気と中間濃溶液に分離される。分離された中間濃溶液
は、高温溶液熱交換器3の加熱流体側を通り、該高温溶
液熱交換器3の被加熱流体側を通る希溶液を加熱したの
ち、中間濃溶液管20を経て低温再生器6の第1の液溜
り6Bに流入して、弁C13を経て該第1の液溜り6B
に流入して来る希溶液と混合される。
【0012】他方、分離器2で分離された冷媒蒸気は低
温再生器6の第1の液溜り6B内に配設された加熱コイ
ル6Cに流入する。加熱コイル6Cに流入した冷媒蒸気
は、加熱コイル6Cを通過する際に第1の液溜り6B内
の希溶液と中間濃溶液の混合物を加熱して新たな冷媒蒸
気を発生させる。新たな冷媒蒸気は一部が凝縮液化され
た気液二相流となって冷媒蒸気通路7Dを経て凝縮器8
に流入する。この気液二相流となって凝縮器8に流入す
る冷媒は加熱コイル7Bを経て凝縮器8に流入する冷媒
蒸気とともに、冷却水コイル8Aにより冷却凝縮されて
全て液冷媒となる。
【0013】この液冷媒は液冷媒管22により蒸発器9
に導かれ、蒸発コイル9A上に散布されて蒸発コイル9
A内の流体の熱を奪って蒸発し、再び冷媒蒸気となって
隣接する吸収器10に流入する。一方、第1の液溜り6
B内で冷媒を蒸発させた希溶液と中間濃溶液の混合物は
濃縮されて第1の液溜り6Bから仕切り壁6Aを越えて
溢れだし、濃溶液となって低温溶液熱交換器4の加熱流
体側を流れながら低温溶液熱交換器4の被加熱流体側を
流れる希溶液を加熱し、濃溶液管24を経て吸収器10
に流入する。吸収器10に流入した濃溶液は、吸収器1
0内の冷却水コイル10A上に散布され、蒸発器9から
吸収器10に流入してくる冷媒蒸気を吸収して希溶液と
なる。希溶液生成段階で発生する吸収熱は、冷却水コイ
ル10A内を流れる冷却水に取り去られる。生成された
希溶液は溶液ポンプ5によって吸入・圧送され、上述の
サイクルが繰り返される。蒸発コイル9A内で熱を奪わ
れた流体、通常は水が低温源として冷熱負荷で利用され
る。
【0014】次に、一重二重効用運転モード(以下SD
モードという)での冷媒及び吸収液の動作を説明する。
このモードにおいては、弁B12、D14が開に、弁C
13が閉に、弁A11が所要の開度にそれぞれ設定さ
れ、温水コイル7Bへ低温熱交換器加熱用の温水が循環
される。溶液ポンプ5によって吸入・圧送された希溶液
は低温溶液熱交換器4の被加熱流体側を通って加熱され
たのち、その一部が分岐管25、26、弁D14を経て
熱媒再生器7内の第2の液溜り7Aに流入し、残部は弁
A11、B12、高温溶液熱交換器3の被加熱流体側を
経てさらに加熱されたのち、高温再生器1に流入する。
高温再生器1に流入した希溶液は高温再生器1内で加熱
され、分離器2で冷媒蒸気と中間濃溶液に分離される。
分離された中間濃溶液は、高温溶液熱交換器3の加熱流
体側を通り、高温溶液熱交換器3の被加熱流体側を通る
希溶液を加熱したのち、中間濃溶液管20を経て低温再
生器6の第1の液溜り6Bに流入する。一方、第2の液
溜り7Aに流入した希溶液は、温水コイル7B内を流れ
る温水に加熱されて新たな冷媒蒸気を発生させたのち、
中間濃溶液となって第1の液溜り6Bに流下し、高温溶
液熱交換器3の加熱流体側、中間濃溶液管20を経て第
1の液溜り6Bに流入してくる中間濃溶液に混合され
る。すなわち、第1の液溜り6Bには、低温熱交換器4
を出た希溶液の一部と、分離器2で分離された中間濃溶
液とが流入する。他方、分離器2で分離された冷媒蒸気
は加熱コイル6Cを経て凝縮器8に流入するが、加熱コ
イル6Cを通過中に第1の液溜り6B内の中間濃溶液を
加熱して新たな冷媒蒸気を発生させる。新たな冷媒蒸気
は第2の液溜り7Aで発生した冷媒蒸気とともに冷媒蒸
気通路7Dを経て凝縮器8に流入し、加熱コイル6Cを
経て凝縮器8に流入する冷媒蒸気とともに、冷却水コイ
ル8A内の冷却水に冷却・凝縮されて液冷媒となり、液
冷媒管22を経て蒸発コイル9A上に散布される。散布
された液冷媒は、蒸発コイル9A内の流体の熱を奪って
蒸発し、冷媒蒸気となって隣接する吸収器10に流入す
る。
【0015】一方、前記第1の液溜り6B内で冷媒を蒸
発させた中間濃溶液は濃溶液となって第1の液溜り6B
から仕切り壁6Aを越えて溢れだし、熱媒溶液熱交換器
4の加熱流体側に流れ込む。低温溶液熱交換器4の加熱
流体側を流れながら低温溶液熱交換器4の被加熱流体側
を流れる希溶液を加熱した濃溶液は、濃溶液管24を経
て吸収器10内の冷却水コイル10A上に散布される。
冷却水コイル10A上に散布された濃溶液は、蒸発器9
から流入してきた冷媒蒸気を吸収して希溶液となる。希
溶液生成段階で発生する吸収熱は、冷却水コイル10A
内を流れる冷却水により取り去られる。生成された前記
希溶液は溶液ポンプ5によって吸入・圧送され、上述の
サイクルが繰り返される。
【0016】本運転モードにおいて、第2の液溜り7A
で濃縮された吸収液と、第1の液溜り6Bで濃縮された
吸収液がそれぞれ別々に取り出され、管内で混合される
と、両者の濃度が異なるため混合中に吸収熱が発生し、
その熱で管内で蒸発が起こる場合がある。管内で蒸発が
起こると、管内の液の流れが阻害され、装置の安定な運
転が維持できなくなる。このため、第2の液溜り7Aで
濃縮された吸収液は第1の液溜り6Bに移され、ここで
混合熱を放出させ、濃溶液として配管内に送りこまれ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の図4に示す冷媒
再生器7を備えた吸収冷温水機では、希溶液を貯溜する
第2の液溜り7Aを有し運転初期において低温の希溶液
が、短時間で第2の液溜り7Aの所定の液面高さまで到
達し、温水コイル7Bが希溶液に十分に浸漬され伝熱面
積が大きくなるので熱交換が良く行われ、熱媒体の温水
コイル7B出入口温度差が急激に増大して、一時的に過
負荷の状態になる。エンジン排熱を利用しているシステ
ムでは、熱媒体のエンジン側へ戻る温度が決められてお
り、熱媒体の温度が低下し過ぎるとシステムの熱バラン
スが崩れる。
【0018】また、特開昭58−203358号公報の
ように立ち上がり時の過負荷を防ぐために、熱媒体ポン
プの流量を制御する方法があるが、これでは吸収冷温水
機をユニットにした場合、冷温水機個々に熱媒体ポンプ
を設置して制御しなければならなくなり、システムの構
成や配管等が複雑になる。
【0019】本発明の目的は、太陽熱あるいは排熱を熱
源とする熱媒再生器を備えた一重二重効用吸収冷温水機
において、運転開始時の急激な熱媒体の温度低下を抑制
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、希溶液を加
熱する高温再生器と、該高温再生器で加熱された希溶液
を冷媒蒸気と中間濃溶液に分離する分離器と、該分離器
で分離された中間濃溶液を前記高温再生器からの冷媒蒸
気により加熱して冷媒蒸気を発生させ濃溶液を生成する
伝熱面を高温再生器に流入しない希溶液中に浸漬する第
1の液溜りと、該第1の液溜りの上方に配置し前記高温
再生器に流入しない希溶液の配管から分岐した液を他の
熱源により加熱して冷媒蒸気を発生させる伝熱面を前記
高温再生器に流入しない希溶液の濃縮液中に浸漬しその
底部に開口部を設けた第2の液溜りとを有する熱媒再生
器と、該熱媒再生器で発生した冷媒蒸気及びまたは前記
分離器で分離された冷媒蒸気を凝縮液化させ液冷媒とす
る凝縮器と、該液冷媒を蒸発させ低温媒体から蒸発熱を
奪って冷却する蒸発器と、前記濃溶液に前記蒸発器で発
生した冷媒蒸気を吸収させて希溶液を生成する吸収器
と、該吸収器で生成された希溶液を前記高温再生器及び
または熱媒再生器に圧送する溶液ポンプとを備えてなる
一重二重吸収冷温水機において、運転開始時期に前記熱
媒再生器に供給される希溶液の量を、前記熱媒再生器の
第2の液溜りの液面が緩やかに上昇するように制御する
手段を設けたことにより達成される。上記目的は、運転
開始時期に前記熱媒再生器に供給される希溶液の量を
御する手段が、前記溶液ポンプを駆動する電動機の回転
を制御するインバータ制御装置であることにより達成さ
れる。上記目的は、運転開始時期に前記熱媒再生器に供
給される希溶液の量を制御する手段が、前記溶液ポンプ
を駆動する電動機の結線をスター・デルタに切り替える
切替制御装置であることにより達成される。
【0021】上記目的は、運転開始時期に前記熱媒再生
器に供給される希溶液の量を制御する手段が、前記溶液
ポンプの吐出側配管に設けた流量調節弁であることによ
り達成される。
【0022】
【作用】上記構成によれば、熱媒再生器に供給する希溶
液の流量を制御する事により、熱媒再生器の第2の液溜
りの液面が緩やかに上昇し、温水コイルの伝熱面積も緩
やかに増加し熱交換も緩慢に行われるので、運転開始時
に急激な熱媒体の温度低下を抑制することが出来る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0024】図1は本発明の実施例の構成を示すフロー
ダイアグラムである。
【0025】従来技術を示す図4と同一の符号を付した
部分は、従来技術と同様であり説明を省略する。本実施
例と図4に示す従来技術との相違点は、熱媒再生器7に
希溶液を供給する溶液ポンプ5の流量を制御する流量制
御手段30を設けたことで、溶液ポンプ5の制御は吸収
冷温水機の運転制御プログラムに組み込んで行う。
【0026】図2は本発明の実施例の熱媒再生器液面上
昇パタンを示す図表である。
【0027】図2は、運転開始時の熱媒再生器7の第2
の液溜り7Aの液面上昇パタンを示し、点線は、従来の
液面生成線で通常約2分程度で定格液面まで上昇する。
しかし、本実施例における制御では、約5分を目安にし
実線がその理想線とする。運転開始時の、液面制御を理
想線に近くなるように溶液ポンプ5を制御する。
【0028】溶液ポンプ5を駆動する電動機の回転数を
制御するインバータ制御では、一点鎖線に示すように運
転開始時間からの時間経過に伴い周波数変換を行って制
御する。
【0029】溶液ポンプ5を駆動する電動機の結線をス
ター・デルタに切り替えるスター・デルタ制御では、二
点鎖線に示すように数十秒間隔で切り換えて理想線に近
くなるように制御する。
【0030】また、オン−オフ制御もスター・デルタ制
御と同様に可能な方法である。
【0031】この溶液ポンプ5の制御は、吸収冷温水機
の運転開始時(一重二重効用あるいは、一重効用)のみ
に行い、開始後、ある時間経過したところで通常運転を
行う。なお、熱媒再生器7への希溶液流量の調整は、溶
液ポンプ5の制御の他に溶液流量調整弁を用いても良
い。
【0032】図3は本発明の他の実施例の構成を示すフ
ローダイアグラムである。
【0033】図3に示すように溶液ポンプ5の吐出側配
管に流量調節弁G17を設けている。
【0034】運転初期では希溶液の温度は低い為、温水
コイル7Aと希溶液との熱交換面積が多ければ多いほ
ど、冷温水機からの熱媒体出口温度の低下割合が激しく
なる。このような構成により吸収冷温水機の運転開始時
に、熱媒再生器7への希溶液流入量を調整すれば、熱媒
再生器7の第2の液溜り7Aへ溶液は徐々に溜まるた
め、熱媒再生器7での熱交換量を抑制することができ、
熱媒体の出入口温度差の増大(過負荷)を防ぐことが出
来る。また、その時溶液は循環しているため、吸収冷温
水機にとって安定した運転開始ができる。
【0035】以上述べたように本実施例によれば、一重
二重効用吸収冷温水機あるいは、一重効用吸収冷温水機
とエンジン排熱を利用するシステムや蒸気焚き吸収冷温
水機を含んだシステムで、冷温水機の運転開始時におい
て急激な熱源媒体の温度低下を来たすことなく、円滑な
なシステムの運転ができる。
【0036】更に、本実施例で述べた一重二重効用吸収
冷温水機の他に、一重効用吸収冷温水機、蒸気焚き吸収
冷温水機にも同様な効果がある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、熱媒再生器に供給する
希溶液の流量を制御する事により、熱媒再生器の第2の
液溜りの液面が緩やかに上昇し、熱交換も緩慢に行われ
るので、運転開始時に急激な熱媒体の温度低下を抑制す
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すフローダイアグラ
ムである。
【図2】本発明の実施例の熱媒再生器液面上昇パタンを
示す図表である。
【図3】本発明の他の実施例の構成を示すフローダイア
グラムである。
【図4】従来の一重二重吸収冷温水機の構成を示すフロ
ーダイアグラムである。
【符号の説明】
1 高温再生器 2 分離器 3 高温溶液熱交換器 4 低温溶液熱交換器 5 溶液ポンプ 6 低温再生器 6A 仕切り壁 6B 第1の液溜り 6C 加熱コイル 7 熱媒再生器 7A 第2の液溜り 7B 温水コイル 7C 開口 7D 冷媒蒸気通路 8 凝縮器 8A 冷却水コイル 9 蒸発器 9A 蒸発コイル 10 吸収器 10A 冷却水コイル A11 弁 B12 弁 C13 弁 D14 弁 E15 弁 F16 弁 G17 流量調節弁 20 中間濃溶液管 21 濃溶液管 22 液冷媒管 23 液冷媒管 24 濃溶液管 25 分岐管 26 分岐管 30 流量制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 15/00 F25B 15/00 306

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希溶液を加熱する高温再生器と、該高温
    再生器で加熱された希溶液を冷媒蒸気と中間濃溶液に分
    離する分離器と、該分離器で分離された中間濃溶液を前
    記高温再生器からの冷媒蒸気により加熱して冷媒蒸気を
    発生させ濃溶液を生成する伝熱面を高温再生器に流入し
    ない希溶液中に浸漬する第1の液溜りと、該第1の液溜
    りの上方に配置し前記高温再生器に流入しない希溶液の
    配管から分岐した液を他の熱源により加熱して冷媒蒸気
    を発生させる伝熱面を前記高温再生器に流入しない希溶
    液の濃縮液中に浸漬しその底部に開口部を設けた第2の
    液溜りとを有する熱媒再生器と、該熱媒再生器で発生し
    た冷媒蒸気及びまたは前記分離器で分離された冷媒蒸気
    を凝縮液化させ液冷媒とする凝縮器と、該液冷媒を蒸発
    させ低温媒体から蒸発熱を奪って冷却する蒸発器と、前
    記濃溶液に前記蒸発器で発生した冷媒蒸気を吸収させて
    希溶液を生成する吸収器と、該吸収器で生成された希溶
    液を前記高温再生器及びまたは熱媒再生器に圧送する溶
    液ポンプとを備えてなる一重二重吸収冷温水機におい
    て、運転開始時期に前記熱媒再生器に供給される希溶液の量
    を、前記熱媒再生器の第2の液溜りの液面が緩やかに上
    昇するように 制御する手段を設けたことを特徴とする一
    重二重吸収冷温水機。
  2. 【請求項2】 運転開始時期に前記熱媒再生器に供給さ
    れる希溶液の量を制御する手段は、前記溶液ポンプを駆
    動する電動機の回転を制御するインバータ制御装置であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の一重二重吸収冷温
    水機。
  3. 【請求項3】 運転開始時期に前記熱媒再生器に供給さ
    れる希溶液の量を制御する手段は、前記溶液ポンプを駆
    動する電動機の結線をスター・デルタに切り替える切替
    制御装置であることを特徴とする請求項1に記載の一重
    二重吸収冷温水機。
  4. 【請求項4】 運転開始時期に前記熱媒再生器に供給さ
    れる希溶液の量を制御する手段は、前記溶液ポンプの吐
    出側配管に設けた流量調節弁であることを特徴とする請
    求項1に記載の一重二重吸収冷温水機。
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