JP3108800B2 - 排熱回収型吸収冷温水機とその制御方法 - Google Patents

排熱回収型吸収冷温水機とその制御方法

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JP3108800B2
JP3108800B2 JP07192705A JP19270595A JP3108800B2 JP 3108800 B2 JP3108800 B2 JP 3108800B2 JP 07192705 A JP07192705 A JP 07192705A JP 19270595 A JP19270595 A JP 19270595A JP 3108800 B2 JP3108800 B2 JP 3108800B2
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正彦 大島
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雅博 岡
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Yazaki Corp
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Tokyo Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスエンジン等の排熱
を回収して動作する排熱回収型吸収冷温水機の制御方法
に係り、特にコージェネレーションシステムに使用され
るガスエンジンその他の排熱を回収する排熱回収型吸収
冷温水機とその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスエンジン等の排熱を冷房に有効に利
用し、発電と熱回収を効率良く行うコージェネレーショ
ンシステムにおいて、前記ガスエンジン等の冷却水や燃
焼ガスを加熱流体とする排熱熱交換器を設けて排熱を吸
収溶液に回収し、高温再生器で燃焼させる燃料ガスの消
費量を低減させ、冷房効率の向上を図る排熱回収型吸収
冷温水機が考案されている。このような排熱回収型吸収
冷温水機のシステムにおいて、冷房負荷が低下して出力
を減少させ、あるいは停止させる必要が生じた場合、高
温再生器に対する燃料ガスの供給を停止し、吸収冷温水
機の運転を停止させ、さらに、排熱による吸収溶液の濃
縮による排熱熱交換器内の晶析を防止するため、3方弁
等により排熱を運ぶ冷却水をバイパスさせ、吸収冷温水
機への入熱を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし電力負荷と空調
負荷とは、増減が必ずしも一致しないため、吸収冷温水
機が停止してもガスエンジンが運転している場合、排熱
を無駄に大気中に放熱させることになり、ガスエンジン
の排熱を有効に利用できない。特に、冷房能力を段階的
に変化させている冷温水機を使用し、運転停止時間が長
くなった場合、その間、排熱を回収できず、システム全
体としての効率が低下するのが避けられなかった。
【0004】本発明の目的は、ガスエンジン等の排熱を
冷房の熱源として有効に利用するための排熱熱交換器を
付加した排熱回収型吸収冷温水機において、冷房運転停
止時のガスエンジンその他の排熱を有効利用して、冷房
運転の効率を向上させるにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、冷媒蒸気で
吸収溶液を加熱して二次冷媒蒸気を生成する低温再生器
と、前記冷媒蒸気及び前記二次冷媒蒸気を凝縮して液冷
媒を生成する凝縮器と、前記液冷媒を蒸発させて冷水を
生成する蒸発器と、該蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を吸収
溶液に吸収させて希溶液とする吸収器と、前記吸収器で
生成されて循環する希溶液を排熱を熱源として加熱した
のち高温再生器に送りこむ排熱熱交換器と、を含んでな
る排熱回収型吸収冷温水機において、前記排熱熱交換器
を通過した希溶液を前記低温再生器に導く回路手段と、
該低温再生器で冷媒蒸気を発生して濃縮された吸収溶液
を蒸発器もしくは吸収器に導く回路手段と、凝縮器で生
成された液冷媒を貯蔵する冷媒貯蔵手段と、を設けるこ
とによって達成される。
【0006】上記の課題はまた、冷媒蒸気で吸収溶液を
加熱して二次冷媒蒸気を生成する低温再生器と、前記冷
媒蒸気及び前記二次冷媒蒸気を凝縮して液冷媒を生成す
る凝縮器と、前記液冷媒を蒸発させて冷水を生成する蒸
発器と、該蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を吸収溶液に吸収
させて希溶液とする吸収器と、前記吸収器で生成されて
循環する希溶液を排熱を熱源として加熱したのち高温再
生器に送りこむ排熱熱交換器と、を含んでなる排熱回収
型吸収冷温水機を制御する方法において、冷水負荷が低
下して冷房運転が停止されたとき、排熱熱交換器で加熱
された希溶液を低温再生器に導き、該加熱された希溶液
から低温再生器で冷媒蒸気を発生させ、発生した冷媒蒸
気を凝縮器に導いて凝縮液化させ、生成された液冷媒を
冷媒貯蔵室に貯蔵するとともに、前記低温再生器で冷媒
を発生させた吸収溶液を前記排熱熱交換器に送りこむ手
順を備えることによっても達成される。
【0007】
【作用】冷房負荷が低下して冷温水機の運転が停止され
る場合について説明する。冷温水機の運転を停止するた
めに、高温再生器10における加熱が停止される。吸収
器内の希溶液は溶液循環ポンプ54に加圧されて排熱熱
交換器に送りこまれ、送りこまれた希溶液は、排熱を熱
源として加熱されつつ通過する。排熱熱交換器で加熱さ
れて排熱を回収した希溶液は、溶液ストップ弁11が閉
じられるため、高温溶液熱交換器36に流入せず、希溶
液バイパス管12を経て低温再生器22に流入する。
【0008】凝縮器26の冷却水コイルには冷却水が循
環されていて凝縮器26内部及び低温再生器22内部は
低圧に維持されているから、排熱熱交換器66で加熱さ
れて低温再生器22に流入した吸収溶液(希溶液)は、
低温再生器22内で自己蒸発(フラッシュ)し、冷媒蒸
気を発生させる。発生した冷媒蒸気は凝縮器26に流入
して凝縮液化され、液冷媒となる。この液冷媒は、冷媒
貯蔵手段(冷媒貯蔵室)に蓄えられる。冷媒貯蔵手段1
3が一杯になると、溢れた冷媒は冷媒オーバーフロー管
17を経て蒸発器34に流れ込み、吸収器44底部を経
て溶液循環ポンプ54により加圧され、循環を繰り返
す。低温再生器22で冷媒蒸気を発生させたあとの吸収
溶液は、蒸発器に流れ込んだ余分の冷媒と一緒になって
溶液循環ポンプにより加圧され、循環を繰り返す。
【0009】上述の手順により、冷房運転停止中は、排
熱熱交換器に供給される排熱のエネルギは、液冷媒の形
で冷媒貯蔵室に蓄えられるので、システム全体の効率が
向上する。ただし、液冷媒を冷媒貯蔵室に蓄えるにつれ
吸収溶液の濃度が上昇するので、吸収溶液の濃度を晶析
の恐れがない値に抑制する必要があり、冷媒貯蔵室が冷
媒で一杯になると、冷媒がオーバフローして吸収溶液に
混入され、吸収溶液の濃度の上昇が防止されるようにな
っている。
【0010】
【実施例】本発明の実施例である排熱回収型吸収冷温水
機を図1を参照して説明する。この吸収冷温水機は、作
動流体として、吸収剤であるリチウムブロマイド(Li
Br)に冷媒である水を吸収させた吸収溶液を用いてい
る。吸収溶液のLiBr濃度は、作動流体が装置内を循環
するにつれて変動するが、この変動はほぼ3段階に分け
ることができ、濃度レベルの低い方から、希溶液、中間
濃溶液、濃溶液と呼ぶ。
【0011】図示の排熱回収型吸収冷温水機は、内包す
る吸収溶液(希溶液)を加熱する手段を備えた高温再生
器10と、高温再生器10の上方に配置され該高温再生
器10に上昇管14で接続された分離器16と、該分離
器16の気相部分に一端を接続された冷媒蒸気コイル2
3を内装した低温再生器22と、該低温再生器22に二
次冷媒蒸気通路で連通され前記冷媒蒸気コイル23の他
端が接続されるとともに冷却水コイル(図示せず)及び
冷媒貯蔵室13を内装した凝縮器26と、該冷媒貯蔵室
13の底部に冷媒比例弁19を介装した液冷媒管30で
接続され蒸発コイル(図示せず)を内装した蒸発器34
と、前記冷媒比例弁19の下流側の液冷媒管30と前記
凝縮器の底部とを接続する冷媒オーバーフロー管17
と、前記蒸発器34に蒸発冷媒蒸気通路で連通され冷却
水コイル(図示せず)を内装した吸収器44と、吸収器
44の底部に希溶液吸入管52で吸入側を接続された溶
液循環ポンプ54と、溶液循環ポンプ54の吐出側に被
加熱流体入り口側を接続させた低温溶液熱交換器42
と、低温溶液熱交換器42の被加熱流体出側に希溶液送
液管53Aを介して被加熱流体入り口側を接続させた排
熱熱交換器66と、排熱熱交換器66の被加熱流体出側
に希溶液送液管53Bを介して被加熱流体入り口側を接
続させた高温溶液熱交換器36と、高温溶液熱交換器3
6の被加熱流体出側と前記高温再生器1の希溶液入り口
を接続する希溶液送液管53Cと、前記分離器16の液
相部と高温溶液熱交換器36の加熱流体入り口を接続す
る中間濃溶液管20と、高温溶液熱交換器36の加熱流
体出側と低温再生器22の上部を接続する中間濃溶液管
38と、低温再生器22の液相部と低温溶液熱交換器4
2の加熱流体入り側を接続する濃溶液管40と、低温溶
液熱交換器42の加熱流体出側と吸収器44の上部を接
続する濃溶液管41と、希溶液送液管53Bに介装され
た溶液ストップ弁11と、溶液ストップ弁11上流側の
希溶液送液管53Bと低温再生器22の底部を接続する
希溶液バイパス管12と、蒸発器34の下部と前記濃溶
液管41とを溶液バイパス弁18を介して接続する濃溶
液バイパス管15と、を含んで構成されている。
【0012】液冷媒管30は、冷媒貯蔵室13内に貯溜
された液冷媒が、冷媒比例弁19を開くだけで蒸発器3
4に流下するように配置されている。排熱熱交換器66
の加熱流体入り側はガスエンジンの冷却水出側に、加熱
流体出側はガスエンジンの冷却水入り側に、それぞれ接
続されている。溶液ストップ弁11,溶液バイパス弁1
8は、冷温水機の図示されていないコントローラによ
り、開閉制御される電磁弁としてある。このコントロー
ラは、冷房運転時は、溶液ストップ弁11を開、溶液バ
イパス弁18を閉、溶液循環ポンプ54を運転、高温再
生器10を運転とし、冷房運転停止時は、溶液ストップ
弁11を閉、溶液バイパス弁18を開、溶液循環ポンプ
54を運転、高温再生器16を停止とする制御手段(コ
ントローラの他の制御については説明を省略した)を備
えている。
【0013】上記の構成においては、溶液ストップ弁1
1、溶液バイパス弁18が設けられていること、放熱用
ラジェーター(図示せず)及び3方弁が設けられていな
いことが、図2に示された従来技術と異なっている。ま
た、上記構成においては、ガスエンジンの冷却水が排熱
熱交換器に循環されるが、ガスエンジンの燃焼排ガスを
直接排熱熱交換器に導いて熱回収を行わせることも可能
である。なお、本実施例においては、ガスエンジンの排
熱を排熱熱交換器の熱源としているが、エンジン排熱に
限らず、例えば蒸気など他の排熱熱源を用いることも当
然可能である。
【0014】上記構成の吸収冷温水機の通常運転時の動
作を以下に説明する。高温再生器16内の希溶液は加熱
されて気液2相状態で上昇管14内を上昇し、分離器1
6に流入する。分離器16に流入した気液2相状態の希
溶液は冷媒蒸気と中間濃溶液に分離され、冷媒蒸気は低
温再生器22に内装された冷媒蒸気コイル23を経て凝
縮器26に流入し、中間濃溶液は中間濃溶液管20を経
て高温溶液熱交換器36の加熱流体側に流入する。高温
溶液熱交換器36に流入した中間濃溶液は、被加熱流体
側を流れる希溶液を加熱しつつ高温溶液熱交換器36を
通過し、中間濃溶液管38を経て低温再生器22に流入
し、冷媒蒸気コイル23上に散布される。冷媒蒸気コイ
ル23内を流れる冷媒蒸気は、周囲の中間濃溶液を加熱
して冷媒を蒸発させて二次冷媒蒸気を生成し、自身は冷
却されて凝縮し気液2相となって凝縮器26に流入す
る。低温再生器22で生成された二次冷媒蒸気も、二次
冷媒蒸気通路を経て凝縮器26に流入し、冷媒蒸気コイ
ル23を経て流入した冷媒とともに、冷却水コイル内を
流れる冷却水に冷却されて凝縮し、液冷媒となる。
【0015】凝縮器26で生成された液冷媒は、該凝縮
器26に内装された冷媒貯蔵室13に一旦貯溜され、液
冷媒管30,冷媒オーバーフロー管17を経て蒸発器3
4に流入し、蒸発器34に内装された蒸発コイル上に散
布され、蒸発コイル内を流れる熱媒体(冷温水)の熱を
奪って蒸発し、再び冷媒蒸気となり、蒸発冷媒蒸気通路
を経て吸収器44に流入する。熱を奪われて冷却された
熱媒体は、冷房負荷に導かれ、冷房を行ったのち再び蒸
発コイルに還流する。低温再生器22で二次冷媒蒸気と
して冷媒を蒸発させた中間濃溶液は、濃溶液となり、濃
溶液管40を経て低温溶液熱交換器42の加熱流体入り
側に流入する。低温溶液熱交換器42に流入した濃溶液
は、被加熱流体側を流れる希溶液を加熱しつつ低温溶液
熱交換器42を通過し、濃溶液管41を経て吸収器44
に流入する。通常運転状態では、溶液バイパス弁18は
閉じられている。吸収器44に流入した濃溶液は、冷却
水コイル上に散布され、蒸発器から流入する冷媒蒸気を
吸収して希溶液となる。濃溶液が冷媒蒸気を吸収すると
きに発生する吸収熱は、冷却水コイル内を流れる冷却水
に移され、クーリングタワー(図示せず)に運ばれて大
気に放出される。
【0016】吸収器44で生成された希溶液は、希溶液
吸入管52を経て溶液循環ポンプ54に吸入され、加圧
されて低温溶液熱交換器42の被加熱流体側に流入す
る。低温溶液熱交換器42に流入した希溶液は加熱流体
側を流れる濃溶液に加熱されつつ低温溶液熱交換器42
を通過し、希溶液送液管53Aを経て排熱熱交換器66
の被加熱流体側に流入する。排熱熱交換器66に流入し
た希溶液は、加熱流体側を流れるガスエンジン冷却水に
加熱されつつ排熱熱交換器66を通過し、希溶液送液管
53Bを経て(通常運転状態では溶液ストップ弁11は
開いている)高温溶液熱交換器36の被加熱流体側に流
入する。高温溶液熱交換器36に流入した希溶液は、加
熱流体側を流れる中間濃溶液に加熱されつつ高温溶液熱
交換器36を通過し、希溶液送液管53Cを経て高温再
生器10に流入する。高温再生器10に流入した希溶液
は、再び上述のサイクルを繰り返す。
【0017】排熱熱交換器66の被加熱流体側を通過し
た希溶液の一部は、希溶液バイパス管12を経て低温再
生器22に導かれ、高温溶液熱交換器の加熱流体側を経
て低温再生器22に流入した中間濃溶液に混合されて二
次冷媒蒸気を発生する。また、溶液バイパス弁18は、
冷房負荷が減少した場合に、吸収器44に供給される濃
溶液の一部を蒸発器底部にバイパスさせるのにも使用さ
れるが、通常、閉となっている。排熱熱交換器66の加
熱流体側を流れつつ排熱を希溶液に移したガスエンジン
冷却水は、排熱熱交換器66を出たら再びガスエンジン
に戻り、ガスエンジンを冷却する。通常運転時の動作は
以上述べたサイクルが繰り返される。
【0018】次に、冷房負荷が低下して冷温水機の運転
が停止される場合について説明する。表1に、冷房運転
中と、冷房負荷が低下して冷温水機の運転が停止されて
いる場合の、各ポンプ及び弁の運転、停止及び開閉の状
態を示す。( )内に記載したのは、従来技術と本実施
例が異なる場合の従来技術における運転、停止の状態で
ある。
【0019】
【表1】
【0020】冷温水機の運転を停止するために、高温再
生器10における加熱が停止されるが、溶液循環ポンプ
54、凝縮器26の冷却水コイルに冷却水を供給する冷
却水ポンプ、及び蒸発コイル内の熱媒体(冷温水)を循
環させる冷温水ポンプの運転はそのまま継続され、溶液
ストップ弁11,冷媒比例弁19が閉じられる。また、
溶液バイパス弁18は開かれる。その結果、排熱熱交換
器66を通過して加熱された希溶液は希溶液バイパス管
12を経て低温再生器22に流入する。凝縮器26内の
冷却水コイルには冷却水が循環しているので凝縮器26
内の圧力は低圧に維持され、従って凝縮器26に冷媒蒸
気通路で連通している低温再生器22内の圧力も低圧に
なっている。このため、低温再生器26に流入した希溶
液は、低温再生器内の低圧のために、低温再生器26に
流入すると同時に自己蒸発(フラッシュ)し、冷媒蒸気
を発生させる。
【0021】具体的に数値で説明すると、凝縮器温度が
冷却水により約34℃に維持された場合、飽和蒸気圧力
は約40mmHgとなり、その圧力における濃度54%の
吸収溶液の飽和温度は約72℃となる。したがって、排
熱熱交換器66において、72℃よりも高い温度に加熱
された吸収溶液は、低温再生器22内で自己蒸発し、冷
媒蒸気を発生させるのである。
【0022】低温再生器22で発生した冷媒蒸気は凝縮
器26に流入し、冷却コイルをながれる冷却水に冷却さ
れて凝縮液化し、液冷媒となる。この液冷媒は、冷媒比
例弁19が閉じられているので、凝縮器下部に内装され
た冷媒貯蔵室13に貯溜されるが、ある程度冷房運転の
停止状態が続くと冷媒貯蔵室13から溢れだし、冷媒オ
ーバーフロー管17を経て蒸発器に流入し、蒸発コイル
上に散布される。しかし、散布された冷媒は蒸発するこ
となく、そのまま、蒸発器底部に流下する。冷媒は、装
置内を循環している吸収溶液から、冷媒貯蔵室13の冷
媒貯蔵容量分だけ抜き取られることになるが、吸収溶液
の濃度が晶析の恐れのある濃度になる前に、冷媒が冷媒
貯蔵室13から溢れでるように、冷媒貯蔵室13の冷媒
貯蔵容量が設定されている。なお、凝縮器26で凝縮さ
れた液冷媒は、冷媒貯蔵室13が一杯になる前にも、一
部が冷媒オーバーフロー管17を経て蒸発器に流入する
ようになっている。
【0023】一方、低温再生器22で冷媒蒸気を発生さ
せ、濃度を上昇させた吸収溶液(濃溶液という)は、濃
溶液管40,低温溶液熱交換器42の加熱流体側,濃溶
液管41,濃溶液バイパス管15,溶液バイパス弁18
を経て蒸発器底部に流入する。蒸発器底部に流入した濃
溶液は、流下してきた液冷媒と混じって希溶液となり、
吸収器44の底部、希溶液吸入管52を経て溶液循環ポ
ンプ54に吸入される。吸入された希溶液は、溶液循環
ポンプ54に加圧され、低温溶液熱交換器42の被加熱
流体側を経て排熱熱交換器66の被加熱流体側に流入
し、上述のサイクルを繰り返す。
【0024】濃溶液が吸収器44の冷却水コイル上に散
布されないので、吸収器44内の冷媒蒸気が濃溶液に吸
収されず、吸収器及び蒸発器内の圧力が低下しない。し
たがって、蒸発コイル上に散布された液冷媒が蒸発する
ことができず、蒸発コイル内を循環している熱媒体(冷
温水)の温度が必要以上に低下して凍結等のトラブルを
起こすことがない。
【0025】冷房運転停止時にこのような希溶液のサイ
クルを形成し、維持することにより、吸収冷温水機が冷
房運転停止中でも、排熱熱交換器で希溶液を加熱し、低
温再生器を分離器として機能させることができる。した
がって、冷房運転停止中に、ガスエンジン等から供給さ
れる排熱のエネルギを液冷媒に変えて冷媒貯蔵室に貯溜
することができ、冷房負荷が増加して冷房運転が再開さ
れる時に、冷媒貯蔵室に貯溜された液冷媒をただちに蒸
発器に送りこみ、十分な量の冷媒を蒸発コイル上に供給
することができる。すなわち、冷房運転再開時の冷房能
力の立上りが速まるとともに、高温再生器10における
入熱量が節減され、サイクル効率が向上する。
【0026】上記実施例では、冷媒貯蔵室13は凝縮器
26に内装されているが、冷媒比例弁19の開操作だけ
で蒸発器に貯溜した冷媒を送りこめる位置であれば、凝
縮器26の外に配置しても差し支えない。また、低温再
生器22で生成された濃溶液は、一旦、低温溶液熱交換
器42を通過したのち、蒸発器底部、吸収器底部を経て
溶液循環ポンプに吸入されているが、必ずしも低温溶液
熱交換器42を通過させる必要はなく、濃溶液管40を
弁を介して直接蒸発器底部、もしくは希溶液吸入管52
に接続してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、冷房負荷が低下して冷
房運転が一時停止されている場合でも、ガスエンジン等
から供給される排熱のエネルギが、液冷媒の形で蓄えら
れるので、システム全体としての効率が向上する。ま
た、冷房運転が一時停止されている場合に、排熱熱交換
器への排熱の入熱を避けるための三方弁が不要になり、
コスト面でも有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である排熱回収型吸収冷温水機
を示す系統図である。
【図2】従来技術の例を示す系統図である。
【符号の説明】
10 高温再生器 11 溶液スト
ップ弁 12 希溶液バイパス管 13 冷媒貯蔵
室 14 上昇管 15 濃溶液バ
イパス管 16 分離器 17 冷媒オー
バーフロー管 18 溶液バイパス弁 19 冷媒比例
弁 20 中間濃溶液管 22 低温再生
器 23 冷媒蒸気コイル 26 凝縮器 30 液冷媒管 34 蒸発器 36 高温溶液熱交換器 38 中間濃溶
液管 40,41 濃溶液管 42 低温溶液
熱交換器 44 吸収器 52 希溶液吸
入管 53A,B,C 希溶液送液管 54 溶液循環
ポンプ 66 排熱熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 雅博 東京都江戸川区南小岩7−14−7 (56)参考文献 特開 平7−218018(JP,A) 特開 平8−152222(JP,A) 特開 平3−211371(JP,A) 実開 昭55−28870(JP,U) 実公 昭63−11570(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 303 F25B 15/00 306

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒蒸気で吸収溶液を加熱して二次冷媒
    蒸気を生成する低温再生器と、前記冷媒蒸気及び前記二
    次冷媒蒸気を凝縮して液冷媒を生成する凝縮器と、前記
    液冷媒を蒸発させて冷水を生成する蒸発器と、該蒸発器
    で蒸発した冷媒蒸気を吸収溶液に吸収させて希溶液とす
    る吸収器と、前記吸収器で生成されて循環する希溶液を
    排熱を熱源として加熱したのち高温再生器に送りこむ排
    熱熱交換器と、を含んでなる排熱回収型吸収冷温水機に
    おいて、前記排熱熱交換器を通過した希溶液を前記低温
    再生器に導く回路手段と、該低温再生器で冷媒蒸気を発
    生して濃縮された吸収溶液を蒸発器もしくは吸収器に導
    く回路手段と、凝縮器で生成された液冷媒を貯蔵する冷
    媒貯蔵手段と、を有してなることを特徴とする排熱回収
    型吸収冷温水機。
  2. 【請求項2】 冷媒蒸気で吸収溶液を加熱して二次冷媒
    蒸気を生成する低温再生器と、前記冷媒蒸気及び前記二
    次冷媒蒸気を凝縮して液冷媒を生成する凝縮器と、前記
    液冷媒を蒸発させて冷水を生成する蒸発器と、該蒸発器
    で蒸発した冷媒蒸気を吸収溶液に吸収させて希溶液とす
    る吸収器と、前記吸収器で生成されて循環する希溶液を
    排熱を熱源として加熱したのち高温再生器に送りこむ排
    熱熱交換器と、を含んでなる排熱回収型吸収冷温水機を
    制御する方法において、冷水負荷が低下して冷房運転が
    停止されたとき、排熱熱交換器で加熱された希溶液を低
    温再生器に導き、該加熱された希溶液から低温再生器で
    冷媒蒸気を発生させ、発生した冷媒蒸気を凝縮器に導い
    て凝縮液化させ、生成された液冷媒を冷媒貯蔵室に貯蔵
    するとともに、前記低温再生器で冷媒を発生させた吸収
    溶液を前記排熱熱交換器に送りこむことを特徴とする排
    熱回収型吸収冷温水機の制御方法。
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