JP2816238B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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Description
る。
の一連の工程を経て画像形成を行っている。この目的に
使用する感光体としては、無定形セレン、無定形シリコ
ンのような無機系感光体の他に、各種の有機感光体が使
用されている。電子写真複写の用途に使用する感光体で
は、感光層が表面に露光しているため、取扱中に感光層
に傷が入ったり、プロセスを反復することで、感光層の
摩耗、劣化等が発生し、このため感光体の寿命がかなり
短くなるという傾向がある。このような傾向は、有機感
光体において特に顕著である。
なる表面層、例えば電気絶縁層や保護層を設けることが
従来から行われており、例えば特開昭60−3641号公報に
は、有機光導電性層中に電子供与性物質を含み、且つ保
護層中に電気抵抗調節剤と電子受容性物質とを含む電子
写真用感光体が提案されている。また、特開昭64−3672
号公報には、結着樹脂とハロゲン化キノン類とを含有す
る保護層を設けた電子写真感光体が提案されている。
で、感光体全体の機械的強度や耐摩耗性を高めることが
できるという点で満足し得るものであるとしても、保護
層を十分な厚みに設ける場合には、残留電位が高くなる
傾向があり、また残留電位を低くし得るような膜厚では
反復使用に対して十分な耐摩耗性が得られないという欠
点がある。
反復される場合の耐久性や性能の安定性も概して低いと
いう問題もある。特に負帯電型感光体の場合には、オゾ
ン発生による劣化傾向が著しいことから、保護層として
電子輸送物質(電子供与性物質)を含有するものを使用
し、圧帯電型感光体として使用することが望まいしが、
トリ−またはエトラーニトロフルオレノンのような優れ
た電子輸送物質は衛生上の問題が指摘されており、使用
上の制限を受ける。
溶解性が概して悪く、このため溶解性の高い溶媒に溶解
して、保護層の形成に用いられているが、保護層形成の
際、下地の感光層をどうしても再溶解する傾向があり、
そのため感光体全体としての感度や他の電子写真学的特
性に悪影響を及ぼす傾向がある。これを防止しようとす
ると、保護層中に含有させる電子輸送物質の濃度が低く
なり、電子輸送性能が低くなって感度が低下したり、残
留電位が上昇したりする欠点を生じる。
キリン誘導体を選択し、このものを結着樹脂中に配合し
て保護層として使用すると、前述した問題が解消される
ことを見出した。
ことなしに、保護層を十分に厚みに設けることができ、
これにより、電荷輸送能と安定性とに優れた保護層を形
成でき、従って優れた感度、低い残留電位及び優れた安
定性と機械的保護効果の組合せを有する、電子写真感光
体を提供するにある。
定で且つ耐久性に優れた保護層を有する電子写真感光体
を提供するにある。
を有し、従って正帯電型で使用し得る電子写真感光体を
提供するにある。
層付き電子写真感光体をも目的としている。
体において、該保護層がジフェノキノン誘導体を含有す
る結着樹脂組成物から成ることを特徴とする電子写真感
光体が提供される。
物質をも含有する結着樹脂組成物から成ることができ、
この場合には感光体は正帯電のみならず、負帯電でも動
作し得るようになる。また、この結着樹脂組成物は、導
電性微粉末をも含有でき、こうすることにより電荷の輸
送効率を更に向上させることができる。結着樹脂とし
て、シリコーン系ハードコートを用いることが好適であ
り、これにより保護層の機械的強度や耐傷性、耐摩耗性
を一層向上させることができる。
て、基R1に比して基R2の方が大きい炭素原子数を有する
ものとする。
発明の目的に好ましい。
式(1)または(2)の非対称置換構造のジフェノキノ
ン誘導体を含有させる。ジフェノキノン誘導体が優れた
電子輸送性を有することは、例えば特開平1−206349号
公報によって既に知られている。本発明によれば、ジフ
ェノキノン誘導体、特に非対称置換構造のジフェノキノ
ン誘導体を保護層中に含有させることにより、次の利点
が奏される。
帯電、露光操作を反復すると、残留電位が増大し、感度
が低下する傾向があるが、保護層中にジフェノキノン誘
導体を含有させることにより、優れた電子輸送能が付与
されると共に、この電子輸送能が帯電−露光操作を長期
にわたって反復した場合にも安定に保持され、その結果
として残留電位をかなり減少させ且つ感度を増大させる
ことが可能となる。
(2)の非対称置換構造の誘導体は、保護層形成用溶媒
に対する溶解性が大であることから、保護層中に高濃度
で含有させることが可能であり、このため残留電位の増
大や感度の低下を伴なうことなしに、保護層の厚みを増
大させて、この結果として、感光体の寿命を著しく延長
させることができる。
ジフェノキノン誘導体は溶解性の低いアルコール系溶媒
の貧溶媒にも可溶であり、この溶媒溶液の形で下地の感
光層に塗布できることから、下地感光層の感光性成分や
結着剤を再溶出したり、或いはその分散構造や組織を損
傷させることがなく、従って感光体全体としての感度や
他の電子写真学的特性に悪影響を及ぼさないという利点
が達成される。
保護層を設けた感光体は、正帯電で動作する感光体とな
るが、この保護層に正孔輸送物質を含有させると、正帯
電のみならず、負帯電でも動作する両帯電型感光体とな
る。また、両者を併用することにより、単独使用の場合
は比して相互に安定化されるという利点もある。
せることにより、適度の抵抗を付与しながら、保護層の
電荷の輸送効率を一層高め、残留電位の低下や感度の向
上等の一層の改善が可能となる。
系ハードコート剤を用いることにより、感光体の耐久性
を一層向上させることができる。
及び電荷輸送物質を積層型で或いは単層分散型で含有す
るものであってもよい。
このものは導電性基体1上に、電荷発生物質と電荷輸送
物質を単一層に含有した単層型感光層2を設け、この上
にジフェノキノン誘導体或いは更に正孔輸送剤及び/又
は導電性微粉末を含有する保護層3を設けて成る。電荷
発生、電荷輸送層2は、電荷輸送物質(CTM)を含む連
続相とこの連続相中に分散された電荷発生物質(CGM)
を分散させた組成物から成る。
送物質でも、電子輸送物質でも、或いは、両者の組合せ
であってもよい。保護層3がジフェノキノン誘導体のみ
を含有し、感光層2中の電荷輸送物質が正孔輸送物質で
ある場合には、第2−A図に示す通り、感光層2の保護
層側の表面で形成されたキャリヤの内、電子が保護層3
中に注入されて、ジフェノキノン誘導体により表面に移
動して正電荷の中和が行われ、一方生成キャリヤの内正
孔は感光層2内を導電性基体1に向けて移動して、静電
像の形成が行われる。
層2の電荷輸送物質が電子輸送物質である場合には、第
2−B図に示す通り、感光層2の基体側表面で形成され
たキャリヤの内、電子が感光層内を移動して保護層中に
注入され表面電荷の中和が行われる一方で、正孔が導電
性基体に注入されて、静電像の形成が行われる。
方を含有する場合には両帯電で動作が可能であり、感光
層2中の電荷輸送物質が正孔輸送物質である場合には、
第2−C図に示される通り、正帯電に対しては、感光層
2の保護層側表面で生成したキャリヤの内、電子の保護
層2への注入と、正孔の感光層内移動を生じて静電像形
成が行われ、負帯電に対しては、感光層2の基本側表面
で生成したキャリヤの内、電子の基本への注入と、正孔
の感光層内移動を生じて静電像形成が行われる。
る場合には、第2−D図に示される通り、正帯電に対し
ては感光層2の基本側表面で生成したキャリヤにより、
負帯電に対しては感光層2の保護層側表面で生成したキ
ャリヤにより、静電像の形成が同様に行われる。
の感光体は導電性基体1上に電荷輸送層(CTL)2a及び
電荷発生層(CGL)2bをこの順序に設け、その上にジフ
ェノキノンに誘導体、或いは更に正孔輸送物質及び/又
は導電性微粉末を含有する保護層3を設けて成る。この
場合、電荷輸送層2aとしては正孔輸送物質を含有する層
が使用される。
用でき、例えば、アルミニウム、銅、錫、白金、金、
銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チ
タン、ニッケル、インジウム、ステンレス鋼、真鍮の金
属単体や、上記金属が蒸着またはラミネートされたプラ
スチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化錫、酸化イン
ジウム等で被覆されたガラス等が例示される。
ルル、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、アゾ系顔
料、ジスアゾ系顔料、アンサンスロン系顔料、フタロシ
アニン系顔料、インジゴ系顔料、スレン系顔料、トルイ
ジン系顔料、ピラゾリン系顔料、ペリレン系顔料、キナ
クリドン系顔料等が例示され、所望の領域に吸収波長域
を有するよう、一種または二種以上混合して用いられ
る。
分子量の正孔輸送物質が使用され、低分子量の正孔輸送
物質は、後述するバインダーとの組合せで使用される。
かかる正孔輸送物質としては、例えば、2、5−ジ(4
−メチルアミノフェニル)、1、3、4−オキサジアゾ
ール、等のオキサジアゾール系化合物、9−(4−ジエ
チルアミノスチリル)アントラセン等のステリル化合
物、ポリビニルカルバゾール等のカルバゾール系化合
物、有機ポリシラン化合物、1−フェニル−3−(p−
ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン化
合物、ヒドラゾン化合物、トリフェニルアミン系化合
物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソ
オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジア
ゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系
化合物、トリアゾール系化合物等の含窒素環式化合物、
縮合多環式化合物が例示される。
送物質、例えばマロノニトリルチオピラン系化合物等が
使用されるが、ジフェノキノン誘導体、特に下記一般式 式中、R1,R2,R3及びR4の各々は水素原子、アルキル基、
シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等であ
る、 で表わされるものが好適に使用される。その適当な例
は、これに限定されないが、2,6−ジメチル−2′,6′
−ジt−ブチルジフェノキノン、2,2′−ジメチル−6,
6′−ジt−ブチルジフェノキノン、2,6−ジメチル−
2′,6′−ジt−ブチルジフェノキノン、2,6−ジメチ
ル−2′,6′−ジフェニルジフェノキノン、2,6−ジメ
チル−2′,6′−ジシクロヘキシルジフェノキノン、2,
6,2′,6′−テトラメチルジフェノキノン、2,6,2′,6′
−テトラt−ブチルジフェノキノン、2,6,2′,6′−テ
トラフェニルジフェノキノン、2,6,2′,6′−テトラシ
クロヘキシルジフェノキノン、等を挙げることができ
る。
着剤樹脂に分散させた形の層として施こすことができ
る。このような結着樹脂としては、種々の樹脂が使用で
き、例えば、スチレン系重合体、アクリル系重合体、ス
チレン−アクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリプロピレン、アイオノマー等のオレフィン
系重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、
ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリ
アリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、
シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシア
クリレート等の光硬化型樹脂等各種の重合体が例示でき
る。これらの結着樹脂は、一種または二種以上混合して
用いることもできる。
種々の有機溶剤が使用でき、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、n−
ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、ク
ロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレン
グリコールジメチルエーテル,ジエチレングリコールジ
メチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサン等のケトン類、酢酸エチル、
酢酸メチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等、種々の溶剤が例示され、一種ま
たは二種以上混合して用いられる。
発生物質と結着樹脂等を、従来公知の方法、例えば、ロ
ールミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシュイカ
ーあるいは超音波分散器等を用いて調整し、従来公知の
塗布手段により塗布、乾燥すればよい。
7:1乃至2.5:1の重量比で用いるのがよく、電荷輸送物質
と結着樹脂とは、0.5:1乃至2:1、特に0.5:1乃至1.5:1の
重量比で用いるのがよい。
形で設けることもできる。
したものでよいが、一般式(2)または(3)の非対称
型の誘導体が特に望ましい。この場合、炭素数の小さな
アルキル基R1は、炭素数3以下のもの特にメチル基であ
ることが好ましく、炭素数の大きいアルキル基R2は、炭
素数4以上のものが好ましい。
に例示したものが全て使用されるが、特にジエチルアミ
ノベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、N,N,N′,
N′−テトラキス(3−メチルフェニル)−1,3−ジアミ
ノベンゼン、3,3′−ジメチル−N,N,N′,N′−テトラキ
ス−4−メチルフェニル(1,1′−ビフェニル)−4,4′
−ジアミンが好ましい。
・cm、特に109〜1013Ω・cmで且つ平均粒径が0.3μm以
下、特に0.15μm以下のものが有利に使用され、適当な
ものとして導電性金属酸化物、例えば、SnO2,Sb2O3,TiO
2またはこれらの混合物もしくは固溶体が例示される。
れるが、中でもアルコール系溶媒のような溶解力の比較
的小さい溶媒に可溶な結着樹脂が好適である。耐久性の
点で、シリコーン系ハードコート剤が好適であり、この
ものは、テトラアルコキシシラン、トリアルコキシアル
キルシラン、ジアルコキシジアルキルシラン等のオルガ
ノシラン、トリクロルアルキルシラン、ジクロルジアル
キルシラン等のオルガニハロゲンシランなど、シラン系
化合物の、単独または2種以上の混合物の加水分解物
(いわゆるオルガノポリシロキサン)、またはその初期
縮合反応物が好ましい。上記シラン系化合物のアルコキ
シ基、アルキル基としては、メチキシ基、エトキシ基、
メチル、エチル等、炭素数1〜4程度の低級基が好まし
い。
を用いなくても、加熱するだけで硬化させることができ
るが、通常、硬化反応をスムーズ且つ均一に完結させる
ために触媒を用いる場合が多い。
酸または有機酸、アミン類などのアルカリ類、種々のも
のを使用することができる。また、必要に応じて、従来
公知の硬化助剤等を併用することもできる。
部、特に50乃至150重量部の濃度で存在するのがよく、
一方、正孔輸送剤は150重量部以下、特に120重量部以下
の濃度で、また導電性微粉末は100重量部以下、特に60
重量部以下の濃度で用いるのがよい。
μm、特に1乃至10μmの厚みで用いるのがよく、電荷
発生物質と電荷輸送物質を単一層に含有した単層型感光
層は一般に2乃至100μm、特に5乃至30μmの厚みで
用いるのがよい。一方、第3図の積層感光体では、電荷
輸送層を2乃至100μm、特に5乃至30μmの厚み、電
荷発生層を0.01乃至20μm、特に0.1乃至10μmの厚み
で用いるのがよい。
置換構造のジフェノキノン誘導体を保護層中に含有させ
ることにより、優れた電子輸送能が付与されると共に、
この電子輸送能が帯電露光操作を長期にわたって反復し
た場合にも安定に保持され、その結果として残留電位を
かなり減少させ且つ感度を増大させることが可能とな
る。
(2)の非対称置換構造の誘導体は、保護層形成用溶媒
に対する溶解性が大であることから、保護層中に高濃度
で含有させることが可能であり、このため残留電位の増
大や感度の低下を伴なうことなしに、保護層の厚みを増
大させて、この結果として、感光体の寿命を著しく延長
させることができる。
ジフェノキノン誘導体は溶解性の低いアルコール系溶媒
の貧溶媒にも可溶であり、この溶媒溶液の形で下地の感
光層に塗布できることから、下地感光層の感光性成分や
結着剤を再溶出したり、或いはその分散構造や組織を損
傷させることがなく、従って感光体全体としての感度や
他の電子写真学的特性に悪影響を及ぼさないという利点
が達成される。
保護層を設けた感光体は、正帯電で動作する感光体とな
るが、この保護層に正孔輸送物質を含有させると、正帯
電のみならず、負帯電でも動作する両帯電型感光体とな
る。また、両者を併用することにより、単独使用の場合
に比して相互に安定化されるという利点もある。
せることにより、適度の抵抗を付与しながら、保護層の
電荷の輸送効率を一層高め、残留電位の低下や感度の向
上等の一層の改善が可能となる。
系ハードコート剤を用いることにより、感光体の耐久性
を一層向上させることができる。
する。
ーボネート(三菱瓦斯化学社製、商品名Z200)100重量
部、N,N′−ジ(3,5−ジメチルフェニル)ペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボキシジイミド重量部、X型メタル
フリーフタロシアニン(大日本インキ社製)0.2重量
部、3.3′−ジメチル−N,N,N′,N′−テトラキス−4−
メチルフェニル(1,1′−ビフェニル)4,4′−ジアミン
95重量部、N−エチル−3−カルバゾイルアルデヒドN,
N−ジフェニルヒドラゾン5重量部、酸化防止剤(川口
化学社製、商品名アンテージBHT)5重量部、ポリジメ
チルシロキサン(信越化学社製)0.01重量部および所定
量のテトラヒドロフランを、超音波分散器で混合分散し
感光層用分散液を調整するとともに、アルマイト処理さ
れたアルミニウム素管上に塗布した後、約100℃で30分
間熱処理下降することにより、膜厚約23μmの感光層を
形成した。
リコーン樹脂(東芝シリコーン社製、商品名ストガード
510)100重量部、ジフェノキノン誘導体としての2,2′
−ジメチル−6,6′−ジtert−ブチル−ジフェノキノン1
00重量部、硬化剤としてのトリエチルアミ1重量部、溶
剤としてのイソプロピルアルコール300重量部からなる
表面保護層用塗布液を、浸漬法によって上記感光層上に
塗布し、110℃で1時間加熱硬化させて、膜厚約2.5μm
の表面保護層を形成することで電子写真感光体を作成し
た。
のN,N′−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N′−ジ
フェニルヒドラゾン10重量部を配合したこと以外は、実
施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
のアンチモンドープ酸化スズ微粉末(住友セメント社
製)40重量部を配合したこと以外は、実施例2と同様に
して電子写真感光体を作成した。
化性シリコーン樹脂に代えて、ポリ−(4,4′−シクロ
ヘキシリデンビフェニル)カーボネート(三菱瓦斯化学
社製、商品名Z200)を用いたこと以外は、実施例1と同
様にして電子写真感光体を作成した。
の3,3′−ジメチル−N,N,N′,N′−テトラキス−4−メ
チルフェニル(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジアミン
50重量部を配合したこと以外は、実施例4と同様にして
電子写真感光体を作成した。
のアンチモンドープ酸化スズ微粉末(住友セメント社
製)40重量部を配合したこと以外は、実施例5と同様に
して電子写真感光体を作成した。
ての、2,2′−ジメチル−6,6′−ジtert−ブチル−ジフ
ェノキノンおよび正孔輸送物質としてのN,N′−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−N,N′−ジフェニルヒドラ
ゾンを含有しないこと以外は、実施例3と同様にして電
子写真感光体を作成した。
名U−100)100重量部および電荷輸送材料としてのN,
N′−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N′−ジフェ
ニルヒドラゾン100重量部をジクロロメタン900重量部に
撹拌混合して、電荷輸送層用塗布液を調整し、アルミニ
ウムドラム(径78mm、長さ340mm)に浸漬法により塗布
し、90℃の温度で、30分間熱風乾燥して効果させること
により、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
学社製、商品名Y5−N)50重量部、電荷発生材料として
のジブロモアンサンスロン(ICI社製)80重量部および
メタルフリーフタロシアニン(BASF社製)20重量部、ジ
アセトンアルコール2000重量部をボールミルに仕込み、
24時間撹拌混合して電荷発生層用塗布液を調整した。こ
の電荷発生層用塗布液を、前記電荷輸送層上に浸漬法に
より塗布し、110℃で30分間熱風乾燥して硬化させるこ
とにより、膜厚約0.5μmの電荷発生層を形成した。
性シリコーン樹脂(東芝シリコーン社製、商品名トスガ
ード510)100重量部、(2,2′−ジメチル−6,6′−ジte
rt−ブチル−ジフェノキノン)100重量部、硬化剤とし
てのトリエチルアミン1重量部、溶剤としてのイソプロ
ピルアルコール300重量部からなる表面保護層用塗布液
を、浸漬法によって上記感光層上に塗布し、110℃で1
時間加熱硬化させて、膜厚約2.5μmの表面保護層を形
成することで電子写真感光体を作成した。
のN,N′−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N′−ジ
フェニルヒドラゾン10重量部を配合したこと以外は、実
施例7と同様にして電子写真感光体を作成した。
のアンチモンドープ酸化スズ微粉末(住友セメント社
製)40重量部を配合したこと以外は、実施例8と同様に
して電子写真感光体を作成した。
化性シリコーン樹脂に代えて、ポリ−(4,4′−シクロ
ヘキシリデンビフェニル)カーボネート(三菱瓦斯化学
社製、商品名Z200)を用いたこと以外は、実施例7と同
様にして電子写真感光体を作成した。
の3,3′−ジメチル−N,N,N′,N′−テトラキス−4−メ
チルフェニル(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジアミン
50重量部を配合したこと以外は、実施例10と同様にして
電子写真感光体を作成した。
のアンチモンドープ酸化スズ微粉末(住友セメント社
製)40重量部を配合したこと以外は、実施例11と同様に
して電子写真感光体を作成した。
ての、2,2′−ジメチル−6,6′−ジtert−ブチル−ジフ
ェノキノンおよび正孔輸送物質としてのN,N′−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−N,N′−ジフェニルヒドラ
ゾンを含有しないこと以外は、実施例9と同様にして電
子写真感光体を作成した。
テック社製、ジェンテックシンシア30M型機)に装填
し、その表面を正または負に帯電させて、表面電位Vsp
(v)を測定した。
験装置の露光光源であるハゲンランプを用いて、露光強
度0.92mW/cm2、露光時間1秒間の条件で露光し、前記表
面電位Vsp(v)が1/2となるまでの時間を求め、半減露
光量E1/2(μJ/cm2)を算出した。また、露光後、0.15
秒経過後の表面電位を残留電位Vrp(v)とした。
の電子写真特性の結果を表に示す。
を含有した表面保護層を有する実施例1乃至12に示され
る本発明の電子写真感光体は、何れも、表面保護層中に
ジフェノキノン誘導体を含有していない比較例1乃至2
に示される電子写真感光体に比べて残留電位が低く、感
度特性の向上した優れた特性を示すものであった。さら
に、ジフェノキノン誘導体と共に正孔輸送物質を含有し
た表面保護層を有する実施例2乃至3及び実施例5乃至
6に示される本発明の単層型電子写真感光体は、何れ
も、両極性の帯電でも良好に動作しえる感光体であるこ
とがわかる。
体の断面図である。第2図Aは、保護層がジフェノキノ
ン誘導体のみを含有し、感光層中の電荷輸送物質が正孔
輸送物質である場合の作用図。第2図Bは、保護層がジ
フェノキノン誘導体のみを含有し、感光層中の電荷輸送
物質が電子輸送物質である場合の作用図。第2図Cは、
保護層がジフェノキノン誘導体と正孔輸送物質との両方
を含有し、感光層中の電荷輸送物質が正孔輸送物質であ
る場合の作用図。第2図Dは、保護層がジフェノキノン
誘導体と正孔輸送物質との両方を含有し、感光層中の電
荷輸送物質が電子輸送物質である場合の作用図、第3図
は、感光層が積層型である本発明の電子写真感光体の断
面図である。 1……導電性基体、2……感光層、3……保護層、□…
…ジフェノキノン誘導体、■……正孔輸送物質、2a……
電荷輸送層、2b……電荷発生層。
Claims (5)
- 【請求項1】表面に保護層を有する電子写真感光体にお
いて、該保護層がジフェノキノン誘導体を含有する結着
樹脂組成物から成ることを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項2】結着樹脂組成物が正孔輸送物質をも含有す
る組成物である請求項1記載の感光体。 - 【請求項3】結着樹脂組成物が導電性微粉末をも含有す
る組成物である請求項1または2記載の感光体。 - 【請求項4】結着樹脂がシリコン系ハードコート剤であ
る請求項1,2または3記載の感光体。 - 【請求項5】ジフェノキノン誘導体が下記式 式中、R1及びR2の各々はアルキル基、アリール基であっ
て、基R1に比して基R2の方が大きい炭素原子数を有する
ものとする。 で表わされるジフエノキノン誘導体であることを特徴と
する請求項1記載の感光体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14585990A JP2816238B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14585990A JP2816238B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0437862A JPH0437862A (ja) | 1992-02-07 |
JP2816238B2 true JP2816238B2 (ja) | 1998-10-27 |
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ID=15394730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14585990A Expired - Lifetime JP2816238B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 電子写真感光体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2816238B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110111334A1 (en) * | 2009-11-06 | 2011-05-12 | Xerox Corporation | Light shock resistant overcoat layer |
Families Citing this family (2)
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JP4673685B2 (ja) * | 2005-07-06 | 2011-04-20 | 株式会社リコー | 静電潜像担持体、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
JP5660460B2 (ja) * | 2011-03-08 | 2015-01-28 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
-
1990
- 1990-06-04 JP JP14585990A patent/JP2816238B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20110111334A1 (en) * | 2009-11-06 | 2011-05-12 | Xerox Corporation | Light shock resistant overcoat layer |
US8367285B2 (en) * | 2009-11-06 | 2013-02-05 | Xerox Corporation | Light shock resistant overcoat layer |
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JPH0437862A (ja) | 1992-02-07 |
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