JP2816140B2 - 移動フロア装置 - Google Patents

移動フロア装置

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JP2816140B2
JP2816140B2 JP33715996A JP33715996A JP2816140B2 JP 2816140 B2 JP2816140 B2 JP 2816140B2 JP 33715996 A JP33715996 A JP 33715996A JP 33715996 A JP33715996 A JP 33715996A JP 2816140 B2 JP2816140 B2 JP 2816140B2
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JP
Japan
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chain
roller
moving floor
slat conveyor
top cover
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Inventor
博文 中尾
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ナカオ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として車両の
荷台に使用される移動フロア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックに対する荷物の積み降しの合理
化のために、図1〜図3に示すような車両用移動フロア
装置が開発され、最近ではその普及が目覚しくなってき
ている。
【0003】この装置は、図2、図3に示すように、ロ
ーラチエン1を駆動ホイール2と従動ホイール3間にか
け渡す。また、このローラチエン1を平行配置にして複
数列(図の装置は合計6列)設ける。そして、そのロー
ラチエン1の長さの約半分の領域において対をなすロー
ラチエン間にフラットバー4を取付けてスラットコンベ
ヤ5を構成し、そのスラットコンベヤ5の搬送面で荷室
の移動床を構成している。6はスラットコンベヤの端部
に取付けて移動床と共に移動させる荷室の間仕切り、7
は移動床の一部となる移動間仕切り6の移動ガイド、8
はガイドフレームである。ローラチエン1は一端と他端
が移動ガイド7を介して接続されており、移動ガイド7
は一種のジョイントと考えてよいので、ローラチエン1
は実質的にはエンドレスになっている。
【0004】この装置は、電源(バッテリ)を含む駆動
装置9でチエンを駆動して床面を移動させる。これによ
り、人が荷台に上り降りせずに荷物を積み降しすること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した装置のフラッ
トバー4は、図4に示すように、ローラチエン1の連結
ピン1aをピンリンクプレート1bの側方に突出させ、
その突出部をフラットバー4の端面にあけた孔に差し込
む方法で取付けられている。従って、並列位置のフラッ
トバー4、4間やスラットコンベヤ5の両側部において
ローラチエン1が表面に露出する。
【0006】この状態であると、積荷がチエンに触れて
チエンの潤滑油が積荷に付着し、積荷が汚れることがあ
る。また、露出したチエンのローラ間の隙間から、ゴミ
や異物が移動床の下に落ち込み、装置を載せた車両の固
定床上に堆積していく。
【0007】内部に入り込んだゴミや異物は、そのまま
にしておくと、装置の故障の原因となったり、荷室が不
衛生になったりするので、掃除して取除く必要がある
が、図1のように、荷室がコンテナボックス等によって
囲われていると、人の出入りが許容される部分は移動床
によって固定床10が包み隠され、一方、移動床による
覆いがなされない間仕切り6の裏側には人が出入りでき
ないため、自由に掃除することができない。
【0008】そこで、この発明は、チエン潤滑油の積荷
に対する付着及びチエンの隙間からのゴミ、異物の落ち
込みを防止して掃除の必要性を大巾に減少させることを
課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、上述した構成の移動フロア装
置において、ローラチエンをかける2つのホイールのう
ち従動ホイールを歯の無いホイールとし、さらに、スラ
ットコンベヤ形成域のローラチエンに、チエンの略1ピ
ッチに相当する長さのプレート部と隣り合うローラ間に
差込み係合させる脚部とから成るトップカバーを装着し
たのである。
【0010】
【作用】チエンのローラの隙間がトップカバーによって
埋められるので、その隙間を通っての移動床下へのゴ
ミ、異物の落ち込みが起こらない。また、トップカバー
によってチエンに対する積荷の接触が防止され、積荷の
油汚れもおこらない。
【0011】なお、従動ホイールを歯無しのホイールに
したのは、次の理由による。トップカバーを、例えばチ
エンの2ピッチに対応した長さにし、脚部を1ピッチお
きにローラ間に挿入係合させて脚部の差し込まれていな
いローラ間にスプロケットホイールの歯を噛合させる構
造も考えられるが、この構造ではスプロケットホイール
の径が大きくなり移動床部の装置厚みが大きくなって荷
室の有効スペースが減少する。
【0012】また、トップカバーがチエン2ピッチ分の
長さになると、チエンのターン部においてカバー端がチ
エンから大きく浮いてしまう。図2のように、従動ホイ
ール3が置かれる荷室の入口側には、巻き込み防止のた
めの安全カバー11がスラットコンベヤ5の搬送面に近
接して設けられるので、チエンから大きく浮いたトップ
カバーは安全カバー11との干渉が起こる。
【0013】一方、その問題回避のために上記の構造の
ままでトップカバーの長さを短くすると隙間の埋め込み
が不完全になる。
【0014】そこで、この発明においては、従動ホイー
ル3を歯無しのホイールにしてスラットコンベヤが形成
される領域ではホイール噛合のためのローラ間隙間を不
要にしたのである。これにより、チエンの1ピッチに対
応した長さのトップカバーを採用でき、前述の不具合が
解消される。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の移動フロア装置の基本
構成は、図1〜図4で述べたものと同じである。従っ
て、ここでは、従来装置との相違点のみを開示する。
【0016】図5及び図6は、トップカバー12とその
カバー12のローラチエン1に対する装着状態を示して
いる。トップカバー12は、ローラリンクプレート1c
の内側に適合して嵌まるチエン1ピッチ相当長さのプレ
ート部12aと、そのプレート部の中央下部に一体に形
成した脚部12bとで構成されている。このトップカバ
ー12は、適度の復元弾性を有する材料(例えばナイロ
ン系樹脂)で形成されており、外れ止めのために、2又
に形成した脚部12bをチエン1の隣り合うローラ1
d、1d間に圧入してローラ1dに係合させる。このト
ップカバーの形成材料は金属やゴム等であってもよく、
金属の場合には脚部12bをかしめて開脚させればロー
ラに係合させることができる。
【0017】図7は、荷室の入口側に設置される従動ホ
イール3を示したものであり、歯の無い円盤状のホイー
ルとなっている。
【0018】なお、トップカバー12は、スラットコン
ベヤの形成域、即ち、図2のA、B点間の領域のローラ
チエン1に対して、チエン1ピッチに対して1個ずつ装
着する。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の移動フロ
ア装置は、スラットコンベヤの形成域にあるローラチエ
ンのローラ間隙間をトップカバーで覆い隠したので、チ
エン潤滑油による積荷の汚損が無くなる。また、その隙
間から移動床の下にゴミや異物が落ち込むことがなく、
荷室内が清潔に保たれるほか、異物の噛み込みによるト
ラブルも防止され、より商品価値の高いものとなる。
【0020】なお、この発明の移動フロア装置は、トラ
ック用として特に適するが、車両以外にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動フロア装置の概要を示す斜視図
【図2】同上の装置の縦断断面図
【図3】同じく同上の装置の概要を示す平面図
【図4】フラットバー取付部の拡大平面図
【図5】ローラチエンにトップカバーを着けた状態の斜
視図
【図6】トップカバーのローラに対する係合状態を示す
【図7】従動ホイール側のチェーンターン部を示す断面
【符号の説明】
1 ローラチエン 1a 連結ピン 1b ピンリンクプレート 1c ローラリンクプレート 1d ローラ 2 駆動ホイール 3 従動ホイール 4 フラットバー 5 スラットコンベヤ 6 移動間仕切り 7 移動ガイド 8 ガイドフレーム 9 駆動装置 10 固定床 11 安全カバー 12 トップカバー 12a プレート部 12b 脚部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ホイールと従動ホイール間にかけ渡
    したエンドレスのローラチエンを平行配置にして複数列
    設け、そのローラチエンの長さの約半分の領域において
    対のローラチエン間にフラットバーを取付けてスラット
    コンベヤを形成し、そのスラットコンベヤの搬送面で荷
    室の移動床を構成する移動フロア装置であって、前記フ
    ラットバーの支持がリンクプレートの側方に突出したチ
    エンの連結ピンによって行われ、ローラチエンが移動床
    面に露出する装置において、前記従動ホイールを歯の無
    いホイールとし、さらに、スラットコンベヤ形成域のロ
    ーラチエンに、チエンの略1ピッチに相当する長さのプ
    レート部と隣り合うローラ間に差込み係合させる脚部と
    から成るトップカバーを装着したことを特徴とする移動
    フロア装置。
JP33715996A 1996-12-17 1996-12-17 移動フロア装置 Expired - Lifetime JP2816140B2 (ja)

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JPH10175714A JPH10175714A (ja) 1998-06-30
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