JPS6220051B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばトラクタに牽引連結させるトレ
ーラ並びに船舶及び航空機などに搭載して貨物を
輸送する冷凍用コンテナなどの荷物搬入出装置に
関する。従来、冷凍用コンテナ本体の床面に複数
のローラを設け、該ローラ上面に荷物搬送側を支
持させる搬送ベルトを張設させ、前記コンテン本
体内を往復移動させる仕切ゲートに、この仕切ゲ
ートを移動させるロードチエン並びに前記搬送ベ
ルトを連結する技術（例えば実開昭49―98910号
公報）があつた。しかしながらロードチエンの上
側が搬送ベルトの荷物搬送側と同様にローラ上面
で張設されるため、ロードチエンの油がローラ及
びベルトを介して荷物（冷凍食品）等に付着する
欠点があつた。

然るに本発明は、コンテナ本体の床面に荷物搬
送側を摺接移動させる搬送ベルトを張設させ、前
記コンテナ本体内を往復移動させる仕切ゲート
に、この仕切ゲートを移動させるロードチエン並
びに前記搬送ベルトを夫々連結する構造におい
て、前記コンテナ本体の床面で前後方向に複数の
突条を形成し、各突条上面で前記搬送ベルトの荷
物搬送側を摺接移動させ、また前記突条間でこの
上下幅内で前記ロードチエンの上側を張設すると
共に、前記突条間で転動可能に設けた車輪を介し
て前記仕切ゲートを突条より若干持上げ支持して
移動案内すべく構成したもので、ロードチエンの
張設高さより上方に搬送ベルトの摺接移動面を設
けることにより、ロードチエンの油が突条及びベ
ルトを介して荷物に付着させるのを防止し得、ま
た仕切ゲートを支持する車輪のガイドレールを特
別に設けることなく、ベルトをロードチエンより
上方で支持するための前記突条を用いて形成し
得、また前記車輪により仕切ゲートが突条に対し
接触移動するのを防止して仕切ゲートがベルトの
移動抵抗となるのを阻止し得、従来に比べてコン
テナ本体内にベルト及びロードチエン並びに仕切
ゲートを簡潔な構造で適切に組込み得るようにし
たコンテナ用荷物搬入出装置を提供しようとする
ものである。

以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図は全体の斜視図、第２図は要部の断面
側面図、第３図は同断面平面図、第４図は同断面
背面図であり、図中１は後側に開閉可能な荷物搬
入出用ドア２，３を備えた四角箱形の冷凍用コン
テナ本体、４は複数の走行輪５…を装設してトラ
クタ（図示省略）に牽引連結させるフルトレー
ラ、６は前記コンテナ本体１の短尺側よりも若干
幅狭でその長尺側よりも若干長くてコンテナ本体
１の床面に荷物搬送側を摺接させる搬送ベルト、
７は前記コンテナ本体１内側の短尺側と略同幅で
コンテナ本体１の端面と略同じ大きさでコンテナ
本体１内を往復移動させる仕切ゲート、８は前記
ゲート７に両端を連結させてゲート７を牽引移動
するロードチエンであり、前記仕切ゲート７に搬
送ベルト６の一端を、また前記ロードチエン８の
中間に締結金具９を介して前記ベルト６の他端を
夫々連結固定させる。前記コンテナ本体１の荷物
搬入内側端に軸受シヤーシ１０を介して伝動軸１
１を支承させ、その伝動軸１１にスプロケツト１
２…を軸支し、前記ロードチエン８…中間をスプ
ロケツト１２…に噛合させると共に、同一軸上に
支承させるローラ１３…及びスプロケツト１４…
をコンテナ本体１の荷物搬入側床部に装着させ、
前記ローラ１３…を介して搬送ベルト６中間を折
曲げ張架し、且つ前記スプロケツト１４…にロー
ドチエン８…中間を噛合させ、前記伝動軸１１を
正逆転駆動してロードチエン８を介して搬送ベル
ト６及び仕切ゲート７を往復移動させ、前記ベル
ト６上面に載せる荷物ａを搬入出するように形成
する。

又、前記コンテナ本体１内部を冷却するための
各コンデンサ１５，１６と、冷凍コンプレツサ１
７を有する駆動ユニツト１８とを、コンテナ本体
１の前側に組込む。第５図に示す如く、前記駆動
ユニツト１８は、エンジン１９及び減速ギヤケー
ス１２を備えると共に、前記エンジン１９の出力
軸２１にスプライン嵌合ジヨイント２２を介して
一体的に連結させる入力シヤフト２３と、正逆転
切換シヤフト２４と、正逆転伝達シヤフト２５
と、出力シヤフト２６とを前記ギヤケース２０に
支承させると共に、前記ギヤケース２０をエンジ
ン１９に固定させる一方、前記ギヤケース２０と
伝動軸１１の間にチエンケース２７を架設させ、
該チエンケース２７に内設させるスプロケツト２
８，２９及びチエン３０を介して前記伝動軸１１
を出力軸２６に連動連結させ、エンジン１９出力
を伝動軸１１に伝達してコンテナ本体１内部の搬
送ベルト６を駆動するように構成する。前記入力
シヤフト２３を正逆転切換シヤフト２４に各ギヤ
３１，３２，３３を介して常時連動連結させ、正
転用及び逆転用電磁型乾式多板クラツチ３４，３
５を前記シヤフト２４の両端に装着させると共
に、正転用クラツチ３４及び各ギヤ３６，３７を
介して、或いは逆転用クラツチ３５及び各ギヤ３
８，３９，４０を介して前記シヤフト２４に正逆
転伝達シヤフト２５を適宜連結させる。前記シヤ
フト２５を出力シヤフト２６に減速用の各ギヤ４
１，４２，４３，４４，４５，４６並びに設定負
荷以上で動力切断作動する安全クラツチ４７を介
して連動連結させ、エンジン１９の駆動力を正逆
転自在に減速出力して伝動軸１１を駆動するよう
に形成する。

さらにギヤ４８、スプロケツト４９，５０及び
チエン５１、ドツグクラツチ５２を介して前記ギ
ヤ３３にコンプレツサ１７の駆動シヤフト５３を
連結させると共に、前記クラツチ５２を継断操作
するクラツチレバー５４を備え、前記コンプレツ
サ１７及びロードチエン８を夫々独立して或いは
同時にエンジン１９によつて駆動可能に形成す
る。

第４図及び第６図に示す如く、前記コンテナ本
体１の床板５５は略平行な複数の突条５６と条溝
５７を交互に等間隔に波板状に形成した構造であ
り、床板５５の前後方向に形成する突条５６の上
面に滑動促進用フイルム５８をコーテイングさせ
ると共に、合成ゴム帯６ａの裏面に帆布帯６ｂを
形成した上記搬送ベルト６を床板５５上面に張設
させ、また上記ロードチエン８を条溝５７に内挿
させ、前記ベルト６上面に載せる荷物の重量によ
つて該ベルト６下面側が凹み、そのベルト６下面
の凹と突条５６の係合作用によつてベルト６を摺
動案内し、前記ベルト６の左右方向への横振れ移
動を防ぐように形成する。

第２図及び第７図に示す如く、上記仕切ゲート
７を移動案内するガイドレール５９，５９をコン
テナ本体１の両側内面に設け、前記ゲート７の両
側にブラケツト６０を介して滑動部材６１を取付
け、その滑動部材６１をガイドレール５９，５９
に摺動自在に嵌合させると共に、前記ゲート７を
支える車輪６２を該ゲート７にブラケツト６３を
介して支承させ、その車輪６２を床板５５の条溝
５７に転動自在に内挿し、前記ガイドレール５９
と滑動部材６１並びに条溝５７と車輪６２によつ
て前記ゲート７を案内支持するように形成する。

第８図に示す如く、上記搬送ベルト６及びロー
ドチエン８の張力調節をするテンシヨンボルト６
４，６５を仕切ゲート７の基台６６に設け、ガイ
ドパイプ６７を介して上方に折曲させる前記ベル
ト６端部を一方のテンシヨンボルト６４にコネク
タ６８を介して連結固定させると共に、ガイドパ
イプ６９，７０を介して上方に折曲させる前記ロ
ードチエン８の両端をもう一方のテンシヨンボル
ト６５にコネクタ７１を介して連結固定させ、各
ボルト６４，６５を介して前記ベルト６及びチエ
ン８の張力調節を独立して行うように形成する。
また前記コンテナ本体１後方にのみ傾倒可能に蝶
番７２を介して仕切ゲート７をこの基台６６上に
立設させると共に、前記ゲート７の横桟７３…の
間から螺着脱可能な係止ボルト７４によつて基台
６６に仕切ゲート７を固定させ、仕切ゲート７と
コンテナ本体１前部との間に入るときに、前記ボ
ルト７４を離脱して仕切ゲート７をコンテナ本体
１後方に倒し、仕切ゲート７を乗越えて入り込
み、コンテナ本体１前端部並びに仕切ゲート７裏
面側の掃除及び保守点検などを行うように形成す
る。

第１図、第２図及び第９図に示す如く、上記仕
切ゲート７の移動終始端を検出するリミツトスイ
ツチ７５，７６をガイド溝５９の終始端部に組込
み、駆動ユニツト１８のバツテリなどを各スイツ
チ７５，７６に接続させると共に、正転及び逆転
スイツチ７７，７８を備えた操作ボツクス７９を
構成し、該ボツクス７９のプラグ８０を結合させ
るコンセント８１をコンテナ本体１の後部側面に
設け、前記プラグ８０及びコンセント８１を介し
て各スイツチ７７，７８をリミツトスイツチ７
５，７６に接続させる。そして第９図のように正
転及び逆転スイツチ７７，７８にバツテリ８２
を、リミツトスイツチ７５の常閉接点７５ａを介
して正転用クラツチ３４のソレノイド３４ａに正
転スイツチ７７を、リミツトスイツチ７５の常閉
接点７５ａを介して逆転用クラツチ３５のソレノ
イド３５ａに逆転スイツチ７８を夫々接続させ、
正転スイツチ７７或いは逆転スイツチ７８を操作
して前記ソレノイド３４ａ或いは３５ａを励磁さ
せ、正転用クラツチ３４或いは逆転用クラツチ３
５を動力伝達作動させ、ロードチエン８を介して
仕切ゲート７と共に搬送ベルト６を往復移動させ
ると共に、各リミツトスイツチ７５，７６の常開
接点７５ｂ，７６ｂを介して正逆転スイツチ７
７，７８にブザー８３を接続させ、仕切ゲート７
がこの移動終始端に到達したときに前記ブザー８
３を介してこれを報知するように形成するもので
ある。

本発明は上記の如く構成しており、上記コンテ
ナ本体１に搬送ベルト６を介して荷物ａを搬入出
する場合、コンテナ本体１のコンセント８１にプ
ラグ８０を結合させ、第９図のように操作ボツク
ス７９の正転及び逆転スイツチ７７，７８を正逆
転用クラツチ３４，３５のソレノイド３４ａ，３
５ａなどに電気接続する。

そして前記正転スイツチ７７を操作すると、ソ
レノイド３４ａが励磁して正転用クラツチ３４を
動力伝達作動し、伝動軸１１にエンジン１９出力
を正転伝達してロードチエン８を駆動し、仕切ゲ
ート７と共に搬送ベルト６をコンテナ本体１の内
部前方に移動させ、そのベルト６上面に荷物ａを
順次積載してコンテナ本体１内に荷物ａを搬入す
るもので、この時、第６図のように荷物ａの重量
によつて前記ベルト６下面が凹み、前記ベルト６
の凹と床板５５の突条５６との係合作用によつて
ベルト６の横移動を防ぎ、ベルト６を突条５６に
沿つて略直進させ、荷崩れなどを防ぐ。

又、前記逆転スイツチ７８を操作すると、ソレ
ノイド３５ａが励磁して逆転用クラツチ３５を動
力伝達作動させ、伝動軸１１にエンジン１９出力
を逆転伝達してロードチエン８を駆動し、仕切ゲ
ート７と共に搬送ベルト６をコンテナ本体１の内
部後方に移動させ、そのベルト６上面の荷物ａを
コンテナ本体１の後方に順次搬出するもので、前
述した荷物ａの搬入出作業を終了すると、操作ボ
ツクス７９をコンテナ本体１から分離させるもの
である。

更に第１０図は他の実施例を示すものであり、
発振器８４と、正逆転スイツチ７７′，７８′を介
して発振器８４を接続させる正逆転信号出力用の
送信フイルタ８５，８６と、アンテナ８７を介し
て正逆転信号を送信する発振アンプ８８とによ
り、送信機８９を構成し、例えば上記実施例にお
けるプラグ８０を有しない操作ボツクス７９など
に送信機８９を組込む。またアンテナ９０を介し
て正逆転信号を受信する受信アンプ９１と、正逆
転信号出力用の受信フイルタ９２，９３を介して
前記アンプ９１に接続する正逆転回路９４，９５
とにより、受信機９６を構成すると共に、前記受
信機９６をコンテナ本体１に組込み、リミツトス
イツチ７５′，７６′の常閉接点７５a′，７６a′を
介して正逆転回路９４，９５を正逆転ソレノイド
３４a′，３５a′に夫々接続させ、また前記スイツ
チ７５′，７６′の常開接点７５b′，７６b′を介し
て各回路９４，９５にブザー８３′を接続させ、
上記実施例におけるプラグ８０及びコンセント８
１を省略し、無線による遠隔操作によつて前記正
逆転スイツチ７７′，７８′を介して搬送ベルト６
を往復駆動し、上記実施例と同様にコンテナ本体
１の荷物搬入出作業を行うものである。

以上実施例に示す如く本発明は、コンテナ本体
１の床面に荷物搬送側を摺接移動させる搬送ベル
ト６を張設させ、前記コンテナ本体１内を往復移
動させる仕切ゲート７に、この仕切ゲート７を移
動させるロードチエン８並びに前記搬送ベルト６
を夫々連結する構造において、前記コンテナ本体
１の床面で前後方向に複数の突条５６を形成し、
各突条５６上面で前記搬送ベルト６の荷物搬送側
を摺接移動させ、また前記突条５６間でこの上下
幅内で前記ロードチエン８の上側を張設すると共
に、前記突条５６間で転動可能に設けた車輪６２
を介して前記仕切ゲート７を突条５６より若干持
上げ支持して移動案内すべく構成したもので、ロ
ードチエン８の張設高さより上方に搬送ベルト６
の摺接移動面を設けることにより、ロードチエン
８の油が突条５６及びベルト６を介して荷物に付
着させるのを防止でき、また仕切ゲート７を支持
する車輪６２のガイドレールを特別に設けること
なく、ベルト６をロードチエン８より上方で支持
するための前記突条５６を用いて形成でき、また
前記車輪６２により仕切ゲート７が突条５６に対
し接触移動するのを防止して仕切ゲート７がベル
ト６の移動抵抗となるのを阻止でき、従来に比べ
てコンテナ本体１内にベルト６及びロードチエン
８並びに仕切ゲート７を簡潔な構造で適切に組込
むことができる等の顕著な効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体の斜視
図、第２図は要部の断面側面図、第３図は同断面
平面図、第４図は同断面背面図、第５図は断面部
分図、第６図は部分拡大断面図、第７図及び第８
図は部分説明図、第９図は電気回路図、第１０図
は他の実施例を示すブロツクダイアグラムであ
る。 １……コンテナ本体、６……搬送ベルト、７…
…仕切ゲート、８……ロードチエン、１８……駆
動ユニツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コンテナ本体１の床面に荷物搬送側を摺接移
   動させる搬送ベルト６を張設させ、前記コンテナ
   本体１内を往復移動させる仕切ゲート７に、この
   仕切ゲート７を移動させるロードチエン８並びに
   前記搬送ベルト６を夫々連結する構造において、
   前記コンテナ本体１の床面で前後方向に複数の突
   条５６を形成し、各突条５６上面で前記搬送ベル
   ト６の荷物搬送側を摺接移動させ、また前記突条
   ５６間でこの上下幅内で前記ロードチエン８の上
   側を張設すると共に、前記突条５６間で転動可能
   に設けた車輪６２を介して前記仕切ゲート７を突
   条５６より若干持上げ支持して移動案内すべく構
   成したことを特徴とするコンテナ用荷物搬入出装
   置。