JPS6153254B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばトラクタに牽引連結させるトレ
ーラ並びに船舶及び航空機などに搭載して貨物を
輸送するコンテナ等に装備する荷物搬入出装置に
関する。従来、コンテナ本体の床面に搬送ベルト
を張設させ、前記コンテナ本体内を往復移動させ
る仕切ゲートに、この仕切ゲートを移動させるロ
ードチエン並びに前記搬送ベルトを夫々連結する
技術（例えば実開昭55−165840号公報）があつ
た。上記のような仕切ゲートをコンテナ後面の荷
物搬入出側端と一致するまで移動させることが不
可能で、荷物搬出時に仕切ゲートがこの移動終端
に到達しても、最初に積込んだ荷物が搬送ベルト
上面に残ることになり、その荷物は手作業でコン
テナから降す必要があつた。

本発明は上記のような欠点を解消するものであ
り、仕切ゲートに、搬送ベルト上面側に退進させ
る押出しゲートを伸縮自在リンクを介して取付
け、コンテナ本体の後端に仕切ゲートが到達時に
搬送ベルトに残る荷物を押出しゲートによつて移
動させるように構成したもので、仕切ゲートの荷
物搬出側への移動量不足を押出しゲートの進出に
よつて補い得、従来のように作業者の手を煩わせ
ることなく、荷役作業を完全に機械的に行い得る
ようにしたコンテナ用荷物搬入出装置を提供しよ
うとするものである。

以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図は全体の斜視図、第２図は要部の断面
側面図、第３図は同断面平面図、第４図は同断面
背面図であり、図中１は後側に開閉可能な荷物搬
入出用ドア２，３を備えた四角箱形のコンテナ本
体、４は複数の走行輪５…を装設してトラクタ
（図示省略）の牽引連結させるフルトレーラ、６
は台車輪７…を備える走行移動自在な駆動ユニツ
ト、８は前記コンテナ本体１の短尺側よりも若干
幅狭でその長尺側よりも若干長くてコンテナ本体
１の床面に荷物搬送側を摺接させる搬送ベルト、
９は前記コンテナ本体１内側の短尺側と略同幅で
コンテナ本体１の端面と略同じ大きさでコンテナ
本体１内を往復移動させる仕切ゲート、１０は前
記ゲート９に両端を連結させてゲート９を牽引移
動するロードチエンであり、前記仕切ゲート９に
搬送ベルト８の一端を、また前記ロードチエン１
０の中間に締結金具１１を介して前記ベルト８の
他端を夫々連結固定させる。前記コンテナ本体１
の荷物搬入内側端に軸受シヤーシ１２を介して伝
動軸１３を支承させ、その伝動軸１３にスプロケ
ツト１４…を軸支し、前記ロードチエン１０…中
間をスプロケツト１４…に噛合させると共に、同
一軸上に支承させるローラ１５…及びスプロケツ
ト１６…をコンテナ本体１の荷物搬入側床部に装
着させ、前記ローラ１５…を介して搬送ベルト８
中間を折曲げ張架し、且つ前記スプロケツト１６
…にロードチエン１０…中間を噛合させ、前記伝
動軸１３を正逆転駆動してロードチエン１０を介
して搬送ベルト８及び仕切ゲート９を往復移動さ
せ、前記ベルト８上面に載せる荷物ａを搬入出す
るように形成する。

又、前記搬送ベルト８を駆動するための油圧ポ
ンプ１７ａ及び油圧モータ１７ｂを含む油圧駆動
装置１７と、該装置１７の出力を減速伝達する減
速ギヤケース１８と、前記油圧ポンプ１７ａを駆
動する電動モータ１９と、バツテリ２０と、作動
油を溜める油タンク２１とを駆動ユニツト６に内
設させると共に、油圧シリンダ２２によつて伸縮
調節する脚柱２３を設け、前記脚柱２３…に台車
輪７…を支承させる。第５図に示す如く、前記モ
ータ１９に自在継手２４を介して油圧ポンプ１７
ａを連動連結させ、前記ポンプ１７ａの出力を調
節する変速レバー２５を備えると共に、前記油圧
モータ１７ｂに連結させる入力シヤフト２６と、
伝達シヤフト２８と、前記伝動軸１３にスプライ
ン嵌合ジヨイント２９を介して一体的に連結させ
る出力シヤフト３０とを前記ギヤケース１８に支
承させると共に、前記軸受シヤーシ１２に連設し
て伝動軸１３を内挿させる軸ケース３１に、万力
形ホルダ３２及びセツトピン３３を介して前記ギ
ヤケース１８を着脱可能に連結させ、前記伝動軸
１３をコンテナ本体１の外側に露呈可能に設け、
外部駆動力である油圧駆動装置１７出力を伝動軸
１３に伝達してコンテナ本体１内部の搬送ベルト
８を駆動するように構成する。前記入力シヤフト
２６を伝達シヤフト２８に各ギヤ３４，３５を介
して常時連動連結させ、前記シヤフト２８を出力
シヤフト３０に減速用の各ギヤ４６，４７，４
８，４９並びに設定負荷以上で動力切断作動する
安全クラツチ５０を介して連動連結させ、油圧駆
動装置１７の駆動力を減速出力して伝動軸１３を
駆動するように形成する。

第６図に示す如く、前記モータ１９によつて駆
動する油圧ポンプ５１を備え、手動操作レバー５
２を有する３位置３ポート型油圧切換弁５３並び
に各絞り弁５４…を介して上記の各油圧シリンダ
２２…に油圧ポンプ５１を油圧接続させると共
に、左右或いは前後のいずれか２組の油圧シリン
ダ２２，２２に絞り弁５４，５４を介して手動操
作レバー５５を有する２位置２ポート型油圧切換
弁５６を油圧接続させ、前記レバー５２による切
換弁５３操作で以つて駆動ユニツト６を昇降させ
てこの高さ調節を行う一方、前記レバー５５によ
る切換弁５６操作を前記操作と併用して駆動ユニ
ツト６の左右或いは前後の傾斜を調節して該ユニ
ツト６を略水平に支持するように形成する。

第４図及び第７図に示す如く、前記コンテナ本
体１の床板５７は略平行な複数の突条５８と条溝
５９を交互に等間隔に波板状に形成した構造であ
り、床板５７の前後方向に形成する突条５８の上
面に滑動促進用フイルム６０をコーテイングさせ
ると共に、合成ゴム帯８ａの裏面に帆布帯８ｂを
形成した上記搬送ベルト８を床板５７上面に張設
させ、また上記ロードチエン１０を条溝５９に内
挿させ、前記ベルト８上面に載せる荷物の重量に
よつて該ベルト８下面側が凹み、そのベルト８下
面の凹と突条５８の係合作用によつてベルト８を
摺動案内し、前記ベルト８の左右方向への横振れ
移動を防ぐように形成する。

第２図及び第８図に示す如く、上記仕切ゲート
９を移動案内するガイドレール６１，６１をコン
テナ本体１の両側内面に設け、前記ゲート９の両
側にブラケツト６２を介して摺動部材６３を取付
け、その滑動部材６３をガイドレール６１，６１
に摺動自在に嵌合させると共に、前記ゲート９を
支える車輪６４を該ゲート９にブラケツト６５を
介して支承させ、その車輪６４を床板５７の条溝
５９に転動自在に内挿し、前記ガイドレール６１
と滑動部材６３並びに条溝５９と車輪６４によつ
て前記ゲート９を案内支持するように形成する。

第９図に示す如く、上記搬送ベルト８及びロー
ドチエン１０の張力調節をするテンシヨンボルト
６６，６７を仕切ゲート９に設け、ガイドパイプ
６８を介して上方に折曲させる前記ベルト８端部
を一方のテンシヨンボルト６６にコネクタ６９を
介して連結固定させると共に、ガイドパイプ７
０，７１を介して上方に折曲させる前記ロードチ
エン１０の両端をもう一方のテンシヨンボルト６
７にコネクタ７２を介して連結固定させ、各ボル
ト６６，６７を介して前記ベルト８及びチエン１
０の張力調節を独立して行うように形成する。

第１図、第２図、第５図、第１０図及び第１１
図に示す如く、上記仕切ゲート９の移動終始端を
検出するリミツトスイツチ７３，７４をガイド溝
６１の終始端部に組込み、駆動ユニツト６のバツ
テリなどを各スイツチ７３，７４に接続させるプ
ラグ７５及びコンセント７６を設けると共に、正
転及び逆転スイツチ７７，７８を備えた操作ボツ
クス７９を構成し、該ボツクス７９のプラグ８０
を結合させるコンセント８１をコンテナ本体１の
後側に設け、前記プラグ８０及びコンセント８１
を介して各スイツチ７７，７８をリミツトスイツ
チ７３，７４と共に油圧駆動装置６に配線する。
又、第１０図のように前記装置６の油圧ポンプ１
７ａと油圧モータ１７ｂとの間に、正逆転切換用
の電磁油圧切換バルブ８２，８３を介在させると
共に、前記ポンプ１７ａの吐出側と吸入側を短絡
させる搬送ベルト停止用電磁油圧切換バルブ８４
を設け、前記ポンプ１７ａの吐出量を任意に調節
する変速レバー２５をポンプ１７ａの斜板８５に
連結させる。そして第１１図のように各バルブ８
２，８３の正逆転ソレノイド８２ａ，８３ａを正
逆転スイツチ７７，７８の常開接点７７ａ，７８
ａを介してバツテリ２０に接続させる。前記リミ
ツトスイツチ７３，７４に各スイツチ７７，７８
の常閉接点７８ｂ，７７ｂを夫々接続させ、各ス
イツチ７３，７４を介して前記バルブ８４の停止
ソレノイド８４ａをバツテリ２０に接続させると
共に、直列接続する各スイツチ７７，７８の常閉
接点７７ｃ，７８ｃを介して停止ソレノイド８４
ａをバツテリ２０に接続させ、各スイツチ７７，
７８操作によつて停止ソレノイド８４ａをオフに
して前記ポンプ１７ａ及びモータ１７ｂを連動さ
せ、且つ正逆転ソレノイド８２ａ，８３ａをオン
にして前記モータ１７ｂを正逆転させ、ロードチ
エン１０を介して仕切ゲート９と共に搬送ベルト
８を往復移動させるように形成する。

第１１図乃至第１３図に示す如く、上記仕切ゲ
ート９にＸ形伸縮自在リンク８６を介して押出し
ゲート８７を進退自在に取付け、仕切ゲート９に
支点軸８８を介して押出しアーム８９の中間を支
承させると共に、前記リンク８６の交叉点軸９０
に前記アーム８９の一端をこの長孔８９ａを介し
て連結させ、前記アーム８９の他端に油圧シリン
ダ９１のピストンロツド９１ａを連結する。前記
油圧シリンダ９１を仕切ゲート９に取付け、前記
シリンダ９１を駆動するための押出し装置９２を
仕切ゲート９に設けると共に、３位置４ポート型
電磁油圧切換バルブ９３と、該バルブ９３を介し
て油圧シリンダ９１に接続する油圧ポンプ９４
と、該ポンプ９４を駆動する電動モータ９５と
を、押出し装置９２に備える。前記バルブ９３の
進退用ソレノイド９３ａ，９３ｂに進退用スイツ
チ９６，９７を接続させ、ローラコンベア９８を
敷設したプラツトホーム９９にコンテナ本体１を
近接させ、仕切ゲート９をコンテナ本体１の後端
まで移動させたときに、押出しゲート８７を進出
して搬送ベルト８に残つている荷物を前記コンベ
ア９８に移動させるように形成するものである。

本発明は上記の如く構成しており、上記コンテ
ナ本体１に搬送ベルト８を介して荷物ａを搬入出
する場合、コンテナ本体１に駆動ユニツト６を接
近させ、各操作レバー５２，５２を介して油圧シ
リンダ２２…を駆動して前記ユニツト６の高さを
調節すると共に、第５図の如く、コンテナ本体１
の外側に露呈させる伝動軸１３にジヨイント２９
を介して出力シヤフト３０を一体連結させ、軸ケ
ース３１にセツトピン３３を介してギヤケース１
８を結合し、各ケース１８，３１をホルダ３２に
よつて固定させ、第４図のようにコンテナ本体１
に駆動ユニツト６を着装する。またコンテナ本体
１の各コンセント７６，８１に各プラグ７５，８
０を結合させ、第１０図のように操作ボツクス７
９の正転及び逆転スイツチ７７，７８を正逆転用
ソレノイド８２ａ，８３ａなどに電気接続する。

そして前記正転スイツチ７７を操作すると、停
止ソレノイド８４ａをオフに、正転ソレノイド８
２ａをオンにし、第１０図のように各バルブ８
２，８３，８４を切換えて油圧モータ１７ｂを正
転作動し、伝動軸１３に前記モータ１７ｂ出力を
正転伝達してロードチエン１０を駆動し、仕切ゲ
ート９と共に搬送ベルト８をコンテナ本体１の内
部前方に移動させ、そのベルト８上面に荷物ａを
順次積載してコンテナ本体１内に荷物ａを搬入す
るもので、この時、第７図のように荷物ａの重量
によつて前記ベルト８下面が凹み、前記ベルト８
の凹と床板５７の突条５８との係合作用によつて
ベルト８の横移動を防ぎ、ベルト８を突条５８に
沿つて略直進させ、荷崩れなどを防ぐ。

又、前記逆転スイツチ７８を操作すると、停止
ソレノイド８４ａをオフに、逆転ソレノイド８３
ａをオンにし、前記油圧モータ１７ｂを逆転作動
させ、伝動軸１３に前記モータ１７ｂ出力を逆転
伝達してロードチエン１０を駆動し、仕切ゲート
９と共に搬送ベルト８をコンテナ本体１の内部後
方に移動させ、そのベルト８上面の荷物ａをコン
テナ本体１の後方に順次搬出するもので、前述し
た荷物ａの搬入出作業を終了すると、駆動ユニツ
ト６及び操作ボツクス７９をコンテナ本体１から
分離させてそれらを他のコンテナ本体１に着装さ
せ、前記ユニツト６及びボツクス７９を共用して
複数のコンテナ本体１…の荷物ａの搬入出作業を
行う。

さらに仕切ゲート９がコンテナ本体１の前後端
に到達すると、リミツトスイツチ７３，７４のい
ずれかがオンになり、停止ソレノイド８４ａをオ
ンにして油圧モータ１７ｂを停止させ、搬送ベル
ト８の駆動を中断すると共に、第１２図のように
仕切ゲート９がコンテナ本体１の後端に到達した
とき、各スイツチ９６，９７操作によつて押出し
ゲート８７を進退させ、搬送ベルト８に残つてい
る荷物ａを押出しゲート８７によつてプラツトホ
ーム９９のローラコンベア９８上に移動させるも
のである。

以上実施例に示す如く本発明は、コンテナ本体
１の床面に荷物搬送側を摺接させる搬送ベルト８
を張設させ、前記コンテナ本体１内を往復移動さ
せる仕切ゲート９に、この仕切ゲート９移動させ
るロードチエン１０並びに前記搬送ベルト８を
夫々連結する構造において、仕切ゲート９に、搬
送ベルト８上面側に退進させる押出しゲート８７
を伸縮自在リンク８６を介して取付け、コンテナ
本体１の後端に仕切ゲート９が到達時に搬送ベル
ト８に残る荷物ａを押出しゲート８７によつて移
動させるように構成したことにより、仕切ゲート
９の荷物搬出側への移動量不足を押出しゲート８
７の進出によつて補うことができ、従来のように
作業者の手を煩わせることなく、荷役作業を完全
に機械的に行うことができる等の顕著な効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体の斜視
図、第２図は要部の断面側面図、第３図は同断面
平面図、第４図は同断面背面図、第５図は断面部
分図、第６図は油圧回路図、第７図は部分拡大断
面図、第８図及び第９図は部分説明図、第１０図
は油圧回路図、第１１図は電気回路図、第１２図
は断面側面図、第１３図は油圧回路図である。 １……コンテナ本体、６……駆動ユニツト、８
……搬送ベルト、９……仕切ゲート、１０……ロ
ードチエン、８７……押出しゲート、ａ……荷
物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コンテナ本体１の床面に荷物搬送側を摺接さ
   せる搬送ベルト８を張設させ、前記コンテナ本体
   １内を往復移動させる仕切ゲート９に、この仕切
   ゲート９を移動させるロードチエン１０並びに前
   記搬送ベルト８を夫々連結する構造において、前
   記仕切ゲート９に、搬送ベルト８上面側に退進さ
   せる押出しゲート８７を伸縮自在リンク８６を介
   して取付け、コンテナ本体１の後端に仕切ゲート
   ９が到達時に搬送ベルト８に残る荷物ａを押出し
   ゲート８７によつて移動させるように構成したこ
   とを特徴とするコンテナ用荷物搬入出装置。