JP2815060B2 - 緊急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッド - Google Patents
緊急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッドInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電動起伏機構とガスス
プリングとにより、いたずらに複雑化することなく、背
ボトムの起伏操作を可能とする一方、緊急時や、停電等
の非常時に直ちに背ボトムを倒伏できるようにした、緊
急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッドに関す
るものである。
プリングとにより、いたずらに複雑化することなく、背
ボトムの起伏操作を可能とする一方、緊急時や、停電等
の非常時に直ちに背ボトムを倒伏できるようにした、緊
急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッドに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、電動式の床部起伏機構を備えたベ
ッドが普及してきている。また、在宅用としては、シリ
ンダ内に封入した非圧縮性流体（オイル等）により、ロ
ッドを緩衝的に伸縮させると共に、前記ロッドを任意の
位置にロックし、ガスの弾性的反発作用下に、ロッドを
保持するようにしたガススプリングにより、床部を任意
の位置に支持するようにしたものも商品化されている。
前者の電動式のものは、介護者の労力を軽減し、且つ使
用者自ら操作して、床部を所望の起伏状態にすることが
できる長所があり、後者のガススプリングを用いたもの
は機構が単純であり、電力が不要であるので停電のとき
も使用でき、商品コストを抑えることができるという長
所を備えている。
ッドが普及してきている。また、在宅用としては、シリ
ンダ内に封入した非圧縮性流体（オイル等）により、ロ
ッドを緩衝的に伸縮させると共に、前記ロッドを任意の
位置にロックし、ガスの弾性的反発作用下に、ロッドを
保持するようにしたガススプリングにより、床部を任意
の位置に支持するようにしたものも商品化されている。
前者の電動式のものは、介護者の労力を軽減し、且つ使
用者自ら操作して、床部を所望の起伏状態にすることが
できる長所があり、後者のガススプリングを用いたもの
は機構が単純であり、電力が不要であるので停電のとき
も使用でき、商品コストを抑えることができるという長
所を備えている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電動式
のものは停電時には機能せず、また、床部の起伏速度は
安全な速度に制限設定されているので、患者の容態が急
変したようなときに、速やかに床部を平坦な状態に戻し
て、応急治療を施す必要がある場合は、前記起伏速度で
は、間に合わない場合もある。一方、ガススプリングを
用いたものは、電動式のものほど省力化を期待すること
はできず、また、患者自ら操作できる機能のものではな
い。本発明は以上のような背景から提案されたものであ
って、構造を複雑化することなく、電動式と、ガススプ
リング方式の床部起伏機構の有する長所を兼ね備えるよ
うにし、緊急時や停電等の非常時にも問題なく、対応で
きるようにした、緊急解除手段を備えた床部起伏機構を
有するベッドを提供することを目的とする。
のものは停電時には機能せず、また、床部の起伏速度は
安全な速度に制限設定されているので、患者の容態が急
変したようなときに、速やかに床部を平坦な状態に戻し
て、応急治療を施す必要がある場合は、前記起伏速度で
は、間に合わない場合もある。一方、ガススプリングを
用いたものは、電動式のものほど省力化を期待すること
はできず、また、患者自ら操作できる機能のものではな
い。本発明は以上のような背景から提案されたものであ
って、構造を複雑化することなく、電動式と、ガススプ
リング方式の床部起伏機構の有する長所を兼ね備えるよ
うにし、緊急時や停電等の非常時にも問題なく、対応で
きるようにした、緊急解除手段を備えた床部起伏機構を
有するベッドを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、床部起伏機構を有するベッドにおい
て、床部起伏機構は、起伏可能に構成した単枠状の床部
を所望の起床角度で保持する機能を有すると共に、前記
床部を緩衝的に平坦に復帰させるようにしたガススプリ
ングと、電動起伏機構とを兼備し、前記ガススプリング
は、シリンダと、シリンダ内に封入した非圧縮性流体の
圧力作用下に、充填した非圧縮性流体中を軸方向に移動
可能に装着したロッドとを有して、前記シリンダの端部
を、床部を回動自在に支持する床部支持手段における変
位可能な受け金具に、回動可能に取り付ける一方、前記
ロッド先端を床部下面に取り付けるようにし、前記電動
起伏機構は、電動によって軸方向に作動する起動腕と、
起動腕に連動変位する連動腕と、連動腕に連結機構を介
して連結した起伏腕とを有して、この起伏腕を床部下面
に突設した支持腕に当接させて前記床部を支持するよう
にし、前記連結機構は、起伏腕と一体的に構成した連結
腕と、前記起伏腕を隆起する方向にのみ連動可能状態と
する、連結腕に着脱自在な連結ピンとを有し、前記ガス
スプリングまたは電動起伏機構のいずれかを操作して、
床部の起伏調節を行う一方、電動起伏機構による床部の
起床時に、停電時や非常時の際に、前記ガススプリング
によって床部を支持した状態で、連動腕と起伏腕とを連
結する連結機構の連結ピンを抜き取って起伏腕を床部下
面から離脱させ、前記ガススプリングを操作して床部を
緩衝的に平坦に復帰させるようにしたことを特徴とす
る。
ために、本発明は、床部起伏機構を有するベッドにおい
て、床部起伏機構は、起伏可能に構成した単枠状の床部
を所望の起床角度で保持する機能を有すると共に、前記
床部を緩衝的に平坦に復帰させるようにしたガススプリ
ングと、電動起伏機構とを兼備し、前記ガススプリング
は、シリンダと、シリンダ内に封入した非圧縮性流体の
圧力作用下に、充填した非圧縮性流体中を軸方向に移動
可能に装着したロッドとを有して、前記シリンダの端部
を、床部を回動自在に支持する床部支持手段における変
位可能な受け金具に、回動可能に取り付ける一方、前記
ロッド先端を床部下面に取り付けるようにし、前記電動
起伏機構は、電動によって軸方向に作動する起動腕と、
起動腕に連動変位する連動腕と、連動腕に連結機構を介
して連結した起伏腕とを有して、この起伏腕を床部下面
に突設した支持腕に当接させて前記床部を支持するよう
にし、前記連結機構は、起伏腕と一体的に構成した連結
腕と、前記起伏腕を隆起する方向にのみ連動可能状態と
する、連結腕に着脱自在な連結ピンとを有し、前記ガス
スプリングまたは電動起伏機構のいずれかを操作して、
床部の起伏調節を行う一方、電動起伏機構による床部の
起床時に、停電時や非常時の際に、前記ガススプリング
によって床部を支持した状態で、連動腕と起伏腕とを連
結する連結機構の連結ピンを抜き取って起伏腕を床部下
面から離脱させ、前記ガススプリングを操作して床部を
緩衝的に平坦に復帰させるようにしたことを特徴とす
る。
【０００５】
【作用】単枠状の床部が平坦な状態においては、前記床
部は、ガススプリングおよび電動起伏機構双方によって
支持された状態にある。 前記床部を、ガススプリングに
より起伏操作を行うときは、ガススプリングのロックを
解除した状態で床部を持ち上げるようにする。この際、
電動起伏機構における起伏腕は床部下面の支持腕から離
脱する。前記床部を持ち上げたところで、ガススプリン
グをロックすれば、床部はその位置に保持される。さら
に、ガススプリングのロックを解除した状態で床部を持
ち上げるようにすることにより、より大きな傾斜角度ま
で床部を起床させることができる。一方、電動起伏機構
により床部を起床させると、ガススプリングはシリンダ
端部側の床部支持手段における変位可能な受け金具が追
随することで床部と共に隆起し、床部はガススプリング
および電動起伏機構双方によって支持された状態とな
る。ここで、緊急時や停電等の非常時に、ガススプリン
グのロック状態を解除してロッドを伸長させて、先ず床
部支持手段における受け金具を床部平坦時の位置に復帰
させ、再びガススプリングをロック状態とする。これに
よって、床部がガススプリングにより支持された状態と
なる。かかる状態で、ピン部材を抜き取ることにより、
連結腕と起伏腕との拘束状態が解除するので、起伏腕は
床部下面に突設した支持腕から離脱する。そして、ガス
スプリングのロック解除操作により、ロッドを緩衝的に
退動させ、床部を適度な速度で速やかに平坦な状態に戻
すことができる。
部は、ガススプリングおよび電動起伏機構双方によって
支持された状態にある。 前記床部を、ガススプリングに
より起伏操作を行うときは、ガススプリングのロックを
解除した状態で床部を持ち上げるようにする。この際、
電動起伏機構における起伏腕は床部下面の支持腕から離
脱する。前記床部を持ち上げたところで、ガススプリン
グをロックすれば、床部はその位置に保持される。さら
に、ガススプリングのロックを解除した状態で床部を持
ち上げるようにすることにより、より大きな傾斜角度ま
で床部を起床させることができる。一方、電動起伏機構
により床部を起床させると、ガススプリングはシリンダ
端部側の床部支持手段における変位可能な受け金具が追
随することで床部と共に隆起し、床部はガススプリング
および電動起伏機構双方によって支持された状態とな
る。ここで、緊急時や停電等の非常時に、ガススプリン
グのロック状態を解除してロッドを伸長させて、先ず床
部支持手段における受け金具を床部平坦時の位置に復帰
させ、再びガススプリングをロック状態とする。これに
よって、床部がガススプリングにより支持された状態と
なる。かかる状態で、ピン部材を抜き取ることにより、
連結腕と起伏腕との拘束状態が解除するので、起伏腕は
床部下面に突設した支持腕から離脱する。そして、ガス
スプリングのロック解除操作により、ロッドを緩衝的に
退動させ、床部を適度な速度で速やかに平坦な状態に戻
すことができる。
【０００６】
【実施例】次に、本発明にかかる緊急解除手段を備えた
床部起伏機構を有するベッドについて、実施例に対応す
る図面を示し、以下説明する。図１にベッド１における
背上げ機構２を示す。この背上げ機構２は、ガススプリ
ング４と電動起伏機構５とを兼ね備えたものであり、背
ボトム３をガススプリング４または電動起伏機構５のい
ずれでも、背上げを可能としたものである。
床部起伏機構を有するベッドについて、実施例に対応す
る図面を示し、以下説明する。図１にベッド１における
背上げ機構２を示す。この背上げ機構２は、ガススプリ
ング４と電動起伏機構５とを兼ね備えたものであり、背
ボトム３をガススプリング４または電動起伏機構５のい
ずれでも、背上げを可能としたものである。
【０００７】前記ガススプリング４は、背ボトム３を所
望の起床角度で保持する一方、背ボトム３を緩衝的に平
坦に復帰させるようにしたもので、このガススプリング
４は、シリンダ６と、シリンダ６内に封入したガスの圧
力作用下に、充填したオイル中を軸方向に移動可能に装
着したロッド７とを有する。前記シリンダ６の端部は、
背ボトム３を回動自在に支持するボトム支持金具８に、
鉤型形状の受け金具９を介して回動自在に取り付けられ
ている。前記鉤型形状の受け金具９は、互いに直角状に
対する長腕９ａおよび短腕９ｂとを有し、長腕９ａ側の
先端部を前記ボトム支持金具８の背ボトム３の取り付け
箇所に一致させて取り付け、短腕９ｂ側の先端部に前記
シリンダ６の端部を回動自在に取り付けている。一方、
前記ロッド７先端は背ボトム３下面に取り付けられてい
る。
望の起床角度で保持する一方、背ボトム３を緩衝的に平
坦に復帰させるようにしたもので、このガススプリング
４は、シリンダ６と、シリンダ６内に封入したガスの圧
力作用下に、充填したオイル中を軸方向に移動可能に装
着したロッド７とを有する。前記シリンダ６の端部は、
背ボトム３を回動自在に支持するボトム支持金具８に、
鉤型形状の受け金具９を介して回動自在に取り付けられ
ている。前記鉤型形状の受け金具９は、互いに直角状に
対する長腕９ａおよび短腕９ｂとを有し、長腕９ａ側の
先端部を前記ボトム支持金具８の背ボトム３の取り付け
箇所に一致させて取り付け、短腕９ｂ側の先端部に前記
シリンダ６の端部を回動自在に取り付けている。一方、
前記ロッド７先端は背ボトム３下面に取り付けられてい
る。
【０００８】前記電動起伏機構５は、モータ（図示省
略）によって軸方向に作動する起動腕１０により回動変
位する連動腕１１と、背ボトム３の下面に突設した支持
腕１２に当接して前記連動腕１１の変位動作により、背
ボトム３を起伏させる起伏腕１３とを備えたものであ
る。前記連動腕１１と起伏腕１３とは、起伏腕１３を隆
起する方向にのみ動力的に連結状態とする連結機構１４
を介して連結する構成としている。この連結機構１４
は、起伏腕１３と一体的に構成した連結腕１５と、前記
起伏腕１３を隆起する方向にのみ連動可能状態とする、
連結腕１５に着脱自在に設けた連結ピン１６とを有する
ものである（図２参照）。
略）によって軸方向に作動する起動腕１０により回動変
位する連動腕１１と、背ボトム３の下面に突設した支持
腕１２に当接して前記連動腕１１の変位動作により、背
ボトム３を起伏させる起伏腕１３とを備えたものであ
る。前記連動腕１１と起伏腕１３とは、起伏腕１３を隆
起する方向にのみ動力的に連結状態とする連結機構１４
を介して連結する構成としている。この連結機構１４
は、起伏腕１３と一体的に構成した連結腕１５と、前記
起伏腕１３を隆起する方向にのみ連動可能状態とする、
連結腕１５に着脱自在に設けた連結ピン１６とを有する
ものである（図２参照）。
【０００９】ここで、前記ガススプリング４について説
明すると、図示は省略するが、シリンダ６内にオイル室
とガス室とを形成し、前記ロッド７後端に連結したピス
トンを、オイル室を二分するように配置して、前記ピス
トンに二分されたオイル室を連通する通路を設けてこの
通路を開放遮断する弁部材を設け、この弁部材を操作す
る操作軸をロッド７内を貫通して先端をロッド７先端か
ら突出させ、この操作軸を押圧操作する操作レバー１７
を背ボトム３に設ける構成としたものである。
明すると、図示は省略するが、シリンダ６内にオイル室
とガス室とを形成し、前記ロッド７後端に連結したピス
トンを、オイル室を二分するように配置して、前記ピス
トンに二分されたオイル室を連通する通路を設けてこの
通路を開放遮断する弁部材を設け、この弁部材を操作す
る操作軸をロッド７内を貫通して先端をロッド７先端か
ら突出させ、この操作軸を押圧操作する操作レバー１７
を背ボトム３に設ける構成としたものである。
【００１０】以上のような構成のベッド１における背上
げ機構２において、背ボトム３を電動起伏機構５を起動
してガススプリング４と共に起床させ、停電時や非常時
において、ガススプリング４のロッド７のロック状態を
解除してロッド７を伸長させて再びロッド７をロックさ
せて背ボトム３をロッド７により支えた状態とし、前記
連動腕１１と起伏腕１３とを連結する連結機構１４の連
結ピン１６を、連結腕１５から抜き取ることにより、連
動腕１１と起伏腕１３と一体構造の連結腕１５との拘束
状態を解除して起伏腕１３を回動フリー状態として、起
伏腕１３を背ボトム３下面の支持腕１２から離脱させ、
ガススプリング４のロック解除操作により、背ボトム３
を緩衝的に、抑制された適度な速度で平坦な状態に戻す
ことができるようにする一方、背ボトム３を起床し、所
望の起床角度で支持する構成としている。
げ機構２において、背ボトム３を電動起伏機構５を起動
してガススプリング４と共に起床させ、停電時や非常時
において、ガススプリング４のロッド７のロック状態を
解除してロッド７を伸長させて再びロッド７をロックさ
せて背ボトム３をロッド７により支えた状態とし、前記
連動腕１１と起伏腕１３とを連結する連結機構１４の連
結ピン１６を、連結腕１５から抜き取ることにより、連
動腕１１と起伏腕１３と一体構造の連結腕１５との拘束
状態を解除して起伏腕１３を回動フリー状態として、起
伏腕１３を背ボトム３下面の支持腕１２から離脱させ、
ガススプリング４のロック解除操作により、背ボトム３
を緩衝的に、抑制された適度な速度で平坦な状態に戻す
ことができるようにする一方、背ボトム３を起床し、所
望の起床角度で支持する構成としている。
【００１１】そこで、背上げ機構２における動作を説明
する。背ボトム３をガススプリング４により起伏操作を
行うときは、ガススプリング４の操作レバー１７を操作
して、ロッド７のロック状態を解除して、背ボトム３を
持ち上げるようにする。背ボトム３は、ボトム支持金具
８との取り付け箇所を中心に起床し、ガススプリング４
のシリンダ６の端部は、鉤型形状の受け金具９の短腕９
ｂとの連結箇所を中心に変位していく。このとき、電動
起伏機構５は、停止した状態であり、起伏腕１３から背
ボトム３の下面に突設した支持腕１２が離脱する。前記
背ボトム３を持ち上げたところで、操作レバー１７から
手を離せば、ガススプリング４のロッド７がロック状態
となるので、背ボトム３はその起床位置にて保持される
（図３参照）。さらに、前記ガススプリング４のロッド
７のロック状態を解除した状態で背ボトム３を持ち上げ
るようにすることにより、より大きな傾斜角度まで背ボ
トム３を起床させることができる。
する。背ボトム３をガススプリング４により起伏操作を
行うときは、ガススプリング４の操作レバー１７を操作
して、ロッド７のロック状態を解除して、背ボトム３を
持ち上げるようにする。背ボトム３は、ボトム支持金具
８との取り付け箇所を中心に起床し、ガススプリング４
のシリンダ６の端部は、鉤型形状の受け金具９の短腕９
ｂとの連結箇所を中心に変位していく。このとき、電動
起伏機構５は、停止した状態であり、起伏腕１３から背
ボトム３の下面に突設した支持腕１２が離脱する。前記
背ボトム３を持ち上げたところで、操作レバー１７から
手を離せば、ガススプリング４のロッド７がロック状態
となるので、背ボトム３はその起床位置にて保持される
（図３参照）。さらに、前記ガススプリング４のロッド
７のロック状態を解除した状態で背ボトム３を持ち上げ
るようにすることにより、より大きな傾斜角度まで背ボ
トム３を起床させることができる。
【００１２】一方、電動起伏機構５を起動すると、起動
腕１０により連動腕１１を回動変位させ、連結機構１４
により起伏腕１３を連動変位して、支持腕１２を介して
背ボトム３を起床させることができる。このとき、背ボ
トム３は、ボトム支持金具８との取り付け箇所を中心に
起床し、ガススプリング４はロック状態のままであるの
で、受け金具９と共に、受け金具９とボトム支持金具８
との取り付け箇所を中心として変位し、背ボトム３と共
に隆起する（図４参照）。
腕１０により連動腕１１を回動変位させ、連結機構１４
により起伏腕１３を連動変位して、支持腕１２を介して
背ボトム３を起床させることができる。このとき、背ボ
トム３は、ボトム支持金具８との取り付け箇所を中心に
起床し、ガススプリング４はロック状態のままであるの
で、受け金具９と共に、受け金具９とボトム支持金具８
との取り付け箇所を中心として変位し、背ボトム３と共
に隆起する（図４参照）。
【００１３】ここで、緊急時、又は停電等の非常状態と
なり、背ボトム３を直ちに平坦状態に戻す必要がある場
合、先ず、ガススプリング４の操作レバー１７を操作し
て、ロッド７のロック状態を解除してロッド７を伸長さ
せ、ロッド７端部における受け金具９を回動させて受け
金具９の長腕９ａおよび短腕９ｂとの交差箇所をボトム
支持金具８に当接状態として、再びガススプリング４を
ロッド７のロック状態とすることで、背ボトム３をガス
スプリング４により支持する状態とする。次いで、電動
起伏機構５における連動腕１１と起伏腕１３とを連結す
る連結機構１４の連結ピン１６を、連結腕１５から抜き
取ることにより、連動腕１１と起伏腕１３と一体構造の
連結腕１５との拘束状態を解除することで、起伏腕１３
およびは連結腕１５はフリー状態となり、起伏腕１３が
背ボトム３下面の支持腕１２から離脱して背ボトム３
は、電動起伏機構５から動力的に切り離された状態とな
る
なり、背ボトム３を直ちに平坦状態に戻す必要がある場
合、先ず、ガススプリング４の操作レバー１７を操作し
て、ロッド７のロック状態を解除してロッド７を伸長さ
せ、ロッド７端部における受け金具９を回動させて受け
金具９の長腕９ａおよび短腕９ｂとの交差箇所をボトム
支持金具８に当接状態として、再びガススプリング４を
ロッド７のロック状態とすることで、背ボトム３をガス
スプリング４により支持する状態とする。次いで、電動
起伏機構５における連動腕１１と起伏腕１３とを連結す
る連結機構１４の連結ピン１６を、連結腕１５から抜き
取ることにより、連動腕１１と起伏腕１３と一体構造の
連結腕１５との拘束状態を解除することで、起伏腕１３
およびは連結腕１５はフリー状態となり、起伏腕１３が
背ボトム３下面の支持腕１２から離脱して背ボトム３
は、電動起伏機構５から動力的に切り離された状態とな
る
【図５、図６参照】。これによって、ガススプリング４
のロック解除操作により、背ボトム３を緩衝的に、抑制
された適度な速度で速やかに平坦な状態に戻すことがで
きるので、緊急時、又は停電等の非常状態に問題なく対
応することができる。従って、前記停電が復旧するまで
は、ガススプリング４によって背ボトム３の起伏操作を
行うこととなる。
のロック解除操作により、背ボトム３を緩衝的に、抑制
された適度な速度で速やかに平坦な状態に戻すことがで
きるので、緊急時、又は停電等の非常状態に問題なく対
応することができる。従って、前記停電が復旧するまで
は、ガススプリング４によって背ボトム３の起伏操作を
行うこととなる。
【００１４】そして、停電が復旧すれば、ガススプリン
グ４によって背ボトム３を起床させ、電動起伏機構５に
おける起動腕１０を当初の背ボトム３平坦時に対応する
位置まで移動させ、連結機構１４の連結ピン１６を、連
結腕１５に装着して、連動腕１１と起伏腕１３とを動力
的に連結し、再び電動起伏機構５とガススプリング４に
よって背ボトム３を起伏操作を行うことができるように
なる。
グ４によって背ボトム３を起床させ、電動起伏機構５に
おける起動腕１０を当初の背ボトム３平坦時に対応する
位置まで移動させ、連結機構１４の連結ピン１６を、連
結腕１５に装着して、連動腕１１と起伏腕１３とを動力
的に連結し、再び電動起伏機構５とガススプリング４に
よって背ボトム３を起伏操作を行うことができるように
なる。
【００１５】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、簡単な機
構で、電動と、ガス圧を適用したガススプリング双方に
より床部の起伏操作を可能とする一方、緊急時に直ちに
背ボトムを倒伏することができるので、患者の急激な容
態変化等の緊急時や、停電等の非常時にも充分に対応す
ることができ、使い勝手が大いに向上する。
構で、電動と、ガス圧を適用したガススプリング双方に
より床部の起伏操作を可能とする一方、緊急時に直ちに
背ボトムを倒伏することができるので、患者の急激な容
態変化等の緊急時や、停電等の非常時にも充分に対応す
ることができ、使い勝手が大いに向上する。
【００１６】
【図１】本発明にかかる緊急解除手段を備えた床部起伏
機構を有するベッドの一実施例を示す模式的な要部側面
説明図である。
機構を有するベッドの一実施例を示す模式的な要部側面
説明図である。
【図２】図１に示す床部起伏機構において、電動起伏機
構における連動腕と起伏腕との連結機構の構成を示し
た、要部拡大斜視説明図である。
構における連動腕と起伏腕との連結機構の構成を示し
た、要部拡大斜視説明図である。
【図３】図１に示す床部起伏機構のうち、ガススプリン
グによって床部を起床したところを示す模式的な要部側
面説明図である。
グによって床部を起床したところを示す模式的な要部側
面説明図である。
【図４】図１に示す床部起伏機構のうち、電動起伏機構
によって床部を起床したところを示す模式的な要部側面
説明図である。
によって床部を起床したところを示す模式的な要部側面
説明図である。
【図５】図４に示す電動起伏機構により床部を起床した
状態において、電動起伏機構における連動腕と起伏腕と
の連結状態を切り離して電動起伏機構を床部から動力的
に断ったところを示す模式的な要部側面説明図である。
状態において、電動起伏機構における連動腕と起伏腕と
の連結状態を切り離して電動起伏機構を床部から動力的
に断ったところを示す模式的な要部側面説明図である。
【図６】図５に示す床部起伏機構において、電動起伏機
構における連動腕と起伏腕との連結機構の状態を示し
た、要部拡大斜視説明図である。
構における連動腕と起伏腕との連結機構の状態を示し
た、要部拡大斜視説明図である。
１ ベッド ２ 背上げ機構 ３ 背ボトム ４ ガススプリング ５ 電動起伏機構 ６ シリンダ ７ ロッド ８ ボトム支持金具 ９ 受け金具 ９ａ 長腕 ９ｂ 短腕 １０ 起動腕 １１ 連動腕 １２ 支持腕 １３ 起伏腕 １４ 連結機構 １５ 連結腕 １６ 連結ピン １７ 操作レバー
Claims (1)
- 【請求項１】 床部起伏機構を有するベッドにおい
て、床部起伏機構は、起伏可能に構成した単枠状の床部
を所望の起床角度で保持する機能を有すると共に、前記
床部を緩衝的に平坦に復帰させるようにしたガススプリ
ングと、電動起伏機構とを兼備し、前記ガススプリング
は、シリンダと、シリンダ内に封入した非圧縮性流体の
圧力作用下に、充填した非圧縮性流体中を軸方向に移動
可能に装着したロッドとを有して、前記シリンダの端部
を、床部を回動自在に支持する床部支持手段における変
位可能な受け金具に、回動可能に取り付ける一方、前記
ロッド先端を床部下面に取り付けるようにし、前記電動
起伏機構は、電動によって軸方向に作動する起動腕と、
起動腕に連動変位する連動腕と、連動腕に連結機構を介
して連結した起伏腕とを有して、この起伏腕を床部下面
に突設した支持腕に当接させて前記床部を支持するよう
にし、前記連結機構は、起伏腕と一体的に構成した連結
腕と、前記起伏腕を隆起する方向にのみ連動可能状態と
する、連結腕に着脱自在な連結ピンとを有し、前記ガス
スプリングまたは電動起伏機構のいずれかを操作して、
床部の起伏調節を行う一方、電動起伏機構による床部の
起床時に、停電時や非常時の際に、前記ガススプリング
によって床部を支持した状態で、連動腕と起伏腕とを連
結する連結機構の連結ピンを抜き取って起伏腕を床部下
面から離脱させ、前記ガススプリングを操作して床部を
緩衝的に平坦に復帰させるようにしたことを特徴とする
緊急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190856A JP2815060B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 緊急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190856A JP2815060B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 緊急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0938149A JPH0938149A (ja) | 1997-02-10 |
| JP2815060B2 true JP2815060B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=16264916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7190856A Expired - Fee Related JP2815060B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 緊急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2815060B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2548901B2 (ja) * | 1994-04-12 | 1996-10-30 | パラマウントベッド株式会社 | 緊急解除手段を備えた床部起伏機構を有するベッド |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP7190856A patent/JP2815060B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0938149A (ja) | 1997-02-10 |
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