JP2814156B2 - 建築用コ−ナ−パネル吊上具 - Google Patents
建築用コ−ナ−パネル吊上具Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は建築用パネルの吊上具
に関し、さらに詳しくは、主板部の側辺に側部主板部を
連設した屈曲板の周囲に折曲片部を連設して成る金属パ
ネルを表板とする建築用コ−ナ−パネルの吊上具に関す
る。
に関し、さらに詳しくは、主板部の側辺に側部主板部を
連設した屈曲板の周囲に折曲片部を連設して成る金属パ
ネルを表板とする建築用コ−ナ−パネルの吊上具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の建築用コ−ナ−パネルの
うち大型のパネルは、金属パネルの自重に加えて、金属
パネルの裏面に接着する珪酸カルシウム板やALC板な
どの裏打材の重量もかさむため、最大200Kg程度の大
重量パネルとなることが多い。このような大型パネルを
建築現場において吊上げるには、帯状のナイロンスリン
グを巻付けるなどの中小パネルの吊上法は適用すること
ができず、たとえば図8に示すようにアングル材50を
用いる吊上法が採られている。
うち大型のパネルは、金属パネルの自重に加えて、金属
パネルの裏面に接着する珪酸カルシウム板やALC板な
どの裏打材の重量もかさむため、最大200Kg程度の大
重量パネルとなることが多い。このような大型パネルを
建築現場において吊上げるには、帯状のナイロンスリン
グを巻付けるなどの中小パネルの吊上法は適用すること
ができず、たとえば図8に示すようにアングル材50を
用いる吊上法が採られている。
【0003】すなわち、金属パネル5の上部折曲片部4
a、側部折曲片部4c、および側部主板部3に連設した
側部折曲片部4dに溶接した建物躯体への取付用の断面
L字状のクリツプ7と、吊上用のアングル材50をねじ
止めまたは番線の結合により連結し、このアングル材5
0に接続したワイヤ51をクレ−ンにより吊上げ、建物
躯体部へ建築用パネル1を吊上げたのち、前記ねじ止め
や番線を外している。なお図中2は金属パネル5の主板
部、6は金属パネル5の裏面に接着した裏打材である。
a、側部折曲片部4c、および側部主板部3に連設した
側部折曲片部4dに溶接した建物躯体への取付用の断面
L字状のクリツプ7と、吊上用のアングル材50をねじ
止めまたは番線の結合により連結し、このアングル材5
0に接続したワイヤ51をクレ−ンにより吊上げ、建物
躯体部へ建築用パネル1を吊上げたのち、前記ねじ止め
や番線を外している。なお図中2は金属パネル5の主板
部、6は金属パネル5の裏面に接着した裏打材である。
【0004】ところが上記の方法によると、パネル吊上
前後のねじ止めおよびねじの取外しや番線の着脱の作業
に手間がかかり、また大荷重がクリツプ7を介してかか
るため上部折曲片部4a,側部折曲片部4c,4d等が
歪んで、金属パネル5の損傷を生じるという問題があつ
た。
前後のねじ止めおよびねじの取外しや番線の着脱の作業
に手間がかかり、また大荷重がクリツプ7を介してかか
るため上部折曲片部4a,側部折曲片部4c,4d等が
歪んで、金属パネル5の損傷を生じるという問題があつ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記従来の
問題点を解決するもので、パネルへの着脱作業の手間が
かからず、パネルの損傷も防止できる建築用コ−ナ−パ
ネル吊上具を提供しようとするものである。
問題点を解決するもので、パネルへの着脱作業の手間が
かからず、パネルの損傷も防止できる建築用コ−ナ−パ
ネル吊上具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかしてこの出願の第1
の発明の吊上具は、主板部の側辺に側部主板部を連設し
た屈曲板の周囲に折曲片部を連設して成る金属パネルを
表板とする建築用コ−ナ−パネルの吊上具であつて、前
記主板部の上隅部表面に対向するストツパ片と前記側部
主板部の上部表面に対向する側部ストツパ片とをブロツ
ク体の前部および側部にそれぞれ下向きに突設した第1
吊具と、前記ブロツク体の後面に対向する支持体の下部
に前記金属パネルの上部折曲片部の内面を支承する支承
片を突設するとともに、前記側部主板部に連続する側部
折曲片部と該側部折曲片部に連続する上部折曲片部また
は該上部折曲片部が嵌脱される切欠部をそなえた第2吊
具と、前記第1吊具および第2吊具の金属パネルとの接
触面部に取付けた緩衝材と、前記第1吊具と第2吊具の
うちの一方の吊具に突設され他方の吊具に穿設したピン
穴に挿脱されるガイドピンと、前記第1吊具および第2
吊具の上部にそれぞれ固設された一対の吊環とを具備し
て成る建築用コ−ナ−パネル吊上具である。
の発明の吊上具は、主板部の側辺に側部主板部を連設し
た屈曲板の周囲に折曲片部を連設して成る金属パネルを
表板とする建築用コ−ナ−パネルの吊上具であつて、前
記主板部の上隅部表面に対向するストツパ片と前記側部
主板部の上部表面に対向する側部ストツパ片とをブロツ
ク体の前部および側部にそれぞれ下向きに突設した第1
吊具と、前記ブロツク体の後面に対向する支持体の下部
に前記金属パネルの上部折曲片部の内面を支承する支承
片を突設するとともに、前記側部主板部に連続する側部
折曲片部と該側部折曲片部に連続する上部折曲片部また
は該上部折曲片部が嵌脱される切欠部をそなえた第2吊
具と、前記第1吊具および第2吊具の金属パネルとの接
触面部に取付けた緩衝材と、前記第1吊具と第2吊具の
うちの一方の吊具に突設され他方の吊具に穿設したピン
穴に挿脱されるガイドピンと、前記第1吊具および第2
吊具の上部にそれぞれ固設された一対の吊環とを具備し
て成る建築用コ−ナ−パネル吊上具である。
【0007】またこの出願の第2の発明の吊上具は、主
板部の側辺に側部主板部を連設した屈曲板の周囲に折曲
片部を連設して成る金属パネルを表板とする建築用コ−
ナ−パネルの吊上具であつて、前記主板部の上隅部表面
に対向するストツパ片と前記側部主板部の上部表面に対
向する側部ストツパ片とをブロツク体の前部および側部
にそれぞれ下向きに突設した第1吊具と、前記ブロツク
体の後面に対向する支持体の下部に前記金属パネルの上
部折曲片部の内面を支承する支承片を突設するととも
に、前記側部主板部に連続する側部折曲片部と該側部折
曲片部に連続する上部折曲片部または該上部折曲片部が
嵌脱される切欠部をそなえた第2吊具と、前記第1吊具
および第2吊具の金属パネルとの接触面部に取付けた緩
衝材と、前記第1吊具と第2吊具のうちの一方の吊具に
突設され他方の吊具に穿設したピン穴に挿脱されるガイ
ドピンと、前記第1吊具と第2吊具の一方の吊具の上部
に固設した吊環と、前記ガイドピンに挿脱される抜止具
とを具備して成る建築用コ−ナ−パネル吊上具である。
板部の側辺に側部主板部を連設した屈曲板の周囲に折曲
片部を連設して成る金属パネルを表板とする建築用コ−
ナ−パネルの吊上具であつて、前記主板部の上隅部表面
に対向するストツパ片と前記側部主板部の上部表面に対
向する側部ストツパ片とをブロツク体の前部および側部
にそれぞれ下向きに突設した第1吊具と、前記ブロツク
体の後面に対向する支持体の下部に前記金属パネルの上
部折曲片部の内面を支承する支承片を突設するととも
に、前記側部主板部に連続する側部折曲片部と該側部折
曲片部に連続する上部折曲片部または該上部折曲片部が
嵌脱される切欠部をそなえた第2吊具と、前記第1吊具
および第2吊具の金属パネルとの接触面部に取付けた緩
衝材と、前記第1吊具と第2吊具のうちの一方の吊具に
突設され他方の吊具に穿設したピン穴に挿脱されるガイ
ドピンと、前記第1吊具と第2吊具の一方の吊具の上部
に固設した吊環と、前記ガイドピンに挿脱される抜止具
とを具備して成る建築用コ−ナ−パネル吊上具である。
【0008】
【作用】この発明のパネル吊上具は、建築用コ−ナ−パ
ネルの金属パネルの上隅部に着脱して使用し、吊上具の
吊環をワイヤ等により吊上げてパネルの吊上げをおこな
う。金属パネルへの装着は、分割状態の第1吊具と第2
吊具を金属パネルの表裏両側から組合わせて一体に結合
させることにより、取外しは逆の手順で、いずれも迅速
容易におこなえる。
ネルの金属パネルの上隅部に着脱して使用し、吊上具の
吊環をワイヤ等により吊上げてパネルの吊上げをおこな
う。金属パネルへの装着は、分割状態の第1吊具と第2
吊具を金属パネルの表裏両側から組合わせて一体に結合
させることにより、取外しは逆の手順で、いずれも迅速
容易におこなえる。
【0009】第1吊具と第2吊具の結合状態において、
ガイドピンは他方の吊具のピン穴に嵌合して両吊具を一
体状態に保持する。金属パネルの上隅部の上部折曲片部
には第2吊具の支承片が係合し、パネル重量が支承片に
より支持されるが、支持点がパネルの上隅部であるため
折曲片部の歪みは少量に押えられる。ストツパ片は金属
パネルの吊上具からの脱落を防止し、側部ストツパ片は
吊上具の横ずれを防止する。そして第2吊具の切欠部
は、第2吊具の金属パネルへの装着時における側部折曲
片部およびこれに連続する上部折曲片部と第2吊具との
干渉を防止する。また緩衝材は第1吊具および第2吊具
と金属パネルとの接触部に介在して、金属パネルの局部
的な変形や損傷を防止する。
ガイドピンは他方の吊具のピン穴に嵌合して両吊具を一
体状態に保持する。金属パネルの上隅部の上部折曲片部
には第2吊具の支承片が係合し、パネル重量が支承片に
より支持されるが、支持点がパネルの上隅部であるため
折曲片部の歪みは少量に押えられる。ストツパ片は金属
パネルの吊上具からの脱落を防止し、側部ストツパ片は
吊上具の横ずれを防止する。そして第2吊具の切欠部
は、第2吊具の金属パネルへの装着時における側部折曲
片部およびこれに連続する上部折曲片部と第2吊具との
干渉を防止する。また緩衝材は第1吊具および第2吊具
と金属パネルとの接触部に介在して、金属パネルの局部
的な変形や損傷を防止する。
【0010】第1の発明においては、一対の吊環に共通
のワイヤを通して吊上げることにより、両吊環を介して
第1吊具と第2吊具が一体化し、吊上げ中に分離するこ
とがない。また第2の発明においては、ガイドピンに挿
着された抜止具が第1吊具と第2吊具の分離を防止す
る。
のワイヤを通して吊上げることにより、両吊環を介して
第1吊具と第2吊具が一体化し、吊上げ中に分離するこ
とがない。また第2の発明においては、ガイドピンに挿
着された抜止具が第1吊具と第2吊具の分離を防止す
る。
【0011】
【実施例】以下図1乃至図4によりこの発明の第1実施
例を説明する。図中、1は建築用コ−ナ−パネルで、主
板部2の一方の側辺に側部主板部3を連設した屈曲板の
周囲に、上部折曲片部4a、下部折曲片部4b、側部折
曲片部4cおよび4dをそれぞれ連設した、一端部が屈
曲した浅い箱状の金属パネル5の裏面側に、珪酸カルシ
ウム板から成る裏打材6を加圧接着して成る。金属パネ
ル5の表裏両面はほうろう被膜により被覆されている。
7は折曲片部3および4に固着した断面L字状のクリツ
プで、建物躯体への取付用のものである。なおこの実施
例では、図4における金属パネル5の右辺部が建物壁面
のコ−ナ−部を形成し、左辺部には図示しない建築用パ
ネルが並設されて平らな壁面を形成する。
例を説明する。図中、1は建築用コ−ナ−パネルで、主
板部2の一方の側辺に側部主板部3を連設した屈曲板の
周囲に、上部折曲片部4a、下部折曲片部4b、側部折
曲片部4cおよび4dをそれぞれ連設した、一端部が屈
曲した浅い箱状の金属パネル5の裏面側に、珪酸カルシ
ウム板から成る裏打材6を加圧接着して成る。金属パネ
ル5の表裏両面はほうろう被膜により被覆されている。
7は折曲片部3および4に固着した断面L字状のクリツ
プで、建物躯体への取付用のものである。なおこの実施
例では、図4における金属パネル5の右辺部が建物壁面
のコ−ナ−部を形成し、左辺部には図示しない建築用パ
ネルが並設されて平らな壁面を形成する。
【0012】この発明の吊上具10および11は、金属
パネル5の上隅部に着脱して用いられる。吊上具10の
詳細は図1乃至図3に示す通りで、金属パネル5に着脱
される第1吊具12と第2吊具21を主要構成部材とす
る。第1吊具12は、主板部2の上隅部表面2aに対向
するストツパ片13と、側部主板部3の上部表面3aに
対向する側部ストツパ片14を、ブロツク15の前部お
よび側部に、下向きに突設固着して成る。なお側部スト
ツパ片14は、ブロツク体15に締付固着したが、ブロ
ツク体15と一体に削出してもよいし、またストツパ片
13をブロツク体15と別体として締付固着してもよ
い。
パネル5の上隅部に着脱して用いられる。吊上具10の
詳細は図1乃至図3に示す通りで、金属パネル5に着脱
される第1吊具12と第2吊具21を主要構成部材とす
る。第1吊具12は、主板部2の上隅部表面2aに対向
するストツパ片13と、側部主板部3の上部表面3aに
対向する側部ストツパ片14を、ブロツク15の前部お
よび側部に、下向きに突設固着して成る。なお側部スト
ツパ片14は、ブロツク体15に締付固着したが、ブロ
ツク体15と一体に削出してもよいし、またストツパ片
13をブロツク体15と別体として締付固着してもよ
い。
【0013】また第2吊具21は、ブロツク体15の後
面15aに対向するブロツク状の支持体22の後面に、
切欠部23を有する折曲板24をねじ25により締付固
定し、支持体22の下方に、金属パネル5の上部折曲片
部4aの内面を支承するための支承片26を、すきま2
7をおいて突設して成る。切欠部23は、金属パネル5
への装着時に、側部折曲片部4dおよびこれに続く上部
折曲片部4aと干渉しないように設けたものである。ま
た支持体22の後面下部には、金属パネル5に固着した
クリツプ7との干渉を避けるための溝28が設けてあ
る。なおこの実施例では、第2吊具21は加工上の都合
から、支持体22と折曲板24とに分割されているが、
加工後に両者はねじ25により一体に固着され、パネル
への着脱時には分離されることはない。
面15aに対向するブロツク状の支持体22の後面に、
切欠部23を有する折曲板24をねじ25により締付固
定し、支持体22の下方に、金属パネル5の上部折曲片
部4aの内面を支承するための支承片26を、すきま2
7をおいて突設して成る。切欠部23は、金属パネル5
への装着時に、側部折曲片部4dおよびこれに続く上部
折曲片部4aと干渉しないように設けたものである。ま
た支持体22の後面下部には、金属パネル5に固着した
クリツプ7との干渉を避けるための溝28が設けてあ
る。なおこの実施例では、第2吊具21は加工上の都合
から、支持体22と折曲板24とに分割されているが、
加工後に両者はねじ25により一体に固着され、パネル
への着脱時には分離されることはない。
【0014】そして上記第1吊具12および第2吊具2
1の金属パネル5との接触面部、すなわちストツパ片1
3および側部ストツパ片14の内面、ブロツク体15の
下面、支承片26の上面および支持体22の下面等に
は、ゴム板から成る緩衝材29が接着してある。
1の金属パネル5との接触面部、すなわちストツパ片1
3および側部ストツパ片14の内面、ブロツク体15の
下面、支承片26の上面および支持体22の下面等に
は、ゴム板から成る緩衝材29が接着してある。
【0015】31は第2吊具21の前面21aに突設し
たガイドピンで、第1吊具12にはこのガイドピン31
が挿脱されるピン穴32が穿設してある。また33は第
1吊具12および第2吊具21の上面に突設固着した吊
環で、第1吊具12と第2吊具21の突合せ面、すなわ
ち第1吊具12の後面15aと第2吊具21の前面21
aと同じ分割面で第1吊環33aと第2吊環33bに縦
に2分割され、第1吊環33aは第1吊具12に、第2
吊環33bは第2吊具21に、それぞれ溶接されてい
る。
たガイドピンで、第1吊具12にはこのガイドピン31
が挿脱されるピン穴32が穿設してある。また33は第
1吊具12および第2吊具21の上面に突設固着した吊
環で、第1吊具12と第2吊具21の突合せ面、すなわ
ち第1吊具12の後面15aと第2吊具21の前面21
aと同じ分割面で第1吊環33aと第2吊環33bに縦
に2分割され、第1吊環33aは第1吊具12に、第2
吊環33bは第2吊具21に、それぞれ溶接されてい
る。
【0016】図4に示す吊上具11は、上記構成の吊上
具10と左右対称の構造を有し、図示のようにこれら吊
上具10と11を、それぞれ第1吊環33aと第2吊環
33bにワイヤ34のル−プ部35を通して、連結して
使用する。吊上具10,11は、図示のように金属パネ
ル5の上辺側の左右の隅部に着脱させる。建物壁面のコ
−ナ−形成用の側部主板部3を有する図4における金属
パネル5の右辺側の上隅部への吊上具10の装着時に
は、図3に示すように第2吊具21を金属パネル裏側か
ら矢印E方向に差込んで上部折曲片部4aをすきま27
に嵌合させ、次いで矢印Fで示すように第2吊具21を
パネル巾方向にスライドさせ、鎖線37位置に達した第
2吊具21に対して、金属パネル表側から矢印Gで示す
ように第1吊具12を接近させ、ガイドピン31をピン
穴32に嵌合させて一体化させる。
具10と左右対称の構造を有し、図示のようにこれら吊
上具10と11を、それぞれ第1吊環33aと第2吊環
33bにワイヤ34のル−プ部35を通して、連結して
使用する。吊上具10,11は、図示のように金属パネ
ル5の上辺側の左右の隅部に着脱させる。建物壁面のコ
−ナ−形成用の側部主板部3を有する図4における金属
パネル5の右辺側の上隅部への吊上具10の装着時に
は、図3に示すように第2吊具21を金属パネル裏側か
ら矢印E方向に差込んで上部折曲片部4aをすきま27
に嵌合させ、次いで矢印Fで示すように第2吊具21を
パネル巾方向にスライドさせ、鎖線37位置に達した第
2吊具21に対して、金属パネル表側から矢印Gで示す
ように第1吊具12を接近させ、ガイドピン31をピン
穴32に嵌合させて一体化させる。
【0017】またこの実施例では、図4における金属パ
ネルの左辺部は、右辺における側部主板部3が存在しな
い通常のパネル構造なので、吊上具11の第1吊具と第
2吊具を金属パネル5の表裏両側から接近させてガイド
ピン31の嵌合をおこなえばよい。左辺側にも側部主板
部3を有する場合は、前記右辺側と同様な装着方法によ
ればよい。
ネルの左辺部は、右辺における側部主板部3が存在しな
い通常のパネル構造なので、吊上具11の第1吊具と第
2吊具を金属パネル5の表裏両側から接近させてガイド
ピン31の嵌合をおこなえばよい。左辺側にも側部主板
部3を有する場合は、前記右辺側と同様な装着方法によ
ればよい。
【0018】金属パネル上隅部の上部折曲片部4aおよ
びこれと連続する側部主板部3および側部折曲片部4c
は、吊上具10および11内に収容され、ワイヤ34を
クレ−ンフツク36により吊上げれば、第1吊環33a
と第2吊環33bは共通のワイヤ34のル−プ部35に
より一体に保持されるので、第1吊具12と第2吊具2
1は分離することなく、金属パネル5の上隅部を吊上げ
る。
びこれと連続する側部主板部3および側部折曲片部4c
は、吊上具10および11内に収容され、ワイヤ34を
クレ−ンフツク36により吊上げれば、第1吊環33a
と第2吊環33bは共通のワイヤ34のル−プ部35に
より一体に保持されるので、第1吊具12と第2吊具2
1は分離することなく、金属パネル5の上隅部を吊上げ
る。
【0019】この吊上げにより荷重がかかるのは金属パ
ネル5の上隅部であるので、折曲片部4a,4c,4d
の変形はほとんど生じない。また緩衝材29は金属パネ
ル5と第1吊具12および第2吊具21との直接接触を
防止し、金属パネル5の局部的変形やほうろう被膜の損
傷を防止する。
ネル5の上隅部であるので、折曲片部4a,4c,4d
の変形はほとんど生じない。また緩衝材29は金属パネ
ル5と第1吊具12および第2吊具21との直接接触を
防止し、金属パネル5の局部的変形やほうろう被膜の損
傷を防止する。
【0020】建物躯体のパネル取付部へ建築用パネル1
を吊上げたのち、ワイヤ34をゆるめてやれば、第1吊
環33aと第2吊環33bは手で離間でき、第1吊具1
2と第2吊具21を分離して金属パネル上隅部から取外
せばよい。
を吊上げたのち、ワイヤ34をゆるめてやれば、第1吊
環33aと第2吊環33bは手で離間でき、第1吊具1
2と第2吊具21を分離して金属パネル上隅部から取外
せばよい。
【0021】上記実施例では、第1吊具12と第2吊具
21の突合せ面部で2分割した第1吊環33aと第2吊
環33bとから成る一対の吊環を用いたが、第1吊環3
3aと第2吊環33bの分割面と上記突合せ面とは必ず
しも一致しなくてもよく、さらに上記のような2分割さ
れた吊環ではなく、たとえば一対のアイボルトを第1吊
具12と第2吊具21の上部にそれぞれ対向して固設
し、吊環として用いてもよい。
21の突合せ面部で2分割した第1吊環33aと第2吊
環33bとから成る一対の吊環を用いたが、第1吊環3
3aと第2吊環33bの分割面と上記突合せ面とは必ず
しも一致しなくてもよく、さらに上記のような2分割さ
れた吊環ではなく、たとえば一対のアイボルトを第1吊
具12と第2吊具21の上部にそれぞれ対向して固設
し、吊環として用いてもよい。
【0022】次に図5はこの発明の第2実施例を示し、
吊環41を分割しない一体物として第1吊具12に固着
し、抜止めピン42を、第1吊具12とガイドピン31
に設けた穴43,44に挿脱して、ガイドピン31の抜
止めをおこなうようにしたものであり、その他の構造は
第1実施例と同じであるので、同一部分に同一符号を付
して図示し、詳細な説明は省略する。( 以下、他の実施
例においても同様とする。)
吊環41を分割しない一体物として第1吊具12に固着
し、抜止めピン42を、第1吊具12とガイドピン31
に設けた穴43,44に挿脱して、ガイドピン31の抜
止めをおこなうようにしたものであり、その他の構造は
第1実施例と同じであるので、同一部分に同一符号を付
して図示し、詳細な説明は省略する。( 以下、他の実施
例においても同様とする。)
【0023】この実施例の吊上具40においては、抜止
めピン42によつて第1吊具12と第2吊具21の一体
化をおこなうものであり、パネルへの吊上具40の着脱
時には、抜止めピン42の挿脱作業が必要である。
めピン42によつて第1吊具12と第2吊具21の一体
化をおこなうものであり、パネルへの吊上具40の着脱
時には、抜止めピン42の挿脱作業が必要である。
【0024】この発明は上記各実施例に限定されるもの
ではなく、たとえば第1吊具12と第2吊具21の突合
せ面は、図6に示すように、他の位置に設けてもよく、
この場合は折曲板24の垂直板部が支持体22を形成す
る。またガイドピン31に挿脱される抜止具としては、
ガイドピンに設けた溝に嵌合するU字形のクリツプ等、
他の形式のものを用いてもよい。また吊具本体に取付け
る緩衝材としては、フエルトシ−トなど、ゴム以外のも
のを用いてもよく、また金属パネルとの接触面の全面に
設けずに部分的に設けてもよい。
ではなく、たとえば第1吊具12と第2吊具21の突合
せ面は、図6に示すように、他の位置に設けてもよく、
この場合は折曲板24の垂直板部が支持体22を形成す
る。またガイドピン31に挿脱される抜止具としては、
ガイドピンに設けた溝に嵌合するU字形のクリツプ等、
他の形式のものを用いてもよい。また吊具本体に取付け
る緩衝材としては、フエルトシ−トなど、ゴム以外のも
のを用いてもよく、また金属パネルとの接触面の全面に
設けずに部分的に設けてもよい。
【0025】また上記実施例では、側部主板部を有せず
建物壁面のコ−ナ−部を形成しない図4における金属パ
ネル5の左辺部にも、吊上具11を装着してパネル吊上
げをおこなうようにしたが、この左辺部吊上用には、た
とえば切欠部23を有しないほかは吊上具11と同一構
造のものなど、他形式の吊上具を用いてもよい。またク
リツプ7が吊上具装着の支障とならない位置にある場合
などは第2吊具21または第1吊具12(図6の実施例
の場合)の溝28は省略してもよい。
建物壁面のコ−ナ−部を形成しない図4における金属パ
ネル5の左辺部にも、吊上具11を装着してパネル吊上
げをおこなうようにしたが、この左辺部吊上用には、た
とえば切欠部23を有しないほかは吊上具11と同一構
造のものなど、他形式の吊上具を用いてもよい。またク
リツプ7が吊上具装着の支障とならない位置にある場合
などは第2吊具21または第1吊具12(図6の実施例
の場合)の溝28は省略してもよい。
【0026】さらに上記各実施例は、側部主板部3の巾
Wが比較的小さい場合を示し、第2吊具21の切欠部2
3は、第2吊具21を上部折曲片部4aに沿つてパネル
巾方向(図4の矢印Fおよび反対方向)にスライドさせ
たときに、側部折曲片部4dとこれに連続する上部折曲
片部4a(の後部)の両方が嵌脱されるように、大きな切
欠部23とした。これに対して側部主板部3の巾Wが大
きい場合は、図7に示すように、側部折曲片部4dは第
2吊具21より後方に離間するので、切欠部23として
は、側部折曲片部4dに連続する上部折曲片部4aのみ
が嵌脱される細いスリツト状の切欠部23としてもよ
い。
Wが比較的小さい場合を示し、第2吊具21の切欠部2
3は、第2吊具21を上部折曲片部4aに沿つてパネル
巾方向(図4の矢印Fおよび反対方向)にスライドさせ
たときに、側部折曲片部4dとこれに連続する上部折曲
片部4a(の後部)の両方が嵌脱されるように、大きな切
欠部23とした。これに対して側部主板部3の巾Wが大
きい場合は、図7に示すように、側部折曲片部4dは第
2吊具21より後方に離間するので、切欠部23として
は、側部折曲片部4dに連続する上部折曲片部4aのみ
が嵌脱される細いスリツト状の切欠部23としてもよ
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
金属パネルの上隅部への第1吊具と第2吊具の嵌脱とい
う簡単な作業により、吊上具を側部主板部を有する建築
用コ−ナ−パネルに迅速に着脱でき、また吊上荷重は金
属パネルの上隅部に作用するため折曲片部の歪みは少量
に抑制され、パネルの損傷を防止できる。
金属パネルの上隅部への第1吊具と第2吊具の嵌脱とい
う簡単な作業により、吊上具を側部主板部を有する建築
用コ−ナ−パネルに迅速に着脱でき、また吊上荷重は金
属パネルの上隅部に作用するため折曲片部の歪みは少量
に抑制され、パネルの損傷を防止できる。
【図1】この発明の第1実施例を示し、図1(A)は吊上
具の取付状態の一部切欠正面図、図1(B)は図1(A)の
X−X線断面図である。
具の取付状態の一部切欠正面図、図1(B)は図1(A)の
X−X線断面図である。
【図2】図1(A)のY−Y線断面図である。
【図3】図1の吊上具の分解状態を示す斜視図である。
【図4】図1の吊上具の使用状態を示す斜視図である。
【図5】この発明の第2実施例を示す図1(B)相当図で
ある。
ある。
【図6】この発明の他の実施例を示す図1(B)相当図で
ある。
ある。
【図7】この発明のさらに他の実施例を示す図1(B)相
当図である。
当図である。
【図8】従来の吊上具の使用状態を示す斜視図である。
1…建築用コ−ナ−パネル、2…主板部、2a…上隅部
表面、3…側部主板部、3a…上部表面、5…金属パネ
ル、10…吊上具、11…吊上具、12…第1吊具、1
3…ストツパ片、14…側部ストツパ片、15…ブロツ
ク体、15a…後面、21…第2吊具、22…支持体、
23…切欠部、24…折曲板、26…支承片、27…す
きま、29…緩衝材、31…ガイドピン、32…ピン
穴、33…吊環、33a…第1吊環、33b…第2吊
環、40…吊上具、41…吊環、42…抜止めピン。
表面、3…側部主板部、3a…上部表面、5…金属パネ
ル、10…吊上具、11…吊上具、12…第1吊具、1
3…ストツパ片、14…側部ストツパ片、15…ブロツ
ク体、15a…後面、21…第2吊具、22…支持体、
23…切欠部、24…折曲板、26…支承片、27…す
きま、29…緩衝材、31…ガイドピン、32…ピン
穴、33…吊環、33a…第1吊環、33b…第2吊
環、40…吊上具、41…吊環、42…抜止めピン。
Claims (2)
- 【請求項1】 主板部の側辺に側部主板部を連設した屈
曲板の周囲に折曲片部を連設して成る金属パネルを表板
とする建築用コ−ナ−パネルの吊上具であつて、前記主
板部の上隅部表面に対向するストツパ片と前記側部主板
部の上部表面に対向する側部ストツパ片とをブロツク体
の前部および側部にそれぞれ下向きに突設した第1吊具
と、前記ブロツク体の後面に対向する支持体の下部に前
記金属パネルの上部折曲片部の内面を支承する支承片を
突設するとともに、前記側部主板部に連続する側部折曲
片部と該側部折曲片部に連続する上部折曲片部または該
上部折曲片部が嵌脱される切欠部をそなえた第2吊具
と、前記第1吊具および第2吊具の金属パネルとの接触
面部に取付けた緩衝材と、前記第1吊具と第2吊具のう
ちの一方の吊具に突設され他方の吊具に穿設したピン穴
に挿脱されるガイドピンと、前記第1吊具および第2吊
具の上部にそれぞれ固設された一対の吊環とを具備して
成る建築用コ−ナ−パネル吊上具。 - 【請求項2】 主板部の側辺に側部主板部を連設した屈
曲板の周囲に折曲片部を連設して成る金属パネルを表板
とする建築用コ−ナ−パネルの吊上具であつて、前記主
板部の上隅部表面に対向するストツパ片と前記側部主板
部の上部表面に対向する側部ストツパ片とをブロツク体
の前部および側部にそれぞれ下向きに突設した第1吊具
と、前記ブロツク体の後面に対向する支持体の下部に前
記金属パネルの上部折曲片部の内面を支承する支承片を
突設するとともに、前記側部主板部に連続する側部折曲
片部と該側部折曲片部に連続する上部折曲片部または該
上部折曲片部が嵌脱される切欠部をそなえた第2吊具
と、前記第1吊具および第2吊具の金属パネルとの接触
面部に取付けた緩衝材と、前記第1吊具と第2吊具のう
ちの一方の吊具に突設され他方の吊具に穿設したピン穴
に挿脱されるガイドピンと、前記第1吊具と第2吊具の
一方の吊具の上部に固設した吊環と、前記ガイドピンに
挿脱される抜止具とを具備して成る建築用コ−ナ−パネ
ル吊上具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29968091A JP2814156B2 (ja) | 1991-10-19 | 1991-10-19 | 建築用コ−ナ−パネル吊上具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29968091A JP2814156B2 (ja) | 1991-10-19 | 1991-10-19 | 建築用コ−ナ−パネル吊上具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05105387A JPH05105387A (ja) | 1993-04-27 |
JP2814156B2 true JP2814156B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=17875673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29968091A Expired - Lifetime JP2814156B2 (ja) | 1991-10-19 | 1991-10-19 | 建築用コ−ナ−パネル吊上具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814156B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-19 JP JP29968091A patent/JP2814156B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05105387A (ja) | 1993-04-27 |
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