JP2813907B2 - 型締制御装置のスケール原点設定方法およびその装置 - Google Patents
型締制御装置のスケール原点設定方法およびその装置Info
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Description
移動ダイプレートの位置をダイ前進限位置をスケール原
点として位置センサで検出し、その位置に応じてダイ前
進速度および前進駆動力等を制御する型締制御装置のス
ケール原点設定方法およびその装置に関するものであ
る。
報に示されたものがある。この型締制御装置は、例えば
リニアスケールと検出ヘッドからなる位置センサによっ
て移動ダイプレートの位置を検出し、該位置に従ってダ
イ前進速度、さらには前進駆動力を制御して円滑かつ高
速で確実な型締動作を行なうようにしている。前記制御
の基準となる移動ダイプレートの位置は、制御の最終到
達点であるダイ前進限位置を原点とするスケールを用い
て定めるのが取扱い上便利であり、一般にそのように行
なわれている。
するため、金型交換後に前回のスケールをクリアして新
たなスケールの原点を設定し直す必要があり、また運転
途中においてもスケールエラーを生じたときには設定し
直すことがある。従来、上記スケール原点の設定は、第
3図に示すように、まず、前回のスケールをクリアし
(301)、運転モードを「金型取付用モード」にし、か
つダイ動作を「前進」にして手動操作で移動ダイプレー
トを前進させて型閉じし(302)、目視によってダイ前
進限を確認し(303)、次に、ダイ動作スイッチを「中
立」にし(304)、スケール原点を設定可能にする(30
5)。次に、運転モードを「手動」に切換え(306)、ダ
イ動作を「前進」にし(307)、型締昇圧が完了したと
ころで位置センサが検出しているそのときの移動ダイプ
レートの位置すなわちダイ前進限位置をスケール原点と
して設定し(308)、この新たなスケールによって型締
制御に必要な各種位置を設定していた。
了によりダイ前進限位置を設定する作業を金型交換時ま
たはスケールエラー時にその都度行なわなければなら
ず、操作者にとって非常に煩雑であった。
原点とする原点の設定をより正確,安全かつ自動的に行
なうことのできる方法および装置を提供することを目的
としている。
いダイ前進限位置をスケール原点として型締動作を制御
する型締制御装置のスケール原点設定方法において、移
動金型を取付けた移動ダイプレートを型開閉駆動部によ
り型閉時に金型等の損傷を招くことのない程度の低い速
度および駆動力で前進させると共に移動ダイプレートの
位置変化を検出し、位置変化を実質的に生じなくなった
後に、駆動力を所定量ずつ増加させ、駆動力の増加によ
る移動ダイプレートの位置変化量が所定の範囲内に納ま
ったとき、移動ダイプレートの位置をスケール原点とし
て設定するものである。
ケール原点として型締動作を制御する型締制御装置のス
ケール原点設定装置において、移動ダイプレートの位置
センサと、移動ダイプレートを進退させる型開閉駆動部
の移動ダイプレート前進速度および前進駆動力をそれぞ
れ調整するための調整部と、位置センサの出力を取込ん
で調整部を制御すると共にスケール原点を設定する制御
部とを具備し、前記制御部は、スケール原点設定指令に
より調整部の前進速度および前進駆動力を所定の低速度
および低駆動力に設定して移動ダイプレートを前進させ
ると共に、位置センサの出力の変化を求めこの変化を実
質的に生じなくなったとき前進駆動力の値をこの値の増
加による位置センサの出力の変化量が所定の範囲内に納
まるまで所定量ずつ増加させ、範囲内に納まったところ
で位置センサの検出位置をスケール原点として設定する
ように構成したものである。
の損傷を招くことのない程度の低速度および低駆動力で
前進して円滑かつ安全に型閉じが行なわれる。この低駆
動力による型閉じ完了を移動ダイプレートの位置の変化
が実質的に生じなくなったことによって検知し、それに
基づいて駆動力を所定量ずつ増加させる。駆動力が増加
すると移動ダイプレートはさらに移動して金型をより完
全に閉じ、いわゆる型締状態を形成する。これを所定量
の駆動力の増加に伴なう移動ダイプレートの位置の変化
量が所定の範囲内に納まったことによって検知し、この
検知に基づいて移動ダイプレートの位置をスケール原点
として設定する。上記の動作は、スケール原点設定指令
を与えることにより、すべて自動的に行なうことがで
き、かつその動作は安全で、正確な原点設定ができる。
して説明する。第1図において、10は射出成形機のフレ
ーム、20は射出シリンダ、30は型締装置である。
2、タイバ33、移動ダイプレート34、型開閉駆動部とし
ての型締シリンダ35、ラム36とからなる周知の液圧駆動
式の型締装置である。37は固定ダイプレート31に取付け
られた固定金型、38は移動ダイプレート34に取付けられ
た移動金型である。
プレート34の移動速度調整部としての電子フローコント
ロールバルブ、43は移動ダイプレート34の駆動力調整部
としての電磁比例式リリーフバルブ、44はタンクであ
る。電磁切換バルブ41は、制御部50にスケール原点設定
指令Aが与えられたとき制御部50から発する切換信号C
によって中立位置から図示のダイ前進側へ切換えられる
ようになっている。また、電磁フローコントロールバル
ブ42と電磁比例式リリーフバルブ43は、制御部50から与
えられる後述する速度指令値Vと駆動力指令値Fによっ
て設定流量と設定圧力をそれぞれ変更可能に構成されて
いる。
てスケール51が取付けられ、移動ダイプレート34には位
置センサとしての検出ヘッド52が取付けられている。検
出ヘッド52の出力はカウンタ53によって読取られ、移動
ダイプレート34の位置およびその変化をデイジタルで制
御部50へ出力するようになっている。
原点設定指令Aが与えられると、電磁フローコントロー
ルバルブ42の設定流量と電磁比例式リリーフバルブ43の
設定圧力をそれぞれ型閉時に金型37,38等の損傷を招く
ことのないような低い値に定める速度指令値Vと駆動力
指令値Fを発するように構成されている。また、制御部
50は、カウンタ53から出力される移動ダイプレート34の
位置の変化を求めるようになっており、スケール原点設
定指令Aによって移動ダイプレート34が前進した後、前
記位置の変化を実質的に生じなくなったとき駆動力指令
値Fを所定量△Fずつ増加させるようになっており、か
つこの駆動力指令値Fを△F増加させた後、前記位置の
変化量が所定の範囲内に納まったか否か判定し、該範囲
内に納まるまで駆動力指令値Fを増加させ、該範囲内に
納まったところで該増加を停止させると共に、このとき
カウンタ53をクリアにするすなわちスケール原点を設定
する信号Sを出力するように構成されている。
設定方法を第2図をも参照して説明する。移動ダイプレ
ート34を第1図に示す位置より左方へ後退させて固定金
型37、移動金型38を交換した後、またはスケールエラー
時に、スケール原点を設定し直すために制御部50にスケ
ール原点設定指令Aを与える(201)と、制御部50は前
述したような低い値の速度指令値Vと駆動力指令値Fを
電磁フローコントロールバルブ42と電磁比例式リリーフ
バルブ43に与えると共に、切換信号Cを電磁切換バルブ
41に与えてこれを第1図に示すダイ前進側に切換えてポ
ンプ40から低圧で小流量の作動油を型締シリンダ35の左
室に供給し、移動ダイプレート34を低速度,低駆動力で
前進させる(202)。
ンタ53によって読取られ、制御部50に取込まれる(20
3)。制御部50はカウンタ53の出力の変化すなわち移動
ダイプレート34の位置の変化を求めると共に該変化が実
質的にあるか否かを判定し(204)、変化を実質的に生
じなくなると、駆動力指令値Fを△Fだけ増加させる
(205)。このときにもカウンタ53のカウント値から移
動ダイプレート34の位置変化を読取る(206)と共に、
位置の変化量が所定の範囲内か否かを判定し(207)、
変化量が比較的大きく、すなわち駆動力指令値Fを△F
増加させたことにより移動ダイプレート34が再前進を行
なう間は駆動力指令値Fを△Fずつ増加させ続ける。こ
うして型閉じ後の型締めがより完全に行なわれて駆動力
指令値Fを△F増加させたことによる位置の変化量が所
定の範囲内に納まったところで、ダイ前進限位置に達し
たと判定してカウンタ53をクリアすなわち零にしてこの
ときのスケール51に対する移動ダイプレート34の位置を
原点として設定する。
ケール原点設定指令を与えるだけで自動的にダイ前進限
位置をスケール原点として設定することができ、かつこ
の設定のための移動ダイプレートの前進を低速度および
低駆動力で開始させ、型閉じが行なわれた後に駆動力を
所定量ずつ増加させ、そのときの位置の変化量から確実
に型締めが行なわれたことを検知してダイ前進限位置と
判定しスケール原点を設定するようにしたため、安全か
つ正確にスケール原点を設定することができ、操作性と
制御精度の向上のいずれにおいても大きな効果が得られ
る。
装置の実施例を示す図、第2図は本発明による型締制御
装置のスケール原点設定方法の論理制御フローを示す
図、第3図は従来の同設定方法の操作フローを示す図で
ある。 20……射出シリンダ、30……型締装置、 31……固定ダイプレート、 34……移動ダイプレート、 35……型開閉駆動部(型締シリンダ)、 41……電磁切換バルブ、 42……移動速度調整部(電磁フローコントロールバル
ブ)、 43……駆動力調整部(電磁比例式リリーフバルブ)、 50……制御部、51〜53……位置検出手段。
Claims (2)
- 【請求項1】位置センサを用いダイ前進限位置をスケー
ル原点として型締動作を制御する型締制御装置のスケー
ル原点設定方法において、移動金型を取付けた移動ダイ
プレートを型開閉駆動部により型閉時に金型等の損傷を
招くことのない程度の低い速度および駆動力で前進させ
ると共に前記移動ダイプレートの位置変化を検出し、該
位置変化を実質的に生じなくなった後に、前記駆動力を
所定量ずつ増加させ、該駆動力の増加による前記移動ダ
イプレートの位置変化量が所定の範囲内に納まったと
き、該移動ダイプレートの位置をスケール原点として設
定することを特徴とする型締制御装置のスケール原点設
定方法。 - 【請求項2】位置センサを用いダイ前進限位置をスケー
ル原点として型締動作を制御する型締制御装置のスケー
ル原点設定装置において、移動ダイプレートの位置セン
サと、前記移動ダイプレートを進退させる型開閉駆動部
の移動ダイプレート前進速度および前進駆動力をそれぞ
れ調整するための調整部と、前記位置センサの出力を取
込んで前記調整部を制御すると共に前記スケール原点を
設定する制御部とを具備し、前記制御部は、スケール原
点設定指令により前記調整部の前記前進速度および前進
駆動力を所定の低速度および低駆動力に設定して移動ダ
イプレートを前進させると共に、前記位置センサの出力
の変化を求め該変化を実質的に生じなくなったとき前記
前進駆動力の値を該値の増加による前記位置センサの出
力の変化量が所定の範囲内に納まるまで所定量ずつ増加
させ、該範囲内に納まったところで前記位置センサの検
出位置をスケール原点として設定するように構成されて
いることを特徴とする型締制御装置のスケール原点設定
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33339989A JP2813907B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 型締制御装置のスケール原点設定方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33339989A JP2813907B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 型締制御装置のスケール原点設定方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03193310A JPH03193310A (ja) | 1991-08-23 |
JP2813907B2 true JP2813907B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=18265683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33339989A Expired - Fee Related JP2813907B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 型締制御装置のスケール原点設定方法およびその装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2813907B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-22 JP JP33339989A patent/JP2813907B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH03193310A (ja) | 1991-08-23 |
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