JP2813797B2 - 立体的な意匠効果を有する化粧シートの製造方法 - Google Patents

立体的な意匠効果を有する化粧シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、意匠特性の高い化粧シートの製造方法に関
するものであり、壁面、家具、天井面等に適用される化
粧板にするのに好適な立体的な意匠効果を有する化粧シ
ートを、簡単かつ確実に得る方法を提供する。 [従来の技術] 立体的な意匠効果を有する化粧シートとして、艶の相
違する複数種のインキによって、印刷模様層同士の間に
艶美を有するようにした化粧シート等がある。 [発明が解決しようとする問題点] 上記の艶の相違する複数種のインキによって艶美を有
する印刷模様層を付した化粧シートは、該化粧シートの
製造に際して種類の相違するインキを使用するため、そ
の製造工程が煩雑であり、廉価に供給することができな
い。 これに対して本発明は、下地との間に艶美を有する表
面印刷模様層を部分的に有することによって立体的な意
匠効果を現出しており、しかも、化粧シートの紙間剥離
がなく、又、化粧板基材に対して接着剤で貼着すること
のできる化粧シートを、簡単かつ確実に得る方法を提供
する。 [問題点を解決するための手段] 上記の問題点は、以下の構成による本発明の化粧シー
トの製造方法によって解決される。 すなわち本第1発明の立体的な意匠効果を有する化粧
シートの製造方法は、化粧シート用原紙に、艶を低下さ
せる体質顔料を含んでいない含浸樹脂液を含浸、乾燥さ
せることによって、前記化粧シート用原紙の内部に樹脂
を保持させると共に、化粧シート用原紙の内部に樹脂を
保持させる含浸樹脂液の余剰の樹脂液の樹脂によって、
前記化粧シート用原紙の表面の凹凸を充填し、しかも、
該化粧シート用原紙の表面に光沢のある被覆樹脂層を形
成した後、該被覆樹脂層の表面に、艶を低下させるため
の体質顔料を含有するインキによる表面印刷模様層を部
分的に形成し、下地層との間に艶美を有する化粧シート
を得るものである。 この本第1の発明の立体的な意匠効果を有する化粧シ
ートの製造方法においては、艶を低下させるための体質
顔料を含有するインキによる表面印刷模様層を、熱硬化
性樹脂をビヒクルとする印刷インキによって形成するこ
とが好ましい。 又、この艶を低下させるための体質顔料を含有するイ
ンキによる表面印刷模様層の一部あるいは全部を、着色
印刷模様層にすることが好ましい。 本第2の発明の立体的な意匠効果を有する化粧シート
の製造方法は、化粧シート用原紙に含浸樹脂液を含浸、
乾燥させることによって、前記化粧シート用原紙の内部
に樹脂を保持させると共に、化粧シート用原紙の内部に
樹脂を保持させる含浸樹脂液の余剰の樹脂液による樹脂
によって、前記化粧シート用原紙の表面の凹凸を充填
し、しかも、該化粧シート用原紙の表面に被覆樹脂層を
形成した後、該被覆樹脂層の上に、後工程で利用する表
面被覆樹脂層形成用の樹脂液を吸収し易い表面印刷模様
層を部分的に形成し、次いで、表面被覆樹脂層形成用の
樹脂液を塗工、乾燥させることによって、前記表面印刷
模様層が介在している部分とその他の部分との間に艶美
を具備する表面被覆樹脂層を形成するものである。 この第2の発明の立体的な意匠効果を有する化粧シー
トの製造方法においては、後工程で利用する表面被覆樹
脂層形成用の樹脂液を吸収し易い表面印刷模様層を、粒
状固形分を含有する印刷インキによって形成することが
好ましい。 又、表面印刷模様層が介在している部分とその他の部
分との間に艶美を具備する表面被覆樹脂層は、熱硬化性
樹脂をビヒクルとする印刷インキによって形成すること
が好ましい。 更に、化粧シート用原紙に含浸させる含浸樹脂液とし
て、熱硬化性樹脂による含浸樹脂液を使用することが好
ましい。 上記の各構成による本発明の化粧シートの製造方法に
おいて、化粧シート用原紙としては、α−セルロース純
度の高い木材パルプと、隠蔽性を付与するための二酸化
チタンを主成分とする顔料とを混抄した所謂チタン紙が
好適であり、更には、樹脂液の含浸性能を高めるために
叩解度を抑えた原紙、具体的には、透気度12秒以下、吸
水度45mm/10分以上の原紙が好ましい。 化粧シート用原紙には、所望に応じて印刷模様が付さ
れていてもよい。この化粧シート用原紙に所望に応じて
付される印刷模様は、木目模様、石目模様、抽象模様、
ベタ刷りによる単色柄模様等であり、この種の印刷模様
の形成に通常使用されている公知のインキ、例えば、イ
ンキ用ビヒクルに染料又は顔料などの着色剤を添加し、
更に可塑剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、補
助乾燥剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充填剤等の公知の
添加剤を任意に添加し、溶剤あるいは希釈剤を以って十
分に混練したインキにより、例えばグラビア印刷、ドラ
イオフセット印刷、凸版印刷、シルクスクリーン印刷等
の印刷方法によって形成する。 なお、前記印刷インキにおけるインキ用ビヒクルとし
ては、例えばアマニ油、大豆油、合成乾性油等の各種の
油類、ロジン、コパールダンマル、硬化ロジン、ロジン
エステル、合成ロジン等の天然樹脂および加工樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、100%フェノール樹脂、マレ
イン酸樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、石油系樹
脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、エポキシ系樹脂、アミノアルキッド樹脂等の合成樹
脂類、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロー
スアセテート等の繊維素誘導体、更には、膠、カゼイ
ン、デキストリン、ゼイン等が使用される。 又、印刷手段としては、インキの塗布量を抑えること
ができ、しかも意匠効果の高い印刷模様を形成すること
のできるグラビア印刷方式が最も好適である。 化粧シート原紙に含浸させる樹脂液は、皮膜形成能を
有する樹脂、例えば合成ゴム、熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂等による樹脂液であり、具体的にはスチレン−ブタ
ジエン共重合体やアクリロニトリル−ブタジエン共重合
体等の合成ゴムラテックス、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化
ビニル、ポリアクリル酸エステル等の熱可塑性合成樹脂
のエマルジョン、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウ
レタン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿
素樹脂等の熱硬化性樹脂の有機溶剤溶液、スチレンモノ
マー等のモノマーで希釈した溶液、又は水溶液等であ
る。 なお、前記合成ゴム、熱可塑性樹脂、及び熱硬化性樹
脂は、相互に2種以上のものを併用してもよい。 含浸樹脂液は、適当な溶剤で希釈して適性粘度のもの
に調整した上で、下記の一般式で表示される含浸率20〜
50%程度に化粧シート用原紙に適用し、これを乾燥する
ことによって、前記化粧シート用原紙の内部に樹脂を保
持させると共に、化粧シート用原紙の内部に樹脂を保持
させる含浸樹脂液の余剰の樹脂液による樹脂によって、
該化粧シート用原紙の表面の凹凸を充填し、しかも、該
化粧シート用原紙の表面に被覆樹脂層を形成する。 {式中、W2は、含浸樹脂液を含浸、乾燥後の化粧シー
ト用原紙の重量を、又、W1は、含浸樹脂液を含浸する
前の化粧シート用原紙の重量を表わす。} 化粧シート用原紙に対する含浸樹脂液の適用は、ロー
ルコート、グラビアコート、エアナイフコート、リバー
スコート、ディップコート、メアバーコート等によって
行なうのがよい。 本第1の発明の化粧シートの製造方法においては、上
記の含浸樹脂液として、艶を低下させる体質顔料を含ん
でいないものを使用し、これによって、化粧シート用原
紙の表面の被覆樹脂層を光沢のあるものにすることがで
きる。 化粧シート用原紙の表面の被覆樹脂層面に部分的に形
成する表面印刷模様層、つまり被覆樹脂層面の全面を覆
うことのないようにして部分的に形成する表面印刷模様
層は、天然樹脂及びその加工樹脂類、アルキッド樹脂、
ブチル化アミノアルデヒド樹脂、フェノール樹脂、フタ
ル酸系樹脂、アミノープラスト樹脂、ポリアミド系樹
脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、
メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹
脂、ビニルブチラール樹脂等の合成樹脂類、ニトロセル
ロース、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロー
ス等のセルロース誘導体、更にはゴム誘導体等の印刷イ
ンキ用ビヒクルと、必要に応じて添加される可塑剤、ス
リップ剤、ワックス、グリース、乾燥剤、増粘剤、分散
剤とを、溶剤や希釈剤で混練した印刷インキによる印刷
層として形成する。 特に、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、ウレタン
系樹脂等の熱硬化性樹脂を印刷インキ用ビヒクルとして
使用した印刷インキによる表面印刷模様層は、下地層と
の間の密着性能が高く、かつ堅牢性において優れたもの
になる。 本第1の発明の化粧シートの製造方法においては、上
記の表面印刷模様層形成用の印刷インキとして、艶を低
下させるための体質顔料、例えばマイクロシリカ等を含
有するものを使用し、表面印刷模様層を艶消し状態のも
のにする。 又、本第2の発明の化粧シートの製造方法において
は、上記の表面印刷模様層を、後工程で適用する表面被
覆樹脂層形成用の樹脂液を吸収し易い性質のものにす
る。このための具体的な手段としては、表面印刷模様層
形成用の印刷インキとして、硫酸バリウム等の無機塩、
又はアゾジカルボンアミド等の有機系発泡剤等による粒
状固形分を含有するものを使用すればよい。これらの粒
状固形分の添加量は、印刷インキ用ビヒクル100重量部
に対して10〜40重量部程度である。又、このときの表面
印刷模様層形成用の印刷インキ中には、顔料や染料等の
着色剤が添加されていてもよい。 化粧シート用原紙の表面の被覆樹脂層面に形成する表
面印刷模様層は、上記したような印刷インキによって、
例えばグラビア印刷、ドライオフセット印刷、凸版印
刷、シルクスクリーン印刷等の一般的な印刷方法によっ
て形成し得る。 本第2の発明の化粧シートの製造方法においては、上
記の表面印刷模様層の上に更に樹脂液を塗工し、表面被
覆樹脂層を形成する。このときに、先に形成してある表
面印刷模様層のみがこの樹脂液を吸収し易いことから、
表面被覆樹脂層は、表面印刷模様層が介在している部分
とその他の部分との間に、厚さ方向に段差を有し、これ
による艶美を具備するものになる。 なお、この表面被覆樹脂層形成用の樹脂液は、化粧シ
ート用原紙の内部に樹脂を保持させると共に、化粧シー
ト用原紙の表面に被覆樹脂層を形成するために適用した
含浸樹脂液の樹脂と同一の樹脂によるものであってもよ
く、あるいはこれとは相違する樹脂によるものであって
もよい。 上記の本発明方法によって得られた化粧シートには、
必要に応じて更に、ペーパーエンボスなどの機械的エン
ボスを付すことにより、その立体効果を更に高めること
ができる。 この化粧シートを貼着するための化粧板用基材として
は、例えば合板、ハードボード、パーティクルボード等
の外、鉄板、珪酸カルシウム板、パルプセメント板、石
膏ボード等の耐火材料が好適である。 化粧シートと化粧板用基材との貼着は、フェノール系
樹脂、フラン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹
脂、シリコーン系樹脂等の熱硬化性樹脂;ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリビニ
ルブチラール、ギリアクリル系樹脂、ポリメタクリル系
樹脂、ニトロセルロース、ポリアミド等の熱可塑性樹
脂;ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ネオプレン、
及びそれらの誘導体等のゴム系樹脂;更に膠、珪酸ナト
リム、カゼイン、澱粉、デキストリン、アラビアゴム等
を主成分とする接着剤を、ロールコーター、スプレッダ
ー等の塗布方法によって塗布する一般的なラミネート法
によって行なえる。このときの接着剤の塗布量は、ポリ
酢酸ビニル、エチレン変性ポリ酢酸ビニル、アクリル系
樹脂等による接着剤の場合で、7〜8g(固形分)/m2
度が好適である。 [実施例] 以下、本発明の立体的な意匠効果を有する化粧シート
の製造方法の具体的な構成を、実施例に基づいて説明す
る。 実施例1 米坪80g/m2のチタン紙[(株)興人:AX−1(80)]
の表面に、下記の組成からなるグラビアインキによる木
目模様を印刷して化粧シート用原紙を得た。 インキ組成 (1) 酢酸セルロース…………2〜3重量% (2) メラミン樹脂……………2〜3重量% (3) 着色顔料………………5〜20重量% (4) ブチルフタレート………2〜3重量% (5) 溶 剤………………残 部 溶剤組成 メタノール………15重量% 酢酸エチル………60重量% キシロール………15重量% アノン……………10重量% 次いで、この化粧シート用原紙に、下記の組成の樹脂
成分30重量部と水70重量部とからなる含浸樹脂液を、一
般の含浸装置を使用して含浸、乾燥させ、含浸率30%の
樹脂含浸紙にすることにより、前記化粧シート用原紙の
表面に、光沢のある被覆樹脂層を形成した。 樹脂成分 (1) ポリアクリル酸エステル……………70重量% (2) スチレン−ブタジエン共重合体……20重量% (3) メラミン樹脂…………………………10重量% 続いて、この被覆樹脂層の上に、下記の組成による印
刷インキにより、木目模様のうちの導管部の模様を印刷
し、本発明の目的の化粧シートを得た。 インキ組成 (1) アクリルポリオール…………34重量部 (2) マイクロシリカ…………………8重量部 (3) カーボン…………………………8重量部 (4) スリップ剤………………………2重量部 (5) イソシアネート系硬化剤………8重量部 (6)酢酸エチル………………………30重量部 (7) トルエン………………………10重量部 しかる後に、910mm×1280mm×4.0mmの合板に、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系接着剤を7g(固形分)/900cm
2の割合にウエット塗工し、一般のラミネーターによ
り、加熱温度100〜120℃にて上記の化粧シートを貼着
し、化粧板を得た。 この化粧板においては、その表面の化粧シートに付さ
れている導管部模様の部分には艶がないのに対して、そ
の他の部分は光沢のある艶の高いものになっており、こ
れにより木目模様の導管部模様以外の部分が導管部模様
の部分から浮かび上がって見え、立体的な意匠効果に極
めて優れたものになっている。 又、この化粧板の化粧シートには紙間剥離がなく、し
かも化粧板の表面層をなしている化粧シートには優れた
耐摩耗性が得られた。 実施例2 前記実施例1と同様の手順により、木目模様を有する
化粧シート用原紙の表面に、光沢のある被覆樹脂層を形
成した。 次いで、下記の組成の印刷インキにより、木目模様の
うちの導管部模様を印刷した後、続いて、ポリエステル
ポリオールとイソシアネート系重合体とをビヒクルとす
るコーティング用インキ[昭和インク(株):GBイン
キ]に2重量%のシリコーンを添加してなる表面被覆樹
脂層形成用の樹脂液を、1.5g(固形分)/m2の割合に、
グラビア印刷法によって塗工、乾燥して表面被覆樹脂層
を形成し、本発明の目的の化粧シートを得た。 導管部模様の印刷インキの組成 (1) ブチラール樹脂……………100重量部 (2) アゾジカーボンアミド………40重量部 (3) イソシアネート系硬化剤………5重量部 次いで、この化粧シートを、実施例1と同様の貼着条
件により、910mm×1280mm×4.0mmの合板に貼着し、化粧
板を製造した。 この化粧板においては、その表面層をなしている化粧
シートの表面被覆樹脂層の表面が、導管部模様の部分と
厚さ方向において接している部分で、他の部分から凹陥
しており、かかる表面被覆樹脂層の構成による艶美が導
管部模様の部分とその他の部分との間で明瞭に現出して
おり、木目模様の導管部模様以外の部分が導管部模様の
部分から浮かび上がって見え、これによる立体的な意匠
効果に極めて優れたものになっている。 又、この化粧板の化粧シートには紙間剥離がなく、か
つ化粧板には諸種の優れた機械強度が得られた。 [発明の作用、効果] 本各発明の化粧シートの製造方法においては、化粧シ
ートに付されている表面印刷模様層の部分が、該表面印
刷模様層以外の部分に対して艶美の著しいものになるた
め、立体的な意匠効果に極めて優れた化粧シートが得ら
れる。 又、本各発明の化粧シートの製造方法においては、化
粧シート用原紙の内部に樹脂を保持させる含浸樹脂液を
適用しているので、紙層剥離の無い化粧シートが得られ
る。 そして、本各発明の化粧シートの製造方法において
は、表面印刷模様層の下地層としての被覆樹脂層の形成
と、化粧シート用原紙の内部に樹脂を保持させるための
含浸樹脂液の適用とを、同時工程の含浸樹脂液の含浸、
乾燥によって行なっており、しかも艶の相違する複数種
のインキによる表面印刷模様層を形成するというような
ものではないため、製造工程が簡略であり、これによっ
て化粧シートの製造価格を安価に抑えられる。 更に、本各発明の化粧シートの製造方法によって得ら
れた化粧シートは、接着剤によるラミネート工程を利用
して化粧板用基材との貼着を行なうことができ、プレス
工程を利用しないため、長尺状の化粧板を連続工程で得
られることから、長尺状の化粧板を極めて高効率で製造
することが可能である。 また本各発明の化粧シートの製造方法において、実施
例で説明したように、化粧シート原紙として印刷模様を
有するもの使用した場合には、厚さ方向の層位置の相違
する箇所にそれぞれ印刷模様層を有する化粧シートにな
るため、印刷模様に深みが出ることから、前述の立体効
果がさらに倍加した化粧シートになる。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.化粧シート用原紙に、艶を低下させる体質顔料を含
    んでいない含浸樹脂液を含浸、乾燥させることによっ
    て、前記化粧シート用原紙の内部に樹脂を保持させると
    共に、化粧シート用原紙の内部に樹脂を保持させる含浸
    樹脂液の余剰の樹脂液による樹脂によって、前記化粧シ
    ート用原紙の表面の凹凸を充填し、しかも、該化粧シー
    ト用原紙の表面に光沢のある被覆樹脂層を形成した後、
    該被覆樹脂層の表面に、艶を低下させるための体質顔料
    を含有するインキによる表面印刷模様層を部分的に形成
    し、下地層との間に艶差を有する化粧シートを得ること
    を特徴とする立体的な意匠効果を有する化粧シートの製
    造方法。 2.艶を低下させるための体質顔料を含有するインキに
    よる表面印刷模様層を、熱硬化性樹脂をビヒクルとする
    印刷インキによって形成することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の立体的な意匠効果を有する化粧シー
    トの製造方法。 3.艶を低下させるための体質顔料を含有するインキに
    よる表面印刷模様層の一部あるいは全部が、着色印刷模
    様層である特許請求の範囲第1項または第2項記載の立
    体的な意匠効果を有する化粧シートの製造方法。 4.化粧シート用原紙に含浸樹脂液を含浸、乾燥させる
    ことによって、前記化粧シート用原紙の内部に樹脂を保
    持させると共に、化粧シート用原紙の内部に樹脂を保持
    させる含浸樹脂液の余剰の樹脂液による樹脂によって、
    前記化粧シート用原紙の表面の凹凸を充填し、しかも、
    該化粧シート用原紙の表面に被覆樹脂層を形成した後、
    該被覆樹脂層の上に、後工程で利用する表面被覆樹脂層
    形成用の樹脂液を吸収し易い表面印刷模様層を部分的に
    形成し、次いで、表面被覆樹脂層形成用の樹脂液を塗
    工、乾燥させることによって、前記表面印刷模様層が介
    在している部分とその他の部分との間に艶差を具備する
    表面被覆樹脂層を形成することを特徴とする立体的な意
    匠効果を有する化粧シートの製造方法。 5.後工程で利用する表面被覆樹脂層形成用の樹脂液を
    吸収し易い表面印刷模様層を、粒状固形分を含有する印
    刷インキによって形成することを特徴とする特許請求の
    範囲第4項記載の立体的な意匠効果を有する化粧シート
    の製造方法。 6.表面印刷模様層が介在している部分とその他の部分
    との間に艶差を具備する表面被覆樹脂層を、熱硬化性樹
    脂をビヒクルとする印刷インキによって形成することを
    特徴とする特許請求の範囲第4項または第5項記載の立
    体的な意匠効果を有する化粧シートの製造方法。 7.化粧シート用原紙に含浸させる含浸樹脂液が、熱硬
    化性樹脂による含浸樹脂液であることを特徴とする特許
    請求の範囲第6項記載の立体的な意匠効果を有する化粧
    シートの製造方法。
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