JP2813559B2 - ガラス繊維強化樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

ガラス繊維強化樹脂成形品の製造方法

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JP2813559B2 JP7179373A JP17937395A JP2813559B2 JP 2813559 B2 JP2813559 B2 JP 2813559B2 JP 7179373 A JP7179373 A JP 7179373A JP 17937395 A JP17937395 A JP 17937395A JP 2813559 B2 JP2813559 B2 JP 2813559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用部品家電製
品用部品OA機器用部品等の材料として好適に使用さ
れるガラス繊維強化樹脂成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維強化ポリプロピレン等のガラ
ス繊維強化熱可塑性樹脂の成形品は、機械的強度が高い
ため、種々の工業分野において重要な材料として使用さ
れている。この場合、成形品中のガラス繊維をできるだ
け長く、かつ均一に分散させることがガラス繊維強化樹
脂成形品の性能を引き出す点で重要である。
【0003】また、ガラス繊維強化樹脂成形品を製造す
る場合、様々な用途においてガラス繊維強化樹脂の調色
を必要とする場合が多い。白色を基本とする着色ガラス
繊維強化樹脂組成物については、代表的な白色顔料であ
る、酸化チタンが用いられている。しかし、この場合に
は成形品の機械的強度や耐熱性が低下する欠点があっ
た。このため、酸化チタンに代えて、硫化亜鉛系顔料を
用いた樹脂組成物が提案されている。たとえば、ポリエ
チレンテレフタレート系樹脂、ガラス繊維および硫化亜
鉛系顔料を所定割合で配合した樹脂組成物(特開昭60
−233150号公報)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしならが、これに
示されたものは、各成分を均一に混練した樹脂組成物で
あり、これをさらに成形品に成形した場合には、その実
施例からも明らかなように、原料のガラス繊維の長さ
(6mm)に比較して成形品中のガラス繊維の長さは、
0.42mm以下と極端に短く、酸化チタンに代えて、
硫化亜鉛を用いても1mm以上の平均繊維長を有する成
形品は得られていない。従って、その成形品は、強度的
にも耐熱的にも、必ずしも十分なものではなく、ガラス
繊維の性能を生かしきれていないという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、調色を行なった場合でも引張,曲げ強度,衝撃強度
など機械的強度が高く、高温曲げ強度,熱歪温度などの
耐熱性の高いガラス繊維強化樹脂成形品を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、下記(A)〜(C)成分を含むガ
ラス繊維強化樹脂成形品の製造方法であり、 (A)ポリプロピレン樹脂20〜94.99重量% (B)硫化亜鉛0.01〜10重量% (C)平均繊維径が3〜20μmのガラス繊維5〜70
重量% [但し、ポリプロピレン樹脂、硫化亜鉛およびガラス繊
維の合計重量を、100重量%とする。]かつ、下記
(E)〜(G)の工程を含むことを特徴とするガラス繊
維強化樹脂成形品の製造方法が提供される。 (E)ポリプロピレン樹脂の溶融体中に、平均繊維径が
3〜20μmのガラス繊維からなる繊維束を連続的に通
過させ、その繊維束に、前記溶融体を含浸させてストラ
ンドを形成する工程 (F)形成されたストランドを冷却後、ペレタイザーを
用いて切断し、ペレットの長さに略等しい長さのガラス
繊維およびポリプロピレン樹脂からなる強化樹脂ペレッ
トを作製する工程 (G)硫化亜鉛を、ポリプロピレン樹脂と溶融混練して
ペレットとを作製する工程 (H)上記(F)工程で得られた強化樹脂ペレットと、
上記(G)工程で得られたペレットとを、溶融混練して
平均繊維長が1〜10mmの範囲内の値であるガラス繊
維を含むガラス繊維強化樹脂成形品を成形する工程
【0007】また、下記(A)〜(D)成分を含むガラ
ス繊維強化樹脂成形品の製造方法であり、 (A)ポリプロピレン樹脂20〜94.99重量% (B)硫化亜鉛0.01〜10重量% (C)平均繊維径が3〜20μmのガラス繊維5〜70
重量% (D)硫化亜鉛100重量部に対して、0.01〜10
重量部の範囲内のコバルト塩 [但し、ポリプロピレン樹脂、硫化亜鉛およびガラス繊
維の合計重量を、100重量%とする。]かつ、下記
(E)〜(G)の工程を含むことを特徴とするガラス繊
維強化樹脂成形品の製造方法が提供される。 (E)ポリプロピレン樹脂の溶融体中に、平均繊維径が
3〜20μmのガラス繊維からなる繊維束を連続的に通
過させ、その繊維束に、前記溶融体を含浸させてストラ
ンドを形成する工程 (F)形成されたストランドを冷却後、ペレタイザーを
用いて切断し、ペレットの長さに略等しい長さのガラス
繊維およびポリプロピレン樹脂からなる強化樹脂ペレッ
トを作製する工程 (G)硫化亜鉛およびコバルト塩を、ポリプロピレン樹
脂と溶融混練してペレットとを作製する工程 (H)上記(F)工程で得られた強化樹脂ペレットと、
上記(G)工程で得られたペレットとを、溶融混練して
平均繊維長が1〜10mmの範囲内の値であるガラス繊
維を含むガラス繊維強化樹脂成形品を成形する工程
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
まず、各成分について説明する。(A)成分 ポリプロピレン樹脂の種類に特に制限はないが、ポリプ
ロピレン単独重合体や結晶性のエチレン−プロピレン共
重合体が好ましい。
【0009】上記ポリプロピレン単独重合体や結晶性エ
チレン−プロピレン共重合体として、より具体的には、
結晶性を有するアイソタクチックプロピレン単独重合体
や、エチレン単位の含有量が少ないエチレンプロピレン
ランダム共重合体からなる共重合部又はプロピレン単独
重合体からなるホモ重合部とエチレン単位の含有量が比
較的多いエチレンプロピレンランダム共重合体とからな
る共重合部から構成された、いわゆるプロピレンブロッ
ク共重合体として市販されている実質上結晶性のプロピ
レンとエチレンとのブロック共重合体、あるいはこのブ
ロック共重合体における各ホモ重合部又は共重合部が、
さらにブテン−1,2−メチルペンテン−1などのα−
オレフィンを共重合したものからなる実質上結晶性のプ
ロピレン−エチレン−α-オレフィン共重合体などが好
ましく挙げられる。
【0010】(A)成分の含有量(組成割合)は、全体
の20〜94.99重量%、好ましくは50〜90重量
%である。20重量%未満では成形性が悪くなると共
に、成形品の外観が悪化する。94.99重量%を超え
ると引張強度,曲げ強度,剛性,耐熱性が低下する。
【0011】(B)成分 (B)成分の硫化亜鉛は、顔料として配合されるもの
で、これにより成形品中におけるガラス繊維の繊維長を
長く保持することが可能になるものである。これに対
し、顔料として硫化亜鉛に代えて酸化チタンを用いた場
合は、成形品中のガラス繊維を長く保持することが難し
く、成形品の引張強度,曲げ強度,剛性,耐熱性が低下
する。硫化亜鉛の性状は限られないが、平均粒子径が
0.1〜1μm、特に0.2〜0.8μmで、純度が9
0%以上、特に95%以上のものが望ましい。平均粒子
径が0.1μm未満であると顔料分散が悪くなることが
あり、1μmを超えると十分な調色ができないことがあ
る。また、純度が90%未満であると耐熱性、耐候性が
低下することがある。
【0012】硫化亜鉛の含有量(組成割合)は、全体の
合計量の0.01〜10重量%、好ましくは0.03〜
5重量%である。0.01重量%未満であると着色(調
色)が不十分となる。10重量%を超えると成形品が重
くなり、かつ物性が低下する上、10重量%より多く添
加しても調色上のメリットがなく、逆に経済的でなくな
る。
【0013】(C)成分 (C)成分としては、平均繊維径が3〜20μm、好ま
しくは6〜15μmのガラス繊維を用いる。平均繊維径
が3μm未満であると成形時に繊維が破断し易く、成形
品の衝撃強度が不足し、20μmを超えると成形品の外
観が悪くなると共に、成形品の強度が不足する。また、
ガラス繊維の含有量(組成割合)は、全体の5〜70重
量%、好ましくは10〜50重量%である。5重量%未
満であると引張強度,曲げ強度,剛性,耐熱性等の諸物
性の改良効果が小さく、70重量%を超えると成形性が
低下すると共に、成形品の外観が悪くなる。
【0014】(D)成分 必要に応じて(D)成分として用いられるコバルト塩の
種類に特に限定は無いが、ナフテン酸コバルト,塩基性
炭酸コバルト,塩化コバルト,ステアリン酸コバルト等
が挙げられ、なかでもナフテン酸コバルトを好ましく用
いることができる。コバルト塩の含有量(組成割合)
は、(B)の硫化亜鉛100重量部に対して0.01〜
10重量部、好ましくは0.05〜5重量部である。
0.01重量部未満であると耐候性等の耐久性能の改良
効果が小さく、10重量部を超えると成形物の色相が劣
化すると共に、耐熱性,剛性等の低下をきたす。なお、
本発明の成形品には、上記(A)〜(D)成分に加え、
目的に応じ、酸化防止剤,耐候剤,離型剤,分散剤,顔
料等の添加剤を適宜含有することができる。
【0015】本発明におけるガラス繊維強化樹脂成形品
の製造方法においては、ガラス繊維を含有するポリプロ
ピレン樹脂ペレット(P1)を作成する。その際、溶融
混練以外の方法を用いる。すなわち、ポリプロピレン
脂の溶融体中に平均繊維径が3〜20μmのガラス繊維
(C)の繊維束を連続的に通過させ、その繊維束に前記
溶融体を含浸させてストランドを形成し、冷却後それを
切断する。具体的には、特願平1−322694号公報
に記載されているように、前記繊維束に溶融樹脂を含浸
させる際に、繊維束を、ロッドの中心を通る直線に対し
て少なくとも一側が所定の角度だけ傾斜した状態でロッ
ドに巻き掛けるようにしてもよい。この場合、好ましく
は、繊維束を、ロッドの中心を通る直線に対して少なく
とも一側が10度以上の傾斜角を有した状態でロッドに
巻き掛けるようにする。また、必要に応じて繊維束が波
形を形成するように、この繊維束を複数のロッドに接触
させるようにする。
【0016】より具体的には、まず、溶融したポリプロ
ピレン樹脂中に繊維束(ガラスロービング)を連続的に
通過させ、その繊維束にポリプロピレン樹脂を含浸させ
る。この際、繊維束が波形を形成するよう曲げを繰り返
してポリプロピレン樹脂中を通過するようにする。この
ようにすると、繊維束が十分に開繊し、繊維束中にポリ
プロピレン樹脂中を十分に含浸させることができる。次
いで、上記ポリプロピレン樹脂を含浸した繊維束(スト
ランド)を冷却後、ペレタイザで細かく切断してペレッ
ト化する。すなわち、ガラス繊維の長さは略ペレットの
長さとなる。このペレットの切断長さを調整することで
ガラス繊維の平均長さを30mm以下に調整する。
【0017】他方、成形品の成形に先立ち、ポリプロピ
レン樹脂および硫化亜鉛を溶融混練してペレット(P
2)を作成する。この場合のポリプロピン樹脂は、前記
ペレット(P1)の作成に用いたポリプロピン樹脂と同
一でも異なっていてもよい。なお、このペレット(P
2)には、コバルト塩(D)を配合することが、成形品
の長期性能の向上の観点から好ましい。
【0018】本発明においては、上記ペレット(P1)
および(P2)に必要に応じてポリプロピン樹脂を加え
て樹脂組成物中の樹脂量を調整し、溶融混練して成形品
を直接成形する。この溶融混練成形方法としては、例え
ば射出成形、押出成形などの成形法を挙げることができ
る。上記成形例では、溶融混練工程を用いることなくガ
ラス繊維とポリプロピン樹脂とを複合化した強化樹脂ペ
レットを用いること、硫化亜鉛とポリプロピン樹脂とを
均一に混練したペレットを用いて直接成形品を成形する
ため、ガラス繊維どうしの接触や硫化亜鉛とガラス繊維
との直接接触が少ないこと、ガラス繊維がポリプロピン
樹脂の含浸により包まれていること、およびガラス繊維
と樹脂との溶融混練が一回であることから、成形品中の
ガラス繊維の平均繊維長を1〜10mmと長く保つこと
が可能となり、しかも分散性に優れたものとなり、その
ため強度、剛性、耐熱性に著しく優れた成形品を得るこ
とが可能になった。すなわち、従来のガラス繊維強化樹
脂成形品の場合、通常、樹脂とガラス繊維とを押出機で
溶融混練して組成物(ペレット)を製造し、このペレッ
トを用いて成形品を成形しているため、得られた成形品
は、ガラス繊維と硫化亜鉛との直接接触および二度の溶
融混練のためガラス繊維が破断し、その成形品中のガラ
ス繊維の平均繊維長が短く、そのため強度、耐熱性、剛
性の向上効果が不十分であった。したがって成形品中に
おけるガラス繊維を長く保ち、かつ分散性を向上させた
成形品は知られていない。
【0019】
【実施例】次に、実施例、比較例により本発明を具体的
に示すが、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。実施例1〜3,比較例1〜3 前記特願平1−322694号に記載された方法によ
り、MIが60g/10分のポリプロピレン40重量%
と繊維径10μmのガラス繊維60重量%とからなるガ
ラス繊維が連続したストランドを製造した後、ペレット
長が9mmになるようにカッティングを行ない、これを
マスターバッチMB−1として用いた。また、MIが2
0g/10分のポリプロピレンに酸化チタン,硫化亜鉛
をそれぞれ下記表1に示す割合でドライブレンドした
後、二軸混練機で混練してペレットPP1〜PP6を得
た。
【0020】
【表1】
【0021】次に、75重量%の上記PP−1(実施例
1),PP−2(実施例2),PP−3(実施例3),
PP−4(比較例1),PP−5(比較例2)又はPP
−6(比較例3)と25重量%の上記マスターバッチM
B−1とをそれぞれドライブレンドした後、射出成形機
を用いて実施例1〜3,比較例1〜3の試験片を作成し
た。これら試験片における各成分の割合を表2に示す。
得られた試験片を48時間状態調整した後、その物性を
測定した。結果を表3に示す。なお、表3の各物性は下
記方法で測定した。
【0022】色相:目視にて行なった。 引張強さ:JIS K7113に準拠して測定した。 伸び率:JIS K7113に準拠して測定した。 曲げ強さ:JIS K7203に準拠して測定した。 曲げ弾性率:JIS K7203に準拠して測定した。 120℃曲げ強さ:JIS K7203に準拠して測定
した。 IZOD衝撃強さ:JIS K7110に準拠して測定
した。 HDT(高荷重):JIS K7207に準拠して測定
した。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】実施例4 MIが30g/10分の結晶性エチレン−プロピレン共
重合体80重量%と硫化亜鉛20重量%とをドライブレ
ンドした後、二軸押出機にて混練してペレットを作製
し、これを顔料のマスターバッチMB−2として用い
た。MIが30g/10分の結晶性エチレン−プロピレ
ン共重合体45重量%,50重量%のマスターバッチM
B−1及び5重量%のマスターバッチMB−2をドライ
ブレンドした後、実施例1と同様に射出成形を行なって
試験片を作成し、同様に物性試験を行なった。結果を表
4に示す。
【0026】実施例5 MIが30g/10分の結晶性エチレン−プロピレン共
重合体80重量%及び硫化亜鉛20重量%と、更に硫化
亜鉛100重量部に対して2重量部のナフテン酸コバル
トを配合し、ドライブレンドした後、二軸押出機にて混
練してペレットを作成し、これを顔料のマスターバッチ
MB−3として用いた。MIが30g/10分の結晶性
エチレン−プロピレン共重合体45重量%,50重量%
のマスターバッチMB−1及び5重量%のマスターバッ
チMB−3をドライブレンドした後、実施例1と同様に
射出成形を行なって試験片を作成し、同様に物性試験を
行なった。結果を表4に示す。
【0027】比較例4 MIが30g/10分の結晶性エチレン−プロピレン共
重合体80重量%と酸化チタン20重量%とをドライブ
レンドした後、二軸押出機にて混練してペレットを作製
し、これを顔料のマスターバッチMB−4として用い
た。MIが30g/10分の結晶性エチレン−プロピレ
ン共重合体45重量%,50重量%のマスターバッチM
B−1及び5重量%のマスターバッチMB−4をドライ
ブレンドした後、実施例1と同様に射出成形を行なって
試験片を作成し、同様に物性試験を行なった。結果を表
4に示す。上記実施例4,5、比較例4における各成分
の割合割合を表4に示す。また、実施例4及び実施例5
に関しては、その耐候性を下記方法で調べた。結果を表
6に示す。 耐候性評価方法:63℃ SWOMを用い、250時間
又は500時間暴露後のサンプル表面の色差(ΔE)を
JIS K7105に準拠して測定した。
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
調色を行なった場合でも、ガラス繊維の繊維長を長く保
持してなる、機械的強度、耐熱性の高いガラス繊維強化
樹脂成形品の製造方法を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3:24 7:14) C08L 23:10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(C)成分を含むガラス繊
    維強化樹脂成形品の製造方法であり、 (A)ポリプロピレン樹脂20〜94.99重量% (B)硫化亜鉛0.01〜10重量% (C)平均繊維径が3〜20μmのガラス繊維5〜70
    重量% [但し、ポリプロピレン樹脂、硫化亜鉛およびガラス繊
    維の合計重量を、100重量%とする。]かつ、下記
    (E)〜(G)の工程を含むことを特徴とするガラス繊
    維強化樹脂成形品の製造方法。 (E)ポリプロピレン樹脂の溶融体中に、平均繊維径が
    3〜20μmのガラス繊維からなる繊維束を連続的に通
    過させ、その繊維束に、前記溶融体を含浸させてストラ
    ンドを形成する工程 (F)形成されたストランドを冷却後、ペレタイザーを
    用いて切断し、ペレットの長さに略等しい長さのガラス
    繊維およびポリプロピレン樹脂からなる強化樹脂ペレッ
    トを作製する工程 (G)硫化亜鉛を、ポリプロピレン樹脂と溶融混練して
    ペレットとを作製する工程 (H)上記(F)工程で得られた強化樹脂ペレットと、
    上記(G)工程で得られたペレットとを、溶融混練して
    平均繊維長が1〜10mmの範囲内の値であるガラス繊
    維を含むガラス繊維強化樹脂成形品を成形する工程
  2. 【請求項2】 下記(A)〜(D)成分を含むガラス繊
    維強化樹脂成形品の製造方法であり、 (A)ポリプロピレン樹脂20〜94.99重量% (B)硫化亜鉛0.01〜10重量% (C)平均繊維径が3〜20μmのガラス繊維5〜70
    重量% (D)硫化亜鉛100重量部に対して、0.01〜10
    重量部の範囲内のコバルト塩 [但し、ポリプロピレン樹脂、硫化亜鉛およびガラス繊
    維の合計重量を、100 重量%とする。]かつ、下記
    (E)〜(G)の工程を含むことを特徴とするガラス繊
    維強化樹脂成形品の製造方法。 (E)ポリプロピレン樹脂の溶融体中に、平均繊維径が
    3〜20μmのガラス繊維からなる繊維束を連続的に通
    過させ、その繊維束に、前記溶融体を含浸させてストラ
    ンドを形成する工程 (F)形成されたストランドを冷却後、ペレタイザーを
    用いて切断し、ペレットの長さに略等しい長さのガラス
    繊維およびポリプロピレン樹脂からなる強化樹脂ペレッ
    トを作製する工程 (G)硫化亜鉛およびコバルト塩を、ポリプロピレン樹
    脂と溶融混練してペレットとを作製する工程 (H)上記(F)工程で得られた強化樹脂ペレットと、
    上記(G)工程で得られたペレットとを、溶融混練して
    平均繊維長が1〜10mmの範囲内の値であるガラス繊
    維を含むガラス繊維強化樹脂成形品を成形する工程
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