JP2813366B2 - 使い捨てシースと共に用いる内視鏡 - Google Patents

使い捨てシースと共に用いる内視鏡

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Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は内視鏡の分野に関し、詳細には内視鏡をビー
ルスおよびバクテリアから安価に隔離する装置の基本的
な内視鏡のコアの構造に関する。
（背景技術） 診断および治療用の内視鏡の使用が急速に普及してい
る。性能を向上させるために、内視鏡はその目的を最も
良く達成するために改良されてきた。したがって，食
道、胃および十二指腸を診察するための上内視鏡、結腸
を診察するための結腸内視鏡、血管を診察するための血
管内視鏡、気管支を診察する気管支内視鏡、腹膜腔を診
察するための開腹内視鏡および関節空間を診察する関節
内視鏡がある。以下の説明はすべてのこれらの形式の内
視鏡に適用できるものである。
“可撓性Ｓ状結腸内視鏡”として知られる直腸および
Ｓ状結腸を診察する器具は内視技術の有効性を示す好例
である。これらの装置は高価であり、短時間（５ないし
10分）の手術に対して洗浄時間および汚染の問題が重大
なファクタとなるような汚染した環境で用いられる。結
腸および直腸ガンの症状のあるおよび症状のない患者を
予防する際に使用するための可撓性Ｓ状結腸内視鏡の使
用が著しく増加してきた。理想的には、可撓性Ｓ状結腸
内視鏡はそのような予防の費用を許容できる程度におさ
えるために迅速かつ安価に用いなければならない。一般
には、医者は１時間当たり５回のＳ状結腸内視鏡診察を
行う。このような診察を迅速かつ安価に行うことに伴う
重要な問題は装置を適切に洗浄するのに必要な時間であ
る。
内視鏡は約２分ないし４分で洗浄できるが、この比較
的通りいっぺんの洗浄は完全な殺菌に対しては適当でな
いかもしれない。８分ないし10分程度を要する一層完全
な洗浄も伝染性ビールスに伴う増大する問題の観点から
は適切な洗浄とは言えない。グルタルアルデヒドのよう
な薬品を使用したとしても適切な洗浄が可能でないかも
しれない。
洗浄の問題は内視鏡の外部ばかりでなく、内視鏡内の
多数の小さいチャンネルも含むものである。すなわち、
この問題は通気器、先端を洗浄する水、および生検およ
び吸引に対するチャンネルを含むものである。各チャン
ネルはまた制御弁を有する。これらのチャンネルは内視
鏡の長さに沿って延び、組織および体液に接触するよう
になる。熟練した作業者が洗浄工程にかなりの時間をか
けるときでさえ、これらのチャンネルを適切に洗浄する
のは極めて困難である。
たとえ内視鏡が８分ないし10分の間で適切に洗浄され
るとしても、洗浄は内視鏡診察が比較的費用をかけない
ことをさまたげる。医者がある種の内視を行うのに５分
ないし10分をかけ、次の内視をおこなう前に内視鏡が洗
浄されるのを待つのにかなりの時間を浪費しなければな
らない。“遊び”時間の問題に対する部分的な解決は、
他の内視鏡が洗浄されている間使用できるように多数の
器具を買入しておくことである。しかしながら、特に小
さな病院にとって前述のような多数の種類の各々につい
て全く同様の内視鏡にかける費用は実際的ではない。医
者の遊び時間が内視鏡診察の費用に加算されるばかりで
なく、洗浄の際の看護部または病院職員によって費され
た時間および殺菌薬の費用および洗浄工程の他の費用も
診察費用に加算される。自動洗浄機が内視鏡を洗浄する
のに用いられているが、これらの機械は高価であり、大
きな空間を必要とし、騒音があり、手で洗うよりも遠く
ない。さらに洗浄が手または機械で行われるか否かにか
かわらず、洗浄薬は内視鏡に対して有害であり、したが
ってその寿命を著しく縮める。有毒な洗浄薬は薬を用い
るスタッフおよび薬が放出される環境に対して潜在的に
害がある。グルタルアルデヒドのようなこれらの薬品を
安全に用いるためには空間を占め設置して操作するのに
費用がかかる精密な換気フードを必要とする。また、も
し器具を洗浄して水洗いした後に残留物が残っているな
らば患者が薬品に影響を受ける点で、薬品は患者に対し
て潜在的に害がある。
これらの多くの問題の結果、従来の内視鏡の洗浄技術
は内視手術の費用を著しく増大させる。さらに、内視鏡
を用いる際の汚染の危険性は例えば外科手術のような他
の手術による危険性よりもはるかに少ないけれども、そ
れにもかかわらず１人の患者から次の患者への伝染病を
伝染する危険を防ぐために内視鏡が適切に洗浄されてい
ない危険がある。
健康管理の分野では、汚染した器具が１人の患者から
他の患者へ病気を汚染させる問題はそのような器具を使
い捨てにすることによって一般的に解決されてきた。し
かしながら、内視鏡が極めて高価な器具であるので，こ
の解決法は内視鏡の分野では考えられないことであっ
た。さらに、内視鏡自体が例えば生検採集する際に体液
および組織に体する導管として用いられるチャンネルを
内部に持つので、内視鏡を患者または外部環境から隔離
することも考えられなかった。内視鏡を実際に殺菌すの
に最近用いられている唯一の方法は酸化エチレンガスに
よるガス殺菌を用いることである。しかしながら、この
工程を行う際には、２、３の欠点がある。この工程は極
めて遅く（24時間）、その間内視鏡は用いることができ
ない。またガスは内視鏡のプラスチックに影響を与え、
寿命を制限する。最後に、ガスは有毒であり、したがっ
て内視鏡に接触している間患者や職員がいらいらしたり
アレルギー反応を生じさせるような残留物が残らないよ
うに極めて注意を払わねばならない。
内視鏡を用い、従来技術によって内視鏡を使用して洗
浄する際の前述のような制限の結果として、内視手術を
安価に且つ安全にするという問題に対する容認できる解
決策が以前には存在しなかった。
内視鏡の汚染の問題に対する新しい解決案が米国特許
第4,646,722号に記載されている。この新しい解決案は
内視鏡の細長いコアを囲む可撓性管（チューブ）を持つ
内視鏡のシース（被覆）の使用を含んでいる。可撓性管
は内視鏡の観察窓の前方に配置した遠位端部近くに透明
な窓を有する。患者または患者の体液に接触するように
なるチャンネル（例えば生検を採集し、シースの窓を洗
浄するための噴射空気または噴射水用のチャンネル）は
シースの内部または外部のいずれか内視鏡に沿って延び
ている。チャンネルがシースの内部に配置されている場
合には、チャンネルは内視鏡のコアに形成した長さ方向
の溝に挿入される。保護シースは端部観察内視鏡または
側部観察内視鏡のいずれかと共に用いられる。保護シー
スはエラストマー管を圧延して環状構造にして内視鏡上
に管をほどくことによって取付けられる。他の方法とし
ては、管は管を拡張するためにほどかれた構造に拡張さ
れ内視鏡のコア上に容易に滑らされて取付けられる。種
々の特殊な内視鏡が、生検チャンネルの端に取付けら
れ、チャンネルを介して操作される種々の特殊な目的の
ための医療器具を持つ保護シースを用いることによって
作られる。
１つの構造に対して前述の思想を実行して用いる内視
鏡はその長さに沿って形成した溝を持たねばならない。
管が空気、水および吸引用のチャンネルを設けるために
この溝に挿入される。管が挿入されると、溝にシースが
かぶせられる。使用後、シースおよびチャンネルの挿入
物を取りはずして捨て、内視鏡を内視手術から生じるよ
うな汚染がない状態にする。溝を持ち、可撓性があり、
強度があり、トルク安定性がある内視鏡を作ることは内
視鏡の構造に対する新たに解決しなければならない問題
を生じさせる。標準の可撓性内視鏡は通常３つの層から
成る外皮から構成される。すなわち、装置に圧縮強度を
与えるためにワイヤリボンかららせん状に通常製造され
た１つまたはそれ以上の金属コイルと、可撓性とトルク
安定性を部分的に調節するために外面に連続性を与える
ワイヤメシュと、および管を水密にし、可撓性を調節す
るためにワイヤメッシュ組ひもを捕捉してある程度のト
ルク安定性を加えるためのプラスチックポリマーとから
構成される。プラスチックは、また、内視鏡の通過を容
易にする滑り表面を与える。
前述の従来の内視鏡の構造は、丸くない他の形状例え
ばその長さに沿った溝を持ったものに対しては不安定で
ある。もし外皮コイルが簡単にへこまされるならば、内
視鏡に不可欠な可撓性および圧縮強度の両方を失う。種
々の環境において多数の職員によって多く使用されるの
で、内視鏡は精密で高価な光学系（ファイバーオプティ
ックまたはビデオ）および光源系に損傷を与える結果と
なる壁のつぶれを避けるために容認できる程度の強度を
持たねばならない。また、一方患者の苦痛をやわらげる
ように内視鏡の全直径をできるだけ小さく保つと共に管
内の要素に対してできるだけ余裕を与えるように内視鏡
の壁を薄くすることが不可欠である。例えば生検チャン
ネルは器具の機能を最良にするようにできるだけ大きく
すべきである。最後に、内視鏡の制御器の操作は、操作
する方向にかかわらず一様に内視鏡を働かすように方向
性を持つべきではない。理想的には従来の内視鏡と同一
の“感触”を持つべきである。
（発明の開示） 本発明の目的は、可撓性があり、強度があり、トルク
安定性がありかつ内視鏡を米国特許第4,646,722号に記
載された使い捨てシースと共に用いるように、その長さ
に沿った溝を有する内視鏡を提供することにある。
本発明の他の目的は、従来の内視鏡と同様に操作でき
かつ従来の内視鏡と同一の“感触”を持つ、使い捨てシ
ースのチャンネルを受入れる長さ方向の溝を有する内視
鏡を提供することにある。
本発明の他の目的は、すべての方向に均一な制御特性
を持つ、使い捨てシースのチャンネルを受入れる長さ方
向溝を持つ内視鏡を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、多数の医療使用に耐える
ことができるように従来の内視鏡とほぼ同様に堅固であ
る、使い捨てシースのチャンネルを受入れる長さ方向溝
を持つ内視鏡を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、内視鏡を曲げるとき溝が
つぶれないように構成された、使い捨てシースのチャン
ネルを受入れる長さ方向溝を持つ内視鏡を提供すること
にある。
本発明のこれらの目的およびその他の目的は、光学窓
を含む先端部分と、先端部分の角度方向を制御する一組
の制御器を持つ制御ハンドルと、先端部分および制御ハ
ンドル間に延びる挿入管と、像形成系と、を有する内視
鏡によって与えられる。挿入管のコアは像形成系の部品
が延びる弾性Ｄ形状管である。Ｄ形状管は組ひも管内に
配置され、組ひも管は前記Ｄ形状管の円筒状部分に当接
する。長さ方向溝はＤ形状管に対して直径方向の反対側
において組ひも管に形成され、可撓性の耐水材料のコー
ティングが組ひも管の外面に結合される。溝を形成する
組ひも管の部分は、好ましくは、Ｄ形状管が溝を安定す
るように、Ｄ形状管に接触する。複数の長さ方向に隔た
ったワイヤは、挿入管が溝の面に対して横方向に変形し
ないようにするために、Ｄ形状管の頂点に隣接する挿入
管の１つの側から他の側に延びている。一対のチャンネ
ルは制御ハンドルから先端に延びる複数の制御ケーブル
を収容するために溝の両側で挿入管に形成されている。
制御ケーブルはチャンネル内に含まれる容積のほぼすべ
てを占めるそれぞれの可撓性管によって囲まれている。
その結果、制御ケーブルを囲む管は溝の壁がつぶれるの
を阻止できる。挿入管はまた,D形状管の頂点の間に延び
る複数の長さ方向に隔たったリブを含む。リブの各々は
溝の形状に適合する内方に延びるＵ形状部分によって分
けられた一対の半円筒状壁を有する。リブは挿入管が曲
がるとき挿入管および溝を安定にする。
（発明を実施する最良態様） 第１図に示す従来の内視鏡10と同様に，本発明の内視
鏡は先端部分12、可撓性挿入管14および制御ハンドル16
を含む。
先端部分12は光学窓20、生検ポート22、光学窓20を洗
浄する水ノズル24、体液を吸収する吸収ポート26および
腔壁を容易に診察するように腔を膨張するための膨張ポ
ート26を含む。光学窓20は像形成系（図示せず）および
照明系（図示せず）を包囲している。像形成系はビデ
オ、またはファイバーオプティック、すなわち一組の整
列したオプティックファイバー（光学繊維）の小型テレ
ビジョンカメラのいずれでもよい。照明系は電気的なも
のまたはファイバーオプティックなもののいずれでもよ
く、すなわち電気的に点灯される光源または光を外部か
ら受ける光学繊維のいずれでもよい。
挿入管14は生検ポート22に連通する生検チャンネル
（図示せず）を含む細長い可撓性の押しつぶされない管
であり、水チャンネル（図示せず）が水ノズル24に連通
し、吸引チャンネル（図示せず）が吸引ポート26に連通
し、膨張チャンネル（図示せず）が膨張ポートに連通し
ている。挿入管14は、また、もしビデオ像形成系が用い
られるならばテレビジョンカメラおよび光源に接続する
ワイヤを含み、その他の方法としては、もしファイバー
オプティック像形成系が用いられるならば光学窓20で終
る光学繊維を含む。最後に、挿入管14は制御ハンドル16
および先端部分12の間に延びる制御ケーブル（図示せ
ず）を含む。以下に説明するように、制御ケーブルは希
望する方向に光学窓20を向けるように先端部分12を曲げ
る。
制御ハンドル16は２、３の機能を果たす。ファイバー
オプティック像形成系が用いられる場合、光学繊維は、
医者が光学窓20の前方の組織の像を見ることができる接
眼レンズ30で終わっている。制御ハンドル16、また、光
学窓20にまで延びる照明用光学繊維に光源を連結するコ
ネクタ（図示せず）を含む。もしビデオ像形成系が用い
られるならば、制御ハンドル16は、通常、テレビジョン
信号をモニタに与え、また光学窓20の背後の光を点灯す
る電気コネクタ（図示せず）を含む。制御ハンドル16
は、また、吸引チャンネル用の手動操作弁32および膨張
チャンネルおよび水チャンネルの両方のための単一の手
動操作弁34を含む。制御ハンドルは、また、これらのチ
ャンネル用および生検チャンネル用のポートを含む。制
御ハンドル16は、また、前述のように、先端部分12の曲
げを制御する数個の制御器（一括して40で示す）を含
む。制御器40の各々は１つの制御ケーブルを引っ込め、
反対側の制御ケーブルを伸ばす。前述のように、制御ケ
ーブルは挿入管14を通して延びており、先端部分12で終
わっている。制御器40は、１つのケーブルを引っ込め、
他のケーブルを伸ばして、先端部分12を引張られたケー
ブルの方向に曲げるように、構成されている。従来の内
視鏡は、一般に、同心状ホイールの形態をなす２つの制
御器を含む。１つの制御器40は先端部分12を上下に曲
げ、一方他の制御器40は先端部分12を左右に曲げる。
第１図に示す従来の内視鏡10が半径方向に対称的であ
ることを留意すべきである。半径方向に対称的であるこ
とによって、内視鏡10は先端部分12が向く方向とは無関
係に均一な制御特性を有する。言換えると、所定量だけ
先端部分12を上下に曲げるために上下制御器を回転する
のに要するトルクおよび回転角度は同一量だけ先端部分
12を曲げるために左右制御器を回転するのに要するトル
クおよび回転角度と同一にできる。
次に、操作について説明すると、医者は先端部分12を
例えば胃または結腸のような腔の中に進める。次に、も
し腔壁を一層見え易くしたいときには、膨張チャンネル
に連通する弁34を操作することによって腔を膨張させ
る。そして、医者は制御器40を操作して光学窓20を任意
の希望する方向に向けることによって腔壁を診察する。
診察中、窓20が血液等で覆われるならば、水チャンネル
に連通する弁34が操作されてノズル24から水を噴射す
る。また、もし医者が腔から体液を引出すことを望むな
らば、吸引チャンネルに連通する弁32が操作される。も
し医者が腔壁を生検しまたは外科手術を行うことを望む
ならば、生検または他の手術を行っている間、光学窓20
を通して腔を見るように生検チャンネルおよび生検ポー
ト22を通して適当な器具を挿入する。
前述の手術中内視鏡10が汚染されることは明らかであ
る。さらに、汚染は内視鏡の外部ばかりでなく、内視鏡
の内部の生検、吸引チャンネルで，あるいは他のチャン
ネルにも生じる。これらの内部チャンネルは、たとえか
なりの時間と労力とが洗浄に費やされたとしても、適切
に洗浄するのは不可能でないとしても極めて困難であ
る。さらに、洗浄を行うのに用いる薬品が内視鏡を損傷
させるかもしれないし、薬品自体がかなり高価であり、
もしかなりの残留物が洗浄後に残るならば薬品は患者に
有毒となるかもしれない。
これらの汚染および洗浄の問題を避けるために、使い
捨て内視鏡のシース（被覆）が米国特許第4,646,722号
に記載のように開発されている。従来の内視鏡は使い捨
て内視鏡シースと共に用いるのに適したものであるが、
得られた内視鏡は多数の理由により理想的なものではな
い。内視鏡は従来の内視鏡の“感触”および均一の制御
特性を有していない。主な理由としてはシースの生検チ
ャンネルを受入れる内視鏡内に形成した溝が半径方向の
対称性を損なうからである。また、従来の内視鏡に溝を
単に付けると、溝はある曲げ形状の下ではある程度つぶ
れてしまう。
使い捨て内視鏡シースと共に用いるのに特に適した内
視鏡の一実施例が第２図に示されている。従来の内視鏡
と同様に、内視鏡60は先端部分62、挿入管64および制御
ハンドル66を含んでいる。細長いほぼＵ形状溝68が挿入
管および先端部分62の長さに沿って延びている。溝68は
内視鏡60を囲む使い捨てシース72に形成した生検チャン
ネル70（および必要に応じて水、吸引および膨張チャン
ネル）を受入れる。シース72の端部は内視鏡60の先端部
分に像形成系および照明系用の光学窓を含む。従来の内
視鏡と同様に、像形成系はビデオまたはフイバーオプテ
ィックのいずれでもよい。同様に、照明系は電気的なも
のまたはファイバーオプティックのいずれでもよい。内
視鏡60は、また、必要に応じて先端部分62を選択的に曲
げるために挿入管64を通して先端部分62から制御ハンド
ル66まで延びる一組の制御ケーブル（図示せず）を含ん
でいる。制御ケーブルは制御ハンドル66に取付けた従来
の制御器80によって操作される。制御ハンドル66は、ま
た、ファイバーオプティック像形成系を用いる場合の従
来の接眼レンズ82を含んでいる。制御ハンドル66は従来
の内視鏡の制御ハンドルとほぼ同様である。主要な相違
点は、通常の弁に連通するチャンネルが内視鏡60まで延
びていないので従来の内視鏡の通常の弁配列が使用でき
ないことである。その代わり、シースが生検チャンネル
70に加えて他のチャンネルを含む場合には、他のチャン
ネルは従来設計の外部弁機構にまで延びる。
第２図に示す内視鏡60は、もし多くの最適設計目標を
満足するならば使い捨て内視鏡シースと共に最も有利に
用いることができる。これらの目標は、比較的小さい直
径（直径が2.0cm以下）、可撓性（3cmの曲率半径）、先
端部分12の曲げを制御する４つまでの制御ケーブル用の
内部空間、像形成系（ファイバーオプティックまたはビ
デオ）用保護空間、照明系用保護空間、トルク安定性、
圧縮および変形に抵抗する強度、および内視鏡が曲げら
れたときつぶれないように構成された、多数のチャンネ
ル（通常、空気、水、吸引および生検用チャンネル）を
受入れるのに十分長い長さに沿った溝68である。
本発明の内視鏡60の構造は詳細には第３図に示されて
いる。一組の整列した光学繊維90および照明用光学繊維
92としてここでは図示されている内視鏡の光学部分はＤ
形状管可撓性管94を通して延びている。部品90、92は光
学窓74の背後の小型テレビジョンカメラまで延びる電気
ケーブルおよび光学窓74の背後に取付けた光源にまで延
びる一対の導電体でもよい。Ｄ形状管94は好ましくは第
４図に示すように薄いスプリングスチールリボン製の少
なくとも３つの同心状のらせんコリル96、98、100から
形成される。内部コイルがらせん方向に巻かれ、中間コ
イルが反らせん方向に巻かれ、外部コイルがらせん方向
に巻かれるように隣接するコイルが反対方向に巻かれて
いる。このようにコイルを巻くことによって優れたトル
ク安定性が得られ、かつ管94を曲げたとき隣接する層の
縁が互いに引っかかることなしに層は互いに摺動でき
る。得られた円筒状管102は極めて強くかつ可撓性であ
る。
Ｄ形状管94は第５図に示すように従来のプレスを用い
て円筒状管102から形成される。周知のように、プレス
は下部静止プレス部材110と，大変大きな力で下部部材1
10に向かって下方に移動する上部プレス部材112とを含
む。細長い平らなバー114が上部プレス部材112の下端に
取付けられ、半円形切欠き118を含む細長いダイ116が下
部プレス部材110上に置かれる。円筒状管102は円形切欠
きに置かれ、上部プレス部材112は、円筒状管がＤ形状
管94になるようにバー114が円筒状管102を平らにするま
で下げられる。この形状において、管94は円筒状管102
において見出される可撓性、トルク安定性および強度の
基本的特性のすべてを維持する。
再び第３図を参照すると、Ｄ形状管94はワイヤ組ひも
またはメッシュ製の管120の下部部分内部に置かれる。
細長い溝122は組ひも管120の上部部分に形成され、管12
0には適当なポリマーコーティング124が被覆される。ポ
リマーコーティング124は湿気に対して組ひも管も密封
し、内視鏡の可撓性を調節する。具体的には、内視鏡の
可撓性はポリマーコーティング124の硬さおよび厚みに
よって調節される。
溝122の底部がＤ形状管94の上面に接触することに留
意すべきである。この形状によってＤ形状管の非圧縮特
性は、内視鏡を溝の面に対して横の方向に曲げたとき
（すなわち第３図において右または左に）、溝122が挟
められかつ細目られる（すなわち深くなる）ことを阻止
する。このようにして、Ｄ形状管94は溝122の形状を安
定にするように働く。
Ｄ形状管94および溝122は溝122の両側で組ひも管120
の内部に２つのチャンネル130、132を形成する。これら
のチャンネル130、132の各々は一対の可撓性管134、136
および138、140をそれぞれ許容する。第４図に関連して
前述した円筒状管102と同様に、これらの管134−140は
らせん状に巻かれたワイヤリボン製の１つまたはそれ以
上のコイルから形成される。しかしながら、これらの管
はチャンネル130、132に嵌入するために直径が小さく、
またチャンネル130、132の形状に適合するために円形の
ままかまたはわずかに変形される。管134−140は、前述
のように、ケーブルカバー142および先端部分62の曲げ
を制御するのに用いられる制御ケーブル144を収容す
る。制御ケーブル144を収容するのに加えて、管134−14
0は、管134−140が適所にある状態で溝122の両側を垂直
に圧縮することができないので、内視鏡を強化して溝12
2の形状を保持する。内視鏡の形状をさらに安定にする
ために、管134−140のまわりのチャンネル130、132のす
べてまたは一部にはシリコーンのような可撓性ポリマー
146が充填される。このようにチャンネル130、132を充
填することによって内部部品の配置が安定され、組立体
全体の圧縮強度が改良される。
前述のように、管134−140は溝122の面内の内視鏡の
曲げ（すなわち第３図における上下方向）に対して内視
鏡および溝122の形状を安定にし、一方Ｄ形状管94は溝
の面に対して横方向の曲げに対して内視鏡および溝122
の形状を安定する。しかしながら、組ひも管120が横方
向の曲げに応答してＤ形状管94の頂部から引き抜かれな
いようにするために他の安定化も望ましい。内視鏡は、
好ましくは、内視鏡の長さに沿って前後に細いワイヤ15
0を編むことによって横方向の曲げに対して安定にされ
る。ワイヤ150はＤ形状管94の直径のすぐ上で組ひも管
の両側に保持される。ワイヤ150はチャンネル130、132
内で管134、138の間で前後に延びてもよい。他の方法と
しては、横方向の曲げに対する安定化は組ひも管120を
Ｄ形状管94に適当な接着剤を用いて結合することによっ
て与えられる。
第６図に示す他の実施例は、溝122を形成した組ひも
管120（第３図）によって囲まれたＤ形状管94を用いか
つ管120がポリマーコーティング124で被覆されている点
で、第３図の実施例と同様である。しかしながら、第６
図の実施例は例えば融着によっでＤ形状コイル94の頂点
に取付けられた複数の長さ方向に隔たったリブ170を利
用している。リブ170は内視鏡の上部部分の所望の形状
を有し、溝122を有し、溝122に対する堅い側壁を作る。
リブは、好ましくは、溝122の垂直方向の圧縮および曲
げに伴う内視鏡の横方向の膨張を防ぐのに十分に強度が
あるようにスチールから製造される。可撓性は支持リブ
170間の距離によって調節される。支持リブ170は内視鏡
の可撓性またはトルク安定性に寄与しないが、内視鏡の
全体の強度および押しつぶしに対して著しく強化され
る。
第７図を参照すると、第６図に示す実施例をわずかに
変形した実施例はＤ形状間94のまわりを巻くような形状
の円筒状である下部部分を有するリブ172を利用してい
る。リブ172はＤ形状管94上に浮いていてもよく、また
はＤ形状管94または組ひも管120のいずれかに結合され
てもよい。
第８図を参照すると、本発明のさらに他の実施例はＤ
形状管94のまわりに巻かれた、成形したらせんコイル18
0を利用している。コイル180は管94に取付けられるかま
たは管94上に自由に浮いてもよい。
このように、本発明の内視鏡は、米国特許第4,646,72
2号に記載されたように使い捨てシースと共に用いられ
るが、可撓性であり、強度があり、トルク安定性があ
る。さらに、内視鏡は従来の内視鏡と同様な“感触”で
同様に操作でき、すべたの方向に均一な制御特性を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第１図は、従来の内視鏡の斜視図である。 第２図は、内視鏡内に形成した長さ方向溝内に配置した
生検チャンネルを有する、使い捨てシースと共に用いる
本発明の内視鏡の斜視図である。 第３図は、明瞭に示すために使い捨てシースを除去して
示す第２図の線３−３に沿った斜視断面図である。 第４図は、本発明の内視鏡の基本的な部品を形成するの
に用いられる特に適した円筒状管の斜視図である。 第５図は、第４図に示す円筒状管からＤ形状管を形成す
る方法を示す断面図である。 第６図は、本発明の内視鏡の他の構造の斜視図である。 第７図は本発明の内視鏡のさらに他の構造を示す斜視図
である。 第８図は本発明の内視鏡のさらに他の構造を示す斜視図
である。 10……従来の内視鏡、 12……先端部分、 14……可撓性挿入管、 16……制御ハンドル、 20……光学窓、 22……生検ポート、 24……吸引ポート、 26……吸引ポート、 28……膨張ポート、 40……制御器、 60……本発明の内視鏡、 62……先端部分、 64……挿入管、 66……制御ハンドル、 68……Ｕ形状溝、 72……使い捨てシース、 74……光学窓、 94……Ｄ形状管、 122……溝。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61B 1/00

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】少なくとも１つのチャンネルを囲む細長い
    ケーシングを持つ使い捨てシースと共に用いる内視鏡に
    おいて、 光学窓を持つ先端部分と、 前記先端部分の角度方向を制御する一組の制御器をもつ
    ハンドルと、 前記先端部分および前記制御ハンドルの間に延びる挿入
    管と、を有し、前記挿入管はほぼ平らな直径部分の間で
    延びる円筒状部分を持つ弾性Ｄ形状管およびＤ形状管を
    囲む組ひも管を含み、前記Ｄ形状管の円筒状部分は前記
    組ひも管に当接し、前記組ひも管は直径方向に前記Ｄ形
    状管の反対側に前記組ひも管から内方に延びる長さ方向
    溝を形成しており、可撓性の耐水材料のコーティングが
    前記組ひも管の外面を囲み、 前記Ｄ形状管を通して前記制御ハンドルから前記先端部
    分に延びる像形成系をさらに有し、前記ケーシングが前
    記挿入管および前記先端部分を囲みかつ前記チャンネル
    が前記溝内に配置された状態で前記シースが前記内視鏡
    に取付けられる、 ことを特徴とする内視鏡。
  2. 【請求項２】請求項１記載の内視鏡において、前記像形
    成系は前記制御ハンドルに取付けられた接眼レンズと、
    前記Ｄ形状管の内部を通して前記先端部分の光学窓から
    前記接眼レンズに延びる第１光学繊維と、前記先端部分
    の光学窓から外部照明装置に延びる第２光学繊維と、を
    有することを特徴とする内視鏡。
  3. 【請求項３】請求項１記載の内視鏡において、前記像形
    成系は前記光学窓の背後で前記先端部分に取付けられた
    小型テレビジョンカメラと、テレビジョンカメラによっ
    て発生されるビデオ信号を前記制御ハンドルに伝達する
    ために前記Ｄ形状管を通して前記先端部分から前記制御
    ハンドルまで延びる電気ケーブルと、前記光学窓の背後
    で前記先端部分に取付けられた電力点灯光源と、電力を
    前記光源に与えるために前記Ｄ形状管を通して前記先端
    部分から前記制御ハンドルに延びる一対の導電体と、を
    有することを特徴とする内視鏡。
  4. 【請求項４】請求項１記載の内視鏡において、前記挿入
    管が前記溝の面に対して横方向に変形するのを阻止する
    ために前記Ｄ形状管の頂点に隣接する前記挿入管の１つ
    の側部から他の側部に延びる複数の長さ方向に隔たった
    ワイヤをさらに含むことを特徴とする内視鏡。
  5. 【請求項５】請求項１記載の内視鏡において、前記溝の
    両側の前記組ひも管内で前記挿入管に形成した一対のチ
    ャンネルと、前記チャンネルを通って前記制御ハンドル
    から前記先端部分に延びる複数の制御ケーブルと、をさ
    らに有することを特徴とする内視鏡。
  6. 【請求項６】請求項５記載の内視鏡において、前記チャ
    ンネル内の前記制御ケーブルの各々を囲む可撓性制御ケ
    ーブル管をさらに有し、前記可撓性制御ケーブル管は前
    記チャンネル内に含まれる容積のほぼすべてを占有し、
    それによって前記制御ケーブル管が前記溝の壁がつぶれ
    るのを阻止することを特徴とする内視鏡。
  7. 【請求項７】請求項６記載の内視鏡において、前記制御
    ケーブル管によって占有されない前記制御チャンネルの
    部分を充填する弾性材料の充填材をさらに有することを
    特徴とする内視鏡。
  8. 【請求項８】請求項１記載の内視鏡において、前記Ｄ形
    状管の頂点の間で延びる複数の長さ方向に隔たった置い
    たリブをさらに有し、前記リブは前記溝の形状に適合す
    る内方に延びるＵ形状部分によって分けられた一対の半
    円筒状壁を有し、前記リブが前記挿入管の曲げに応答す
    る前記挿入管および溝を安定にすることを特徴とする内
    視鏡。
  9. 【請求項９】請求項８記載の内視鏡において、前記リブ
    は前記Ｄ形状管の頂点近くでＤ形状管に融着されている
    ことを特徴とする内視鏡。
  10. 【請求項１０】請求項８記載の内視鏡において、前記リ
    ブが前記Ｄ形状管の円筒状部分の外周の少なくとも一部
    のまわりに延びることを特徴とする内視鏡。
  11. 【請求項１１】請求項１記載の内視鏡において、前記Ｄ
    形状管は可撓性リボン製の複数の同心状コイルによって
    形成され、隣接するコイルが反対方向にらせん状に巻か
    れていることを特徴とする内視鏡。
  12. 【請求項１２】請求項１記載の内視鏡において、前記溝
    を形成する前記組ひも管の一部は前記Ｄ形状管が前記溝
    を安定にするように前記Ｄ形状の直径部分に接触するこ
    とを特徴とする内視鏡。
  13. 【請求項１３】少なくとも１つのチャンネルを囲む細長
    いケーシングを持つ使い捨てシースと共に用いる内視鏡
    の挿入管において、 前記シースのチャンネルを受入れるように形成された長
    さ方向に延びる溝を持つ、組ひも編みした弾性材料製の
    ほぼ円筒状管と、 前記溝の面にほぼ垂直な直径に沿って前記組ひも管を横
    方向に横切って延びる支持部材と、を有し、前記支持部
    材は前記横方向の前記管の変形を阻止し、 前記溝とは反対の前記支持部材の側に前記組ひも管を通
    って延びる像形成系と、 前記組ひも管の外面に結合した可撓性の弾性カバーと、
    を有する ことを特徴とする挿入管。
  14. 【請求項１４】請求項13記載の挿入管において、前記支
    持部材はＤ形状断面を持つ弾性管を有し、前記Ｄ形状管
    は前記組ひも管内に配置され、前記Ｄ形状管の円筒状部
    分は前記組ひも管に当接しかつ前記Ｄ形状管のほぼ平ら
    な部分は前記Ｄ形状管が前記組ひも管をほぼ半分に分か
    れるように前記組ひも管を直径方向に横切って延びるこ
    とを特徴とする挿入管。
  15. 【請求項１５】請求項14記載の挿入管において、前記Ｄ
    形状管は可撓性リボン製の複数の同心状コイルによって
    形成され、隣接するコイルが反対方向にらせん状に巻か
    れていることを特徴とする挿入管。
  16. 【請求項１６】請求項14記載の挿入管において、前記溝
    を形成する前記組ひも管の部分は前記Ｄ形状管が前記溝
    を安定にするように前記Ｄ形状管の直径部分に接触する
    ことを特徴とする挿入管。
  17. 【請求項１７】請求項13記載の挿入管において、前記Ｄ
    形状管の頂点間に延びる複数の長さ方向に隔たったリブ
    をさらに有し、前記リブは前記溝の形状に適合する内方
    に延びるＵ形状部分によって分けられた一対の半円筒状
    壁を有し、それによって前記リブは前記挿入管の曲げに
    応答する前記挿入管および溝を安定することを特徴とす
    る挿入管。
  18. 【請求項１８】請求項17記載の挿入管において、前記リ
    ブは前記Ｄ形状管の頂点近くでＤ形状管に融着されるこ
    とを特徴とする挿入管。
  19. 【請求項１９】請求項17記載の挿入管において、前記リ
    ブは前記Ｄ形状管の円筒状部分の外周の少なくとも一部
    のまわりに延びていることを特徴とする挿入管。
  20. 【請求項２０】請求項13記載の挿入管において、前記支
    持部材は前記挿入管が前記溝の面に対して横方向に変形
    するのを阻止するために前記組ひも管に１つの側から他
    の側に延びる複数の長さ方向に隔たったワイヤを含むこ
    とを特徴とする挿入管。
  21. 【請求項２１】請求項13記載の挿入管において、前記溝
    の両側で前記組ひも管内で前記挿入管に形成した一対の
    チャンネルと、前記チャンネルを通して前記制御ハンド
    ルから前記先端部分に延びる複数の制御ケーブルと、を
    さらに有することを特徴とする挿入管。
  22. 【請求項２２】請求項21記載の挿入管において、前記チ
    ャンネル内の前記制御ケーブルの各々を囲む可撓性制御
    ケーブル管をさらに含み、前記可撓性制御ケーブル管は
    前記チャンネル内に含まれる容積のほぼすべて占有し、
    前記制御ケーブル管は前記溝の壁がつぶれるのを阻止す
    ることを特徴とする挿入管。
  23. 【請求項２３】請求項22記載の挿入管において、前記制
    御ケーブル管によって占有されない前記制御チャンネル
    の部分を充填する弾性材料製の充填材料をさらに有する
    ことを特徴とする挿入管。
  24. 【請求項２４】請求項13において、前記支持部材は弾性
    リボンワイヤ製の複数の同心状コイルを有し、隣接する
    コイルは反対方向にらせん状に巻かれており、前記コイ
    ルの各々はＤ形状断面を有することを特徴とする挿入
    管。
  25. 【請求項２５】少なくとも１つのチャンネルを囲む細長
    いケーシングを持つ使い捨てシースと共に用いる内視鏡
    において、 光学窓を持つ先端部分と、 前記先端部分の角度方向を制御する一組の制御器をもつ
    制御ハンドルと、 前記先端部分および前記制御ハンドルの間に延びる挿入
    管であって、該挿入管は非円筒形断面をもつ可撓性管、
    該可撓性管を閉じる組ひも管及び該組ひも管の外面を隙
    間なく囲む可撓性で防水性の被覆を有し、及び 前記可撓性管を通して前記制御ハンドルから前記先端部
    分に延びる像形成系とを有し、 前記挿入管および前記先端部分を囲みかつ前記チャンネ
    ルが前記可撓性管に対向して配置された状態で前記シー
    スが前記内視鏡に取付けられることを特徴とする内視
    鏡。
  26. 【請求項２６】請求項25記載の内視鏡において、前記像
    形成系が、前記制御ハンドルに取付けられた接眼レンズ
    と、前記可撓性管の内部を通して前記先端部分の光学窓
    から前記接眼レンズに延びる第１光学繊維と、前記先端
    部分の光学窓から外部照明装置に延びる第２光学繊維
    と、を有することを特徴とする内視鏡。
  27. 【請求項２７】請求項26記載の内視鏡において、前記像
    形成系が、前記光学窓の背後で前記先端部分に取付けら
    れた小型テレビジョンカメラと、テレビジョンカメラに
    よって発生されるビデオ信号を前記制御ハンドルに伝達
    するために前記可撓性管を通して前記先端部分から前記
    制御ハンドルまで延びる電気ケーブルと、前記光学窓の
    背後で前記先端部分に取付けられた電力点灯光源と、電
    力を前記光源に与えるために前記可撓性管を通して前記
    先端部分から前記制御ハンドルに延びる一対の導電体
    と、を有することを特徴とする内視鏡。
  28. 【請求項２８】請求項27記載の内視鏡において、前記可
    撓性管が、可撓性リボン製の複数の同心状コイルによっ
    て形成され、隣接するコイルが反対方向にらせん状に巻
    かれていることを特徴とする内視鏡。
  29. 【請求項２９】請求項28記載の内視鏡において、前記可
    撓性管が、略平らな直径部分の両側の長さ方向の縁の間
    に延びた円筒部によって形成された略Ｄ形であることを
    特徴とする内視鏡。
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