JP2812503B2 - 故紙再生用脱墨剤 - Google Patents

故紙再生用脱墨剤

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JP2812503B2 JP20572389A JP20572389A JP2812503B2 JP 2812503 B2 JP2812503 B2 JP 2812503B2 JP 20572389 A JP20572389 A JP 20572389A JP 20572389 A JP20572389 A JP 20572389A JP 2812503 B2 JP2812503 B2 JP 2812503B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、故紙を脱墨処理して再生パルブを得る際に
用いられる故紙再生用脱墨剤に関する。
〔従来の技術〕
故紙再生のための脱墨方法の一として、従来より、フ
ローテーション法が知られている。このフローテーショ
ン法は、離解工程すなわちパルパー等で故紙を離解し、
アルカリおよび漂白剤と共に脱墨剤を作用させ、パルプ
繊維からインキを離脱凝集させ、このパルプスラリー中
に空気を吹き込んで泡を形成させ、この泡にインキ成分
を付着させて、泡と共にインキ成分を除去する方法であ
る。
この様なフローテーション法においては、上記脱墨剤
として、従来種々の界面活性剤が用いられてきている。
代表的な物としては、高級脂肪酸石鹸が古くから知られ
ている。この脱墨剤は、インキの凝集性能に優れている
が、装置へのインキ付着や発泡性が小さいためにフロー
テーションで凝集浮上したインキの除去が不完全とな
り、インキがパルプ中に残存することもある。また、発
泡性が小さいために単独使用ではなく、他の発泡剤と併
用使用されている。
近年では、高級脂肪酸石鹸以外に、脱墨剤としてアル
キルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステ
ル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
スクシネート等の陰イオン活性剤、アルキルフェノー
ル、高級アルコール、脂肪酸のエチレンオキシド付加
物、アルカノールアミド等の非イオン活性剤が脱墨剤と
して使用されてきた。しかし、このような脱墨剤は、フ
ローテーション時において、インキの凝集および除去性
能が充分とはいえなかった。また、フローテーション時
の発泡性については、脂肪酸石鹸での低起泡性による問
題は少なくたったが、フローテーションにて発泡した泡
がいつまでも消えず、フローテーター内で泡に凝集、付
着したインキがいつまでも残ることになり、インキスポ
ットの原因となることもあった。
一方、上記のようにフローテーション等で再生したパ
ルプを使用する場合に、抄紙工程においてピッチトラブ
ルが生じることが多く、ピッチ対策としてピッチコント
ロール剤等の薬品を更に多く添加しなければならない等
の問題もあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、以上のような問題点を解決するために、フ
ローテーション処理において、脂肪酸石鹸のようにイン
キの凝集力にすぐれ、凝集、浮上したインキを除去する
のに適度な発泡性を有し、フローテーター内では安定で
あるが一旦フローテーターより除去されると消えやすい
泡を発生して、高白色度で残存インキ数の少ない脱墨パ
ルプを与えることのできる故紙再生用脱墨剤を提供しよ
うとするものである。本発明は、さらに、故紙を再生し
たパルプを使用した場合に、ピッチによるトラブルが少
ない再生パルプを与えることのできる故紙再生用脱墨剤
を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために、天然油脂とア
ルカノールアミンの混合物にアルキレンオキシドとを反
応させて得られる生成物を含有することを特徴とする故
紙再生用脱墨剤を提供する。
本発明において用いられる油脂としては、豚脂、牛
脂、骨脂等の動物油、オリーブ油、パーム油、大豆油、
菜種油、アマニ油、ヤシ油等の植物油、魚油及びこれら
の硬化油、半硬化油、さらにはこれら油脂の精製工程で
得られる回収油等が挙げられる。
また、アルカノールアミンとしては、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、モノイソプロパノールア
ミン等が挙げられる。
上記天然油脂とアルカノールアミンとの混合物に付加
されるアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等が挙げら
れる。アルキレンオキシドの付加は、単独付加でもよい
が、2種以上のアルキレンオキシドを混合して付加する
(ランダム付加)か順次付加する(ブロック付加)こと
によって行うことができる。ここで、ランダム付加又は
エチレンオキシドとエチレンオキシド以外のアルキレン
オキシドとのブロック付加が望ましい。
天然油脂とアルカノールアミンとの混合モル比は、1:
1〜1:2の範囲である。
アルキレンオキシドは、天然油脂とアルカノールアミ
ンの和の重量100%に対して重量比で100〜1000%付加す
るのが望ましく、この範囲よりはずれるとフローテーシ
ョン時の脱墨性が低下し、更にフローテーション時の起
泡性についても適度な泡が得られない。
付加反応は、一般的な活性水素を有する化合物へのア
ルキレンオキシド付加反応の条件にて行われる。すなわ
ち、上記モル比で仕込んだ油脂とアルカノールアミンの
混合物に、触媒量のアルカリ性物質を仕込み、これに約
100〜200℃の温度および1〜5kg/cm2の圧力で、アルキ
レンオキシドを数時間反応させる。ここで、アルキレン
オキシドを付加反応させる前に油脂とアルカノールアミ
ンとアルカリ性触媒を混合しておくことで油脂とアルカ
ノールアミンより脂肪酸アルカノールアミドエステルを
副次的に反応生成させる。
この付加反応によって得られる生成物は、多種化合物
の混合物であって、その詳細な組成は明らかでないが、
油脂とアルカノールアミンの反応物すなわち脂肪酸アル
カノールアミドエステルとこれにアルキレンオキシドが
付加した化合物が主成分であると推定される。
本発明の脱墨剤は、公知の脱墨剤、例えば、脂肪酸石
鹸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫
酸エステル塩等の陰イオン活性剤、アルキルフェノー
ル、高級アルコール、脂肪酸のエチレンオキシド付加物
等の非イオン活性剤と併用した場合にも優れた効果を発
揮する。本発明の脱墨剤は、故紙離解工程および高濃度
漂白工程(ニーダー等工程)に添加すると効果を発揮す
る。添加量としては、対原料故紙0.1〜1.0重量%が望ま
しい。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本
発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではな
い。
合成例 まず、本発明の脱墨剤を得るための合成例を示す。油
脂としてヤシ油およびアルカノールアミンとしてモノエ
タノールアミンをモル比で1/2の割合にて仕込み、さら
に触媒のアルカリ性物質として水酸化ナトリウムをヤシ
油とモノエタノールアミンの混合物に対して0.1重量%
仕込んだ。これに窒素置換を行った後、約120℃に加熱
して1時間撹拌下に減圧脱水を行った。その後、ヤシ油
とモノエタノールアミンの混合原料に対してエチレンオ
キシド(EO)300重量%およびプロピレンオキシド(P
O)100重量%を混合し、150℃、3kg/cm2にて、付加反応
を行った。付加反応終了後、60℃に冷却し、酢酸を触媒
として使用した水酸化ナトリウムと当モル分加え、中和
して本発明品No.1を得た。また、表1および表3中の本
発明品No.2〜No.20を、上記本発明品No.1の合成例に準
じて得た。
尚、評価方法としては、実施例1および2にて作成し
たサルプシートについてスガ試験機(株)製SMカラーコ
ンピューターにて白色度の測定を行い、オリンパス
(株)パーソナル画像解析機AVIO−XL−500(×100倍)
にて残インキ個数(インキ粒径2μm以上)の測定を行
った。
実施例1 市中回収故紙を細断後、試験用パルパーに入れて、水
及び水酸化ナトリウム(対原料)1.0%、3号ケイ酸ナ
トリウム(対原料)4.0%、過酸化水素水(対原料)1.0
%および表1に示す脱墨剤(対原料)0.4%を加え、パ
ルプ濃度を5%として、温度50℃にて10分間離解した
後、50℃にて3時間熟成処理を行った。そして、水を加
えてパルプ1.0%に希釈し、30℃にて10分間フローテー
ション処理をし、得られたパルプスラリーを手抄きにて
抄紙し、パルプシートを作成した。結果を表2に示す。
実施例2 市中回収故紙を細断後、試験用パルパーに入れて、水
及び水酸化ナトリウム(対原料)0.5%を加え、パルプ
濃度を5%とし、温度50℃にて10分間離解した後にパル
プ濃度を20%まで脱水した。次に、水酸化ナトリウム
(対原料)1.0%、3号ケイ酸ナトリウム(対原料)4.0
%、過酸化水素水(対原料)1.0%および表3に示す脱
墨剤(対原料)0.4%を加え、50℃にて3時間熟成処理
を行った。そして、水を加えてパルプ1.0%に希釈し、3
0℃にて10分間フローテーション処理をし、得られたパ
ルプスラリーを手抄きにて抄紙し、パルプシートを作成
した。結果を表4に示す。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明の脱墨剤を用いれば、従来の脱
墨剤をフローテーション処理に使用する場合と比較し
て、高白色度でしかも残存インキ数の少ない脱墨パルプ
を得ることができる。さらに、この脱墨パルプを使用し
た場合に残存インキが少ないために、ピッチによるトラ
ブルが少なくなる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然油脂とアルカノールアミンとのモル比
    で1:1〜1:2の混合物の和の重量100%に対して重量比で1
    00〜1000%のアルキレンオキシドを反応させて得られる
    生成物を含有することを特徴とする故紙再生用脱墨剤。
  2. 【請求項2】前記反応生成物が天然油脂とアルカノール
    アミンとの反応物として得られる脂肪酸アルカノールア
    ミドエステルおよびそのアルキレンオキシド付加物であ
    る、請求項1記載の故紙再生用脱墨剤。
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JP2657723B2 (ja) * 1991-08-22 1997-09-24 第一工業製薬株式会社 古紙再生用脱墨剤
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