JP2812215B2 - バキュームブレーカ - Google Patents

バキュームブレーカ

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JP2812215B2
JP2812215B2 JP23701894A JP23701894A JP2812215B2 JP 2812215 B2 JP2812215 B2 JP 2812215B2 JP 23701894 A JP23701894 A JP 23701894A JP 23701894 A JP23701894 A JP 23701894A JP 2812215 B2 JP2812215 B2 JP 2812215B2
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JP
Japan
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valve body
vacuum breaker
valve seat
casing
peripheral surface
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JP23701894A
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JPH08100453A (ja
Inventor
大司 松本
光浩 速水
Original Assignee
株式会社イナックス
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管内に負圧が生じた
ときに該配管内に大気を導入して負圧を解消させるため
のバキュームブレーカに関するものであり、詳しくは、
軟質材よりなる略筒状の弁体を略筒状のケーシング内に
挿設したタイプのバキュームブレーカに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバキュームブレーカの従来例と
して、特開平6−158696号公報に記載のものがあ
る。同号公報のバキュームブレーカの構成について第
5、6図を参照して説明する。
【0003】第5図は同号公報のバキュームブレーカ1
0の一例を示す断面図、第6図はこのバキュームブレー
カ10に用いられている弁体12の下方からの斜視図で
ある。
【0004】それぞれ略筒状の下部ケーシング14と上
部ケーシング16とを螺着することにより、バキューム
ブレーカ10のケーシングが構成されている。下部ケー
シング14の上部には、ケーシング内外を連通する吸気
口18が複数個、ケーシングの周方向に間隔をおいて設
けられている。
【0005】ケーシング内には、吸気口18と対峙する
ように軟質ゴムよりなる前記弁体12が設けられてい
る。この弁体12の上端部には外向きの鍔部20が設け
られており、上部ケーシング16の内周面から突設され
た内向きの鍔部21に対し該鍔部20が係止されてい
る。
【0006】この弁体12の前記吸気口18と対面する
部分には蛇腹部22が設けられており、この蛇腹部22
の直近の下側には外向きのフランジ部24が周設されて
いる。
【0007】下部ケーシング14の内周面には、上向き
の段部よりなる弁シート部26が周設されており、該フ
ランジ部24が該弁シート部26に対し上方から当接可
能とされている。
【0008】弁体12の該フランジ部24よりも下部
は、下方ほど縮径するテーパ部30となっている。この
従来例では、第6図の通りテーパ部30は、3方向から
弁体12の中心に向かうように設けられている。弁体1
2の下端は重なり合った唇状体が放射3方向に延在した
形状となっており、3方向に延在するスリット状の流出
口32が形成されている。
【0009】この弁体12を上方及び内部から押えつけ
るようにインナーストッパ34が弁体12内に挿入され
ている。このインナーストッパ34の上端には、外向き
の鍔部36が設けられており、この鍔部36が弁体12
の鍔部20に重ね合わされ、その上に押えリング38が
配置されている。
【0010】インナーストッパ34は、後述する第3図
に示される略円筒形状のものであり、その下部は下方に
向って尖る尖頭円錐形となっている。このインナースト
ッパ34は、上下方向に貫通する通水孔40を備えてい
る。
【0011】このバキュームブレーカ10は、第5図に
示す止水状態においては、蛇腹部22は縮退し、フラン
ジ部24は弁シート部26から離れている。このバキュ
ームブレーカ10内に水が上方から供給されると、流水
圧によって蛇腹部22が伸長し、フランジ部24が弁シ
ート部26に上方から着座する。また、流出口32が押
し開かれ、水が下向きに流れる。これにより、水が吸気
口18から流出することが防止される。
【0012】配管内に負圧が生じると、蛇腹部22が縮
退し、フランジ部24が弁シート部26から上方へ離れ
る。そして、吸気口18から大気がバキュームブレーカ
内に流入し、負圧が解消される。
【0013】なお、このバキュームブレーカ10内を水
が上方に向って逆流しようとすると、唇状の流出口32
が閉鎖し、この逆流が防止される。この際、弁体12は
インナーストッパ34によって内側から支承されるた
め、弁体12がめくれ返るように変形することもない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】第5図に示すバキュー
ムブレーカ10においては、弁体12の蛇腹部22が伸
縮することによりフランジ部24が弁シート部26に対
し接離するのであるが、弁体12の下端部の外周面が拡
径した場合に該外周面が下部ケーシング14の内周面に
当り、両者の摩擦抵抗のために蛇腹部22の円滑な伸縮
動が阻害され、フランジ部24によって弁シート部26
をシールできないおそれがあった。
【0015】即ち、流出口32を通って水が流下する場
合、水圧によって弁体12の下端部が拡径し易い。この
弁体12はゴム等の摩擦抵抗の大きい材料にて構成され
ているため、弁体12の下端部外周面が下部ケーシング
14の内周面に当ると、かなり大きな摩擦抵抗が生じ、
弁体12の円滑な伸縮動が阻害される。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のバキュームブレ
ーカは、側周面に吸気口を有し、一端側が液体の流入口
となっており他端側が液体の流出口となっている略筒状
のケーシングと、該ケーシング内に挿入された軟質材よ
りなる略筒状の弁体とを備え、該ケーシング内の該吸気
口よりも該流出口側の内周面に弁シート部が周設され、
該弁体は、該弁シート部に対し接離される直胴部と、該
弁シート部よりも下流側に設けられており、下流ほど流
路断面積が小さくなるテーパ部と、を備えているバキュ
ームブレーカにおいて、該弁体の下部の外周に、該弁体
の拡径防止用のリングを装着したことを特徴とするもの
である。
【0017】
【作用】かかる本発明のバキュームブレーカにおいて
は、リングによって弁体下部の拡径が防止されるため、
弁体下部の外周面がケーシングの内周面と接触すること
が解消される。これにより、弁体が常に滑らかに伸縮動
するようになり、確実にフランジ部で弁シート部をシー
ルできるようになる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は実施例に係るバキュームブレーカ10Aの
止水状態における縦断面図であり、第2図は同バキュー
ムブレーカの吐水状態における縦断面図である。第3図
は弁体12Aの分解斜視図、第4図はバキュームブレー
カ10Aの要部の断面斜視図である。
【0019】この弁体12Aの下端には該弁体12Aの
拡径を防止するためのホールドリング50が外嵌されて
いる。
【0020】弁体12Aの下端は、前記第6図に示すよ
うに、唇状部が放射3方向に延在している。第3図の通
り、この延在方向の先端の外向きには、このホールドリ
ング50を係合させるための浅溝52が設けられてい
る。このホールドリング50は、略円形であり、3個の
凸部54が周方向の3等分位置に設けられている。この
凸部54が浅溝52に係合される。
【0021】なお、このバキュームブレーカ10Aにお
いては、止水時は直胴部42が弁シート部46よりも上
方に位置し、通水時に直胴部42が弁シート部46と対
峙するように弁シート部46が位置している。また、蛇
腹部22の伸長を許容するように、段部48は弁体12
の下端から離れている。
【0022】このバキュームブレーカ10Aのその他の
構成は第5図と同様である。
【0023】このように構成された本実施例のバキュー
ムブレーカ10Aが止水時にあるときには、第1、4図
の通り、蛇腹部22が縮退し、テーパ部30が弁シート
部46に対峙している。このテーパ部30と弁シート部
46との間には十分な隙間があいている。
【0024】このバキュームブレーカ10Aが通水状態
にあるときには、水流圧がかかることにより、第2図の
通り、蛇腹部22が伸長し、直胴部42が弁シート部4
6に対向する。そして、水圧によってこの直胴部42が
拡径し、直胴部42の外周面が弁シート部46に密着す
る。これにより、吸気口18からの水の流出が阻止され
ると共に、空気の流入が阻止される。
【0025】止水状態又は止水状態に近づき水の流量が
減少すると、蛇腹部22が縮退し、再びテーパ部30が
弁シート部46に対峙するようになり、大気が吸気口1
8からこのテーパ部36と弁シート部46との間の隙間
を通って流入する。
【0026】このバキュームブレーカ10Aにおいて
は、弁体12Aの下端部外周面にホールドリング50が
装着されており、水圧が流出口32に加えられても該下
端部が拡径することがない。このため、弁体12Aの下
端部外周面が下部ケーシング14の内周面に接触するこ
とがなく、弁体12Aは常に円滑に上下方向に伸縮す
る。
【0027】なお、このホールドリング50としては、
ポリアセタール樹脂などの硬質の合成樹脂が好適であ
る。
【0028】このバキュームブレーカ10Aにおいて
は、直胴部42が弁シート部46から離れると、蛇腹部
22は容易に縮退できるようになり、テーパ部30が上
方に引き上げられる。このようにテーパ部30が上方に
引き上げられると、該テーパ部30が弁シート部46に
対峙するようになり、テーパ部30と弁シート部46と
の間にきわめて大きな隙間があく。このように大気が広
い隙間を流れることから、笛吹音などの異音が発生しな
いようになる。
【0029】第7図は本発明の別の実施例に係るバキュ
ームブレーカ10Bを示す断面図である。このバキュー
ムブレーカ10Bは、第5図に示した従来のバキューム
ブレーカ10において、下端部外周面にホールドリング
50を装着した弁体12Bを用いるようにしたものであ
る。本実施例においても、弁体12Bは常に円滑に伸縮
する。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、本発明のバキュームブレー
カによると、弁体が常に円滑に伸縮するようになり、配
管内の負圧発生が確実に防止されると共に、水の漏出も
確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るバキュームブレーカの止水時の縦
断面図である。
【図2】図1のバキュームブレーカの通水時の縦断面図
である。
【図3】実施例に係るバキュームブレーカの弁体の斜視
図である。
【図4】実施例に係るバキュームブレーカの断面斜視図
である。
【図5】従来のバキュームブレーカの縦断面図である。
【図6】従来例に用いられる弁体の斜視図である。
【図7】別の実施例に係るバキュームブレーカの縦断面
図である。
【符号の説明】
10,10A,10B バキュームブレーカ 12,12A,12B 弁体 14 下部ケーシング 16 上部ケーシング 22 蛇腹部 26,46 弁シート部 30 テーパ部 32 流出口 42 直胴部 50 ホールドリング 52 浅溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03C 1/298 E03D 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側周面に吸気口を有し、一端側が液体の
    流入口となっており他端側が液体の流出口となっている
    略筒状のケーシングと、該ケーシング内に挿入された軟
    質材よりなる略筒状の弁体とを備え、 該ケーシング内の該吸気口よりも該流出口側の内周面に
    弁シート部が周設され、 該弁体は、該弁シート部に対し接離される直胴部と、該
    弁シート部よりも下流側に設けられており、下流ほど流
    路断面積が小さくなるテーパ部と、を備えているバキュ
    ームブレーカにおいて、 該弁体の下部の外周に、該弁体の拡径防止用のリングを
    装着したことを特徴とするバキュームブレーカ。
JP23701894A 1994-09-30 1994-09-30 バキュームブレーカ Expired - Lifetime JP2812215B2 (ja)

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JPH08100453A JPH08100453A (ja) 1996-04-16
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JP4591868B2 (ja) * 2005-05-19 2010-12-01 Toto株式会社 バキュームブレーカ

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