JPS601326Y2 - 水栓類に於ける逆流防止弁装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は実用新案登録第９６７１４５号の改良に関腰自在
弁を有する環状の弁体を流体の圧力に抗して変形しない
ように正常に保持できるようにしたものである。

従来の弁体は第５図に示すように筒状を呈すように軸方
向の長目に形威されていた。

従って水栓類又は上水配管への通水の際に、流体の圧力
が大きいとこの弁体２０は柔軟なゴム製のために胴部２
１が収縮方向に変形して自在弁２２が正常に作動しない
不都合があった。

本案は上述の欠点に鑑み弁体を環体にすると共に、この
弁体とは別個で筒形にして一端面に弁体を内側から支え
る外フランジを有する弁保持筒を設け、この弁保持筒の
弁座に弁体を嵌着して組合せたもので、その実施例を図
に就いて説明すると、第１図乃至第４図イ、口、八に示
すように弁保持筒１は合成樹脂又は軽金属などの筒形状
で、一方の開放側の内周縁に内フランジ２を形威し、こ
の内フランジ２の端面に軸方向へ延長した薄肉の外フラ
ンジ３を環状に突設し、その両フランジ２．３の外側に
断面はぼＬ字形の弁座４を環状に形成する。

弁体５はゴム又は柔軟な合成樹脂製の環状で、その内周
面の一部に設けた屈曲自在のヒンジ部６を介して平面円
形の自在弁７を接続し、該自在弁７の周縁と弁体５の内
周縁との間に前述の外フランジ３を挿入させても自在弁
７が自由に作動できる余裕の間隙８を備える。

この弁体５は弁保持筒１の外フランジ３を覆うように弁
座４に嵌着して一体に組付ける。

水栓類９は実施例では通常の単水栓の場合を示しその給
水用の流通経路１０の途中に設けた弁口１１の二次圧側
には弁保持筒１を挿入する弁座１２を設け、この弁座１
２に所定の組立工程を経て弁保持筒１を介在させる。

この考案に於いて第１図に示すように水栓類９の通常の
操作により通水方向に流体を流動させ、その流体が流通
経路１０の途中に設けた弁口１１に達すると、その圧力
により自在弁７を押開いて通水する。

この間に自在弁７はヒンジ部６からその柔軟性により屈
曲して通水を防害しないように維持されている。

この通水中に突然断水があって流通経路１０の内部が負
圧になると、自在弁７はそのヒンジ部６の弾性復帰の作
用により復元して弁口１１を逸早く閉止するので、通水
経路１０内を逆流しようとする汚水は自在弁７を以って
逆流を阻止される。

この考案は弁保持筒の端面に外フランジを設けこの外フ
ランジを輪切り状にした弁体の内側から支持させ、同時
に内フランジ及び外フランジの外周面に設けた弁座によ
り弁体を通水方向の流体圧力に抗して支持させたので、
弁体を常時正常な形態に保持して自在弁を正しく作動さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案を装着した水栓類の断面図、第２図は本案
保持弁筒の一部破断した正面図、第３図イは本案弁体の
拡大平面図、口はイに於けるＡ−Ｂ線の断面図、第４図
イは組立時の拡大正面図、口はイに於ける左側面図、ハ
は同じく右側面図、第５図は先行技術の説明図である。 （主要部分の符号の説明）、１・・・・・・弁保持筒、
２・・・・・・内フランジ、３・・・・・・外フランジ
、４・・・・・・弁座、５・・・・・・弁体、６・・・
・・・ヒンジ部、７・・・・・・自在弁、９・・・・・
・水栓類、１０・・・・・・通水経路、１１・・・・・
・弁口、１２・・・・・・弁座。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外径がほぼ筒形で、一方の開放側の周縁に内フランジ２
   を設け、この内フランジ２の端面に、軸方向に延長した
   弁体５を支えるための外フランジ３を環状に突設腰その
   内フランジ２及び外フランジ３の外周面に、環状の弁座
   ４を有する弁保持筒１を形威し、別に、ヒンジ部６を介
   してほぼ円形の自在弁７を屈曲自在に連結した弁体５を
   形威し、該弁体５を弁保持筒１の弁座４に嵌着し、この
   弁体５を水栓類９又は湯水の配管などの通水経路１０の
   途中に設けた弁口１１の二次圧側の弁座１２に介在させ
   た水栓類に於ける逆流防止弁装置。