JP2812126B2 - ランクオーダフィルタ - Google Patents
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- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T1/00—General purpose image data processing
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- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F9/00—Arrangements for program control, e.g. control units
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- G06F9/30021—Compare instructions, e.g. Greater-Than, Equal-To, MINMAX
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- G—PHYSICS
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- G06F17/10—Complex mathematical operations
- G06F17/18—Complex mathematical operations for evaluating statistical data, e.g. average values, frequency distributions, probability functions, regression analysis
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- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F7/00—Methods or arrangements for processing data by operating upon the order or content of the data handled
- G06F7/22—Arrangements for sorting or merging computer data on continuous record carriers, e.g. tape, drum, disc
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H17/00—Networks using digital techniques
- H03H17/02—Frequency selective networks
- H03H17/0248—Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
- H03H17/0261—Non linear filters
- H03H17/0263—Rank order filters
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置，音声処
理装置等において用いられ、複数の入力画素値（サンプ
ル値）からその最大値，最小値，中央値を決定するラン
クオーダフィルタに関する。
理装置等において用いられ、複数の入力画素値（サンプ
ル値）からその最大値，最小値，中央値を決定するラン
クオーダフィルタに関する。
【０００２】
【従来の技術】ランクオーダフィルタリング処理は、画
像処理装置，音声処理装置等において広く利用されてお
り、この処理は、離散的なサンプル値からなる１次元ま
たは多次元信号を入力してその信号の非線型平滑化を達
成するものである。具体的には、複数（Ｎ個）のサンプ
ル値をランクオーダフィルタに入力し、それらのＮ個の
サンプル値からｎ（１≦ｎ≦Ｎ）番目に低いサンプル値
のみを選択的に出力する。ここで、ｎはランクオーダフ
ィルタのランクオーダを示す。
像処理装置，音声処理装置等において広く利用されてお
り、この処理は、離散的なサンプル値からなる１次元ま
たは多次元信号を入力してその信号の非線型平滑化を達
成するものである。具体的には、複数（Ｎ個）のサンプ
ル値をランクオーダフィルタに入力し、それらのＮ個の
サンプル値からｎ（１≦ｎ≦Ｎ）番目に低いサンプル値
のみを選択的に出力する。ここで、ｎはランクオーダフ
ィルタのランクオーダを示す。
【０００３】ｎが（Ｎ＋１）／２の場合には、Ｎ個のサ
ンプル値の中から中央値を選択することになり、このと
きのランクオーダフィルタは中央値フィルタと称され
る。また、ｎがＮの場合には、Ｎ個のサンプル値の中か
ら最大値を選択することになり、このときのランクオー
ダフィルタは最大値フィルタと称される。更に、ｎが１
の場合には、Ｎ個のサンプル値の中から最小値を選択す
ることになり、このときのランクオーダフィルタは最小
値フィルタと称される。
ンプル値の中から中央値を選択することになり、このと
きのランクオーダフィルタは中央値フィルタと称され
る。また、ｎがＮの場合には、Ｎ個のサンプル値の中か
ら最大値を選択することになり、このときのランクオー
ダフィルタは最大値フィルタと称される。更に、ｎが１
の場合には、Ｎ個のサンプル値の中から最小値を選択す
ることになり、このときのランクオーダフィルタは最小
値フィルタと称される。
【０００４】中央値フィルタを用いた場合には、急激に
生じる短期間の不連続成分がこのフィルタにて除去され
る傾向があり、中央値フィルタの使用は、処理される信
号から極めて短時間の雑音を減少することに有効であ
る。また、最大値フィルタの使用は、入力される複数の
サンプル値の中で小さい値を取る雑音を除去することに
有効である。更に、最小値フィルタの使用は、入力され
る複数のサンプル値の中で大きい値を取る雑音を除去す
ることに有効である。
生じる短期間の不連続成分がこのフィルタにて除去され
る傾向があり、中央値フィルタの使用は、処理される信
号から極めて短時間の雑音を減少することに有効であ
る。また、最大値フィルタの使用は、入力される複数の
サンプル値の中で小さい値を取る雑音を除去することに
有効である。更に、最小値フィルタの使用は、入力され
る複数のサンプル値の中で大きい値を取る雑音を除去す
ることに有効である。
【０００５】ところで、ディジタル２次元画像データ
は、図２に示すように画面51内の左上から順次ラスタス
キャンされて入力される。そして、この入力画像に対し
て、図２に示すように、ある任意の１画素と、その画素
を中心画素（座標（ｈ，ｖ））とする８点近傍の８個の
画素とにて、列方向（縦方向）３画素，行方向（横方
向）３画素からなる３×３の局所領域を設定し、これら
の９画素のサンプル値に対してランクオーダフィルタリ
ング処理を施す。図２において、この３×３の局所領域
は、具体的には、（ｈ−１，ｖ−１），（ｈ，ｖ−
１），（ｈ＋１，ｖ−１），（ｈ−１，ｖ），（ｈ，
ｖ）（ｈ＋１，ｖ），（ｈ−１，ｖ＋１），（ｈ，ｖ＋
１），（ｈ＋１，ｖ＋１）の各座標で示される９個の画
素から構成される。そして、これらの９画素のサンプル
値（濃淡値）をランクオーダフィルタに入力して、これ
らの９個のサンプル値（濃淡値）を大小の順に並べ替え
て、前述したように、Ｎ（＝９）個のサンプル値からｎ
番目に低いサンプル値（例えば中央値，最大値，最小
値）を選択して出力する。
は、図２に示すように画面51内の左上から順次ラスタス
キャンされて入力される。そして、この入力画像に対し
て、図２に示すように、ある任意の１画素と、その画素
を中心画素（座標（ｈ，ｖ））とする８点近傍の８個の
画素とにて、列方向（縦方向）３画素，行方向（横方
向）３画素からなる３×３の局所領域を設定し、これら
の９画素のサンプル値に対してランクオーダフィルタリ
ング処理を施す。図２において、この３×３の局所領域
は、具体的には、（ｈ−１，ｖ−１），（ｈ，ｖ−
１），（ｈ＋１，ｖ−１），（ｈ−１，ｖ），（ｈ，
ｖ）（ｈ＋１，ｖ），（ｈ−１，ｖ＋１），（ｈ，ｖ＋
１），（ｈ＋１，ｖ＋１）の各座標で示される９個の画
素から構成される。そして、これらの９画素のサンプル
値（濃淡値）をランクオーダフィルタに入力して、これ
らの９個のサンプル値（濃淡値）を大小の順に並べ替え
て、前述したように、Ｎ（＝９）個のサンプル値からｎ
番目に低いサンプル値（例えば中央値，最大値，最小
値）を選択して出力する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来のランクオーダフ
ィルタにあっては、各サンプル値をすべて比較した後、
大小の順に並べ替えることとしていた。従って、例えば
９個のサンプル値を比較して大小順に並べ替えるために
は、組み合わせとして 9Ｃ2 ＝36回程度の比較処理が必
要であった。このような比較処理をディジタル回路にて
実現するためには、36個の大小比較器を設けて各大小比
較器にて１回ずつ比較処理を行うか、またはこれより少
ない大小比較器を設けて１個の大小比較器にて複数回の
比較処理を行わなければならなかった。よって、従来の
ランクオーダフィルタでは、回路規模が大きい、または
処理速度が遅いという問題点があった。
ィルタにあっては、各サンプル値をすべて比較した後、
大小の順に並べ替えることとしていた。従って、例えば
９個のサンプル値を比較して大小順に並べ替えるために
は、組み合わせとして 9Ｃ2 ＝36回程度の比較処理が必
要であった。このような比較処理をディジタル回路にて
実現するためには、36個の大小比較器を設けて各大小比
較器にて１回ずつ比較処理を行うか、またはこれより少
ない大小比較器を設けて１個の大小比較器にて複数回の
比較処理を行わなければならなかった。よって、従来の
ランクオーダフィルタでは、回路規模が大きい、または
処理速度が遅いという問題点があった。
【０００７】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、比較処理の回数が少なく、回路規模が小さく、
しかも処理速度が速いランクオーダフィルタを提供する
ことを目的とする。
であり、比較処理の回数が少なく、回路規模が小さく、
しかも処理速度が速いランクオーダフィルタを提供する
ことを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本願の第１発明に係るラ
ンクオーダフィルタは、列方向，行方向にそれぞれ３画
素ずつ有する３×３局所領域の画素データを比較し、最
大値又は最小値を出力するランクオーダフィルタにおい
て、列方向又は行方向の３画素を単位としてその大小を
比較し、その最大値及び最小値を決定する第１比較手段
と、第１比較手段により最大値と決定された値を保持し
て出力する第１のラッチと、第１比較手段により最小値
と決定された値を保持して出力する第２のラッチと、前
記第１のラッチと順次直列に接続され１クロック毎に値
が伝送される第３のラッチ及び第４のラッチと、前記第
２のラッチと順次直列に接続され１クロック毎に値が伝
送される第５のラッチ及び第６のラッチと、前記第１の
ラッチ及び前記第２のラッチに接続され、外部から入力
される信号に応じて第１のラッチに保持されている値又
は第２のラッチに保持されている値のいずれか一方を選
択する第１の信号切替器と、前記第３のラッチ及び前記
第５のラッチに接続され、前記信号に応じて第３のラッ
チに保持されている値又は第５のラッチに保持されてい
る値のいずれか一方を選択する第２の信号切替器と、前
記第４のラッチ及び前記第６のラッチに接続され、前記
信号に応じて第４のラッチに保持されている値又は第６
のラッチの保持されている値のいずれか一方を選択する
第３の信号切替器と、前記第１の信号切替器、第２の信
号切替器及び第３の信号切替器に接続され、これら３つ
の信号切替器によりそれぞれ選択された３つの値が入力
され、入力された３つの値を大小比較する第２比較手段
とを備え、該第２比較手段の比較結果に応じて前記３×
３局所領域内の９画素のデータの最大値又は最小値を決
定すべく構成したことを特徴とする。
ンクオーダフィルタは、列方向，行方向にそれぞれ３画
素ずつ有する３×３局所領域の画素データを比較し、最
大値又は最小値を出力するランクオーダフィルタにおい
て、列方向又は行方向の３画素を単位としてその大小を
比較し、その最大値及び最小値を決定する第１比較手段
と、第１比較手段により最大値と決定された値を保持し
て出力する第１のラッチと、第１比較手段により最小値
と決定された値を保持して出力する第２のラッチと、前
記第１のラッチと順次直列に接続され１クロック毎に値
が伝送される第３のラッチ及び第４のラッチと、前記第
２のラッチと順次直列に接続され１クロック毎に値が伝
送される第５のラッチ及び第６のラッチと、前記第１の
ラッチ及び前記第２のラッチに接続され、外部から入力
される信号に応じて第１のラッチに保持されている値又
は第２のラッチに保持されている値のいずれか一方を選
択する第１の信号切替器と、前記第３のラッチ及び前記
第５のラッチに接続され、前記信号に応じて第３のラッ
チに保持されている値又は第５のラッチに保持されてい
る値のいずれか一方を選択する第２の信号切替器と、前
記第４のラッチ及び前記第６のラッチに接続され、前記
信号に応じて第４のラッチに保持されている値又は第６
のラッチの保持されている値のいずれか一方を選択する
第３の信号切替器と、前記第１の信号切替器、第２の信
号切替器及び第３の信号切替器に接続され、これら３つ
の信号切替器によりそれぞれ選択された３つの値が入力
され、入力された３つの値を大小比較する第２比較手段
とを備え、該第２比較手段の比較結果に応じて前記３×
３局所領域内の９画素のデータの最大値又は最小値を決
定すべく構成したことを特徴とする。
【０００９】本願の第２発明に係るランクオーダフィル
タは、列方向，行方向にそれぞれ３画素ずつ有する３×
３局所領域に対するランクオーダフィルタにおいて、列
方向または行方向の３画素を単位として大小比較する第
１比較手段と、該第１比較手段により得られた３個の中
央値を大小比較する第２比較手段と、該第２比較手段に
て最小の中央値が存在すると判定された列または行内の
最大値と、前記第２比較手段にて最大の中央値が存在す
ると判定された列または行内の最小値と、前記第２比較
手段にて中央の中央値が存在すると判定された列または
行内の中央値とを大小比較する第３比較手段とを備え、
該第３比較手段の比較結果に応じて前記３×３局所領域
内の９画素の中央値を決定すべく構成したことを特徴と
する。
タは、列方向，行方向にそれぞれ３画素ずつ有する３×
３局所領域に対するランクオーダフィルタにおいて、列
方向または行方向の３画素を単位として大小比較する第
１比較手段と、該第１比較手段により得られた３個の中
央値を大小比較する第２比較手段と、該第２比較手段に
て最小の中央値が存在すると判定された列または行内の
最大値と、前記第２比較手段にて最大の中央値が存在す
ると判定された列または行内の最小値と、前記第２比較
手段にて中央の中央値が存在すると判定された列または
行内の中央値とを大小比較する第３比較手段とを備え、
該第３比較手段の比較結果に応じて前記３×３局所領域
内の９画素の中央値を決定すべく構成したことを特徴と
する。
【００１０】
【作用】第１発明では、３×３局所領域における列方向
または行方向の３画素を単位と大小比較した後、各単位
内における３個の最大値または最小値を大小比較し、３
個の最大値の中の最大値を局所領域内の最大値として決
定するか、または３個の最小値の中の最小値を局所領域
内の最小値として決定する。ここにおいて外部から与え
られる信号によって最大値又は最小値を任意に求めるこ
とができる。 即ち、最大値（又は最小値）を求めること
を指示する信号が入力された場合、第１，第２及び第３
の切替器は、第１，第３及び第４のラッチ（第２，第５
及び第６のラッチ）に保持されている値を選択して、第
２の比較手段へ与える。これにより第２の比較手段は最
大値（又は最小値）を出力するのである。
または行方向の３画素を単位と大小比較した後、各単位
内における３個の最大値または最小値を大小比較し、３
個の最大値の中の最大値を局所領域内の最大値として決
定するか、または３個の最小値の中の最小値を局所領域
内の最小値として決定する。ここにおいて外部から与え
られる信号によって最大値又は最小値を任意に求めるこ
とができる。 即ち、最大値（又は最小値）を求めること
を指示する信号が入力された場合、第１，第２及び第３
の切替器は、第１，第３及び第４のラッチ（第２，第５
及び第６のラッチ）に保持されている値を選択して、第
２の比較手段へ与える。これにより第２の比較手段は最
大値（又は最小値）を出力するのである。
【００１１】第２発明の中央値の決定原理とその手順と
について説明する。３×３局所領域における列方向（ま
たは行方向）の３画素を単位として大小を比較する。こ
の比較結果について、各列（または各行）における最大
値をＭＡＸ，中央値をＭＥＤ，最小値をＭＩＮとする。
次に、３個の列（または行）における中央値同士を比較
する。この比較結果について、その中央値が最大であっ
た列（または行）をｍａｘで示し、その中央値が中央で
あった列（または行）をｍｅｄで示し、その中央値が最
小であった列（または行）をｍｉｎで示すこととする。
について説明する。３×３局所領域における列方向（ま
たは行方向）の３画素を単位として大小を比較する。こ
の比較結果について、各列（または各行）における最大
値をＭＡＸ，中央値をＭＥＤ，最小値をＭＩＮとする。
次に、３個の列（または行）における中央値同士を比較
する。この比較結果について、その中央値が最大であっ
た列（または行）をｍａｘで示し、その中央値が中央で
あった列（または行）をｍｅｄで示し、その中央値が最
小であった列（または行）をｍｉｎで示すこととする。
【００１２】これらの２回の比較結果に応じて、各列
（または各行）における大小比較結果を示す英語大文字
ＭＡＸ，ＭＥＤ，ＭＩＮと、各列（または各行）の中央
値同士の大小比較結果を示す英語小文字ｍａｘ，ｍｅ
ｄ，ｍｉｎとを組み合わせて、９個のサンプル値を示す
ことができる。例えば、その列（または行）内での比較
結果により中央値となり、またその中央値が他の２列
（または２行）の中央値と比較した結果でも中央となる
場合には、そのサンプル値はＭＥＤｍｅｄで示される。
また、その列（または行）内での比較結果により最大値
となり、それが属する列（または行）の中央値が他の２
列（または２行）の中央値より小さい場合には、そのサ
ンプル値はＭＡＸｍｉｎで示される。同様にして、他の
７個のサンプル値は、ＭＡＸｍａｘ，ＭＡＸｍｅｄ，Ｍ
ＥＤｍａｘ，ＭＥＤｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘ，ＭＩＮｍｅ
ｄ，ＭＩＮｍｉｎと示される。
（または各行）における大小比較結果を示す英語大文字
ＭＡＸ，ＭＥＤ，ＭＩＮと、各列（または各行）の中央
値同士の大小比較結果を示す英語小文字ｍａｘ，ｍｅ
ｄ，ｍｉｎとを組み合わせて、９個のサンプル値を示す
ことができる。例えば、その列（または行）内での比較
結果により中央値となり、またその中央値が他の２列
（または２行）の中央値と比較した結果でも中央となる
場合には、そのサンプル値はＭＥＤｍｅｄで示される。
また、その列（または行）内での比較結果により最大値
となり、それが属する列（または行）の中央値が他の２
列（または２行）の中央値より小さい場合には、そのサ
ンプル値はＭＡＸｍｉｎで示される。同様にして、他の
７個のサンプル値は、ＭＡＸｍａｘ，ＭＡＸｍｅｄ，Ｍ
ＥＤｍａｘ，ＭＥＤｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘ，ＭＩＮｍｅ
ｄ，ＭＩＮｍｉｎと示される。
【００１３】３×３局所領域において中央値となる可能
性があるサンプル値は、２回目の比較である中央値同士
の比較によってその中央値が中央であるとされた列（ま
たは行）に属する３個のサンプル値すなわちＭＡＸｍｅ
ｄ，ＭＥＤｍｅｄ，ＭＩＮｍｅｄと、中央値同士の比較
によってその中央値が最小であるとされた列（または
行）における最大のサンプル値すなわちＭＡＸｍｉｎ
と、中央値同士の比較によってその中央値が最大である
とされた列（または行）における最小のサンプル値すな
わちＭＩＮｍａｘとの５個のサンプル値の何れかであ
る。この段階で、中央値の可能性がある５個のサンプル
値を選択したことになる。
性があるサンプル値は、２回目の比較である中央値同士
の比較によってその中央値が中央であるとされた列（ま
たは行）に属する３個のサンプル値すなわちＭＡＸｍｅ
ｄ，ＭＥＤｍｅｄ，ＭＩＮｍｅｄと、中央値同士の比較
によってその中央値が最小であるとされた列（または
行）における最大のサンプル値すなわちＭＡＸｍｉｎ
と、中央値同士の比較によってその中央値が最大である
とされた列（または行）における最小のサンプル値すな
わちＭＩＮｍａｘとの５個のサンプル値の何れかであ
る。この段階で、中央値の可能性がある５個のサンプル
値を選択したことになる。
【００１４】次に、選択した５個のサンプル値のうち、
ＭＥＤｍｅｄとＭＡＸｍｉｎとＭＩＮｍａｘとの大小を
比較する。ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘの何れもがＭＥ
Ｄｍｅｄより大きい場合には、ＭＡＸｍｅｄ，ＭＡＸｍ
ｉｎ，ＭＩＮｍａｘの３個のサンプル値の中で最小のも
のを局所領域における中央値として決定する。また、Ｍ
ＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘの何れもがＭＥＤｍｅｄより
小さい場合には、ＭＩＮｍｅｄ，ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮ
ｍａｘの３個のサンプル値の中で最大のものを局所領域
における中央値として決定する。更に、ＭＥＤｍｅｄが
３個のサンプル値の中で中央となる場合には、このＭＥ
Ｄｍｅｄを局所領域における中央値として決定する。
ＭＥＤｍｅｄとＭＡＸｍｉｎとＭＩＮｍａｘとの大小を
比較する。ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘの何れもがＭＥ
Ｄｍｅｄより大きい場合には、ＭＡＸｍｅｄ，ＭＡＸｍ
ｉｎ，ＭＩＮｍａｘの３個のサンプル値の中で最小のも
のを局所領域における中央値として決定する。また、Ｍ
ＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘの何れもがＭＥＤｍｅｄより
小さい場合には、ＭＩＮｍｅｄ，ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮ
ｍａｘの３個のサンプル値の中で最大のものを局所領域
における中央値として決定する。更に、ＭＥＤｍｅｄが
３個のサンプル値の中で中央となる場合には、このＭＥ
Ｄｍｅｄを局所領域における中央値として決定する。
【００１５】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【００１６】図１は、本願の第１発明及び第２発明にお
けるランクオーダフィルタの構成を示すブロック図であ
る。図において、１は隣合う３行（ｖ−１行，ｖ行，ｖ
＋１行：図２参照）の各１画素のサンプル値を入力する
入力ラッチである。入力ラッチ１は入力したサンプル値
を列間並べ替え回路２へ出力する。列間並べ替え回路２
は、３個の入力サンプル値を比較する比較器３と、比較
器３の比較結果に応じて３個の入力サンプル値から所望
の１個のサンプル値を選択して出力する３個の信号切替
器4a, 4b，4cとを備えている。信号切替器4aは、比較器
３の比較結果により最大値と決定されたサンプル値をシ
フトレジスタからなるラッチ5aへ出力する。また、信号
切替器4bは、比較器３の比較結果により中央値と決定さ
れたサンプル値をシフトレジスタからなるラッチ5bへ出
力する。更に、信号切替器4cは、比較器３の比較結果に
より最小値と決定されたサンプル値をシフトレジスタか
らなるラッチ5cへ出力する。
けるランクオーダフィルタの構成を示すブロック図であ
る。図において、１は隣合う３行（ｖ−１行，ｖ行，ｖ
＋１行：図２参照）の各１画素のサンプル値を入力する
入力ラッチである。入力ラッチ１は入力したサンプル値
を列間並べ替え回路２へ出力する。列間並べ替え回路２
は、３個の入力サンプル値を比較する比較器３と、比較
器３の比較結果に応じて３個の入力サンプル値から所望
の１個のサンプル値を選択して出力する３個の信号切替
器4a, 4b，4cとを備えている。信号切替器4aは、比較器
３の比較結果により最大値と決定されたサンプル値をシ
フトレジスタからなるラッチ5aへ出力する。また、信号
切替器4bは、比較器３の比較結果により中央値と決定さ
れたサンプル値をシフトレジスタからなるラッチ5bへ出
力する。更に、信号切替器4cは、比較器３の比較結果に
より最小値と決定されたサンプル値をシフトレジスタか
らなるラッチ5cへ出力する。
【００１７】ラッチ5aには、シフトレジスタからなるラ
ッチ6a, 7aが直列に接続され、１クロック毎にラッチ5a
の値がラッチ6aへ伝送され、また次の１クロックにてラ
ッチ6aの値がラッチ7aへ伝送される。また、同様に、ラ
ッチ5bには、シフトレジスタからなるラッチ6b, 7bが直
列に接続され、１クロック毎にラッチ5bの値がラッチ6b
へ伝送され、また次の１クロックにてラッチ6bの値がラ
ッチ7bへ伝送される。更に全く同様に、ラッチ5cには、
シフトレジスタからなるラッチ6c, 7cが直列に接続さ
れ、１クロック毎にラッチ5cの値がラッチ6cへ伝送さ
れ、また次の１クロックにてラッチ6cの値がラッチ7cへ
伝送される。従って、このような９個のラッチから構成
される３×３ラッチアレイにおいて、ラッチ5a, 5b, 5c
は、図２のｈ＋１列内における３個のサンプル値を大小
順に並べて保持し、ラッチ6a, 6b, 6cは、図２のｈ列内
における３個のサンプル値を大小順に並べて保持し、ラ
ッチ7a, 7b, 7cは、図２のｈ−１列内における３個のサ
ンプル値を大小順に並べて保持することになる。
ッチ6a, 7aが直列に接続され、１クロック毎にラッチ5a
の値がラッチ6aへ伝送され、また次の１クロックにてラ
ッチ6aの値がラッチ7aへ伝送される。また、同様に、ラ
ッチ5bには、シフトレジスタからなるラッチ6b, 7bが直
列に接続され、１クロック毎にラッチ5bの値がラッチ6b
へ伝送され、また次の１クロックにてラッチ6bの値がラ
ッチ7bへ伝送される。更に全く同様に、ラッチ5cには、
シフトレジスタからなるラッチ6c, 7cが直列に接続さ
れ、１クロック毎にラッチ5cの値がラッチ6cへ伝送さ
れ、また次の１クロックにてラッチ6cの値がラッチ7cへ
伝送される。従って、このような９個のラッチから構成
される３×３ラッチアレイにおいて、ラッチ5a, 5b, 5c
は、図２のｈ＋１列内における３個のサンプル値を大小
順に並べて保持し、ラッチ6a, 6b, 6cは、図２のｈ列内
における３個のサンプル値を大小順に並べて保持し、ラ
ッチ7a, 7b, 7cは、図２のｈ−１列内における３個のサ
ンプル値を大小順に並べて保持することになる。
【００１８】ラッチ5a, 5b, 5cは信号切替器8Aに接続さ
れており、信号切替器8Aは、外部から入力されるモード
信号に応じて、ラッチ5a, 5b, 5cから１個のサンプル値
を選択して比較器９へ出力する。また同様に、ラッチ6
a, 6b, 6cは信号切替器8Bに接続されており、信号切替
器8Bは、外部から入力されるモード信号に応じて、ラッ
チ6a, 6b, 6cから１個のサンプル値を選択して比較器９
へ出力する。更に同様に、ラッチ7a, 7b, 7cは信号切替
器8Cに接続されており、信号切替器8Cは、外部から入力
されるモード信号に応じて、ラッチ7a, 7b, 7cから１個
のサンプル値を選択して比較器９へ出力する。比較器９
は入力される３個のサンプル値の大小を比較してその比
較結果を信号切替器10, 11a, 11b, 11c, 12 へ出力す
る。
れており、信号切替器8Aは、外部から入力されるモード
信号に応じて、ラッチ5a, 5b, 5cから１個のサンプル値
を選択して比較器９へ出力する。また同様に、ラッチ6
a, 6b, 6cは信号切替器8Bに接続されており、信号切替
器8Bは、外部から入力されるモード信号に応じて、ラッ
チ6a, 6b, 6cから１個のサンプル値を選択して比較器９
へ出力する。更に同様に、ラッチ7a, 7b, 7cは信号切替
器8Cに接続されており、信号切替器8Cは、外部から入力
されるモード信号に応じて、ラッチ7a, 7b, 7cから１個
のサンプル値を選択して比較器９へ出力する。比較器９
は入力される３個のサンプル値の大小を比較してその比
較結果を信号切替器10, 11a, 11b, 11c, 12 へ出力す
る。
【００１９】信号切替器10は、ラッチ5a, 6a, 7aから１
個のサンプル値を選択してラッチ13へ出力する。また、
信号切替器12は、ラッチ5c, 6c, 7cから１個のサンプル
値を選択してラッチ15へ出力する。信号切替器11a は、
ラッチ5a, 6a, 7aから１個のサンプル値を選択してラッ
チ14a へ出力する。また、信号切替器11b は、ラッチ5
b, 6b, 7bから１個のサンプル値を選択してラッチ14b
へ出力する。更に、信号切替器11c は、ラッチ5c, 6c,
7cから１個のサンプル値を選択してラッチ14c へ出力す
る。ラッチ13, ラッチ14b,ラッチ15は、比較器16に接続
されており、比較器16はラッチ13, ラッチ14b,ラッチ15
のサンプル値の大小を比較し、その比較結果を、信号切
替器17へ出力する。信号切替器17は、この比較結果に基
づいて、ラッチ14a, 14b, 14c から１個のサンプル値を
選択してラッチ19へ出力する。
個のサンプル値を選択してラッチ13へ出力する。また、
信号切替器12は、ラッチ5c, 6c, 7cから１個のサンプル
値を選択してラッチ15へ出力する。信号切替器11a は、
ラッチ5a, 6a, 7aから１個のサンプル値を選択してラッ
チ14a へ出力する。また、信号切替器11b は、ラッチ5
b, 6b, 7bから１個のサンプル値を選択してラッチ14b
へ出力する。更に、信号切替器11c は、ラッチ5c, 6c,
7cから１個のサンプル値を選択してラッチ14c へ出力す
る。ラッチ13, ラッチ14b,ラッチ15は、比較器16に接続
されており、比較器16はラッチ13, ラッチ14b,ラッチ15
のサンプル値の大小を比較し、その比較結果を、信号切
替器17へ出力する。信号切替器17は、この比較結果に基
づいて、ラッチ14a, 14b, 14c から１個のサンプル値を
選択してラッチ19へ出力する。
【００２０】ラッチ13のサンプル値は所定クロック後に
ラッチ18に保持され、ラッチ15のサンプル値は所定クロ
ック後にラッチ20に保持される。ラッチ18, ラッチ19,
ラッチ20は、比較器21に接続されており、比較器21は、
ラッチ18, ラッチ19, ラッチ20のサンプル値の大小を比
較し、その比較結果を信号切替器22へ出力する。信号切
替器22は、この比較結果に基づいて、ラッチ18, 19, 20
から１つのサンプル値を選択してラッチ23へ出力する。
ラッチ23は保持したサンプル値（最大値，最小値または
中央値）を出力する。
ラッチ18に保持され、ラッチ15のサンプル値は所定クロ
ック後にラッチ20に保持される。ラッチ18, ラッチ19,
ラッチ20は、比較器21に接続されており、比較器21は、
ラッチ18, ラッチ19, ラッチ20のサンプル値の大小を比
較し、その比較結果を信号切替器22へ出力する。信号切
替器22は、この比較結果に基づいて、ラッチ18, 19, 20
から１つのサンプル値を選択してラッチ23へ出力する。
ラッチ23は保持したサンプル値（最大値，最小値または
中央値）を出力する。
【００２１】次に、動作について説明する。図１に示す
構成のランクオーダフィルタは、３×３所定領域内の最
大値を出力する最大値フィルタとして機能すると共に、
また３×３所定領域内の最小値を出力する最小値フィル
タとしても機能し、更に３×３所定領域内の中央値を出
力する中央値フィルタとしても機能する。
構成のランクオーダフィルタは、３×３所定領域内の最
大値を出力する最大値フィルタとして機能すると共に、
また３×３所定領域内の最小値を出力する最小値フィル
タとしても機能し、更に３×３所定領域内の中央値を出
力する中央値フィルタとしても機能する。
【００２２】まず、最大値フィルタとしての動作、つま
り３×３所定領域内の最大値を出力する場合の動作（第
１発明の一例）について説明する。まず、ラスタスキャ
ンにおける３行の画素のサンプル値が入力ラッチ１に並
列的に入力された後、列並べ替え回路２へ出力される。
ここで、入力されるサンプル値の３行とは、図２に示す
ように、注目している３×３局所領域の３行であるｖ−
１行，ｖ行，ｖ＋１行に対応している。
り３×３所定領域内の最大値を出力する場合の動作（第
１発明の一例）について説明する。まず、ラスタスキャ
ンにおける３行の画素のサンプル値が入力ラッチ１に並
列的に入力された後、列並べ替え回路２へ出力される。
ここで、入力されるサンプル値の３行とは、図２に示す
ように、注目している３×３局所領域の３行であるｖ−
１行，ｖ行，ｖ＋１行に対応している。
【００２３】列並べ替え回路２に入力された３個のサン
プル値は、比較回路３にてその大小が比較される。そし
て、最大値となるサンプル値が信号切替器4aを介してラ
ッチ5aに入力されて保持される。この保持されるサンプ
ル値は、作用の項で定義した略称にて表現するとＭＡＸ
である。また、中央値となるサンプル値が信号切替器4b
を介してラッチ5bに入力されて保持される。この保持さ
れるサンプル値は、作用の項で定義した略称にて表現す
るとＭＥＤである。更に、最小値となるサンプル値が信
号切替器4cを介してラッチ5cに入力されて保持される。
この保持されるサンプル値は、作用の項で定義した略称
にて表現するとＭＩＮである。各ラッチ5a, 5b, 5cに保
持されたサンプル値は、１クロック毎に隣の各ラッチ6
a, 6b, 6cに転送されて保持され、各ラッチ6a, 6b, 6c
に保持されたサンプル値が、更に次の１クロックにて隣
の各ラッチ7a, 7b, 7cに転送されて保持される。以上の
ようにして、３×３局所領域内のサンプル値が、各列
（ｈ−１列，ｈ列，ｈ＋１列）において大小順に並べ替
えた態様で、９個の各ラッチ5a〜7cに保持される。
プル値は、比較回路３にてその大小が比較される。そし
て、最大値となるサンプル値が信号切替器4aを介してラ
ッチ5aに入力されて保持される。この保持されるサンプ
ル値は、作用の項で定義した略称にて表現するとＭＡＸ
である。また、中央値となるサンプル値が信号切替器4b
を介してラッチ5bに入力されて保持される。この保持さ
れるサンプル値は、作用の項で定義した略称にて表現す
るとＭＥＤである。更に、最小値となるサンプル値が信
号切替器4cを介してラッチ5cに入力されて保持される。
この保持されるサンプル値は、作用の項で定義した略称
にて表現するとＭＩＮである。各ラッチ5a, 5b, 5cに保
持されたサンプル値は、１クロック毎に隣の各ラッチ6
a, 6b, 6cに転送されて保持され、各ラッチ6a, 6b, 6c
に保持されたサンプル値が、更に次の１クロックにて隣
の各ラッチ7a, 7b, 7cに転送されて保持される。以上の
ようにして、３×３局所領域内のサンプル値が、各列
（ｈ−１列，ｈ列，ｈ＋１列）において大小順に並べ替
えた態様で、９個の各ラッチ5a〜7cに保持される。
【００２４】最大値を求めるモード信号が信号切替器8
A, 8B, 8Cに入力される。この場合、各信号切替器8A, 8
B, 8Cは各列の最大値（ラッチ5a, 6a, 7aのサンプル
値）を選択する。３×３局所領域内のサンプル値の最大
値は、各列の最大サンプル値を保持する各ラッチ5a, 6
a, 7aに保持されたサンプル値の何れかであるので、各
ラッチ5a, 6a, 7aのサンプル値を、信号切替器8A, 8B,
8Cにて選択して比較器９へ入力する。比較器９におい
て、３個のサンプル値の大小が比較され、その最大値を
示すサンプル値が信号切替器10にて選択され、選択され
たサンプル値がラッチ13へ出力されて保持される。その
後、その最大値を示すサンプル値はラッチ13からラッチ
18に保持される。ラッチ18に保持されたサンプル値は、
信号切替器22を介して更にラッチ23に保持され、最終結
果の最大値として出力される。
A, 8B, 8Cに入力される。この場合、各信号切替器8A, 8
B, 8Cは各列の最大値（ラッチ5a, 6a, 7aのサンプル
値）を選択する。３×３局所領域内のサンプル値の最大
値は、各列の最大サンプル値を保持する各ラッチ5a, 6
a, 7aに保持されたサンプル値の何れかであるので、各
ラッチ5a, 6a, 7aのサンプル値を、信号切替器8A, 8B,
8Cにて選択して比較器９へ入力する。比較器９におい
て、３個のサンプル値の大小が比較され、その最大値を
示すサンプル値が信号切替器10にて選択され、選択され
たサンプル値がラッチ13へ出力されて保持される。その
後、その最大値を示すサンプル値はラッチ13からラッチ
18に保持される。ラッチ18に保持されたサンプル値は、
信号切替器22を介して更にラッチ23に保持され、最終結
果の最大値として出力される。
【００２５】次に、最小値フィルタとしての動作、つま
り３×３局所領域内の最小値を出力する場合の動作（第
１発明の他の一例）について説明する。なお、各行毎の
サンプル値を順次入力ラッチ１に入力して、３×３局所
領域内のサンプル値を大小順に並べ替えた態様で、９個
の各ラッチ5a〜7cに保持するまでの動作は前述した最大
値フィルタの場合の動作と同じであるので、その説明は
省略する。
り３×３局所領域内の最小値を出力する場合の動作（第
１発明の他の一例）について説明する。なお、各行毎の
サンプル値を順次入力ラッチ１に入力して、３×３局所
領域内のサンプル値を大小順に並べ替えた態様で、９個
の各ラッチ5a〜7cに保持するまでの動作は前述した最大
値フィルタの場合の動作と同じであるので、その説明は
省略する。
【００２６】最小値を求めるモード信号が信号切替器8
A, 8B, 8Cに入力される。この場合、各信号切替器8A, 8
B, 8Cは各列の最小値（ラッチ5c, 6c, 7cのサンプル
値）を選択する。３×３局所領域内のサンプル値の最小
値は、各列の最小サンプル値を保持する各ラッチ5c, 6
c, 7cに保持されたサンプル値の何れかであるので、各
ラッチ5c, 6c, 7cのサンプル値を、信号切替器8A, 8B,
8Cにて選択して比較器９へ入力する。比較器９におい
て、３個のサンプル値の大小が比較され、その最小値を
示すサンプル値が信号切替器12にて選択され、選択され
たサンプル値がラッチ15へ出力されて保持される。その
後、その最小値を示すサンプル値はラッチ15からラッチ
20に保持される。ラッチ20に保持されたサンプル値は、
信号切替器22を介して更にラッチ23に保持され、最終結
果の最小値として出力される。
A, 8B, 8Cに入力される。この場合、各信号切替器8A, 8
B, 8Cは各列の最小値（ラッチ5c, 6c, 7cのサンプル
値）を選択する。３×３局所領域内のサンプル値の最小
値は、各列の最小サンプル値を保持する各ラッチ5c, 6
c, 7cに保持されたサンプル値の何れかであるので、各
ラッチ5c, 6c, 7cのサンプル値を、信号切替器8A, 8B,
8Cにて選択して比較器９へ入力する。比較器９におい
て、３個のサンプル値の大小が比較され、その最小値を
示すサンプル値が信号切替器12にて選択され、選択され
たサンプル値がラッチ15へ出力されて保持される。その
後、その最小値を示すサンプル値はラッチ15からラッチ
20に保持される。ラッチ20に保持されたサンプル値は、
信号切替器22を介して更にラッチ23に保持され、最終結
果の最小値として出力される。
【００２７】次に、中央値フィルタとしての動作、つま
り３×３局所領域内の中央値を出力する場合の動作（第
２発明）について説明する。なお、各行毎のサンプル値
を順次入力ラッチ１に入力して、３×３局所領域内のサ
ンプル値を大小順に並び替えた態様で、９個の各ラッチ
5a〜7cに保持するまでの動作は前述した最大値フィルタ
としての動作の場合と同じであるので、その説明は省略
する。
り３×３局所領域内の中央値を出力する場合の動作（第
２発明）について説明する。なお、各行毎のサンプル値
を順次入力ラッチ１に入力して、３×３局所領域内のサ
ンプル値を大小順に並び替えた態様で、９個の各ラッチ
5a〜7cに保持するまでの動作は前述した最大値フィルタ
としての動作の場合と同じであるので、その説明は省略
する。
【００２８】中央値を求めるモード信号が信号切替器8
A, 8B, 8Cへ出力される。この場合、各信号切替器8A, 8
B, 8Cにて各列の中央値（ラッチ5b, 6b, 7bのサンプル
値）が選択されて、比較器９へ入力される。比較器９で
これらの３個の中央値の大小が比較されて、その比較結
果が信号切替器10, 11a, 11b, 11c,12へ出力される。そ
して、中央値が中央である列の最大サンプル値（作用の
項で定義した略称にて表現するとＭＡＸｍｅｄ）が、ラ
ッチ5a, 6a, 7aの出力から信号切替器11a にて選択され
てラッチ14a へ出力される。また、中央値が中央である
列の中央サンプル値（作用の項で定義した略称にて表現
するとＭＥＤｍｅｄ）が、ラッチ5b, 6b,7bの出力から
信号切替器11b にて選択されてラッチ14b へ出力され
る。更に、中央値が中央である列の最小サンプル値（作
用の項で定義した略称にて表現するとＭＩＮｍｅｄ）
が、ラッチ5c, 6c, 7cの出力から信号切替器11c にて選
択されてラッチ14c へ出力される。また同時に、中央値
が最小である列の最大サンプル値（作用の項で定義した
略称にて表現するとＭＡＸｍｉｎ）が、ラッチ5a, 6a,
7aの出力から信号切替器10にて選択されてラッチ13へ出
力される。更に、中央値が最大である列の最小サンプル
値（作用の項で定義した略称にて表現するとＭＩＮｍａ
ｘ）が、ラッチ5c, 6c, 7cの出力から信号切替器12にて
選択されてラッチ15へ出力される。以上のようにして、
中央値の可能性がある５個のサンプル値が、ラッチ13,
14a, 14b, 14c,15にそれぞれ保持される。
A, 8B, 8Cへ出力される。この場合、各信号切替器8A, 8
B, 8Cにて各列の中央値（ラッチ5b, 6b, 7bのサンプル
値）が選択されて、比較器９へ入力される。比較器９で
これらの３個の中央値の大小が比較されて、その比較結
果が信号切替器10, 11a, 11b, 11c,12へ出力される。そ
して、中央値が中央である列の最大サンプル値（作用の
項で定義した略称にて表現するとＭＡＸｍｅｄ）が、ラ
ッチ5a, 6a, 7aの出力から信号切替器11a にて選択され
てラッチ14a へ出力される。また、中央値が中央である
列の中央サンプル値（作用の項で定義した略称にて表現
するとＭＥＤｍｅｄ）が、ラッチ5b, 6b,7bの出力から
信号切替器11b にて選択されてラッチ14b へ出力され
る。更に、中央値が中央である列の最小サンプル値（作
用の項で定義した略称にて表現するとＭＩＮｍｅｄ）
が、ラッチ5c, 6c, 7cの出力から信号切替器11c にて選
択されてラッチ14c へ出力される。また同時に、中央値
が最小である列の最大サンプル値（作用の項で定義した
略称にて表現するとＭＡＸｍｉｎ）が、ラッチ5a, 6a,
7aの出力から信号切替器10にて選択されてラッチ13へ出
力される。更に、中央値が最大である列の最小サンプル
値（作用の項で定義した略称にて表現するとＭＩＮｍａ
ｘ）が、ラッチ5c, 6c, 7cの出力から信号切替器12にて
選択されてラッチ15へ出力される。以上のようにして、
中央値の可能性がある５個のサンプル値が、ラッチ13,
14a, 14b, 14c,15にそれぞれ保持される。
【００２９】ラッチ13, 14b, 15 にそれぞれ保持された
３個のサンプル値（ＭＡＸｍｉｎ，ＭＥＤｍｅｄ，ＭＩ
Ｎｍａｘ）が比較器16に入力されて、これらのサンプル
値の大小が比較され、その比較結果が信号切替器17へ出
力される。そして、この比較結果により以下の３つの場
合についてそれぞれに中央値が求められる。
３個のサンプル値（ＭＡＸｍｉｎ，ＭＥＤｍｅｄ，ＭＩ
Ｎｍａｘ）が比較器16に入力されて、これらのサンプル
値の大小が比較され、その比較結果が信号切替器17へ出
力される。そして、この比較結果により以下の３つの場
合についてそれぞれに中央値が求められる。
【００３０】ＭＥＤｍｅｄより、ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮ
ｍａｘの何れもが大きい場合には、３個のサンプル値Ｍ
ＡＸｍｅｄ，ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘの中の最小値
が局所領域内の中央値となる。また、ＭＥＤｍｅｄよ
り、ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘの何れもが小さい場合
には、３個のサンプル値ＭＩＮｍｅｄ，ＭＡＸｍｉｎ，
ＭＩＮｍａｘの中の最大値が局所領域内の中央値とな
る。更に、ＭＥＤｍｅｄが、ＭＡＸｍｉｎとＭＩＮｍａ
ｘとの中央値である場合には、ＭＥＤｍｅｄが局所領域
内の中央値となる。
ｍａｘの何れもが大きい場合には、３個のサンプル値Ｍ
ＡＸｍｅｄ，ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘの中の最小値
が局所領域内の中央値となる。また、ＭＥＤｍｅｄよ
り、ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘの何れもが小さい場合
には、３個のサンプル値ＭＩＮｍｅｄ，ＭＡＸｍｉｎ，
ＭＩＮｍａｘの中の最大値が局所領域内の中央値とな
る。更に、ＭＥＤｍｅｄが、ＭＡＸｍｉｎとＭＩＮｍａ
ｘとの中央値である場合には、ＭＥＤｍｅｄが局所領域
内の中央値となる。
【００３１】従って、比較器16における比較動作によ
り、ラッチ14b に保持されたサンプル値（ＭＥＤｍｅ
ｄ）より、ラッチ13, 15にそれぞれ保持されたサンプル
値（ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘ）の何れもが大きいと
判定された場合には、ラッチ14aに保持されたサンプル
値（ＭＡＸｍｅｄ）が、信号切替器17により選択されて
ラッチ19に入力される。このとき、ラッチ13に保持され
たサンプル値（ＭＡＸｍｉｎ）がラッチ18に転送され、
ラッチ15に保持されたサンプル値（ＭＩＮｍａｘ）がラ
ッチ20に転送される。ラッチ18, 19, 20にそれぞれ保持
された３個のサンプル値（ＭＡＸｍｉｎ，ＭＡＸｍｅ
ｄ，ＭＩＮｍａｘ）が比較器21に入力されて、これらの
サンプル値の大小が比較され、最小値を示す情報が信号
切替器22に出力される。この情報に基づいて信号切替器
22にて選択された上記３個のうちの最小値であるサンプ
ル値は、ラッチ23に保持され、最終結果としての局所領
域内の中央値として出力される。
り、ラッチ14b に保持されたサンプル値（ＭＥＤｍｅ
ｄ）より、ラッチ13, 15にそれぞれ保持されたサンプル
値（ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘ）の何れもが大きいと
判定された場合には、ラッチ14aに保持されたサンプル
値（ＭＡＸｍｅｄ）が、信号切替器17により選択されて
ラッチ19に入力される。このとき、ラッチ13に保持され
たサンプル値（ＭＡＸｍｉｎ）がラッチ18に転送され、
ラッチ15に保持されたサンプル値（ＭＩＮｍａｘ）がラ
ッチ20に転送される。ラッチ18, 19, 20にそれぞれ保持
された３個のサンプル値（ＭＡＸｍｉｎ，ＭＡＸｍｅ
ｄ，ＭＩＮｍａｘ）が比較器21に入力されて、これらの
サンプル値の大小が比較され、最小値を示す情報が信号
切替器22に出力される。この情報に基づいて信号切替器
22にて選択された上記３個のうちの最小値であるサンプ
ル値は、ラッチ23に保持され、最終結果としての局所領
域内の中央値として出力される。
【００３２】また、比較器16における比較動作により、
ラッチ14b に保持されたサンプル値（ＭＥＤｍｅｄ）よ
り、ラッチ13, 15にそれぞれ保持されたサンプル値（Ｍ
ＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘ）の何れもが小さいと判定さ
れた場合には、ラッチ14c に保持されたサンプル値（Ｍ
ＩＮｍｅｄ）が、信号切替器17により選択されてラッチ
19に入力される。このとき、ラッチ13に保持されたサン
プル値（ＭＡＸｍｉｎ）がラッチ18に転送され、ラッチ
15に保持されたサンプル値（ＭＩＮｍａｘ）がラッチ20
に転送される。ラッチ18, 19, 20にそれぞれ保持された
３個のサンプル値（ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍｅｄ，ＭＩ
Ｎｍａｘ）が比較器21に入力されて、これらのサンプル
値の大小が比較され、最大値を示す情報が信号切替器22
に出力される。この情報に基づいて信号切替器22にて選
択された上記３個のうちの最大値であるサンプル値は、
ラッチ23に保持され、最終結果としての局所領域内の中
央値として出力される。
ラッチ14b に保持されたサンプル値（ＭＥＤｍｅｄ）よ
り、ラッチ13, 15にそれぞれ保持されたサンプル値（Ｍ
ＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘ）の何れもが小さいと判定さ
れた場合には、ラッチ14c に保持されたサンプル値（Ｍ
ＩＮｍｅｄ）が、信号切替器17により選択されてラッチ
19に入力される。このとき、ラッチ13に保持されたサン
プル値（ＭＡＸｍｉｎ）がラッチ18に転送され、ラッチ
15に保持されたサンプル値（ＭＩＮｍａｘ）がラッチ20
に転送される。ラッチ18, 19, 20にそれぞれ保持された
３個のサンプル値（ＭＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍｅｄ，ＭＩ
Ｎｍａｘ）が比較器21に入力されて、これらのサンプル
値の大小が比較され、最大値を示す情報が信号切替器22
に出力される。この情報に基づいて信号切替器22にて選
択された上記３個のうちの最大値であるサンプル値は、
ラッチ23に保持され、最終結果としての局所領域内の中
央値として出力される。
【００３３】更に、比較器16における比較動作により、
ラッチ14b に保持されたサンプル値（ＭＥＤｍｅｄ）
が、ラッチ13, 15にそれぞれ保持されたサンプル値（Ｍ
ＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘ）の中央値であると判定され
た場合には、ラッチ14b に保持されたサンプル値（ＭＥ
Ｄｍｅｄ）が、信号切替器17により選択されてラッチ19
に入力される。このサンプル値（ＭＥＤｍｅｄ）が局所
領域内の中央値であるので、そのサンプル値（ＭＥＤｍ
ｅｄ）が、信号切替器22にて選択されてラッチ23に保持
され、最終結果としての局所領域内のの中央値として出
力される。
ラッチ14b に保持されたサンプル値（ＭＥＤｍｅｄ）
が、ラッチ13, 15にそれぞれ保持されたサンプル値（Ｍ
ＡＸｍｉｎ，ＭＩＮｍａｘ）の中央値であると判定され
た場合には、ラッチ14b に保持されたサンプル値（ＭＥ
Ｄｍｅｄ）が、信号切替器17により選択されてラッチ19
に入力される。このサンプル値（ＭＥＤｍｅｄ）が局所
領域内の中央値であるので、そのサンプル値（ＭＥＤｍ
ｅｄ）が、信号切替器22にて選択されてラッチ23に保持
され、最終結果としての局所領域内のの中央値として出
力される。
【００３４】なお、上述の実施例では列方向の３画素を
単位としてその大小を比較する構成にしたが、行方向の
３画素を単位としてその大小を比較するような構成にし
ても本発明を同様に行えることは勿論である。
単位としてその大小を比較する構成にしたが、行方向の
３画素を単位としてその大小を比較するような構成にし
ても本発明を同様に行えることは勿論である。
【００３５】
【発明の効果】以上のように、第１発明では、大嵩な回
路構成を用いることなく、少数の比較器と信号切替器と
による小さな回路規模にて、処理速度が速い最大値フィ
ルタまたは最小値フィルタを実現することができる。そ
して、外部からの信号により最大値又は最小値を任意に
求めることができる。
路構成を用いることなく、少数の比較器と信号切替器と
による小さな回路規模にて、処理速度が速い最大値フィ
ルタまたは最小値フィルタを実現することができる。そ
して、外部からの信号により最大値又は最小値を任意に
求めることができる。
【００３６】また、第２発明では、大嵩な回路構成を用
いることなく、少数の比較器と信号切替器とによる小さ
な回路規模にて、処理速度が速い中央値フィルタを実現
することができる。
いることなく、少数の比較器と信号切替器とによる小さ
な回路規模にて、処理速度が速い中央値フィルタを実現
することができる。
【図１】本発明に係るランクオーダフィルタの構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図２】ランクオーダフィルタへの入力データと従来の
ランクオーダフィルタリング処理とを示す模式図であ
る。
ランクオーダフィルタリング処理とを示す模式図であ
る。
１ 入力ラッチ ２ 列内並べ替え回路 4a,4b,4c,8A,8B,8C,10,11a,11b,11c,12,17,22 信号切
替器 ３，９，16, 21 比較器 5a,5b,5c,6a,6b,6c,7a,7b,7c,13,14a,14b,14c,15,18,1
9,20,23 ラッチ
替器 ３，９，16, 21 比較器 5a,5b,5c,6a,6b,6c,7a,7b,7c,13,14a,14b,14c,15,18,1
9,20,23 ラッチ
フロントページの続き (56)参考文献 ＩＥＥＥ ＴＲＡＮＳＡＣＴＩＯＮＳ ＯＮ ＰＡＴＴＥＲＮ ＡＮＡＬＹＳ ＩＳ ＡＮＤ ＭＡＣＨＩＮＥ ＩＮＴ ＥＬＬＩＧＥＮＣＥ，ＶＯＬ．ＰＡＭＩ −３，ＮＯ．１，ＪＡＮＵＡＲＹ 1981 Ｐ．20−29 Ａ ＳＥＰＡＲＡＢＬＥ ＭＥＤＩＡＮ ＦＩＬＴＥＲ ＦＯＲ ＩＭＡＧＥ ＮＯＩＳＥ ＳＭＯＯＴ ＨＩＮＧ ＰＡＴＲＥＮＡＨＡＬＬＩ Ｍ． ＮＡＲＥＮＤＲＡ (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G06T 5/20 H04N 1/40
Claims (2)
- 【請求項１】 列方向，行方向にそれぞれ３画素ずつ有
する３×３局所領域の画素データを比較し、最大値又は
最小値を出力するランクオーダフィルタにおいて、 列方向又は行方向の３画素を単位としてその大小を比較
し、その最大値及び最小値を決定する第１比較手段と、 第１比較手段により最大値と決定された値を保持して出
力する第１のラッチと、 第１比較手段により最小値と決定された値を保持して出
力する第２のラッチと、 前記第１のラッチと順次直列に接続され１クロック毎に
値が伝送される第３のラッチ及び第４のラッチと、 前記第２のラッチと順次直列に接続され１クロック毎に
値が伝送される第５のラッチ及び第６のラッチと、 前記第１のラッチ及び前記第２のラッチに接続され、外
部から入力される信号に応じて第１のラッチに保持され
ている値又は第２のラッチに保持されている値のいずれ
か一方を選択する第１の信号切替器と、 前記第３のラッチ及び前記第５のラッチに接続され、前
記信号に応じて第３のラッチに保持されている値又は第
５のラッチに保持されている値のいずれか一方を選択す
る第２の信号切替器と、 前記第４のラッチ及び前記第６のラッチに接続され、前
記信号に応じて第４のラッチに保持されている値又は第
６のラッチの保持されている値のいずれか一方を選択す
る第３の信号切替器と、 前記第１の信号切替器、第２の信号切替器及び第３の信
号切替器に接続され、これら３つの信号切替器によりそ
れぞれ選択された３つの値が入力され、入力された３つ
の値 を大小比較する第２比較手段とを備え、該第２比較
手段の比較結果に応じて前記３×３局所領域内の９画素
のデータの最大値又は最小値を決定すべく構成したこと
を特徴とするランクオーダフィルタ。 - 【請求項２】 列方向，行方向にそれぞれ３画素ずつ有
する３×３局所領域に対するランクオーダフィルタにお
いて、列方向または行方向の３画素を単位として大小比
較する第１比較手段と、該第１比較手段により得られた
３個の中央値を大小比較する第２比較手段と、該第２比
較手段にて最小の中央値が存在すると判定された列また
は行内の最大値と、前記第２比較手段にて最大の中央値
が存在すると判定された列または行内の最小値と、前記
第２比較手段にて中央の中央値が存在すると判定された
列または行内の中央値とを大小比較する第３比較手段と
を備え、該第３比較手段の比較結果に応じて前記３×３
局所領域内の９画素の中央値を決定すべく構成したこと
を特徴とするランクオーダフィルタ。
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| GB9400460A GB2274366B (en) | 1993-01-13 | 1994-01-12 | Rank order filter |
| US08/851,463 US5737251A (en) | 1993-01-13 | 1997-05-05 | Rank order filter |
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| JP5022167A JP2812126B2 (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | ランクオーダフィルタ |
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| JP2812126B2 true JP2812126B2 (ja) | 1998-10-22 |
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