JP2811944B2 - カセット装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気記録再生装置（以下デッキと言う）の
カセット装着装置に関するものであり、特にカセットホ
ルダーにテープカセットが装着されているか、いないか
を判別する判別手段に特徴を有するものである。

従来の技術 第４図は従来のカセット装着装置の要部を示す斜視図
であり、２はテープカセット１を所定の位置に着脱自在
に保持するカセットホルダーであり、テープカセット１
を着脱する着脱位置から記録再生動作を行う動作位置の
間を可逆的に移動する様構成されている。このカセット
ホルダー２の底面にはスイッチ３が設けられており、テ
ープカセット１がカセットホルダー２に装着された時に
は、テープカセット１により押圧されON→OFFまたはOFF
→ONに変化し、装着されない時には変化しない様な構成
になっている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記構成に於ては、カセットホルダー上
のテープカセットの有無を検出するためのスイッチがカ
セットホルダー上に配置されており、このカセットホル
ダーはカセット挿入方向，排出方向に移動するものであ
り、スイッチに必要な線材またはＰ板もこのカセットホ
ルダーの動きに連動して移動する必要がある。このため
線材またはＰ板の信頼に対する不安，さらには線材また
はＰ板の配線の困難性が生じていた。

課題を解決するための手段 本発明のカセット装着装置は、カセットホルダーの移
動経路の近傍に、カセットホルダーの移動にともなっ
て、そのカセットホルダー上のテープカセットに当接し
て駆動されるスイッチを設け、カセットホルダーへのテ
ープカセットの有無の差により生じる前記スイッチの駆
動時間の差異を検出することにより、カセットの有無を
判別する様にしたものである。

作用 上記構成によれば、カセットの有無を判別するスイッ
チが、移動するカセットホルダーではなく、固定された
場所に配置されているため、スイッチに接続された線
材、またはＰ板の信頼性向上、さらには配線の容易化に
なるものである。

実 施 例 以下図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
第１図において、２はカセットホルダーであり、このカ
セットホルダー２の先端部に形成された曲げ部2aまでテ
ープカセット１は挿入され、カセットホルダー２はこの
挿入方向（矢印方向）に動作位置に向けて移動される。
４は前記カセットホルダー２の移動経路の近傍に配置さ
れた固定金具であり、この固定金具４には、第２図に示
すように回動レバー５が回動軸８を中心に回動する様に
取り付けられており、この回動レバー５の回転により、
第２のスイッチ６がONOFFに変化する様な構成になっ
ている。また、７はカセットホルダー２の移動経路の近
傍に配置され、そのカセットホルダー２があらかじめ定
められた位置まで移動されるとカセットホルダー２に当
接して駆動される第１のスイッチである。すなわち、テ
ープカセットが載置されている場合には、カセットホル
ダー２が動作位置に向かって移動することにより、まず
テープカセット１の先端が回動レバー５を第２図に示す
様に矢印方向に当接して駆動し、第２のスイッチ６がOF
F→ONへと変化する。さらに、カセットホルダー２が移
動すると第１のスイッチ７がOFF→ONに変化する。つま
りテープカセット１がカセットホルダー２に装着されて
いる時は、第３図に示す様に、第２のスイッチ６がOFF
→ONになった後、Δt₁秒後第１のスイッチ７がOFF→ON
になることになる。これに反し、テープカセット１がカ
セットホルダー２に装着されていない時は、カセットホ
ルダー２が移動して、前記テープカセット一と回動レバ
ー５が当接した位置よりさらに前記カセットホルダーが
移動した位置において前記回動レバー５はカセットホル
ダー２の外形切欠き部2bに当接されることより、第２の
スイッチ６はOFF→ONに変化する。すなわち、テープカ
セット１が載置されていない場合に前記第２のスイッチ
６が前記外形切欠き部2bに当接されてOFF→ONに変化す
る時間は、テープカセット１により駆動する場合に比べ
て遅くなる。つまり、テープカセット１がカセットホル
ダー２に装着されていない時は、第３図に示す様に、第
１のスイッチ７がOFF→ONになった後Δt₂秒後第２のス
イッチ６がOFF→ONになることになる。従って、第２の
スイッチ６が駆動されるタイミングが第１のスイッチの
駆動タイミングの前か後かを判断することにより、テー
プカセットの有無を検出できるものである。

発明の効果 以上のように本発明のカセット装着装置は、テープカ
セットの有無を判別するためのスイッチが移動するカセ
ットホルダー上になく、固定部品に配置されているた
め、スイッチに接続されている線材またはＰ板の信頼性
向上さらには、配線が容易になるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるカセット装着装置の
要部を示す分解斜視図、第２図は同装置の要部の概略側
面図、第３図は同装置の動作タイミング図、第４図は従
来のカセット装着装置の概要を示す斜視図である。 １……テープカセット、２……カセットホルダー、３…
…スイッチ、４……固定金具、５……回動レバー、６…
…第２のスイッチ、７……第１のスイッチ、８……回動
軸。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テープカセットが着脱自在に載置され、前
   記テープカセットが着脱される着脱位置から動作位置ま
   での間を所定の移動経路に沿って可逆的に移動するカセ
   ットホルダーと、そのカセットホルダーが前記所定の移
   動経路に沿って前記着脱位置から予め定められた第１の
   位置まで移動された際に駆動される第１のスイッチと、
   前記カセットホルダーの前記移動経路の近傍に配置さ
   れ、そのカセットホルダーが予め定められた第２の位置
   まで移動された際に、前記カセットホルダーにテープカ
   セットが載置されている場合には、そのテープカセット
   に当接して駆動され、前記テープカセットが載置されて
   いない場合には、前記第２の位置よりさらに前記カセッ
   トホルダーが移動した第３の位置でカセットホルダーに
   当接して駆動される第２のスイッチとを有し、前記第１
   のスイッチと第２のスイッチの駆動される時間差によ
   り、前記カセットホルダー上のテープカセットの有無を
   検出することを特徴とするカセット装着装置。