JP2811524B2 - 水平方向および鉛直方向で作用するビスカスタイプの振動緩衝器 - Google Patents
水平方向および鉛直方向で作用するビスカスタイプの振動緩衝器Info
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- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/10—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
- F16F9/103—Devices with one or more members moving linearly to and fro in chambers, any throttling effect being immaterial, i.e. damping by viscous shear effect only
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04H—BUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
- E04H9/00—Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate
- E04H9/02—Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate withstanding earthquake or sinking of ground
- E04H9/021—Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
- E04H9/0235—Anti-seismic devices with hydraulic or pneumatic damping
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水平方向および鉛直方向
で作用する振動緩衝器であって、ベースプレート上に固
定された有利には円筒形の囲壁を備えている緩衝器ケー
シングと、緩衝器ケーシング内に突入せしめられ且つそ
の縦軸線に対して直角に少なくとも1枚のリングディス
クが配属されている緩衝器ピストンと、別のディスク要
素と、ビスカスタイプの緩衝媒体とを有する形式のもの
に関する。
で作用する振動緩衝器であって、ベースプレート上に固
定された有利には円筒形の囲壁を備えている緩衝器ケー
シングと、緩衝器ケーシング内に突入せしめられ且つそ
の縦軸線に対して直角に少なくとも1枚のリングディス
クが配属されている緩衝器ピストンと、別のディスク要
素と、ビスカスタイプの緩衝媒体とを有する形式のもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】公知のビスカスタイプの緩衝器(ダン
パ)は、粘性もしくは粘弾性の媒体を充填した通常円筒
形のケーシングと、やはり通常円筒形で緩衝媒体中に浸
された緩衝器ピストンとから構成される。これらのうち
の一方、通常緩衝器ピストンは機械的に緩衝さるべき対
象に結合し、他方は定置点に結合される。
パ)は、粘性もしくは粘弾性の媒体を充填した通常円筒
形のケーシングと、やはり通常円筒形で緩衝媒体中に浸
された緩衝器ピストンとから構成される。これらのうち
の一方、通常緩衝器ピストンは機械的に緩衝さるべき対
象に結合し、他方は定置点に結合される。
【0003】物体の機械的な振動は緩衝器ケーシングと
緩衝器ピストンとの間の相対運動を引き起こす。この場
合、システム全体の機械的なエネルギーは緩衝媒体中の
剪断および変位プロセスにより熱に変換される。緩衝力
は、緩衝媒体の粘性と、互いに相対的に運動する剪断面
および変位面の大きさとに応じてほぼ直線的に増大し、
更にこれらの面間の距離が小さくなるに伴って増大す
る。
緩衝器ピストンとの間の相対運動を引き起こす。この場
合、システム全体の機械的なエネルギーは緩衝媒体中の
剪断および変位プロセスにより熱に変換される。緩衝力
は、緩衝媒体の粘性と、互いに相対的に運動する剪断面
および変位面の大きさとに応じてほぼ直線的に増大し、
更にこれらの面間の距離が小さくなるに伴って増大す
る。
【0004】この種の振動緩衝器における緩衝力は、緩
衝器ケーシングと緩衝器ピストンとの間で相対運動が生
ずるごとに発生する。しかし緩衝力の大きさは一般に運
動の方向に依存する。純粋な鉛直方向運動(ケーシング
ないしピストンのシリンダ軸線方向での運動)と純粋な
水平方向運動とにおける力の比は、ケーシングとピスト
ンとの寸法を適正に設計することにより一定の限界内で
変化させることが出来る。
衝器ケーシングと緩衝器ピストンとの間で相対運動が生
ずるごとに発生する。しかし緩衝力の大きさは一般に運
動の方向に依存する。純粋な鉛直方向運動(ケーシング
ないしピストンのシリンダ軸線方向での運動)と純粋な
水平方向運動とにおける力の比は、ケーシングとピスト
ンとの寸法を適正に設計することにより一定の限界内で
変化させることが出来る。
【0005】この種の振動緩衝器は振動するシステムの
緩衝のための機械設計に利用されている。その場合、例
えば機械もしくは機械部品、振動隔離された精密測定機
器、パイプラインまたは完成した建造物などが利用対象
となる。
緩衝のための機械設計に利用されている。その場合、例
えば機械もしくは機械部品、振動隔離された精密測定機
器、パイプラインまたは完成した建造物などが利用対象
となる。
【0006】冒頭に述べた形式による緩衝器の場合、緩
衝器ピストンには軸方向で相互に距離をおいた例えば2
枚のリングディスクが固定され、ケーシングの円筒形の
囲壁にはやはり軸方向で相互に距離をおいた例えば2枚
の別のリングディスクが固定されており、これらケーシ
ングのリングディスクの一方は上位の緩衝器ピストンの
上方に配置され、他方のリングディスクは緩衝器ピスト
ンにおける2枚のリングディスク間に配置される。この
ような公知の構造においては、水平方向運動に際して個
々のリングディスクが互いに平行に移動した場合に緩衝
力が生ずる。水平方向の運動行程は緩衝器ケーシングに
対する緩衝器ピストン・リングディスクの遊隙または緩
衝器ピストンとケーシングに固定されたリングディスク
との間の遊隙によって制限されている。
衝器ピストンには軸方向で相互に距離をおいた例えば2
枚のリングディスクが固定され、ケーシングの円筒形の
囲壁にはやはり軸方向で相互に距離をおいた例えば2枚
の別のリングディスクが固定されており、これらケーシ
ングのリングディスクの一方は上位の緩衝器ピストンの
上方に配置され、他方のリングディスクは緩衝器ピスト
ンにおける2枚のリングディスク間に配置される。この
ような公知の構造においては、水平方向運動に際して個
々のリングディスクが互いに平行に移動した場合に緩衝
力が生ずる。水平方向の運動行程は緩衝器ケーシングに
対する緩衝器ピストン・リングディスクの遊隙または緩
衝器ピストンとケーシングに固定されたリングディスク
との間の遊隙によって制限されている。
【0007】公知の振動緩衝器における大きな欠点は、
例えば緩衝器を地震防護システムで使用するような場合
に、特に水平方向で必要とされる大きな運動行程が実質
的に得られないところにある。公知の設計構造でこの大
きな運動行程を得るためには、所望の運動が可能になる
ように距離を大きな値に設定しておかねばならない。し
かし緩衝力は距離の増大に伴って減少するので、効率の
高い振動緩衝器を得ようとするならばそのサイズを極め
て大きくする必要がある。
例えば緩衝器を地震防護システムで使用するような場合
に、特に水平方向で必要とされる大きな運動行程が実質
的に得られないところにある。公知の設計構造でこの大
きな運動行程を得るためには、所望の運動が可能になる
ように距離を大きな値に設定しておかねばならない。し
かし緩衝力は距離の増大に伴って減少するので、効率の
高い振動緩衝器を得ようとするならばそのサイズを極め
て大きくする必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、冒頭に述べた公知の形式による緩衝器に改良を
加えて、比較的小さな寸法で特に水平方向における比較
的大きな相対運動を可能ならしめる点にある。
ころは、冒頭に述べた公知の形式による緩衝器に改良を
加えて、比較的小さな寸法で特に水平方向における比較
的大きな相対運動を可能ならしめる点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記(1)〜(14)の構成である。 (1)ベースプレート上に筒状体が一体化されており、
この筒状体の内壁面によって連続囲壁を有する緩衝器ケ
ーシングと、緩衝器ケーシング内に突入され、その縦軸
線に対して直角に少なくとも1枚のリングディスク
(6:6b)が固定されるか、垂直方向に移動しうるよ
うにして配属されている緩衝器ピストンと、別のディス
ク要素と、ビスカス緩衝媒体とを有する水平方向および
鉛直方向で作用する振動緩衝器であって、緩衝器ピスト
ン(4)の軸方向上において、前記少なくとも1枚のリ
ングディスク(6:6b)の上または下に、複数の自由
運動リングディスク(7、8、9;12、13、14:
27、29;28、30)のグループが自由に運動しう
るように配置されており、前記自由運動リングディスク
(7、8)中の第1の自由運動リングディスク(7)の
外径寸法が、前記緩衝器ピストン(4)に配属されたリ
ングディスク(6:6b)の外径寸法より大きく、また
前記第1の自由運動リングディスク(7)の内径寸法が
前記緩衝器ピストン(4)に配属されたリングディスク
(6:6b)の外径寸法より小さく設定されており、前
記別の第1の自由運動リングディスク(7)に隣接して
他の別の第2の自由運動リングディスク(8)が設けら
れており、前記第2の自由運動リングディスク(8)の
外径寸法が前記第1の自由運動リングディスク(7)の
外径寸法より大きく、また前記第2の自由運動リングデ
ィスク(8)の内径寸法が前記第1の自由運動リングデ
ィスクの外径寸法より小さく設定されている振動緩衝
器。 (2)前記グループの少なくとも2枚の前記自由運動リ
ングディスクの外縁部に沿って軸方向にそれぞれ1つの
リングフランジ(10、15:32)が形成されてお
り、水平方向の所定の運動行程を越えたとき、このリン
グフランジ(10、15:32)によって隣接するリン
グディスクに対する縦軸線と直角な水平方向運動が伝達
可能である上記(1)の振動緩衝器。 (3)リングフランジ(10、15)を備えた自由運動
リングディスク(8、9:13、14)がそれぞれ異な
る直径を有しており、この自由運動リングディスク
(8、9:13、14)が、互いに軸方向に平行な状態
で入れ子状に配置されている上記(2)の振動緩衝器。 (4)緩衝器ピストン(4)に単一の固定リングディス
ク(6)が配置されており、且つその上下に別の自由運
動リングディスク(7、8、9;12、13、14)を
有する1対のディスクグループが配置されており、これ
らのうち一番内方の自由運動リングディスク(7、1
2)以外の自由運動リングディスク(8、9;13、1
4)には、リングフランジ(10、15)が設けられて
おり、両リングディスクグループのリングフランジ(1
0、15)が軸方向に向き合って配置されている上記
(2)または(3)の振動緩衝器。 (5)上方に位置する前記ディスクグループにおける最
大の直径を有する最上方に位置するリングディスク
(9)と、下方に位置する前記ディスクグループにおけ
る最大の直径を有する最下方に位置するのリングディス
ク(14)とが、ベローズ状のスリーブ(40)を介し
て互いに結合されている上記(4)の振動緩衝器。 (6)前記上方に位置するディスクグループの上方、お
よび前記下方に位置するディスクグループの下方には、
それぞれ前記囲壁(3)と固定的に結合されたリングフ
ランジ(11、16)が設けられており、このリングフ
ランジ(11、16)が前記ディスクグループと前記緩
衝器ピストン(4)との鉛直方向運動を制限している上
記(4)または(5)の振動緩衝器。 (7)緩衝器ピストン(4)に1対の固定リングディス
ク(6a、6b)が互いに軸方向で距離をおいて配置さ
れており、別の自由運動リングディスク(27、29、
31:28、30、31)のディスクグループが緩衝器
ピストン(4)の両固定リングディスク(6a、6b)
間に配置されている上記(2)または(3)の振動緩衝
器。 (8)最大の外径の自由運動リングディスク(31)の
上下に前記自由運動リングディスク(27、29、;2
8、30)の1対のディスクグループが形成されてお
り、前記最大の外径の自由運動リングディスク(31)
が外縁部に沿って上向きおよび下向きのリングフランジ
(32)を備えている上記(7)の振動緩衝器。 (9)前記緩衝器ピストン(4)に配属された固定また
は垂直方向に移動しうるリングディスク(6)の上下
に、前記自由運動リングディスク(7、8)のディスク
グループが1対配列されている上記(1)の振動緩衝
器。 (10)前記グループの前記少なくとも2枚の自由運動
リングディスク(7、8)には同数の付加的な自由運動
リングディスク(8a、7a)が軸方向上に自由に運動
しうるように配列されており、前記第1の付加的な自由
運動リングディスク(8a)の外径寸法が最大の外径の
自由運動リングディスク(8)の内径寸法より大きく、
また第1の前記付加的な自由運動リングディスク(8
a)の内径寸法が最大の外径の自由運動リングディスク
(8)の内径寸法より小さく、 前記第2の付加的な自由
運動リングディスク(7a)の外径寸法が前記第1の付
加的な自由運動リングディスク(8a)の内径寸法より
大きく、また、前記第2の付加的な自由運動リングディ
スク(7a)の内径寸法が前記第1の付加的な自由運動
リングディスク(8a)の内径寸法より小さく、付加的
な自由運動リングディスクのうち最小の外径の自由運動
リングディスク(7a)が緩衝器ピストン(4)に非固
定状態で配置されている上記(1)の振動緩衝器。 (11)緩衝器ピストン(4)の固定リングディスク
(6)と、自由運動リングディスク(7、8)と、付加
的な自由運動リングディスク(8a、7a)とから構成
されたリングディスクグループを有し、その最小の外径
のリングディスク(7a)は緩衝器ピストン(4)に非
固定状態で配属されており、このリングディスクグルー
プを少なくとも2つ有する上記(10)の振動緩衝器。 (12)相隣接する前記リングディスクグループ(6、
7、8、8a、7a)最小リングディスク(7a)が両
リングディスクグループの自由運動リングディスク(7
a)として機能する上記(11)に記載の振動緩衝器。 (13)緩衝器ピストン(4)が円筒状である上記
(1)〜(12)のいずれかの振動緩衝器。 (14)緩衝器ピストン(4)がその下端部が閉鎖され
ている上記(13)の振動緩衝器。
記(1)〜(14)の構成である。 (1)ベースプレート上に筒状体が一体化されており、
この筒状体の内壁面によって連続囲壁を有する緩衝器ケ
ーシングと、緩衝器ケーシング内に突入され、その縦軸
線に対して直角に少なくとも1枚のリングディスク
(6:6b)が固定されるか、垂直方向に移動しうるよ
うにして配属されている緩衝器ピストンと、別のディス
ク要素と、ビスカス緩衝媒体とを有する水平方向および
鉛直方向で作用する振動緩衝器であって、緩衝器ピスト
ン(4)の軸方向上において、前記少なくとも1枚のリ
ングディスク(6:6b)の上または下に、複数の自由
運動リングディスク(7、8、9;12、13、14:
27、29;28、30)のグループが自由に運動しう
るように配置されており、前記自由運動リングディスク
(7、8)中の第1の自由運動リングディスク(7)の
外径寸法が、前記緩衝器ピストン(4)に配属されたリ
ングディスク(6:6b)の外径寸法より大きく、また
前記第1の自由運動リングディスク(7)の内径寸法が
前記緩衝器ピストン(4)に配属されたリングディスク
(6:6b)の外径寸法より小さく設定されており、前
記別の第1の自由運動リングディスク(7)に隣接して
他の別の第2の自由運動リングディスク(8)が設けら
れており、前記第2の自由運動リングディスク(8)の
外径寸法が前記第1の自由運動リングディスク(7)の
外径寸法より大きく、また前記第2の自由運動リングデ
ィスク(8)の内径寸法が前記第1の自由運動リングデ
ィスクの外径寸法より小さく設定されている振動緩衝
器。 (2)前記グループの少なくとも2枚の前記自由運動リ
ングディスクの外縁部に沿って軸方向にそれぞれ1つの
リングフランジ(10、15:32)が形成されてお
り、水平方向の所定の運動行程を越えたとき、このリン
グフランジ(10、15:32)によって隣接するリン
グディスクに対する縦軸線と直角な水平方向運動が伝達
可能である上記(1)の振動緩衝器。 (3)リングフランジ(10、15)を備えた自由運動
リングディスク(8、9:13、14)がそれぞれ異な
る直径を有しており、この自由運動リングディスク
(8、9:13、14)が、互いに軸方向に平行な状態
で入れ子状に配置されている上記(2)の振動緩衝器。 (4)緩衝器ピストン(4)に単一の固定リングディス
ク(6)が配置されており、且つその上下に別の自由運
動リングディスク(7、8、9;12、13、14)を
有する1対のディスクグループが配置されており、これ
らのうち一番内方の自由運動リングディスク(7、1
2)以外の自由運動リングディスク(8、9;13、1
4)には、リングフランジ(10、15)が設けられて
おり、両リングディスクグループのリングフランジ(1
0、15)が軸方向に向き合って配置されている上記
(2)または(3)の振動緩衝器。 (5)上方に位置する前記ディスクグループにおける最
大の直径を有する最上方に位置するリングディスク
(9)と、下方に位置する前記ディスクグループにおけ
る最大の直径を有する最下方に位置するのリングディス
ク(14)とが、ベローズ状のスリーブ(40)を介し
て互いに結合されている上記(4)の振動緩衝器。 (6)前記上方に位置するディスクグループの上方、お
よび前記下方に位置するディスクグループの下方には、
それぞれ前記囲壁(3)と固定的に結合されたリングフ
ランジ(11、16)が設けられており、このリングフ
ランジ(11、16)が前記ディスクグループと前記緩
衝器ピストン(4)との鉛直方向運動を制限している上
記(4)または(5)の振動緩衝器。 (7)緩衝器ピストン(4)に1対の固定リングディス
ク(6a、6b)が互いに軸方向で距離をおいて配置さ
れており、別の自由運動リングディスク(27、29、
31:28、30、31)のディスクグループが緩衝器
ピストン(4)の両固定リングディスク(6a、6b)
間に配置されている上記(2)または(3)の振動緩衝
器。 (8)最大の外径の自由運動リングディスク(31)の
上下に前記自由運動リングディスク(27、29、;2
8、30)の1対のディスクグループが形成されてお
り、前記最大の外径の自由運動リングディスク(31)
が外縁部に沿って上向きおよび下向きのリングフランジ
(32)を備えている上記(7)の振動緩衝器。 (9)前記緩衝器ピストン(4)に配属された固定また
は垂直方向に移動しうるリングディスク(6)の上下
に、前記自由運動リングディスク(7、8)のディスク
グループが1対配列されている上記(1)の振動緩衝
器。 (10)前記グループの前記少なくとも2枚の自由運動
リングディスク(7、8)には同数の付加的な自由運動
リングディスク(8a、7a)が軸方向上に自由に運動
しうるように配列されており、前記第1の付加的な自由
運動リングディスク(8a)の外径寸法が最大の外径の
自由運動リングディスク(8)の内径寸法より大きく、
また第1の前記付加的な自由運動リングディスク(8
a)の内径寸法が最大の外径の自由運動リングディスク
(8)の内径寸法より小さく、 前記第2の付加的な自由
運動リングディスク(7a)の外径寸法が前記第1の付
加的な自由運動リングディスク(8a)の内径寸法より
大きく、また、前記第2の付加的な自由運動リングディ
スク(7a)の内径寸法が前記第1の付加的な自由運動
リングディスク(8a)の内径寸法より小さく、付加的
な自由運動リングディスクのうち最小の外径の自由運動
リングディスク(7a)が緩衝器ピストン(4)に非固
定状態で配置されている上記(1)の振動緩衝器。 (11)緩衝器ピストン(4)の固定リングディスク
(6)と、自由運動リングディスク(7、8)と、付加
的な自由運動リングディスク(8a、7a)とから構成
されたリングディスクグループを有し、その最小の外径
のリングディスク(7a)は緩衝器ピストン(4)に非
固定状態で配属されており、このリングディスクグルー
プを少なくとも2つ有する上記(10)の振動緩衝器。 (12)相隣接する前記リングディスクグループ(6、
7、8、8a、7a)最小リングディスク(7a)が両
リングディスクグループの自由運動リングディスク(7
a)として機能する上記(11)に記載の振動緩衝器。 (13)緩衝器ピストン(4)が円筒状である上記
(1)〜(12)のいずれかの振動緩衝器。 (14)緩衝器ピストン(4)がその下端部が閉鎖され
ている上記(13)の振動緩衝器。
【0010】この課題を解決すべく提案する本発明の設
計によれば、緩衝器ピストンの軸方向に設けた1枚のリ
ングディスクの上方に、別のリングディスクが自由に運
動しうるように配置されている。この場合、別のリング
ディスクは第1のリングディスクをもち、その外径寸法
は緩衝器ピストンのリングディスクの外径寸法より大き
く、またその内径寸法は緩衝器ピストンのリングディス
クの外径寸法より小さく設定されている。前記の別のリ
ングディスクは第1のリングディスク以外のさらに別の
第2のリングディスクを有しており、このリングディス
クも第1のリングディスク同一の直径比関係とされてい
る。
計によれば、緩衝器ピストンの軸方向に設けた1枚のリ
ングディスクの上方に、別のリングディスクが自由に運
動しうるように配置されている。この場合、別のリング
ディスクは第1のリングディスクをもち、その外径寸法
は緩衝器ピストンのリングディスクの外径寸法より大き
く、またその内径寸法は緩衝器ピストンのリングディス
クの外径寸法より小さく設定されている。前記の別のリ
ングディスクは第1のリングディスク以外のさらに別の
第2のリングディスクを有しており、このリングディス
クも第1のリングディスク同一の直径比関係とされてい
る。
【0011】
【作用および効果】所定の直径比が設定された別のリン
グディスクを複数個任意の数で設けるという本発明の構
成によれば、単に水平方向で比較的大きな運動行程を許
容するような緩衝器を提供できるのみならず、比較的小
さな立体寸法で製作可能であり、特にかなり低い構成高
さ寸法の緩衝器をも提供することが出来る。更に本発明
による構成は個別の使用例ごとに最適なものとして応用
可能である。
グディスクを複数個任意の数で設けるという本発明の構
成によれば、単に水平方向で比較的大きな運動行程を許
容するような緩衝器を提供できるのみならず、比較的小
さな立体寸法で製作可能であり、特にかなり低い構成高
さ寸法の緩衝器をも提供することが出来る。更に本発明
による構成は個別の使用例ごとに最適なものとして応用
可能である。
【0012】
【具体的構成】緩衝器ピストンのリングディスクと対向
する別のリングディスクは第1の別のリングディスク、
第2の別のリングディスク、そしてさらに必要に応じた
別のリングを有している。リングディスクの水平方向お
よび/または鉛直方向の運動を制限するためには、特に
リングフランジとして形成された伝動体を別のリングデ
ィスクの外縁部に配置しておくことが望ましい。
する別のリングディスクは第1の別のリングディスク、
第2の別のリングディスク、そしてさらに必要に応じた
別のリングを有している。リングディスクの水平方向お
よび/または鉛直方向の運動を制限するためには、特に
リングフランジとして形成された伝動体を別のリングデ
ィスクの外縁部に配置しておくことが望ましい。
【0013】また構成高さ寸法を更に一層軽減するため
には、リングディスクにそれぞれ異なった直径のリング
フランジを設け、各リングディスクを互いに皿を配置す
るように大きい順に一つづつ互を互の内方に配置させる
ことが可能である。
には、リングディスクにそれぞれ異なった直径のリング
フランジを設け、各リングディスクを互いに皿を配置す
るように大きい順に一つづつ互を互の内方に配置させる
ことが可能である。
【0014】本発明の特に有利な実施態様においては、
緩衝器ピストンに単一のリングディスクが固定状態で配
置されており、かつこのリングディスクの上下には、そ
れぞれ任意の個数の別のリングディスクのグループが配
置されている。同時に、緩衝器ピストンのリングディス
クから見たとき、第2の別のリングディスクから始ま
り、これらの各リングディスクにリングフランジが設け
られており、2つのリングディスクグループのリングフ
ランジが互いに軸方向にて反対方向に向くように配置さ
れている。両リングディスクグループにおけるリングフ
ランジは、リングディスクから見て互いが互いを向くよ
うに配置されている。
緩衝器ピストンに単一のリングディスクが固定状態で配
置されており、かつこのリングディスクの上下には、そ
れぞれ任意の個数の別のリングディスクのグループが配
置されている。同時に、緩衝器ピストンのリングディス
クから見たとき、第2の別のリングディスクから始ま
り、これらの各リングディスクにリングフランジが設け
られており、2つのリングディスクグループのリングフ
ランジが互いに軸方向にて反対方向に向くように配置さ
れている。両リングディスクグループにおけるリングフ
ランジは、リングディスクから見て互いが互いを向くよ
うに配置されている。
【0015】さらに、この実施態様においては、上位の
リングディスクグループの上方、および下位のリングデ
ィスクグループの下方に連続囲壁と固定的に連結された
リングフランジを設け、このリングフランジによってリ
ングディスクグループと緩衝器ピストンとの鉛直方向運
動を所定の最大値に制限することが出来る。
リングディスクグループの上方、および下位のリングデ
ィスクグループの下方に連続囲壁と固定的に連結された
リングフランジを設け、このリングフランジによってリ
ングディスクグループと緩衝器ピストンとの鉛直方向運
動を所定の最大値に制限することが出来る。
【0016】このリングフランジが設けられていない場
合には、最下位のリングディスクを緩衝器ケーシングの
ベースプレート上に当接させた状態で配置することが可
能であって、このように構成すると、特に低い構成高さ
が必要とされる場合に効果的に利用できる。
合には、最下位のリングディスクを緩衝器ケーシングの
ベースプレート上に当接させた状態で配置することが可
能であって、このように構成すると、特に低い構成高さ
が必要とされる場合に効果的に利用できる。
【0017】さらに別の有利な態様では、緩衝器ピスト
ンに2枚のリングディスクが互いに軸方向で距離をおい
て固定されて配置されており、2つの別のリングディス
クのグループが緩衝器ピストンの両リングディスク間に
配置されている。緩衝器ピストンに配属された2枚のリ
ングディスク間に2つのリングディスクグループが設け
られているこの態様では、両リングディスクグループに
おける最大のリングディスクを2つのグループそれぞれ
に帰属させることが出来る。つまりこの場合は適正なサ
イズを有する単一のリングディスクが設けられることに
なり、有利にはこの最大のリングディスクの両サイドに
リングフランジが設けられる。
ンに2枚のリングディスクが互いに軸方向で距離をおい
て固定されて配置されており、2つの別のリングディス
クのグループが緩衝器ピストンの両リングディスク間に
配置されている。緩衝器ピストンに配属された2枚のリ
ングディスク間に2つのリングディスクグループが設け
られているこの態様では、両リングディスクグループに
おける最大のリングディスクを2つのグループそれぞれ
に帰属させることが出来る。つまりこの場合は適正なサ
イズを有する単一のリングディスクが設けられることに
なり、有利にはこの最大のリングディスクの両サイドに
リングフランジが設けられる。
【0018】特にフラットな構成の緩衝器を製作するた
めには、緩衝器ピストンに配属されたリングディスク
に、特別な直径比を有する少なくとも2枚の別のリング
ディスクを配列すればよい。この場合には、各リングデ
ィスクにおける軸方向の相対的な配列が近接したものに
なると同時に、水平方向の運動性は著しく高められる。
全てのリングディスクにおける鉛直方向の運動性は厳密
に限定され、ケーシングの高さ寸法のみによって限定さ
れる。
めには、緩衝器ピストンに配属されたリングディスク
に、特別な直径比を有する少なくとも2枚の別のリング
ディスクを配列すればよい。この場合には、各リングデ
ィスクにおける軸方向の相対的な配列が近接したものに
なると同時に、水平方向の運動性は著しく高められる。
全てのリングディスクにおける鉛直方向の運動性は厳密
に限定され、ケーシングの高さ寸法のみによって限定さ
れる。
【0019】特に上述の実施態様では、付加的なリング
ディスクを用いてリングフランジを省略することが可能
であり、この場合、緩衝器ピストンのリングディスクに
おける一方の側には別のリングディスクのグループが配
置され、緩衝器ピストンのリングデスクにおける他方の
側には付加的なリングディスクのグループが配置されて
いるので、鉛直方向および水平方向での適正な緩衝作用
が保証される。リングディスクは、近接した配列関係に
あるので水平方向では、望遠鏡のはめこみ伸縮構造のよ
うにふるまう。
ディスクを用いてリングフランジを省略することが可能
であり、この場合、緩衝器ピストンのリングディスクに
おける一方の側には別のリングディスクのグループが配
置され、緩衝器ピストンのリングデスクにおける他方の
側には付加的なリングディスクのグループが配置されて
いるので、鉛直方向および水平方向での適正な緩衝作用
が保証される。リングディスクは、近接した配列関係に
あるので水平方向では、望遠鏡のはめこみ伸縮構造のよ
うにふるまう。
【0020】なお、それぞれ前述のように、配置された
別のリングディスクのグループと、付加的なリングディ
スクのグループとから構成された複数の「大リングディ
スクグループ」を設けることが可能であるのは言うまで
もない。これにより、緩衝作用を更に一層高めることが
出来る。
別のリングディスクのグループと、付加的なリングディ
スクのグループとから構成された複数の「大リングディ
スクグループ」を設けることが可能であるのは言うまで
もない。これにより、緩衝作用を更に一層高めることが
出来る。
【0021】
【実施例】次に添付の図面に示す実施例につき本発明を
詳細に説明する:
詳細に説明する:
【0022】図1の実施例によれば、緩衝器は下方のベ
ースプレート(2)および有利には円筒形の連続囲壁
(3)を有する外位の緩衝器ケーシング(1)と、この
緩衝器ケーシング(1)内に上方から突入されカバープ
レート(5)に固定されている緩衝器ピストン(4)と
から構成されている。緩衝器ピストン(4)にはほぼ中
央部に位置するリングディスク(6)が結合されてお
り、中央のリングディスク(6)は、複数のリングディ
スクから構成された上位および下位のリングディスクグ
ループによって囲繞されている。上位のリングディスク
グループは平坦なリングディスク(7)と更に2枚のリ
ングディスク(8、9)とを有しており、これらのリン
グディスク(8、9)の外縁部には、リングフランジ
(10、15)として形成された伝動体が設けられてい
る。更に別のリングディスク(11)は囲壁(3)の上
縁部に固定されている。下位のリングディスクグループ
には、やはり平坦なリングディスク(12)と、リング
フランジ(10、15)を設けた2枚のリングディスク
(13、14)と、囲壁(3)の底部に配置されたリン
グディスク(16)とが設けられている。
ースプレート(2)および有利には円筒形の連続囲壁
(3)を有する外位の緩衝器ケーシング(1)と、この
緩衝器ケーシング(1)内に上方から突入されカバープ
レート(5)に固定されている緩衝器ピストン(4)と
から構成されている。緩衝器ピストン(4)にはほぼ中
央部に位置するリングディスク(6)が結合されてお
り、中央のリングディスク(6)は、複数のリングディ
スクから構成された上位および下位のリングディスクグ
ループによって囲繞されている。上位のリングディスク
グループは平坦なリングディスク(7)と更に2枚のリ
ングディスク(8、9)とを有しており、これらのリン
グディスク(8、9)の外縁部には、リングフランジ
(10、15)として形成された伝動体が設けられてい
る。更に別のリングディスク(11)は囲壁(3)の上
縁部に固定されている。下位のリングディスクグループ
には、やはり平坦なリングディスク(12)と、リング
フランジ(10、15)を設けた2枚のリングディスク
(13、14)と、囲壁(3)の底部に配置されたリン
グディスク(16)とが設けられている。
【0023】図1に示される緩衝器によれば、水平方向
における変位能力が低くなるという公知の欠点を回避す
ることが出来る。
における変位能力が低くなるという公知の欠点を回避す
ることが出来る。
【0024】この実施例においては、ベースプレート
(2)が固定手段もしくは固定点として利用されてい
る。緩衝器ケーシング(1)には粘性の緩衝媒体が充填
されている。緩衝器ピストン(4)はカバープレート
(5)によって振動する物体(図示せず)に結合されて
いる。上位のディスクグループにおけるリングディスク
(7、8、9)と下位のディスクグループにおけるリン
グディスク(12、13、14)とは自由に変位するこ
とが出来る。リングディスク(8、9)は、リングディ
スク(13、14)同様、それぞれ2つのリングディス
ク(8、9)または(13、14)が皿を重ねるよう
に、一方が他方の内方に配置されるような直径を有して
いる。リングディスク(8、9)および(13、14)
のリングフランジ(10)および(15)は伝動体とし
ての役割を有している。緩衝器ピストン(4)が水平方
向に移動される場合には、力が加わり、リングディスク
(6)と、それに隣接するリングディスク(7または1
2)との間で、粘性の緩衝媒体か剪断可能となる。その
際、リングディスク(7)はリングディスク(8)上に
支承され、リングディスク(8)はリングディスク
(9)上に支承され、リングディスク(9)は囲壁
(3)に固定されたリングディスク(11)上に固定さ
れる。上位のディスクグループに適用されるこの条件は
下位のディスクグループにも同じように適用される。
(2)が固定手段もしくは固定点として利用されてい
る。緩衝器ケーシング(1)には粘性の緩衝媒体が充填
されている。緩衝器ピストン(4)はカバープレート
(5)によって振動する物体(図示せず)に結合されて
いる。上位のディスクグループにおけるリングディスク
(7、8、9)と下位のディスクグループにおけるリン
グディスク(12、13、14)とは自由に変位するこ
とが出来る。リングディスク(8、9)は、リングディ
スク(13、14)同様、それぞれ2つのリングディス
ク(8、9)または(13、14)が皿を重ねるよう
に、一方が他方の内方に配置されるような直径を有して
いる。リングディスク(8、9)および(13、14)
のリングフランジ(10)および(15)は伝動体とし
ての役割を有している。緩衝器ピストン(4)が水平方
向に移動される場合には、力が加わり、リングディスク
(6)と、それに隣接するリングディスク(7または1
2)との間で、粘性の緩衝媒体か剪断可能となる。その
際、リングディスク(7)はリングディスク(8)上に
支承され、リングディスク(8)はリングディスク
(9)上に支承され、リングディスク(9)は囲壁
(3)に固定されたリングディスク(11)上に固定さ
れる。上位のディスクグループに適用されるこの条件は
下位のディスクグループにも同じように適用される。
【0025】個々の構成部品の設計寸法に応じ、緩衝器
ピストン(4)と囲壁(3)との間の距離は、個々のリ
ングディスクの比較的小さな変位に分配される。極めて
粘度の高い緩衝媒体の場合には全運動行程が緩衝器ピス
トン(4)と緩衝媒体との間の相対的な運動行程に等し
くなるように、全リングディスクは同時に運動する。こ
れとは逆に極めて低粘性の緩衝媒体の場合には、はめこ
み式の伸縮運動が生ずる。この場合、先づ初めに緩衝器
ピストン(4)がリングディスク(6)と共に移動し、
緩衝媒体はリングディスク(6、7)間で剪断される。
構造上規制された運動行程を越えると、先づリングディ
スク(7)が連行され、リングディスク(6、7)間に
おける緩衝媒体の剪断によって緩衝力が生じる。次いで
リングディスク(8)も移動されるが、このリングディ
スク(8)自体は比較的大きな運動行程でリングディス
ク(9)を連行する。この方式によれば極めて大きな水
平方向の運動行程が可能になり、リングディスク間の距
離はできるだけ小さくできるので、緩衝力はきわめて大
きな値をとることが出来る。
ピストン(4)と囲壁(3)との間の距離は、個々のリ
ングディスクの比較的小さな変位に分配される。極めて
粘度の高い緩衝媒体の場合には全運動行程が緩衝器ピス
トン(4)と緩衝媒体との間の相対的な運動行程に等し
くなるように、全リングディスクは同時に運動する。こ
れとは逆に極めて低粘性の緩衝媒体の場合には、はめこ
み式の伸縮運動が生ずる。この場合、先づ初めに緩衝器
ピストン(4)がリングディスク(6)と共に移動し、
緩衝媒体はリングディスク(6、7)間で剪断される。
構造上規制された運動行程を越えると、先づリングディ
スク(7)が連行され、リングディスク(6、7)間に
おける緩衝媒体の剪断によって緩衝力が生じる。次いで
リングディスク(8)も移動されるが、このリングディ
スク(8)自体は比較的大きな運動行程でリングディス
ク(9)を連行する。この方式によれば極めて大きな水
平方向の運動行程が可能になり、リングディスク間の距
離はできるだけ小さくできるので、緩衝力はきわめて大
きな値をとることが出来る。
【0026】緩衝器ピストン(4)が鉛直方向に移動さ
れる場合にも、同じような規模の力を得ることが出来
る。この力は主としてリングディスク(6、7、8、
9、11)間における緩衝媒体の変位ないし排斥によっ
て生ぜしめられる。鉛直方向の運動は水平方向運動とは
異なって、特殊な構成様式により制約される。緩衝器ピ
ストン(4)の下降運動に際しては、リングディスク
(6)と(12)、(12)と(13)、(13)と
(14)、および(14)と(16)が対をなして相互
に載置されると、最も深い点が得られ、これと同じこと
は緩衝器ピストン(4)の上昇運動に際しても当てはま
る。
れる場合にも、同じような規模の力を得ることが出来
る。この力は主としてリングディスク(6、7、8、
9、11)間における緩衝媒体の変位ないし排斥によっ
て生ぜしめられる。鉛直方向の運動は水平方向運動とは
異なって、特殊な構成様式により制約される。緩衝器ピ
ストン(4)の下降運動に際しては、リングディスク
(6)と(12)、(12)と(13)、(13)と
(14)、および(14)と(16)が対をなして相互
に載置されると、最も深い点が得られ、これと同じこと
は緩衝器ピストン(4)の上昇運動に際しても当てはま
る。
【0027】対向する可動なリングディスク(8、9)
および(13、14)における各リングフランジ(1
0)および(15)の軸方向距離の和D1 およびD2
は、それぞれ、囲壁(3)に固定されたリングディスク
(11、16)が互いに向き合う面間の距離からリング
ディスク(11、16)間に位置する全てのリングディ
スク、即ちリングディスク(6、7、8、9、)および
(12、13、14)の軸方向厚さ分の総和を差し引い
た長さより長くなるように設定されていなければならな
い。リングフランジ(10、15)の軸方向距離をこの
ように設定しておくことにより、全てのリングディスク
を永久的に連結することが保証され、例えばリングディ
スク(6、7、8、9)からなるディスクグループまた
はリングディスク(6、12、13、14)からなるデ
ィスクグループの離脱が回避される。またそれと同時
に、個々のリングディスクが傾斜して動かなくなってし
まうことが回避され、その結果として逆方向の運動が生
じた場合にリングディスクが離反することも阻止され
る。
および(13、14)における各リングフランジ(1
0)および(15)の軸方向距離の和D1 およびD2
は、それぞれ、囲壁(3)に固定されたリングディスク
(11、16)が互いに向き合う面間の距離からリング
ディスク(11、16)間に位置する全てのリングディ
スク、即ちリングディスク(6、7、8、9、)および
(12、13、14)の軸方向厚さ分の総和を差し引い
た長さより長くなるように設定されていなければならな
い。リングフランジ(10、15)の軸方向距離をこの
ように設定しておくことにより、全てのリングディスク
を永久的に連結することが保証され、例えばリングディ
スク(6、7、8、9)からなるディスクグループまた
はリングディスク(6、12、13、14)からなるデ
ィスクグループの離脱が回避される。またそれと同時
に、個々のリングディスクが傾斜して動かなくなってし
まうことが回避され、その結果として逆方向の運動が生
じた場合にリングディスクが離反することも阻止され
る。
【0028】鉛直方向の比較的大きな運動行程が必要と
される場合には、図1による実施例を変更して、リング
ディスク(6)を緩衝器ピストン(4)に固定的に配置
することなく、緩衝器ピストン(4)と半径方向距離を
保つか、或いは緩衝器ピストン(4)に対して半径方向
の遊隙をおくように配置することが出来る。この実施例
と図1に示される実施例との異なる点は、リングディス
ク(6)が鉛直方向で摺動可能に緩衝器ピストン(4)
に結合されているところである。これにより著しく大き
な鉛直方向運動が可能になるが、その緩衝力は図1に示
された実施例におけるよりはるかに小さく、実際には緩
衝力は、緩衝器ピストン(4)とリングディスク(6、
7、8、9、11)または(6、12、13、14、1
6)の内面との間の剪断によってのみ得られる。緩衝器
ピストン(4)がその下端部で閉鎖されている場合に
は、鉛直方向での付加的な変位力成分もしくは水平方向
での剪断力成分が生じる。本発明によるこのヴァリエー
ションは、殊に、鉛直方向運動が大抵の場合はさして緩
衝を必要としないような地震防護システムに関連して用
いられる。
される場合には、図1による実施例を変更して、リング
ディスク(6)を緩衝器ピストン(4)に固定的に配置
することなく、緩衝器ピストン(4)と半径方向距離を
保つか、或いは緩衝器ピストン(4)に対して半径方向
の遊隙をおくように配置することが出来る。この実施例
と図1に示される実施例との異なる点は、リングディス
ク(6)が鉛直方向で摺動可能に緩衝器ピストン(4)
に結合されているところである。これにより著しく大き
な鉛直方向運動が可能になるが、その緩衝力は図1に示
された実施例におけるよりはるかに小さく、実際には緩
衝力は、緩衝器ピストン(4)とリングディスク(6、
7、8、9、11)または(6、12、13、14、1
6)の内面との間の剪断によってのみ得られる。緩衝器
ピストン(4)がその下端部で閉鎖されている場合に
は、鉛直方向での付加的な変位力成分もしくは水平方向
での剪断力成分が生じる。本発明によるこのヴァリエー
ションは、殊に、鉛直方向運動が大抵の場合はさして緩
衝を必要としないような地震防護システムに関連して用
いられる。
【0029】図2に示される実施例が図1による実施態
様と異なっている点は、先づ第1に、リングディスク
(11、16)が省略されているところにある。従って
この実施例による緩衝器は極めて簡単に製作することが
出来る。
様と異なっている点は、先づ第1に、リングディスク
(11、16)が省略されているところにある。従って
この実施例による緩衝器は極めて簡単に製作することが
出来る。
【0030】図1による実施態様との別の相違点は、鉛
直方向運動を制限するため、ベローズ状のスリーブ(4
0)が両ディスクグループの外周面に設けられて、これ
らのディスクグループが所定の行程分だけ軸方向で相互
離反しうるようになっているところにある。つまりこの
スリーブ(40)は最上位のリングディスク(9)と最
下位のリングディスク(14)とに固定されており、こ
れらの両リングディスクが過度に拡開することを阻止し
ている。
直方向運動を制限するため、ベローズ状のスリーブ(4
0)が両ディスクグループの外周面に設けられて、これ
らのディスクグループが所定の行程分だけ軸方向で相互
離反しうるようになっているところにある。つまりこの
スリーブ(40)は最上位のリングディスク(9)と最
下位のリングディスク(14)とに固定されており、こ
れらの両リングディスクが過度に拡開することを阻止し
ている。
【0031】図2による実施例の場合、鉛直方向の緩衝
作用は主として緩衝媒体の変位力ないし排斥力によって
生ぜしめられる。この場合、鉛直方向の緩衝行程は図1
による緩衝器におけるより著しく大きい。
作用は主として緩衝媒体の変位力ないし排斥力によって
生ぜしめられる。この場合、鉛直方向の緩衝行程は図1
による緩衝器におけるより著しく大きい。
【0032】図3に示される実施例においては、軸方向
の相互間隔をおいて2枚のリングディスク(6a、6
b)が緩衝器ピストン(4)に固定的に配置されてい
る。これら2枚のリングディスク(6a、6b)の中間
スペースには、複数のリングディスクからなる2つのデ
ィスクグループが設けられている。各ディスクグループ
には平坦なリングディスク(27)または(28)と、
それより外側にリングフランジを有するリングディスク
(29)または(30)と、両ディスクグループに所属
して二重(両側)リングフランジ(32)を装着した中
央のリングディスク(31)とが設けられており、この
二重リングフランジ(32)はリングディスク(31)
の外縁部から互いに軸方向反対側に突出している。
の相互間隔をおいて2枚のリングディスク(6a、6
b)が緩衝器ピストン(4)に固定的に配置されてい
る。これら2枚のリングディスク(6a、6b)の中間
スペースには、複数のリングディスクからなる2つのデ
ィスクグループが設けられている。各ディスクグループ
には平坦なリングディスク(27)または(28)と、
それより外側にリングフランジを有するリングディスク
(29)または(30)と、両ディスクグループに所属
して二重(両側)リングフランジ(32)を装着した中
央のリングディスク(31)とが設けられており、この
二重リングフランジ(32)はリングディスク(31)
の外縁部から互いに軸方向反対側に突出している。
【0033】図3に示される実施例は、特に鉛直方向で
作用する大きな緩衝力、それも大きな運動時の大きな緩
衝力を利用するのに適している。この実施例においては
図1に示される実施例によるリングディスク(11)ま
たは(16)が設けられていないので、かなり大きな鉛
直方向運動が可能である。適当な設計をしさえすれば、
主にディスクグループの上面および下面における緩衝媒
体の変位ないし排斥によって生じる緩衝力に関連して、
任意の大きさの鉛直方向運動を生じさせることが可能で
ある。水平方向では既に詳述した作用形式が採用され
る。リングディスク(27、29、31、30、28)
からなるディスクセットを複数設けることによって、鉛
直方向での緩衝作用を維持しつつ、水平方向運動の緩衝
力を任意に高めることが出来る。この場合、別の各ディ
スクセットのためには、1枚のさらに別のリングディス
ク(6a)および(6b)が必要とされるだけでもよ
い。
作用する大きな緩衝力、それも大きな運動時の大きな緩
衝力を利用するのに適している。この実施例においては
図1に示される実施例によるリングディスク(11)ま
たは(16)が設けられていないので、かなり大きな鉛
直方向運動が可能である。適当な設計をしさえすれば、
主にディスクグループの上面および下面における緩衝媒
体の変位ないし排斥によって生じる緩衝力に関連して、
任意の大きさの鉛直方向運動を生じさせることが可能で
ある。水平方向では既に詳述した作用形式が採用され
る。リングディスク(27、29、31、30、28)
からなるディスクセットを複数設けることによって、鉛
直方向での緩衝作用を維持しつつ、水平方向運動の緩衝
力を任意に高めることが出来る。この場合、別の各ディ
スクセットのためには、1枚のさらに別のリングディス
ク(6a)および(6b)が必要とされるだけでもよ
い。
【0034】平面図で見てほぼ円形の構造を有する図4
の実施例では、緩衝器ピストン(4)に1枚のリングデ
ィスク(6)が固定的に配置されており、従ってこのリ
ングディスク(6)は緩衝器ピストン(4)と共に鉛直
方向および水平方向に移動可能である。軸方向で見てこ
のリングディスク(6)上には別の第1のリングディス
ク(7)と第2のリングディスク(8)とが配列されて
おり、この場合、別の各リングディスクは、上位のリン
グディスクが下位より大きな外径寸法と下位の外径寸法
より小さな内径寸法とを有している。図示された別のリ
ングディスクの上位のもの、つまり図示の実施例で別の
リングディスク(8)上には付加的なリングディスク
(8a、7a)が配列されており、この場合、これらの
付加的なリングディスク(8a、7a)はこの下位の各
リングディスク(8、7)と同様、既に述べた同一の直
径寸法が適用される。勿論、付加的なリングディスクの
最小のもの、つまりリングディスク(7a)は緩衝器ピ
ストン(4)に固定的に配置されておらず、僅かな半径
方向の遊隙をおいて緩衝器ピストン(4)に配置されて
いる。この種の半径方向遊隙は、一般に囲壁(3)に対
しリングディスク(8)の外側にも設けられている。上
記の両半径方向遊隙は前述したリングディスクを含めた
緩衝器ピストン(4)の鉛直方向での可動性を得るため
に用いられる。水平方向では、図4右側の終端位置から
左側に向う緩衝器ピストン(4)の変位が、リングディ
スク(7、8a)またはリングディスク(8)に対する
相対的なリングディスク(6、7a)の変位を生ぜしめ
る。この変位はいわばはめこみ式の摺動運動である。
の実施例では、緩衝器ピストン(4)に1枚のリングデ
ィスク(6)が固定的に配置されており、従ってこのリ
ングディスク(6)は緩衝器ピストン(4)と共に鉛直
方向および水平方向に移動可能である。軸方向で見てこ
のリングディスク(6)上には別の第1のリングディス
ク(7)と第2のリングディスク(8)とが配列されて
おり、この場合、別の各リングディスクは、上位のリン
グディスクが下位より大きな外径寸法と下位の外径寸法
より小さな内径寸法とを有している。図示された別のリ
ングディスクの上位のもの、つまり図示の実施例で別の
リングディスク(8)上には付加的なリングディスク
(8a、7a)が配列されており、この場合、これらの
付加的なリングディスク(8a、7a)はこの下位の各
リングディスク(8、7)と同様、既に述べた同一の直
径寸法が適用される。勿論、付加的なリングディスクの
最小のもの、つまりリングディスク(7a)は緩衝器ピ
ストン(4)に固定的に配置されておらず、僅かな半径
方向の遊隙をおいて緩衝器ピストン(4)に配置されて
いる。この種の半径方向遊隙は、一般に囲壁(3)に対
しリングディスク(8)の外側にも設けられている。上
記の両半径方向遊隙は前述したリングディスクを含めた
緩衝器ピストン(4)の鉛直方向での可動性を得るため
に用いられる。水平方向では、図4右側の終端位置から
左側に向う緩衝器ピストン(4)の変位が、リングディ
スク(7、8a)またはリングディスク(8)に対する
相対的なリングディスク(6、7a)の変位を生ぜしめ
る。この変位はいわばはめこみ式の摺動運動である。
【0035】水平方向および鉛直方向での緩衝作用を高
めるためには、既に述べたように緩衝器に、各リングデ
ィスクからなる複数の「大ディスクグループ」を設ける
ことが可能であって、この構造は図4にも示される。図
4に示される例について言えば、第1の「大グループ」
における最小の付加的な各リングディスク(7a)が、
同時に次の「大グループ」における別のリングディスク
を形成しており、従ってこのリングディスクは前記の
「大グループ」に関しては第1の「大グループ」のリン
グディスク(6)と等価であり、勿論、同時に緩衝器ピ
ストン(4)に固定的に配置されてはいない。
めるためには、既に述べたように緩衝器に、各リングデ
ィスクからなる複数の「大ディスクグループ」を設ける
ことが可能であって、この構造は図4にも示される。図
4に示される例について言えば、第1の「大グループ」
における最小の付加的な各リングディスク(7a)が、
同時に次の「大グループ」における別のリングディスク
を形成しており、従ってこのリングディスクは前記の
「大グループ」に関しては第1の「大グループ」のリン
グディスク(6)と等価であり、勿論、同時に緩衝器ピ
ストン(4)に固定的に配置されてはいない。
【0036】この実施例は鉛直方向での過度に大きな緩
衝作用に関して特に低い構成高さが得られる点で優れて
いると同時に、どちらかと言えばかなり大きな水平方向
の運動を可能にするものである。
衝作用に関して特に低い構成高さが得られる点で優れて
いると同時に、どちらかと言えばかなり大きな水平方向
の運動を可能にするものである。
【0037】更に図示された実施例におけるその他一連
の変化態様およびヴァリエーションが可能であって、例
えば図2に示された実施例の場合には、固有の緩衝特性
を実現するためにリングディスク(6)を半径方向遊隙
をおいて緩衝器ピストン(4)に配置することが出来
る。また比較的大きな緩衝力を得るために図示の各ディ
スクグループをそれぞれ多重に重ねて配置し、任意の数
のリングディスクを設けることも可能である。
の変化態様およびヴァリエーションが可能であって、例
えば図2に示された実施例の場合には、固有の緩衝特性
を実現するためにリングディスク(6)を半径方向遊隙
をおいて緩衝器ピストン(4)に配置することが出来
る。また比較的大きな緩衝力を得るために図示の各ディ
スクグループをそれぞれ多重に重ねて配置し、任意の数
のリングディスクを設けることも可能である。
【0038】全ての実施例はこのように特別に簡潔な構
成様式、特に低く保たれた構成高さを有している。
成様式、特に低く保たれた構成高さを有している。
【図1】本発明による緩衝器の第1実施例を示す鉛直断
面図である。
面図である。
【図2】第2実施例を示す鉛直断面図である。
【図3】特に低い構成高さを実現することの出来る第3
実施例を示す鉛直断面図である。
実施例を示す鉛直断面図である。
【図4】第4実施例を示す鉛直断面図である。
1・・・緩衝器ケーシング 2・・・ベースプレート 3・・・囲壁 4・・・緩衝器ピストン 5・・・カバープレート 6、6a、6b、7、7a、8、8a、9、11、1
2、13、14、16、27、28、29、30、31
・・・リングディスク 10、15・・・リングフランジ 32・・・二重リングフランジ 40・・・スリーブ
2、13、14、16、27、28、29、30、31
・・・リングディスク 10、15・・・リングフランジ 32・・・二重リングフランジ 40・・・スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク−ミハエル ヴェーベル ドイツ国 1000 ベルリン 30、リュー トポルトストラーセ 45 (56)参考文献 特開 昭62−99570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 9/00 - 9/58 F16F 15/02 - 15/08
Claims (14)
- 【請求項1】 ベースプレート上に筒状体が一体化され
ており、この筒状体の内壁面によって連続囲壁を有する
緩衝器ケーシングと、緩衝器ケーシング内に突入され、
その縦軸線に対して直角に少なくとも1枚のリングディ
スク(6:6b)が固定されるか、垂直方向に移動しう
るようにして配属されている緩衝器ピストンと、別のデ
ィスク要素と、ビスカス緩衝媒体とを有する水平方向お
よび鉛直方向で作用する振動緩衝器であって、緩衝器ピストン(4)の軸方向上において、前記 少なく
とも1枚のリングディスク(6:6b)の上または下
に、複数の自由運動リングディスク(7、8、9:1
2、13、14:27、29;28、30)のグループ
が自由に運動しうるように配置されており、 前記自由運動リングディスク(7、8)中の第1の自由
運動リングディスク(7)の外径寸法が、前記緩衝器ピ
ストン(4)に配属されたリングディスク(6:6b)
の外径寸法より大きく、また前記第1の自由運動リング
ディスク(7)の内径寸法が前記緩衝器ピストン(4)
に配属されたリングディスク(6:6b)の外径寸法よ
り小さく設定されており、 前記別の第1の自由運動リングディスク(7)に隣接し
て他の別の第2の自由運動リングディスク(8)が設け
られており、前記第2の自由運動リングディスク(8)
の外径寸法が前記第1の自由運動リングディスク(7)
の外径寸法より大きく、また前記第2の自由運動リング
ディスク(8)の内径寸法が前記第1の自由運動リング
ディスクの外径寸法より小さく設定されている振動緩衝
器。 - 【請求項2】 前記グループの少なくとも2枚の前記自
由運動リングディスクの外縁部に沿って軸方向にそれぞ
れ1つのリングフランジ(10、15:32)が形成さ
れており、水平方向の所定の運動行程を越えたとき、こ
のリングフランジ(10、15:32)によって隣接す
るリングディスクに対する縦軸線と直角な水平方向運動
が伝達可能である請求項1の振動緩衝器。 - 【請求項3】 リングフランジ(10、15)を備えた
自由運動リングディスク(8、9:13、14)がそれ
ぞれ異なる直径を有しており、この自由運動リングディ
スク(8、9:13、14)が、互いに軸方向に平行な
状態で入れ子状に配置されている請求項2の振動緩衝
器。 - 【請求項4】 緩衝器ピストン(4)に単一の固定リン
グディスク(6)が配置されており、且つその上下に別
の自由運動リングディスク(7、8、9;12、13、
14)を有する1対のディスクグループが配置されてお
り、これらのうち一番内方の自由運動リングディスク
(7、12)以外の自由運動リングディスク(8、9;
13、14)には、リングフランジ(10、15)が設
けられており、両リングディスクグループのリングフラ
ンジ(10、15)が軸方向に向き合って配置されてい
る請求項2または3の振動緩衝器。 - 【請求項5】 上方に位置する前記ディスクグループに
おける最大の直径を有する最上方に位置するリングディ
スク(9)と、下方に位置する前記ディスクグループに
おける最大の直径を有する最下方に位置するのリングデ
ィスク(14)とが、ベローズ状のスリーブ(40)を
介して互いに結合されている請求項4の振動緩衝器。 - 【請求項6】 前記上方に位置するディスクグループの
上方、および前記下方に位置するディスクグループの下
方には、それぞれ前記囲壁(3)と固定的に結合された
リングフランジ(11、16)が設けられており、この
リングフランジ(11、16)が前記ディスクグループ
と前記緩衝器ピストン(4)との鉛直方向運動を制限し
ている請求項4または5の振動緩衝器。 - 【請求項7】 緩衝器ピストン(4)に1対の固定リン
グディスク(6a、6b)が互いに軸方向で距離をおい
て配置されており、別の自由運動リングディスク(2
7、29、31;28、30、31)のディスクグルー
プが緩衝器ピストン(4)の両固定リングディスク(6
a、6b)間に配置されている請求項2または3の振動
緩衝器。 - 【請求項8】 最大の外径の自由運動リングディスク
(31)の上下に前記自由運動リングディスク(27、
29、;28、30)の1対のディスクグループが形成
されており、前記最大の外径の自由運動リングディスク
(31)が外縁部に沿って上向きおよび下向きのリング
フランジ(32)を備えている請求項7の振動緩衝器。 - 【請求項9】 前記緩衝器ピストン(4)に配属された
固定または垂直方向 に移動しうるリングディスク(6)
の上下に、前記自由運動リングディスク(7、8)のデ
ィスクグループが1対配列されている請求項1の振動緩
衝器。 - 【請求項10】 前記グループの前記少なくとも2枚の
自由運動リングディスク(7、8)には同数の付加的な
自由運動リングディスク(8a、7a)が軸方向上に自
由に運動しうるように配列されており、前記第1の 付加的な自由運動リングディスク(8a)の
外径寸法が最大の外径の自由運動リングディスク(8)
の内径寸法より大きく、また第1の前記付加的な自由運
動リングディスク(8a)の内径寸法が最大の外径の自
由運動リングディスク(8)の内径寸法より小さく、 前記第2の 付加的な自由運動リングディスク(7a)の
外径寸法が前記第1の付加的な自由運動リングディスク
(8a)の内径寸法より大きく、また、前記第2の付加
的な自由運動リングディスク(7a)の内径寸法が前記
第1の付加的な自由運動リングディスク(8a)の内径
寸法より小さく、 付加的な自由運動リングディスクのうち最小の外径の自
由運動リングディスク(7a)が緩衝器ピストン(4)
に非固定状態で配置されている請求項1の振動緩衝器。 - 【請求項11】 緩衝器ピストン(4)の固定リングデ
ィスク(6)と、自由運動リングディスク(7、8)
と、付加的な自由運動リングディスク(8a、7a)と
から構成されたリングディスクグループを有し、その最
小の外径のリングディスク(7a)は緩衝器ピストン
(4)に非固定状態で配属されており、このリングディ
スクグループを少なくとも2つ有する請求項10の振動
緩衝器。 - 【請求項12】 相隣接する前記リングディスクグルー
プ(6、7、8、8a、7a)最小リングディスク(7
a)が両リングディスクグループの自由運動リングディ
スク(7a)として機能する請求項11に記載の振動緩
衝器。 - 【請求項13】 緩衝器ピストン(4)が円筒状である
請求項1〜12のいずれかの振動緩衝器。 - 【請求項14】 緩衝器ピストン(4)がその下端部が
閉鎖されている請求項13の振動緩衝器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4206097A DE4206097A1 (de) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | Horizontal und vertikal wirkender viskoser schwingungsdaempfer |
DE4206097.4 | 1992-02-27 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06123324A JPH06123324A (ja) | 1994-05-06 |
JP2811524B2 true JP2811524B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5062909A Expired - Fee Related JP2811524B2 (ja) | 1992-02-27 | 1993-02-26 | 水平方向および鉛直方向で作用するビスカスタイプの振動緩衝器 |
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---|---|
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EP (1) | EP0557947B1 (ja) |
JP (1) | JP2811524B2 (ja) |
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FR2754579B1 (fr) * | 1996-10-15 | 1998-12-11 | Hutchinson | Amortisseur de vibrations, notamment pour rotor d'helicoptere |
DE19715714A1 (de) * | 1997-04-15 | 1998-10-22 | Maurer Friedrich Soehne | Dämpferelement und damit versehene Dämpfungseinheit |
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US6722677B2 (en) | 2002-01-04 | 2004-04-20 | Meritor Light Vehicle Technology, Llc | Connecting component |
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FR1092543A (fr) * | 1953-10-29 | 1955-04-22 | Amortisseur d'oscillations hydrauliques à pistons multiples | |
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-
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-
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- 1993-02-23 EP EP93102842A patent/EP0557947B1/de not_active Expired - Lifetime
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