JP2811289B2 - 成型金型および成型方法 - Google Patents
成型金型および成型方法Info
- Publication number
- JP2811289B2 JP2811289B2 JP7015957A JP1595795A JP2811289B2 JP 2811289 B2 JP2811289 B2 JP 2811289B2 JP 7015957 A JP7015957 A JP 7015957A JP 1595795 A JP1595795 A JP 1595795A JP 2811289 B2 JP2811289 B2 JP 2811289B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- molding die
- temperature
- minimum point
- stabilized zirconia
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
で裏返りのある複雑な構造物の成型に適する成型金型お
よび成型方法に関するものである。
10に示すように管状成形金型1の両端部1a、1bは成
形後に管状成形金型1が容易に型抜きできるように外径
が異なった抜きテーパー状になっていて、1aは太く、
1bは1aより細くなっている。
図11に示すように管状成形金型1の外周に成形材料2を
巻き付けて、図12に示すように加熱、加圧状態で成形
し、冷却後、図12に示すように管状成形金型1の直径の
太い方1aを外側に引張り管状成形金型1を抜き取る
と、管状成型物3が得られる。
状成型金型では、金型をテーパー状にした抜きの操作が
あるために成型物の両端の内径が等しい管状成型物を得
ることはできなかった。また、長尺物や大型形状物にあ
っても両端の直径が著しく違ってしまうことから成型す
ることに無理があり、更に、中間部がふくれているよう
な複雑な管状成型物にあっては成型金型の抜きができず
成形することができなかった。
複雑な構造で裏返りのある成型物の成型金型は、随所に
成型金型の型抜きをとったものが使用されているが、裏
返りのある金型は、工程が複雑で手間の掛かる金型を作
らなければならなかった。
従来例の不都合を解消し、精密で裏返りのある成型金型
でも、成型および型抜きの工程が簡素化され手間が掛か
らず、さらに、テーパーをとって抜き方向を決める必要
がないので、型抜きの方向から生じる完成成型物の元と
先での寸法の違いを生じるおそれがなく、また、長いパ
イプ状の長尺物や大型の成型も容易にできると共に、繰
り返して再利用できる成型金型および成型方法を提供す
ることにある。
するため、成型金型としては、成型金型の材料が酸化ジ
ルコニウムに酸化カルシウムおよび酸化マグネシウム等
の安定化剤を加えた部分安定化ジルコニアからなり、部
分安定化ジルコニアの強度−温度特性の強度の極小点以
下の温度で製作され、成型は強度の極小点以上の温度で
行い、これを極小点近傍の温度に保持したことを要旨と
するものである。成型方法としては、成型金型の材料が
部分安定化ジルコニアからなり、部分安定化ジルコニア
の強度−温度特性の強度の極小点以下の温度で成型金型
を製作し、該成型金型と成型材料とによって、強度の極
小点以上の温度で成型し、これを極小点近傍の温度に保
持した後、該成型金型を軽く衝撃を与えることで自己破
壊を起こさせ均一な粒径の粉体として成型物から型抜き
することをことを要旨とするものである。
性とはどのようなものかを説明すると、純粋な酸化ジル
コニウムは融点から常温への冷却過程において、結晶系
が立方晶系から正方晶系へ、更に、単斜晶系へと変化す
る。特に正方晶系から単斜晶系への相転移は約5%の体
積膨張を伴い焼結体中にクラックを発生する。
モル%の酸化カルシウムや酸化マグネシウム等の安定化
剤を添加することにより、正方晶系から単斜晶系への相
転移を抑制し、立方晶または正方晶を残存させることが
できるのである。
ニウムを完全に立方晶のみにしたものを安定化ジルコニ
アといい、安定化剤の量が少なく立方晶、正方晶そして
単斜晶の混合系からなる酸化ジルコニウムを部分安定化
ジルコニアと呼んでいる。
内、特に強度−温度特性を示したものが図14で、これ
は、柳田博明著「21世紀のための賢材開拓者宣言」、
KDDクリエイティブ発行に記載されている。これによ
ると温度で 200℃から 240℃付近に強度の極小点を持っ
ている。本発明の特徴はこの強度−温度特性を応用した
ものである。
部分安定化ジルコニアを用い、強度−温度特性の極小点
以下の室温5℃〜45℃において成型金型の原型を作成す
る。
00℃〜1500℃で成型を行い、次いで、これを極小点近傍
の温度 200℃〜 240℃で約1日間保持した状態で、成型
金型を木槌で軽く叩く等の軽く衝撃を与えることによっ
て、成型金型は自己破壊を起こし、均一な粒径の粉体と
なり成型物と離型される。また、均一な粒径の粉体とな
った部分安定化ジルコニアは再び金型の材料として繰り
返し使用できる。
説明する。図1は本発明の成型金型の1実施例を示す斜
視図、図2〜図4はこれを用いた本発明の金型の脱型方
法および成型方法の1実施例を示す各工程の斜視図であ
る。
くの部分安定化ジルコニアを用いた管状の成型金型であ
る。成型金型の外径は任意に設定できるが、外径は両端
1a、1bおよび中間部のどの部分をとっても同じで等
しい。
2に示すように管状の成型金型1の外周に成型材料2で
ある鋼、カーボンファイバー材料等の板状物を巻き付け
て、図3に示すように温度1200〜1500℃、圧力50〜 150
kg/cm2 、処理時間1〜2分間の成型条件で成型する。
度の極小点となる温度 200℃近辺で約1日保持した後
に、成型金型1を軽く木槌で叩くことによって成型金型
1は自己破壊を起こし、均一な粒径の粉体となってこれ
を抜き出すことができ、管状成型物4を得る。
りのある複雑な型の成型金型1の場合でも、図の斜線の
部分を部分安定化ジルコニアを材料として金型の原型を
作ることができる。
型金型1を用いた成型物の成型方法としては、まず、図
6に示すように成型金型1を温度1200〜1500℃に加熱し
た状態で、白抜きの部分に成型材料2とし、例えば、溶
融した銑鉄を成型金型の裏返りのある複雑な部分にまで
届くように流し込んで成型する。
度 200〜 240℃のもとで1日間保持する。1日経過後、
図8に示すように木槌等の道具で成型金型1を軽く叩く
など軽い衝撃を与えると成型金型1は自己破壊を起こ
し、均一な粒径の粉体となって取り除くことができ、内
部の成型物3を得る。
び成型方法は、成型金型の材料が部分安定化ジルコニア
であるので、その強度−温度に関する物理特性によっ
て、精密で裏返りのある成型金型でも、成型および型抜
きの工程が簡素化され手間が掛からず、さらに、テーパ
ーをとって抜き方向を決める必要がないので、型抜きの
方向から生じる完成成型物の元と先での寸法の違いを生
じるおそれがなく、また、長いパイプ状の長尺物や大型
の成型も容易にできると共に、繰り返して再利用できる
ものである。
を示す斜視図である。
の第1工程を示す斜視図である。
の第2工程を示す斜視図である。
の第3工程を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
の第1工程を示す縦断側面図である。
の第2工程を示す縦断側面図である。
の第3工程を示す縦断側面図である。
法による型抜き後の成型物の縦断側面図である。
る。
る。
る。
す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 成型金型の材料が酸化ジルコニウムに酸
化カルシウムおよび酸化マグネシウム等の安定化剤を加
えた部分安定化ジルコニアからなり、部分安定化ジルコ
ニアの強度−温度特性の強度の極小点以下の温度で製作
され、成型は強度の極小点以上の温度で行い、これを極
小点近傍の温度に保持したことを特徴とする成型金型。 - 【請求項2】 成型金型の材料が部分安定化ジルコニア
からなり、部分安定化ジルコニアの強度−温度特性の強
度の極小点以下の温度で成型金型を製作し、該成型金型
と成型材料とによって、強度の極小点以上の温度で成型
し、これを極小点近傍の温度に保持した後、該成型金型
を軽く衝撃を与えることで自己破壊を起こさせ均一な粒
径の粉体として成型物から型抜きすることを特徴とした
成型方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7015957A JP2811289B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 成型金型および成型方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7015957A JP2811289B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 成型金型および成型方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207053A JPH08207053A (ja) | 1996-08-13 |
JP2811289B2 true JP2811289B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=11903224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7015957A Expired - Fee Related JP2811289B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 成型金型および成型方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2811289B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1134081A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-09 | Ebara Corp | 樹脂製素材の成形方法 |
FI121652B (fi) | 2009-04-24 | 2011-02-28 | Waertsilae Finland Oy | Menetelmä onkalon sisältävän esineen valmistamiseksi |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2526869B2 (ja) * | 1986-08-07 | 1996-08-21 | 東ソー株式会社 | 打錠機用粉体成形用型 |
JP2512929B2 (ja) * | 1987-02-09 | 1996-07-03 | 東ソー株式会社 | プラスチック射出成形用金型 |
-
1995
- 1995-02-02 JP JP7015957A patent/JP2811289B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08207053A (ja) | 1996-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1155803A3 (en) | Method of injection molding for creating a fluid meter housing | |
JP2811289B2 (ja) | 成型金型および成型方法 | |
EP0310085B1 (en) | Process for manufacturing a tubular semifinished copper alloy part | |
JPH08207134A (ja) | 成型金型および成型方法 | |
JP2000301312A (ja) | 筒状成形品のダイカスト製法及び装置と円筒状フレーム | |
JPS6076249A (ja) | 砂中子 | |
JPH1015970A (ja) | 繊維強化プラスチック製品の製造方法 | |
KR100702944B1 (ko) | 인베스트먼트주조에서의 왁스모형제작용 풍선형 코어 | |
JPS63260657A (ja) | 置中子を用いた鋳物の鋳造方法及び置中子の除去方法 | |
JPH06114540A (ja) | 砂中子を用いた鋳造方法 | |
JPH06122059A (ja) | 溶融金属の圧力成形用鋳型 | |
SU1292908A1 (ru) | Способ непрерывного горизонтального лить чугунных полых заготовок | |
JPH05104201A (ja) | 鋳造型の中子 | |
JPS6195905A (ja) | セラミツク成形物における空洞成形方法およびこの成形に使用する中子 | |
JPS6320443Y2 (ja) | ||
US934536A (en) | Method of forming tooth-crown matrices. | |
JP2989800B2 (ja) | アルミニウムの誘導加熱方法 | |
JPS60986Y2 (ja) | プラスチツク製燃料タンク | |
JP2002172652A (ja) | 筒状成形品及びその成形方法 | |
JP2828795B2 (ja) | 鋳造用中子の製造方法 | |
JPH08117958A (ja) | ダイカスト鋳造方法 | |
JPS6334812B2 (ja) | ||
JPS6350088Y2 (ja) | ||
JPS63252660A (ja) | 圧力鋳造用崩壊性砂中子 | |
JPH0110143Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080807 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090807 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090807 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100807 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100807 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110807 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |