JP2811204B2 - 製品移送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコンベヤ装置に関し、かつ、たとえば、ビ
スケット、クラッカーまたは類似物のような食品の自動
包装産業における、このコンベヤ装置の利用可能性に関
して開発されてきた。

特に、この発明は、進行方向に対して実質的に直交す
る主寸法を有して進行する積重ね製品流を移送する装置
であって、 一製品を進行方向にガイドする第１および第２の対向
壁装置、および、 −第１および第２壁装置間に延設されると共に、製品
を第１および第２壁装置と共にガイド関係に維持する第
３壁装置であって、その主寸法を進行方向に平行して配
列された製品が、装置から送出されることを可能にす
る。裂け目部分を備える第３壁装置、 から構成される装置に関する。

〔従来の技術、及び発明が解決しようとする課題〕

たとえば既知の解決法においては、装置は実質的に水
平なチャンネル状ガイドにより構成され、それに沿って
製品が、直立状態で、かつ相互にもたれた状態で進行す
るようになっている。

ガイドの一部は基部壁を備え、これはほぼ完全に取は
ずされて、側壁の一つに対応して狭いストリップのみが
残されるようになっている。

こうして形成された孔は、誤った位置をとる製品、す
なわち基部壁に沿って偶発的に平坦状態で進行する製品
が、その流れから放出され得ることを目的としている。

誤った位置をとる製品を除去することは、下流側に配
置された装置が正しく運転作動されるために重要であ
る。

誤った位置をとる製品を有する包装体が形成されると
いう問題と共に、実際には製品が包装位置にかみ込ま
れ、かつ切断される可能性があり、それにより装置が汚
され、また運転が妨げられる可能性がある。さらに、誤
った位置をとる製品は、扱われている製品の流れの詰ま
りまたは妨害の原因になる危険がある。

前述の点に関する技術的に解決法は、誤った位置をと
る製品を完全に放出する問題を解決するものではない。
実際には、装置の基部壁上に平坦状態で載置された製品
が、放出開口が設けられた位置に到達した時、実際には
それが放出されない、といことが起こり得る。

実際にはほとんどの場合、正しい向きを有するが流れ
の残りのものより少し持ち上げられた製品のブロック
は、製品上に載置され、平坦状態にある製品が基部壁の
開口に到達する時、それは、重なった製品のブロックと
基部壁の狭い残いの部分との間の、そのエッジの一つに
沿って捕持された状態に保持され、これはもちろん、流
れにおいて正しい位置をとる製品が放出開口を通して落
下することを防止するためになければならないものであ
る。

しばしば、平坦状態にある製品は、その直前の製品と
その直後の重なった製品ブロックとの間の対向側部に把
持されることがある。したがって、誤った位置をとる製
品はこの場合も保持されて、流れにおいて移送され続け
ることになる。

この発明の目的は、前述のタイプの装置であって、前
述の問題点が除去されて、誤った位置をとる製品が信頼
性をもって放出されるようにした装置を提供することで
ある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明において、この目的は前述のタイプの装置で
あって、下記の特徴、すなわち、 −第１及び第２装置が第３壁装置の、裂け目部分に対
応する対応曲線部分を有し、製品が流れ内で、隣接製品
が相対的な旋動（ピボット）を行いながら、湾曲径路に
沿って移行するようにされること、および −少なくとも裂け目部分に対応して、壁装置が製品の
進行方向において、総体的に下降する（好ましくは、ほ
とんど垂直な）径路に沿って延設されること、 という特徴を有する装置により達成される。

この発明を図面を参照して、純粋に非限定例として説
明することにする。

〔実施例〕

図面において、総体的に１で示される装置は、包装さ
れるための積重ねられた製品Ｐ（たとえば、ビスケット
またはクラッカー）の流れを移送するためのものであ
り、この製品はその主寸法が進行方向に対して実質的に
直交する状態で、所定方向に進行される。

例として、図示される装置１は、同一出願人のイタリ
ア特許第1,186,419号明細書、および対応する米国特許
第4,755,093号（製品積重ね体の製造）明細書に記載さ
れているような機械の、直ぐ上流側に配置することがで
きる。

図示の例において、製品Ｐは連続的、あるいは実質的
に連続する流れとして、その主寸法がその進行方向に直
交した状態で、上方から到達する。言いかえると、第１
図に示される構成においては、総体的に平坦な形状を有
する製品Ｐは、ほぼ垂直な積重ね体として下降する。

装置１は本質的にチャンネル状ガイドにより構成さ
れ、これは基部壁４により相互に連結された２つの対向
側壁2,3から構成されていることが示されている。

２つの対向側壁2,3は進行する製品を案内するのに対
して、基部壁４はそれらと共働して、製品を進行方向に
案内するために支持するようになっている。

包含される作動を改善するために、基部壁４の作用
を、側壁２および３に関して対向側部に配置された別の
ガイド要素により補完することが有利である。図示の実
施例においては、これら別のガイド要素はロッド５によ
り構成され、ロッド５は、基部壁４に対して対向する側
で側壁２及び３に取付けられた各支持体６に取付けられ
る。

当然、要素２〜５はその抑制壁装置としての機能を維
持しながら、図示されたもの以外の形態で形成すること
が可能である。

たとえば、連続壁の形態で示される壁2,3および４
は、ロッド５と類似のロッドを使用するケージ（かご）
構造に形成することができる。

装置１の全体構成として、直線径路に沿って延設され
ると共に、それぞれ使用時に上端部分Ａおよび下端部分
Ｂとされる２つの端部分と、２つの壁部２および３が総
体的にＳ字曲線を形成している中間部分Ｃとが備えられ
ている。

第２図の正面図に示されるように、総体的に垂直な装
置１の構成において、Ｓ字状中間部分Ｃの存在により、
２つの直線経路（上端部分Ａ）および直線経路（下端部
分Ｂ）が相互に片寄って配置されている。

Ｓ字状中間部分Ｃにおいて、基部壁４に、裂け目部分
が設けられ、そこでは、総体的に７で示される一部分が
除去されている。

基部壁４はＳ字状中間部分Ｃの直前において中断され
ると共に、送出または上流端部8aが設けられており、そ
れがＳ字形部分に展開すると共に、その導入または下流
端部8b（製品Ｐの進行方向）が、装置１の上方直線部分
により画定される進行径路を妨害しないような位置に延
設されている。

図示の実施例（特に、第２図）において、Ｓ字状中間
部分Ｃに対応する壁部２および３のＳ字状曲線により、
装置の下部直線部分Ｂは上部直線部分Ａに対して、右方
向に片寄り配置されている。したがって、端部8bは上部
分の壁３（右側）に実質的に整合するラインに沿って延
びると共に、Ｓ字状湾曲中間部分Ｃの下端部分において
装置の下部端部Ｂの壁部２（左側）に出会っている。

言いかえると、Ｓ字状湾曲中間部分Ｃの下流側の端部
8bは、装置の上端部分Ａに沿って移動する製品が従う直
線径路を妨害しないように延びると共に、これが後述の
原理により、誤った位置をとる製品の放出を容易にして
いる。

第３図の横断面図は、装置１の湾曲した中間部分Ｃ
が、製品Ｐの総体的な進行方向において総体的に下方
に、弧状径路に沿って、すなわち、通常は垂直またはほ
とんど垂直である装置１の下端部分Ｂを、垂直に対して
総体的に傾斜する（たとえば、30〜60゜、好ましくは45
゜）上端部分Ａに連結する弧状径路に沿って延設される
状態を示している。

実際は、上端部分Ａは、上方から供給される製品Ｐを
収集するようになっている。ほとんどの適用例におい
て、問題となっている製品は、その大きい方の寸法を垂
直方向に向けられて積重ねられて（並置されて）、水平
供給コンベヤ（図示しない）上を進行する。

最後に、９で示される案内用刀根状部は基部壁４（上
流または送出端部8a）から領域７へ延設し、後述の原理
により製品Ｐを案内する作動を改良している。

そのため、そして特に摺動摩擦を減少させるため、側
壁2,3の一方または両方が基部壁に面する側に、Ｓ字状
湾曲部分に対応して「アンダカット」7aを有するように
構成される。

この発明の装置の作動は、Ｓ字状湾曲中間部分Ｃの移
行にあたり、正しい位置をとる製品Ｐと、誤った位置を
とる製品、すなわち基部壁４に対して平坦状態で上端部
分Ａ内を下方に摺動する製品とが、異なる挙動を行うこ
とに基づいている。

正しく配列された製品がＳ字状湾曲中間部分Ｃに到達
すると、製品は側壁２および３により画定されるＳ字形
径路に従って移動しようとする。この部分において基部
壁４が存在していないという事実は、製品の移動に対し
て何ら認識できる影響を与えることはなく、その理由
は、Ｓ字状湾曲中間部分Ｃが下降する構成を有すること
から、各製品Ｐが隣接する製品（すなわち、下側の製品
と上に重なる製品）の間に軽くはさまれ、したがって開
口領域すなわち裂け目部分７を通して放出される方向に
確実な押圧力が存在しない限りは、各製品が積重ね体内
で自然にその正しい位置を保持しているからである。

製品がＳ字状湾曲中間部分Ｃに沿って移行する場合、
正しく配列された製品Ｐは相互に少し離れる方向に、最
初は一方向に、そして反対方向に（曲線部分の２つの連
続する屈曲部により）旋動すると共に、この移動は、あ
る程度「脊椎」または「背骨」として解釈することがで
き、その理由は、それが脊柱の湾曲における脊椎の相対
移動に似ているからである。

いずれの場合も、正しい位置をとる製品Ｐの抑制は刀
根状部９の利用により改良され、その長さは、その適用
要件（製品の寸法および重量，湾曲部分Ｃの傾斜、等）
により相違する。

製品が開口領域７の上流端部8aに到達すると、誤った
位置をとる製品は、装置１の上端部分Ａにより画定され
る直線径路に沿って移動を継続しようとし、したがって
装置から放出される。

製品が上流端部8aを通過すると直ちに、基部壁４上を
平坦状態で摺動する製品は実際に、重力により下方へ傾
斜しようとする。基部壁４に完全な裂け目部分７が設け
られた結果として、何ら抑制がもたらされないから、誤
った位置をとる製品は放出され、装置１から落下する。
さらに、正しい位置をとる製品の「脊椎」状移動によ
り、重ねられた製品ブロックの直ぐ上流側と直ぐ下流側
にある製品の間にはさまれた、誤った位置をとる製品が
保持されている可能性が除去される。いずれの場合も、
「脊柱状移動」ははさみ作用を効果的に減少させる。

同様に、正しく配列された製品と基部壁との間に捕持
された製品からの保持作用は生じることはなく、これは
従来の装置におけるのとは異なり、湾曲領域Ｃの少なく
とも一部（端部分8aに隣接する部分）において完全に除
去される。

当然、この発明の原理，実施例の形態およ構造部分
は、この発明の範囲内で、図示され説明されたものから
広範に変更させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は包装ライン中におけるこの発明の装置の総体的
斜視図、第２図はこの発明の装置の正面図、第３図は第
２図の装置のIII−III線による断面図である。 １……移送装置、２……第１壁装置、３……第２壁装
置、４……第３壁装置、５……ロッド、６……支持体、
７……裂け目部分、8a,8b……端部、９……刀根状部、
Ａ……上端部分、Ｂ……下端部分、Ｃ……Ｓ字状湾曲中
間部分、Ｐ……製品。

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】主寸法を実質的に進行方向に対して直交す
   る方向に有して進行する、積重ねられた製品（Ｐ）の流
   れを移送する装置であって、 製品（Ｐ）を進行方向に案内する第１（２）および第２
   （３）対向壁装置、および 第１（２）および第２（３）壁装置間に延設されて、製
   品（Ｐ）を第１（２）および第２（３）壁装置と共に案
   内関係に維持する第３（４）壁装置であって、主寸法が
   進行方向に平行であるように配列された製品が装置
   （１）から放出され得るようにした裂け目部分（７）を
   備える第３（４）壁装置、 を備えると共に、 第１（２）および第２（３）壁装置が、第３（４）壁装
   置の裂け目部分（７）に対応して湾曲した中間部分
   （Ｃ）を備え、それにより製品（Ｐ）が流れ内におい
   て、隣接製品（Ｐ）の相対旋動を行いながら湾曲径路に
   沿って移行されるようにし、かつ、 少なくとも裂け目部分（７）に対応して、壁装置（２〜
   ４）が、総体的に製品の進行方向において下降する経路
   に沿って延設されている、ことを特徴とする装置。
2. 【請求項２】それぞれ直線径路に沿って延びる２つの部
   分（A,B）を包含し、第１（２）および第２（３）壁装
   置が上端および下端部分（A,B）の中間部分（Ｃ）に対
   応して湾曲しており、それにより各直線経路が相互に相
   対的に片寄り配置されていることを特徴とする、請求項
   １記載の装置。
3. 【請求項３】２つの直線径路が運転時、中間部分（Ｃ）
   に対してそれぞれ上端部分（Ａ）および下端部分（Ｂ）
   を構成すると共に、下端部分（Ｂ）は、その直線径路が
   実質的に垂直に配置されると共に、上端部分（Ａ）はそ
   の直線径路が垂直方向に対して所定角度で傾斜して配置
   されていることを特徴とする、請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】前記所定角度の大きさが30〜60゜にされて
   いることを特徴とする、請求項３記載の装置。
5. 【請求項５】第１（２）および第２（３）壁装置が、裂
   け目部分（７）に対応して総体的にＳ字状に湾曲されて
   いることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一つの
   項記載の装置。
6. 【請求項６】裂け目部分（７）が、それぞれ製品の進行
   方向において上流側および下流側の端部分（8a,8b）に
   より画定されると共に、第３壁装置（４）の上流側端部
   （8a）に隣接して第１壁装置（２）と第２壁装置（３）
   間の全幅にわたって裂け目部分が設けられていることを
   特徴とする、請求項１〜５のいずれか一つの項記載の装
   置。
7. 【請求項７】裂け目部分（７）が、それぞれの製品の進
   行方向において、上流側および下流側の端部分（8a,8
   b）により画定されると共に、下流側端部分（8b）が、
   中間部分（Ｃ）の上流側に延びる第１壁装置（２）また
   は第２壁装置（３）のうちの一方の直線径路を妨害しな
   いように延設れていることを特徴とする、請求項２記載
   の装置。
8. 【請求項８】壁装置（２または４）が実質的に連続する
   壁の形態で形成されていることを特徴とする、請求項１
   〜７のいずれか一つの項記載の装置。
9. 【請求項９】第３壁装置（４）から反対側で、第１
   （２）および第２（３）壁装置間に延設される別の壁装
   置（５）を備えることを特徴とする、請求項１〜８のい
   ずれか一つの項記載の装置。