JP2810350B2 - 融雪装置及び融雪車 - Google Patents

融雪装置及び融雪車

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JP2810350B2
JP2810350B2 JP8168463A JP16846396A JP2810350B2 JP 2810350 B2 JP2810350 B2 JP 2810350B2 JP 8168463 A JP8168463 A JP 8168463A JP 16846396 A JP16846396 A JP 16846396A JP 2810350 B2 JP2810350 B2 JP 2810350B2
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和英 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、路面に堆積した積
雪を効率よく溶融除去するための融雪装置及び融雪車に
関する。
【0002】
【従来の技術】冬季に積雪のある地方では、道路交通の
確保のために路面に堆積した積雪の除去に多大の労力が
払われている。一般的に、ブルトーザーやラッセル車に
より、除雪が行われているが、これらの特殊車両を用い
て除雪した場合、ブルトーザーでは走行方向の積雪を道
路の片側に押しやるだけであり、またラッセル車では走
行方向の積雪を進行方向の左右に撒き散らすことにより
除雪するため、いずれの場合も、事実上、道路の片側車
線しか除雪できず、片側通行を余儀なくされ、スキーシ
ーズンでは、道路の渋滞を来す原因となっている。
【0003】このため、近年では、走行方向の積雪を車
体後部に付設した温水プールに搬送投入し、融雪する融
雪車も登場するようになってきた。これにより、両側車
線の除雪が可能になったものの、車体構造が大がかりに
なる上、温水プールで溶けた雪による増水を雪の投入量
に応じて排水しつつ除雪しなければならず、この際、温
水も不可避的に排出されるため、高価な割りには、除雪
効率が今一歩であるのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
みなされたもので、道路の両側車線の除雪が可能で、温
水プールのような大がかりな装置を用いることなく、比
較的簡単な構造で効率よく除雪することができる融雪装
置および該融雪装置を用いた融雪車を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の融雪装置は、路
面を走行する走行装置の前部に付設される融雪装置であ
って、走行装置の走行に従って走行方向前方の積雪を一
時的に収集する集雪板と、該集雪板を上下動させるため
の上下動手段と、該集雪板の傾きを調整するための傾き
調整手段と、該集雪板の横幅に沿って路面と集雪板下縁
との隙間から燃焼ガス流を集雪板の前方に集積された雪
塊に噴射するバーナが複数並設された燃焼ガス発生装置
を有することを特徴とする。
【0006】本発明の融雪装置によると、燃焼ガス発生
装置に並設された複数のバーナから噴射される燃焼ガス
流により、集雪板と路面との間から集雪板により一時的
に収集された雪塊を直接、効率よく溶融除去することが
できる。この際、集雪板は上下動手段により上下動させ
ることができるため、集雪板と路面との間に適宜の隙間
を形成することができ、また傾き調整手段により集雪板
の傾きを調整することができるので、燃焼ガス流による
融雪に最適な集雪板の位置設定を行うことができ、融雪
効率、融雪作業性に優れる。
【0007】また、前記集雪板に該集雪板の背面を加熱
するための加熱装置を付設することにより、積雪が多量
の場合でも、車体の走行に従って集雪板の前方に集積さ
れた雪塊の集雪板接触部を容易に溶かすことができ、集
雪板の中途部ないし上部の雪塊を燃焼ガス流側へ円滑に
送り込むことができる。更に保護板を燃焼ガス流の下方
に付設することにより、燃焼ガス流による路面の損傷を
防止することができる。
【0008】この融雪装置を、路面を走行することがで
きる適宜の走行装置の前部に付設することにより、融雪
効率の優れた融雪車を簡単に製造することができ、製造
コストも低廉で済む。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の融雪装置
及び融雪車の実施形態を示しており、キャタピラ2を備
えた走行装置1の走行方向前部に、融雪装置3が付設さ
れている。前記走行装置1には、運転室5、エンジンル
ーム6が設けられており、前記運転室5の横には、融雪
装置3の制御ボックス7、燃料タンク8が設置されてい
る。
【0010】前記融雪装置3は、車体の走行に従って走
行方向の積雪を一時的に収集する集雪板10が設けられ
ている。該集雪板10はアーム11の先端部に回動自在
に支持され、該アーム11の後端部は走行装置1の基盤
1Aに設けられた支持台12に枢着されており、第1油
圧シリンダー(上下動手段)13の伸縮によりアーム1
1が支持台12の水平軸回りに回動し、集雪板10は上
下方向に移動自在とされている。
【0011】また、前記アーム11の上部に架設された
架設板15には第2油圧シリンダー(傾き調整手段)1
6が付設され、そのロッド先端は集雪板10の上部に枢
着されており、該シリンダー16の伸縮により、集雪板
10はアーム11の先端部を中心として回動し、その傾
斜角度を調整することができるようになっている。
【0012】前記第1及び第2油圧シリンダー13,1
6は、制御ボックス7内に設けられた方向切替弁の切替
え操作により伸縮、途中停止が行われ、これらの操作は
運転室5からの指令により行われる。尚、油圧はエンジ
ンルーム6内の油圧ポンプにより供給される。
【0013】前記走行装置1の基盤1Aの前部には、左
右一対の水平支持部材19が取り付けられ、その前端部
に左右一対の垂直支持部材20が垂下され、その下端部
に前縁部が集雪板10の幅にほぼ等しく形成されたバー
ナ取付板21が付設されている。また、該バーナ取付板
21の前部には集雪板10のやや前方まで延設された保
護板22が路面の凹凸により干渉しないように、路面か
ら僅かな隙間を介して、路面を覆うように付設されてい
る。
【0014】前記バーナ取付板21には、燃焼ガス発生
装置24が設置されており、該燃焼ガス発生装置24は
集雪板10の全幅に渡ってほぼ等間隔に並設された複数
のバーナ25を備えている。各バーナ25は、その開口
部が集雪板10の背面との間に隙間が形成されるように
取り付けられており、モータ駆動により弁の開度調整を
行う燃料供給停止バルブ26を介して主配管27に接続
され、主配管27は主開閉弁29を介して燃料供給管3
0により燃料タンク8に接続されている。
【0015】また、各バーナ25には、図示省略した点
火装置が付設されており、該点火装置及び前記燃料供給
停止バルブ26は、運転室5からの操作指令に基づいて
制御ボックス内の制御装置によりコントロールされる。
前記燃料供給停止バルブ26は、弁の開度を制御するこ
とにより、燃料供給量が制御され、バーナの出力が調整
される。
【0016】尚、燃焼ガス発生装置24の燃料として
は、多量の燃焼ガスを発生するものがよく、例えば軽
油、重油等の液体燃料バーナ、天然ガスバーナ等を使用
することができる。
【0017】本発明の融雪装置および融雪車を用いるに
は、まず、燃料供給管30の主開閉弁29を開き、燃焼
ガス発生装置24の各バーナ25に点火し、路面に堆積
した積雪量に応じた最適量の燃料を供給し、バーナ出力
を調整する。もっとも、バ−ナ25の出力調整に際して
は、必要に応じて特定のバーナ25の使用を停止しても
よい。この際、走行装置が停止している場合でも、保護
板22により、燃焼ガス流40が直接路面に当たらない
ため、路面の損傷が防止される。
【0018】次いで、走行装置1を走行させながら、集
雪板10の上下位置ひいては燃焼ガス流40の噴射隙間
を調整すると共に、集雪板10の傾きを調整し、集雪板
10の前方に集積した雪塊を燃焼ガス流40側に円滑に
流れ込むようにする。その後、走行速度を上げ、定常走
行速度とし、該速度でのバーナ出力や、集雪板10の位
置を再調整して、融雪作業を行う。燃焼ガス流40によ
り雪塊が溶融されて生成した水は自然に、あるいは空気
の噴射により強制的に路側に排出される。
【0019】前記融雪装置4においては、バーナ25の
先端と集雪板10との間に隙間が設けられるため、燃焼
ガスの一部が集雪板10の背面を加熱し、集雪板10の
前面に当接する雪塊表面を溶かすため、集雪板10の前
面の雪塊は、その下部がバーナ25から噴射された燃焼
ガス流40により溶かされつつ、中途部ないし上部のも
のが円滑に下方へ回り込みながら溶かされる。
【0020】もっとも、積雪量が多く、集雪板10の加
熱量が過少となる場合は、図3に示すように、アーム1
1の架設板15に集雪板10とほぼ同幅のバーナ設置板
32を設け、これに複数の補助バーナ33からなる加熱
装置を設け、これにより集雪板10の背面を直接加熱す
るようにすればよい。
【0021】また、前記実施形態においては、バーナ取
付板21の前部に保護板22が付設されているが、該保
護板22は必ずしも必要なものではなく、燃焼ガス発生
装置24の火力調整の場合など、走行装置1が停止して
いる場合には、適宜の鉄板をバーナ25の下部に設置す
ればよい。
【0022】また、バーナ25への燃料の供給停止・流
量調整を開閉弁と流量制御器とを一体的に構成した燃料
供給停止バルブ26により行ったが、これらを別体とし
て主配管に接続してもよいことは勿論であり、また燃料
供給停止バルブ26としては、モータ駆動により弁の開
度を調整するものに限らず、手動で開度の調整可能なも
のでもよい。この場合、バーナの点火、火力調整は、集
雪板10を上方に上げて行えばよい。
【0023】また、バーナ10としては、空気を自動的
に吸引して燃焼するタイプのほか、空気や酸素を強制的
に送りこんで燃焼させるものでもよく、この場合、各バ
ーナへの燃料、空気・酸素量を制御することにより、燃
焼エネルギーを制御することができる。
【0024】また、バーナ取付板21を支持する垂直支
持部材20や、該垂直支持部材20を片持ち状に支持す
る水平支持部材19を夫々、上下動自在、水平動自在に
構成し、流体シリンダーやモータ等の適宜の駆動手段に
より移動可能に構成することにより、バーナ25の位置
調整も運転室5から遠隔操作することができる。
【0025】また、燃焼ガス発生装置としては、横方向
に開口したスリット状の燃焼ガス噴射口を有するバーナ
を集雪板10の幅にほぼ対応するように複数台設置して
もよい。
【0026】更に、走行装置としては、適宜の走行車両
を用いることができるが、上下動自在、かつ傾き調整自
在に構成された排土板を有するブルトーザー等の土木工
事用車両に燃焼ガス発生装置、あるいは更に集雪板の加
熱装置及び保護板を付設することにより、容易に本発明
の融雪車を得ることができ、製造コストも低廉で済む。
【0027】
【発明の効果】請求項1にかかる融雪装置によれば、集
雪板の前方に集積された雪塊を燃焼ガス発生装置に並設
された複数のバーナから噴射した燃焼ガス流により直接
溶融するので、温水プールのような大がかりな融雪設備
が不要で比較的簡単な設備で、効率良く、二車線道路の
両側を容易に除雪することができ、積雪地帯における冬
季の道路交通の確保に資することができる。
【0028】また、請求項2にかかる発明によれば、積
雪量が多くても、集雪板の前面の雪塊を円滑に燃焼ガス
流側へ送り込むことができると共に、燃焼ガス流による
路面への損傷を確実に防止することができる。
【0029】また、請求項3にかかる発明によれば、前
記融雪装置を適宜の走行装置に付設するだけで、簡単に
融雪車を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の融雪装置及び融雪車の平面図であ
る。
【図2】同融雪装置及び融雪車の要部断面側面図であ
る。
【図3】集雪板を加熱するための加熱装置の設置状態を
示す部分側面図である。
【符号の説明】
1 走行装置 3 融雪装置 10 集雪板 13 第1油圧シリンダー(上下動手段) 16 第2油圧シリンダー(傾き調整手段) 22 保護板 24 燃焼ガス発生装置 25 バーナ 33 補助バーナ(加熱装置) 40 燃焼ガス流

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面を走行する走行装置の前部に付設さ
    れる融雪装置であって、走行装置の走行に従って走行方
    向前方の積雪を一時的に収集する集雪板と、該集雪板を
    上下動させるための上下動手段と、該集雪板の傾きを調
    整するための傾き調整手段と、該集雪板の横幅に沿って
    路面と集雪板下縁との隙間から燃焼ガス流を集雪板の前
    方に集積された雪塊に噴射するバーナが複数並設された
    燃焼ガス発生装置を有することを特徴とする融雪装置。
  2. 【請求項2】 集雪板には該集雪板の背面を加熱するた
    めの加熱装置が付設され、更に燃焼ガス流により路面の
    損傷を防止するための保護板が燃焼ガス流の下方に付設
    されている請求項1に記載した融雪装置。
  3. 【請求項3】 路面を走行する走行装置の前部に請求項
    1又は2に記載した融雪装置が付設されていることを特
    徴とする融雪車。
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