JPH10237836A - 自走式直熱融雪装置 - Google Patents

自走式直熱融雪装置

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JPH10237836A
JPH10237836A JP6241997A JP6241997A JPH10237836A JP H10237836 A JPH10237836 A JP H10237836A JP 6241997 A JP6241997 A JP 6241997A JP 6241997 A JP6241997 A JP 6241997A JP H10237836 A JPH10237836 A JP H10237836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積雪寒冷地における道路の機能維持に最も不可
欠な除雪と融雪を同時に処理することが可能な自走式直
熱融雪装置を提供することになる。 【解決手段】車両1に上下動可能に設けられ、且つ回転
によって道路上等の雪を収集するスクリュウロ−タリ9
と、前記車両1に搭載されスクリュウロ−タリ9により
収集された雪を送雪するシュ−タ14と、前記車両1に
搭載されスクリュウロ−タリ9により送られた雪を受入
れる受入部を有する融雪槽17と、この融雪槽17の内
部に設けられ融雪槽17に送られた雪を破砕する破砕装
置と、前記融雪槽17の下部に設けられ融雪槽17の内
部に熱風を送り込んで融雪槽17内の雪を融雪する燃焼
バ−ナ27と、前記車両1に搭載され前記融雪槽17内
の融雪水を排出する排水ポンプ33とを具備したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は主として積雪寒冷
地における道路の除雪と融雪のための自走式直熱融雪装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】積雪寒冷地における冬季の道路は、円滑
な交通と安全性を確保するためにブルト−ザ−などの機
械力による除雪、凍結防止剤の散布や舗装材料への混入
による凍結防止、融雪剤の散布やロ−ドヒ−ティングな
どによる融雪あるいは路面に溝を付けるグル−ビングや
滑り止め剤の散布によるスリップ防止など、各種の路面
対策が施されている。
【0003】特に除雪は冬季路面管理における必須方策
であるが、山間部や平野地ではロ−タリ−式などの除雪
車で除雪した雪は、道路外に吹き飛ばしてしまうので交
通の障害になることはあまりないが、市街地や住宅密集
地などの道路では容易に雪を捨てる場所がないため歩道
や路側部に堆積せざるを得ない。
【0004】このため、歩道は堆積された雪でその用を
なさず、車道部は幅員が狭くなり交通障害の要因となっ
て道路としての機能が著しく阻害される結果となってい
る。堆積した雪はショベルカ−などによりトラックやダ
ンプカ−などの車両に積込み、郊外の空地などの投棄場
所へ搬送しているが、稼働する機械力にも限界があり、
また都市化する中での投棄場所の不足や飽和状況などか
ら何日も放置されることが多い。
【0005】こうしたことから、個人ベ−スでのロ−ド
ヒ−ティングや融雪槽などの融雪設備、あるいは地域ベ
−スでの流雪溝などの設備が近年設置されるようになっ
たが、設備費や設置場所、設置条件の制限などから未だ
一般に普及するまでには至っていない。
【0006】上記の如く道路の機能維持に除雪は不可欠
であるが、堆積した雪の処理もまた必須要件である。除
雪即搬送の体制が整っていれば堆積することはなく望ま
しいことであるが、降雪が何日間も続いたり、大雪など
の場合は除雪最優先とならざるを得ず、雪の堆積を皆無
にすることは現状では無理がある。最近になって、こう
した問題を解決する手段として、除雪した雪や堆積した
雪を、移動しながらその場で融雪処理する装置を積載し
た融雪車が開発され稼働し始めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の融雪車
にはつぎのような問題がある。 イ、車両全長が10m以上あり、全幅が約2.5m、最
小旋回半径が10m以上の大型車両であるため、雪の投
棄場所のない住宅街などの狭い道路へは進入することが
できず、もっぱら道幅の広い幹線道路でしか稼働するこ
とができない。 ロ、融雪専用車として製作されているため製作コストが
高く、また他の用途に活用ができないことから、冬季以
外は稼働することができない。また、地域の道路環境に
応じて所望される車両の大きさ、融雪能力の増減に容易
に対応することが難しい。
【0008】ハ、融雪装置のみを車両に搭載し、ロ−タ
リ−式除雪車等により除雪または堆積した雪を融雪装置
搭載車に投入して融雪する方式のものも開発されている
が、この方式の場合はロ−タリ−式除雪車などと融雪装
置搭載車とが常に併走した状態での作業となるため、運
行車両の交通規制や除雪車と融雪車の誘導および作業な
どのために最低10名の人員を必要とし、人的効率が悪
く且つ車両2台での作業となることから作業費用の増大
を招く結果となっている。
【0009】ニ、例えば、実公平6−21937公報の
自走式融雪装置は、バ−ナ−の熱風を煙道に通し、この
煙道を通過中に水室内の水を加温し、パイプより噴出す
る熱蒸気で融雪槽内の雪をとかすものであるから、構造
が複雑であり、結局、装置が大型となり、大型車両でな
いと積載できないため、雪の投棄場所のない住宅街など
の狭い道路へは進入することができず、もっぱら車道幅
の広い幹線道路でしか稼働できないというのが実情であ
る。
【0010】この発明は前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、除雪により歩道や路側
部に寄せられて堆積した雪のため道路機能がマヒするこ
とのないよう、1台の車両で道路上等の雪の除雪あるい
は路側等に堆積した雪を移動収集しながら、同時にその
場で融雪処理することができ、幹線道路は勿論のこと、
従来の技術では不可能であった幅員の狭い道理であって
も、稼働可能な機動性を有し、作業に係る人員を少なく
することで作業費用を軽減し、且つ冬季以外の期間には
他の用途にも活用できる自走式直熱融雪装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は前述した目的
を達成するために、請求項1は、駆動装置及び油圧装置
を搭載し道路上等を自走可能な運転室を有する車両と、
この車両に前記油圧装置により上下動可能に設けられ道
路上等の雪を除雪、収集する除雪集雪装置と、前記車両
に搭載され前記除雪集雪装置により収集された雪を移送
する送雪装置と、前記車両に搭載され前記送雪装置によ
り移送された雪を受入れる受入部を有する融雪槽と、こ
の融雪層の内部に設けられ融雪槽に送られた雪を破砕す
る破砕装置と、前記融雪槽の下部に設けられ融雪槽の内
部に熱風を送り込んで融雪槽内の雪を融雪する燃焼装置
と、前記車両に搭載され前記融雪槽内の融雪水を排出す
る排水装置とを具備した自走式直熱融雪装置としたこと
を特徴とするものである。
【0012】請求項2は、請求項1の前記除雪集雪装置
は、車両に支持ア−ムによって上下動可能に支持された
バケットと、このバケットの前部に設けられ回転によっ
て雪を掻き上げるスクリュウロ−タリとを具備している
ことを特徴とする。請求項3は、請求項1の前記破砕装
置は、融雪槽のほぼ中央に回転可能に立設された破砕駆
動軸と、この破砕駆動軸の外周面に略等間隔に取付けら
れ破砕駆動軸とともに回転して遠心力により融雪槽に送
り込まれる雪塊を破砕する2以上の鎖状体からなる破砕
具とから構成されていることを特徴とする。請求項4
は、請求項1の前記融雪槽は、その受入れ部に雪に混入
されている異物を捕捉する網状体が設けられていること
を特徴とし、また請求項5は、前記排水装置は融雪槽内
の融雪水を収容する融雪水タンクと、このタンクに連接
され該タンク内の融雪水を排出する排水ポンプとを具備
していることを特徴とする。
【0013】
【作用】道路上の積雪または歩道や路側部に堆積した雪
は、除雪集雪装置で掻き集められ、掻き集められた雪は
送雪装置を通して受入れ部より融雪槽内に投入される。
投入された雪は破砕装置により破砕されながら、融雪槽
に送り込まれる燃焼装置からの熱風によって融雪され、
融雪作用により低温となった燃焼ガスは融雪槽の排気口
から外部に放出される。その場合、燃焼装置により得ら
れる高温熱風が直接雪と接触することと、雪の融解を促
進するために雪を破砕していることとが相まって、効率
よく融雪をすることができる。融雪により発生した融雪
水は融雪槽の下部より融雪水タンクに集められ所定の処
理作業が終了後、排水路など所定の個所にポンプを介し
て排水ホ−スにより放出する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は自走式直熱融雪装置の斜
視図、図2は同側面図、図3は同平面図、図4は同装置
の一部を展開して示す断面図である。
【0015】図1〜図3に示すように、自走装置として
の車両1は公知の小型多目的作業車を用いており、車体
2には前輪2a及び後輪2bが設けられている。車体2
の前部には運転室3が、後部には荷台4が設けられてい
る。また、車体2には後述する駆動装置および油圧装置
が装備されている。
【0016】運転室3より前部には車体2に対して除雪
集雪装置が搭載されている。すなわち、車体2の前部に
おける左右両側部には前方へ突出する支持ア−ム5が上
下動自在に設けられており、この支持ア−ム5の先端部
には車体2の幅方向に亘って回転軸6が回転自在に軸支
されている。回転軸6の中間部にはギャボックス7が設
けられ、このギャボックス7には車体2の前部から前方
に突出する駆動軸8から動力が伝達され、回転軸6を回
転駆動するようになっている。この回転軸6には雪を掻
き上げ収集するスクリュウロ−タリ9が設けられ、この
スクリュウロ−タリ9には雪を掬い上げるバケット10
が取り付けられている。そして、前記駆動軸8は車体2
に搭載された駆動装置としての例えば電動機11によっ
て回転駆動され、支持ア−ム5は車体2に搭載された油
圧装置12によって上下動できるようになっている。
【0017】前記バケット10の略中央部にはスクリュ
ウロ−タリ9によって掻き集めた雪を取り込む開口部1
3が設けられ、この開口部13にはバケット10の後方
から前記運転室3の上部に延長する送雪装置としてのシ
ュ−タ14が設けられている。そして、積雪あるいは堆
積した雪の状況に応じてスクリュウロ−タリ9の回転速
度と高さを調整しながら車両1を進行させると、スクリ
ュウロ−タリ9により雪が掻き集められ、掻き集められ
た雪はシュ−タ14によって運転室3の上部に設けられ
た受入れ部としての除雪吸込みボックス15に投入され
るようになっている。
【0018】除雪吸込みボックス15の内部には投入さ
れた雪の中に混じっている雪以外の障害物を捕捉する金
網16が設けられ、この除雪吸込みボックス15の後部
は荷台4の前部中央に配備されている略円筒形の融雪槽
17に連通し、雪が融雪槽17に落下するようになって
いる。
【0019】融雪槽17内には、図4に示すように、破
砕駆動軸18、破砕具19を具備した破砕装置が設けら
れている。すなわち、融雪槽17の中央部には破砕駆動
軸18が鉛直方向に軸支されていて、この破砕駆動軸1
8には破砕具としての金属製のチェ−ン19が上下方向
に等間隔で4列、水平方向左右対称にそれぞれ1列、計
8本取り付けられている。チェ−ン19は破砕駆動軸1
8が停止してる時は垂れ下がっているが、破砕駆動軸1
8が回転すると遠心力により破砕駆動軸18を中心に水
平に回転するようになっている。
【0020】また、融雪槽17の下部には機械室20が
設けられており、この機械室20には、例えば無断変速
型の電動機21が設置されており、この電動機21の回
転軸22にはギャボックス23が設けられている。ギャ
ボックス23には鉛直方向に突出する伝動軸24が設け
られ、この伝動軸24はカップリング25を介して前記
破砕駆動軸18に直結されている。
【0021】なお、本実施形態においては、電動機21
を駆動源として用いたが、車両1に装備されている駆動
装置を利用することも可能である。また、融雪槽17内
に投入される雪の量、雪の質等によりチェ−ン19の回
転数を増減することで、より効率のよい融雪を行うこと
ができる。
【0022】さらに、前記融雪槽17の下部側壁には燃
焼装置として燃焼炉26が設けられ、この燃焼炉26の
背面には燃焼バ−ナ27が取り付けられている。燃焼バ
−ナ27は燃焼炉26内に向って火炎を発生し、高温の
熱風を融雪槽17内に吹き込んで融雪槽17内の雪をと
かすようになっている。なお、この燃焼炉26は、融雪
槽17内に雪がある時と無い時、あるいはその量が多か
ったり少なかったりした時でも、常に安定した燃焼を継
続させるために必要とするものである。また、燃焼バ−
ナ27は燃焼効率が高く安定性、操作性に優れている高
圧噴射式(ガンタイプ式)を採用するのが好ましく、燃
料は荷台4に設置している燃料タンク37から供給する
ようになっている。
【0023】融雪槽17の内部に設けられた破砕装置、
燃焼炉26、燃焼バ−ナ27および電動機21は、車両
1への取付け、取外しを容易にするため共通架台38上
にあらかじめ組立てられている。
【0024】融雪槽17内に落下した雪塊は回転してい
るチェ−ン19により破砕され、融雪槽17の下部から
上昇してきた高温熱風と接触して融解され、一部は水蒸
気となって蒸発し、他は水滴となって自然落下し、融雪
槽17の底部からパイプ28を通って排水装置としての
融雪水タンク29に回収されるようになっている。ま
た、高温熱風は融雪槽17内温度と外気温度との差によ
るドラフト効果および圧力差により融雪槽17内を上昇
しながら雪を融解し、低温化して融雪槽17上部の排気
口30から外部に排気される。
【0025】前記融雪水タンク29の内部は金網31に
よって仕切られ、雪に混入していた小石、砂利などの異
物を取り除くようになっており、融雪水タンク29の底
部近傍には排水パイプ32が設けられている。この排水
パイプ32には排水装置としての電動式の排水ポンプ3
3が接続され、下水道などの所定の場所に車両1を移動
し、排水ポンプ33に連結している排水ホ−ス接続口3
4にホ−ス等を接続して排水できるようになっている。
また、融雪水タンク29の上面には異物を取り除くため
の点検口35が設けられ、側面には液面計36が設けら
れている。
【0026】さらに、車両1の荷台4の後部には電源装
置39が配備され、燃焼バ−ナ27、電動機21および
排水ポンプ33に所定の電圧を供給している。また、車
両1の荷台4に配備する前記各装置および設備機器類
は、車両1への取付け、取外しが容易なようにすべてワ
イヤ−ロ−プまたはチェ−ン等で固定することができる
ようになっている。
【0027】また、車両1の運転席3には一連の雪処理
作業を操作、制御するための操作盤40が設置され、運
転者1名で除雪集雪作業をしながら融雪装置を操作する
ことが可能となっている。
【0028】次に、前述のように構成された自走式直熱
融雪装置の作動について説明する。運転者の操作によっ
て積雪道路を、積雪あるいは堆積した雪の状況に応じて
スクリュウロ−タリ9の回転速度と高さを調整しながら
車両1を進行させると、スクリュウロ−タリ9により雪
が掻き集められ、掻き集められた雪はシュ−タ14によ
って除雪吸込みボックス15に投入される。
【0029】除雪吸込みボックス15に投入されると、
雪の中に混じっている雪以外の障害物は金網16によっ
て捕捉され、雪のみが除雪吸込みボックス15の後部か
ら融雪槽17に落下する。その際、融雪槽17内では破
砕駆動軸18が電動機21によって回転し、上下方向に
等間隔で設けられたチェ−ン19が遠心力によって水平
に回転しているため雪の塊は破砕される。そして他方、
融雪槽17の下部からは燃焼バ−ナ27によって高温の
熱風が融雪槽17内に吹き込まれているため、融雪槽1
7内に投入された雪は融解される。
【0030】融雪槽17の内部で融解された融雪水は水
滴となって自然落下し、一部は水蒸気となって蒸発し、
融雪水は融雪槽17の底部からパイプ28を通って融雪
水タンク29に回収される。また、水蒸気は、融雪槽1
7内温度と外気温度との差によるドラフト効果および圧
力差により融雪槽17内を上昇しながら雪を融解し、低
温化して融雪槽17上部の排気口30から外部に排気さ
れる。融雪水タンク29の内部に集溜された融雪水に混
入していた小石、砂利などの異物は金網31によって取
り除かれ、融雪水は排水パイプ32から排水ポンプ33
によって吸込まれ、排水ホ−ス接続口34を介して排水
路等に排水される。
【0031】以上のように、道路上を移動しながら、道
路上等の積雪あるいは歩道や路側部に寄せられて堆積し
た雪を収集し、同時にその場で融雪処理することがで
き、幹線道路は勿論のこと、従来の技術では不可能であ
った幅員の狭い道路であっても、車両が進入できるとこ
ろであれば融雪処理することができる。
【0032】なお、前記実施形態においては、融雪槽1
基の場合について述べたが、融雪槽は2基以上であって
もよく、また融雪槽の容量も適宜選択可能である。融雪
槽は、その処理能力に応じシリ−ズ化して工場生産する
ことにより所望する地域の道路事情に応じた最適なもの
を用意することが可能である。
【0033】また、前記実施形態において、この発明
は、一連の雪処理作業を達成し得るが、それとともにこ
の発明の破砕装置の構造から次のような用途にも利用す
ることができる。例えば、近年ホタテ貝などの貝殻を粉
砕して道路舗装用のアスファルトに混入し、貝殻に含ま
れているカルシウム分によりアスファルトの寿命を延ば
すことが試みられているが、従来の粉砕装置により貝殻
を破砕しても、その形状が角のあるフレ−ク状となるた
めアスファルト混合用として利用することが困難であ
る。しかし、この発明の装置によって粉砕された貝殻
は、角のないほぼ丸い形状となるため、舗装用貝殻粉砕
の用に供することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、積雪寒冷地における道路の機能維持に最も不可欠な
除雪と、その場での融雪を同時に行うことが可能である
から、歩道や路側部に除雪後の雪を堆積させることがな
く、人身事故の誘発や交通の障害を解消することができ
るだけでなく、雪の投棄場所への運送作業が不要にな
り、且つ処理作業に係る人員も削減できることから冬季
の道路維持管理および雪処理費用が大巾に軽減される。
また、融雪槽に破砕装置を設けて雪を粉砕し、且つ燃焼
バ−ナからの熱風を直接吹き込み直熱で雪を融解するよ
うにしたので、極めて効率よく融雪できるとともに、装
置を全体的にコンパクトにまとめることができる。従っ
て、通常の小型作業車を改造して使用することが可能で
あり、小廻りのきく融雪装置とすることができる。小型
車両にこの発明の除雪融雪装置を装備した場合は、その
機動性と直熱式の融雪方式であることから効率良く迅速
な融雪処理ができ、一人で運転操作が可能であるから省
力化が図られるとともに、特に幅員の狭い道路での雪処
理に大いに役立つ効果がある。さらに、構造が簡単で車
両への取付、取外しが容易な構造となっっているから、
冬季の雪処理期間以外は一般の車両として使用すること
は勿論、市販されている多用途車の場合は車両メ−カで
用意している各種のアタッチメントを装着することによ
り多目的に使用することができるので、年間を通じて車
両自体の不稼働時間がなくなるメリットがあり、車両の
稼働率が大巾に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す自走式直熱融雪装置
の斜視図。
【図2】同実施形態の自走式直熱融雪装置の側面図。
【図3】同実施形態の自走式直熱融雪装置の平面図。
【図4】同実施形態の自走式直熱融雪装置の一部を展開
して示す断面図。
【符号の説明】
1 車両 9 スクリュウロ−タリ(除雪集雪装置) 11 電動機(駆動装置) 12 油圧装置 14 シュ−タ(送雪装置) 17 融雪槽 18 破砕駆動軸 19 チェ−ン(破砕具) 26 燃焼炉 27 燃焼バ−ナ 29 融雪水タンク 33 排水ポンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置及び油圧装置を搭載し道路上等
    を自走可能な運転室を有する車両と、 この車両に前記油圧装置により上下動可能に設けられ道
    路上等の雪を収集する除雪集雪装置と、 前記車両に搭載され前記除雪集雪装置により収集された
    雪を移送する送雪装置と、 前記車両に搭載され前記送雪装置により移送された雪を
    受入れる受入部を有する融雪槽と、 この融雪槽の内部に設けられ融雪槽に送られた雪を破砕
    する破砕装置と、 前記融雪槽の下部に設けられ融雪槽の内部に熱風を送り
    込んで融雪槽内の雪を融雪する燃焼装置と、 前記車両に搭載され前記融雪槽内の融雪水を排出する排
    水装置と、を具備したことを特徴とする自走式直熱融雪
    装置。
  2. 【請求項2】 前記除雪集雪装置は、車両に支持ア−ム
    によって上下動可能に支持されたバケットと、このバケ
    ットの前部に設けられ回転によって雪を掻き上げるスク
    リュウロ−タリとを具備していることを特徴とする請求
    項1記載の自走式直熱融雪装置。
  3. 【請求項3】 前記破砕装置は、融雪層のほぼ中央に回
    転可能に立設された破砕駆動軸と、この破砕駆動軸の外
    周面に略等間隔に取付けられ破砕駆動軸とともに回転し
    て遠心力により融雪槽に送り込まれる雪塊を破砕する2
    以上の鎖状体からなる破砕具とから構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の自走式直熱融雪装置。
  4. 【請求項4】 前記融雪槽は、その受入れ部に雪に混入
    されている異物を捕捉する網状体が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の自走式直熱融雪装置。
  5. 【請求項5】 前記排水装置は、融雪槽内の融雪水を収
    容する融雪水タンクと、この融雪水タンクに連接され融
    雪水タンク内の融雪水を排出する排水ポンプとを具備し
    ていることを特徴とする請求項1記載の自走式直熱融雪
    装置。
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