JP2810227B2 - 樹脂舗装表面の仕上げ方法 - Google Patents
樹脂舗装表面の仕上げ方法Info
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Description
の表面の仕上げ方法に関し、特にポリウレタン樹脂によ
って舗装されたグランド或いはジョギング走路の表面の
仕上げ方法に関する。
舗装材はグランド、ジョギングコース、体育館などに使
用されている。
型の特徴が生かされるので、近年その需要は高まってい
る。中でもポリウレタン弾性舗装材は物性が卓越してい
る上に施工が容易なため特に優れている。然るに、これ
らのポリウレタン舗装材は施工後の光沢が著しいため、
特に屋外の場合、太陽光線を反射しやすく、且つ表面が
滑らかで、競技中にスリップしやすい欠点を有する。
後、硬化前の時点で、ポリウレタン、その他のゴムのチ
ップをまく方法(トッピング仕上げ法)がとられてい
る。叉、特公昭53−006475号公報、同56−040205号公報
では、揺変性を有するポリウレタン樹脂液をスプレーす
る方法が提案されているが、疾走記録、疾走感等の陸上
競技場としての要求が高度化するなかでは、凹凸の度合
いが不充分である。特に特公昭56−040205号公報記載の
方法のように、粉末の揺変性付与剤のみで揺変性を付与
したポリウレタン樹脂は、粘度が高くなり、スプレー作
業自体が不可能であり、スプレー可能な粘度領域では、
揺変性が不充分で効果的な凹凸が得られない。これらの
方法で得られる舗装表面では、使用中にチップがとれた
り、汚れが目立ったりするなどの問題点が指摘されてい
た。又走行の安全性(横ブレ、すべり、転倒防止)から
みると、スプレー法は凹凸の度合いが不充分であるの
で、特に雨中ではすべり易く、転倒し易い欠点があっ
た。
凹凸模様を与え、且つ耐久性に富んだ舗装面を得るため
の方法について鋭意検討した結果、好ましくはポリウレ
タンによる樹脂舗装面に未だその樹脂組成物が完全硬化
しないうちに揺変性ポリウレタンをローラーにて塗装す
る方法により適度の凹凸模様で耐久性に富んだ高性能
(記録向上性、表面雨水排水性、表面均一性維持)の舗
装面が得られることを見出して、本発明を完成するに到
った。
変性付与剤、極性溶剤及び/又はポリエチレングリコー
ル、無機質充填剤、その他の助剤を添加して変性したポ
リウレタン樹脂組成物(b)をローラーにて凹凸のある
舗装表面とする樹脂舗装表面の仕上げ方法。
性したポリウレタン樹脂組成物(b)を均一に塗布し、
次いでローラー(第1)を転走してその表面を粗い凹凸
模様とした後、引続きローラー(第2)を転走してその
表面を均質な凹凸模様に仕上げる樹脂舗装表面の仕上げ
方法。
且つ耐久性に富んだ舗装表面を提供することにある。
る舗装方法に従って下地樹脂を施工したのち、ポリウレ
タンを主体とし、これに特定の揺変性付与剤、極性溶
剤、充填剤並にその他の助剤とを配合した材料をローラ
ーにて塗布し凹凸のある舗装表面に仕上げることにより
行われる。
44−022914号公報、特開昭48−019643号公報等に記載さ
れている方法があるが、一般にいわゆる2液型システ
ム、即ち有機ポリイソシアナート又は該有機ポリイソシ
アナートのイソシアナート基の一部をポリオールと予め
反応させて得られるプレポリマーとウレタン化学におい
て用いられる公知のポリオール、ポリアミン、充填剤、
可塑剤、触媒、顔料、安定剤などからなる成分とを常温
で混合し、必要に応じて予めプライマーを塗布したコン
クリート、アスファルトコンクリートなどの上に5〜30
mmの厚さに被覆する方法により施工される。この場合、
ポリウレタン、その他のゴムの骨材を加えてもよい。
塑剤、触媒、顔料、安定剤等を混合し、空気中の水分で
硬化させる1液型システム或いは溶液型熱可塑性ポリウ
レタン配合物、ポリウレタンエマルジョン配合物も、も
ちろん使用可能である。施工は回分式の手作業による
か、面積の広い場合は前記特公昭44−022914号公報に記
載されているような機械を用いる連続法により行われ
る。又、予め工場で製造したシートを現場ではり合わせ
る、いわゆるプレハブ法によることもできる。
ポリウレタン材料システムを主体とし、これに平均粒子
径30μ(ミクロン)以下で、且つBET法による比表面積1
00m2/g以上の超微粒子状シリカ並びに、極性溶剤及び/
又はポリエチレングリコール又はその誘導体、無機質充
填剤、その他の助剤を配合し変性したものが用いられ
る。
上の超微粒子状のシリカの例としては市販のエロジー
ル、カーボシル、ハイシール、ウルトラシール、カープ
レックス、サイロイド、ニップシール等の各種グレード
品があるが、特にエロジール♯200、♯380は揺変性付与
効果が優れている。
るものであるが、特にAl2O3、TiO2等の成分を含む変性
品も市販されており、これらも使用可能である。超微粒
子状シリカの配合量は通常、主体とするポリウレタン材
料システム中の固形分に対し重量比で0.5乃至10%程度
が適当である。
要以上に増量すると物性低下をきたし、好ましくない。
尚、固形分とはポリウレタン材料システムが溶剤の如き
揮発性成分を含む場合は、その揮発性成分を差し引いた
残りの成分を意味する。
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の1種又は2
種以上の混合物が用いられる。
剤と混合して用いることもできる。
ステムの固形分に対して重量比で0.5乃至10%が適当で
ある。通常、非極性溶剤もあわせて使用するが、その量
は1乃至50重量%が適当である。ポリエチレングリコー
ルとしては、平均分子量100〜20,000で任意のエーテル
化もしくはエステル化誘導体を含む。配合量はポリウレ
タン材料システム中の固形分に対して、重量比で0.01乃
至50%が適当である。
が好ましい。
ーブラシ又はローラー刷毛を指し、ローラーの全面に塗
料を含ませ、回転させながら塗装する。
工したもので、例えばマスチックハンドローラー、パタ
ーンローラー、砂骨材ローラー(いずれも大塚刷毛製造
株式会社)等がある。又独自で多孔性に加工したものも
使用できる。又圧送ローラー等の機械も使用できる。
や他のプラスチックを発泡させたもの又、金属(ステン
レス鋼、真鋳、アルミニウム等)製の金網やパンチング
メタルを巻いたもの等があるが好ましいものはポリウレ
タン樹脂を発泡させた後、加工したスケルトンフォーム
である。
更に好ましくは4〜10メッシュである。
ー、砂骨ローラーのいずれでもよいがマスチックローラ
ーを使用すると表面の凹凸が顕著である。
ーラーに揺変性ポリウレタン樹脂組成物塗材を含浸させ
て塗布し、凹凸模様仕上げをする方法、更に、大面積に
均一な凹凸模様仕上げをするには揺変性ポリウレタン樹
脂組成物塗材をコテ及びゴムレーキにより塗装面に均一
に塗布し、次いでマスチックローラー(第1)により表
面を転走し、更に続けて、別のマスチックローラー(第
2)をその上から追いかけながら軽く撫でる如く転がし
て仕上げる方法がある。尚、ここにおけるコテとは金ゴ
テ、木ゴテのことをいう。
は櫛ゴテでタテ或いはヨコ方向に均一に引いた後、その
上をコテ又はゴムレーキにて均一の厚みにならすのがよ
い。
(第1)をタテ方向に転走したなら、次のローラー(第
2)はヨコ方向に転走させる方が凹凸模様の凸部が独立
するので好ましい。タテ方向だけ或いはヨコ方向だけに
転走させると凹凸模様の凸部が連続的に繋がりやすくな
る。
の形状は特に陸上競技場走路としては衝撃吸収性、緩衝
性、反発性、適度のすべり抵抗等の点から、記録性や安
全性等の走行性能、更に維持管理、美観等から総合的に
決められるべきであり、ポリウレタン弾性全天候舗装の
出現以来トッピング仕上げが主流であったが最近では、
これらの点からエンボスという凹凸模様の方向に変化し
てきている。
リウレタン樹脂組成物の塗布厚は0.5〜3.0mm、好ましく
は1.0〜1.5mmが好適である。
3kgで十分である。但し、ここにいう固形分とは塗布材
料中の固形分のことで、前記ポリウレタン材料システム
中の固形分に超微粒子状シリカ及び無機質充填剤分を加
算したものを意味する。
の施工後、6時間乃至100時間程度の比較的速い時点が
好ましいが、ベタつきが既になくなった後の場合は、各
種の溶剤やプライマー等を下地樹脂に塗布するか、下地
樹脂の表面を磨いて凹凸をつけた後に塗布すれば完全に
密着する。尚、下地樹脂は必ずしもポリウレタンに限定
されず、エポキシ、アクリル、ポリエステル、SBR、塩
化ビニル等の樹脂又はこれら樹脂のチップをバインダー
で固めたものであってもよいが、実用上はポリウレタン
系乃至はこれのチップをバインダーで固めたものが最も
好ましい。施工の方法として通常、下地樹脂の施工後に
現場で塗布する方法が用いられるが工場で塗布した樹脂
シートを現場ではり合わせる、いわゆるプレハブ工法も
可能である。
ムに、特殊な揺変付与効果を有する充填剤及び溶剤を配
合した材料を下地樹脂の表面に先に述べたローラーにて
塗布するだけの簡単で経済的な方法により、適度の凹凸
を持ち、且つ耐久性に富む高性能の舗装表面が得られる
ので、その効果は極めて顕著である。
変性と粘度のポリウレタン樹脂を利用できるため、目的
に応じた所望の大きさの凹凸模様を与えることが可能で
あり、しかも、チップによるトッピングの仕上げのよう
な脱落の心配がない。
平均分子量2,000のポリオキシプロピレングリコールと
過剰のトリレンジイソシアナート(2,4−体/2,6−体=8
0/20、重量)とを常法により反応させて末端イソシアナ
ート基含有率5.2%のプレポリマーを製造した。
ン)を含む液状ポリアミン32kg、トーナー20kg、重質炭
酸カルシウム20kg、液状添加剤28kg、錫触媒4kg、及び
耐候安定剤1kgからなるものを調合した。
めプライマーを塗布したコンクリート下地の上に流して
12mmの厚さに舗装施工した。ポットライフは約50分であ
った。約20時間経過後、上記下地樹脂の表面にややベタ
つきが残っている時点で上記A成分100kg、B成分100k
g、エロジール♯200を7kg、ジメチルアセトアミド5kg、
トルエン35kgを攪拌混合した材料を大塚刷毛製造(株)
マスチックローラーにて1m2あたり約1.5kg塗布した。
硬化時間は約1時間で、適度な凹凸表面が得られた。こ
の表面は表−1に示す如く特に陸上競技場用に卓越した
性能を有し、経時的に性能が変化しない特徴を有してい
た。
ロジール♯200を15kgに増量し、トルエン35kgの代わり
にキシレン35kgをそれぞれ用い、同様に1m2あたり約1.
5kgをマスチックローラーにて塗布したところ、実施例
1の場合と同様の高性能の適度な凹凸表面が得られた。
又、表−1に示す如く、走行性と維持管理に優れた効果
が見られた。
りにポリエチレングリコール(分子量3,000)1.0kgを用
い、同様の処理を行った所、実施例1と同様の高性能な
凹凸表面が得られた。又、表−1に示す如く、走行性と
維持管理に優れた効果が見られた。
約1.5kgを塗布する代わりに金ゴテにて1m2当り約1.4kg
(約1.2mm)を平滑に塗布した後、大塚刷毛製造(株)
製マスチックローラーにて一本目のローラーはタテ方向
に、二本目のローラーはヨコ方向に軽く押さえるように
転がして仕上げた。硬化時間は約1時間で、適度な凹凸
模様が得られた。この表面は特に陸上競技場用に卓越し
た性能を有し、経時的に性能が変化しない特徴を有して
いた。即ち、走行性と維持管理において、表−1に示し
た如く、優れた効果が得られた。
表面を持ち、光反射の少ない、艶消し表面でスリップの
恐れのない、しかも、卓越した強度と耐久性を有する舗
装面が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】樹脂組成物(a)による弾性舗装の舗装面
に、平均粒子径30ミクロン以下で且つBET法による比表
面積100m2/g以上の超微粒子状シリカである揺変性付与
剤、極性溶剤及び/又はポリエチレングリコール、無機
質充填剤、その他の助剤を添加して変性したポリウレタ
ン樹脂組成物(b)を、多孔性に加工したローラーにて
塗布することにより凹凸のある舗装表面とすることを特
徴とする樹脂舗装表面の仕上げ方法。 - 【請求項2】樹脂組成物(a)による弾性舗装の舗装面
に、平均粒子径30ミクロン以下で且つBET法による比表
面積100m2/g以上の超微粒子状シリカである揺変性付与
剤、極性溶剤及び/又はポリエチレングリコール、無機
質充填剤、その他の助剤を添加して変性したポリウレタ
ン樹脂組成物(b)を、均一に塗布し、次いで多孔性に
加工したローラー(第1)を転走してその表面を粗い凹
凸模様とした後、引続き多孔性に加工したローラー(第
2)を転走してその表面を均質な凹凸模様に仕上げるこ
とを特徴とする樹脂舗装表面の仕上げ方法。 - 【請求項3】樹脂組成物(a)がポリウレタン樹脂組成
物である請求項1または2記載の樹脂舗装表面の仕上げ
方法。」 - 【請求項4】変性したポリウレタン樹脂組成物(b)塗
布の所定の厚さが、0.5〜3.0mmである請求項1または2
記載の樹脂舗装表面の仕上げ方法。
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JP1-316589 | 1989-12-07 | ||
JP2330664A JP2810227B2 (ja) | 1989-12-07 | 1990-11-30 | 樹脂舗装表面の仕上げ方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012219604A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Oku En-Tout-Cas Co Ltd | スクイジー |
JP2012219602A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Mitsui Chemicals Inc | 弾性舗装材料 |
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JPS63255403A (ja) * | 1987-04-13 | 1988-10-21 | 横浜ゴム株式会社 | 弾性舗装体 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP2330664A patent/JP2810227B2/ja not_active Expired - Lifetime
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