JP2809950B2 - 表示装置の駆動方法 - Google Patents
表示装置の駆動方法Info
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- JP2809950B2 JP2809950B2 JP33406192A JP33406192A JP2809950B2 JP 2809950 B2 JP2809950 B2 JP 2809950B2 JP 33406192 A JP33406192 A JP 33406192A JP 33406192 A JP33406192 A JP 33406192A JP 2809950 B2 JP2809950 B2 JP 2809950B2
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- voltage
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ(以下
TFTと呼ぶ)等のスイッチング素子により液晶などの
表示材料を交流駆動し、画像表示を行うアクティブマト
リックス表示装置の駆動方法に関するものである。
TFTと呼ぶ)等のスイッチング素子により液晶などの
表示材料を交流駆動し、画像表示を行うアクティブマト
リックス表示装置の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス液晶表示装置に
よる表示画質は近年きわめて改善されてきているが、フ
リッカー・画面上下方向の輝度変化、即ち輝度傾斜・固
定画像を表示した直後に固定画像のイメージが焼き付い
たように残存する画像メモリー現象・階調表示性能・視
角依存性等は未だCRTに比べると遜色がないとは言え
ない。特に視角依存性の改善は、近年大画面化が進んで
いる液晶表示装置にとって最大の課題である。
よる表示画質は近年きわめて改善されてきているが、フ
リッカー・画面上下方向の輝度変化、即ち輝度傾斜・固
定画像を表示した直後に固定画像のイメージが焼き付い
たように残存する画像メモリー現象・階調表示性能・視
角依存性等は未だCRTに比べると遜色がないとは言え
ない。特に視角依存性の改善は、近年大画面化が進んで
いる液晶表示装置にとって最大の課題である。
【0003】一般に、液晶表示装置は視角依存性が大き
く、表示画面を見る角度により画像が大きく異なる性質
を持っている。そのため、大画面の液晶表示装置では、
ある視点から表示画面を見ると液晶表示装置の視角依存
性により上部と下部では表示画像が一様でなく、画面の
上下方向で輝度傾斜があるかのように見える。この視角
依存性による輝度傾斜を補正する手段として表示画面の
上部と下部で画像信号の振幅を変化させる方法が知られ
ている(特開平3−294822号公報参照)。
く、表示画面を見る角度により画像が大きく異なる性質
を持っている。そのため、大画面の液晶表示装置では、
ある視点から表示画面を見ると液晶表示装置の視角依存
性により上部と下部では表示画像が一様でなく、画面の
上下方向で輝度傾斜があるかのように見える。この視角
依存性による輝度傾斜を補正する手段として表示画面の
上部と下部で画像信号の振幅を変化させる方法が知られ
ている(特開平3−294822号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像信
号の振幅を変化させる方法は画像信号の処理が非常に複
雑になり、また、液晶駆動用のドライバICの負担も大
きい。
号の振幅を変化させる方法は画像信号の処理が非常に複
雑になり、また、液晶駆動用のドライバICの負担も大
きい。
【0005】本発明は複雑な画像信号処理を必要とせず
に簡便な方法にて表示装置の視角依存性による上下方向
での輝度傾斜の低減を図るものである。
に簡便な方法にて表示装置の視角依存性による上下方向
での輝度傾斜の低減を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の表示装置の駆動法は、容量を介して走査信号
配線に接続された画素電極をマトリックス状に有し、画
像信号配線と走査信号配線に電気的に接続されたスイッ
チング素子が画素電極に接続され、スイッチング素子の
オン期間に画像信号電圧を画素電極に伝達し、走査信号
配線に変調信号Ve(±)を与えることにより、画素電
極の電位を変化させ、画素電極の電位の変化と画像信号
電圧とを相互に重畳させて表示材料に電圧を印加する表
示装置において、変調信号振幅Vepp=|Ve(+)−V
e(−)|と定義するとき、第n番目の走査信号配線に
おける変調信号振幅Vepp(n)と第n+1番目の走査
信号における変調信号振幅Vepp(n+1)との間にV
epp(n)≦Vepp(n+1)または、Vepp(n)≧V
epp(n+1)の関係を持たせるものである。
に本発明の表示装置の駆動法は、容量を介して走査信号
配線に接続された画素電極をマトリックス状に有し、画
像信号配線と走査信号配線に電気的に接続されたスイッ
チング素子が画素電極に接続され、スイッチング素子の
オン期間に画像信号電圧を画素電極に伝達し、走査信号
配線に変調信号Ve(±)を与えることにより、画素電
極の電位を変化させ、画素電極の電位の変化と画像信号
電圧とを相互に重畳させて表示材料に電圧を印加する表
示装置において、変調信号振幅Vepp=|Ve(+)−V
e(−)|と定義するとき、第n番目の走査信号配線に
おける変調信号振幅Vepp(n)と第n+1番目の走査
信号における変調信号振幅Vepp(n+1)との間にV
epp(n)≦Vepp(n+1)または、Vepp(n)≧V
epp(n+1)の関係を持たせるものである。
【0007】
【作用】走査信号の電位変化Vgがゲート・ドレイン間
容量Cgdを介して誘起される画像信号との電位変化Cgd
Vg/ΣC(ΣC:1画素当りに有する全静電容量)が
負方向に発生する。そこで、蓄積容量Csを介して1フ
ィールド毎に印加する極性を反転した非対称の正負の変
調信号Ve(+)、Ve(−)を与えることにより負方向
にCsVe(+)/ΣC、正方向にCsVe(−)/ΣCの
電位変化を画素電極に発生させ、上述した電位変化Cgd
Vg/ΣCに重畳させる。これらの電位変化の関係が次
式を満足するように設定すると、液晶の誘電率異方向
性、及び走査信号がゲート・ドレイン間容量を介して誘
起する直流成分の少なくとも一部分を補償し、フリッカ
ー・画像メモリー等の発生要因を除去し、高品質の表示
が可能で、表示装置の駆動信頼性も高い。
容量Cgdを介して誘起される画像信号との電位変化Cgd
Vg/ΣC(ΣC:1画素当りに有する全静電容量)が
負方向に発生する。そこで、蓄積容量Csを介して1フ
ィールド毎に印加する極性を反転した非対称の正負の変
調信号Ve(+)、Ve(−)を与えることにより負方向
にCsVe(+)/ΣC、正方向にCsVe(−)/ΣCの
電位変化を画素電極に発生させ、上述した電位変化Cgd
Vg/ΣCに重畳させる。これらの電位変化の関係が次
式を満足するように設定すると、液晶の誘電率異方向
性、及び走査信号がゲート・ドレイン間容量を介して誘
起する直流成分の少なくとも一部分を補償し、フリッカ
ー・画像メモリー等の発生要因を除去し、高品質の表示
が可能で、表示装置の駆動信頼性も高い。
【0008】CsVe(+)/ΣC−CgdVg/ΣC=−
CsVe(−)/ΣC+CgdVg/ΣC=△V* 上式より (Ve(+)−Ve(−))=2(ΣC/Cs)△V*=
Vepp Vepp:変調信号振幅 が導かれる。
CsVe(−)/ΣC+CgdVg/ΣC=△V* 上式より (Ve(+)−Ve(−))=2(ΣC/Cs)△V*=
Vepp Vepp:変調信号振幅 が導かれる。
【0009】ここで、Cs,Cgd,ΣC,Vgを固定値と
すると、Ve(+),Ve(−)は、以下に示す関係を満
たす。
すると、Ve(+),Ve(−)は、以下に示す関係を満
たす。
【0010】 (Ve(−)+Ve(+))/2=CgdVg/Cs=Vec Vec:定数 上記式を満たしながらVe(+),Ve(−)を変化させ
る、つまり、Veppを変化させると、表示装置の入力信
号電圧−透過率特性を変化させることができる。
る、つまり、Veppを変化させると、表示装置の入力信
号電圧−透過率特性を変化させることができる。
【0011】
【実施例】図2に、液晶表示装置の電気的等価回路を示
す。n番目の走査信号配線1,n−1番目の走査信号配
線2,画像信号配線3,TFT4を有し、TFT4には
寄生容量として、ゲート・ドレイン間容量Cgd5、ソー
ス・ドレイン間容量Csd6及びゲート・ソース間容量C
gs7がある。更に意図的に形成された容量として、液晶
容量Clc*8、蓄積容量Cs9がある。
す。n番目の走査信号配線1,n−1番目の走査信号配
線2,画像信号配線3,TFT4を有し、TFT4には
寄生容量として、ゲート・ドレイン間容量Cgd5、ソー
ス・ドレイン間容量Csd6及びゲート・ソース間容量C
gs7がある。更に意図的に形成された容量として、液晶
容量Clc*8、蓄積容量Cs9がある。
【0012】これらの各要素電極には外部から駆動電圧
として、n番目の走査信号配線1には走査信号V
g(n)を、n−1番目の走査信号配線2には走査信号
Vg(n−1)を、画像信号配線3には画像信号電圧V
sigを、液晶容量Clc*の対向電極には一定の電圧をそ
れぞれ印加する。上記した寄生ないし意図的に設置した
各種の容量を通じて駆動電圧の影響が画素電極(同図A
点)に現われる。
として、n番目の走査信号配線1には走査信号V
g(n)を、n−1番目の走査信号配線2には走査信号
Vg(n−1)を、画像信号配線3には画像信号電圧V
sigを、液晶容量Clc*の対向電極には一定の電圧をそ
れぞれ印加する。上記した寄生ないし意図的に設置した
各種の容量を通じて駆動電圧の影響が画素電極(同図A
点)に現われる。
【0013】図3に示すVg,Ve(+),Ve(−),
Vt及びVsigを図2の各点にそれぞれ印加すると、容量
結合による画素電極の電位変化ΔV*は、偶,奇それぞ
れのフィールドで式(1),(2)で表わされる(但
し、TFTをオンすることによる、画像信号配線からの
電導によるA点の電位変化成分を除く)。
Vt及びVsigを図2の各点にそれぞれ印加すると、容量
結合による画素電極の電位変化ΔV*は、偶,奇それぞ
れのフィールドで式(1),(2)で表わされる(但
し、TFTをオンすることによる、画像信号配線からの
電導によるA点の電位変化成分を除く)。
【0014】 ΔV*+=(CsVe(+)+CgdVg−CsdVsig)/Ct……(1) ΔV*−=(CsVe(−)−CgdVg−CsdVsig)/Ct……(2) Ct=Cs+Cgd+Csd+Clc* =Cp+Csd+Clc* 上式の第1項は変調信号による電位変化である。第2項
は走査信号VgがTFT4の寄生容量Cgdを通じて画素
電極に誘起する電位変化である。第3項は画素信号電圧
が寄生容量を通じて画素電極に誘起する電位変化を示
す。Clc*は、信号電圧(Vsig)の大小により液晶の
配向状態が変化するに連れて、その誘電異方性の影響を
受けて変化する液晶の容量である。従って、Clc*及び
ΔV*は液晶容量の大(Clc(h))小(Clc(l))
に各々対応する(Cgsはゲート・信号電極間の容量であ
るが走査信号配線、画像信号配線共に低いインピーダン
ス電源で駆動されまたこの結合は直接表示電極電位に影
響しないため無視する)。偶,機フィールドでの電位変
化ΔV*+,ΔV*−が等しくなれば液晶に直流電圧が
かからず対称な交流駆動が可能である。即ち次式を満足
することである。
は走査信号VgがTFT4の寄生容量Cgdを通じて画素
電極に誘起する電位変化である。第3項は画素信号電圧
が寄生容量を通じて画素電極に誘起する電位変化を示
す。Clc*は、信号電圧(Vsig)の大小により液晶の
配向状態が変化するに連れて、その誘電異方性の影響を
受けて変化する液晶の容量である。従って、Clc*及び
ΔV*は液晶容量の大(Clc(h))小(Clc(l))
に各々対応する(Cgsはゲート・信号電極間の容量であ
るが走査信号配線、画像信号配線共に低いインピーダン
ス電源で駆動されまたこの結合は直接表示電極電位に影
響しないため無視する)。偶,機フィールドでの電位変
化ΔV*+,ΔV*−が等しくなれば液晶に直流電圧が
かからず対称な交流駆動が可能である。即ち次式を満足
することである。
【0015】 (CsVe(+)+CgdVg−CsdVsig)=(CsVe(−)−CgdVg−CsdVs ig )……(3) Vsigは各フィールド毎に反転する信号をあたえるので
各フィールドで第3項CsdVsigの効果は相殺される。
従って式(3)は (CsVe(+)+CgdVg)=(CsVe(−)−CgdVg)=ΔV*……(4) と簡単化される。
各フィールドで第3項CsdVsigの効果は相殺される。
従って式(3)は (CsVe(+)+CgdVg)=(CsVe(−)−CgdVg)=ΔV*……(4) と簡単化される。
【0016】ここで、式(4)を書き換えると (Ve(−)−Ve(+))=2CgdVg/Cs=Vepp……(4a) となる。
【0017】画素電極に誘起される電位ΔV*は、偶,
奇各フィールドで対向電極に対して液晶容量に無関係に
正負等しくすることができる。このため正負両極性の電
圧が等しく液晶に印加されフリッカーは本質的に減少す
る。また、式(3),(4に)Clc*が現われないた
め、式(3),(4)が満たされる条件で駆動すれば液
晶の誘電異率方性の影響は消失し、Clc*に起因するD
C電圧は表示装置内部に発生しない。さらに式(3),
(4)を満たした駆動条件では、走査信号Vgが寄生容
量Cgdを通じて画像信号配線と表示電極間に誘起する直
流電位をも相殺し零とすることができる。本実施例の駆
動法では、各フィールド毎に対向電極の電位に対して正
負逆極性の信号を与えるので2フィールドを見れば画素
電極,信号電極,対向電極の各電位間には直流電界は生
じないため、液晶に直流電圧を与えることがなく信頼性
上有利である。
奇各フィールドで対向電極に対して液晶容量に無関係に
正負等しくすることができる。このため正負両極性の電
圧が等しく液晶に印加されフリッカーは本質的に減少す
る。また、式(3),(4に)Clc*が現われないた
め、式(3),(4)が満たされる条件で駆動すれば液
晶の誘電異率方性の影響は消失し、Clc*に起因するD
C電圧は表示装置内部に発生しない。さらに式(3),
(4)を満たした駆動条件では、走査信号Vgが寄生容
量Cgdを通じて画像信号配線と表示電極間に誘起する直
流電位をも相殺し零とすることができる。本実施例の駆
動法では、各フィールド毎に対向電極の電位に対して正
負逆極性の信号を与えるので2フィールドを見れば画素
電極,信号電極,対向電極の各電位間には直流電界は生
じないため、液晶に直流電圧を与えることがなく信頼性
上有利である。
【0018】本実施例で最も重要な点は、条件式
(3),(4)が表示装置側で任意設定可能な2つの電
圧パラメータVe(+)とVe(−)を有することであ
る。このため、Ve(+)とVe(−)を式(3),
(4)に合わせて制御すれば、画素電極に現われる電位
変動ΔV*を任意の大きさに設定でき、このΔV*を変
化させる、つまりVeppを変化させることにより表示装
置の入力信号電圧−透過率特性を変えることができる。
(3),(4)が表示装置側で任意設定可能な2つの電
圧パラメータVe(+)とVe(−)を有することであ
る。このため、Ve(+)とVe(−)を式(3),
(4)に合わせて制御すれば、画素電極に現われる電位
変動ΔV*を任意の大きさに設定でき、このΔV*を変
化させる、つまりVeppを変化させることにより表示装
置の入力信号電圧−透過率特性を変えることができる。
【0019】図4に全ての走査線に対し同じ値のVepp
を与えた場合の視角による入力信号電圧−透過率特性の
変化を示す。視角により入力信号電圧−透過率(透過光
強度)特性は大きく変化する。本実施例の液晶表示装置
では表示画面を上方からみた場合、入力信号電圧−透過
率特性は入力電圧の低電圧側にシフトし、表示画面を下
方からみた場合には入力信号電圧−透過率特性は入力電
圧の高電圧側にシフトする。
を与えた場合の視角による入力信号電圧−透過率特性の
変化を示す。視角により入力信号電圧−透過率(透過光
強度)特性は大きく変化する。本実施例の液晶表示装置
では表示画面を上方からみた場合、入力信号電圧−透過
率特性は入力電圧の低電圧側にシフトし、表示画面を下
方からみた場合には入力信号電圧−透過率特性は入力電
圧の高電圧側にシフトする。
【0020】ここで、Veppを小さくすると入力信号電
圧−透過率特性が入力電圧の高電圧側にシフトし、V
eppを大きくすると入力信号電圧−透過率特性が入力電
圧の低電圧側にシフトすることを利用し、ある視点から
各走査線に対応する視角において、表示画面中央の入力
信号電圧−透過率特性に最も近くなるVeppを各走査線
毎に与える(本実施例では表示画面の上方から下方に行
くに従いVeppを徐々に小さくした)と、図5に示すよ
うに各視角における入力信号電圧−透過率特性がかなり
近づく。よって、表示装置正面のある視点において表示
装置全面の透過光強度がほぼ一様となり、視角依存性の
改善を達成できる。
圧−透過率特性が入力電圧の高電圧側にシフトし、V
eppを大きくすると入力信号電圧−透過率特性が入力電
圧の低電圧側にシフトすることを利用し、ある視点から
各走査線に対応する視角において、表示画面中央の入力
信号電圧−透過率特性に最も近くなるVeppを各走査線
毎に与える(本実施例では表示画面の上方から下方に行
くに従いVeppを徐々に小さくした)と、図5に示すよ
うに各視角における入力信号電圧−透過率特性がかなり
近づく。よって、表示装置正面のある視点において表示
装置全面の透過光強度がほぼ一様となり、視角依存性の
改善を達成できる。
【0021】図6に本実施例の液晶表示装置の回路図を
示す。10は走査信号及び変調信号駆動回路、11は映
像信号駆動回路、12は対向電圧駆動回路である。13
a,13b,……13zは走査信号配線、14a,14
b,……14zは画像信号配線、15a,15b……1
5zは液晶の対向電極である。本実施例では、蓄積容量
が走査信号配線毎に分離して形成されており、変調信号
は各々の走査信号配線に対応して印加される。図1に本
実施例における各走査信号配線での最適Veppを示す。
ここで、n番目の走査信号配線に対するVepp(n)
と、n+1番目の走査信号配線に対するVepp(n+
1)は、 |Vepp(n)−Vepp(n+1)|=A A:定数 の関係を与えている。ここで走査線配線番号は画面の上
から順に番号を付したものである。
示す。10は走査信号及び変調信号駆動回路、11は映
像信号駆動回路、12は対向電圧駆動回路である。13
a,13b,……13zは走査信号配線、14a,14
b,……14zは画像信号配線、15a,15b……1
5zは液晶の対向電極である。本実施例では、蓄積容量
が走査信号配線毎に分離して形成されており、変調信号
は各々の走査信号配線に対応して印加される。図1に本
実施例における各走査信号配線での最適Veppを示す。
ここで、n番目の走査信号配線に対するVepp(n)
と、n+1番目の走査信号配線に対するVepp(n+
1)は、 |Vepp(n)−Vepp(n+1)|=A A:定数 の関係を与えている。ここで走査線配線番号は画面の上
から順に番号を付したものである。
【0022】本実施例では、高さ約25cmの液晶表示
装置を正面方向よりおよそ40cmの距離から見る場合
を想定した。このとき、表示装置の上端及び下端を見る
と、上下方向にそれぞれ約16°の見込み角度を持つこ
とになる。ここで、各走査信号配線に対するVeppを全
て同じ値とすると、図4に示すように各視角での入力信
号電圧−透過率特性が大きくなり異なり、画面の上下方
向で輝度傾斜を生じているように見える。次に、各走査
信号配線に対するVeppを調整し、正面からの入力信号
電圧−透過率特性にできるだけ近づけた場合を図5に示
している。画面上部と下部でのVeppの差は3.5V程
度であった。これにより視角依存性の改善を実現でき、
表示装置の正面から見た場合画面上部から下部まで透過
光強度がほぼ一様な表示とすることができる。
装置を正面方向よりおよそ40cmの距離から見る場合
を想定した。このとき、表示装置の上端及び下端を見る
と、上下方向にそれぞれ約16°の見込み角度を持つこ
とになる。ここで、各走査信号配線に対するVeppを全
て同じ値とすると、図4に示すように各視角での入力信
号電圧−透過率特性が大きくなり異なり、画面の上下方
向で輝度傾斜を生じているように見える。次に、各走査
信号配線に対するVeppを調整し、正面からの入力信号
電圧−透過率特性にできるだけ近づけた場合を図5に示
している。画面上部と下部でのVeppの差は3.5V程
度であった。これにより視角依存性の改善を実現でき、
表示装置の正面から見た場合画面上部から下部まで透過
光強度がほぼ一様な表示とすることができる。
【0023】一般に液晶表示装置は、見る角度、特に上
下方向の角度の変化に対し入力信号電圧−透過率特性が
大きく変化する。この視角による前記特性の変化を、V
eppよる入力信号電圧−透過率特性の変化により相殺さ
せることにより、ある視点において表示画面の輝度傾斜
を低減することが可能となる。
下方向の角度の変化に対し入力信号電圧−透過率特性が
大きく変化する。この視角による前記特性の変化を、V
eppよる入力信号電圧−透過率特性の変化により相殺さ
せることにより、ある視点において表示画面の輝度傾斜
を低減することが可能となる。
【0024】なお、本実施例では表示媒体を液晶の場合
について記載したが、他の表示媒体に対しても有効であ
ることは言うまでもない。
について記載したが、他の表示媒体に対しても有効であ
ることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明は、視角依存性を
持つ表示装置において、各走査信号配線に対し独立な電
圧値としてVeppを与えることにより各走査信号配線毎
の視角依存性を変化させ、ある視点において画面の上部
から下部まで透過光強度が一様な表示画面とすることが
できる。
持つ表示装置において、各走査信号配線に対し独立な電
圧値としてVeppを与えることにより各走査信号配線毎
の視角依存性を変化させ、ある視点において画面の上部
から下部まで透過光強度が一様な表示画面とすることが
できる。
【0026】また、走査線毎にVeppを変化させても画
素電極,信号電極,対向電極の各電位間に直流電界が生
じないため、液晶に直流電圧を与えることがないためフ
リッカー・焼き付き等の発生要因を除去でき信頼性上有
利である。
素電極,信号電極,対向電極の各電位間に直流電界が生
じないため、液晶に直流電圧を与えることがないためフ
リッカー・焼き付き等の発生要因を除去でき信頼性上有
利である。
【図1】本発明の一実施例における各走査信号配線に対
する最適Veppを示す特性図
する最適Veppを示す特性図
【図2】本発明の供する液晶表示装置の電気的等価回路
図
図
【図3】同装置に印加する信号電圧を示す波形図
【図4】同装置の入力信号電圧−透過率特性の視角依存
性を示す特性図
性を示す特性図
【図5】各視角において最適なVe(+),Ve(−)を
設定したときの印加電圧対透過光強度特性を示す特性図
設定したときの印加電圧対透過光強度特性を示す特性図
【図6】本発明の供する液晶表示装置の基本構成を示す
回路図
回路図
1 n番目の走査信号配線 2 n+1番目の走査信号配線 3 画像信号配線 4 TFT 5 ゲート・ドレイン間容量 6 ソース・ドレイン間容量 7 ゲート・ドレイン間容量 8 液晶容量 9 蓄積容量 10 走査信号および変調信号駆動回路 11 映像信号駆動回路 12 対向電圧駆動回路 13a,13b……13z 走査信号配線 14a,14b……14z 画像信号配線 15a,15b……15z 対向電極の共通配線
Claims (2)
- 【請求項1】 容量を介して走査信号配線に接続された
画素電極をマトリックス状に有し、画像信号配線と前記
走査信号配線に電気的に接続されたスイッチング素子が
前記画素電極に接続され、前記スイッチング素子のオン
期間に画像信号電圧を画素電極に伝達し、前記走査信号
配線に変調信号Ve(±)(但し、Ve(+)+Ve
(−)は一定とする)を印加することにより前記画素電
極の電位を変化させ、前記画素電極の電位の変化と前記
画像信号電圧とを相互に重畳させて表示材料に電圧を印
加する表示装置において、 変調信号振幅Vepp=|Ve(+)−Ve(−)|と
定義するとき、任意のnについて第n番目の走査信号配
線における変調信号振幅Vepp(n)と第n+1番目の
走査信号配線における変調信号振幅Vepp(n+1)と
の間にVepp(n)≦Vepp(n+1)または、V
epp(n)≧Vepp(n+1)の関係を持たせたことを特
徴とする表示装置の駆動方法。 - 【請求項2】 第n番目の走査信号配線における変調信
号振幅Vepp(n)と第n+1番目の走査信号配線にお
ける変調信号振幅Vepp(n+1)との間に|V
epp(n)−Vepp(n+1)|=A(Aは定数)の関係
があることを特徴とする請求項1記載の表示装置の駆動
方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33406192A JP2809950B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 表示装置の駆動方法 |
EP19930111573 EP0588019A3 (en) | 1992-07-21 | 1993-07-20 | Active matrix liquid crystal display |
Applications Claiming Priority (1)
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