JP3431260B2 - 表示装置の駆動方法 - Google Patents

表示装置の駆動方法

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JP3431260B2
JP3431260B2 JP03675894A JP3675894A JP3431260B2 JP 3431260 B2 JP3431260 B2 JP 3431260B2 JP 03675894 A JP03675894 A JP 03675894A JP 3675894 A JP3675894 A JP 3675894A JP 3431260 B2 JP3431260 B2 JP 3431260B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄膜トランジスタ
(以下「TFT」という)等のスイッチング素子を画素
電極ごとに配置したアクティブマトリックス液晶表示装
置等の表示装置の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表示装置には、複数の画素電極を
マトリクス状に配置し、画素電極ごとにTFT等のスイ
ッチング素子を設け、このスイッチング素子により液晶
を交番電界駆動し、画像表示をおこなうアクティブマト
リックス液晶表示装置がある。このアクティブマトリッ
クス液晶表示装置による表示画質は近年きわめて改善さ
れてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フリッ
カー・画面上下方向の輝度変化すなわち輝度傾斜・固定
画像を表示した直後にその固定画像のイメージが焼き付
いたように残存する画像メモリー現象・階調表示性能・
視角依存性等は未だCRTに比べると遜色がないとは言
えない。特に視角依存性の改善は、近年大画面化が進ん
でいる液晶表示装置にとって最大の課題である。
【0004】一般に、液晶表示装置は視角依存性が大き
く、表示画面を見る角度により画像が大きく異なる性質
を持っている。そのため、大画面の液晶表示装置では、
ある視点から表示画面を見ると液晶表示装置の視角依存
性により上部と下部では表示画像が一様でなく、画面の
上下方向で輝度傾斜があるかのように見えていた。この
発明の目的は、画像信号処理により、表示装置の視角依
存性による輝度傾斜の低減を図ることができる表示装置
の駆動方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の表示装置
の駆動方法は、容量を介して走査信号配線に接続された
画素電極をマトリックス状に有し、画像信号配線と前記
走査信号配線に電気的に接続されたスイッチング素子が
前記画素電極に接続され、前記スイッチング素子のオン
期間に画像信号電圧を画素電極に伝達し、奇数フィール
ドの前記スイッチング素子のオフ期間に前記走査信号配
線に変調信号Ve(+)を与え、偶数フィールドの前記
スイッチング素子のオフ期間に前記走査信号配線に変調
信号Ve(−)を与えることにより、前記画素電極の電
位を変化させ、前記画素電極の電位の変化と前記画像信
号電圧とを相互に重畳させて表示材料に電圧を印加する
表示装置の駆動方法であって、画像信号の分割数を階調
数とし、その中心近傍の階調をic、1階調あたりの画
像信号電圧幅をVs、走査信号配線数をm、変調信号振
幅をVepp=|Ve(+)−Ve(−)|と定義する
とき、任意のn(1≦n<m)について、第n番目の走
査信号配線における変調信号振幅Vepp(n)と第n
+1番目の走査信号配線における変調信号振幅Vepp
(n+1)との間に、Vepp(n)≦Vepp(n+
1)の関係があるとともに、n≦m/2の場合に、1階
調あたりの画像信号電圧幅Vsに、|Vs(n)|≧|
Vs(n+1)|の関係があり、かつ、階調lがl≦i
cのとき、Vs(l)≧Vs(l+1)の関係があり、
階調lがl≧icのとき、Vs(l)≦Vs(l+1)
の関係があり、n≧m/2の場合に、1階調あたりの画
像信号電圧幅Vsに、|Vs(n)|≦|Vs(n+
1)|の関係があり、かつ、階調lがl≦icのとき、
Vs(l)≦Vs(l+1)の関係があり、階調lがl
≧icのとき、Vs(l)≧Vs(l+1)の関係があ
ることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の表示装置の駆動方法は、容
量を介して走査信号配線に接続された画素電極をマトリ
ックス状に有し、画像信号配線と前記走査信号配線に電
気的に接続されたスイッチング素子が前記画素電極に接
続され、前記スイッチング素子のオン期間に画像信号電
圧を画素電極に伝達し、奇数フィールドの前記スイッチ
ング素子のオフ期間に前記走査信号配線に変調信号Ve
(+)を与え、偶数フィールドの前記スイッチング素子
のオフ期間に前記走査信号配線に変調信号Ve(−)を
与えることにより、前記画素電極の電位を変化させ、前
記画素電極の電位の変化と前記画像信号電圧とを相互に
重畳させて表示材料に電圧を印加する表示装置の駆動方
法であって、画像信号の分割数を階調数とし、その中心
近傍の階調をic、1階調あたりの画像信号電圧幅をV
s、走査信号配線数をm、変調信号振幅をVepp=|
Ve(+)−Ve(−)|と定義するとき、任意のn
(1≦n<m)について、第n番目の走査信号配線にお
ける変調信号振幅Vepp(n)と第n+1番目の走査
信号配線における変調信号振幅Vepp(n+1)との
間に、Vepp(n)≧Vepp(n+1)の関係があ
るとともに、n≦m/2の場合に、1階調あたりの画像
信号電圧幅Vsに、|Vs(n)|≧|Vs(n+1)
|の関係があり、かつ、階調lがl≦icのとき、Vs
(l)≦Vs(l+1)の関係があり、階調lがl≧i
cのとき、Vs(l)≧Vs(l+1)の関係があり、
n≧m/2の場合に、1階調あたりの画像信号電圧幅V
sに、|Vs(n)|≦|Vs(n+1)|の関係があ
り、かつ、階調lがl≦icのとき、Vs(l)≧Vs
(l+1)の関係があり、階調lがl≧icのとき、V
s(l)≦Vs(l+1)の関係があることを特徴とす
る。
【0007】請求項3記載の表示装置の駆動方法は、請
求項1または請求項2記載の表示装置の駆動方法におい
て、第n番目の走査信号配線における変調信号振幅Ve
pp(n)と第n+1番目の走査信号配線における変調
信号振幅Vepp(n+1)との間に、|Vepp
(n)−Vepp(n+1)|=A(Aは定数)の関係
があることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の表示装置の駆動方法は、請
求項1、請求項2または請求項3記載の表示装置の駆動
方法において、画像信号電圧の最大値をVs(H)、画
像信号電圧の最小値をVs(L)とし、画像信号電圧の
中心値VscをVsc=(Vs(H)+Vs(L))/
2とするとき、Vsc=B(Bは定数)の関係があるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項5記載の表示装置の駆動方法は、請
求項4記載の表示装置の駆動方法において、画像信号電
圧の中心値Vscが、表示材料を挟んで画素電極に対向
する対向電極の電圧Vcomに等しいことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】一般に液晶表示装置等の表示装置は、見る角
度、特に上下方向の視角の変化に対し入力信号電圧−透
過率特性は大きく変化する。その特性変化は次の2つの
要素を合わせ持っている。第1に入力信号電圧方向の変
化、第2に傾き特性の変化である。ここで、視点をある
一点に規定すると表示面の上下方向の位置により視角が
一意的に決まり、視角と走査線番号が1対1で対応す
る。
【0011】まず第1に入力信号電圧−透過率特性の入
力信号電圧方向変化の補正について述べる。スイッチン
グ素子がTFTである場合、走査信号の電位変化Vgが
ゲート・ドレイン間容量Cgdを介して誘起される画像信
号との電位変化CgdVg/ΣC(ΣC:1画素当りに有
する全静電容量)が負方向に発生する。そこで、蓄積容
量Csを介して1フィールド毎に変調信号Ve(+)、Ve
(-)を交互に印加することにより、奇数フィールドでは
CsVe(+)/ΣC、偶数フィールドではCsVe(-)/ΣC
の電位変化を画素電極に発生させ、上述した電位変化C
gdVg/ΣCに重畳させる。これらの電位変化の関係が
次式を満足するように設定すると、液晶の誘電率異方
性、および走査信号がゲート・ドレイン間容量を介して
誘起する直流成分の少なくとも一部分を補償し、フリッ
カー・画像メモリー現象等の発生要因を除去し、高品質
の表示が可能で、表示装置の駆動信頼性も高い。
【0012】
【数1】
【0013】数1より数2が導かれる。
【0014】
【数2】
【0015】ここで、Cs、Cgd、ΣC、Vgを固定値と
すると、Ve(+)、Ve(-)は、一意的には決まらないが以
下に示す数3の関係を満たす。
【0016】
【数3】
【0017】数3を満たしながらVe(+)、Ve(-)を変化
させる、つまり、Veppを変化させると、本表示装置の
入力信号電圧−透過率特性を入力信号電圧方向に平行に
シフトさせることができる。したがって、第n番目の走
査信号配線における変調信号振幅Vepp(n)と第n
+1番目の走査信号配線における変調信号振幅Vepp
(n+1)との間に、Vepp(n)≦Vepp(n+
1)、または、Vepp(n)≧Vepp(n+1)の
関係をもたせることにより、各視角における入力信号電
圧−透過率特性を正面での特性に近づけることができ
る。
【0018】第2に傾き特性変化に対する補正について
述べる。1階調あたりの画像信号電圧幅Vsは通常各走
査信号配線において一定である。ここで、見かけ上、表
示面上部での傾き特性が急峻で、表示面下部での傾き特
性が緩やかな表示装置を例にとる。表示面に垂直な方向
での入力信号電圧−透過率特性を基準として考えたと
き、表示面上部の中央の階調近傍ではVsは垂直方向よ
りも小さくて良く、表示面下部ではVsは大きくとる必
要がある。図1に垂直方向の傾き特性と一致させるのに
必要なVsを示す。表示面上部では下に凸、下部では上
に凸の曲線となる。この曲線は各表示部での1階調あた
りの傾きを全階調で求め、垂直方向の傾きとの比をとる
ことにより導いたものである。走査信号配線をある視点
からの視角にそれぞれ対応させ、全走査信号配線につい
て図1に示した曲線を求め、全走査信号配線および全階
調で最適なVsを与えることにより、各視角における入
力信号電圧−透過率特性をほぼ一致させることができ
る。
【0019】
【実施例】図3はこの発明の原理を説明するための要素
構成を示す図であり、TFTアクティブマトリックス駆
動LCDの表示要素の電気的等価回路を示す。n番目の
走査信号配線1、n+1番目の走査信号配線2、画像信
号配線3、TFT4を有し、TFT4には寄生容量とし
て、ゲート・ドレイン間容量(Cgd)5、ソース・ドレ
イン間容量(Csd)6およびゲート・ソース間容量(C
gs)7がある。さらに意図的に形成された容量として、
液晶容量(Clc*)8、蓄積容量(Cs)9がある。
【0020】これらの各要素電極には外部から駆動電圧
として、n番目の走査信号配線1には走査信号Vg
(n)を、n+1番目の走査信号配線2には走査信号V
g(n+1)を、画像信号配線3には画像信号電圧Vsig
を、液晶容量8の対向電極には一定の電圧Vcomを印加
する。上記した寄生ないし意図的に設置した各種の容量
を通じて駆動電圧の影響が画素電極(図3のA点)に現
われる。
【0021】図4に図3の各点に印加する各電圧波形を
示す。図4(a)〜(c)に示すVg、Ve(+)(n)、Ve
(+)(n+1)、Ve(-)(n)、Ve(-)(n+1)、VcomおよびVsig
を図2の各点に各々印加すると、容量結合による画素電
極の電位変化つまり図3のA点での電位変化ΔV*は、
偶数、奇数それぞれのフィールドにおいて、数4、数5
で表わされる(ただし、TFTをオンすることによる、
画像信号配線からの電導によるA点の電位変化成分を除
く)。
【0022】
【数4】
【0023】
【数5】
【0024】数4,数5において、右辺第1項は変調信
号による電位変化である。右辺第2項は走査信号Vgが
TFTの寄生容量Cgdを通じて画素電極に誘起する電位
変化である。右辺第3項は画像信号電圧Vsigが寄生容
量Csdを通じて画素電極に誘起する電位変化を示す。液
晶容量Clc*は、画像信号電圧Vsigの大小により液晶の
配向状態が変化するに連れて、その誘電異方性の影響を
受けて変化する液晶の容量である。したがって、Clc*
およびΔV*は液晶容量の大(Clc(h)),小(Clc
(l))に各々対応する。なお、Cgsはゲート・信号電極
間の容量であるが、走査信号配線、画像信号配線ともに
低インピーダンス電源で駆動されていること、およびこ
の結合は直接表示電極電位に影響しないことから無視し
ている。偶数、奇数フィールドでの電位変化ΔV*+、Δ
V*-が等しくなれば、液晶に直流電圧がかからず対称な
交流駆動が可能である。すなわち次の数6を満足するこ
とである。
【0025】
【数6】
【0026】ここで、画像信号電圧Vsigは各フィール
ド毎に反転する信号をあたえるので各フィールドで第3
項CsdVsigの効果は相殺される。したがって数6は、
数7のように簡単化される。
【0027】
【数7】
【0028】ここで、数7を書き換えると、数8とな
る。
【0029】
【数8】
【0030】画素電極に誘起される電位ΔV*は、偶
数、奇数各フィールドで対向電極に対して液晶容量Clc
*に無関係に正負等しくすることができる。このため正
負両極性の電圧が等しく液晶に印加されフリッカーは本
質的に減少する。また、数6、数7にClc*が現われな
いため、数6、数7が満たされる条件で駆動すれば液晶
の誘電率異方性の影響は消失し、Clc*に起因するDC
電圧は表示装置内部に発生しない。さらに、数6、数7
を満たした駆動条件では、走査信号Vgが寄生容量Cgd
を通じて画像信号配線3と表示電極間に誘起する直流電
位をも相殺し零とすることができる。この実施例では各
フィールド毎に対向電極の電位Vcomに対して正負逆極
性の信号を与えており、かつ画像信号中心電圧Vscと
対向電極の電位Vcomが等しいため、2フィールドをみ
れば画素電極、信号電極、対向電極の各電位間には直流
電界は生じず、液晶に直流電圧を与えることがなく、信
頼性上有利であり、画像信号中心電圧Vscが一定であ
れば、駆動用ICの必要信号電圧振幅Vsppを最小に
でき、消費電力の面で有利である。なお、画像信号電圧
の最大値をVs(H)、最小値をVs(L)とすると
き、画像信号中心電圧VscはVsc=(Vs(H)+
Vs(L))/2である。
【0031】ここで数6、数7は、表示装置側で任意設
定可能な2つの電圧パラメータVe(+)(n)とVe(-)(n)を
有しており、Ve(+)(n)とVe(-)(n)を数6、数7を満た
しながら制御すれば、画素電極に現われる電位変動ΔV
*を任意の大きさに設定できる。このΔV*を変化させ
る、つまりVeppを変化させることにより、表示装置の
入力信号電圧−透過率特性を平行にシフトできる。
【0032】図5に全ての走査線に対し同じ値のVepp
およびVs(1階調あたりの画像信号電圧幅)を与えた
場合の視角による入力信号電圧−透過率特性の変化を示
す。図5に示すように、視角により入力信号電圧−透過
率特性は大きく変化する。そこでこの実施例の液晶表示
装置では、表示画面を上方からみた場合、入力信号電圧
−透過率特性は入力電圧の高電圧側にシフトし、表示画
面を下方からみた場合に、入力信号電圧−透過率特性は
入力電圧の低電圧側にシフトするようにしている。すな
わち、Veppを小さくすると入力信号電圧−透過率特性
が入力電圧の高電圧側にシフトし、Veppを大きくする
と入力信号電圧−透過率特性が入力電圧の低電圧側にシ
フトすることを利用し、画像信号電圧の最大値をVs
(H)、最小値をVs(L)とするとき、ある視点から
各視角に対応する走査線に対し、信号電圧がVsc=
(Vs(H)+Vs(L))/2のときの透過率が一致
するVeppを各走査線毎に与える(この実施例では表示
画面の上方から下方に行くにしたがってVeppを徐々に
大きくした。)と、図6に示すように各視角における入
力信号電圧−透過率特性を正面での特性に近づけること
ができる。
【0033】次に、傾き特性の補正方法について述べ
る。視点をある1点に規定すると視角と走査信号配線番
号が1対1で対応することは先に述べた。一般に液晶表
示装置は視角により傾き特性が変化するために各視角で
の入力信号電圧−透過率特性を一致させるには各走査信
号配線で異なる信号電圧を入力する必要がある。通常1
階調あたりの画像信号電圧幅Vsは一定である。このV
sを全走査信号配線の全階調で最適な値として入力すれ
ば目的は達成できる。
【0034】まず、傾きの変化量を知るために1階調あ
たりの透過率変化を視角に対応させた全走査信号配線の
全階調で求める。求めた各変化量と基準とする走査信号
配線(この実施例では表示面中央)の変化量を比較し、
基準を1としたときの各変化量の割合を求め、その逆数
を一定電圧にかけると傾き特性を一致させるのに最適な
Vsが各階調で求められる。この実施例で使用した液晶
表示装置の視角依存性のデータに基づき算出したものを
図1に示す。図6に示した入力信号電圧−透過率特性に
傾き特性補正を加えたものが図7であり、最も視角によ
る影響が大きい中間調領域で著しい改善効果があった。
【0035】したがって、画像信号の分割数を階調数と
し、その中心近傍の階調をic、1階調あたりの画像信
号電圧幅をVs、走査信号配線数をm、変調信号振幅を
Vepp=|Ve(+)−Ve(−)|と定義すると
き、任意のn(1≦n<m)について、第n番目の走査
信号配線における変調信号振幅Vepp(n)と第n+
1番目の走査信号配線における変調信号振幅Vepp
(n+1)との間に、Vepp(n)≦Vepp(n+
1)の関係があるとともに、n≦m/2の場合に、1階
調あたりの画像信号電圧幅Vsに、|Vs(n)|≧|
Vs(n+1)|の関係があり、かつ、階調lがl≦i
cのとき、Vs(l)≧Vs(l+1)の関係があり、
階調lがl≧icのとき、Vs(l)≦Vs(l+1)
の関係があり、n≧m/2の場合に、1階調あたりの画
像信号電圧幅Vsに、|Vs(n)|≦|Vs(n+
1)|の関係があり、かつ、階調lがl≦icのとき、
Vs(l)≦Vs(l+1)の関係があり、階調lがl
≧icのとき、Vs(l)≧Vs(l+1)の関係があ
ることにより、ある視点において画面全面の透過率を一
様とし、表示装置の視角依存性による輝度傾斜の低減を
図ることができる。
【0036】また、第n番目の走査信号配線における変
調信号振幅Vepp(n)と第n+1番目の走査信号配
線における変調信号振幅Vepp(n+1)との間に、
Vepp(n)≧Vepp(n+1)の関係があるとと
もに、n≦m/2の場合に、1階調あたりの画像信号電
圧幅Vsに、|Vs(n)|≧|Vs(n+1)|の関
係があり、かつ、階調lがl≦icのとき、Vs(l)
≦Vs(l+1)の関係があり、階調lがl≧icのと
き、Vs(l)≧Vs(l+1)の関係があり、n≧m
/2の場合に、1階調あたりの画像信号電圧幅Vsに、
|Vs(n)|≦|Vs(n+1)|の関係があり、か
つ、階調lがl≦icのとき、Vs(l)≧Vs(l+
1)の関係があり、階調lがl≧icのとき、Vs
(l)≦Vs(l+1)の関係があることにより、ある
視点において画面全面の透過率を一様とし、表示装置の
視角依存性による輝度傾斜の低減を図ることができる。
【0037】図8にこの発明の実施例の装置の回路図を
示す。10は走査信号および変調信号駆動回路、11は
画像信号駆動回路、12は対向電圧駆動回路である。1
3a、13b、・・・・13zは走査信号配線、14a、1
4b、・・・・14zは画像信号配線、15a、15b・・
・15zは対向電極である。この実施例では上記のよう
に、蓄積容量が走査信号配線毎に分離して形成されてお
り、変調信号は各々の走査信号配線に対応して印加され
る。この実施例における各走査信号配線での最適なVep
pを図2に示す。ここで、n番目の走査信号配線に対す
る変調信号振幅Vepp(n)と、n+1番目の走査信号
配線に対する変調信号振幅Vepp(n+1)とは、数9
に示す関係を与えている。
【0038】
【数9】
【0039】この実施例では、高さ約25cmの液晶表
示装置を正面方向よりおよそ40cmの距離から見る場
合を想定した。このとき、表示装置の上端および下端を
見ると、上下方向にそれぞれ約16゜の見込み角度を持
つことになる。Veppを最適値に設定した場合、画面上
部と下部でのVeppの差は3.5V程度であった。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明は、各走査信号
配線に対し、独立な電圧値としてVeppおよび各階調で
最適なVsを与えることにより、各走査信号配線毎の視
角依存性を変化させ、ある視点において画面の上部から
下部まで透過光強度が一様な表示画面とすることができ
る。
【0041】また、走査信号配線毎にVeppおよびVs
を変化させても画素電極、信号電極、対向電極の各電極
間に直流電界が生じず、液晶に直流電圧を与えることが
ないため、フリッカー・画像メモリー現象等の発生要因
を除去でき、信頼性上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例おける各階調に対する最適な
Vsを示す図である。
【図2】この発明の実施例における各走査信号配線に対
する最適なVeppを示す図である。
【図3】この発明の原理を説明するための要素構成を示
す図である。
【図4】図3の基本構成に印加する電圧波形を示す図で
ある。
【図5】この発明の実施例で用いた液晶表示装置の入力
信号電圧−透過率特性の視角依存性を示す図である。
【図6】各視角において最適なVeppを設定したときの
入力信号電圧−透過率特性を示す図である。
【図7】各視角において最適なVeppおよび最適なVs
を設定したときの入力信号電圧−透過率特性を示す図で
ある。
【図8】この発明の実施例の基本構成を示す図である。
【符号の説明】
1 n番目の走査信号配線 2 n+1番目の走査信号配線 3 画像信号配線 4 TFT 5 ゲート・ドレイン間容量 6 ソース・ドレイン間容量 7 ゲート・ソース間容量 8 液晶容量 9 蓄積容量 10 走査信号および変調信号駆動回路 11 画像信号駆動回路 12 対向電圧駆動回路 13a,13b・・・13z 走査信号配線 14a,14b・・・14z 画像信号配線 15a,15b・・・15z 対向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−35218(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/133 550 G02F 1/133 575 G09G 3/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量を介して走査信号配線に接続された
    画素電極をマトリックス状に有し、画像信号配線と前記
    走査信号配線に電気的に接続されたスイッチング素子が
    前記画素電極に接続され、前記スイッチング素子のオン
    期間に画像信号電圧を画素電極に伝達し、奇数フィール
    ドの前記スイッチング素子のオフ期間に前記走査信号配
    線に変調信号Ve(+)を与え、偶数フィールドの前記
    スイッチング素子のオフ期間に前記走査信号配線に変調
    信号Ve(−)を与えることにより、前記画素電極の電
    位を変化させ、前記画素電極の電位の変化と前記画像信
    号電圧とを相互に重畳させて表示材料に電圧を印加する
    表示装置の駆動方法であって、 画像信号の分割数を階調数とし、その中心近傍の階調を
    ic、1階調あたりの画像信号電圧幅をVs、走査信号
    配線数をm、変調信号振幅をVepp=|Ve(+)−
    Ve(−)|と定義するとき、 任意のn(1≦n<m)について、第n番目の走査信号
    配線における変調信号振幅Vepp(n)と第n+1番
    目の走査信号配線における変調信号振幅Vepp(n+
    1)との間に、Vepp(n)≦Vepp(n+1)の
    関係があるとともに、 n≦m/2の場合に、1階調あたりの画像信号電圧幅V
    sに、|Vs(n)|≧|Vs(n+1)|の関係があ
    り、かつ、階調lがl≦icのとき、Vs(l)≧Vs
    (l+1)の関係があり、階調lがl≧icのとき、V
    s(l)≦Vs(l+1)の関係があり、 n≧m/2の場合に、1階調あたりの画像信号電圧幅V
    sに、|Vs(n)|≦|Vs(n+1)|の関係があ
    り、かつ、階調lがl≦icのとき、Vs(l)≦Vs
    (l+1)の関係があり、階調lがl≧icのとき、V
    s(l)≧Vs(l+1)の関係があることを特徴とす
    る表示装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 容量を介して走査信号配線に接続された
    画素電極をマトリックス状に有し、画像信号配線と前記
    走査信号配線に電気的に接続されたスイッチング素子が
    前記画素電極に接続され、前記スイッチング素子のオン
    期間に画像信号電圧を画素電極に伝達し、奇数フィール
    ドの前記スイッチング素子のオフ期間に前記走査信号配
    線に変調信号Ve(+)を与え、偶数フィールドの前記
    スイッチング素子のオフ期間に前記走査信号配線に変調
    信号Ve(−)を与えることにより、前記画素電極の電
    位を変化させ、前記画素電極の電位の変化と前記画像信
    号電圧とを相互に重畳させて表示材料に電圧を印加する
    表示装置の駆動方法であって、 画像信号の分割数を階調数とし、その中心近傍の階調を
    ic、1階調あたりの画像信号電圧幅をVs、走査信号
    配線数をm、変調信号振幅をVepp=|Ve(+)−
    Ve(−)|と定義するとき、 任意のn(1≦n<m)について、第n番目の走査信号
    配線における変調信号振幅Vepp(n)と第n+1番
    目の走査信号配線における変調信号振幅Vepp(n+
    1)との間に、Vepp(n)≧Vepp(n+1)の
    関係があるとともに、 n≦m/2の場合に、1階調あたりの画像信号電圧幅V
    sに、|Vs(n)|≧|Vs(n+1)|の関係があ
    り、かつ、階調lがl≦icのとき、Vs(l)≦Vs
    (l+1)の関係があり、階調lがl≧icのとき、V
    s(l)≧Vs(l+1)の関係があり、 n≧m/2の場合に、1階調あたりの画像信号電圧幅V
    sに、|Vs(n)|≦|Vs(n+1)|の関係があ
    り、かつ、階調lがl≦icのとき、Vs(l)≧Vs
    (l+1)の関係があり、階調lがl≧icのとき、V
    s(l)≦Vs(l+1)の関係があることを特徴とす
    る表示装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 第n番目の走査信号配線における変調信
    号振幅Vepp(n)と第n+1番目の走査信号配線に
    おける変調信号振幅Vepp(n+1)との間に、|V
    epp(n)−Vepp(n+1)|=A(Aは定数)
    の関係があることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の表示装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 画像信号電圧の最大値をVs(H)、画
    像信号電圧の最小値をVs(L)とし、画像信号電圧の
    中心値VscをVsc=(Vs(H)+Vs(L))/
    2とするとき、Vsc=B(Bは定数)の関係があるこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載
    の表示装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 画像信号電圧の中心値Vscが、表示材
    料を挟んで画素電極に対向する対向電極の電圧Vcom
    に等しいことを特徴とする請求項4記載の表示装置の駆
    動方法。
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