JP2809585B2 - ごみ破砕供給装置の運転制御方法 - Google Patents

ごみ破砕供給装置の運転制御方法

Info

Publication number
JP2809585B2
JP2809585B2 JP1368294A JP1368294A JP2809585B2 JP 2809585 B2 JP2809585 B2 JP 2809585B2 JP 1368294 A JP1368294 A JP 1368294A JP 1368294 A JP1368294 A JP 1368294A JP 2809585 B2 JP2809585 B2 JP 2809585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refuse
crushing
correction value
rotor
crushing rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1368294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07213939A (ja
Inventor
敏治 中村
善明 北尾
文昭 鈴木
芳夫 土井長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP1368294A priority Critical patent/JP2809585B2/ja
Publication of JPH07213939A publication Critical patent/JPH07213939A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2809585B2 publication Critical patent/JP2809585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却炉に破砕したごみ
を供給するごみ破砕供給装置の運転制御方法の改善に係
り、より詳しくは、ごみ破砕供給装置およびごみ焼却炉
に供給されるごみに硬度や粘着度の相違があっても、ご
み破砕供給装置の安定運転の継続を可能ならしめると共
に、破砕したごみをごみ焼却炉に連続的かつ定量的に供
給することを可能ならしめるようにしたごみ破砕供給装
置の運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却施設は、主として、ごみを破砕
するごみ破砕供給装置と、ごみ破砕供給装置から供給さ
れる破砕されたごみを焼却するごみ焼却炉と、ごみの焼
却により発生した燃焼排ガスを処理する排ガス処理装置
とから構成されている。ごみをごみ焼却炉に供給するご
み破砕供給装置の運転制御方法は、 (1) ごみ焼却炉での安定したごみの焼却を行う。 (2) ごみ焼却施設から排出される各種公害物質の濃度を
より低下させる。 (3) 目標とする量のごみを確実に焼却処理する。 等の目的を達成するために、ごみ焼却施設から得られる
様々なプロセスデータに基づいてごみ焼却炉へのごみ供
給量が調整されている。
【0003】ごみ破砕供給装置としては、例えば、特公
平1−37649号公報、実公平1−8843号公報や
本願出願人の出願になる特開平3−106456号公報
に開示されている。ところで、これらごみ破砕供給装置
のごみ供給量の調整には、ごみ破砕供給装置の構成機器
のうち、主としてごみ焼却炉へのごみ供給量の調節機能
を有する回転部分の回転数のみを制御する方法が採用さ
れている。つまり、ごみ破砕供給装置によるごみ焼却炉
へのごみ供給量の増減は、特公平1−37649号公報
ではスクリュコンベアの、実公平1−8843号公報で
は切出用スクリュコンベアの、また特開平3−1064
56号公報では外周部に複数の回転刃を有するごみ破砕
ロータの回転数制御によっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ごみ破
砕供給装置の構成機器のうち、ごみ焼却炉へのごみ供給
量の調節機能を有する回転部分の回転数を制御する方法
のみでは、一定であり得ないごみの質、つまり、ごみの
硬度や粘着度が配慮されていないので、単に回転数を制
御してもごみ焼却炉へのごみの供給量を思うように調整
することができない。というのは、下記のような現象が
発生じるためである。以下、前記現象を、本願出願人の
出願になる特開平3−106456号公報報に開示され
ているごみ破砕供給装置を例として説明する。
【0005】例えば、ごみ供給量を増加させようとする
場合、当然回転部分を高速回転させる方法が採用される
が、ごみ破砕供給装置に供給されるごみが硬質であれ
ば、ごみ破砕供給装置内の回転部分に設けられている破
砕刃と支持台に設けられている固定刃との間にに噛込ま
れ易くなり、その結果過負荷になって回転部分の回転が
停止したりすることが頻発し、ごみ焼却炉に連続的にご
みを供給できなくなる。
【0006】また、ごみが軟質でしかも低粘着度であれ
ば、ごみ破砕供給装置に供給されたごみが破砕刃の間を
簡単に通り過ぎ、充分に破砕されないごみが多量にごみ
焼却炉に供給される。このように、ごみ焼却炉へのごみ
の供給量を調節する際、ごみ破砕供給装置の回転部分の
回転数を制御するだけでは、ごみ焼却炉へのごみ供給量
が不安定になるために、ごみを安定燃焼させることが困
難になる結果、排ガス中の公害物質の濃度を低下させる
ことができなくなるだけでなく、目標とする量のごみを
焼却できないというような解決すべき課題が生じる。勿
論、ごみ破砕供給装置の回転部分の回転数の増減に関わ
りなく、ごみの質によってごみ焼却炉へのごみ供給量が
変化する。
【0007】従って、本発明の目的とするところは、一
定であり得ないごみの質、つまり供給されるごみに硬度
の違いがあっても、またごみの粘着度に変化があって
も、ごみの質の逐一対応して連続的かつ定量的にごみ焼
却炉へ破砕したごみを供給することを可能ならしめるご
み破砕供給装置の運転制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑み
てなされたものであって、従って、本発明の請求項1に
係るごみ破砕供給装置の運転制御方法の要旨は、油圧モ
ータで駆動される破砕ロータと、該破砕ロータに接近か
つ離反する支持台を備えたごみ破砕供給装置にごみを供
給し、供給されたごみを前記破砕ロータの外周回りに配
設された回転刃と、前記支持台の破砕ロータに植設され
た固定刃との間を通して破砕すると共に、破砕されたご
みをごみ焼却炉に供給するごみ破砕供給装置の運転制御
方法において、前記油圧モータに供給される作動油の油
圧値を検出し、検出した油圧検出値から、基準油圧に基
づいて予め設定したごみ破砕ロータに対する基準位置か
らの支持台の位置補正値を求め、前記油圧検出値が基準
油圧より高圧のときには前記位置補正値に基づいて前記
支持台をごみ破砕ロータから離反させる一方、油圧検出
値が基準油圧より低圧のときには前記位置補正値に基づ
いて支持台をごみ破砕ロータに接近させることを特徴と
する。
【0009】また、本発明の請求項2に係るごみ破砕供
給装置の運転制御方法の要旨は、請求項1記載のごみ破
砕供給装置の運転制御方法において、前記支持台の位置
補正値から、外部の設定器により予め設定したごみ破砕
ロータの基準回転数に対する回転数補正値を求め、前記
位置補正値に基づいて支持台が基準位置よりごみ破砕ロ
ータから離反しているときには、前記回転数補正値に基
づいてごみ破砕ロータを低速回転にする一方、前記位置
補正値に基づいて支持台が基準位置よりごみ破砕ロータ
に接近しているときには、前記回転数補正値に基づいて
ごみ破砕ロータを高速回転にすることを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項3に係るごみ破砕供
給装置の運転制御方法の要旨は、請求項2記載のごみ破
砕供給装置の運転制御方法において、前記ごみ破砕ロー
タの回転数補正値を、ごみ破砕供給装置で破砕されたご
みを焼却するごみ焼却炉および燃焼排ガスを処理する排
ガス処理装置を含むごみ焼却設備から得られるプロセス
データにより補正することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に係るごみ破砕供給装置の運
転制御方法によれば、ごみ破砕供給装置に硬質や高粘着
度のごみが供給されると、ごみ破砕ロータの負荷が増大
し、このごみ破砕ロータを駆動する油圧モータに供給さ
れる作動油の油圧が基準油圧と比較して高圧になるが、
検出された作動油の油圧検出値によって、外部の設定器
により予め設定された基準位置からの位置補正値が求め
られ、この位置補正値に基づいて支持台がごみ破砕ロー
タから離反され、ごみがごみ破砕ロータの回転刃と支持
台の固定刃との間を通過し易くなって抵抗が少なくなる
ので、前記作動油の油圧が基準油圧になる。一方、ごみ
破砕供給装置に軟質で低粘着度のごみが供給されると、
ごみが回転刃と固定刃との間をスムーズに通過するた
め、ごみ破砕ロータに供給される作動油が基準油圧に比
較して低圧になるが、検出された作動油の油圧検出値に
よって、外部の設定器により予め設定された基準位置か
らの位置補正値が求められ、この位置補正値に基づいて
支持台がごみ破砕ロータに接近し、ごみがごみ破砕ロー
タの回転刃と支持台の固定刃との間を通過し難くなって
抵抗が大きくなるので、作動油の油圧が基準油圧にな
る。
【0012】本発明の請求項2に係るごみ破砕供給装置
の運転制御方法によれば、請求項1に係るごみ破砕供給
装置の運転制御方法の作用に加えて、支持台が基準位置
よりごみ破砕ロータから位置補正値分だけ離反される
と、ごみ破砕ロータが基準回転数よりも回転数補正値分
だけ低速回転される一方、支持台が基準位置よりも位置
補正値分だけごみ破砕ロータに接近すると、このごみ破
砕ロータが基準回転数よりも回転数補正値分だけ高速回
転される。
【0013】本発明の請求項3に係るごみ破砕供給装置
の運転制御方法によれば、請求項2に係るごみ破砕供給
装置の運転制御方法の作用に加えて、ごみ破砕ロータの
回転数補正値が、ごみ焼却炉と排ガス処理装置を含むご
み処理設備から得られるプロセスデータによりさらに補
正される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例に係るごみ破砕供給装
置の運転制御方法を、運転制御系統を示すブロック図の
図1と、ごみ破砕ロータを駆動する油圧モータに供給さ
れる作動油の油圧検出値に対する支持台位置補正値の関
係を示す線図の図2と、支持台位置に対するごみ破砕ロ
ータの回転数補正値の関係を示す線図の図3とを参照し
ながら説明する。
【0015】本発明の実施例に係るごみ破砕供給装置の
概要は、図1に示すように、主として、図示しない油圧
モータで回転され、外周回りに複数の回転刃1aを有す
るごみ破砕ロータ1と、このごみ破砕ロータ1側に突出
する固定刃2aを有すると共に、反固定刃2a側を揺動
中心として揺動され、油圧シリンダ3のロッドの伸縮に
よりごみ破砕ロータ1に対して前記固定刃2a側が接近
し、かつ離反する支持台2とから構成されている。
【0016】つまり、ごみはごみ破砕ロータ1と支持台
2の上側に設けられた図示しないごみ投入ホッパから投
入され、投入されたごみは回転刃1aと固定刃2aとの
間で破砕され、破砕されたごみは下側の図示しない排出
シュートを通して図示しないごみ焼却炉に供給されるも
のである。
【0017】また、前記油圧シリンダ3のケースには、
支持台2の位置を検出する支持台位置検出センサ4が設
けられると共に、ごみ破砕ロータ1を駆動する図示しな
い油圧モータの作動油が流される配管には圧力センサが
取付けられている。なお、前記支持台2の位置は、前記
油圧シリンダ3のロッドの伸縮量や油圧シリンダ3の傾
斜角度で求めれば良く、また圧力センサの取付け位置
は、前記油圧モータに作動油を供給する油圧ポンプの作
動油の吐出側であれば良いものである。
【0018】一方、支持台2の基準となる位置を手動に
て設定する基準位置設定器5が設けられている。この基
準位置設定器5で生成された電気信号は支持台位置調節
計6に入力され、この支持台位置調節計6からの出力信
号は支持台位置を制御するための信号に前記信号を変換
する比例設定器7に入力され、この比例設定器7からの
出力信号により支持台2を作動させる前記油圧シリンダ
3に作動油を供給する管路に介装されてなる電磁パイロ
ット型サーボ弁8を制御するように構成されている。ま
た、前記支持台位置調節計6には、前記圧力センサから
の作動油の油圧検出値が、支持台2の位置補正値を求め
る後述する位置補正値演算器9からの位置補正値信号が
入力されるように構成されている。
【0019】さらに、ごみ破砕供給装置の運転に際し
て、単位時間当たりのごみ焼却炉へのごみの供給量であ
る給じん量を設定する手動式の給じん量設定器10が設
けられている。これは、ごみ破砕ロータ1の基準回転数
を設定するもので、この基準回転数の設定によって、給
じん量の設定に変えられるものである。
【0020】この給じん量設定器10で生成された電気
信号は、ごみ破砕ロータの回転を制御する比例設定器1
1に入力され、ごみ破砕ロータ1を駆動する油圧モータ
に作動油を供給する管路に介装されてなる電磁比例弁1
2を制御するように構成されている。さらに、前記比例
設定器11には、前記支持台位置検出センサ4からの入
力信号に基づいてごみ破砕ロータ1の回転数補正値を求
める後述する回転数補正値演算器13からの回転数補正
値信号が、給じん量設定器10により生成された前記電
気信号に加算されて入力されるように構成されている。
【0021】前記位置補正値演算器9には、ごみ破砕ロ
ータ1を回転させる油圧モータに供給される作動油の油
圧検出値を縦軸にとり、支持台2の位置を横軸にとった
図2に示すような関数が予め入力されている。この関数
は、油圧モータに供給される作動油の基準油圧がP0
あるとしたとき、油圧検出値が(P0 ±Δp)であれば
支持台2の位置は基準位置x0 であるが、圧力センサに
より検出された油圧検出値が(P0 +Δp)以上になる
と、一次関数f1 (x)に基づいて支持台2がごみ破砕
ロータ1から離反する一方、油圧検出値が(P0 −Δ
p)以下になると一次関数f1 (x)に基づいて支持台
2がごみ破砕ロータ1に接近するような構成のものであ
る。
【0022】従って、位置補正値演算器9から支持台位
置調節計6に一次関数f1 (x)に基づいた信号が入力
され、比例設定器7、電磁パイロット型サーボ弁8を介
して油圧シリンダ3のロッドが伸縮されるので、油圧モ
ータに供給される作動油の油圧検出値が基準油圧と比較
して高圧のときには支持台2がごみ破砕ロータ1から離
反し、油圧検出値が基準油圧と比較して低圧のときには
支持台2がごみ破砕ロータ1に接近することとなる。
【0023】前記回転数補正値演算器13には、回転数
補正値を縦軸に、作動油の油圧検出値に基づく支持台2
の位置を横軸にとった図3に示すような一次関数f
2 (x)が予め入力されている。従って、回転数補正値
演算器13から比例設定器11に一次関数f2 (x)に
基づく信号が、給じん量設定器10により生成された前
記電気信号に加算されて入力され、電磁比例弁12を介
して油圧モータに供給される作動油の供給量が制御され
る。
【0024】つまり、支持台2が基準位置x0 にあると
きは、ごみ破砕ロータ1は基準回転数N0 で回転される
が、支持台2がごみ破砕ロータ1から離反するとごみ破
砕ロータ1の回転数は(N0 −Δn)となって低速回転
になり、逆に支持台2がごみ破砕ロータ1に接近すると
ごみ破砕ロータ1の回転数は(N0 +Δn)となって高
速回転となるものである。
【0025】なお、前記一次関数f1 (x),f
2 (x)は、経験的に、あるいはごみを排出する地域状
況等に応じて決定されるものであって、特に固定された
ものでなく、また必ずしも一次関数にする必要がない。
さらに、支持台2の基準位置に対する油圧の幅(P0 ±
p)も適宜設定されるべきものであるから、関数の勾
配、次数の如何には何ら限定されるものではない。
【0026】以下、上記ごみ破砕供給装置の運転制御装
置による運転制御方法を説明する。先ず、ごみ破砕供給
装置の運転に際して、先ず支持台位置設定器5を手動で
操作して支持台2の基準位置x0 を設定する。この支持
台2の基準位置x0 の設定と並行して、給じん量設定器
10を手動で操作してごみ破砕ロータ1の基準回転数N
0 を設定する。このような基準位置x0 と基準回転数N
0 との設定が終了すると、下記の通りにごみ破砕供給装
置の運転が開始される。
【0027】ごみ破砕供給装置の運転が開始されると、
ごみ破砕ロータを駆動する油圧モータに供給される作動
油の油圧が圧力センサによって検出され続け、検出され
続ける油圧検出値が位置補正値演算器9に入力される。
この位置補正値演算器9は信号として入力され続ける油
圧検出値を前記一次関数f1 (x)に代入する。
【0028】そして、油圧検出値が(P0 ±Δp)の範
囲内であれば、油圧検出値が(P0±Δp)の範囲内で
あるという信号が支持台位置調節計6、比例設定器7に
伝達されるが、電磁パイロット型サーボ弁8は現状を維
持し、油圧シリンダ3のロッドが伸縮しないので支持台
2は基準位置x0 で維持される。一方、支持台2の位置
信号が回転数補正値演算器13に入力されるが、支持台
2が基準位置x0 で維持されているため、ごみ破砕ロー
タ1は基準回転数N0 で回転され続ける。
【0029】一方、ごみ破砕供給装置に供給されるごみ
の硬度や粘着度が変化すると、抵抗が変化してごみ破砕
ロータ1を駆動する油圧モータに供給される作動油の油
圧が変化する。そして、変化した油圧検出値が圧力セン
サによって検出されると共に、位置補正値演算器9に入
力されるが、油圧検出値が(P0 ±Δp)の範囲外であ
れば、支持台位置調節計6で一次関数f1 (x)に基づ
いて支持台位置補正値を求め、この位置補正値の信号が
支持台位置調節計6、比例設定器7に伝達され、電磁パ
イロット型サーボ弁8が作動されて油圧シリンダ3のロ
ッドが伸縮するので、支持台2は基準位置x0 から位置
補正値分だけごみ破砕ロータ1から離反し、あるいは接
近する。
【0030】より具体的には、図2から良く理解される
ように、ごみの硬度や粘着度によって抵抗が大きくなっ
て作動油の油圧が高圧になると、支持台2がごみ破砕ロ
ータから離反して油圧が基準油圧P0 に向かって変化し
てより低圧になる一方、抵抗が小さくなって作動油の油
圧が低圧になると、支持台2がごみ破砕ロータ1に接近
して油圧が基準油圧P0 に向かって変化してより高圧に
なる。
【0031】このようにして、支持台2がごみ破砕ロー
タ1から離反し、あるいは接近すると、この支持台2の
位置が回転数補正値演算器13に入力される。回転数補
正値演算器13は、入力された支持台2の位置補正値信
号を一次関数f2 (x)に代入して、ごみ破砕ロータ1
の回転数補正値を求める。求められた回転数補正値信号
は比例設定器11に入力され、この比例設定器11によ
って電磁比例弁12が作動され、油圧モータに供給され
る作動油量が変化し、油圧モータの回転数が基準回転数
0 よりも回転数補正値分だけ高速回転、あるいは低速
回転になる。
【0032】このように、ごみ質に応じて、支持台2が
ごみ破砕ロータ1に対して離反、接近して、油圧が高圧
になれば基準油圧P0 方向に向かって低圧になり、油圧
が低圧になれば基準油圧P0 方向に向かって高圧になる
ので、過負荷に起因するごみ破砕ロータ1の回転停止が
なくなり、ごみ破砕供給装置の安定運転、つまりごみ焼
却設備の安定運転が可能になる。
【0033】ところで、ごみ破砕ロータ1の回転数が変
わらずに、このごみ破砕ロータ1から支持台2が基準位
置より離反すれば、ごみ焼却炉により多量のごみが供給
され、逆にごみ破砕ロータ1に支持台2が基準位置より
接近すれば、ごみ焼却炉により少ないごみが供給される
というように、ごみの供給量にばらつきが生じるのでご
み焼却炉によるごみの燃焼が不安定になる。その結果、
排ガス中の公害物質の濃度の低下や目標とする量のごみ
を焼却することができなくなる。
【0034】しかしながら、本発明の実施例によれば、
上記の通り、支持台2がごみ破砕ロータ1から離反する
と、ごみ破砕ロータ1が回転数補正値分だけ低速回転に
なってごみ焼却炉へのごみ供給量の増加が抑制される一
方、ごみ破砕ロータ1に接近すると、ごみ破砕ロータ1
が回転数補正値分だけ高速回転になってごみ供給量の減
少が抑制され、ごみ破砕ロータ1に対する支持台2の位
置の如何を問わず、ごみ焼却炉へのごみ供給量を一定に
維持するように作用する。従って、ごみ焼却炉へのごみ
供給量のばらつきが少なくなってごみを安定燃焼させ得
るので、排ガス中の公害物質の濃度の低下や目標とする
量のごみを焼却することが可能になる。
【0035】次に、本発明の他の実施例に係るごみ破砕
供給装置の運転制御方法を、運転制御系統の一部を示す
ブロック図の図4を参照しながら、上記実施例と相違す
る点についてだけ以下に説明すると、本実施例は、同図
から良く理解されるように、ごみ破砕ロータ1の回転を
制御する制御系統を構成する比例設定器11に、回転数
補正値演算器13から回転数補正値信号を入力する他
に、ごみ焼却設備から得られる種々のプロセスデータを
入力して、回転数補正値演算器13で求められた回転数
補正値を補正する構成としたものである。なお、この実
施例では、支持台位置検出センサ4は支持台2に設けら
れており、この支持台2の傾斜角度によってその位置が
求められるものである。勿論、上記実施例と同様に、支
持台位置検出センサ4は油圧シリンダ3に設けられてい
ても良い。
【0036】周知のように、ごみはその種類によって発
熱量が相違する。従って、上記実施例のように、ごみの
硬度や粘着度だけによって、ごみ焼却炉へのごみの供給
量を制御していると、公害物質の濃度をより低下させる
ことができない。例えば、炉内温度が高温になり過ぎる
と、NOX 濃度が増加する。
【0037】そこで、ごみ焼却炉に設けた温度センサで
測定した炉内温度データやごみ焼却炉の内外に設置され
ている酸素濃度計で測定した炉内外酸素濃度データ等を
比例設定器11に入力し、炉内温度の高低、炉内外酸素
濃度の程度に応じて回転数補正値を補正するようにした
ものである。従って、ごみ破砕ロータ1の回転数が、ご
みの硬度や粘着度の配慮に加えて、炉内温度の高低、炉
内外酸素濃度の程度に応じて制御されるので、ごみ焼却
炉から排出される排ガス中の公害物質のさらなる濃度低
減が可能になるという効果がある。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係るごみ破砕供給装置の運転制御方法によれば、ごみ
破砕ロータの負荷が増大すると支持台が位置補正値分だ
け基準位置よりもごみ破砕ロータから離反して作動油の
油圧が低圧になる一方、ごみ破砕ロータの負荷が低下す
ると支持台が位置補正値分だけ基準位置よりもごみ破砕
ロータに接近して作動油の油圧が高圧になるので、ごみ
破砕ロータの負荷が増減の如何を問わず、ごみ破砕ロー
タを駆動する油圧モータに供給される油圧変動が少なく
なり、ごみ破砕供給装置の安定運転に多大な効果があ
る。
【0039】また、本発明の請求項2に係るごみ破砕供
給装置の運転制御方法によれば、請求項1に係るごみ破
砕供給装置の運転制御方法の効果に加えて、支持台がご
み破砕ロータから位置補正値分だけ離反されると、ごみ
破砕ロータが基準回転数よりも回転数補正値分だけ低速
回転され、ごみ焼却炉へのごみ供給量の増大が抑制され
る一方、支持台が位置補正値分だけごみ破砕ロータに接
近すると、このごみ破砕ロータが回転数補正値分だけ高
速回転され、ごみ焼却炉へのごみ供給量の減少が抑制さ
れてごみ焼却炉へのごみ供給量のばらつきが少なくなる
ので、ごみを安定燃焼させることができ、排ガス中の公
害物質の濃度の低下、目標とする量のごみの焼却に対し
て多大な効果がある。
【0040】さらに、本発明の請求項3に係るごみ破砕
供給装置の運転制御方法によれば、請求項2に係るごみ
破砕供給装置の運転制御方法の効果に加えて、ごみ破砕
ロータの回転数補正値が、ごみ焼却炉と排ガス処理装置
を含むごみ処理設備から得られるプロセスデータにより
さらに補正される。そのため、例えば、炉内温度が適性
に維持され、炉内温度の高温化に伴うNOX 濃度の増大
を抑制することができるので、公害物質のさらなる濃度
低減に対して多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係り、ごみ破砕供給装置の運
転制御系統を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係り、ごみ破砕ロータを駆動
する油圧モータに供給される作動油の油圧検出値に対す
る支持台位置補正値の関係を示す線図である。
【図3】本発明の実施例に係り、支持台位置に対するご
み破砕ロータの回転数補正値の関係を示す線図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るごみ破砕供給装置の
運転制御系統の一部を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…ごみ破砕ロータ,1a…回転刃 2…支持台,2a…固定刃 3…油圧シリンダ 4…支持台位置検出センサ 5…基準位置設定器 6…支持台位置調節計 7…比例設定器 8…電磁パイロット型サーボ弁 9…位置補正値演算器 10…給じん量設定器 11…比例設定器 12…電磁比例弁 13…回転数補正値演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井長 芳夫 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18 号 株式会社神戸製鋼所 神戸本社内 (56)参考文献 特開 平3−106456(JP,A) 特開 平4−313354(JP,A) 実公 平3−3784(JP,Y2) 実公 平3−24997(JP,Y2) 実公 平5−20444(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 18/00 - 18/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータで駆動される破砕ロータと、
    該破砕ロータに接近かつ離反する支持台を備えたごみ破
    砕供給装置にごみを供給し、供給されたごみを前記破砕
    ロータの外周回りに配設された回転刃と、前記支持台の
    破砕ロータに植設された固定刃との間を通して破砕する
    と共に、破砕されたごみをごみ焼却炉に供給するごみ破
    砕供給装置の運転制御方法において、前記油圧モータに
    供給される作動油の油圧値を検出し、検出した油圧検出
    値から、基準油圧に基づいて予め設定したごみ破砕ロー
    タに対する基準位置からの支持台の位置補正値を求め、
    前記油圧検出値が基準油圧より高圧のときには前記位置
    補正値に基づいて前記支持台をごみ破砕ロータから離反
    させる一方、油圧検出値が基準油圧より低圧のときには
    前記位置補正値に基づいて支持台をごみ破砕ロータに接
    近させることを特徴とするごみ破砕供給装置の運転制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記支持台の位置補正値から、外部の設
    定器により予め設定したごみ破砕ロータの基準回転数に
    対する回転数補正値を求め、前記位置補正値に基づいて
    支持台が基準位置よりごみ破砕ロータから離反している
    ときには、前記回転数補正値に基づいてごみ破砕ロータ
    を低速回転にする一方、前記位置補正値に基づいて支持
    台が基準位置よりごみ破砕ロータに接近しているときに
    は、前記回転数補正値に基づいてごみ破砕ロータを高速
    回転にすることを特徴とする請求項1記載のごみ破砕供
    給装置の運転制御方法。
  3. 【請求項3】 前記ごみ破砕ロータの回転数補正値を、
    ごみ破砕供給装置で破砕されたごみを焼却するごみ焼却
    炉および燃焼排ガスを処理する排ガス処理装置を含むご
    み焼却設備から得られるプロセスデータにより補正する
    ことを特徴とする請求項2記載のごみ破砕供給装置の運
    転制御方法。
JP1368294A 1994-02-07 1994-02-07 ごみ破砕供給装置の運転制御方法 Expired - Lifetime JP2809585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1368294A JP2809585B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 ごみ破砕供給装置の運転制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1368294A JP2809585B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 ごみ破砕供給装置の運転制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07213939A JPH07213939A (ja) 1995-08-15
JP2809585B2 true JP2809585B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=11839963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1368294A Expired - Lifetime JP2809585B2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 ごみ破砕供給装置の運転制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2809585B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6278268B2 (ja) * 2014-05-22 2018-02-14 株式会社Ihi ローラミルシステム及びボイラーシステム
CN105344459B (zh) * 2015-11-26 2017-11-03 东南大学 一种用于雷蒙磨粉碎工艺的抗干扰控制方法
CN115138437B (zh) * 2021-03-31 2023-08-29 北京加隆工程机械有限公司 一种建筑垃圾破碎装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07213939A (ja) 1995-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03156206A (ja) 廃棄物処理方法
JPH11337035A (ja) 焼却装置の火力を制御する方法
JP2809585B2 (ja) ごみ破砕供給装置の運転制御方法
JPS59107111A (ja) ごみの流動床式焼却方法
JP2001280625A (ja) 燃焼装置の廃棄物供給装置
JP3021062B2 (ja) 廃棄物焼却炉の燃焼制御方法
JP6236249B2 (ja) 焼却炉への破砕物供給装置
EP0329984B1 (en) Improved automatic combustion control method for a rotary combustor
JP3522083B2 (ja) ロータリーキルン式焼却炉の制御方法及びその装置
JP3498084B2 (ja) ごみ焼却設備の給塵装置
JPS6021622Y2 (ja) 流動層式焼却炉の運転制御装置
JPH01114610A (ja) ごみ焼却設備の運転方法
JP3461372B2 (ja) 給塵装置の制御方法
JP2000230708A (ja) 給じん装置とその運転方法
JPS61114007A (ja) 焼却炉の運転方法
JPH1061917A (ja) 流動床式焼却炉及びその燃焼制御方法
JPH11264532A (ja) 流動床式焼却炉設備および流動床式焼却炉設備の燃焼制御方法
JPH1194224A (ja) 流動床式焼却炉の燃焼制御方法
JP3052499B2 (ja) 焼却灰乾燥設備の制御方法
JP2005164121A (ja) 焼却炉の燃焼制御方法
JPH0914628A (ja) 流動床焼却炉の燃焼制御方法
EP1274961A1 (en) A process for the incineration of solid combustible material
JPH0584448A (ja) 竪型粉砕機
JP3286853B2 (ja) 攪拌焼却炉における灰層レベル制御方法
JPS59104012A (ja) ごみの流動床式焼却方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980707

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080731

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100731

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100731

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110731

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110731

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term