JP2809107B2 - 磁気テープ装置の扉開閉機構 - Google Patents

磁気テープ装置の扉開閉機構

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JP2809107B2
JP2809107B2 JP6156544A JP15654494A JP2809107B2 JP 2809107 B2 JP2809107 B2 JP 2809107B2 JP 6156544 A JP6156544 A JP 6156544A JP 15654494 A JP15654494 A JP 15654494A JP 2809107 B2 JP2809107 B2 JP 2809107B2
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JP
Japan
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magnetic tape
cartridge
lid portion
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乙也 酒井
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ装置、特に
カートリッジ内に収納された磁気テープを引出して端部
を装置の駆動機構に巻き取るタイプの磁気テープ装置に
好適な磁気テープ装置の扉開閉機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種磁気テープ装置としては情報記録
媒体としてオープンリールタイプのテープリールを使用
するものと、カートリッジタイプのものに大略2分され
る。近年、磁気テープ装置としては大量の情報を記録す
るために装置の大容量化が望まれると共に、使い勝手の
面から媒体としてカートリッジタイプを使用する装置が
普及していることは周知のことである。このカートリッ
ジとしては磁気テープを巻回収納した1リールタイプの
ものを使用して、このカートリッジを装置の前面開口よ
り挿入することにより、テープの先端に取り付けられた
リーダブロックを装置の引き出し機構によって引き出し
て巻き取りハブに巻回し、磁気ヘッドにて所定の情報を
記録及び再生するようテープが走行駆動されるものであ
る。
【0003】図3,図4はカートリッジを使用する従来
の磁気テープ装置を示す側面図であり、その一例として
示した図3の磁気テープ装置にあっては、カートリッジ
Aを筐体1の前面開口1aより上下一対の開閉扉3a,
3bを介して挿入することにより上下動されるトレイ2
内に配置される。そして、このカートリッジAの挿入終
了と同時にトレイ2が図示せぬ駆動装置によって下降
し、図示せぬテープリールのチャッキングハブがシャー
シ4に固定されたモータ5のスピンドル5aに堅固に噛
み合い駆動される。
【0004】一方、図4に示す他の装置も同様にしてカ
ートリッジAは筐体1の前面開口1a近傍に取り付けら
れた開閉扉3cを二点鎖線で示すように回動させてトレ
イ2内に配置され、この時開閉扉3cはカートリッジA
上に回動変位した状態に維持される。そして同様にして
トレイ2の下降によりチャッキングハブがモータ5のス
ピンドル5aに堅固に噛み合い駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図3の
従来装置にあっては、開閉扉3a,3bは上下2枚にて
前面開口1aを覆う構成であり、カートリッジAがトレ
イ2に収納された状態では再び閉蓋するため、操作者へ
の安全性が配慮されているものの、筐体1とトレイ2の
前面との間には開閉扉3a,3bの回動スペースLを確
保する必要があり、その分だけ装置の奥行き寸法が大と
なり装置の小型化への障害となる。
【0006】一方、図4に示す装置は図3の装置に比べ
ると機器の奥行き寸法は改善されるものの、前面開口部
1a内では開閉扉3cが回動変位した状態が維持されて
カートリッジAの端面(背面)が露出した状態となり、
トレイ2が下降した際に開閉扉3cとカートリッジAの
上面との間にハッチングで示した三角状の空間Sが存在
してしまい、このスペースSはトレイ2の最低限必要な
下降ストロークを加味しても丁度指が入るスペースとな
っており、操作者が誤って指を入れた状態でトレイ2を
初期位置に復帰させた際には、指がカートリッジAと開
口1aとの間に挟まって甚だ危険であり、装置もまた損
傷するなどの問題点が発生する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、磁気テープを収納したカートリ
ッジを装置の開口より開閉扉を介して挿入して上下動す
るトレイ上に載置し、前記トレイの下降動作により前記
カートリッジ内のテープリールを駆動部に嵌合させる磁
気テープ装置において、前記トレイの下部前面に前記開
口の一部を覆う前蓋部を形成すると共に、前記トレイの
上部に前記前蓋部と共同して前記開口の残余の開口面を
覆う第1の蓋部とこの第1の蓋部と連続して前記トレイ
の下降ストロークに略対応した長さの第2の蓋部とから
略L字状に形成した開閉扉を回動自在に取り付けてなる
磁気テープ装置の扉開閉機構を提供するものである。
【0008】
【実施例】以下に本発明に係わる磁気テープ装置の扉開
閉機構の一実施例を図1乃至図2を参照して詳細に説明
する。尚、説明の便宜上、先に示した構成部材と同一構
成部材に対しては同一の符号を付して説明する。
【0009】トレイ2は上板2a、下板2b、背板2c
及び図示せぬ側板とより矩形状に形成されている。そし
て、筐体1の前面開口1aの内側に近接して上下動する
トレイ2は、その奥部にカートリッジAの挿入状態を検
出する検出手段6が取り付けられると共に、シャーシ4
上の図示せぬ駆動機構と連結されるフランジ部2dが設
けられており、トレイ2はこのフランジ部2dを介して
駆動機構の動作によって上下動される。
【0010】筐体1の前面開口1aの内側に近接した位
置に、開閉扉3が軸7を介してトレイ2の上板2aに回
動自在に取り付けられており、この開閉扉3は前面開口
1aを覆う蓋部(第1の蓋部)31 と、これと連続して
屈曲された封止部(第2の蓋部)32 とより略L字上に
形成され、図示せぬ捩じりばねなどにより通常は一点鎖
線で示す如く回動変位して前面開口1aを閉蓋し、封止
部32 が上板2aに当接して回動位置が規制されてい
る。上記封止部32 の長さは少なくともトレイ2の下降
ストローク以上に設定されている。そして、この開閉扉
3はカートリッジAが収納されない時は蓋部31 が下板
2bの垂下板(前蓋部)2b1 と共同して前面開口1a
の全開口面を覆うものである。
【0011】また、下板2bには垂下板2b1 に近接し
てガイドピン8cを備えた案内板2eが垂下されること
により、トレイ2は側壁に設けたガイドピン8a,8b
及びガイドピン8cにより筐体等の固定部の案内孔9
a,9b,9cに夫々案内されて水平に上下動する。
【0012】上記の如く構成された磁気テープ装置にあ
って、カートリッジAを矢印で示す方向より前面開口1
a内に挿入すると、開閉蓋3が軸7を中心として二点鎖
線で示す位置より実線で示す位置に回動変位して、蓋部
1 がカートリッジA上に維持される。そして、検出手
段6がカートリッジaの挿入完了を検出すると駆動機構
が動作してトレイは各ガイドピン8a〜8cが案内孔9
a〜9cに沿って図2に示す位置に下降し、カートリッ
ジAはそのガイド孔A1 がシャーシ4上の位置決めピン
10に嵌合すると共にストッパ11に当接して位置規制
される。この下降位置にてカートリッジA内のテープリ
ールのチャツキングハブが駆動部であるモータ5のスピ
ンドル5aに噛合し、装置の図示せぬ引き出し機構がテ
ープのリーダブロック12に嵌合して磁気テープが装置
の巻き取りハブ側に引き出される。
【0013】トレイ2の下降位置にあっては、開閉扉3
の封止部32 が上記した長さによってトレイ2の下降ス
トローク分だけ前面開口1aの上部を閉蓋する一方、下
板2bは前面開口1aの縁部と略一致することにより垂
下板2b1 が開口より退避する。従って、装置の前面開
口1a側にはトレイ2の下降に伴う余分な開口領域が存
在しないため、カートリッジAが挿入された状態でトレ
イ2が上昇する場合でも操作者の指が挟まれる危険もな
く、装置の信頼性が向上し、かつ装置の奥行き寸法をも
小とすることができる。
【0014】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる磁気テープ
装置の扉開閉機構によると、カートリッジをトレイ内に
挿入した際、開閉扉の回動に伴うトレイの下降動作によ
って形成される開口近傍のスペースを開閉扉の一部で封
止することにより、操作者の指等が入る危険を回避し得
ると共に、装置の奥行寸法を小とすることができ、装置
の信頼性が向上する特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気テープ装置の扉開閉機構の一実施
例を示す側面図である。
【図2】図1においてトレイが下降した状態を示す側面
図である。
【図3】従来装置の側面図である。
【図4】他の従来装置の側面図である。
【符号の説明】
1…筐体、1a…開口、2…トレイ、2a…上板、2b
…下板、2c…背板、2b1 …垂下板、3…開閉扉、3
1 …蓋部、32 …封止部、A…カートリッジ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを収納したカートリッジを装置
    の開口より開閉扉を介して挿入して上下動するトレイ上
    に載置し、前記トレイの下降動作により前記カートリッ
    ジ内のテープリールを駆動部に嵌合させる磁気テープ装
    置において、前記トレイの下部前面に前記開口の一部を
    覆う前蓋部を形成すると共に、前記トレイの上部に前記
    前蓋部と共同して前記開口の残余の開口面を覆う第1の
    蓋部とこの第1の蓋部と連続して前記トレイの下降スト
    ロークに略対応した長さの第2の蓋部とから略L字状に
    形成した開閉扉を回動自在に取り付けてなる磁気テープ
    装置の扉開閉機構。
JP6156544A 1994-06-15 1994-06-15 磁気テープ装置の扉開閉機構 Expired - Lifetime JP2809107B2 (ja)

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JPH087415A JPH087415A (ja) 1996-01-12
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