JP2808961B2 - 通信制御装置 - Google Patents

通信制御装置

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JP2808961B2
JP2808961B2 JP4010331A JP1033192A JP2808961B2 JP 2808961 B2 JP2808961 B2 JP 2808961B2 JP 4010331 A JP4010331 A JP 4010331A JP 1033192 A JP1033192 A JP 1033192A JP 2808961 B2 JP2808961 B2 JP 2808961B2
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達夫 石原
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信制御装置に関し、
特に、フレーム化したデータを送信し、受信側からの応
答によってこのデータが正しく受信側に届いたことを確
認する通信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種の通信方式の例とし
て、CCITTで勧告されているX.25HDLC(H
igh Level Data Link Contr
ol)手順が提案されている。X.25勧告ではT1タ
イマと呼ばれる一つのタイマを使用し、Pビットが1の
コマンドフレームの送信時にT1タイマを起動または再
起動し、応答が返らないうちにT1タイマがタイムアウ
トすると再送などの誤り回復動作をとるようになってい
る。
【0003】HDLC手順では情報転送フェーズにおい
て、送信側は送信順序番号順に連続して送信し、受信側
は受信した送信順序番号の連続性を検出し、次に受信さ
れるフレームの送信順序番号を送信側に伝えることで応
答する。送信側は情報フレームの送信時T1タイマを起
動または再起動し、応答が返っていない送信フレームが
最大アウトスタンディングフレーム数に達するまでは連
続して送信できる。受信側へ受信した送信番号が不連続
になった時はこれを送信側へ伝え、送信側は受信側が連
続して正しく受信している送信順序番号まで逆上がって
再度連続した送信順序番号に送信し直す(リジェクト手
順)。オプションとして受信側で送信順序番号が一つだ
け抜けて受信したことを検出した場合、その抜けた送信
順序番号を送信側に通知し、送信側は連続送信を停止し
て抜けたフレームを再送し、停止した連続送信を再開す
るセレクティブリジェクト手順があるが連続性を検出す
ることで誤りの有無を判定するために、受信側は一つの
誤り状態が回復されるまで他の再送要求は送信できな
い。
【0004】これに対し、伝送効率を上げる目的で、受
信側は一つの誤り状態中に他の再送要求を出せる方式も
提案されている。これは受信側より通知される受信側順
序番号N(R)をN(S)=N(R)−1まで連続して
正しく受信していることを通知するN(R)とN(S)
=M(R)のフレームを送信要求するM(R)に分けて
通知し、一つの誤り状態中に他の再送の要求も可能とし
ている。再送フレームの誤りや再送要求フレームの誤り
を訂正するために、この方式では送信側は再送フレーム
の送出と同時にタイマをスタートさせ、所定の時間内に
この応答フレームが受信できない場合には再びそのフレ
ームを送信する。受信側は再送要求フレームを送信した
時点でタイマをスタートさせ所定の時間内に所望のフレ
ームが受信できない場合には再びその再送要求フレーム
を送信するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のHDLC手順では、タイマの数は一つである
が、連続性を検出することで誤りの有無を判定するため
に、受信側は一つの誤り状態から回復するまで他の再送
要求は送信できず、誤りが比較的多い場合効率が低下す
るという欠点がある。効率を上げるために、受信側順序
番号N(R)をN(S)=N(R)−1まで連続して正
しく受信していることを通知するためのN(R)と、N
(S)=M(R)のフレームを送信要求するためのM
(R)に分けて送信側に通知し、再送フレームの誤りや
再送要求フレームの誤りはタイマによって監視する方式
では、送信側受信側共に往復遅延電搬時間内に送信でき
る再送フレームおよび再送要求フレームの最大数分の独
立したタイマが必要となり、制御が複雑になる。
【0006】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記諸欠点を解消することを可能とした新規な通信
制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る通信制御装置は、回線側から入力され
る送信エレメントタイミング信号をクロック(周期T
1)として入力し一定回数(L回)クロックを計数する
と割り込み信号を出力するカウンタと、送信順序番号1
の入力が無い場合または送信順序番号1が入力された後
に受信側からの応答によって得られる受信状態を調査し
送信順序番号1が受信済みである場合には上位層インタ
フェースから送信要求されるフレームに送信順序番号2
を付加して送信し送信順序番号1が未受信である場合に
は送信順序番号1を有するフレームを再送し送信したフ
レームの送信順序番号1または送信順序番号2を後記処
理2に出力する処理1と、前記カウンタからの割り込み
信号によって起動し前記処理1より送信順序番号1また
は送信順序番号2が入力されている場合には入力をN段
のFIFO(First In First Out)
メモリに入力し入力が無い場合には空であることを示す
符号を入力して一段分FIFOメモリを更新しその結果
出力される送信順序番号を前記処理1に出力する処理2
とを備えて構成され、前記カウンタにより一定周期(T
1×L)毎に前記処理2を起動することによって前記処
理1がフレームを送信してから一定時間(T1×L×
N)後にフレームに関する受信側からの受信状態を調査
し、未受信であれば再送するという手順を有している。
【0008】
【実施例】次に本発明をその好ましい一実施例について
図面を参照して具体的に説明する。
【0009】図1は本発明に係る通信制御装置の一実施
例を示すブロック構成図である。
【0010】図1において、参照番号1は上位層インタ
フェース、2はプログラマブルカウンタをそれぞれ示
し、このプログラマブルカウンタ2は、回線から受信さ
れる送信エレメントタイミング信号がクロックとして入
力され、CPU3によって、1フレームの送信長に0イ
ンサーションやフレーム間のフラグ等の通信オーバヘッ
ドを加えた値がカウンタ値(L)としてセットされ、ク
ロックをL回カウントするとCPU3に割り込み信号を
出力する。CPU3はこの割り込み信号が入力される
と、後述する図3の制御手順を実行する。3は8ビット
の汎用CPUであり、ROM4に実装される処理プログ
ラムを実行する。4は前述のカウンタ2へのカウンタ値
(L)のセット処理および特許請求の範囲の構成要件と
なる処理1および処理2を含む全体の制御プログラムが
実装されるROM(Read Only Memor
y)、5はDMAC(Direct Memory A
ccess転送制御部)、6はRAM(Randam
Access Memory)であり、RAM6および
後述の図3の制御手順によって本願特許請求の範囲の構
成用件に揚げたN段のFIFOメモリを構成している。
7は通信用LSIである。
【0011】次に処理1、処理2の手順を図2によって
詳細に説明する。
【0012】図2はCPU3が実行する送信制御のタス
ク間インタフェースを示したものである。図において、
8は処理2を実行するタイマ監視タスク、9、10は処
理1を実行する送信タスクおよび送信ドライバをそれぞ
れ示す。
【0013】送信タスク9は、タイマ監視タスク8から
の再送要求として送信順序番号N2(S)が入力される
と、そのN2(S)に関して受信側から既に受信済みの
応答が返っているかどうかを判断し、返っていなければ
N2(S)を再送するために、送信ドライバ10にキュ
ーイングする。また、再送要求が無いか、あっても既に
受信済みの応答がかえっていれば上位層インタフェース
1からの送信要求として送信順序番号N1(S)の有無
を調べる。送信要求N1(S)があれば送信順序番号N
1(S)を送信するために送信ドライバ10にキューイ
ングする。送信ドライバ10はN1(S)又はN2
(S)がキューにあると、図1のDMAC5を起動して
RAM6内にある送信順序番号がN1(S)またはN2
(S)のデータを通信用LSI7に転送する。通信用L
SI7はこれを受けてデータをフレーム化し回線に送信
する。
【0014】図3はN段のFIFOメモリをRAM6に
構成し処理2の手順を実行するタイマ監視タスク8のフ
ローチャートである。
【0015】図3において、11は図2のタイマ監視タ
スク8の処理の開始、12は図2の送信タスク9が送信
したフレームがあるかどうかの判断である。
【0016】 13はデキューしたN4(S)と同じ値
、開始アドレスがSTRTで始まりENDを終了アド
レスとするタイマ監視用メモリ(RAM6の一部であり
これがFIFOメモリを構成している)の中に存在する
か否かの判断、14は判断13で同じ値が存在した場合
にその部分を10進数の255(FFh)で初期化する
処理である。なお、タイマ監視メモリは通信開始時にF
Fhで全て初期化され、送信順序番号の取り得る値はモ
ジュロ128、即ち0から127までとしている。
【0017】15はアドレスポインタPで示されるタイ
マ監視用メモリの内容をレジスタOUTに一時退避する
処理、16は処理13でデキューしたN4(S)をアド
レスポインタPで示されるメモリに入力する処理、17
はアドレスポインタPのインクリメント、18はアドレ
スポインタPが終了アドレスENDを超えたか否かの判
断、19はアドレスポインタPの初期化処理で処理1
7、18、19でアドレスポインタPの更新を示す。2
0は一時退避したタイマ監視用メモリからの出力がFF
hか否かの判断であり、21は送信タスク9に対しての
再送要求、22はアドレスポインタPで示されるタイマ
監視用メモリの内容をレジスタOUTに一時退避する処
理、23はアドレスポインタPで示されるタイマ監視用
メモリを値FFhで初期化する処理、24はこのタイマ
監視タスクの出口をそれぞれ示す。
【0018】処理11でタイマ監視タスクが実行される
と、判断12で送信タスク9からの送信済みのN3
(S)をデキューしたN4(S)の有無をチェックし、
無ければ処理22、有れば判断13を実行する。判断1
3でタイマ監視N4(S)と同一の送信順序番号の検索
を行い、あれば処理14でそれを値FFhに初期化す
る。判断13と処理14でタイマ監視メモリ内の同一の
送信順序番号をすべて値FFhに初期化する。これが終
了すると処理15でアドレスポインタPで示されるタイ
マ監視用メモリの内容をレジスタOUTに一時退避し、
処理16でN4(S)をそのアドレスに入力する。処理
17、18、19でアドレスポインタPを更新後判断2
0でレジスタOUTに退避した監視タイマメモリの出力
をチェックし、値FFhでなければその値のN2(S)
はタイムアウトしたものと判断し、21で再送要求を行
う。判断12で送信済みN2(S)が無ければ処理22
でアドレスポインタPで示されるタイマ監視用メモリの
内容をレジスタOUTに一時退避し、処理23で同メモ
リを値FFhで初期化し、処理17を実行する。この後
の処理は前述と同様である。
【0019】本実施例においては、あるフレームを送信
し、受信側からの応答待ちの間にそのフレームを再送す
ることを防止するために判断13と処理14を行ってい
るが、これらの処理があろうがなかろうが発明の効果と
して変わり無く、また本特許請求の範囲を変えるもので
もない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る通信
制御装置によれば、回線側から入力される送信エレメン
トタイミング信号をクロック(周期T1)として入力し
一定回数(L回)クロックを計数すると割り込み信号を
出力するカウンタと、送信順序番号1の入力が無い場合
または送信順序番号1が入力された後に受信側からの応
答によって得られる受信状態を調査し送信順序番号1が
受信済みである場合には上位層インタフェースから送信
要求されるフレームに送信順序番号2を付加して送信
し、送信順序番号1が未受信である場合には送信順序番
号1を有するフレームを再送し送信したフレームの送信
順序番号1または送信順序番号2を処理2に出力する処
理1と、カウンタからの割り込み信号によって起動し処
理1より送信順序番号1または送信順序番号2が入力さ
れている場合はその入力をN段のFIFO(First
In First Out)メモリに入力し入力がな
い場合には空であることを示す符号を入力して一段分F
IFOメモリを更新しその結果出力される送信順序番号
を処理1に出力する処理2とを有し、カウンタにより一
定周期(T1×L)毎に処理2を起動することによって
処理1がフレームを送信してから一定時間(T1×L×
N)後にフレームに関する受信側からの受信状態を調査
し、未受信であれば再送するという手順を有することに
より、一つの誤り状態中に他の複数の誤り回復を実行で
きるような効率の良い通信方式において、複数のタイマ
を有さなくても送信した個々のフレームに対する応答の
タイマ監視が可能となり、さらに接続される回線の速度
に応じた適切なタイマ値を自動的に有することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】図1に示した通信制御装置のCPUが実行する
タスク間インタフェースのフローチャートである。
【図3】本発明に係る通信制御装置のタイマ監視処理の
フローチャートである。
【符号の説明】
1…上位層インタフェース 2…プログラマブルカウンタ 3…8ビット汎用CPU 4…ROM(Read Only Memory) 5…DMAC(Direct Memory Acce
ss転送コントローラ)、 6…RAM(Random Access Memor
y) 7…通信用LSI 8…タイマ監視タスク 9…送信タスク 10…送信ドライバ 11…タイマ監視タスク8の処理の開始 12…送信タスク9が送信したフレームが有るかどうか
の判断 13…送信タスク9が送信したフレームの送信順序番号
がタイマ監視用メモリ内に存在するか否かの判断 14…タイマ監視用メモリの初期化処理 15…メモリ内容の一時退避 16…メモリへの入力処理 17…アドレスポインタPのインクリメント 18…Pが終了アドレスENDをしたか否かの判断 19…Pの初期化処理 20…メモリからの出力がFFhか否かの判断 21…送信処理タスクに対しての再送要求 22…メモリ内容の一時退避 23…メモリの初期化処理 24…タイマ監視タスクの出口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線側から入力される送信エレメントタ
    イミング信号をクロック(周期T1)として入力し一定
    回数(L回)該クロックを計数すると割り込み信号を出
    力するカウンタと、 送信順序番号1の入力が無い場合または送信順序番号1
    が入力された後に受信側からの応答によって得られる受
    信状態を調査し該送信順序番号1が受信済みである場合
    に上位層インタフェースから送信要求されるフレームに
    送信順序番号2を付加して送信し前記送信順序番号1が
    未受信である場合には該送信順序番号1を有するフレー
    ムを再送し該送信したフレームの送信順序番号1または
    送信順序番号2を後記処理2に出力する処理1と、 前記カウンタからの割り込み信号によって起動し前記処
    理1より前記送信順序番号1または送信順序番号2が入
    力されている場合には該入力をN段のFIFO(Fir
    st In First Out)メモリに入力し該入
    力が無い場合には空であることを示す符号を入力し一段
    分該FIFOメモリを更新しその結果出力される送信順
    序番号を前記処理1に出力する処理2と、 を有し、前記カウンタにより一定周期(T1×L)毎に
    前記処理2を起動することによって前記処理1がフレー
    ムを送信してから一定時間(T1×L×N)後に該フレ
    ームに関する受信側からの受信状態を調査し、未受信で
    あれば再送することを特徴とする通信制御装置。
JP4010331A 1992-01-23 1992-01-23 通信制御装置 Expired - Lifetime JP2808961B2 (ja)

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JPH05207098A JPH05207098A (ja) 1993-08-13
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JP2009164699A (ja) 2007-12-28 2009-07-23 Fujitsu Ltd 無線通信のデータ再送処理方法およびその方法を用いる無線通信装置
JP2010233249A (ja) * 2010-06-16 2010-10-14 Fujitsu Ltd 無線通信のデータ再送処理方法およびその方法を用いる無線通信装置

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