JP2808917B2 - Pc鋼撚り線接続具及び接続方法 - Google Patents
Pc鋼撚り線接続具及び接続方法Info
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- JP2808917B2 JP2808917B2 JP8445091A JP8445091A JP2808917B2 JP 2808917 B2 JP2808917 B2 JP 2808917B2 JP 8445091 A JP8445091 A JP 8445091A JP 8445091 A JP8445091 A JP 8445091A JP 2808917 B2 JP2808917 B2 JP 2808917B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレストレストコンクリ
ート工法におけるPC鋼撚り線接続具及びその接続方法
に関するものである。
ート工法におけるPC鋼撚り線接続具及びその接続方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のPC鋼撚り線接続具34として
は、図6に示すように、左右両側に雄ねじ部36、36
を螺設した接続用ジョイント35に対し、左右一対のチ
ャックボデイ37,37を左右から完全に締込んで螺入
している。また、そのテーパー状嵌入部29には、分割
されたウェッジ24が嵌入され、その内壁30で左右か
ら挿入されたPC鋼撚り線25,25を締着可能として
いる。図6では、PC鋼撚り線25は簡略に外形線で図
示されている。かつまた、接続用ジョイント35の底壁
40の両側には円形孔38,38を穿設し、その中にス
プリング39,39が対向的に装着され、各ウェッジ2
4,24を各テーパー状嵌入部29,29に押し込む方
向に付勢している。かくして、ウェッジ24,24はス
プリング39,39の圧縮による反力を受けて、チャッ
クボデイ,37,37により固定された嵌入部29に強
く押込まれ、その内壁30でPC鋼撚り線25を締着す
るごとくなっている。しかしPC鋼撚り線25を人力で
挿入するとき、ウェッジ29が押し戻され、容易に拡開
できるようにするためには、前記スプリング39の反力
は小さくしなければならない。
は、図6に示すように、左右両側に雄ねじ部36、36
を螺設した接続用ジョイント35に対し、左右一対のチ
ャックボデイ37,37を左右から完全に締込んで螺入
している。また、そのテーパー状嵌入部29には、分割
されたウェッジ24が嵌入され、その内壁30で左右か
ら挿入されたPC鋼撚り線25,25を締着可能として
いる。図6では、PC鋼撚り線25は簡略に外形線で図
示されている。かつまた、接続用ジョイント35の底壁
40の両側には円形孔38,38を穿設し、その中にス
プリング39,39が対向的に装着され、各ウェッジ2
4,24を各テーパー状嵌入部29,29に押し込む方
向に付勢している。かくして、ウェッジ24,24はス
プリング39,39の圧縮による反力を受けて、チャッ
クボデイ,37,37により固定された嵌入部29に強
く押込まれ、その内壁30でPC鋼撚り線25を締着す
るごとくなっている。しかしPC鋼撚り線25を人力で
挿入するとき、ウェッジ29が押し戻され、容易に拡開
できるようにするためには、前記スプリング39の反力
は小さくしなければならない。
【0003】しかして、プレストレストコンクリート工
法においては、PC鋼撚り線25,25の間には軸線C
−C方向に緊張力が加えられるので、図示のごとく、分
割されたウェッジ24はテーパー状嵌入部29に整合さ
れ、PC鋼撚り線25は真直姿勢に保持されて前記のウ
ェッジ24の内部に確実に入り込んでグリップされるこ
とが必要となる。
法においては、PC鋼撚り線25,25の間には軸線C
−C方向に緊張力が加えられるので、図示のごとく、分
割されたウェッジ24はテーパー状嵌入部29に整合さ
れ、PC鋼撚り線25は真直姿勢に保持されて前記のウ
ェッジ24の内部に確実に入り込んでグリップされるこ
とが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来構
造のPC鋼撚り線接続具34では、開口部32からPC
鋼撚り線25を挿込むとき、たいていは一方の側のPC
鋼撚り線25が20m以上の長さを有し、鋼撚り線を真
直に制御しつつ挿込むのが難しく、また、はずみにより
スプリング39が不均等に伸縮したままとなり、ウェッ
ジ24を真直に付勢していない場合が起こり得ること、
またウェッジがPC鋼撚り線を締着するにはPC鋼撚り
線が引張られた初期にウェッジ24がPC鋼撚り線を挟
み込み、両者一体となってテーパー部29内に入り込ん
で、テーパー部29のくさび作用による面圧がPC鋼撚
り線とウェッジ内壁30の間でスリップを生じない程度
に十分でなければならないが、この挟み込み作用の確認
は撚り線の引張強度の5〜15%程度の引張荷重が働く
まで確認できないこと等の問題点を有している。
造のPC鋼撚り線接続具34では、開口部32からPC
鋼撚り線25を挿込むとき、たいていは一方の側のPC
鋼撚り線25が20m以上の長さを有し、鋼撚り線を真
直に制御しつつ挿込むのが難しく、また、はずみにより
スプリング39が不均等に伸縮したままとなり、ウェッ
ジ24を真直に付勢していない場合が起こり得ること、
またウェッジがPC鋼撚り線を締着するにはPC鋼撚り
線が引張られた初期にウェッジ24がPC鋼撚り線を挟
み込み、両者一体となってテーパー部29内に入り込ん
で、テーパー部29のくさび作用による面圧がPC鋼撚
り線とウェッジ内壁30の間でスリップを生じない程度
に十分でなければならないが、この挟み込み作用の確認
は撚り線の引張強度の5〜15%程度の引張荷重が働く
まで確認できないこと等の問題点を有している。
【0005】またPC鋼撚り線25の挿入は、通常、人
力によるため、スプリング39の反力はウェッジ24を
容易に押し戻し、拡開できる程度に小さいことが必要で
あり、一方、PC鋼撚り線25に引張力が作用するまで
は、スプリング39の反力によりウェッジ24を押込
み、PC鋼撚り線25を締着する必要があるから、その
スプリング39の反力のバランス点をどこに取るかが、
従来の問題となっていた。
力によるため、スプリング39の反力はウェッジ24を
容易に押し戻し、拡開できる程度に小さいことが必要で
あり、一方、PC鋼撚り線25に引張力が作用するまで
は、スプリング39の反力によりウェッジ24を押込
み、PC鋼撚り線25を締着する必要があるから、その
スプリング39の反力のバランス点をどこに取るかが、
従来の問題となっていた。
【0006】前記不都合状態の発見と挟み込み作用の確
認のために、従来は接続施工後にPC鋼撚り線25に対
して中心軸線C−C方向に矢印の予備緊張を加えること
が義務づけられているが、特殊な油圧装置などを要し、
時間と手間がかかるために作業遅れや作業コストの上昇
を招いていた。
認のために、従来は接続施工後にPC鋼撚り線25に対
して中心軸線C−C方向に矢印の予備緊張を加えること
が義務づけられているが、特殊な油圧装置などを要し、
時間と手間がかかるために作業遅れや作業コストの上昇
を招いていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題の解決
を目的とするもので、従来接続具の構造の特徴であるウ
ェッジ付勢用スプリングを廃止して内壁の拡開を容易に
すると共に挿込み易くし、従来のスプリングの付勢力と
接続施工後の予備緊張に依存していた締着作用を直接的
にチャックボデイの螺入締込みにより締着可能にして従
来の不都合不安要因を解決し、ひいては作業遅れ、コス
ト上昇の要因である予備緊張の工程を不要にするもので
ある。
を目的とするもので、従来接続具の構造の特徴であるウ
ェッジ付勢用スプリングを廃止して内壁の拡開を容易に
すると共に挿込み易くし、従来のスプリングの付勢力と
接続施工後の予備緊張に依存していた締着作用を直接的
にチャックボデイの螺入締込みにより締着可能にして従
来の不都合不安要因を解決し、ひいては作業遅れ、コス
ト上昇の要因である予備緊張の工程を不要にするもので
ある。
【0008】すなわち本発明の構成は、(1)部材外周
の中央に螺結用掴持部6を具備し、その左右両側に雄ね
じ部7,7を螺設し、その中心の軸線(C−C)方向に
底壁8を挟んで対向する円形孔9,9を穿設してなる接
続用ジョイント2と、筒体外周の後端に螺結用掴持部1
0を具備し、その内周先端に前記雄ねじ部7と螺合する
雌ねじ部11を内設し、その後端にテーパー状の嵌入部
12を形設してなる左右一対のチャックボデイ3,3
と、前記嵌入部12に嵌入され、その内壁13でPC鋼
撚り線5をグリップする分割されたウェッジ4とからな
り、PC鋼撚り線5をウェッジ4に挿入して接続すると
き、チャックボディ3を接続用ジョイント2に締め込
み、ウェッジ4の端面15をジョイント2の端面14に
当接させて、ウェッジ4を嵌入部12に押込み、その内
壁13でPC鋼撚り線5を締着する構成としたことを特
徴とするPC鋼撚り線接続具1、及び(2)同PC鋼撚
り線接続具1において、先ずチャックボデイ3を弛めて
接続用ジョイント2とウェッジ4の間を離隔し、PC鋼
撚り線5を開口部17から挿込み、ウェッジ4を接続用
ジョイント2に当接させて内壁13の割れ目20を拡開
し、内壁13内を挿通して先端18を底壁8に突当て、
底壁8によりPC鋼撚り線5を真直姿勢に補正し、次
に、チャックボデイ3を締込んでウェッジ4を嵌入部1
2に押込み、内壁13でPC鋼撚り線5を締着するごと
くしたことを特徴とするPC鋼撚り線5の接続方法であ
る。
の中央に螺結用掴持部6を具備し、その左右両側に雄ね
じ部7,7を螺設し、その中心の軸線(C−C)方向に
底壁8を挟んで対向する円形孔9,9を穿設してなる接
続用ジョイント2と、筒体外周の後端に螺結用掴持部1
0を具備し、その内周先端に前記雄ねじ部7と螺合する
雌ねじ部11を内設し、その後端にテーパー状の嵌入部
12を形設してなる左右一対のチャックボデイ3,3
と、前記嵌入部12に嵌入され、その内壁13でPC鋼
撚り線5をグリップする分割されたウェッジ4とからな
り、PC鋼撚り線5をウェッジ4に挿入して接続すると
き、チャックボディ3を接続用ジョイント2に締め込
み、ウェッジ4の端面15をジョイント2の端面14に
当接させて、ウェッジ4を嵌入部12に押込み、その内
壁13でPC鋼撚り線5を締着する構成としたことを特
徴とするPC鋼撚り線接続具1、及び(2)同PC鋼撚
り線接続具1において、先ずチャックボデイ3を弛めて
接続用ジョイント2とウェッジ4の間を離隔し、PC鋼
撚り線5を開口部17から挿込み、ウェッジ4を接続用
ジョイント2に当接させて内壁13の割れ目20を拡開
し、内壁13内を挿通して先端18を底壁8に突当て、
底壁8によりPC鋼撚り線5を真直姿勢に補正し、次
に、チャックボデイ3を締込んでウェッジ4を嵌入部1
2に押込み、内壁13でPC鋼撚り線5を締着するごと
くしたことを特徴とするPC鋼撚り線5の接続方法であ
る。
【0009】上記接続具においては、筒体外周の螺結用
掴持部10が4角形、6角形、8角形等の多角形状のも
のであることは好ましく、また接続用ジョイント2の端
面14にウェッジ4の端面15を当接させて、チャック
ボデイ3を螺結可能とすることも好ましい。さらに、ウ
ェッジ4の内壁13に、PC鋼撚り線5に対して引抜方
向Dに抵抗となる鋸歯状溝16を形設することも好まし
い。
掴持部10が4角形、6角形、8角形等の多角形状のも
のであることは好ましく、また接続用ジョイント2の端
面14にウェッジ4の端面15を当接させて、チャック
ボデイ3を螺結可能とすることも好ましい。さらに、ウ
ェッジ4の内壁13に、PC鋼撚り線5に対して引抜方
向Dに抵抗となる鋸歯状溝16を形設することも好まし
い。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。図
1はPC鋼撚り線を接続した状態を示す本発明のPC鋼
撚り線接続具の正面断面図であり、図2は図1のA−A
線に沿った中央断面図、図3は図1のB−B線に沿った
側面断面図である。
1はPC鋼撚り線を接続した状態を示す本発明のPC鋼
撚り線接続具の正面断面図であり、図2は図1のA−A
線に沿った中央断面図、図3は図1のB−B線に沿った
側面断面図である。
【0011】本発明のPC鋼撚り線接続具1は中央の接
続用ジョィント2と、その左右に螺着したチャックボデ
ィ3,3と、対向するテーパー状の嵌入部12,12で
締付けられる左右一対の分割されたウェッジ4,4とか
らなり、図1に示す最終の接続状態においては、接続用
ジョイント2に左右のチャックボディ3,3が若干の締
め代を残して締め込まれ、各ウェッジ4,4の端面1
5,15がジョイント2の左右の端面14,14に当接
して、各ウェッジ4,4は嵌入部12,12に押込ま
れ、各内壁13,13で左右のPC鋼撚り線5,5を締
着して接続するごとくなっている。
続用ジョィント2と、その左右に螺着したチャックボデ
ィ3,3と、対向するテーパー状の嵌入部12,12で
締付けられる左右一対の分割されたウェッジ4,4とか
らなり、図1に示す最終の接続状態においては、接続用
ジョイント2に左右のチャックボディ3,3が若干の締
め代を残して締め込まれ、各ウェッジ4,4の端面1
5,15がジョイント2の左右の端面14,14に当接
して、各ウェッジ4,4は嵌入部12,12に押込ま
れ、各内壁13,13で左右のPC鋼撚り線5,5を締
着して接続するごとくなっている。
【0012】接続用ジョィント2は、その部材外周の中
央にスパナー等で螺結し易いように、4角又は6角形状
の掴持部6を具備する。トルクレンチで螺結するとき
は、導入トルク値の確認できるものを使用することが望
ましい。なお、円形の掴持部6をローレット加工してパ
イプレンチで螺結してもよい。また掴持部6の左右両側
には雄ねじ部7,7が螺設し、雄ねじ部7,7は左右対
向して加工される。また部材中心の軸線C−C方向には
底壁8を挟んで左右に円形孔9,9が穿設してある。ま
た接続用ジョィント2の端面14をウェッジ4の端面1
5に当接させて締付けるから、両端面とも平坦で、円形
孔9の内径は端面14の外径より小さいことが望まし
く、他方PC鋼撚り線5を挿込むからその外径より大き
いことが望ましい。なお底壁8には小径の空気孔が穿設
される。
央にスパナー等で螺結し易いように、4角又は6角形状
の掴持部6を具備する。トルクレンチで螺結するとき
は、導入トルク値の確認できるものを使用することが望
ましい。なお、円形の掴持部6をローレット加工してパ
イプレンチで螺結してもよい。また掴持部6の左右両側
には雄ねじ部7,7が螺設し、雄ねじ部7,7は左右対
向して加工される。また部材中心の軸線C−C方向には
底壁8を挟んで左右に円形孔9,9が穿設してある。ま
た接続用ジョィント2の端面14をウェッジ4の端面1
5に当接させて締付けるから、両端面とも平坦で、円形
孔9の内径は端面14の外径より小さいことが望まし
く、他方PC鋼撚り線5を挿込むからその外径より大き
いことが望ましい。なお底壁8には小径の空気孔が穿設
される。
【0013】チャックボディ3は、その筒体外周の全体
又は後端にスパナー等で螺結し易いように、4角又は6
角形状の掴持部10を具備する。トルクレンチで螺結す
るときは、導入トルク値の確認できるものを使用するこ
とが望ましい。なお円形部にローレット加工してパイプ
レンチで螺結してもよい。また中心方向の内周先端には
接続用ジョィント2の雄ねじ部7と螺合する雌ねじ部1
1が内設され、接続用ジョィント2の左右に螺結自在と
なっている。そしてその内周後端には、後端面の開口部
17からテーパー状に拡がった嵌入部12が形設され
る。開口部17の内径はPC鋼撚り線5の外径より若干
大きく穿設される。
又は後端にスパナー等で螺結し易いように、4角又は6
角形状の掴持部10を具備する。トルクレンチで螺結す
るときは、導入トルク値の確認できるものを使用するこ
とが望ましい。なお円形部にローレット加工してパイプ
レンチで螺結してもよい。また中心方向の内周先端には
接続用ジョィント2の雄ねじ部7と螺合する雌ねじ部1
1が内設され、接続用ジョィント2の左右に螺結自在と
なっている。そしてその内周後端には、後端面の開口部
17からテーパー状に拡がった嵌入部12が形設され
る。開口部17の内径はPC鋼撚り線5の外径より若干
大きく穿設される。
【0014】図4はウェッジ4の説明用展開図であっ
て、4−1は3分割されたもの、4−2は2分割された
ものである。2分割より3分割が好ましい。また図5は
内壁13の鋸歯状溝16を説明するための部分断面図で
ある。割れ目20で3又は2分割されたテーパー状のウ
ェッジ4は、チャックボディ3の嵌入部12に嵌入され
る。ウェッジ4の中心にはPC鋼撚り線5よりも小さい
円孔が貫通され、嵌入と共にその3又は2分割された内
壁13でPC鋼撚り線5を締着する。また内壁13に
は、PC鋼撚り線5に対して引抜方向Dに抵抗となるご
とく鋸歯状溝16が形設されている。またウェッジ4の
外周には方形状の円周溝19が凹設され、該円周溝19
にワイヤ33を捲装して、ウェッジ4の一体化の一助に
している。
て、4−1は3分割されたもの、4−2は2分割された
ものである。2分割より3分割が好ましい。また図5は
内壁13の鋸歯状溝16を説明するための部分断面図で
ある。割れ目20で3又は2分割されたテーパー状のウ
ェッジ4は、チャックボディ3の嵌入部12に嵌入され
る。ウェッジ4の中心にはPC鋼撚り線5よりも小さい
円孔が貫通され、嵌入と共にその3又は2分割された内
壁13でPC鋼撚り線5を締着する。また内壁13に
は、PC鋼撚り線5に対して引抜方向Dに抵抗となるご
とく鋸歯状溝16が形設されている。またウェッジ4の
外周には方形状の円周溝19が凹設され、該円周溝19
にワイヤ33を捲装して、ウェッジ4の一体化の一助に
している。
【0015】次に、上記のごとく構成されたPC鋼撚り
線接続具1によるPC鋼撚り線5の接続方法を説明す
る。先ず接続用ジョィント2に螺結された左右のチャッ
クボディ3,3を弛めて、接続用ジョィント2の端面1
4とウェッジ4の端面15の間を離隔する。
線接続具1によるPC鋼撚り線5の接続方法を説明す
る。先ず接続用ジョィント2に螺結された左右のチャッ
クボディ3,3を弛めて、接続用ジョィント2の端面1
4とウェッジ4の端面15の間を離隔する。
【0016】PC鋼撚り線5を開口部17から挿込み、
ウェッジ4の端面15が接続用ジョィント2の端面14
に当接するまでその先端18でウェッジ4を押し込む。
分割されたウェッジ4はワイヤ33で一体的に移動し
て、嵌入部12への嵌入状態から解放され、内壁13が
割れ目20で拡開可能となる。
ウェッジ4の端面15が接続用ジョィント2の端面14
に当接するまでその先端18でウェッジ4を押し込む。
分割されたウェッジ4はワイヤ33で一体的に移動し
て、嵌入部12への嵌入状態から解放され、内壁13が
割れ目20で拡開可能となる。
【0017】PC鋼撚り線5は内壁13内を挿通可能と
なり、その先端18は内壁13を通って底壁8に突当た
る。PC鋼撚り線5は底壁8により真直姿勢に補正され
る。
なり、その先端18は内壁13を通って底壁8に突当た
る。PC鋼撚り線5は底壁8により真直姿勢に補正され
る。
【0018】次に掴持部6と掴持部10を使って、チャ
ックボディ3を接続用ジョィント2に螺入し締込む。ウ
ェッジ4は嵌入部12に再び嵌入され、分割された内壁
13は縮閉されて、PC鋼撚り線5を締着し、接続が完
了する。なお締着状態においては雄ねじ部7と雌ねじ部
11の間には、限界いっぱいの締め込み状態にならない
ように、接続用ジョイント2、チャックボディ3、雄ね
じ部7、円形孔9及び雌ねじ部11のC−C方向の相対
長さを調整してあり、若干の締め代が残される。また左
右を別々に接続してもよく、左右を同時に接続してもよ
い。
ックボディ3を接続用ジョィント2に螺入し締込む。ウ
ェッジ4は嵌入部12に再び嵌入され、分割された内壁
13は縮閉されて、PC鋼撚り線5を締着し、接続が完
了する。なお締着状態においては雄ねじ部7と雌ねじ部
11の間には、限界いっぱいの締め込み状態にならない
ように、接続用ジョイント2、チャックボディ3、雄ね
じ部7、円形孔9及び雌ねじ部11のC−C方向の相対
長さを調整してあり、若干の締め代が残される。また左
右を別々に接続してもよく、左右を同時に接続してもよ
い。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記の構成及び作用を有するの
で、下記の種々の効果を奏することができる。先ず直接
的な螺入締込みでよいから、接続作業が簡易であり、ま
た締着状態の確認が容易である。また、従来の予備緊張
の施工が不要となるので、作業遅れ、コスト上昇等の不
都合が除去される。そして、本PC鋼撚り線接続具は、
スプリングの付勢力がないためPC鋼撚り線を挿込み易
い。
で、下記の種々の効果を奏することができる。先ず直接
的な螺入締込みでよいから、接続作業が簡易であり、ま
た締着状態の確認が容易である。また、従来の予備緊張
の施工が不要となるので、作業遅れ、コスト上昇等の不
都合が除去される。そして、本PC鋼撚り線接続具は、
スプリングの付勢力がないためPC鋼撚り線を挿込み易
い。
【図1】本発明実施例のPC鋼撚り線接続具の正面断面
図である。
図である。
【図2】図1のA−A線に沿った中央断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿った側面断面図である。
【図4】分割されたウェッジの説明用展開図であって、
4−1は3分割されたもの、4−2は2分割されたもの
である
4−1は3分割されたもの、4−2は2分割されたもの
である
【図5】鋸歯溝を形設したウェッジ内壁の部分断面図で
ある。
ある。
【図6】従来構造のPC鋼撚り線接続具の正面断面図で
ある。
ある。
1 PC鋼撚り線接続具 2 接続用ジョィント 3 チャックボディ 4 ウェッジ 5 PC鋼撚り線 6 掴持部 7 雄ねじ部 8 底壁 9 円形孔 10 掴持部 11 雌ねじ部 12 嵌入部 13 内壁 14 端面 15 端面 17 開口部 18 先端 19 円周溝 33 ワイヤ 34 従来のPC鋼撚り線接続具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山縣 敬二 札幌市豊平区平岡10条1の1の15 道路 公団住宅134号 (72)発明者 小嶋 勲二 札幌市南区澄川2条2の2の16 道路公 団住宅101号 (72)発明者 西田 吉孝 神戸市灘区高羽町4丁目4−12 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 5/12 E04C 5/08 E04G 21/12 104
Claims (6)
- 【請求項1】 部材外周の中央に螺結用掴持部6を具備
し、その左右両側に雄ねじ部7,7を螺設し、その中心
の軸線(C−C)方向に底壁8を挟んで対向する円形孔
9,9を穿設してなる接続用ジョイント2と、筒体外周
の後端に螺結用掴持部10を具備し、その内周先端に前
記雄ねじ部7と螺合する雌ねじ部11を内設し、その後
端にテーパー状の嵌入部12を形設してなる左右一対の
チャックボデイ3,3と、前記嵌入部12に嵌入され、
その内壁13でPC鋼撚り線5をグリップする分割され
たウェッジ4とからなり、PC鋼撚り線5をウェッジ4
に挿入して接続するとき、チャックボディ3を接続用ジ
ョィント2に締め込み、ウェッジ4の端面15をジョイ
ント2の端面14に当接させて、ウェッジ4を嵌入部1
2に押込み、その内壁13でPC鋼撚り線5を締着する
構成としたことを特徴とするPC鋼撚り線接続具1。 - 【請求項2】 筒体外周の螺結用掴持部10が多角形状
のものであることを特徴とする請求項1記載のPC鋼撚
り線接続具1。 - 【請求項3】 接続用ジョイント2の端面14にウェッ
ジ4の端面15を当接させて、チャックボデイ3を螺結
可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載のPC
鋼撚り線接続具1。 - 【請求項4】 ウェッジ4の内壁13に、PC鋼撚り線
5に対して引抜方向Dに抵抗となる鋸歯状溝16を形設
したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載のPC鋼撚り線接続具1。 - 【請求項5】 分割されたウェッジ4の外周に方形状の
円周溝19を凹設し、該円周溝19にワイヤ33を捲装
して割れ目20でずれないようにしたことを特徴とする
請求項1ないし4のいずれかに記載のPC鋼撚り線接続
具1。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のP
C鋼撚り線接続具1において、先ずチャックボデイ3を
弛めて接続用ジョイント2とウェッジ4の間を離隔し、
PC鋼撚り線5を開口部17から挿込み、ウェッジ4を
接続用ジョイント2に当接させて内壁13の割れ目20
を拡開し、内壁13内を挿通して先端18を底壁8に突
当て、底壁8によりPC鋼撚り線5を真直姿勢に補正
し、次に、チャックボデイ3を締込んでウェッジ4を嵌
入部12に押込み、内壁13でPC鋼撚り線5を締着す
るごとくしたことを特徴とするPC鋼撚り線5の接続方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8445091A JP2808917B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | Pc鋼撚り線接続具及び接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8445091A JP2808917B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | Pc鋼撚り線接続具及び接続方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718787A JPH0718787A (ja) | 1995-01-20 |
JP2808917B2 true JP2808917B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=13830956
Family Applications (1)
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JP8445091A Expired - Fee Related JP2808917B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | Pc鋼撚り線接続具及び接続方法 |
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-
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- 1991-03-26 JP JP8445091A patent/JP2808917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0718787A (ja) | 1995-01-20 |
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