JP2807207B2 - 外壁パネル - Google Patents

外壁パネル

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JP2807207B2
JP2807207B2 JP8043576A JP4357696A JP2807207B2 JP 2807207 B2 JP2807207 B2 JP 2807207B2 JP 8043576 A JP8043576 A JP 8043576A JP 4357696 A JP4357696 A JP 4357696A JP 2807207 B2 JP2807207 B2 JP 2807207B2
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為義 和田
武彦 松田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型の外壁パネル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から大型の外壁パネルを構成するに
当たっては、例えば特開平3ー208936号公報に示
されるように、長尺の上下の水平枠材の両端部を縦の枠
材により接合して周囲枠を構成し、該周囲枠の上下の水
平枠材間に複数の中縦枠材の上下両端部を接合し、この
ようにして構成した大型枠の外面に外装材を取着して構
成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成の従来例にあっては、上下の水平枠材を左右通し
で設計しているため、長さの長い水平枠材を使用する必
要があり、長さの長い水平枠材を取り扱うので製造に当
たって取り扱いがしにくいという問題があり、また、製
造しようとする大型パネルの横幅に応じて多種類の長さ
の水平枠材が必要となり、また、モジュール単位に分割
することができないので、開口部を有する外装材や開口
部の無い外装材の組合せが種々要望されているため、多
数種類(例えば数百種類)の大型の外壁パネルが必要と
なり、このため、その設計に膨大な工数が必要となり、
製造設備が非常に複雑になるという問題がある。また、
上記多数種類(例えば数百種類)の大型の外壁パネルの
設計をしても実際に必要な品種はそれをはるかに上回る
ため、常に、追加の設計や製造の対応が必要となるとい
う問題がある。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、外壁パ
ネルを構成する部品の品種を削減して種々の横幅の外壁
パネルを共通の部品を使用して構成することができる外
壁パネルを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の課題を
達成するため、本発明の外壁パネルは、芯々間の間隔が
基本モジュールのN倍(Nは1以上の整数)となるよう
な間隔を隔てて平行に配置された外壁パネル1高さと略
同じ高さの3本以上の基本枠材2と、隣合う基本枠材2
の外面間に取着され且つ該当する隣合う基本枠材2の芯
々間の間隔に等しい基本モジュールのN倍の長さの幅を
有する複数の外装パネル3と、隣合う各基本枠材2の少
なくとも上下両端間にそれぞれ配設される水平枠材4と
を組み合わせて構成されて成ることを特徴とするもので
ある。このような構成とすることで、基本枠材2を共通
のものとすることができて部品の品種を削減することが
でき、また、水平枠材4は基本枠材2間で分離された状
態となるので長さが短くて取り扱いやすくなり、更に、
基本枠材2を共通とし且つ水平部材4を基本枠材2間で
分離する構成とすることで、大型の外壁パネル1は基本
モジュールの整数倍で縦方向に分離できる構造であり、
種々のサイズの外壁パネルが共通の部材を用いて簡単に
構成できることになる。
【0006】また、開口部5を有しない外装パネル3の
横幅が基本モジュールの1倍の長さであり、該開口部5
を有しないが外装パネル3が取着される隣合う基本枠材
2の芯々間の間隔が基本モジュールの1倍であることが
好ましい。このような構成とすることで、開口部5を有
しない外装パネル3としては横幅が基本モジュールの1
倍の長さのものを用意するだけでよくて、より部材点数
の削減が図れることになる。
【0007】また、基本枠材2の断面を水平枠材4の断
面よりも大断面とすることも好ましい。このような構成
とすることで、上下にわたる基本枠材2が大面積となっ
て基本枠材2が鉛直方向の荷重を支持する柱としての作
用をし、また、水平枠材4が小断面となって部材の無駄
がなくなるものである。また、隣合う基本枠材2の外面
間に取着され且つ該当する隣合う基本枠材2の芯々間の
間隔に等しい幅を有する外装パネル3の裏面の縁部にフ
レーム6を設け、外装パネル3の裏面のフレーム6を基
本枠材2に一体に取付けることも好ましい。このような
構成とすることで、フレーム6で外装パネル3の補強を
することができ、また、外装パネル3の肉厚が薄くて
も、基本枠材2の外面から外装パネル3の外面までの長
さを長くとることができて、外装パネル3の端部間に形
成される目地の深さを深くでき、乾式目地材のような目
地材を確実に装填できる目地深さを確保できることにな
る。
【0008】また、基本枠材2が一対の溝型材7を溝型
材7のウエッブ部分で接合して構成してあることも好ま
しい。このような構成とすることで、簡単な構成で、両
側が同じ構成の、つまり、水平枠材4の端部をそれぞれ
はめ込んで接合できる構造の基本枠材2を構成すること
ができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に示す実施
形態につき説明する。本発明において、外壁パネル1を
構成するための基本的な構成要素は、縦枠となる基本枠
材2と、隣合う基本枠材2間に架設される水平枠材4
と、隣合う基本枠材2の外面間に配設して取付けられる
外装パネル3であり、これらの3つの構成要素を組み合
わせて外壁パネル1を構成するものである。
【0010】縦枠となる基本枠材2は断面H字状をして
おり、添付図面に示す実施形態においては、図2に示す
ように一対の金属製の溝型材7を溝型材7のウエッブ部
分で溶接などの接合手段により接合して構成してある。
また、縦枠となる基本枠材2の上下方向の長さは形成し
ようとする外壁パネル1の上下長さに略等しい長さとな
っている。そして、本発明において縦枠となる基本枠材
2は形成しようとする外壁パネル1の種類にかかわらず
共通の一種類のものを使用するものである。
【0011】該基本枠材2を基本枠材2の芯々間の間隔
が建物の基本モジュールのN倍(Nは1以上の整数)と
なるような間隔を隔てて平行に配置する。図1乃至図7
に示す実施形態においては基本枠材2を4本使用して横
幅が基本モジュールの4倍の長さの外壁パネル1を構成
する場合の例が示してある。この実施形態においては図
4(a)に示すように基本枠材2を4本使用し、図4
(a)において左端に位置する基本枠材2と左から2番
目に位置する基本枠材2との各芯々間の間隔が基本モジ
ュールの1倍(基本モジュールをMとした場合1×M)
の長さとなり、左から2番目に位置する基本枠材2と左
から3番目に位置する基本枠材2との各芯々間の間隔が
基本モジュールの2倍(基本モジュールをMとした場合
2×M)の長さとなり、左から3番目に位置する基本枠
材2と右端(左から4番目)に位置する基本枠材2との
各芯々間の間隔が基本モジュールの1倍(基本モジュー
ルをMとした場合1×M)の長さとなるように、4本の
基本枠材2を配置するものである。
【0012】また、隣合う基本枠材2間に配置して接合
される水平枠材4は金属製の溝型材により構成してあ
り、この水平枠材4の両端部に隣合う基本枠材2の溝型
材7内にはめ込むことための幅狭部10が設けてあり、
基本枠材2は隣合う基本枠材2の芯々間の距離よりも僅
かに短くしてある。そして、図4(b)に示す実施形態
においては、左端に位置する基本枠材2と左から2番目
に位置する基本枠材2との間に配設される水平枠材4と
しては基本モジュールの1倍よりも僅かに短い水平枠材
4を上中下3本が使用され、また、左から3番目に位置
する基本枠材2と右端(左から4番目)に位置する基本
枠材2との間に配設される水平枠材4としては基本モジ
ュールの1倍よりも僅かに短い水平枠材4を上中下3本
が使用される。一方、左から2番目に位置する基本枠材
2と左から3番目に位置する基本枠材2との間に配置さ
れる水平枠材4は、この部分に後述のように開口部が形
成されるため、上端に位置する水平枠材4と開口部の上
枠となる中間上の水平枠材4とを縦枠11で連結したも
のと、下端に位置する水平枠材4と開口部の下枠となる
中間下の水平枠材4とを縦枠11で連結したものとが使
用される。
【0013】また、外装パネル3は横幅が基本モジュー
ルのN倍(Nは1以上の整数)のものであり(外装パネ
ル3間に目地を形成するために横幅が基本モジュールの
N倍よりも若干短いものも含む)、添付図面に示す実施
形態においては、外装パネル3の背面の外周縁部に金属
製のフレーム6が取付けてあって外装パネル3の補強を
している。外装パネル3としては開口部5を有しない外
装パネル3aと、開口部5を有する外装パネル3bとが
あり、開口部5を有しない外装パネル3aはサイズが一
種類でその横幅は基本モジュールの1倍(基本モジュー
ルをMとした場合1×M)のものが使用される。図4
(c)に示す実施形態においては、左端に位置する基本
枠材2と左から2番目に位置する基本枠材2の外面間に
配置して取付けられる外装パネル3として開口部5を有
しない外装パネル3a(つまり横幅が基本モジュールの
1倍の長さのもの)が使用され、また、左から3番目に
位置する基本枠材2と右端(左から4番目)に位置する
基本枠材2の外面間に配置して取付けられる外装パネル
3として開口部5を有しない外装パネル3a(つまり横
幅が基本モジュールの1倍の長さのもの)が使用され
る。また、左から2番目に位置する基本枠材2と左から
3番目に位置する基本枠材2の外面間に配置して取付け
られる外装パネル3として開口部5を有する外装パネル
3bが使用され、本実施形態で使用される開口部5を有
する外装パネル3bは左から2番目に位置する基本枠材
2と左から3番目に位置する基本枠材2との芯々間の距
離が基本モジュールの2倍(2×M)であるため、上記
使用される開口部5を有する外装パネル3bとしては横
幅が基本モジュールの2倍のものが使用される。
【0014】しかして、図4(a)、(b)、(c)に
示す4本の基本枠材2と、複数の水平枠材4と、3枚の
外装パネル3(開口部5を有しない2枚の外装パネル3
aと、開口部5を有する1枚の外装パネル3b)とを組
み合わせて外壁パネル1を形成するものである。ここ
で、図4(a)に示すように、基本枠材2を基本枠材2
の芯々間の間隔が建物の基本モジュールのN倍(Nは1
以上の整数)となるような間隔を隔てて平行に配置する
と共に、該基本枠材2間に図4(b)に示す水平部材4
を配設して接合することで図5(a)のような構造枠組
体13を形成するものである。この場合、例えば、図5
(b)に示すように、基本枠材2の溝型材7内に水平枠
材4の端部の幅狭部10をはめ込んで溶接により固着す
ることで接合するものである。外装パネル3は隣合う基
本枠材2の外面間に取着されるが、添付図面に示す実施
形態のように背面の端縁部にフレーム6を取付けたもの
においては、該フレーム6を基本枠材2に任意の取着手
段により取着するものである。ここで、フレーム6を基
本枠材2に取着すると共に水平枠材4にも取着してもよ
いものである。ところで、外装パネル3の背面の端縁部
にフレーム6を設けて、上記のようにして構造枠組体1
3に取着した場合、図2に示すように基本枠材2の外面
から外装パネル3の外面までの長さを長く取れ、外装パ
ネル3間の目地深さを深く取ることできるものである。
このように目地深さを深くとることができるので、乾式
目地のような目地を確実に装填できることになる。
【0015】上記のような外壁パネル1は内部に図5に
示すように電線等を配管するための配管用の紙管18を
配設し、更に内部に断熱材19を充填し、構造枠組体1
3の他の外面(つまり室内側の面)にに図6に示すよう
にパーチクルボードのような下地材15を取着し、更
に、図7のようにポリスチレンボードのような断熱下地
材16を取着し、更に、その上に図2、図3のように石
膏ボードのような内装下地材17を取着するものであ
る。
【0016】ここで、上記した実施形態においては、開
口部5を有する横幅が基本モジュールの4倍の長さの外
壁パネル1を構成する例につき説明したが、図9乃至図
13には開口部5を有しない横幅が基本モジュールの4
倍の長さの外壁パネル1を構成する実施形態が示してあ
る。本実施形態においては、5本の基本枠材2と、複数
の水平枠材4と、4枚の外装パネル3(開口部5を有し
ない4枚の外装パネル3a)とを組み合わせて外壁パネ
ル1を形成している。ここで、図12(a)に示すよう
に、基本枠材2を、基本枠材2の芯々間の間隔が建物の
基本モジュールの1倍(1×M)となるような間隔を隔
てて平行に配置すると共に、該基本枠材2間に図12
(b)に示す水平部材4を配設して接合することで図1
3のような構造枠組体13を形成するものである。基本
枠材2と水平枠材4とは前述の実施形態と同様にして接
合する。外装パネル3は隣合う基本枠材2の外面間に取
着されるが、本実施形態においては開口部5を有しない
外装パネル3aであるため、図12(c)に示すように
すべて横幅が基本モジュールの1倍(1×M)の長さの
ものを使用し、添付図面に示す実施形態のように背面の
端縁部にフレーム6を取付けたものにおいては、該フレ
ーム6を基本枠材2に任意の取着手段により取着し(こ
こで、フレーム6を基本枠材2に取着すると共に水平枠
材4にも取着してもよい)、図9乃至図11に示すよう
な外壁パネル1を形成するものである。この実施形態に
おいても、紙管18、断熱材19、下地材15、断熱下
地材16、内装下地材17を取着するのは前述の実施形
態と同様である。
【0017】上記各実施形態においては、横幅が基本モ
ジュールの4倍の長さの外壁パネル1を構成する例につ
き説明したが、図14乃至図17には横幅が基本モジュ
ールの3倍の長さの外壁パネル1を構成する実施形態が
示してある。本実施形態においては、横幅が基本モジュ
ールの3倍の長さで且つ開口部5を有しない外壁パネル
1の例である。
【0018】本実施形態においては、4本の基本枠材2
と、複数の水平枠材4と、3枚の外装パネル3(開口部
5を有しない4枚の外装パネル3a)とを組み合わせて
外壁パネル1を形成している。ここで、図16(a)に
示すように、基本枠材2を基本枠材2の芯々間の間隔が
建物の基本モジュールの1倍(1×M)となるような間
隔を隔てて平行に配置すると共に、該基本枠材2間に図
16(b)に示す水平部材4を配設して接合することで
図17のような構造枠組体13を形成するものである。
基本枠材2と水平枠材4とは前述の実施形態と同様にし
て接合する。外装パネル3は隣合う基本枠材2の外面間
に取着されるが、本実施形態においては開口部5を有し
ない外装パネル3aであるため、すべて図16(c)に
示すように横幅が基本モジュールの1倍(1×M)の長
さのものを使用し、添付図面に示す実施形態のように背
面の端縁部にフレーム6を取付けたものにおいては、該
フレーム6を基本枠材2に任意の取着手段により取着し
(ここで、フレーム6を基本枠材2に取着すると共に水
平枠材4にも取着してもよい)、図14、図15のよう
な外壁パネル1を形成するものである。この実施形態に
おいても、紙管18、断熱材19、下地材15、断熱下
地材16、内装下地材17を取着するのは前述の実施形
態と同様である。
【0019】もちろん、横幅が基本モジュールの3倍の
長さの外壁パネル1において、開口部5を有する外壁パ
ネル1を構成するものであってもよい。この場合には、
任意の隣合う基本枠材2の外面間に配設して取着する外
装パネル3として開口部5を有する外装パネル3bを使
用するものである。また、横幅が基本モジュールの4倍
以上の長さの外壁パネル1においても、同様に、同一種
類の共通の基本枠材2と、隣合う基本枠材2間に架設さ
れる水平枠材4と、隣合う基本枠材2の外面間に配設し
て取付けられる開口部5を有する又は有しない外装パネ
ル3という3つの構成要素を組み合わせることで、簡単
に目的とする大型の外壁パネル1を形成することができ
るものである。
【0020】上記の各実施形態に示すように、芯々間の
間隔が基本モジュールのN倍(Nは1以上の整数)とな
るような間隔を隔てて平行に配置された外壁パネル1高
さと略同じ高さの3本以上の基本枠材2と、隣合う基本
枠材2の外面間に取着され且つ該当する隣合う基本枠材
2の芯々間の間隔に等しい基本モジュールのN倍の長さ
の幅を有する複数の外装パネル3と、隣合う各基本枠材
2の少なくとも上下両端間にそれぞれ配設される水平枠
材4とを組み合わせて構成することで、大型の壁パネル
1が形成できるのであるが、この本発明の壁パネル1
と、横幅が基本モジュールの1倍の独立した壁パネルを
複数枚横に並べて連結して本発明の大型の壁パネルと同
じ横幅にするものとを比較すると、壁パネルの製造段階
でどうしても僅かな横幅の寸法誤差が生じてしまうが、
比較例においては横幅が基本モジュールの1倍の独立し
た壁パネルを複数枚並べる数だけ製造誤差の集積がなさ
れるのに対し、本発明のものは1回の製造分の製造誤差
のみでよくてその分、横幅方向の寸法精度が良くなるも
のである。
【0021】ここで、いずれの実施形態においても、縦
枠となる基本枠材2断面を水平枠材4の断面よりも大断
面としてある。このことにより、大断面の基本枠材2が
鉛直方向の荷重を支持する柱としての作用をすることに
なって、強度の強い壁パネル1とすることができるもの
である。一方、水平枠材4は相対的に断面が小さくなっ
て、部材の無駄がなくなるものである。
【0022】なお、上記した各実施例においては、上端
に位置する水平枠材4の上面及び下端に位置する水平枠
材4の下面にはそれぞれ木質材よりなる桟木25が取着
してある。図8には本発明の外壁パネル1の施工例を示
してあり、図中26は基礎、27は基礎26の上端部に
載設して取付けた土台金物であって、1階の外壁パネル
1が土台金物27に載置して取付けられ、また、1階の
外壁パネル1の上に胴差し28が取付けられ、胴差し2
8の上に2階の外壁パネル1が載置して取付けられ、更
に、2階の外壁パネル1の上に軒桁29や屋根梁等が載
設して取付けられるものである。なお、図中30は床パ
ネル、31は天井である。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、芯々間の間隔が基本モジュールのN
倍(Nは1以上の整数)となるような間隔を隔てて平行
に配置された外壁パネル高さと略同じ高さの3本以上の
基本枠材と、隣合う基本枠材の外面間に取着され且つ該
当する隣合う基本枠材の芯々間の間隔に等しい基本モジ
ュールのN倍の長さの幅を有する複数の外装パネルと、
隣合う各基本枠材の少なくとも上下両端間にそれぞれ配
設される水平枠材とを組み合わせて構成してあるので、
同一の共通の基本部材により構成できて、部品の品種を
削減でき、設計や製造が簡略化され、コストダウンが図
れるものであり、また、水平枠材は基本枠材間で分離さ
れた状態となるので長さが短くて取り扱いやすくなり、
更に、基本枠材を共通とし且つ水平部材を基本枠材間で
分離する構成とすることで、大型の外壁パネルは基本モ
ジュールの整数倍で縦方向に分離できる構造であり、種
々のサイズの外壁パネルが共通の部材を用いて簡単に構
成できるものである。
【0024】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、開口部を有しな
い外装パネルの横幅が基本モジュールの1倍の長さであ
り、該開口部を有しないが外装パネルが取着される隣合
う基本枠材の芯々間の間隔が基本モジュールの1倍であ
るので、開口部を有しない外装パネルとしては横幅が基
本モジュールの1倍の長さのものを用意するだけでよく
て、より部材点数の削減が図れ、設計、製造が簡略化さ
れ、コストダウンが図れるものである。
【0025】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、基本枠材の断面
を水平枠材の断面よりも大断面としてあるので、縦枠と
なる大面積の基本枠材が鉛直方向の荷重を支持する柱と
して作用し、また、水平枠は比較的小断面となるので部
材の無駄がないものであり、この点でもコストダウンが
図れるものである。
【0026】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、隣合う基本枠材
の外面間に取着され且つ該当する隣合う基本枠材の芯々
間の間隔に等しい幅を有する外装パネルの裏面の縁部に
フレームを設け、外装パネルの裏面のフレームを基本枠
材に一体に取付けてあるので、フレームで外装パネルの
補強をすることができるものであり、また、外装パネル
の肉厚が薄くても、基本枠材の外面から外装パネルの外
面までの長さを長くとることができて、外装パネルの端
部間に形成される目地の深さを深くでき、乾式目地材の
ような目地材を確実に装填できる目地深さを確保できる
ことになる。
【0027】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、基本枠材が一対
の溝型材を溝型材のウエッブ部分で接合して構成してあ
るので、両側が同じ構成の、つまり、水平枠材の端部を
それぞれはめ込んで接合できる構造の基本枠材を構成す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外壁パネルの一実施形態の正面図であ
る。
【図2】図1のAーA線断面図である。
【図3】図1のBーB線断面図である。
【図4】(a)は同上に使用する基本枠材の配置を示す
説明図であり、(b)は同上に使用する水平枠材を示す
説明図であり、(c)は同上に使用する外装パネルを示
す説明図である。
【図5】(a)は同上の基本枠材と水平枠材とを組合せ
て構成した構造枠組体の正面図であり、(b)は基本枠
材と水平枠材との接合部分の断面図である。
【図6】同上の下地材の取着状態を示す背面図である、
【図7】断熱下地材の取着状態を示す背面図である。
【図8】同上の外壁パネルの施工例を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の外壁パネルの他の実施形態の正面図で
ある。
【図10】図9のCーC線断面図である。
【図11】図9のDーD線断面図である。
【図12】(a)は同上に使用する基本枠材の配置を示
す説明図であり、(b)は同上に使用する水平枠材を示
す説明図であり、(c)は同上に使用する外装パネルを
示す説明図である。
【図13】同上の基本枠材と水平枠材とを組合せて構成
した構造枠組体の正面図である。
【図14】本発明の外壁パネルの他の実施形態の正面図
である。
【図15】図14のEーE線断面図である。
【図16】(a)は同上に使用する基本枠材の配置を示
す説明図であり、(b)は同上に使用する水平枠材を示
す説明図であり、(c)は同上に使用する外装パネルを
示す説明図である。
【図17】同上の基本枠材と水平枠材とを組合せて構成
した構造枠組体の正面図である。
【符号の説明】
1 外壁パネル 2 基本枠材 3 外装パネル 4 水平枠材 5 開口部 6 フレーム 7 溝型材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 2/38 E04B 2/56

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯々間の間隔が基本モジュールのN倍
    (Nは1以上の整数)となるような間隔を隔てて平行に
    配置された外壁パネル高さと略同じ高さの3本以上の基
    本枠材と、隣合う基本枠材の外面間に取着され且つ該当
    する隣合う基本枠材の芯々間の間隔に等しい基本モジュ
    ールのN倍の長さの幅を有する複数の外装パネルと、隣
    合う各基本枠材の少なくとも上下両端間にそれぞれ配設
    される水平枠材とを組み合わせて構成されて成ることを
    特徴とする外壁パネル。
  2. 【請求項2】 開口部を有しない外装パネルの横幅が基
    本モジュールの1倍の長さであり、該開口部を有しない
    が外装パネルが取着される隣合う基本枠材の芯々間の間
    隔が基本モジュールの1倍であることを特徴とする請求
    項1記載の外壁パネル。
  3. 【請求項3】 基本枠材の断面を水平枠材の断面よりも
    大断面として成ることを特徴とする請求項1記載の外壁
    パネル。
  4. 【請求項4】 隣合う基本枠材の外面間に取着され且つ
    該当する隣合う基本枠材の芯々間の間隔に等しい幅を有
    する外装パネルの裏面の縁部にフレームを設け、外装パ
    ネルの裏面のフレームを基本枠材に一体に取付けて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の外壁パネル。
  5. 【請求項5】 基本枠材が一対の溝型材を溝型材のウエ
    ッブ部分で接合して構成して成ることを特徴とする請求
    項1記載の外壁パネル。
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